JP2568796B2 - 画像通信装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ＯＣＲ（光学コード読
取）機能を備えた画像通信装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の装置は、図６に示すよう
に、原稿１から送信画情報を読み取る原稿読取部２と、
受信画情報を記録紙に印刷出力（４）する印刷記録部３
と、送受信画情報を蓄積する画像メモリー５と、所定の
通信制御手順（ＣＣＩＴＴ）にしたがって回線Ｌによる
画情報の送受信を行なうファクシミリ通信部６と、登録
メモリー７２に書き込まれた各種登録データおよび操作
パネル７１からの各種操作データなどに基づいて各部の
動作を集中的に制御する主制御部７と、初期設定や送信
先の番号および名称などの各種登録データを上記原稿読
取部２の読取画情報から認識して登録メモリー７２に書
き込む登録処理部８００とを有し、初期設定や送信先の
番号および名称などの各種登録データを使用者によるＯ
ＣＲ用紙への記入によってメモリー登録させることが行
なわれていた（たとえば、特開平３−１６５１６９号公
報参照）。

【０００３】この場合、上記登録処理部８００は、図６
に示すように、原稿読取部２が所定様式のＯＣＲ用紙を
読み取った場合に、その読み取ったＯＣＲ用紙の所定欄
に記入されている文字あるいはマークを認識処理する認
識部８０１と、この認識部８０１の認識結果を画像化し
てディスプレイ表示するデータ変換部８０２および表示
装置８０３と、キーボードなどの入力装置８０５に対し
て行なわれる操作に基づいて誤認識データの修正を行な
う修正処理部８０４とを有し、使用者が表示装置８０３
の表示内容によって認識部８０１による認識結果を確認
し、誤認識を発見した場合には、使用者が入力装置８０
５から誤認識文字の修正操作を行えるようになってい
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる構成に
よれば、装置の小型化や低コスト化が困難になる、とい
う問題があった。

【０００５】上述の問題は以下の理由で生じる。すなわ
ち誤認識に対して修正操作を行なうための入力装置が必
要であり、この入力装置は文字等の入力が行なえるキー
数の多い文字キーボードでなければならない。これらを
装着することは装置の大型化および高コスト化の大きな
要因となっていた。また、文字入力を行なうためにＪＩ
Ｓコードのように数字を入力することで文字を選択する
入力装置も考えられるが、コードと文字との対応表を必
要とし、またその入力操作が煩わしいものであった。

【０００６】

【０００７】本発明は、上述した課題に鑑みてなされた
もので、装置を大型化および高コスト化することなく、
ＯＣＲ認識による各種登録の機能をもたせることができ
る画像通信装置を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するため、原稿から送信画情報を読み取る原稿読取部
と、この原稿読取部の読取画情報から各種登録データを
認識するＯＣＲ機能と、このＯＣＲ機能により認識され
た認識結果を上記印刷記録部から印刷させるとともに、
認識できないエラー文字に対しては、エラー文字の原画
像とこの原画像に対する複数の認識候補文字とを対にし
た修正用情報を印刷させる印刷記録部と、前記複数の認
識候補文字のうち一つが選択された修正用情報を前記原
稿読取部が読み取り、エラー文字を前記選択された文字
として登録を行なう制御手段という構成を備えたもので
ある。

【０００９】本発明は、上述の構成によって、認識結果
の確認およびご認識の修正がそれぞれ大掛かりな入力装
置によらずに行なうことができるため、装置を大型化お
よび高コスト化することなく、ＯＣＲ認識による各種登
録の機能をもたせることが可能となる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しながら説
明する。

【００１１】なお、図において、同一符号は同一または
相当部分を示すものとする。図１は本発明の一実施例に
よる画像通信装置の概略構成を示すものであって、２は
原稿１から送信画情報を読み取る原稿読取部、３は受信
画情報を記録紙に印刷出力する印刷記録部、４は印刷出
力された記録文書、５は送受信画情報を蓄積する画像メ
モリー、６は所定の通信制御手順（ＣＣＩＴＴ）にした
がって回線Ｌによる画情報の送受信を行なうファクシミ
リ通信部、７は登録メモリー７２に書き込まれた各種登
録データおよび操作パネル７１からの各種操作データな
どに基づいて各部の動作を集中的に制御する主制御部、
８は初期設定や送信先の番号および名称などの各種登録
データを上記原稿読取部２の読取画情報から認識して登
録メモリー７２に書き込む登録処理部である。

