JP3491636B2 - 帳票処理方法およびシステム - Google Patents

帳票処理方法およびシステム

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JP3491636B2
JP3491636B2 JP2003057933A JP2003057933A JP3491636B2 JP 3491636 B2 JP3491636 B2 JP 3491636B2 JP 2003057933 A JP2003057933 A JP 2003057933A JP 2003057933 A JP2003057933 A JP 2003057933A JP 3491636 B2 JP3491636 B2 JP 3491636B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば金融機関等
で扱う預入伝票、小切手、振込伝票等の各種帳票の種類
を自動認識し、その中に記載された必要情報を後続の業
務処理システムに提供する帳票処理方法およびシステム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】銀行や郵便局等の金融機関では、現金自
動取り扱い装置が普及したとは言え、この現金自動取り
扱い装置で取り扱うことができない公共料金(税金や電
話料金、電力料金等)や小切手等の入金伝票等の帳票を
用いて、入金、支払、振込等の窓口業務を行っている。
また、現金自動取り扱い装置で取り扱うことができない
小切手等による高額の入出金などの窓口業務を入出金伝
票によって行っている。
【0003】このような各種の帳票による窓口業務を遂
行する係員にあっては、顧客から帳票を受け取った時、
入出金伝票等の帳票種類を判別した後、必要事項が漏れ
なく記載されているかどうか、口座番号や氏名の記載誤
りがないかどうか等のチェックを行い、受付けた帳票に
対する業務に移行する。
【0004】ところが、銀行や郵便局等の窓口に持ち込
まれる帳票の種類を大別すると、(1)自行が制定した
書式の制定帳票、(2)電話料金、電気料金、ガス料金
等の公共料金を入金するために、電話会社、電力会社等
の企業が制定し、その企業コード等が帳票の一部にバー
コードで印刷されているバーコード帳票、(3)帳票の
一部に電話会社、電力会社、信販会社等の記号コードが
複数桁の数値コードで印刷されている郵政省規格の帳
票、(4)自行および他の銀行が発行した書式の小切手
または約束手形、(5)地方税等を納入するために、各
地方自治体が発行した帳票、(6)全国の銀行で統一的
に定めた書式の帳票など、多岐多種類にわたる。
【0005】したがって、銀行や郵便局の金融機関の窓
口においては、持ち込まれた帳票が上記のように大別さ
れる種類の帳票のいずれの種類に該当するかを判別する
ことが窓口業務の最初の重要な作業になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、窓口に持ち込まれた帳票がいずれの種類であ
るかの判別を窓口の係員が目視作業によって判別するよ
うにしているため、容易に判別することができない場合
があった。帳票種類の判別に手間取った場合、窓口業務
の遅滞を招き、顧客に対するサービスが低下してしま
う。
【0007】特に、最近では、各種の公共料金の納入を
銀行や郵便局以外の小売店舗でも実施可能にするネット
ワーク構成の金融システムの運用が開始されつつある
が、小売店舗の店員は、特別な訓練や教育を受けていな
い者が多いため、上記のような多岐にわたる帳票の種類
を判別するのが極めて困難になるか、誤って判別してし
まい、システム自体の信頼性や運用効率を低下させてし
まう恐れがある。
【0008】本発明はこのような問題を解決しようとす
るものであり、多種類の帳票の種別を容易に短時間で判
別し、金融機関等の後続の業務処理の効率化に貢献する
ことができる帳票処理方法およびそのシステムを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、特に、切り出した手書き文字の画像情報を表示し、
且つ、切り出した印影と帳票の種類に応じて印鑑データ
ベースから取得した登録印影の画像情報とを並べて表示
する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の帳票処理方法を適用した
帳票処理システムの一実施の形態を示すシステム構成図
である。この実施形態のシステムは、処理対象の帳票上
に記載された文字や記号、バーコード、印影などの画像
を読み取る画像読取装置1と、パーソナルコンピュータ
等のコンピュータで構成される窓口端末2と、この窓口
端末に付属したキーボード3、マウス(ポインティング
デバイス)4、表示装置5、単語辞書ファイル6、帳票
フォーマット定義情報ファイル7、画面定義ファイル8
と、印鑑データベース9とで構成されている。なお、印
鑑データベース9は、窓口端末1に直接に付属させても
よいが、セキュリティの関係で窓口端末1から離れたセ
ンタコンピュータの管理化に置き、窓口端末2から通信
回線を介して登録印鑑の印影画像を検索するようにする
構成が望ましい。
【0012】画像読取装置1は、帳票台の上に置かれた
帳票10を斜め上方から光学的にスキャンし、読取画像
データを窓口端末2の入力制御部21に入力するように
構成されている。
【0013】窓口端末2は、入力制御部21、文字帳票
認識部22、帳票認識マクロ23、表示制御部24、印
鑑検索処理部25とを備えている。入力制御部21は、
画像読取装置1の入力制御を行うものであり、図2
(a)に示すように、読取画像データを高速転送するた
めにSCSIドライバ212と、イメージスキャナの標
準インタフェースであるTWAINドライバ213と、
読取画像の歪補正を行う歪補正部212とから構成され
ている。歪補正部212は、帳票画像を斜め上方から読
み取った場合に、読取画像が図2(b)に示すように、
台形形状214に歪むため、これを矩形形状215に補
正するためのものである。この入力制御部21は、TW
AIN規格で定められたフォーマットで読取画像データ
を帳票認識マクロ23に入力する。
【0014】帳票認識マクロ23は、入力制御部21か
ら入力された読取画像データに基づき、帳票種類を識別
し、更には記載された文字やバーコード等の認識、印影
の検索照合処理を行う部分であり、文字帳票認識部22
の各処理部を選択的に呼出し、帳票種類の識別、文字認
識、印影照合を実施するマクロプログラムによって構成
されている。これらのマクロプログラムは、「ID付き
帳票」、「単一帳票」、「複数帳票」などの帳票の種類
毎に設定可能になっている。「ID付き帳票」とは、自
行が制定した帳票などのように、帳票の識別符号文字
(数字)が印刷された帳票である。「単一帳票」とは、
小切手や約束手形、電話会社や電力会社等が定めた1枚
伝票形式の帳票のことであり、「複数帳票」とは複数枚
から構成される形式の帳票のことである。これら帳票種
類毎のマクロプログラムは、キーボード3またはマウス
4からのイメージ読み取り開始コマンドの入力を契機と
して、予め定めた順に起動され、文字帳票認識部22の
各処理部を選択的に呼び出して帳票種類の識別、文字認
識、オペレータが確認するために必要な部分の画像の切
り出し処理を行い、認識文字、切り出し画像および帳票
種類の情報を後続の業務処理プログラム(図示せず)ま
たは業務処理端末(図示せず)に転送する。これら後続
の業務処理プログラムまたは業務処理端末とは、例えば
金融機関において帳票に記載された取引種別や取引形態
に応じて、ホストコンピュータと共同して、或いは単独
で支払い、入金などの業務処理を行うものである。
