JP3790575B2 - 帳簿発行管理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は会計処理装置に関し、特に、会計帳簿の発行および帳簿記載を行う帳簿発行管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータを利用した会計処理装置には様々な種類があるが、会計事務所等で用いている顧客取引データ処理用の装置は、基本的には入力用伝票に基づいてデータを入力し、入力したデータを自動仕訳して格納装置に格納し、入力と同時或いは別時点にデータの修正処理を行い、格納データを更新して会計処理を行うよう構成されている。なお、データ入力は当初はキーボード入力が主流であったが今日ではOCRによるOCR伝票の読み取りによるデータ入力が主となり、キーボード入力はデータ修正時等に用いられる付随的なものとなっている。また、会計処理時に出力される処理結果としては貸借対照表や損益計算書等の財務諸表や、税務申告用の書類、または得意先別売上一覧表等の営業管理用のものがある。
【0003】
また、後述する帳簿の読取・印字に関連すると考えられる技術に、ATM(自動預金機)における預貯金の入出金状況の通帳記帳に関する技術がある。具体的には、ATMでは通帳差し入れ口に挿入された通帳上の所定情報を読み取って預貯金の入出金状況(入出金明細データ)を記帳(出力)する方法および装置が開発されている。例えば、
(1)特公昭59−39073号には、通帳の所定領域を画像素子で走査して得られる画像信号を符号化して読み取りデータとし、ノイズ判定を行って検知エリアにおける印字の有無を判定した後に読み取りデータのデータ・パターンと予め設定されているデータ・パターンとを比較・判別することにより、前回印字行を検知して前回の印字行の次の行から新たな入出金明細データを記帳する、通帳の印字行位置決め方法が開示されている。
(2)また、特公平5−1741号には、イメージセンサを用いて通帳等の印字行をスキャンする場合に、1スキャン毎の検知エリアを印字行の長手方向に分割して、各分割エリアにおける印字の有無を検出する手段と、その検出手段からの検出信号に基づいて検知エリアに印字がされているか否かを判定する手段を備えた通帳等の印字行検知装置が開示されている。
(3)特開平4−368866号には、通帳の印字位置のずれによる印字文字範囲の検出ミスの発生を防止するため、通帳の印字にずれがあっても最終印字行を正確に認識するための、印字行の位置検出方式が開示されている。
(4)特開平4−130598号には、ATMに関し、出金伝票に印字された出金データをOCR等の読み取り手段で読み取り、ホストコンピュータのデータと照合し、その結果を当該伝票或いは通帳に*等で印字する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のコンピュータ会計処理では、
▲1▼伝票の起票、
▲2▼出納帳,売掛帳等の実帳簿への記入(手書き)、
▲3▼コンピュータへの入力(なお、入力は上記▲1▼での伝票をもとにキーボードから入力するか、OCR入力用帳票を起こしてOCR入力する)、
▲4▼入力済みデータに基づいて会計処理を行う、
という会計処理のサイクル中、▲2▼の実帳簿(経理帳簿)については▲1▼と平行して手書き記入されるか、または後で記入されており、単に、法定帳簿として融資調査や税務調査等に備え事務所に保存する意味での管理のために記入されているだけであり、実帳簿に記入したデータが▲3▼の入力処理(OCR入力)につながらないという問題点があった。
すなわち、会計処理のコンピュータ化は様々な便宜をユーザに与えているが、一方で実帳簿のもつ唯一性を犠牲にし、手書き帳簿のもつ「何時でも、どこでも、誰でも」利用できるという利用の容易性および帳簿管理の明確性を犠牲にしているという問題点があった。
【0005】
ここで、顧客側で帳簿の記載を取引データの入力に連動させて行うようにすれば、帳簿と取引データの整合性が保たれる。また、その取引データを会計処理装置で用いることにより、上記問題点の解決が可能となる。即ち、
コンピュータ会計処理のサイクルを、
(イ) 顧客側
A.伝票の起票、
B.コンピュータへの入力(なお、入力は上記 での伝票をもとにキーボードから入力するか、帳簿に手書きしたデータをOCR入力する)。
C.コンピュータによる出納帳,売掛帳等の実帳簿への自動記帳(帳簿の入力済データとの整合性チェックを含む)、
(ロ) 会計事務所側
D.入力済みデータに基づいて会計処理を行う、
という処理サイクルに変更することにより、コンピュータ側に格納されている入力済みデータと帳簿に記帳されている結果との整合性を得るとともに、会計処理の全サイクルをコンピュータ化することが可能となる。
【0006】
ここで、前記従来技術について考えると、ATMでは前述したように通帳差し入れ口に挿入された通帳上の所定情報を読み取って預貯金の入出金状況を記帳する方法や装置が開発されているが、いずれも最終印字行を検知し今回の印字位置を決定するものであり、預金通帳などのようにデータの経時的発生状況をそのまま時系列に記帳する場合には適してはいるが、会計処理では様々な要因により、通常作業としてのデータ入力およびその修正の他に、数日後、あるいは場合によっては何ヶ月も後に帳簿の訂正の必要が生ずることがあるので、このような場合にも対応を要する会計帳簿の記帳等にはATMによる帳票記帳技術では対処できないという欠点がある。
【0007】
また、特開平4−130598号の技術はATMにおいて、OCR等の読み取り手段で読み取った出金伝票上の出金データをホストコンピュータのデータと照合し、照合結果を当該伝票或いは通帳に印字するが、これは読み取ったデータとファイル上のデータを比較・照合する方法であり、取引データに比べ極度にデータ数の少ない銀行預金通帳等には適応可能であるが、データ量の多い会計処理では用いられず、会計処理では読み取った伝票データとコンピュータ装置側に格納されたデータとの照合は非効率的であるという問題点がある。
【0008】
