JPH1116020A - 商品券識別方法及び装置 - Google Patents

商品券識別方法及び装置

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JPH1116020A
JPH1116020A JP9167207A JP16720797A JPH1116020A JP H1116020 A JPH1116020 A JP H1116020A JP 9167207 A JP9167207 A JP 9167207A JP 16720797 A JP16720797 A JP 16720797A JP H1116020 A JPH1116020 A JP H1116020A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】種々のフォーマットを持つ商品券を効率良く識
別し、もって商品券の高速な分類及び集計を可能にする
商品券識別方法及び装置を提供すること。 【解決手段】画像入力部11が取り込んだ商品券の画像
データから文字列領域抽出部12が文字列領域を抽出
し、書式判定部13が該文字列領域の位置座標、幅及び
高さに適合する基準商品券を特定した後、該文字列領域
から切り出して認識した各文字の様式と合致するコード
文字列を有する基準商品券を判定して、識別対象の商品
券が判定した基準商品券の種別であると識別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、識別対象となる商
品券を読み取り、読み取った画像データに基づいて前記
商品券の種別を識別する商品券識別方法及び装置に関
し、特に、種々の書式を持つ商品券を効率良く識別し、
もって商品券の高速な分類及び集計を行う商品券識別方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、一般商品券、ギフトカード、食事
券、ビール券及び図書券等の多種多様な商品券(以下
「商品券」と総称する。)が流通しているため、かかる
商品券を取り扱う企業では、各種商品券から自動的に金
額を読み取り、その合計額を集計又は分類する必要があ
る。
【0003】このため、特開平8−161641号公報
では、商品券の所定の位置に記載された1束分の商品券
から各商品券情報と、該1束分の商品券の合計枚数及び
合計金額を記載したヘッダカードとをOCRでそれぞれ
読み取り、商品券情報の集計結果とヘッダカードの合計
金額とを比較照合して不一致を検証するよう構成した商
品券集計処理装置を開示している。
【0004】すなわち、この従来技術では、商品券の書
式に従って該商品券の所定の位置から商品券情報を読み
取ることにより、商品券の集計を効率良く行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来技術では、商品券情報を取得する際に、1束に含まれ
る各商品券の商品券情報の記載位置が明らかであること
が前提となるため、集計対象となる商品券の種類に制限
を受ける。
【0006】すなわち、この従来技術は、1束に含まれ
る各商品券の書式が統一されている場合には、所定の位
置から商品券情報を読み取って効率的な集計を行える
が、各商品券の書式にばらつきがあると、効率良く商品
券情報を集計することができない。
【0007】したがって、書式の異なる各種商品券がす
でに市場に普及し、異なる書式の商品券が併存せざるを
得ない現状下では、上記従来技術の適用範囲は制限を受
ける場合が多い。
【0008】このため、かかる書式の異なる商品券が存
在する場合に、商品券をいかに効率良く集計し、また分
類するかが極めて重要な課題となる。
【0009】特に、市場の拡大及び融合が激しい現在で
は、外国企業の参入や企業間の新たな業務提携等によ
り、異なる書式を持つ普及済みの商品券が新たに分類又
は集計対象となる可能性が高いため、かかる課題を解決
する意義は大きい。
【0010】なお、特公平8−2544589号公報に
は、枠を有する複数種類の文書を読取り、読み取った文
書データの枠構造から文書を特定して枠内に記入された
文字を読み取る技術が開示されているが、この従来技術
は、枠構造を解析して文書を特定することが前提となる
ため、枠のない商品券に適用することができない。
【0011】そこで、本発明では、上記課題を解決し