【0015】文字帳票認識部22は、文字認識処理部2
21、帳票識別処理部222、バーコード認識処理部2
23、単語照合処理部224、印鑑照合処理部225、
イメージ処理部226、線分検出処理部227とから構
成されている。これら各処理部は、前記帳票認識マクロ
23の各マクロプログラムから選択的に起動されるプロ
グラムによって構成されている。
【0016】文字認識処理部221は、処理対象の帳票
上に記載された認識対象の文字(金額や帳票IDなどの
英数字、姓名などの文字)を認識する部分であり、認識
対象の文字が存在する種類の帳票であると識別された場
合に、その識別を行った帳票種類における帳票認識マク
ロ23のマクロプログラムから起動され、帳票認識マク
ロ23から指示された領域の文字を認識する。認識対象
の文字は、手書き文字、印刷文字、OCR文字、MIC
R文字である。
【0017】帳票識別処理部222は帳票の読取画像デ
ータと帳票フォーマット定義情報ファイル7に登録され
た帳票種類を識別するための定義情報とのマッチング処
理により、処理対象の帳票の種類を識別する部分であ
り、各種類の帳票を識別する帳票認識マクロ23の各マ
クロプログラムから起動される。
【0018】ここで、帳票の種類は、ID付き帳票、バ
ーコード帳票、OCR帳票などに大別されるが、例えば
同じID付き帳票であっても、ID番号によってフォー
マットが異なるものがある。
【0019】本実施形態においては、(1)帳票種類識
別用の定義情報で指定された領域の画像を切出し、ID
付き帳票か、バーコード帳票かなどの種類を識別し、
(2)ID付き帳票である場合は、そのID番号を認識
し、そのID番号に対応する下位属性を認識し、(3)
その下位属性のフォーマット定義情報によって指定され
ている領域の画像を切出し、文字認識を行い、その認識
結果に応じた処理を行う。
【0020】本発明では、同じ帳票種類の中で、フォー
マットがID番号等によってさらに区分あるいは分類さ
れている場合、その区分あるいは分類を下位属性と言
う。
【0021】また、マッチング処理とは、バーコードや
手形/小切手に印刷されたMICR文字を認識する場合
には、画像(バーコードパターン画像、MICR文字パ
ターン画像によるパターンマッチング処理を指すもので
あり、複数桁の数字列から成るコード情報が印刷された
帳票を認識する場合には、1文字単位または文字列単位
同士でのマッチング処理を指す。
【0022】バーコード認識処理部223は、処理対象
の帳票上に記載された認識対象のバーコードを認識する
部分であり、認識対象のバーコードが存在する種類の帳
票であると識別された場合に、その識別を行った帳票種
類における帳票認識マクロ23のマクロプログラムから
起動される。
【0023】単語照合処理部224は、処理対象の帳票
上に記載された認識対象の単語(例えば、銀行名、会社
名、住所、氏名など)を認識する部分であり、認識対象
の単語が存在する種類の帳票であると識別された場合
に、その識別を行った帳票種類における帳票認識マクロ
23のマクロプログラムから起動される。
【0024】印鑑照合処理部225は、処理対象の帳票
上に押印された認識対象の印影と印鑑データベース9に
登録された陰影とを照合する部分であり、認識対象の印
影が存在する種類の帳票であると識別された場合に、そ
の識別を行った帳票種類における帳票認識マクロ23の
マクロプログラムから起動される。
【0025】イメージ処理部226は、処理対象の帳票
上に、オペレータによる確認または取引履歴の記録に残
しておくために必要な印影等の画像を切り出す処理を行
う部分であり、切り出し対象の画像が存在する種類の帳
票であると識別された場合に、その識別を行った帳票種
類における帳票認識マクロ23のマクロプログラムから
起動される。
【0026】線分検出処理部227は、帳票上に記載さ
れた表や罫線等の線分の特徴を検出する部分であり、表
や罫線等の線分が含まれる種類の帳票であると識別され
た場合に、その識別を行った帳票種類における帳票認識
マクロ23のマクロプログラムから起動され、検出した
線分の特徴と帳票フォーマット定義情報ファイル7に予
め登録された帳票レイアウト情報とを照合し、いずれの
レイアウトの帳票に該当するかを判定するものである。
【0027】単語辞書ファイル6は、単語照合処理部2
24が単語の照合を行うための単語辞書を格納したもの
である。
【0028】帳票フォーマット定義情報ファイル7は、
複数種類の帳票の種類、およびその下位属性を識別する
ための画像の切り出し領域の情報と、各種類の帳票にお
ける文字や印影等の認識対象領域などの情報を予め登録
したものであり、取り扱う帳票の種類識別用の定義情報
と、各種類における下位属性のフォーマット定義情報が
登録されている。登録内容については、帳票種類別の識
別処理で後述する。
【0029】画面定義ファイル8は、読み取った帳票の
内容を表示装置5に表示させる場合の確認画面の形式や
操作案内画面等を表示するための画面定義情報を登録し
たものである。
【0030】ここで、本実施形態の帳票処理システムで
処理する帳票の代表例と、認識結果の表示例を先に説明
しておくことにする。
【0031】図3は、自行が制定したフォーマットの帳
票(以下、制定帳票と言う)の例と認識結果の表示例を
示すものであり、制定帳票300には、図3(a)に示
すように、当該制定帳票のID(図の例では「00
1」)と、取引種別または取引形態を識別するためのチ
ェックボックス(図の例では、「01 普通預金口座出
金」、「02 当座預金出金」のチェックボックス
「□」)302、303が印刷されている。この制定帳
票300では、普通預金口座からの引出しであれば、顧
客によって302のチェックボックスに「レ」記号が記
入される。その下欄には引出し金額「¥30,000」
と口座番号「1401257」の手書き文字が記入さ
れ、さらに「おなまえ」欄には顧客の氏名「村田××」
が手書き文字で記入される。なお、図3(a)の制定帳
票300には「店番」の手書き記入欄が存在するのであ
るが、図面が複雑になるので、図示を省略している。
【0032】このような制定帳票300を読み取った場
合、図3(b)に示すような認識結果が表示装置5の確
認画面310に表示される。この確認画面310には、
手書き文字の店番「123」の切り出し画像311とそ
の文字認識結果312、手書き文字の口座番号「140
1257」の切り出し画像313とその文字認識結果3
14、手書き文字の取引金額「30000」の切り出し
画像315とその文字認識結果316、氏名の手書き文
字「村田××」の切り出し画像317とその認識結果3
18、制定帳票300に押印された印影319の切り出
し画像と印鑑データベース9に登録されている印影32
0とが表示される。
【0033】図4は、約束手形の例と認識結果の表示例
を示すものであり、約束手形400には、図4(a)に
示すように、法律で定められた約束手形固有のMICR
文字(磁気印刷文字)401が所定の位置に印刷されて
いるので、所定の位置に、予め定めたフォントパターン
のMICR文字401が印刷されているかをMICR文
字パターン画像とのパターンマッチング処理によって識
別する。正規の形式の約束手形であると識別された場
合、必要部分の認識と画像の切り出しが行われ、図4
(b)に示すような確認画面410が表示される。な
お、図4(a)の約束手形400には支払地となる銀行
の「店番」の印刷文字が存在するのであるが、図面が複
雑になるので、図示を省略している。
【0034】図4(b)に示す確認画面410には、支
払地となる銀行の「店番」の印刷文字「123」の切り
出し画像411とその文字認識結果412、チェックラ
イタで記入された取引金額「¥30,000」の切り出
し画像415とその文字認識結果416、振出人氏名の