本発明は上記会計処理の全サイクルをコンピュータ処理の対象とするための、帳簿への記帳および帳簿と取引データの整合性のチェックおよび発行済み帳簿の有効性の判断を行う帳簿発行管理装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明の帳簿発行管理装置は、CPUと、CPUの制御動作を機能させて帳簿発行管理動作を行う帳簿発行管理手段とを含む制御部と、内部メモリーと、少なくとも、帳簿管理ファイルおよび取引データファイルを格納した記憶媒体を収容し該記憶媒体への情報の書込/読み出しを行う格納部と、を有する本体と、帳簿を含む帳票を光学的に読み取ってイメージデータに変換する光学的読み取り機構と、該イメージデータから所定の領域を切出して文字認識処理を行って認識結果を本体に送出する認識処理部を含む読取部と、印字機構を有し、本体から受け取った帳簿登録情報および/または取引データをイメージデータに変換して帳簿上に印字することにより記帳を行う印字部と、制御部の制御の下に帳簿発行に関する指示或いは取引データの入力を行うための入力部と、本体から受け取った帳簿管理情報および/または取引データを画面表示する表示部と、を備え、帳簿発行管理手段が、a.読み取った帳簿の認識結果を基に帳簿管理ファイル上の該読み取った帳簿に対応する帳簿管理レコードを参照し、読み取った帳簿に記載されていた帳簿管理情報と該帳簿管理レコード上の帳簿管理情報とを比較し、一致しない場合には前記読み取った帳簿上に無効印字処理を行う帳簿管理情報比較手段と、b.上記認識結果を基に取引データファイル上の上記読み取った帳簿に対応する取引データを参照し、未記帳の取引データの有無を判定するデータ判定手段と、c.未記帳の取引データがあった場合に、上記読み取った帳簿に上記未記帳の取引データの記帳が可能か否かを確認し、記帳可能な場合には該読み取った帳簿の前回記帳行の次の行からの記帳処理を行い、記帳が不可能な場合には読み取った帳簿上に無効印字処理を行ない、新たな帳簿用紙上に帳簿管理情報の登録および当該未記帳の取引データ発生日以降の取引データの記帳処理を行うと共に帳簿管理ファイルを更新する記帳確認手段と、d.新たな帳簿の発行或いは帳簿のページ替えのために帳簿管理情報を記帳し帳簿管理レコード上の帳簿管理情報の更新処理を行う新規登録手段と、e.入力装置からの帳簿再発行情報により、該帳簿再発行情報に基づいて帳簿管理ファイルを参照し、対応の帳簿管理レコード上の帳簿管理情報の更新処理を行い、読み取った帳簿に対応する帳簿の発行処理を行う再発行手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
第2の発明は上記第1の発明の帳簿発行管理装置において、記帳確認手段が、c1.未記帳の取引データがあった場合に、上記読み取った帳簿に該未記帳の取引データの記帳が可能か否かを確認し、c2.記帳が不可能な場合には読み取った帳簿上に無効印字処理を行ない、新たな帳簿用紙上に帳簿管理情報の登録および当該未記帳の取引データ発生日以降の取引データの記帳処理を行い、c3.記帳可能な場合には読取部の認識処理部に該読み取った帳簿の前回記帳行の次の行の認識処理を行わせ、c4.上記認識結果を基に取引データファイル上の該読み取った帳簿に対応する取引データを参照し、該認識結果と対応の取引データとを比較して一致する場合には、次の行の認識のために上記c3に制御を戻す、ことを特徴とする。
【0011】
また、上記第1および第2の発明の帳簿発行管理装置において、読取部が、更に、帳簿55が傾いて取込まれた場合にもその傾きを検知する傾き検知部を有し、印字部が上記傾き検知部により検出された傾きに沿った印字を行うことにより帳簿上の印字位置に正しい姿勢で文字を印字する印字姿勢決定部を有するよう構成することが望ましく、更に、読取部および印字部が読取・印字部として一体として構成され、読取・印字部が1つのコントローラにより読取部および印字部と本体との制御信号の授受を行うよう構成することが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の帳簿発行管理装置の構成例を示すブロック図であり、帳簿発行管理装置100は、CPU12,操作判定手段13,帳簿発行管理手段14,およびOS(オペレーションシステム)15等からなる制御部11と、内部メモリー17と、データ格納部18と、を有する本体10と、本体10側に対し指示またはデータの入力を行うための入力装置20と、コントローラ31,帳簿55を光学的に読み取ってイメージデータに変換し認識処理を行い、認識データおよび帳簿管理情報を本体10に送る読取部32,および本体10側からの指示に基づいて帳簿管理情報および/またはデータを印字することにより帳簿55に記帳する印字部33とからなる読取・印字部30と、帳簿管理情報及び編集されたデータ等を所定のフォーマットで画面に表示する表示部40から構成されている。なお、読取部32は入力帳票(OCR帳票)の読み取りもできるよう構成されていることが望ましい。
【0013】
制御部11で、CPU12は帳簿発行管理装置100全体の動作制御を行うと共にOS15の管理下で、望ましい実施形態ではプログラムから構成されている操作判定手段13および帳簿発行管理手段14の実行に基づく制御を行い、内部メモリー17とのデータの受渡し、格納部18へのデータの格納または読み出し指示、および入力部20,読取・印字部30と表示部40とのデータ授受等およびその制御を行う。
【0014】
操作判定手段13は後述する読取部32の読み取りスタックに帳簿55がセットされている場合とそうでない場合の処理の判定を行う。この判定はコントローラ31から送出されるスタック状態確認信号に基づいて行われる。
【0015】
帳簿発行管理手段14は望ましい実施形態ではプログラムで構成されており、操作判定手段13の判定に基づいて、帳簿の記帳・更新処理,新規登録処理,或いは再発行処理を行う(図5〜図7の説明参照)。
【0016】