て、種々の書式を持つ商品券を効率良く識別し、もって
商品券の高速な分類及び集計を可能にする商品券識別方
法及び装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、識別対象となる商品券を読み取り、
読み取った画像データに基づいて前記商品券の種別を識
別する商品券識別方法において、前記商品券に印刷され
た文字列領域を前記画像データから抽出し、抽出された
文字列領域の座標位置が基準商品券のコード文字列の座
標位置と対応する場合には、該文字列領域に含まれる文
字を順次切り出し、切り出した文字列が前記基準商品券
のコード文字列の書式に適合するか否かを順次確認し、
前記基準商品券のコード文字列の書式に適合する場合に
は、前記商品券を該基準商品券の種別であると識別する
ことを特徴とする。
【0013】また、第2の発明は、識別対象となる商品
券を読み取り、読み取った画像データに基づいて前記商
品券の種別を識別する商品券識別装置において、前記商
品券に印刷された文字列領域を前記画像データから抽出
する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された文字列
領域の座標位置が基準商品券のコード文字列の座標位置
と対応するか否かを検索し、対応する基準商品券があっ
た場合には、文字列領域の文字を順次切り出し、切り出
した文字列の全てが前記基準商品券のコード文字列の書
式に一致するならば、前記商品券を該基準商品券の種別
であると判定する判定手段とを具備することを特徴とす
る。
【0014】また、第3の発明は、前記抽出手段は、所
定のランレングスに満たない白画素を黒画素に置換して
黒画素を連結する第1の連結手段と、前記第1の連結手
段により連結された同一線上に位置する複数の黒画素列
が、同一の画素列に接する場合には、該複数の画素列を
黒画素で連結する第2の連結手段と、互いに接する平行
な複数の黒画素列に画素ずれが存在する場合には、該複
数の黒画素列を包含する最小の矩形領域を文字列領域と
する文字列領域作成手段とを具備することを特徴とす
る。
【0015】また、第4の発明は、前記判定手段は、複
数の基準商品券が有する様式の異なる所定の文字列の位
置データと、該所定の文字列の様式データとを、それぞ
れ基準商品券の種別に対応づけて記憶する記憶手段と、
前記抽出手段により抽出された文字列領域の座標位置を
含む文字列領域データを前記記憶手段に記憶した位置デ
ータと照合して、前記文字列領域データに適合する文字
列を有する基準商品券の種別を検索する検索手段と、前
記検索手段により検索された基準商品券のうち、前記文
字列領域に含まれる文字列の様式に適合する基準商品券
を、前記記憶手段に記憶した様式データに基づいて特定
する特定手段とを具備することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】図1は、本発明に係わる商品券識別装置1
0の構成を示す機能ブロック図である。
【0018】図1に示す商品券識別装置10は、識別対
象の商品券に印刷された文字を含む外接の矩形領域(以
下「文字列領域」と言う。)を求め、あらかじめ登録し
た複数の基準商品券の中から、この文字列領域の座標位
置、幅及び高さに関するデータ(以下「文字列領域デー
タ」と言う。)に適合する基準商品券を1次候補として
選択する。
【0019】なお、この文字列領域データは、図2に示
すように、画像データの左上を原点とし、右方向をx
軸、下方向をy軸とした座標系における領域の座標位
置、高さ及び幅とからなる。
【0020】そして、1次候補となる基準商品券を特定
したならば、画像データの文字列領域から文字を切り出
して1文字ずつ認識し、認識した文字が予め設定された
基準商品券の書式に適合しなければ1次候補から除外し
て、識別対象となる商品券に該当する基準商品券を特定
する。
【0021】すなわち、この商品券識別装置10は、商
品券の文字列領域データに適合する1次候補の中から、
文字列領域から切り出した文字の書式に適合する基準商
品券を特定するよう構成したので、書式の異なる複数の
商品券を識別対象とすることができ、また迅速かつ効率
的に商品券の識別を行うことができる。
【0022】図1に示すように、この商品券識別装置1
0は、画像入力部11と、文字列領域抽出部12と、書
式判定部13と、文字認識部14と、券種判定部15
