JP3707997B2 - 払込帳票判別方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金融機関等において、税金/公共料金等を払い込むための払込帳票を識別するための払込帳票識別方法及びその装置に関し、特に、帳票判別に有効な文字列を探索して、探索結果から帳票を判別する払込帳票判別方法及びその装置に関する。
【0002】
税金、公共料金等の料金の払い込みが、金融機関、郵便局、コンビニエンスストア等の払込人の便利なところで可能となっている。このよう料金の払込において、払込をすべき人に、払込金額を記入した払込用紙が郵送される。払込人は、金融機関等に払込用紙を持参し、料金を払い込むことができる。このような料金の払込処理の自動化が要求されている。
【0003】
【従来の技術】
通常、払込の自動処理には、払込用紙の文字を自動認識する方法が利用される。この自動認識において、払込用紙の全ての文字を認識する必要はない。例えば、税金の払込用紙では、払込先、納入金額、納入期限を認識すればよく、その他の表題等は認識する必要がない。このような払込用紙(帳票)の多数の文字から該当部分の文字の認識を行うには、帳票のフォーマットを登録しておき、帳票の読み取りイメージから登録された領域を切り出し、登録された文字種での文字認識を行うことが有効である。
【0004】
又、自動処理する帳票は、各種存在し、フォーマットが異なるため、帳票の種類を識別し、その識別した帳票のフォーマットを呼び出し、帳票の種類に応じた文字認識する必要がある。この帳票の種類の自動識別方法として、次のような技術が提案されている。
(1)帳票のタイトル(例えば、納入通知書)のような、帳票種類を示す文字群を自動認識し、帳票の種類を識別する。
(2)帳票の罫線を抽出して、罫線のフォーマットから帳票の種類を識別する。
(3)認識する帳票に予め、バーコード等の帳票判別情報を付加し、これを読み取り、帳票を識別する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、次の問題がある。
(1)帳票タイトルを認識する方法では、タイトルは漢字のため、認識処理に時間がかかる他に、類似したタイトルの帳票の誤認識が生じやすいという問題がある。例えば、税金の払込帳票では、市民税の帳票でも、A市、B市等あり、タイトル「市民税」では、認識できない。
(2)罫線の認識では、処理時間がかかる他に、罫線フォーマットが類似していると、帳票識別の誤認識が生じやすいという問題がある。
(3)帳票判別情報の付加による方法は、帳票判別が確実であるが、判別情報を付加された帳票しか識別できないという問題がある。即ち、現在流通している判別情報の付加されていない帳票は、識別できない。
【0006】
従って、本発明の目的は、判別情報を付加しなくても、払込帳票を正確に識別するための払込帳票識別方法及びその装置を提供するにある。
【0007】
本発明の他の目的は、払込帳票を短時間で識別するための払込帳票識別方法及びその装置を提供するにある。
【0008】
本発明の更に他の目的は、払込帳票の認識データの一部を利用して、払込帳票を短時間で識別するための払込帳票識別方法及びその装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的の達成のため、本発明の少なくとも払込先口座番号と払込金額を記載した帳票を判別する帳票判別方法は、前記帳票をイメージリーダで読み取り、前記帳票のイメージデータを取得するステップと、処理ユニットにより、前記イメージデータから、口座番号構成ルールと口座番号認識カテゴリを登録した探索テーブルに予め登録された前記口座番号の探索ルールに従い、前記払込先口座番号を探索するステップと、前記探索された払込先口座番号から前記帳票の種別を判別するステップとを有し、前記処理ユニットによる探索ステップは、前記処理ユニットが、前記イメージデータから、ハイフォンを認識し、前記探索テーブルの前記口座番号構成ルールに登録された特徴的ハイフォンかを判定するステップと、前記処理ユニットが、前記特徴的ハイフォンの周囲の領域のデータを、前記探索テーブルに登録された前記口座番号認識カテゴリである数字とハイフォンで文字認識するステップと、前記処理ユニットが、前記文字認識された文字列が、前記探索テーブルに登録された前記口座番号構成ルールに合致するかを判定するステップと、前記処理ユニットが、前記認識した口座番号が、口座マスタテーブルに登録された口座番号かを判定するステップとを有し、前記判別ステップは、前記処理ユニットが、口座番号と帳票種別との対応を格納する帳票情報テーブルを、前記判定された口座番号で参照して、前記帳票の種別を判別する。