なお、操作判定手段13および帳簿発行管理手段14は実施例ではOS15と共にROM(図示せず)に書込まれており、帳簿発行管理装置100の電源投入時に内部メモリー17に書込まれるよう構成されているが、FD(フロッピーディスク)またはMO(Magnet Optical disk)または磁気ディスク等の媒体に格納し、それらの書込装置(図1の格納部18が相当する)により帳簿発行管理装置100の電源投入時に内部メモリー17に書込まれるよう構成してもよい。
内部メモリー17にはデータの書込/読み出しのための処理領域、設定値の設定領域、帳簿発行管理装置の動作開始時に書込まれる操作判定手段13,帳簿発行管理手段14のための実行プログラム領域,帳簿データ用作業領域,その他処理上必要とする作業領域,およびシステム管理領域が確保されており、制御部11からの指示によりこれらの領域へのデータ等の書込/読み出しが行われる。なお、帳簿データ用作業領域は図示されていないが、図2の帳簿の記載項目のうちの帳簿管理項目データ(例えば、帳簿コード221,帳簿名印字欄223,ページ欄224,再発行回数欄224’)および帳簿の行の項目データ(例えば、日付226,摘要227,貸方金額228,借方金額229,残高230)の行数分の領域が確保されており、各項目は所定の順序で並べられている。
【0017】
格納部18はFD,MO,または磁気ディスク等の記憶媒体の読み取り/書込装置およびそれら対応の記憶媒体から構成され、媒体上にはディレクトリおよび後述の帳簿管理ファイルと取引データファイルが格納されている。帳簿管理ファイルは発行済の帳簿の種類毎に作成され更新される帳簿管理レコードで構成され、各レコードのそれぞれの項目(アイテム)には該当する記帳情報が書込まれ、または更新される(図3参照)。また、取引データファイルは取引データから構成されている(図4参照)。
【0018】
入力部20は使用者による帳簿発行管理装置100の操作指令の入力および帳簿データの訂正入力等と、必要とされる場合には帳簿管理情報の入力を行うために用いられ、実施例ではキーボード装置を用いている。
【0019】
読取・印字部30は、コントローラ31,読取部32,および印字部33と、図示しない画像メモリーおよび出力バッファを有している。コントローラ31はCPU,内部メモリー,および制御プログラムを含んでいる。読取部32はコントローラ31の制御の下に光学的読み取り機構を有し、帳簿55に印刷された帳簿識別記号(コード)を光学的に読み取って認識処理し、本体10に識別結果を与える。また、印字部33は印字機構を有しコントローラ31の制御の下に本体10の帳簿発行管理手段14からの指示およびデータにより帳簿55上にデータを印字したり、または無効マークを帳簿55上の所定の位置に印字する。
【0020】
なお、読取部32に帳簿55が傾いて取込まれた場合にもその傾きを検知する傾き検知部を設け、印字部33に検出された傾きに沿った印字を行うことにより帳簿55上の印字位置に正しい姿勢で文字を印字するための印字姿勢決定部を設けることが望ましい(実施例1(図8)参照)。
【0021】
また、他の実施態様として読取・印字部30を帳簿55に印刷された帳簿識別記号(コード)を読んで認識すると共に、今回印字行以降に記入(手書き或いは印字による記入)されている情報を読み取って認識し、識別した帳簿管理情報および認識した記入情報を与えるよう構成してもよい(実施例2(図9)参照)。なお、この場合も読取部32に傾き検知部を設け、印字部33に印字姿勢決定部を設けることが望ましい。
【0022】
なお、上記各説明では読取・印字部30は読取部32および印字部33により一体として構成されたものとしているが、読取部32と印字部33をハードウエア的に独立した装置とし、本体10側で個々に制御するように構成してもよい。
【0023】
表示部40は本体10から送られる帳簿管理情報及び編集されたデータ等を所定のフォーマットで画面に表示すると共に、本体10からの指令により処理選択用メニューおよび必要なメッセージを画面に表示する。なお、画面に表示される表示用フォーマットは帳簿型式のウインドウと入力用ウインドウのフォーマットを含むことが望ましい。
【0024】
図2は、帳簿発行管理装置100で用いる帳簿55の例であり、帳簿55には売掛帳,買掛帳,現金出納帳等の帳簿に対応する必要事項が印字(或いは記入)可能で所定の配列により配置されると共に、コンピュータ処理上で必要な帳簿識別情報等を印刷(または記入或いは印字)する領域が設けられている。
【0025】
図2で、221は帳簿の種類を識別するための帳簿コード、222−1,222−2は読取部32による帳簿55の光学的読み取りのタイミングを得るための読み取り開始タイミングマークであり、帳簿55の傾きを知るための傾き検出マークを兼ねている。また、223は帳簿名を印字するための帳簿名印字欄、224は帳簿のページ欄、224’は当該ページの再発行回数欄、225−1,225−2は印字位置識別マークである。なお、印字位置識別マーク225は後述の実施例1では必要としているが、実施例2では省略可能である。また、表頭の226は取引の発生月日欄、227は摘要欄、228は貸方金額欄、229は借方金額欄、230は残高あるいは累計欄であり、また、231は印字行であり上記欄224〜227に対応する仕訳ファイル上の取引データの内容がそれぞれ印字され、欄230には計算結果がそれぞれ印字される(なお、実施例2ではこれらの欄に手書き記入される場合もある)。また、上述の印字欄等は帳簿様式は帳簿用紙の両面に印刷されている。
【0026】
管理帳簿ファイルは帳簿55の記帳情報および再発行情報を格納し、図3は帳簿管理ファイルを構成する管理データの構成例を示す図である。
【0027】
図3で、帳簿管理レコード60は図3(a)に示すような項目、すなわち、帳簿区分項目61、年度項目62、最終印字ページ項目64、最終印字行項目65、発行月日項目66、前回印字月日項目67、および再発行項目68を含んでいる。
【0028】