と、出力部16とからなる。
【0023】画像入力部11は、判別対象となる商品券
を画像イメージとして光学的に読み取り、読み取った画
像データを文字列領域抽出部12に出力する処理部であ
る。
【0024】文字列領域抽出部12は、識別対象となる
商品券の入力画像から文字列領域データを抽出する処理
部であり、具体的には、画像入力部11から受け取った
画像データを2値化し、この2値化画像の横方向に、画
素連結処理、線分連結処理及び領域作成処理を適用し
て、横方向の文字列領域を抽出する。
【0025】ここで、この画素連結処理では、上記2値
化画像を横方向に走査して画素値’0’を持つ白画素を
探し、該白画素のランレングスが所定値よりも短けれ
ば、これらの白画素を黒画素に変換する補完処理を施し
て画素連結を行う。
【0026】また、線分連結処理では、横方向に連続す
る黒画素列を線分とみなし、同一線上に所在する2つの
線分が隣接行の線分に共に接触している場合には、該2
つの線分を連結する線分連結を行う。
【0027】また、領域作成処理では、横方向に連続す
る黒画素列を領域とみなし、互いに接触する2つの領域
が、所定の条件を満たす場合には、該2つの領域がなす
外接矩形を新たな領域として統合する。
【0028】なお、本実施の形態では、この所定の条件
として、例えば、 a+b≦4c の不等式を採用している。ここで、aは一方の領域の長
さとし、bは他方の領域の長さとし、cは重複部分の長
さとする。ただし、統合した領域が文字の大きさに満た
ない場合には、該領域を文字列とはみなさず、文字の領
域を満たす領域のみを文字列領域とみなすこととする。
このように、この文字列領域抽出部12では、黒画素の
補完、線分の補完及び領域の補完を行って横方向の文字
列領域を抽出し、この文字列領域の位置座標、幅及び高
さを文字列領域データとする。
【0029】なお、ここでは横方向の文字列領域データ
の作成のみを示すこととするが、横方向と同様にして、
縦方向の文字列領域データについても作成する。
【0030】書式判定部13は、文字列領域抽出部12
が作成した文字列領域データと、あらかじめ保持した位
置データ及び書式データとを比較して、識別対象の商品
券が複数の基準商品券のいずれの書式と合致するかを判
定する処理部である。
【0031】なお、この位置データとは、各商品券に印
刷される英数字からなるコード文字列の位置データであ
り、書式データとは、該コード文字列に含まれる各コー
ドの書式である。
【0032】具体的には、この書式判定部13は、まず
最初に、文字列領域抽出部12が抽出した文字列領域デ
ータに該当する全ての基準商品券を検索し、該当する基
準商品券が存在する場合には、この基準商品券のコード
文字列の書式が文字列領域から切り出した各文字の書式
を許容するか否かを確認する。
【0033】そして、文字列領域から切り出した各文字
の書式を全て許容する基準商品券が見つかるまで順次文
字列領域データの照合を繰り返し、見つけた基準商品券
の種別が識別対象の商品券の種別であると判断する。
【0034】文字認識部14は、書式判定部13が文字
列領域から切り出した文字をパターンマッチング技術等
を用いて文字認識する処理部であり、この認識結果は書
式判定部13に出力される。
【0035】券種判定部15は、書式判定部13が判定
した基準商品券の種別と、あらかじめ辞書登録された属
性データ及び属性値データとを比較して、識別対象商品
券の券種及び額面等を判定する処理部である。
【0036】なお、この属性データとは、ギフトカー
ド、一般商品券又はお食事券等の券種や、500円券又
は1000円券等の額面を、コード文字列のキー位置と
対応づけたデータであり、属性値データとは、ギフトカ
ード、一般商品券又はお食事券等の属性値をコードと対
応づけたデータである。
【0037】出力部16は、券種判定部15が判定した
識別対象の商品券の種別や、各商品券の総計等を出力す
る処理部である。
【0038】上記構成を有する商品券識別装置10を用
いることにより、書式が異なる複数の商品券が識別対象
となる場合であっても、迅速かつ効率良く商品券の識別
や分類を行うことができる。
【0039】次に、図1に示す文字列領域抽出部12の
処理手順について説明する。
【0040】図3は、図1に示す文字列領域抽出部12
の処理手順を示すフローチャートである。
【0041】同図に示すように、この文字列領域抽出部