【0010】
又、本発明の払込帳票認識装置は、帳票を読み取り、前記帳票のイメージデータを取得するイメージリーダと、前記イメージデータから、前記口座番号の探索ルールに従い、前記払込先口座番号を探索し、前記探索された払込先口座番号から前記帳票の種別を判別する処理ユニットとを有し、前記処理ユニットは、前記口座番号の探索ルールである文字列の構成ルールと文字列の認識カテゴリを登録した探索テーブルと、実在する口座番号を登録した口座マスタテーブルと、口座番号と帳票種別との対応を格納する帳票情報テーブルとを有し、前記処理ユニットは、前記イメージデータからハイフォンを認識し、前記探索テーブルの前記構成ルールに登録された特徴的ハイフォンかを判定し、前記特徴的ハイフォンの周囲の領域のデータを、前記探索テーブルに登録された前記文字列の認識カテゴリである数字とハイフォンで文字認識し、前記文字認識された文字列が、前記探索テーブルに登録された前記文字列の構成ルールに合致するかを判定し、前記認識した口座番号が、前記口座マスタテーブルに登録された口座番号かを判定し、前記判定された口座番号で、前記帳票情報テーブルを参照して、前記帳票の種別を判別し、前記判別した帳票の種別に応じて、前記帳票情報テーブルの帳票情報で定義された前記イメージデータの該当領域を該当する認識カテゴリで認識する。
【0011】
本発明は、払込帳票では、払込先口座番号が記入されており、この口座番号により、帳票の種類が特定されることに着目して、帳票イメージから払込先口座番号を認識して、帳票を識別するものである。又、口座番号は、数字、記号の文字列のため、帳票イメージから簡易な探索ルール(知識情報)で高精度に口座番号を識別できる。このため、帳票の識別を正確に且つ高速に実現できる。更に、払込先口座番号は、払込帳票の入力データの一部のため、帳票識別とデータ入力とを同時に実行できる。
【0013】
更に、本発明の払込帳票識別方法では、前記探索ステップは、前記払込帳票の複数の口座番号を認識するステップと、前記複数の認識結果をマージして、前記払込先口座番号を決定するステップとを有することにより、より誤認識を防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、帳票認識装置、帳票識別処理、他の実施の形態に分けて、説明する。
【0015】
[帳票認識装置]
図1は、本発明の一実施の形態の帳票認識装置のブロック図、図2は、認識される払込帳票の説明図、図3乃至図5は、払込帳票の具体例の説明図である。
【0016】
図1に示すように、イメージスキャナ1は、読み取るべき帳票4をセットするベット10と、ベット10の帳票のイメージを読み取り、処理装置2にイメージデータを送信する光学スキャナ11とを有する。このイメージスキャナ1は、非接触型であり、スキャナ11は、カラーCCDで構成される。
【0017】
処理装置2は、デスクトップ型パーソナルコンピュータで構成され、データ処理ユニット(CPU)20と、表示装置21と、ファイル22とを有する。データ処理ユニット20は、CPU,メモリ等で構成され、帳票認識処理を実行する。ファイル22の構成を説明する前に、図2乃至図5を用いて、払込帳票4を説明する。
【0018】
図2は、払込帳票4のイメージ図であり、市民税納入帳票を示す。この納入帳票4は、納税者の属する市から納税者に郵送され、納税者は金融機関等の納税窓口で、納入帳票4と、現金を提示する。この納入帳票4は、市民税領収書40と、市民税納入書41と、市民税納入済通知書42とからなる。領収書40は、納入窓口において、市民税納入者に渡される。納入書41は、納入窓口である金融機関や郵便局で保管する。納入済通知書42は、納税先の市で保管する。
【0019】
領収書40には、納入先口座番号50と、納入金額51とが記入されている。納入先口座番号50は、郵便振替用の市の口座番号であり、納入金額51は、納税額である。同様に、納入書41、通知書42には、納入先口座番号52,54と、納入金額53,55とが記入されている。通知書42には、更に、納入期限56が記入されている。これらが認識の対象である。後に説明するように、口座番号は、数字とハイフォンから構成され、且つ数字5桁の次に、ハイフォンが続き、更に、1桁の数字、ハイフォン、6桁の数字が続く。即ち、固定の認識カテゴリと、規則的な文字列で構成される。