帳簿区分項目61には帳簿の種類を表わすコードが格納され、年度項目62には当該帳簿の属する西暦または元号を記録する(通常は西暦の下2桁を用いる)が格納され、最終印字ページ項目64には前回の最終印字ページが格納され、最終印字行項目65には前回の最終印字行が格納され、発行月日項目66には当該年度の帳簿の最初の発行日が格納され、前回印字月日項目67には前回の印字日が格納され、再発行項目68には帳簿再発行の履歴が記録される。なお、再発行項目68は再発行を行ったか否かを示す単なるフラグでもよいし、図3(b)に示すように再発行ページ68−nおよびそのページを何回改定したかを示す再発行回数カウンタ69−nの組から構成してもよい(この場合、再発行ページ68ーnと再発行回数カウンタ68−nの組の個数はファイル容量からシステム上決定すればよい)。また、図3(c)は帳簿レコード60に帳簿が綴合帳簿の場合にその冊数を記録する項目63を加えた例である。また、帳簿管理ファイルと取引データファイルに主従関係をもたせるよう構成し、主ファイルとしての帳簿管理ファイルの帳簿管理レコードに前回記帳した取引データの格納先を示すポインタを設けるよう構成してもよいし、前回記帳した帳簿のページに記帳された全ての取引データの格納先を示す複数(行数分)のポインタを設けるよう構成してもよい。
【0029】
図4は、取引データファイルを構成する取引データの構成例を示す図である。取引データファイルは仕訳レコードが所定の順序で整列して格納されているいわゆる順編成ファイル(シーケンシャルファイル)であるが、取引データの順序は物理的に一定の順序(例えば昇順)に並んでいる必要はなく、例えば、インデクスド・シーケンシャルファイルのように索引ファイルを有し、索引ファイルのソートなどにより取引データが論理的に一定の順序で並べられるファイルでもよい。また、前述したように帳簿管理ファイルを主とし、取引データファイルを従として、帳簿管理データと取引データを帳簿管理データに設けたポインタで関連づけるよう構成してもよい。
【0030】
取引データ41は図4(a)に示すような項目、すなわち、帳簿区分項目42,ページ項目43,行数項目44,科目コード項目45,相手科目コード項目46,取引年月日47,摘要項目48,および貸方金額項目49,および借方金額項目50を含んでいる。
【0031】
帳簿区分項目42には帳簿の種類を表わすコードが格納され、ページ項目43には当該取引データが印字されている帳簿のページが格納され、行数項目44には当該取引データが印字(記帳)されている帳簿上の行番が格納され、科目項目45には当該取引データの科目が、相手科目項目46には当該取引データの相手科目が格納され、年月日項目47には取引発生日付が格納され、適要項目48には適用が格納され、貸方金額項目49には貸方金額或いは入金額が格納され、借方金額項目50には借方金額或いは出金額が格納される。
【0032】
なお、図4(b)は上記(a)の取引データの貸方項目49,借方項目50の代り貸借コード49’および金額項目50’を設けた例である。この場合、貸方、借方金額は貸借コード49’を基に帳簿編集用作業領域に振分けられる。
また、図3の説明で述べたように、帳簿管理ファイルを主とし取引データを従とするよう構成し、帳簿管理データに取引データとを関連づけるポインタを設けた場合には帳簿区分項目42,ページ項目43,行数項目44は不要である。ただし、この場合は記帳済か否かを判定するための記帳済フラグを格納する項目を設けることが望ましい。
【0033】
【実施例】
<実施例1>
本実施例は帳簿発行管理装置100を帳簿55の特定の範囲(ゾーン)にある帳簿管理情報を読み取って帳簿55を特定し、前回の印字行の次の行(以下、今回印字行と記す)から当該帳簿に対応の取引データの内容を印字するよう構成した例であり、帳簿55を単票(表裏に記帳可能)とした例である。
【0034】
図5は帳簿発行管理手段14の構成例を示すブロック図、図6は管理装置100の基本的動作を示すブロックフローチャート(今回印字行に既に記入されて内容を判定する場合については実施例2参照)、図7は帳簿発行管理装置100の制御構成の例を示すブロック図であり、図8は認識処理部323及び印字姿勢決定部331の構成を示すブロック図である。
【0035】
図5で、(a)は帳簿発行管理手段14の構成例を示すブロック図であり、(b)は帳簿発行管理手段14の新規登録手段145の構成を例示すブロック図、(c)は帳簿発行管理手段14再発行手段146の構成を例示すブロック図である。
【0036】
帳簿発行管理手段14は帳簿55が読取部32の読み取りスタックにセットされ、読み取られた場合には、認識処理部323からの認識結果と、格納部18の帳簿管理ファイルからの帳簿管理情報,および取引データファイルからのデータを基に、帳簿管理情報比較手段141,データ判定手段142,および記帳確認手段143により記帳処理を行う。また、帳簿55が読取部32の読み取りスタックにセットされていない場合には、取引データの入力処理か入力部20(実施例ではキーボードが相当)からの指示により新規登録手段145による帳簿の新規発行処理または再発行手段147による帳簿の無効処理および再発行処理を行う(各手段の動作詳細については、以下の説明参照))。以下、図6及び図7により説明する。
【0037】
図6のステップS1では、CPU12は操作判定手段13の実行制御を行い、読取・印字部30のコントローラ31に対し読み取りスタック確認部321でのスタック状態確認要求を行う(図7)。読取・印字部30のコントローラ31が読み取りスタック確認部321に帳簿55が読み取りスタックにあるか否かの判定を指示すると、スタック確認部321は原稿確認信号a1を帳簿情報読取部322およびCPU12に送出する。
【0038】
CPU12は操作判定手段13によりa1の値を調べ、帳簿がセットされている場合にはステップS2以降に移行し、セットされていない場合には表示部40にコマンド入力要求メッセージを表示して使用者による入力部40からのコマンド入力を待つ。コマンド入力があった場合には新規登録処理要求か再発行処理要求かを判定するためにステップS21に移行する。
【0039】