手書き文字「村田××」の切り出し画像417とその認
識結果418、約束手形400に押印された振出人の印
影419の切り出し画像と印鑑データベース9に登録さ
れている印影420と、約束手形400の全体の縮小画
像421が表示されている。縮小画像421を切り出し
ておくのは、処理を誤った場合や顧客からの問い合わせ
があった場合の証拠として残しておく必要性があるから
である。
【0035】図5は、バーコードが印刷された市県民税
の納入用帳票の例と認識結果の表示例を示すものであ
り、図5で例示する市県民税の納入用帳票には、同図
(a)に示すように、その地方自治体が定めた所定の位
置に、自治体名や納入口座番号などをバーコードで印刷
した形式のものがある。以下、このような帳票をバーコ
ード帳票500と定義すると、本発明においては、バー
コード帳票識別用の定義情報で定めた領域の画像を切出
し、その領域にバーコードが記載されているかどうかを
パターンマッチング処理によって識別する。バーコード
の記載領域であることが検出されたならば、バーコード
帳票として識別し、そのバーコードの内容(エンコード
結果)から納入先の金融機関の店番等を認識する。そし
て、氏名、金額等の必要部分の画像の切り出しと文字認
識とを行い、図5(b)に示すような確認画面510に
認識結果を表示する。図5(b)に示す確認画面510
には、納入先となる銀行の「店番」の認識結果511、
印刷または手書き文字で記入された取引金額「¥30,
000」の切り出し画像512とその文字認識結果51
3、納入者氏名の印刷または手書き文字「村田××」の
切り出し画像514とその認識結果515が表示されて
いる。
【0036】図6は、電力会社等の記号コードが複数桁
の数値コードで記載された料金納入用帳票の例と認識結
果の表示例を示すものであり、電力会社「××電力」の
料金納入用帳票600には、図6(a)に示すように、
その電力会社等が定めた所定の位置に、電力会社固有の
記号コード等を複数桁の数値コード601で印刷した形
式のものがある。以下、このような形式の帳票をMT帳
票と定義すると、本発明においては、このようなMT帳
票600については、MT帳票を識別するための定義情
報で定めた領域の画像を切出し、その領域に複数桁の数
値コードが記載されているかどうかを文字認識処理によ
って識別する。そして、複数桁の数値コード601の記
載領域が検出されたならば、MT帳票として識別し、そ
の数値コードの内容から納入先の電力会社等の記号コー
ド等を認識する。そして、必要部分の画像の切り出しと
文字認識とを行い、図6(b)に示すような確認画面6
10に認識結果を表示する。図6(b)に示す確認画面
610には、納入先となる銀行の「店番」の認識結果6
11、印刷または手書き文字で記入された取引金額「¥
30,000」の切り出し画像612とその文字認識結
果613、納入者氏名の手書き文字「村田××」の切り
出し画像614とその認識結果615が表示されてい
る。なお、MT帳票とは、郵便振替MTサービスで使用
される帳票を呼称するものである。郵便振替MTサービ
スとは、郵便振替通常払い込みの内容(予め加入者がM
Tサービス専用払込書に記載したOCR文字データ)の
通知をイメージ出力払込取り扱い票の郵送に代えて、磁
気テープまたはフロッピィディスクに記録して加入者に
渡すサービスである。
【0037】図7は、地方自治体等の記号コードが複数
桁の数値コードで記載された納税用の帳票の例と認識結
果の表示例を示すものであり、自治体「東京都」の所得
税納入用帳票700には、図7(a)に示すように、そ
の自治体が定めた所定の位置に、自治体固有の記号コー
ド等を複数桁のOCR文字701で印刷した形式のもの
がある。以下、このような形式の帳票をOCR帳票70
0と定義すると、このOCR帳票700についても、図
6の帳票600と同様にして処理する。すなわち、図7
のOCR帳票700については、OCR帳票識別用の定
義情報で定めた位置の画像を切出し、その切出し画像の
中に複数桁のOCR文字が記載されているかどうかを文
字認識処理によって識別する。そして、複数桁のOCR
文字701の記載が検出されたならば、OCR帳票とし
て識別し、その数値コードの内容(数値の認識結果)か
ら納入先の自治体の記号コード等を認識する。そして、
必要部分の画像の切り出しと文字認識とを行い、図7
(b)に示すような確認画面710に認識結果を表示す
る。図7(b)に示す確認画面710には、納入先とな
る銀行の「店番」の認識結果711、印刷または手書き
文字で記入された取引金額「¥30,000」の切り出
し画像712とその文字認識結果713、納入者氏名の
印刷または手書き文字「村田××」の切り出し画像71
4とその認識結果715が表示されている。
【0038】図8は、上記のような各種のフォーマット
の帳票を画像読取装置1で読み取った場合に、どの種類
の帳票であるかを識別し、さらにその下位属性をID番
号等によって認識し、記載内容を認識する手順を示すフ
ローチャートである。
【0039】ここでは、処理対象の帳票が複数種類の帳
票のうちいずれであるかを予め定めた順に識別するよう
に識別手順を設定し、該識別手順に従って帳票種類の識
別を実行する。各帳票識別処理では、画像読取装置1で
読み取った帳票の読取画像と帳票フォーマット定義情報
ファイル7に予め登録されている帳票種類識別用の定義
情報で指定された領域の画像を切出し、その切出し画像
の認識(文字認識、またはバーコードなどの画像パター
ンの認識など)を行い、帳票種類を識別し、いずれかの
種類に該当することが識別されたならば、後続の他の識
別手順を実行せずに、当該種類の帳票フォーマット定義
情報中で予め認識対象に設定されている領域の画像を切
り出し、下位属性の認識、さらには記載内容の認識処理
に移行するようにしている。
【0040】以下、詳細に説明する。まず、システムを
起動すると、図9に示すような初期画面900が表示さ
れる(ステップ801)。そこで、処理対象の帳票を画
像読取装置1の帳票台の上に置き、初期画面900のイ
メージ入力開始ボタン901をマウス4のクリック操作
によって操作し、イメージ入力コマンドを入力する。あ
るいは、キーボード3からイメージ入力開始コマンドを
入力する。
【0041】窓口端末2の帳票認識マクロ23は、イメ
ージ入力開始コマンドが入力されたことを認識したなら
ば(ステップ802)、入力制御部21を介して画像読
取装置1に対して読み取り開始信号を送る。これによ
り、画像読取装置1による帳票画像の読み取り動作が開
始される。画像読取装置1は、読み取った帳票画像デー
タを入力制御部21を介して帳票認識マクロ23に転送
する。帳票認識マクロ23は、転送されてきた読取画像
データに基づき、処理対象の帳票の種類を予め定めた順
番に識別する。ここでは、制定帳票(図3)、バーコー
ド帳票(図5)、MT帳票(図6)、MICR帳票であ
る小切手/手形(図4)、自治体のOCR帳票(図
7)、上記以外の帳票でレイアウトが帳票フォーマット
定義情報ファイル7に予め登録されているものの順番に
識別処理を行う。
【0042】すなわち、帳票認識マクロ23は、制定帳
票を識別するマクロプログラム、バーコード帳票を識別
するマクロプログラム、MT帳票を識別するマクロプロ
グラム、小切手/手形を識別するマクロプログラム、自
治体のOCR帳票を識別するマクロプログラム、レイア
ウト帳票を識別するマクロプログラムの順で起動する。
【0043】制定帳票を最優先順位に設定しているの
は、制定帳票の入力量が最も多いと予測されるからであ
るが、順番は帳票認識マクロ23における各帳票種類対
応のマクロプログラムの起動順序を変えることによって
変更することができる。また、処理対象の帳票の種類が