12は、まず最初に画像入力部11から受け取った商品
券の入力画像を白画素及び黒画素からなる2値化画像に
2値化処理し(ステップ301)、該2値化画像に対し
て横方向画素連結処理を行う(ステップ302)。
【0042】例えば、図4(a)に示す2値化画像が得
られた場合には、該2値化画像を横方向に走査して、同
図(b)に示すように、黒画素が所定数以上連続した画
素列からなる横方向画素連結画像を作成する。
【0043】そして、この横方向画素連結画像の黒画素
列すなわち線分のうち、同一線上に存在する2つの線分
が同一の線分に隣接している場合には、該2つの線分を
連結する横方向線分連結処理を行い(ステップ30
3)、図4(c)に示す横方向線分連結画像を作成す
る。
【0044】そして、この横方向線分連結画像の横方向
の黒画素の連続を領域とみなし、互いに接する2つの領
域が所定の条件を満たす場合には、この2つの領域の外
接矩形を新たな領域とする横方向領域作成処理を行い
(ステップ304)、図4(d)に示す横方向領域画像
を作成する。
【0045】そして、この横方向領域画像の各領域の大
きさに基づいて、該領域が文字列領域であるか否かを判
定する横方向文字列判定処理を行う(ステップ30
5)。例えば、図4(d)に示す横方向領域画像の場合
には、領域402及び領域403のみが文字列領域とし
て判定され、領域401、領域404及び領域405
は、文字列領域として判定されない。かかる領域40
1、404及び405は、文字領域としてのサイズを有
しないためである。
【0046】このようにして、横方向の文字列の領域が
判定されたならば、引き続き縦方向についても同様に、
縦方向画素連結処理(ステップ306)、縦方向線分連
結処理(ステップ307)、縦方向領域作成処理(ステ
ップ308)及び縦方向文字列判定処理(ステップ30
9)を行う。
【0047】したがって、この文字列領域抽出部12に
より、横方向及び縦方向の文字列領域データを抽出でき
ることになる。
【0048】次に、図1に示す書式判定部13の処理手
順について説明する。
【0049】図5は、図1に示す書式判定部13の処理
手順を示すフローチャートである。同図に示すように、
この書式判定部13は、まず最初に文字列領域が存在す
るか否かを確認し(ステップ501)、文字列領域が存
在する場合には、この文字列領域データを取り出し(ス
テップ502)、該文字列領域データが位置データとあ
る誤差範囲内で一致する基準商品券を検索し、検索結果
として得られた基準商品券を1次候補とする(ステップ
503)。
【0050】そして、この1次候補となる基準商品券が
存在しない場合には(ステップ504)、他の文字列領
域が存在するか否かをさらに確認し(ステップ50
5)、他の文字列領域が存在する場合には、他の文字列
領域データを取り出して(ステップ506)、ステップ
503に移行する。
【0051】これに対して、1次候補となる基準商品券
が存在した場合には、文字列領域の画像を切り出し(ス
テップ507)、該画像から1文字ずつ文字を切り出す
(ステップ508)。
【0052】そして、文字を1文字切り出す都度、切り
出した文字を認識し(ステップ509)、書式データに
適合しない1次候補を除外して2次候補とする(ステッ
プ510)。
【0053】かかる文字認識を全ての文字について繰り
返し(ステップ512)、書式条件を満たす2次候補が
存在しない場合にはステップ505に移行し(ステップ
511)、全ての文字が書式条件を満たす場合には処理
を終了する。
【0054】次に、図1に示す商品券識別装置10の処
理を具体例を用いて説明する。なお、ここでは「aaa
aa百貨店」及び「bbデパート」の一般商品券と、
「cc百貨店」のギフトカード等を処理対象とした場合
を示すこととする。
【0055】図6(a)は、aaaaa百貨店の100
0円分の一般商品券を示しており、この一般商品券で
は、4文字、5文字及び1文字の数字からなる横一列の
識別データ(コード文字列)が左上部に付与されてい
る。
【0056】また、図6(b)は、bbデパートの50
0円分の一般商品券を示しており、この一般商品券で
は、12文字の数字からなる横一列の識別データが右下
部に付与されている。
【0057】また、図6(c)は、cc百貨店の500
円分のギフトカードを示しており、このギフトカードで