ステップS2で、CPU12は帳簿管理情報比較手段141の実行制御を開始するが、読取・印字部30のコントローラ31の制御により並行して読取部32による1ページ目の帳簿の読み取りが開始され、帳簿情報読取部322は光学的読み取り機構により光学的に帳簿1ページ分を読み取ってイメージデータに変換し読取・印字部30の画像メモリー(図示せず)に格納する。認識処理部323では傾き検出手段1により用紙の傾きの有無を検出し、傾きのある場合にはこれを傾き補正手段2で補正してから認識処理手段3でフォーム(レイアウト)の解析、文字の切出し等の認識処理を行う(図8参照)。
【0040】
認識処理は、画像メモリーの帳簿1ページ分のイメージデータについて、帳簿コード221と帳簿ページ224および再発行欄224’を切出して認識辞書324を参照することにより行われる。なお、帳簿55のフォーム(レイアウト)の解析、文字の切出し及び認識等の認識処理については、例えば、特開平7−85215号(名称「文字認識装置」)に開示の手法を用いることができる。
【0041】
ステップS3,S4で、認識処理部323からの認識結果を受け取ったCPU12は帳簿管理情報比較手段141によりその認識結果を内部メモリー17に記憶させると共に、格納部18の帳簿管理ファイルから帳簿管理レコード60を順次読み出して、受け取った帳簿コード221と帳簿管理レコード60の帳簿区分61のデータとを比較する。
【0042】
全ての管理情報レコードの帳簿区分61に書込まれたデータと受け取った帳簿コードが一致しない場合か、データとコードが一致しても当該管理情報レコード60の再発行項目68の該当ページの再発行回数と受け取った再発行欄224’の再発行回数と比較し、一致しない場合には無効帳簿としてステップS41に移行する(管理情報レコードの再発行項目68の該当ページの再発行回数が0の場合で、受け取った再発行欄224’の再発行回数がスペースまたは0でない場合も不一致とする)。
【0043】
ある管理情報レコード60の帳簿区分61に書込まれたデータと受け取った帳簿コードが一致し、かつその管理情報レコードの最終印字ページ項目64に書込まれたページ数が受け取った帳簿ページ数以上であり、且つ、再発行回数が一致する場合には当該一致の帳簿管理レコード60を内部メモリー17に保持させて、帳簿55を有効帳簿としてステップS5に移行する。
【0044】
ステップS5,S6で、データ判定手段142は、先ず、帳簿や取引データファイルのデータの変更の有無(即ち、帳簿に記載すべき取引データの有無)を調べる(S5)。記載すべき取引データがない場合には当該帳簿の排出指示をコントローラ31を介して印字部33に与えて当該帳簿の処理を終了すると共に、その旨のメッセージを表示部40の画面に表示して当該帳簿の処理を終了する。記載すべき取引データがある場合にはステップS7に移行する(S6)。
【0045】
帳簿55に記載すべき取引データの有無判定の例として、データ判定手段142を帳簿の帳簿コード221と取引データ41の科目コードとを対応させるテーブルを持つよう構成し、検索条件を帳簿コード221と取引データ41の科目コード45が対応し、且つ、取引データ41のページ数項目43(或いは行数項目44)にデータがあること(即ち、ページ数項目43(或いは行数項目44)がスペースあるいはゼロでないこと)として、取引データを日付順に検索し、該当データなしの場合を帳簿に記載すべき取引データなしと判定する(処理の終了)。取引データの検索途中で、取引データ41のページ数項目43(或いは行数項目44)にデータがあった場合には記載すべき取引データありとすることができる(S7に移行)。
【0046】
なお、図4の説明で述べたように帳簿管理ファイルを主とし取引データを従とするよう構成し、帳簿管理データに取引データとを関連づけるポインタを設けた場合には、取引データ41の記帳済みフラグを参照して帳簿に記載すべき取引データの有無を判定するように構成する。
【0047】
ステップS7,S8では、記帳確認手段143により取引データファイルの変更内容を帳簿に反映可能か否かの確認を行う。すなわち、単に、当該帳簿の今回印字行から順次取引データの内容を印字して記帳することができるか、或いは訂正取引データや遡及記入取引データの存在により、帳簿の再発行を要するかを判定するため、取引データファイルに訂正取引データや遡及記入取引データが存在しているかを判定し、その取引データを編集して表示部40に送り、確認を促すメッセージと共に画面表示してステップS81に移行し、存在していない場合にはステップS9に移行する。
【0048】
訂正取引データや遡及記入取引データの存在の有無判定の例として、上記ステップS6での取引データの検索途中で、取引データ41のページ数項目43(或いは行数項目44)にデータがある場合に、その取引データの取引日(年月日項目47の内容)を調べ、その日付がメモリー17に保持された帳簿管理レコード60の前回印字月日項目67の日付以前の場合には、前回記帳後に修正処理により仕訳ファイルのデータ訂正や遡及データの追加があったものと判定し、また、取引データの取引日が前回印字月日項目67の日付の次の日以降の場合には、当該帳簿に追記することができるものと判定する(S9に移行)。
【0049】
ステップS9では、制御を記帳確認手段143の実行に移し、該当する取引データ41について順次その記録内容を当該帳簿の各記入項目に対応させて内部メモリー17の帳票データ用作業領域に記憶して、1ページ分のデータがそろった場合に印字部33に帳票データ用作業領域の内容を送出する(送出後、帳票データ用作業領域の内容はクリアされる)。また、帳簿管理ファイル60の記録内容を更新し記帳後の取引データ41のページ数項目43(或いは行数項目44)にその取引データを記帳した帳簿のページおよび行を記録する。帳簿管理ファイル60の更新は前回印字月日以後の該当する取引データについて記帳が終了した後、帳簿管理レコード60の最終印字ページ項目64,最終印字行項目65,前回印字月日項目67について行う。印字部33は受け取ったデータをイメージ化して印字(記帳)する。また、記帳する取引データの数が帳簿の残存行数を超える場合には新規帳簿用紙への記入のためにステップS22に移行する。また、取引データの数が帳簿の残存行数以内の場合には帳簿記帳後に処理を終了し、ステップS1に戻る。