【0020】
図3及び図4は、市県民税の納入帳票4の具体例を示し、図3は、AAA県BBB市の市民税兼県民税の納入帳票であり、図4は、CC県DD市の市民税兼県民税の納入帳票である。いずれも、納入先口座番号50、納入金額51、納入期限56が記入された納入書43と納入済通知書44とから構成されている。これらが認識対象であり、その他の記載は書誌事項である。この帳票4でも、口座番号は、数字とハイフォンから構成され、且つ数字5桁の次に、ハイフォンが続き、更に、1桁の数字、ハイフォン、6桁の数字が続く。即ち、固定の認識カテゴリと、規則的な文字列で構成される。
【0021】
図5は、EE県の水道料金の納入帳票4の具体例を示し、納入先口座番号50、納入金額51、納入期限56が記入された通知書兼領収書45と収納済通知書44とから構成されている。これらが認識対象であり、その他の記載は書誌事項である。この帳票4でも、口座番号は、数字とハイフォンから構成され、且つ数字5桁の次に、ハイフォンが続き、更に、1桁の数字、ハイフォン、6桁の数字が続く。即ち、固定の認識カテゴリと、規則的な文字列で構成される。
【0022】
これら帳票は、認識対象は、同一であるが、認識対象位置が異なっている。本発明では、この納入先口座番号50は、納入帳票4を発行している納入先を特定し、且つその帳票の種別を特定するため、納入先口座番号50を認識し、帳票の種別を識別する。
【0023】
図1に戻り、ファイル22は、探索ルールテーブル30と、口座マスタテーブル31と、帳票情報テーブル32とを有する。探索ルールテーブル30は、口座番号を探索するルールを格納するものであり、口座番号の構成ルールと、口座番号認識カテゴリを登録してある。前述の帳票の場合には、口座番号の構成ルールは、5桁ー(ハイフォン)1桁ー(ハイフォン)6桁以内の数字列であり、口座番号認識カテゴリは、数字と記号(ハイフォン)である。CPU20は、この探索ルールにより、帳票のイメージから口座番号を探索し、認識する。この探索ルールにより、口座番号が、帳票イメージのいかなる位置に在っても、イメージから口座番号を探索し、認識できる。
【0024】
口座マスタファイル31は、実在する口座番号のマスタファイルであり、認識した口座番号が実在するかをチェックするため、使用される。帳票情報テーブル32は、帳票毎のフォーマットを登録したテーブルであり、各帳票のIDと、帳票名、帳票情報、口座番号とが登録されている。帳票情報は、認識対象文字のイメージ上での位置、認識カテゴリ等である。
【0025】
本発明の実施例では、探索ルールテーブル30と、口座マスタテーブル31とを付加し、更に、従来の帳票情報テーブル32に、口座番号を追加している。これにより、認識した口座番号により、帳票種別を特定し、テーブル32の帳票情報を利用した文字認識が可能となる。
【0026】
この帳票認識装置は、金融機関、郵便局、コンビニエンスストア等の指定された納入窓口に設けられる。そして、図示しないホストコンピュータに接続される。
【0027】
[帳票識別処理]
図6乃至図8は、本発明の一実施の形態の帳票認識処理フロー図であり、図9は、その動作説明図である。図6乃至図8は、図1のCPU20が実行する帳票認識処理を示す。
【0028】
(S100)CPU20は、イメージリーダ1の2値イメージを内蔵メモリに収容した後、探索ルールテーブル30から認識カテゴリ及び構成ルールを取り出し、2値イメージの探索を開始する。
【0029】
(S110)CPU20は、イメージリーダ1の2値イメージの探索を終了したかを判定する。探索を終了した場合には、図7のステップS160に進む。
【0030】
(S120)CPU20は、2値イメージの画素データを指定された認識カテゴリ(この場合、ハイフォン)で認識しながら、構成ルールで定義された特徴的なハイフォンを探索する。前述の構成ルールでは、特徴的なハイフォンは、並列に2つ並んだハイフォンである。
【0031】
(S130)特徴的なハイフォンが認識されたら、そのハイフォンの周囲を、指定された認識カテゴリである数字と記号(ハイフォン)のカテゴリで文字認識する。
【0032】
(S140)文字認識した文字列が、口座番号の構成ルールである5桁ー1桁ー6桁以内の数字列かを判定する。認識した文字列が、構成ルールに合致しない場合には、ステップS110に戻る。
【0033】