増加した場合には、その帳票用のマクロプログラムを追
加するのみで対応でき、文字帳票認識部22の構成を変
える必要はない。
【0044】まず、ID付き帳票である制定帳票に対応
する帳票認識マクロ23のマクロプログラムが起動さ
れ、文字帳票認識部22の文字認識処理部221や帳票
識別処理部222、単語照合処理部224、印鑑照合処
理部225、イメージ処理部226を起動して帳票種類
が制定帳票であるか否かを識別し(ステップ803)、
帳票IDが印刷された制定帳票であることが判明したな
らば、その帳票IDの制定帳票に対応する帳票フォーマ
ット定義情報によって予め指定されている領域の画像を
切り出した後に文字認識(口座番号や顧客氏名、取引金
額など)を行い、さらに印影などの帳票フォーマット定
義情報によって予め指定されている領域の画像を切り出
し(ステップ804)、その結果(認識文字と切り出し
画像および帳票の種類の情報)を後続の業務処理部81
7に転送する。
【0045】しかし、制定帳票でないことが判明した場
合、次に、バーコード帳票に対応する帳票認識マクロ2
3のマクロプログラムが起動され、文字帳票認識部22
の文字認識処理部221や帳票識別処理部222、バー
コード認識処理部223、単語照合処理部224、印鑑
照合処理部225、イメージ処理部226を起動してバ
ーコード帳票であるか否かを識別し(ステップ80
5)、バーコードが印刷されたバーコード帳票であるこ
とが判明したならば、そのバーコード帳票に対応する帳
票フォーマット定義情報によって予め指定されている領
域の画像を切り出した後に、その切出し画像の文字認識
(顧客氏名、取引金額など)を行い、さらに帳票フォー
マット定義情報によって予め指定されている領域の画像
(手書き文字や印刷文字など)を切り出し(ステップ8
06)、その結果(認識文字と切り出し画像および帳票
の種類の情報)を後続の業務処理部817に転送する。
【0046】しかし、バーコード帳票でないことが判明
した場合、次に、MT帳票に対応する帳票認識マクロ2
3のマクロプログラムが起動され、文字帳票認識部22
の文字認識処理部221や帳票識別処理部222、単語
照合処理部224、印鑑照合処理部225、イメージ処
理部226を起動してMT帳票であるか否かを数値コー
ド列によって識別し(ステップ807)、MT帳票であ
ることが判明したならば、そのMT帳票に対応する帳票
フォーマット定義情報によって予め指定されている領域
の画像を切り出した後、文字認識(顧客氏名、取引金額
など)を行い、さらに帳票フォーマット定義情報によっ
て予め指定されている領域の画像(手書き文字や印刷文
字など)を切り出し(ステップ808)、その結果(認
識文字と切り出し画像および帳票の種類の情報)を後続
の業務処理部817に転送する。
【0047】しかし、MT帳票でないことが判明した場
合、次に、小切手または手形(約束手形、為替手形)で
あるか否かをMICR文字が存在するか否かによって識
別し(ステップ809)、手形または小切手であること
が判明したならば、その手形または小切手に印刷された
MICR文字に対応する帳票フォーマット定義情報によ
って予め指定されている領域の画像を切り出した後、文
字認識(支払地の銀行店番や顧客氏名、取引金額など)
を行い、さらに印影などの帳票フォーマット定義情報に
よって予め指定されている領域の画像を切り出し、さら
に手形または小切手全体の縮小画像を作成し(ステップ
810)、その結果(認識文字と切り出し画像および帳
票の種類の情報、縮小画像)を後続の業務処理部817
に転送する。
【0048】しかし、手形または小切手でないことが判
明した場合、次に、地方税納入などを行うためのOCR
帳票に対応する帳票認識マクロ23のマクロプログラム
が起動され、文字帳票認識部22の文字認識処理部22
1や帳票識別処理部222、単語照合処理部224、印
鑑照合処理部225、イメージ処理部226を起動して
OCR帳票であるか否かを複数桁のOCR文字の文字認
識処理によって識別し(ステップ811)、OCR帳票
であることが判明したならば、そのOCR帳票に印刷さ
れたOCR文字に対応する帳票フォーマット定義情報に
よって予め指定されている領域の画像の切出しを行い、
その切出し画像の文字認識(顧客氏名、取引金額など)
を行い、さらに帳票フォーマット定義情報によって予め
指定されている領域の画像(手書き文字や印刷文字な
ど)を切り出し(ステップ812)、その結果(認識文
字と切り出し画像および帳票の種類の情報)を後続の業
務処理部817に転送する。
【0049】しかし、上記のいずれにも該当しない帳票
であった場合、その旨を表示装置5の画面に表示し、上
記以外の種類の帳票の認識処理を実行するか否かのコマ
ンドを入力するように指示し(ステップ813)、実行
する旨のコマンドが入力されたならば、例えば図10に
示すように、レイアウトが予め帳票フォーマット定義情
報ファイル7内に予め登録されているレイアウト帳票1
000であるか否かを判別するために、レイアウト帳票
に対応する帳票認識マクロ23のマクロプログラムが起
動され、文字帳票認識部22の文字認識処理部221や
帳票識別処理部222、単語照合処理部224、印鑑照
合処理部225、イメージ処理部226、線分検出処理
部227を起動してレイアウト帳票1000であるか否
かを識別し(ステップ814)、そのレイアウト帳票10
00に対応する帳票フォーマット定義情報によって予め
指定されている領域の画像を切出し、その切出し画像の
文字認識(顧客氏名、取引金額など)を行い、さらに帳
票フォーマット定義情報によって予め指定されている領
域の画像(手書き文字や印刷文字など)を切り出し(ス
テップ815)、その結果(認識文字と切り出し画像お
よび帳票の種類の情報)を後続の業務処理部817に転
送する。
【0050】しかし、いずれの種類の帳票にも該当しな
いことが判明した場合、認識対象外の帳票であるとして
受付けを拒否する(ステップ816)。
【0051】図11は、処理対象の帳票が図3で例示し
た制定帳票300であるか否かを識別する処理の手順を
詳しく示した図であり、まず、図3の制定帳票のID3
01とチェックボックス302、303の印刷領域の画
像を帳票種類識別用定義情報1103によって切り出
す。そして、その切出し画像中に、制定帳票のID30
1とチェックボックス302、303の文字および
「レ」記号でマークされた「□」記号が存在するか否か
を用いて調べる。すなわち、制定帳票300における帳
票ID301やチェックボックス302,303や「普
通預金出金」などの文字は、制定帳票300の指定位置
に印刷されているので、帳票ID301やチェックボッ
クス302,303や「普通預金出金」などの文字の印
刷領域を示す座標データが制定帳票対応の帳票種類識別
用の定義情報1103として帳票フォーマット定義情報
ファイル7内に登録されている。
【0052】そこで、(1)処理対象の帳票から読み取
った画像データの中で、前記座標データで示される座標
領域の画像を切出し、その切出し画像の文字認識を行
い、ID301とチェックボックス302、303の
「□」記号や「普通預金出金」などの文字および「レ」
記号でマークされた「□」記号が存在するか否かを調べ
(ステップ1101,1102)、存在する場合には、処
理対象の帳票が制定帳票300であると認識し(ステッ
プ1104)、その制定帳票300内で認識すべき領域
の文字や画像等のデータ(フィールドデータ)を認識す
る処理(ステップ1105)に移行する。この段階で、
図3の制定帳票300の例であれば、帳票IDが「00
1」、取引種別または取引形態が「普通預金出金」であ
ることが判明する。すなわち、処理対象の帳票は制定帳
票であり、その下位属性は帳票ID=「001」である