【0050】
なお、図4の説明で述べたように帳簿管理ファイルを主とし取引データを従とするよう構成し、帳簿管理データに取引データとを関連づけるポインタを設けた場合には、帳簿管理ファイル60の記録内容の更新時に記帳済みフラグを記載済とするようステップS9を構成する。
【0051】
ステップS21では、操作判定手段13が入力部20からの処理指示入力を待ち、指示入力があった場合には新規帳簿の登録処理要求か判定し、新規帳簿の登録処理要求の場合にはステップS22に移行し、そうでない場合にはステップS31に移行する。
【0052】
ステップS22では、新規登録手段145(図5(b)参照)に制御が移され、帳簿情報登録手段145ー1により表示部40の画面に使用者に読み取りスタックへの新しい帳簿用紙のセットを促すメッセージおよび帳簿の種類の入力を促すメッセージを表示し、帳簿用紙がセットされ、帳簿の種類(コード)が入力されると、帳簿管理ファイルに初期値(帳簿区分、年度、印字ページ、印字行数=0、発行年月日、前回印字月日=0)をセットした新しい帳簿管理レコード60を登録する。登録後に記帳登録手段145ー2は内部メモリー17の帳票データ用作業領域に帳簿管理情報(帳簿コード、帳簿名、年度、発行月日等)を記憶し、1ページ分のデータがそろった場合に印字部33に帳票データ用作業領域の内容を送出する(送出後、帳票データ用作業領域の内容はクリアされる)。印字部33は受け取ったデータをイメージ化し、帳簿用紙上に印字(記帳)する。なお、新規帳簿登録処理が終了した後で制御をステップS9に移行するよう構成することが望ましい(これにより、帳簿に記入する取引データが何ページ分もある場合の操作効率が向上する)。
【0053】
ステップS31では、操作判定手段13が入力部20からの処理指示入力を待ち、指示入力があった場合には帳簿の再発行要求か否かを判定し、帳簿の再発行処理要求の場合にはステップS33に移行し、そうでない場合には処理を終了する。
【0054】
ステップS33では、再発行手段147(図5(c)参照)に制御が移され、帳簿特定手段147ー1により表示部40の画面に再発行すべき帳簿の種類とそのページ数の入力を促すメッセージを表示させ、入力部20からの入力を待つ。入力があると、入力された帳簿の種類とそのページ数をキーとして格納部18の帳簿管理ファイルを検索し、帳簿管理レコード60の前回印字月日と最終印字ページ数および最終印字行を取り出す。なお、指定したページが再発行されたページの場合には最終印字ページ数と一致しない場合があるが、その場合には再発行項目18の再発行ページ数との一致をとる。
【0055】
帳簿無効化手段147−2は帳簿管理レコード60の再発行項目68を調べ、再発行項目68の中に当該帳簿の再発行履歴が記録されている場合にはその回数を更新し、記録されていない場合には、新たに再発行ページと回数(=1)を書込む。これにより、例えば、再発行後紛失していた前回の帳簿が見つかって、管理装置100で記帳処理しようとしても再発行回数が異なるのでその帳簿はステップS3,S4で無効帳簿とされ、後述のステップS41でその帳簿上に無効マークが印字されることになり、失効帳簿への記入等の誤りを防止できる。
次に、帳簿特定手段147−1により前回印字月日と最終印字ページ数および最終印字行が取り出せた場合には、登録・記帳手段147−3によりそれらをキーとして取引データファイルを検索し、前回の最終印字行に記帳した取引データを特定し、帳簿コード,帳簿名称,ページ数,および更新された発行回数(初めての場合は発行回数=1)等の帳簿情報を内部メモリー17の帳簿データ用作業領域の対応の位置に記憶させる。その後、
次の行数=帳簿の最大行数−当該行数
として、行数をセットしてその行数および前回印字月日と最終印字ページ数をキーとして取引データファイルを検索し、1行上の行に記帳した取引データを特定し、上記テーブルの当該行に編集して記憶する。この動作を繰返して、帳簿用紙の第1行目までをテーブルに編集して記憶した後、上記作業領域の内容を表示部40および印字部33に送出する。表示部40では画面表示用に編集された再発行帳簿の内容を閲覧しフォーマットで表示する。使用者が画面に表示された帳簿内容を確認し、入力部20による確認入力を行うと、CPU12は帳簿再発行指示を読取・印字部30のコントローラ31に送る。コントローラ31は印字機構332に対し上記受け取った帳簿データの出力を指示し、印字機構332はイメージ化されたデータを帳簿用紙上に印字(記帳)する。
【0056】
ステップS41では、読取部32で読み取った帳簿が無効帳簿であることを、目視により一見して明らかにするため、読み取った無効帳簿上に無効マークを印字する。このため、帳簿管理情報比較手段141はCPU12を介して帳簿無効印字指示を読取・印字部30のコントローラ31に送る。コントローラ31は印字機構332に対し無効マークの出力を指示し、印字機構332は帳簿用紙上の指定位置(出力フォーマットにより規定)に無効マークのイメージを印字する。
【0057】
ステップS81では読取部32で読み取った帳簿が記載内容の変更が必要であるため無効処理した帳簿であることを、目視により一見して明らかにするため、読み取った無効帳簿上に無効マークを印字する。このため、記帳確認手段143はCPU12を介して帳簿無効印字指示を読取・印字部30のコントローラ31に送る。コントローラ31は印字機構332に対し無効マークの出力を指示し、印字機構332は帳簿用紙上の指定位置に無効マークのイメージを印字する。
【0058】
ステップS82では、取引データファイル41上の訂正取引データや遡及記入取引データ(取引データの年月日項目47の値が帳簿管理レコード60の前回印字月日項目67の値未満で、かつ、取引データ41のページ数項目43(或いは行数項目)にページ数或いは行数が記録されていない取引データ)のうち最も月日項目44の値が小さい取引データのページ数項目43のページ数を読み取って、そのページ分から帳簿を再発行する。
【0059】