(S150)認識した数字列が構成ルールに合致している場合は、その数字列を口座番号として、認識結果に設定する。更に、抽出数カウンタを更新する。そして、ステップS110に戻る。
【0034】
(S160)図6の帳票イメージの探索が終了すると、図7に進み、CPU20は、設定された認識結果があるかを判定する。設定された認識結果がない場合には、イメージの探索が不成功であるため、図8のステップS230に進む。
【0035】
(S170)認識結果が設定されている場合には、抽出数カウンタから複数の認識結果があるかを判定する。複数の認識結果がない、即ち、認識結果が単数である場合には、ステップS190に進む。
【0036】
(S180)複数の認識結果が設定されている場合には、認識結果のマージ処理を行う。即ち、各認識結果のリジェクト文字数を計算する。図9に示すように、5桁ー1桁ー6桁の各認識結果▲1▼,▲2▼,▲3▼のリジェクト個数を計算する。尚、リジェクト文字とは、数字と判定されたが、その数字を特定できなかったものを示す。次に、各認識結果の文字列のマージを行う。即ち、図9に示すように、各桁のマージ結果は、リジェクト個数が同一でない場合には、各認識結果の当該桁の一番多い同一の認識数字をマージ結果とする。又、リジェクト個数が同一であれば、リジェクト個数の少ない認識データを当該桁のマージ結果とする。これを文字列数だけ繰り返し、ステップS190に進む。
【0037】
(S190)ステップS170で認識結果が単数の場合は、その認識結果を、ステップS180で認識結果が複数で、マージ処理した場合には、マージ結果を、認識結果に確定する。
【0038】
(S200)図8に進み、確定した認識結果(口座番号)が、実在するかを、マスタファイル31を検索して判定する。口座番号が実在しない場合には、誤認識のため、ステップS230に進む。
【0039】
(S210)口座番号が実在する場合には、口座番号で帳票情報テーブル32を検索し、対応する帳票が存在するかを判定する。対応する帳票が存在しない場合には、帳票を確定できないため、ステップS230に進む。
【0040】
(S220)対応する帳票が確定されたら、従来と同様に、帳票情報から認識該当部分の文字認識情報(認識対象位置及び認識カテゴリ)を取り出し、帳票イメージデータの対象位置のデータを、その認識カテゴリで文字認識する。これを、帳票情報で設定された文字認識数分繰り返し、認識結果をホストに通知する。そして、この帳票の認識処理を終了する。
【0041】
(S230)口座番号を確定できない場合でも、別の方法により、帳票識別を行う。ここでは、従来の罫線抽出により、帳票の識別を試みる。即ち、2値イメージから罫線情報を抽出して、帳票情報テーブル32の帳票情報を検索して、一致する罫線情報の帳票を見つける。一致する罫線情報の帳票が見つかった場合には、ステップS220に進み、文字認識を行う。
【0042】
(S240)一致した罫線情報の帳票が見つからない場合には、新規帳票と判断して、後の帳票登録(図10で後述する)のため、イメージを保存し、終了する。
【0043】
このように、払込帳票に記入された払込先口座番号を探索して、帳票の識別を行うため、口座番号は、数字、記号の文字列であるから、帳票イメージから簡易な探索ルール(知識情報)で高精度に口座番号を識別できる。このため、帳票の識別を正確に且つ高速に実現できる。更に、払込先口座番号は、払込帳票の入力データの一部のため、帳票識別とデータ入力とを同時に実行できる。
【0044】
又、帳票イメージからハイフォンを検出し、その周囲を文字認識するため、口座番号の位置が特定されていなくても、高速且つ高精度に口座番号を認識できる。更に、マージ処理により、誤認識を排除できる。同様に、マスタファイルの登録口座番号との照合により、より誤認識を防止できる。
【0045】
図10は、本発明の一実施の形態のファイルの登録処理フロー図である。
【0046】
(S300)CPU20の図示しないキーボード等を操作して、ファイル22のイメージデータ、帳票情報ファイル32、口座番号マスタファイル31を、メモリに展開する。
【0047】
(S310)展開されたイメージデータを、表示装置21に表示する。
【0048】
(S320)オペレータは、表示を見て、認識部分の定義(位置、認識カテゴリ等)を行い、帳票登録情報を作成する。
【0049】
(S330)帳票情報テーブル32に、帳票登録情報を登録する。口座マスタテーブル31に、口座番号を登録する。