ことが分かる。フィールドデータとは、後続の業務処理
を行う上で必要となる部分のデータのことである。
【0053】(2)フィールドデータの認識処理110
5では、まず、帳票IDが「001」の制定帳票300
に対応する帳票フォーマット定義情報1106を取得し
た後、この帳票フォーマット定義情報1106で指定さ
れた領域の画像を切出し、その切出し領域に記載された
文字、記号等を文字認識処理部221を用いて認識す
る。この段階で、図3の制定帳票300の例であれば、
店番312、口座番号314、取引金額315、顧客氏
名318の認識結果が得られる(ステップ1108)。同
時に、イメージ時処理部226を用いて、印影319の
切り出し結果が得られる。この場合、口座番号314、
顧客氏名318が得られたならば、印鑑照合処理部22
5は、当該制定帳票300の帳票認識マクロプログラム
からの指示に応じて、印鑑検索処理部25を介して口座
番号314と顧客氏名318とで特定される顧客の登録
印影320の画像データを印鑑データベース9から取得
し、制定帳票300から切り出された印影319とパタ
ーンマッチング処理し、同一か否か、あるいは類似度を
算出して表示装置5の画面に表示する。
【0054】(3)フィールドデータの認識が終了した
ならば、「形式点検処理(A)」1107が実行され
る。この「形式点検処理(A)」1107は、帳票の種
類を判別する本発明の主要部を構成するものではない
が、認識したフィールドデータ相互間に矛盾はないか、
記載漏れはないかなどの形式上のチェックを行うもので
あり、もしも、記載漏れなどの形式上の欠陥が発見され
た場合には、表示装置5の画面に表示される。
【0055】(4)ステップ1104で得られた帳票I
D、チェックボックスの内容は、業務処理部817の制
定帳票/取引対応テーブル(TBL)8171に格納さ
れる。すなわち、業務処理部817は、ステップ110
4で得られた帳票ID、チェックボックスの内容を受け
たならば、制定帳票/取引対応テーブル(TBL)81
71の中に、その帳票ID(図3の例では「001」)
とチェックボックスの内容(図3の例では「普通預金出
金」)に対応する「業務・形態・科目」の取引コード
「00・11・11」を格納し(ステップ8172)、
取引コードを確定する(ステップ8174)。さらに、そ
の取引コード「00・11・11」に対応するフィール
ドデータテーブル(TBL)8173を作成し、該フィ
ールドデータテーブル8173に対し、処理対象の制定
帳票300から読み取ったフィールドデータである出金
金額の「30000」、口座番号「140257」をフ
ィールドNoに対応付けて格納する。フィールドNoに対応
付けて格納するのは、確認画面の確認項目との対応付け
を容易に行うなどの後処理のためである。
【0056】そして、出金や入金などの取引コードが確
定したならば、確定した取引科目である「普通預金出
金」の取引索引を用いて、「普通預金出金」の確認画面
データを画面データファイル8から検索し、図4(b)
に示したような確認画面410を表示し、その画面41
0中の指定位置に、フィールドデータテーブル8173
に格納した出金金額や口座番号等の認識文字を表示させ
る。同時に、認識文字の元になった顧客氏名などの手書
き文字の切り出し画像を対応付けて表示させる。なお、
フィールドデータテーブル8173に格納された認識文
字のデータは、「形式点検B」8175の処理に提供さ
れる。「形式点検B」8175の処理とは、例えば、取
引内容に対応した形式上のチェックを行う処理である。
【0057】図12は、処理対象の帳票が図5で例示し
たバーコード帳票500であるか否かを識別する処理の
手順を詳しく示した図であり、まず、図5のバーコード
帳票500バーコード501の印刷領域に、バーコード
が存在するか否かをバーコード帳票識別用の帳票種類識
別定義情報1203を用いて調べる。すなわち、バーコ
ード帳票500におけるバーコード501は、バーコー
ド帳票自体が企業や自治体で制定されたものであるの
で、その印刷位置は同じでない。そこで、企業や自治体
が制定したバーコード帳票毎に、その印刷領域を示す座
標データが各バーコード帳票対応の帳票種類識別用定義
情報1203として登録されている。
【0058】そこで、(1)処理対象の帳票から読み取
った画像データの中で、前記座標データで示される座標
領域の画像を切出し、その領域にバーコードの存在を検
出する。バーコードが検出されたならば、バーコード帳
票として認識する(ステップ1204)。
【0059】(2)次に、バーコード領域に記載された
バーコードデータの認識処理(ステップ1205)を行
い、バーコードの開始位置「1」から記載されている企
業コードとバーコード表現の取引形態または取引科目の
コードを取得する(ステップ1205)。そして、その
企業コードに対応するバーコード帳票500の帳票フォ
ーマット定義情報1206を取得し、その帳票フォーマ
ット定義情報1206に基づき、その企業コードに対応
するフォーマットのバーコード帳票におけるバーコード
表現の口座Noの開始位置、請求金額の開始位置の情報を
取得し、それらの開始位置から始まる複数桁数の口座N
o、請求金額の情報を取得する。また、帳票フォーマッ
ト定義情報1206により、その企業コードに対応する
バーコード帳票500内で認識すべき領域の文字や画像
等を切り出してフィールドデータを認識する処理に移行
する。この段階で、図5のバーコード帳票500の例で
あれば、請求金額が「30,000」、口座Noが「×
×」であることが判明する。
【0060】(3)バーコードデータの認識が終了した
ならば、「形式点検処理(A)」1207が実行され
る。この「形式点検処理(A)」1207は、帳票の種
類を判別する本発明の主要部を構成するものではない
が、認識したバーコードデータや記載内容相互間に矛盾
はないか、記載漏れはないかなどの形式上のチェックを
行うものであり、もしも、記載漏れなどの形式上の欠陥
が発見された場合には、表示装置5の画面に表示され
る。
【0061】(4)このようにして得られた企業コード
「01234」、取引形態または取引科目のコード「0
0・11・11」は、業務処理部817のバーコード帳
票/取引対応テーブル(TBL)8175に格納され
る。また、口座Noや請求額は、その取引コード「00・
11・11」に対応するバーコードデータテーブル(T
BL)8176に、バーコードの開始位置、桁数を示す
情報と共に格納される。
【0062】取引コードが確定したならば、業務処理部
817は、確定した取引コード「00・11・11」に
対応する公共料金取引索引を用いて、図5の「市県民税
納入」の確認画面データを画面データファイル8から検
索し、図5(b)に示したような確認画面510を表示
し、その画面510中の指定位置に、バーコードデータ
テーブル8176に格納した口座Noや請求額等の認識文
字を表示させる。同時に、認識文字の元になった手書き
文字の切り出し画像を対応付けて表示させる。なお、バ
ーコードデータテーブル8176に格納されたバーコー
ドデータは、「形式点検B」8177の処理に提供され
る。「形式点検B」8177の処理とは、例えば、取引
内容に対応した形式上のチェックを行う処理である。
【0063】なお、バーコードの検出にあたっては、次
のようにして検出することも可能である。すなわち、バ
ーコードは、(a)縦方向の黒画素が一定の長さ均一に
存在する、(b)横方向の単位長さあたりの白黒の変化
点が多い(周波数が高い)、という特徴を有している。
このことを利用し、読取画像内からのバーコードの記載
領域を検出する。
【0064】その場合の検出方法としては、具体的には
下記の処理を順番に実施し、候補を絞っていく。入力