この場合、帳簿コード,帳簿名称,ページ数,および更新した発行回数を更新してメモリー17の帳簿データ用作業領域の対応の位置に記憶させると共に、当該取引月日の前で直近の取引データがある場合にはページ数項目43から当該ページの1ページ以降のデータについて順次そのデータをメモリー17の帳簿データ用作業領域の対応の行に記憶させ、その直近の日の取引データについての処理が終った後に、続く行から当該取引付日以降の取引データについて、順次そのデータをメモリー17の帳簿データ用作業領域の該当行に記憶させると共に、取引レコード41のページ数項目43の内容を更新する。記帳する取引データの数が帳簿の残存行数を超える場合には帳簿の更新のために帳簿データ用作業領域のデータを印字部33に送出する(帳簿データ用作業領域のデータはクリアされる)。印字部33は帳簿用紙上に送られてきたデータをイメージ化して印字することにより更新帳簿を発行する。
【0060】
次に、ページ数に1を加えてから、続く取引データについて順次その記録内容をメモリー17の帳簿データ用作業領域の1行目から順に記憶させると共に、仕訳レコード60のページ数項目43の内容を更新する。記帳する取引データの数が帳簿の残存行数を超える場合には帳簿の更新のために帳簿データ用作業領域のデータを印字部33に送出する(帳簿データ用作業領域のデータはクリアされる)。印字部33は帳簿用紙上に送られてきたデータをイメージ化して印字することにより更新帳簿を発行する。この動作を繰返して記帳した最後の取引データの行が帳簿の最大行数以内になった場合には、該当の帳簿管理レコード60の最終印字ページ項目64,最終印字行項目65,前回印字月日項目67,及び再発行項目68の再発行ページおよび再発行回数を更新して処理を終了する。
【0061】
また、上記ステップS41,S81で印字部33が無効帳簿にマークを印字するものとしたが、マークの印字に限られることなく、例えば、帳簿上に「無効帳簿」と拡大文字で印字するようにしてもよい。
【0062】
また、図4の説明で述べたように帳簿管理ファイルを主とし取引データを従とするよう構成し、帳簿管理データに取引データとを関連づけるポインタを設けた場合には、ステップS82での取引ファイルのページ数項目43の参照および更新に関する処理は不要となる。
【0063】
なお、印字姿勢決定部331は図8(b)に示すように前述した傾き検出手段1により検出された傾きθだけ出力データの印字位置情報を補正する印字位置情報補正手段6を含んでおり、印字位置情報補正手段6は用紙がθだけ傾いているときその規定用紙のそれぞれの開始座標(x,y)および終了座標(x+a,y)を補正する。また、印字姿勢補正手段7は帳簿55が傾きθだけ傾いている場合に、出力バッファ(図示せず)でθだけ回転させたイメージデータ(文字のドットイメージ)を印字機構332に送る。これによりイメージデータは帳簿の傾きに合ったドットイメージとして出力されるので、帳簿55のを傾きゼロにした場合にもデータを正しい姿勢で印字できる。本実施例の認識処理部323および印字姿勢決定部331の構成及び動作については、本案出願人が平成7年8月16日に出願した「印字位置決定機能付プリンタ」(特願平7−232021号)に開示の手法を用いることができる。
【0064】
<実施例2>
本実施例は、帳簿発行管理装置100が帳簿55上の今回印字行の記入内容を判定する例であり、図1〜図6については本実施例にそのまま適用できるので説明を省略する。
【0065】
本実施例では図7のステップS7以降の動作が実施例1の場合と異なる。
実施例1ではステップS7において、記帳確認手段143により取引データの変更内容を帳簿に反映可能か否かの確認を行う場合に、訂正取引データや遡及記入取引データの存在による帳簿の更新発行の必要性の判定及び更新処理を行い、訂正取引データや遡及記入取引データが存在がない場合には単に、当該帳簿の今回印字行から順次取引データの内容を印字して記帳することができるものとして記帳処理を行なっているが、本実施例では訂正取引データや遡及記入取引データの存在がない場合にも当該帳簿の今回印字行に手書き(或いは印字)による記帳がされているか否かの判定とその判定結果に基づく処理を行う。
【0066】
図9は、図7のステップS6で訂正取引データや遡及記入取引データの存在がない場合の本実施例による動作例を示すフローチャートである。
図9のステップS6−10の判定で訂正取引データや遡及記入取引データが存在する場合にはステップS8に移行し、存在しない場合にはステップS6−11に移行する。
【0067】
ステップS6−11では、CPU12はコントローラ31を介して読取部32に対し帳簿の今回印字行j以降の文字認識指示を出す。読取部32は認識処理部323により帳簿イメージデータから帳簿のj行を切出して、順次文字認識して結果をCPU12に送出する。
【0068】
ステップS6−12で、認識結果である取引の発生月日、摘要,貸方金額または借方金額と、対応する取引データの年月日項目47,貸方金額項目49,および借方金額項目50の内容との比較を行い、いずれか1つでも異なっている場合には、ステップS6ー13に移行する。一致している場合には認識結果を編集して原稿イメージの作業領域の当該行対応位置に記憶させ、次の行について同様の比較を繰返す。
【0069】
ステップS6−13ではその行が未記入行(スペース)か否かを確認し、未記入行の場合にはS9に移行し、そうでない場合にはS81の更新帳簿発行処理に移行する。
【0070】
以上説明したように、本発明の帳簿発行管理装置によれば、読み取った帳簿上に記載されている内容と格納されている取引データとの整合性がチェックされるので、保管している帳簿が有効か無効かを簡単に知ることができ、帳簿、格納データ、とデータを介して連動する会計処理装置の信頼性が確認できる。
【0071】