【0050】
(S340)ファイル22に、テーブル32,31を書き出す。
【0051】
このようにして、新規帳票の登録が行われる。この例では、新規帳票の口座番号の探索ルールは、既登録のものと同一のため、探索ルールは登録しない。しかし、探索ルールが異なる帳票を登録する場合には、その探索ルールを登録することができる。
【0052】
[他の実施の形態]
上述の実施の態様の他に、本発明は、次のような変形が可能である。
(1)口座番号を、5桁ー1桁ー6桁の数字列で示したが、他の数字列であっても良い。又、ハイフォンのない数字列であっても良い。
(2)シートフィード型で説明したが、シートを固定するものにも適用できる。
【0053】
以上、本発明を実施の形態により説明したが、本発明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0054】
(付記1)少なくとも払込先口座番号と払込金額を記載した帳票を判別する帳票判別方法において、前記帳票のイメージを取得するステップと、前記イメージから前記口座番号の探索ルールに従い、前記払込先口座番号を探索するステップと、前記探索された払込先口座番号から前記帳票の種類を判別するステップとを有することを特徴とする払込帳票判別方法。
【0055】
(付記2)前記探索ステップは、前記探索ルールにより、口座番号を認識するステップと、前記認識した口座番号が登録された口座番号かを判定するステップとを有することを特徴とする付記1の払込帳票識別方法。
【0056】
(付記3)前記探索ステップは、認識カテゴリと文字列の規則性とからなる探索ルールから前記払込先口座番号を探索するステップであることを特徴とする付記1の払込帳票識別方法。
【0057】
(付記4)前記探索ステップは、前記払込帳票の複数の口座番号を認識するステップと、前記複数の認識結果をマージして、前記払込先口座番号を決定するステップとを有することを特徴とする付記1の払込帳票識別方法。
【0058】
(付記5)前記探索ステップは、前記イメージからハイフォンを探索するステップと、探索したハイフォンの周囲の領域を指定された認識カテゴリで文字認識し、文字認識結果が指定された規則性を有するかを判定するステップとを有することを特徴とする付記3の払込帳票識別方法。
【0059】
(付記6)払込先口座番号と払込金額を記載した帳票を認識する払込帳票認識装置において、前記帳票のイメージを取得するイメージリーダと、前記イメージから前記口座番号の探索ルールに従い、前記払込先口座番号を探索し、前記探索された払込先口座番号から前記帳票の種類を判別する処理ユニットとを有し、前記処理ユニットは、前記判別した帳票の種類に応じて、前記イメージの該当領域を該当する認識カテゴリで認識することを特徴とする払込帳票認識装置。
【0060】
(付記7)前記処理ユニットは、前記探索ルールにより、口座番号を認識し、前記認識した口座番号が登録された口座番号かを判定することを特徴とする付記6の払込帳票認識装置。
【0061】
(付記8)前記処理ユニットは、認識カテゴリと文字列の規則性とからなる探索ルールから前記払込先口座番号を探索することを特徴とする付記6の払込帳票認識装置。
【0062】
(付記9)前記処理ユニットは、前記払込帳票の複数の口座番号を認識し、前記複数の認識結果をマージして、前記払込先口座番号を決定することを特徴とする付記6の払込帳票認識装置。
【0063】
(付記10)前記処理ユニットは、前記イメージからハイフォンを探索し、探索したハイフォンの周囲の領域を指定された認識カテゴリで文字認識し、文字認識結果が指定された規則性を有するかを判定することを特徴とする付記8の払込帳票認識装置。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次の効果を奏する。
【0065】
払込帳票では、払込先口座番号が記入されており、この口座番号により、帳票の種類が特定されることに着目して、帳票イメージから払込先口座番号を認識して、帳票を識別する。又、口座番号は、数字、記号の文字列のため、帳票イメージから簡易な探索ルール(知識情報)で高精度に口座番号を識別できる。このため、帳票の識別を正確に且つ高速に実現できる。更に、払込先口座番号は、払込帳票の入力データの一部のため、帳票識別とデータ入力とを同時に実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の帳票認識装置のブロック図である。