【００１２】ここで、登録処理部８は、図１に示すよう
に、原稿読取部２が所定様式のＯＣＲ用紙を読み取った
場合に、その読み取ったＯＣＲ用紙の所定欄に記入され
ている文字およびマークを認識処理する認識部８１、こ
の認識部８１の認識結果を所定様式の文書画像に変換し
て印刷記録部３に印刷出力させるデータ変換部８２、上
記認識部８１の認識データに基づいて誤認識データの修
正を行なう修正処理部８４などによって構成されてる。

【００１３】以上のように構成された画像通信装置につ
いて、以下その動作を説明する。使用者は、所定様式の
ＯＣＲ用紙の所定欄に所定の記載様式たとえばマーキン
グおよび／あるいは文字書込によって、初期設定や送信
先の番号および名称などの各種の登録事項を任意に記入
し、これを原稿読取部２に読み取らせる。

【００１４】すると、上記ＯＣＲ用紙の読取画情報から
上記登録事項が認識処理され、この認識結果が印刷記録
部３から記録紙に印刷出力される。

【００１５】これにより、使用者は、印刷出力された記
録文書によって認識結果を確認することができる。

【００１６】ここで、認識結果に誤りがなければ、使用
者は、操作パネル７１などから単純な確認操作を行なう
ことにより、その認識結果をメモリー７２に書込・登録
させることができる。

【００１７】一方、認識結果に誤りがあったならば、そ
の誤認識に対する修正事項を所定様式のＯＣＲ用紙に記
入し、これを原稿読取部２に読み取らせる。修正事項を
記入したＯＣＲ用紙からの読取画情報は認識処理され、
この認識された修正事項に基づいて修正処理が行なわれ
る。修正の結果は、印刷記録部３から記録紙に印刷出力
される。

【００１８】以上のようにして、認識結果の確認および
誤認識の修正を、それぞれ大がかりな表示装置および入
力装置によらずに、単純な確認操作だけで行なうことが
できる。これにより、装置を大型化および高コスト化す
ることなく、ＯＣＲ認識による各種登録の機能をもたせ
ることができる。

【００１９】図２〜５はそれぞれ、登録および修正に使
用されるＯＣＲ用紙の様式例を示す。

【００２０】図２に示すＯＣＲ用紙の様式では、短縮番
号や送信番号および送信先などの登録事項を文字で記入
する入力用文字枠１０１と共に、個々の文字枠１０１の
位置をマーキング指示するためのマーク枠１０２が置か
れている。さらに、マーク枠１０２へのマーキングによ
って指示された文字に対する訂正文字を記入するための
訂正用文字枠１０３が置かれている。

【００２１】このＯＣＲ用紙による登録操作は、入力用
文字枠１０１に所望の登録事項を文字で記入し、これを
原稿読取部に読み取らせてＯＣＲ認識にかける。これに
より、ＯＣＲ用紙に記入された登録事項が認識処理さ
れ、この認識結果が印刷記録部から記録紙に印刷出力さ
れる。

【００２２】誤認識があった場合は、その誤認識された
文字が記入された入力用文字枠１０１の下のマーク枠１
０２にマーキング（チェック）を入れると共に、訂正用
文字枠１０３に正しい文字を書きなおし、これを再び原
稿読取部に読み取らせてＯＣＲ認識にかける。

【００２３】図３に示すＯＣＲ用紙の様式では、短縮番
号や送信番号および送信先などの登録事項を文字で記入
する入力用文字枠（実線枠）１０１と、訂正用文字枠１
０３（破線枠）とが交互に配置され、まず、実線の入力
用文字枠１０１に所望の登録事項を文字で記入し、これ
を原稿読取部に読み取らせてＯＣＲ認識にかける。

【００２４】誤認識の修正操作は、誤認識された文字が
記入されている入力用文字枠１０１の後ろ隣にある訂正
用文字枠１０３に正しい文字を書きなおし、これを再び
原稿読取部に読み取らせてＯＣＲ認識にかけることで行
なう。