は、4文字、5文字及び1文字の数字をハイフォンで連
結した識別データが右下部に縦方向に付与されている。
【0058】このように、aaaaa百貨店、bbデパ
ート及びcc百貨店の商品券は、それぞれフォーマット
が異なっている。
【0059】図7は、図6(c)に示すcc百貨店のギ
フトカードの文字列領域を示す図であり、図7(a)に
示すように、領域1〜領域6の領域が、横方向の文字列
領域として抽出される。なお、領域21及び領域22
は、領域サイズが大きすぎるために、文字列領域として
は抽出されない。
【0060】また、縦方向の文字列領域としては、図7
(b)に示すように、領域7〜領域20の14個の領域
が抽出される。なお、これ以外の領域が抽出されない理
由は、縦方向の長さが所定の長さより短いためである。
【0061】このように、図1に示す文字列領域抽出部
12は、図6(c)に示すcc百貨店のギフトカードか
ら、横方向の領域1〜6と縦方向の領域7〜20とを文
字列領域として抽出する。
【0062】そして、この文字列領域1の座標位置、幅
及び高さは、それぞれ(44,22)、86及び3であ
り、また文字列領域2の座標位置、幅及び高さは、それ
ぞれ(46,27)、84及び3であるため、文字列領
域抽出部12は、図8に示す文字列領域データを取得で
きる。
【0063】次に、図1に示す書式判定部13が文字認
識部14を用いて行う書式の判定処理について具体的に
説明する。
【0064】書式判定部13は、この文字列領域データ
をあらかじめ保持した図9に示す各基準商品券の位置デ
ータと比較して、所定の誤差範囲内でいずれかの文字列
領域データと一致する基準商品券を1次候補として特定
する。
【0065】ここで、この位置データは、基準商品券に
英数字コードを文字列で印刷したコード文字列の位置デ
ータであり、例えば、「文字方向」、「座標」、「幅」
及び「高さ」からなる。なお、「文字方向」とは、コー
ド文字列の印刷方向を示し、例えば図6(c)に示すc
c百貨店のコード文字列の文字方向は「左」となる。
【0066】具体的には、この書式判定部13では、ま
ず最初に文字列領域1の文字列領域データを各位置デー
タと照合し、該文字列領域データと一致する位置データ
が存在するか否かを確認する。
【0067】その結果、文字列領域1については該当す
る位置データが存在せず、また文字列領域2及び3につ
いても該当する位置データが存在しないため、文字列領
域4の文字列領域データを各位置データと照合する。
【0068】すると、この文字列領域4の文字列領域デ
ータは、ee百貨店の位置データとほぼ一致するため、
このee百貨店を1次候補とした後、該文字列領域4の
画像を切り出して、文字列領域4に含まれる各文字を順
次認識する。
【0069】そして、文字列領域4の各文字を認識する
都度、図10に示すee百貨店の書式データと比較し、
該文字列領域4の書式がee百貨店の書式と一致するか
否かを確認する。尚、図10の書式で表記されているA
〜Nの文字は英数字を表わしている。
【0070】ここで、図7(a)に示すように、文字列
領域4の1文字目は’は’であり、図10に示すee百
貨店の書式データの1文字目(英数字)と書式が異なる
ため、この1次候補はリジェクトされる。
【0071】このため、書式判定部13は、次の文字列
領域5〜20の文字列領域データを順次位置データと照
合し、その結果として文字列領域20の文字列領域デー
タが、cc百貨店及びdd百貨店の位置データと一致す
ることを確認する。
【0072】そこで、この文字列領域20から文字を順
次切り出し、図10に示すcc百貨店及びdd百貨店の
書式と照合する。
【0073】その結果、5文字目’−’を文字認識した
時点で、dd百貨店の書式と一致しないことを確認し、
dd百貨店を1次候補からリジェクトするとともに、引
き続きcc百貨店との照合を行い、かかる文字列領域2
0の各文字の書式とcc百貨店の書式とが全て一致する
ことを確認する。
【0074】このため、この書式判定部13では、識別
対象の商品券がcc百貨店の商品券であると判定する。
【0075】次に、図1に示す券種判定部15の券種判
定処理について具体的に説明する。
【0076】この券種判定部15は、あらかじめ辞書と
して登録した属性データ及び属性値データを保持してお
り、この属性データ及び属性値データを用いて、商品券
の種別及び額面を判定する。