【図2】図1の装置で認識される払込帳票の説明図である。
【図3】図1の装置で認識される税金払込帳票の具体例の説明図である。
【図4】図1の装置で認識される他の税金払込帳票の具体例の説明図である。
【図5】図1の装置で認識される公共料金払込帳票の説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態の帳票認識処理フロー図(その1)である。
【図7】本発明の一実施の形態の帳票認識処理フロー図(その2)である。
【図8】本発明の一実施の形態の帳票認識処理フロー図(その3)である。
【図9】図7の帳票認識処理の動作説明図である。
【図10】本発明の一実施の形態の帳票登録処理フロー図である。
【符号の説明】
1 イメージリーダ
2 処理装置
20 CPU
22 ファイル
30 探索ルールテーブル
31 口座番号マスタテーブル
32 帳票情報テーブル
4 払込帳票
50 口座番号
51 納入金額
Claims (3)
- 少なくとも払込先口座番号と払込金額を記載した帳票を判別する帳票判別方法において、
前記帳票をイメージリーダで読み取り、前記帳票のイメージデータを取得するステップと、
処理ユニットにより、前記イメージデータから、口座番号構成ルールと口座番号認識カテゴリを登録した探索テーブルに予め登録された前記口座番号の探索ルールに従い、前記払込先口座番号を探索するステップと、
前記探索された払込先口座番号から前記帳票の種別を判別するステップとを有し、
前記処理ユニットによる探索ステップは、
前記処理ユニットが、前記イメージデータから、ハイフォンを認識し、前記探索テーブルの前記口座番号構成ルールに登録された特徴的ハイフォンかを判定するステップと、
前記処理ユニットが、前記特徴的ハイフォンの周囲の領域のデータを、前記探索テーブルに登録された前記口座番号認識カテゴリである数字とハイフォンで文字認識するステップと、
前記処理ユニットが、前記文字認識された文字列が、前記探索テーブルに登録された前記口座番号構成ルールに合致するかを判定するステップと、
前記処理ユニットが、前記認識した口座番号が、口座マスタテーブルに登録された口座番号かを判定するステップとを有し、
前記判別ステップは、
前記処理ユニットが、口座番号と帳票種別との対応を格納する帳票情報テーブルを、前記判定された口座番号で参照して、前記帳票の種別を判別することを
特徴とする払込帳票判別方法。 - 請求項1の払込帳票判別方法において、
前記処理ユニットによる探索ステップは、
前記払込帳票から複数の口座番号を認識するステップと、
前記複数の口座番号を認識したことに応じて、前記複数の文字認識結果のリジェクト個数と、同一桁の同一認識文字数とから、前記複数の認識結果をマージとして、前記払込先口座番号を決定するステップとを更に有することを
特徴とする払込帳票判別方法。 - 少なくとも払込先口座番号と払込金額を記載した帳票を認識する払込帳票認識装置において、
前記帳票を読み取り、前記帳票のイメージデータを取得するイメージリーダと、
前記イメージデータから、前記口座番号の探索ルールに従い、前記払込先口座番号を探索し、前記探索された払込先口座番号から前記帳票の種別を判別する処理ユニットとを有し、
前記処理ユニットは、
前記口座番号の探索ルールである文字列の構成ルールと文字列の認識カテゴリを登録した探索テーブルと、
実在する口座番号を登録した口座マスタテーブルと、
口座番号と帳票種別との対応を格納する帳票情報テーブルとを有し、
前記処理ユニットは、前記イメージデータからハイフォンを認識し、前記探索テーブルの前記構成ルールに登録された特徴的ハイフォンかを判定し、
前記特徴的ハイフォンの周囲の領域のデータを、前記探索テーブルに登録された前記文字列の認識カテゴリである数字とハイフォンで文字認識し、
前記文字認識された文字列が、前記探索テーブルに登録された前記文字列の構成ルールに合致するかを判定し、
前記認識した口座番号が、前記口座マスタテーブルに登録された口座番号かを判定し、
前記判定された口座番号で、前記帳票情報テーブルを参照して、前記帳票の種別を判別し、前記判別した帳票の種別に応じて、前記帳票情報テーブルの帳票情報で定義された前記イメージデータの該当領域を該当する認識カテゴリで認識することを
特徴とする払込帳票認識装置。
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