【００２５】図４に示すＯＣＲ用紙の様式は、誤認識を
訂正するための修正用であって、この修正用ＯＣＲ用紙
は印刷記録部から印刷出力される記録文書がそのまま使
用される。

【００２６】つまり、印刷記録部によって印刷出力され
る記録文書には、ＯＣＲ認識結果と共に、所定の訂正用
マーク記入欄および／あるいは訂正文字記入欄が一緒に
記録される。これにより、認識結果が印刷出力された記
録文書は、そのまま誤認識修正用のＯＣＲ用紙として使
用することができる。

【００２７】同図に示すＯＣＲ用紙には、ＯＣＲ認識さ
れた文字１０４と訂正用文字枠１０３が一緒に印刷記録
されている。その中の誤認識された文字の下の訂正用文
字枠１０３に正しい文字を書きなおし、これを再び原稿
読取部に読み取らせてＯＣＲ認識にかけることにより、
誤認識の修正を行なうことができる。

【００２８】図５にＯＣＲ用紙の様式も、誤認識を訂正
するための修正用であって、この修正用ＯＣＲ用紙も印
刷記録部から印刷出力される認識結果の記録文書がその
まま使用される。

【００２９】同図に示すＯＣＲ用紙には、認識できない
エラー文字があった場合に、このエラー文字の原画像
（原稿文字）と、この原画像に対する認識候補文字が、
選択用のマーク枠１０２と共に印刷記録されている。

【００３０】この場合、使用者は、正しい候補文字を指
示するマーク枠１０２にマーキング・チェックを行な
い、これを再び原稿読取部に読み取らせてＯＣＲ認識に
かけることにより、ＯＣＲ認識による登録操作を正しく
行なうことができる。

【００３１】以上、実施例について説明してきたが、本
発明は上述した実施例以外にも種々の変更が可能であ
る。

【００３２】たとえば、ＯＣＲ用紙の様式については、
図２〜５に示した各実施例を任意に組み合せることによ
り、さらに多くの実施態様が可能である。

【００３３】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、認識で
きなかったエラー文字に対しては、エラー文字の原画像
とこの原画像に対する複数の認識候補文字を修正用情報
として紙に印刷し、この修正用情報に印刷された複数の
認識候補文字をマークする等して選択し、これを再度読
み込ませることで、ディスプレイ等の表示装置を用いる
ことがなく、また認識結果の確認およびご認識の修正を
大掛かりな入力装置によらずに行なうことができるた
め、装置を大型化および高コスト化することなく、ＯＣ
Ｒ認識による各種登録の機能をもたせることができると
いう効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による画像通信装置の概略構
成図

【図２】本発明の装置で使用されるＯＣＲ用紙の第１の
実施例を示す図

【図３】本発明の装置で使用されるＯＣＲ用紙の第２の
実施例を示す図

【図４】本発明の装置で使用されるＯＣＲ用紙の第３の
実施例を示す図

【図５】本発明の装置で使用されるＯＣＲ用紙の第４の
実施例を示す図

【図６】従来の画像通信装置の概略構成図

【符号の説明】

１ 原稿 ２ 原稿読取部 ３ 印刷記録部 ４ 記録文書 ５ 画像メモリー ６ ファクシミリ通信部 ７ 主制御部 ７１ 操作パネル ７２ 登録メモリー ８ 登録処理部 ８１ （ＯＣＲ）認識部 ８２ データ変換部 ８４ 修正処理部 １０１ 入力用文字枠 １０２ マーク枠 １０３ 訂正用文字枠 １０４ ＯＣＲ認識された文字

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿から送信画情報を読み取る原稿読取
   部と、この原稿読取部の読取画情報から各種登録データ
   を認識するＯＣＲ機能と、このＯＣＲ機能により認識さ
   れた認識結果を上記印刷記録部から印刷させるととも
   に、認識できないエラー文字に対しては、エラー文字の
   原画像とこの原画像に対する複数の認識候補文字とを対
   にした修正用情報を印刷させる印刷記録部と、前記複数
   の認識候補文字のうち一つが選択された修正用情報を前
   記原稿読取部が読み取り、エラー文字を前記選択された
   文字として登録を行なう制御手段とを具備することを特
   徴とする画像通信装置。