画像に対し、黒ドットの連続性をみるラン変換処理を実
施する、罫線等との線分との混同を回避するために、
縦方向の長いラン、短いランを入力画像から削除する、
横方向に単位長さあたりの白黒の変化数がある閾値よ
り多い箇所を探す、上記のを満足する領域をラン
ベリングし、線分の統合処理を行い、バーコード領域の
外接矩形を検出する。これらの処理をバーコード認識処
理部223で実行し、バーコード帳票であることを識別
する。このようにすれば、バーコードが存在する領域を
座標データで指示する必要がなく、帳票フォーマット定
義ファイルの必要記憶容量を節約することができる。
【0065】図13は、処理対象の帳票が図6で例示し
たMT帳票600であるか否かを識別する処理の手順を
詳しく示した図であり、まず、図6のMT帳票600の
MT帳票コード(数値コード)601の印刷領域に、複
数桁の数字列からなるMT帳票コードが存在するか否か
をMT帳票用の帳票種類識別用定義情報1303を用い
て調べる。すなわち、MT帳票600におけるMT帳票
コード601は、MT帳票自体が郵政省で制定されたも
のであるので、その印刷位置は同じである。そこで、そ
の印刷領域を示す座標データが各MT帳票対応の帳票中
類識別用定義情報1303として登録されている。
【0066】そこで、(1)処理対象の帳票から読み取
った画像データの中で、前記座標データで示される座標
領域の画像を切出し、その切出し画像中に、複数桁の数
字列からなるMT帳票コードの存在を検出すし、MT帳
票コードが存在する場合は、MT帳票として認識する
(ステップ1304)。
【0067】(2)次に、MT帳票コード領域の開始位
置「1」から始まる所定桁数(図13の例では「8
桁」)の「口座No」と開始位置「9」から始まる所定桁
数(図13の例では「8桁」)の「請求額」の認識処理
(ステップ1305)を行う。認識した「口座No」と「請
求額」のデータは、業務処理部817のMTコードデー
タテーブル8180に格納する。そして、「口座No」に
対応するMT帳票600の帳票フォーマット定義情報1
306を取得し、その帳票フォーマット定義情報130
6に基づき、その「口座No」に対応する企業名「××電
力」と取引形態のコード「00・11・11」の記載位
置(または記載領域)の情報を取得し、その情報で示さ
れている位置または領域に記載されている画像を切り出
した後、文字認識を行い、企業名「××電力」と取引形
態のコード「00・11・11」を取得する。そして、
企業名「××電力」と取引形態のコード「00・11・
11」を口座番号「01234」と対応付けてMT帳票
/取引対応テーブル8181に格納する。さらに、取引
形態のコード「00・11・11」に対応するMTコー
ドデータテーブル8182を作成し、そのMTコードデ
ータテーブル8182に対し、帳票フォーマット定義情
報1306で指定された位置または領域から認識したそ
の他のデータをデータ名、開始位置、桁数の情報と共に
格納する。
【0068】(3)MT帳票データの認識が終了したな
らば、「形式点検処理(A)」1307が実行される。
この「形式点検処理(A)」1307は、帳票の種類を
判別する本発明の主要部を構成するものではないが、認
識したMT帳票データや記載内容相互間に矛盾はない
か、記載漏れはないかなどの形式上のチェックを行うも
のであり、もしも、記載漏れなどの形式上の欠陥が発見
された場合には、表示装置5の画面に表示される。
【0069】(4)このようにして得られた取引コード
やMT帳票データは、業務処理部817に転送される。
業務処理部817は、確定した取引コードに対応する公
共料金取引索引を用いて、図6の「××電力会社」の料
金納入確認画面データを画面データファイル8から検索
し、図6(b)に示したような確認画面610を表示
し、その画面610中の指定位置に、MT帳票データテ
ーブル8182に格納したデータを表示させる。なお、
MT帳票データテーブル8182に格納されたMT帳票
データは、「形式点検B」8183処理に提供される。
「形式点検B」8183の処理とは、例えば、取引内容
に対応した形式上のチェックを行う処理である。
【0070】なお、MT帳票コードの検出にあたって
は、次のようにしても検出可能である。 入力画像から、帳票のエッジ検出を行い、読取画像内
の帳票の4隅の座標を求め、帳票サイズをチェックす
る。 帳票内のMT帳票コードの印刷位置および文字数は、
郵政省規定の私製基準で規定され、帳票上端および左端
からの寸法、文字数が帳票フォーマット定義情報130
3に登録されているので、このデータによって、MT帳
票コードの印刷領域を切出し、その領域内の文字を1文
字単位で切り出し、1文字単位で字認識し、指定文字数
が記載されていることを検出したならば、MT帳票とし
て識別する。これらの処理を文字認識処理部221で実
行し、MT帳票であることを識別する。
【0071】図14は、処理対象の帳票が図4で例示し
た約束手形400であるか否かを識別する処理の手順を
詳しく示した図であり、まず、図6の約束手形400の
MICR文字401の印刷領域に、複数桁の数字列から
なるMICR文字401が存在するか否か、さらに約束
手形のサイズが適正なサイズであるか否かを約束手形用
の帳票種類識別用定義情報1403を用いて調べる。す
なわち、約束手形400におけるMICR文字401の
印刷位置は、銀行統一規格によって同じ位置に指定され
ている。また、帳票サイズも統一されている。そこで、
そのMICR文字401の印刷領域を示す座標データが
約束手形対応の帳票種類識別用定義情報1403として
登録されている。
【0072】そこで、(1)処理対象の帳票から読み取
った画像データの中で、前記座標データで示される座標
領域の画像を切出し、その切出し画像中で複数桁の数字
列からなるMICR文字401の存在を検出する。この
MICR文字401の検出にあたっては、 入力画像から、約束手形のエッジ検出を行い、読取画
像内の約束手形の4隅に座標を求め、その座標データか
ら約束手形400のサイズを計算し、適正化どうかをチ
ェックする。 約束手形400内のMICR文字の印字位置は、銀行
統一規格によって指定されているので、その印刷領域の
座標を帳票フォーマット定義情報1403として定義し
ておき、この帳票フォーマット定義情報1403によっ
て指定される領域の画像を切り出した後、その切り出し
領域内のMICR文字を1文字単位で順次切り出し、1
文字単位でMICR文字としての文字認識を行い、指定
文字数が記載されていたならば、適正な約束手形である
と識別する。小切手についても同様にして認識する。こ
の場合、小切手と約束手形のサイズは異なるので、それ
ぞれに対応したサイズの情報やMICR文字の領域を示
す座標データが予め登録されている。これらの処理を文
字認識処理部221で実行し、約束手形であることを識
別する(ステップ1404)。
【0073】(2)次に、MICR文字の開始位置
「1」から始まる所定桁数(例えば「4桁」)の「手形
種別」と開始位置「5」から始まる所定桁数(例えば
「4桁」)の「手形交換所No」、開始位置「10」から
始まる所定桁数(例えば「4桁」)の「銀行No」、開始
位置「15」から始まる所定桁数(例えば「3桁」)の
「支店No」の認識処理(ステップ1405)を行う。認識
した「手形種別」、「手形交換所No」、「銀行No」、
「支店No」のデータは、業務処理部817のMICRデ
ータテーブル8190に格納する。そして、「手形種
別」に対応する約束手形400の帳票フォーマット定義
情報1406を取得し、その帳票フォーマット定義情報
1406に基づき、その「手形種別」において確認して
おくべき事項が記載されている領域の画像を切出し、
「銀行No」、「支店No」等の文字認識を行う。さらに、