管理上で不明となった帳簿についても帳簿発行管理装置を用いることにより照合ができ、不明帳簿を帳簿管理ファイル上で無効にしてから再発行ができるので、あとで不明帳簿がでてきても混同して記帳するようなことが生じない。また、帳簿管理ファイルを用いるので帳簿の履歴管理が可能となる。また、従来の会計処理装置と連動可能で、利用法そのものが従来の会計処理を変更する事なくそのの延長線上でできるので、使用者にとって利用が容易であり、これにより、会計処理の全サイクルがコンピュータ処理の対象となり、会計処理のコンピュータ化に対する障壁(従来のコンピュータ会計処理における帳簿記帳と入力作業の重複による使用者の負荷)が緩和される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帳簿発行管理装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】帳簿の例である。
【図3】帳簿管理レコードの構成例を示す図である。
【図4】取引データの構成例を示す図である。
【図5】帳簿発行管理手段の構成を示すブロック図である。
【図6】帳簿発行管理装置の基本的な動作を示すブロックフローチャートである。
【図7】図1の帳簿発行管理装置の一実施例を示すブロック図である。
【図8】認識処理部および印字姿勢決定部の構成例を示すブロック図である。
【図9】図6のブロックフローチャートの他の実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 制御部
12 CPU
14 帳簿発行管理手段
17 内部メモリー
18 格納部
10 本体
20 入力部
30 読取・印字部
31 コントローラ
32 読取部
33 印字部
40 表示部
41 取引データ
47 取り引き発生年月日
55 帳簿
60,60’ 帳簿管理レコード
64 最終印字ページ(最終記帳ページ)
65 最終印字行(最終記帳行)
67 前回印字月日
68 再発行項目
100 管理装置
141 帳簿管理情報比較手段
142 データ判定手段
143 記帳確認手段
145 新規登録手段
147 再発行手段
221 帳簿コード(帳簿管理情報;再発行情報)
224 ページ(帳簿管理情報;再発行情報)
224’ 再発行回数(帳簿管理情報;再発行情報)
323 認識処理部
331 印字姿勢決定部

Claims (4)

  1. CPUと、CPUの制御動作を機能させて帳簿発行管理動作を行う帳簿発行管理手段とを含む制御部と、内部メモリーと、少なくとも、帳簿管理ファイルおよび取引データファイルを格納した記憶媒体を収容し該記憶媒体への情報の書込/読み出しを行う格納部と、を有する本体と、帳簿を含む帳票を光学的に読み取ってイメージデータに変換する光学的読み取り機構と、該イメージデータから所定の領域を切出して文字認識処理を行って認識結果を前記本体に送出する認識処理部を含む読取部と、印字機構を有し、前記本体から受け取った帳簿登録情報および/または取引データをイメージデータに変換して帳簿上に印字することにより記帳を行う印字部と、前記制御部の制御の下に帳簿発行に関する指示或いは取引データの入力を行うための入力部と、前記本体から受け取った帳簿管理情報および/または取引データを画面表示する表示部と、を備え、帳簿発行管理手段が、
    a.読み取った帳簿の認識結果を基に帳簿管理ファイル上の該読み取った帳簿に対応する帳簿管理レコードを参照し、読み取った帳簿に記載されていた帳簿管理情報と該帳簿管理レコード上の帳簿管理情報とを比較し、一致しない場合には前記読み取った帳簿上に無効印字処理を行う帳簿管理情報比較手段と、
    b.上記認識結果を基に取引データファイル上の上記読み取った帳簿に対応する取引データを参照し、未記帳の取引データの有無を判定するデータ判定手段と、
    c.未記帳の取引データがあった場合に、上記読み取った帳簿に上記未記帳の取引データの記帳が可能か否かを確認し、記帳可能な場合には該読み取った帳簿の前回記帳行の次の行からの記帳処理を行い、記帳が不可能な場合には前記読み取った帳簿上に無効印字処理を行ない、新たな帳簿用紙上に帳簿管理情報の登録および当該未記帳の取引データ発生日以降の取引データの記帳処理を行うと共に帳簿管理ファイルを更新する記帳確認手段と、
    d.新たな帳簿の発行或いは帳簿のページ替えのために帳簿管理情報を記帳し帳簿管理レコード上の帳簿管理情報の更新処理を行う新規登録手段と、
    e.入力装置からの帳簿再発行情報により、該帳簿再発行情報に基づいて帳簿管理ファイルを参照し、対応の帳簿管理レコード上の帳簿管理情報の更新処理を行い、前記読み取った帳簿に対応する帳簿の発行処理を行う再発行手段と、を有することを特徴とする帳簿発行管理装置。
  2. 請求項1記載の帳簿発行管理装置において、記帳確認手段が、
    c1.未記帳の取引データがあった場合に、上記読み取った帳簿に該未記帳の取引データの記帳が可能か否かを確認し、
    c2.記帳が不可能な場合には前記読み取った帳簿上に無効印字処理を行ない、新たな帳簿用紙上に帳簿管理情報の登録および当該未記帳の取引データ発生日以降の取引データの記帳処理を行い、
    c3.記帳可能な場合には読取部の認識処理部に該読み取った帳簿の前回記帳行の次の行の認識処理を行わせ、
    c4.上記認識結果を基に取引データファイル上の該読み取った帳簿に対応する取引データを参照し、該認識結果と対応の取引データとを比較して一致する場合には、次の行の認識のために上記c3に制御を戻す、ことを特徴とする帳簿発行管理装置。
  3. 請求項1または2記載の帳簿発行管理装置において、読取部が、更に、帳簿55が傾いて取込まれた場合にもその傾きを検知する傾き検知部を有し、印字部が上記傾き検知部により検出された傾きに沿った印字を行うことにより帳簿上の印字位置に正しい姿勢で文字を印字する印字姿勢決定部を有する、ことを特徴とする帳簿発行管理装置。
  4. 請求項1,2,または3に記載の帳簿発行管理装置において、読取部および印字部が読取・印字部として一体として構成され、読取・印字部が1つのコントローラにより読取部および印字部と本体との制御信号の授受を行うことを特徴とする帳簿発行管理装置。
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