【0077】図11は、cc百貨店の属性データ及び属
性値データの一例を示す図である。
【0078】同図(a)に示すように、cc百貨店の属
性データは、”ABCD-EFGHI-J”からなるコード文字列の
うち、その券種が’B ’のキー位置に印字され、額面
が”CD”の位置に印字されることを示している。
【0079】このため、券種及び額面を把握するために
は、コード文字列の2文字目と、3文字目及び4文字目
とを把握すれば足りることになる。
【0080】また、同図(b)に示すように、cc百貨
店の券種の属性値データは、券種を示す属性値とコード
とを対応づけたものであり、具体的には、コード’0 ’
はギフトカードに対応し、コード’1 ’は一般商品券に
対応し、コード’2 ’は商品券綴り券に対応し、コー
ド’8 ’はお食事券に対応し、コード’9 ’は会員様商
品券に対応する。
【0081】また、同図(c)に示すように、cc百貨
店の額面属性値データは、額面を示す属性値とコードと
を対応づけたものであり、具体的には、コード”0
0”、”01”及び”02”は500円に対応し、コード”1
0”、”11”及び”12”は1000円に対応し、コー
ド”20”は5000円に対応し、コード”30”は100
00円に対応する。
【0082】このため、かかる属性データ及び属性値デ
ータを用いると、図7(b)に示すcc百貨店の券種
は、500円のギフト券であると判定することができ
る。
【0083】次に、図1に示す商品券識別装置10の外
観について説明する。
【0084】図12は、図1に示す商品券識別装置10
の外観を示す図である。
【0085】図1に示す商品券識別装置10は、図12
(a)に示すリーダー/ソーター120に組み込むこと
ができ、かかるリーダー/ソーター120に組み込んだ
場合には、様式の異なる複数の商品券をまとめて商品券
挿入口121に挿入した場合であっても、ソーター12
2に種別ごと分類することができる。
【0086】また、商品券識別装置10は、図12
(b)に示す精算機125に組み込むこともでき、かか
る精算機125に組み込んだ場合には、商品券の金額の
集計及び精算等を行うことができる。また、キャッシュ
レジスタに本装置を外付けで接続あるいは内蔵すると、
レジでの顧客との取引が極めて効率よく行なえる。
【0087】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
商品券に印刷された文字列領域を画像データから抽出
し、抽出された文字列領域の座標位置に基準商品券の文
字列が所在する場合には、該文字列領域に含まれる文字
を順次切り出して、切り出した文字列が基準商品券の文
字列の書式に適合するか否かを順次確認し、基準商品券
の文字列の書式に適合する場合には、商品券を該基準商
品券の種別であると識別するよう構成したので、下記に
示す効果が得られる。
【0088】1)種々の書式を持つ商品券を一束にして
入力し、各商品券を効率良く識別することが可能とな
る。
【0089】2)商品券の高速な分類及び集計を行うこ
とが可能となる。
【0090】3)罫線を含んでいる商品券であっても識
別可能である。
【0091】また、本発明は、所定のランレングスに満
たない白画素を黒画素に置換して黒画素を連結し、連結
された同一線上に位置する複数の黒画素列が、同一の画
素列に接する場合には、該複数の画素列を黒画素で連結
し、互いに接する平行な複数の黒画素列に画素ずれが存
在する場合には、該複数の黒画素列を包含する最小の矩
形領域を文字列領域とするよう構成したので、画像デー
タに含まれる文字列領域を迅速かつ正確に抽出すること
が可能となる。
【0092】また、本発明は、複数の基準商品券が有す
る様式の異なる所定の文字列の位置データと、該所定の
文字列の様式データとを、それぞれ基準商品券の種別に
対応づけて記憶しておき、抽出された文字列領域の座標
位置を含む文字列領域データを位置データと照合して、
文字列領域データに適合する文字列を有する基準商品券
の種別を検索し、検索された基準商品券のうち、文字列
領域に含まれる文字列の様式に適合する基準商品券を様
式データに基づいて特定するよう構成したので、識別精
度の向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態で用いる商品券識別装置の構成を
示す機能ブロック図。