その認識結果を用いて、フォーマットの「形式点検A」
1407を行う。この「形式点検処理(A)」1407
は、帳票の種類を判別する本発明の主要部を構成するも
のではないが、認識した手形・小切手データや記載内容
相互間に矛盾はないか、記載漏れはないかなどの形式上
のチェックを行うものであり、もしも、記載漏れなどの
形式上の欠陥が発見された場合には、表示装置5の画面
に表示される。また、「手形種別」の帳票フォーマット
定義情報で指定されている領域の画像、例えば取引形態
のコード「11・22・33」が記載されている領域の
画像を切出し、文字認識して手形・小切手/取引対応テ
ーブル8191に格納する。そして、その取引形態のコ
ード「11・22・33」に対応する手形・小切手デー
タテーブル8192を作成し、そのテーブル8192に
対し、帳票フォーマット定義情報1406で指定された
フィールド領域から認識した文字や画像等のデータのデ
ータ名と、データを格納する。
【0074】(3)このようにして得られた手形・小切
手データは、業務処理部817に転送される。業務処理
部817は、確定した取引コードに対応する当座預金取
引索引を用いて、図4の約束手形確認画面データを画面
データファイル8から検索し、図4(b)に示したよう
な確認画面410を表示し、その画面410中の指定位
置に、認識した文字や印影、手形全体の縮小画像を表示
させる。なお、手形・小切手データテーブル8192に
格納された手形・小切手データは、「形式点検B」81
93処理に提供される。「形式点検B」8193の処理
とは、例えば、取引内容に対応した形式上のチェックを
行う処理である。なお、図10に例示したレイアウト帳
票については、(1)票内の線分情報(線分の帳票内の
始点終点座標、線種等)、(2)見出し(「出金伝票」
等)の文字列の特徴をイメージデータ形式の帳票フォー
マット定義情報として帳票フォーマット定義情報ファイ
ル7に予め登録しておき、識別対象のイメージデータ
形式の帳票フォーマット定義情報を帳票フォーマット定
義情報ファイル7から入力し、その帳票フォーマット定
義情報と帳票内の線分座標や見出し部分の読取画像の線
分および文字列の特徴とのマッチング処理を行い、最も
類似度の高いレイアウトの種類を帳票種類として識別す
る。なお、帳票サイズのチェックは、手形/小切手につ
いて実施する例を説明したが、他の種類の帳票について
も実施するようにしてもよい。
【0075】また、読み取った情報については、予め設
定しておいた部分のみを表示させるようにしたが、全部
を表示させ、重要部分は色または輝度等を変えて表示さ
せるようにしてもよい。さらに、画像読取装置として、
帳票台の上に帳票を置いて画像を読み取る構成のものを
例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
ファクシミリ装置などのように帳票を挿入する形式のも
のなど、各種の読み取り形式の画像読取装置を使用する
ことができることは言うまでもない。
【0076】以上の説明から明らかなように、本実施形
態の帳票処理方法によれば、処理対象の帳票が複数種類
の帳票のうちいずれの種類であるかを予め定めた順に識
別するように識別手順を設定し、該識別手順に従って帳
票種類の識別を実行し、その帳票種類の識別の後に、さ
らに下位属性を識別し、その識別結果に固有のフォーマ
ット定義情報で定義されている領域の画像を切出し、そ
の切出し画像から帳票内容の認識を行う認識処理に移行
するようにしているため、多種類の帳票の種類の識別
を、短時間で容易に行うことができる。
【0077】また、オペレータにとっては、処理対象の
帳票を画像読取装置の帳票台の上に置く操作のみで、帳
票種類が識別され、その中の確認必要部分が表示装置に
表示されるため、帳票処理のための操作が極めて簡単に
なり、作業効率が大幅に改善される。そして、時間も短
縮されることから、帳票を取扱う金融機関等における窓
口業務がスピードアップされ、顧客に対するサービスを
向上させることが可能になり、多種類の帳票を取扱う金
融機関、小売店舗等の受付窓口に設置しておくことによ
り、このシステムで読み取った情報で後続の業務処理を
行う装置あるいはシステムでの効率化を促進することが
可能になる。
【0078】本実施例は、以下のような特徴も有する。
【0079】(1)処理対象の帳票に記載された内容を
画像読取装置によって読み取り、その読取画像から帳票
上の記載内容を認識し、帳票の記載内容に応じた処理を
行う帳票処理方法において、画像の切出し領域が異なる
複数種の帳票を画像読取装置で読み取り、読み取った画
像が第1の種類の帳票に該当するか否かを予めファイル
に格納された帳票種類識別用の定義情報を用いて識別
し、第1の種類の帳票に該当する場合、当該第1の種類
の帳票に固有のフォーマットに対応した領域から画像を
切出し、その切り出した画像から記載内容を認識し、第
1の種類の帳票に該当しない場合、読み取った画像が第
2の種類の帳票に該当するか否かを予めファイルに格納
された帳票種類識別用の定義情報を用いて識別し、第2
の種類の帳票に該当する場合、当該第2の種類の帳票に
固有のフォーマットに対応した領域から画像を切出し、
その切り出した画像から記載内容を認識し、認識結果に
応じた処理を行う帳票処理方法。また、第2の種類の帳
票にも該当しない場合、処理対象の帳票の識別情報を入
力装置から入力し、入力された識別情報に対応する帳票
フォーマットに従った領域の画像を切出し、その切り出
した画像から記載内容を認識する帳票処理方法。
【0080】(2)処理対象の帳票に記載された内容を
画像読取装置によって読み取り、その読取画像から帳票
上の記載内容を認識し、帳票の記載内容に応じた処理を
行う帳票処理方法において、画像の切出し領域が異なる
複数種の帳票を画像読取装置で読み取り、読み取った画
像が第1の種類の帳票に該当するか否かを予めファイル
に格納された帳票種類識別用の定義情報を用いて識別
し、第1の種類の帳票に該当する場合、当該第1の種類
の帳票に固有のフォーマットに対応した領域から画像を
切出し、その切り出した画像から記載内容を認識し、そ
の認識の結果により、さらに下位属性を持つ帳票である
か否かを識別し、下位属性を持つ帳票であれば、その下
位属性に固有のフォーマットに対応した領域から画像を
切出し、その切り出した画像から記載内容を認識し、第
1の種類の帳票に該当しない場合、読み取った画像が第
2の種類の帳票に該当するか否かを予めファイルに格納
された帳票種類識別用の定義情報を用いて識別し、第2
の種類の帳票に該当する場合、当該第2の種類の帳票に
固有のフォーマットに対応した領域から画像を切出し、
その切り出した画像から記載内容を認識し、その認識の
結果により、さらに下位属性を持つ帳票であるか否かを
識別し、下位属性を持つ帳票であれば、その下位属性に
固有のフォーマットに対応した領域から画像を切出し、
その切り出した画像から記載内容を認識し、認識結果に
応じた処理を行う帳票処理方法。また、第2の種類の帳
票にも該当しない場合、処理対象の帳票の識別情報を入
力装置から入力し、入力された識別情報に対応する帳票
フォーマットに従った領域の画像を切出し、その切り出
した画像から記載内容を認識する帳票処理方法。
【0081】(3)処理対象の帳票に記載された内容を
画像読取装置によって読み取り、その読取画像から帳票
上の記載内容を認識し、帳票の記載内容に応じた処理を
行う帳票処理方法において、複数種類の帳票のうち所定
部分にIDが付された帳票であるか否かを認識し、ID
付き帳票であれば、そのID付き帳票のフォーマットの
応じた画像を切出し、その内容を認識するステップと、
ID付き帳票でない場合、バーコード付き帳票であるか
否かを認識し、バーコード付き帳票であれば、バーコー