【図2】図1に示す文字列領域抽出部が抽出する文字列
領域データの座標系を示す図。
【図3】図1に示す文字列領域抽出部の処理手順を示す
フローチャート。
【図4】図1に示す文字列領域抽出部の処理概念を示す
図。
【図5】図1に示す書式判定部の処理手順を示すフロー
チャート。
【図6】本実施の形態で用いる商品券の一例を示す図。
【図7】図6に示すcc百貨店のギフトカードの文字列
領域を示す図。
【図8】図7に示すcc百貨店のギフトカードの文字列
領域データを示す図。
【図9】図1に示す書式判定部が保持する位置データを
示す図。
【図10】図1に示す書式判定部が保持する書式データ
を示す図。
【図11】図1に示す券種判定部が保持する属性データ
及び属性値データの一例を示す図。
【図12】図1に示す商品券識別装置を組み込んだ機械
の外観を示す図。
【符号の説明】
10…商品券識別装置 11…画像入力部 12…文字列領域抽出部 13…書式判定部 14…文字認識部 15…券種判定部 16…出力部 120…リーダー/ソーター 121…商品券挿入口 122…ソーター 125…精算機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 識別対象となる商品券を読み取り、読み
    取った画像データに基づいて前記商品券の種別を識別す
    る商品券識別方法において、 前記商品券に印刷された文字列領域を前記画像データか
    ら抽出し、 抽出された文字列領域の座標位置が基準商品券のコード
    文字列の座標位置と対応する場合には、該文字列領域に
    含まれる文字を順次切り出し、切り出した文字列が前記
    基準商品券のコード文字列の書式に適合するか否かを順
    次確認し、 前記基準商品券のコード文字列の書式に適合する場合に
    は、前記商品券を該基準商品券の種別であると識別する
    ことを特徴とする商品券識別方法。
  2. 【請求項2】 識別対象となる商品券を読み取り、読み
    取った画像データに基づいて前記商品券の種別を識別す
    る商品券識別装置において、 前記商品券に印刷された文字列領域を前記画像データか
    ら抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された文字列領域の座標位置が
    基準商品券のコード文字列の座標位置と対応するか否か
    を検索し、対応する基準商品券があった場合には、文字
    列領域の文字を順次切り出し、切り出した文字列の全て
    が前記基準商品券のコード文字列の書式に一致するなら
    ば、前記商品券を該基準商品券の種別であると判定する
    判定手段とを具備することを特徴とする商品券識別装
    置。
  3. 【請求項3】 前記抽出手段は、 所定のランレングスに満たない白画素を黒画素に置換し
    て黒画素を連結する第1の連結手段と、 前記第1の連結手段により連結された同一線上に位置す
    る複数の黒画素列が、同一の画素列に接する場合には、
    該複数の画素列を黒画素で連結する第2の連結手段と、 互いに接する平行な複数の黒画素列に画素ずれが存在す
    る場合には、該複数の黒画素列を包含する最小の矩形領
    域を文字列領域とする文字列領域作成手段とを具備する
    ことを特徴とする請求項2記載の商品券識別装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、 複数の基準商品券が有する様式の異なる所定の文字列の
    位置データと、該所定の文字列の様式データとを、それ
    ぞれ基準商品券の種別に対応づけて記憶する記憶手段
    と、 前記抽出手段により抽出された文字列領域の座標位置を
    含む文字列領域データを前記記憶手段に記憶した位置デ
    ータと照合して、前記文字列領域データに適合する文字
    列を有する基準商品券の種別を検索する検索手段と、 前記検索手段により検索された基準商品券のうち、前記
    文字列領域に含まれる文字列の様式に適合する基準商品
    券を、前記記憶手段に記憶した様式データに基づいて特
    定する特定手段とを具備することを特徴とする請求項2
    記載の商品券識別装置。
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