ド付き帳票のフォーマットの応じた画像を切出し、その
内容を認識するステップと、バーコード付き帳票でない
場合、MICR文字付き帳票であるか否かを認識し、M
ICR文字付き帳票であれば、MICR文字付き帳票の
フォーマットの応じた画像を切出し、その内容を認識す
るステップと、上記いずれの帳票とも認識できなかった
場合、処理対象の帳票の識別情報を入力装置から入力
し、入力された識別情報に対応する帳票フォーマットに
従った領域の画像を切出し、その切り出した画像から記
載内容を認識するステップと、各帳票の認識結果に応じ
て、関連する業務の処理を行う帳票識別方法。
【0082】(4)処理対象の帳票に記載された内容を
画像読取装置によって読み取り、その読取画像から帳票
上の記載内容を認識する帳票処理システムにおいて、複
数種類の帳票を識別するための定義情報を予め登録した
帳票定義情報ファイルと、画像読取装置で読み取った帳
票の読取画像と定義情報とのマッチング処理によって帳
票種類がいずれの種類に該当するかを識別する帳票種類
識別手段と、識別された帳票種類の帳票定義情報中に予
め認識対象に設定されている領域の画像を切出し、さら
にその切出し画像中で文字認識対象に設定されている画
像について文字認識する処理手段とを備える帳票処理シ
ステム。
【0083】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、多種類
の帳票の種類の識別を、短時間で容易に行うことができ
る。また、下位属性を持つ帳票についても、その固有の
フォーマットの情報を参照し、短時間にその記載内容を
認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帳票処理方法を適用したシステムの一
実施形態を示すシステム構成図である。
【図2】画像入力装置と接続される入力制御部の内部構
成図である。
【図3】帳票フォーマットを金融機関が自ら制定した制
定帳票の例と、読み取った情報の表示画面例を示す図で
ある。
【図4】処理対象となる約束手形の例と、読み取った情
報の表示画面例を示す図である。
【図5】自治体等が制定したバーコード帳票の例と、読
み取った情報の表示画面例を示す図である。
【図6】企業等が制定した帳票フォーマットの例と、読
み取った情報の表示画面例を示す図である。
【図7】自治体等が制定したOCR帳票の例と、読み取
った情報の表示画面例を示す図である。
【図8】帳票種類の識別処理手順を示すフローチャート
である。
【図9】帳票識別処理の初期画面の例を示す図である。
【図10】レイアウトが制定されたレイアウト帳票の例
を示す図である。
【図11】図3の制定帳票の処理手順の詳細を示す図で
ある。
【図12】図5のバーコード帳票の処理手順の詳細を示
す図である。
【図13】図6のフォーマット形式の帳票処理手順の詳
細を示す図である。
【図14】図4の約束手形の処理手順の詳細を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…画像読取装置、2…窓口端末、3…キーボード、5
…表示装置、6…単語辞書ファイル、7…帳票フォーマ
ット定義情報ファイル、8…画面定義ファイル、9…印
鑑データベース、22…文字帳票認識部、23…帳票認
識マクロ、221…文字認識部、22…帳票識別処理
部、223…バーコード認識処理部、224…単語照合
処理部、225…印鑑照合処理部、226…イメージ処
理部、227…線分検出処理部、1103…帳票種類識
別用定義情報、1106…帳票フォーマット定義情報。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G06T 7/00 300 G06T 7/00 300E 590 590 (56)参考文献 特開 平11−25209(JP,A) 特開 平1−118970(JP,A) 特開 平7−98738(JP,A) 特開 昭60−159981(JP,A) 実開 平1−135566(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 9/00 - 9/82 G06F 17/60 G06F 19/00 G06T 7/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帳票の画像を読み取る手段と、帳票の 画像によって帳票の種類と取引科目とを識別する
    手段と、識別 した帳票の種類に応じた箇所の印影の画像を帳票の
    画像から切り出す手段と、切り出した印影と印鑑データベースから取得する登録印
    影の画像とを 表示する確認画面を出力するか否かを、識
    別した取引科目を用いて判断する手段とを有することを
    特徴とする窓口システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の窓口システムであってさら
    に、 前記読み取った帳票の画像から切り出した領域に記載さ
    れた文字を文字認識する手段と、文字認識して 口座番号と顧客氏名の認識結果を得たと
    き、その口座番号と顧客氏名とを用いて取得すべき登録
    印影を前記印鑑データベースから検索する手段とを有す
    ることを特徴とする窓口システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の窓口システムであ
    って、 前記確認画面は、前記登録印影の画像と前記切り出した
    印影の画像とを並べて表示することを特徴とする窓口シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の窓口シ
    ステムであって、 前記確認画面は、読み取った手書き文字の画像を含むこ
    とを特徴とする窓口システム。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の窓口シ
    ステムであってさらに、 前記登録印影の画像と、前記切り出した印影の画像とを
    パターンマッチングする手段を有することを特徴とする
    窓口システム。
  6. 【請求項6】帳票の画像情報を入力する入力制御部と、
    表示装置を制御する表示制御部と、文字帳票認識部とを
    有する窓口端末において文字帳票認識部が実行する帳票
    処理方法であって、 前記入力制御部で入力した画像情報によって帳票の種類
    を識別し、 識別した帳票の種類に応じた箇所の印影及び手書き文字
    の画像情報を帳票の画像情報から切り出し、 切り出した手書き文字の画像情報を前記表示制御部に出
    力し、 識別した帳票の種類に応じて印鑑データベースから登録
    印影の画像情報を取得し、 切り出した印影の画像情報と取得した登録印影の画像情
    報とをパターンマッチングし、 切り出した印影の画像情報と前記印鑑データベースから
    取得した登録印影の画像情報とを共に表示するよう前記
    表示制御部に出力することを特徴とする帳票処理方法。
  7. 【請求項7】請求項記載の帳票処理方法であってさら
    に、 帳票の画像情報を文字認識し、 その認識結果に基づいて前記印鑑データベースで前記登
    録印影の画像情報を検索することを特徴とする帳票処理
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載の帳票処理方法であ
    って、 前記表示制御部は、前記切り出した印影の画像情報と前
    記登録印影の画像情報とを並べて表示することを特徴と
    する帳票処理方法。
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