JP2731085B2

JP2731085B2 - パネル取付け具

Info

Publication number: JP2731085B2
Application number: JP4184327A
Authority: JP
Inventors: ピーター、バロン
Original assignee: OOSUTORARIAN SUREETOOORU IND Pty Ltd
Current assignee: OOSUTORARIAN SUREETOOORU IND Pty Ltd
Priority date: 1991-06-18
Filing date: 1992-06-18
Publication date: 1998-03-25
Anticipated expiration: 2013-03-25
Also published as: EP0519349A1; DE69221547D1; AU1822292A; AU659458B2; US5236344A; EP0519349B1; DE69221547T2; JPH06235252A; ATE156675T1

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，固着装置の分野に関す
るものであり、さらに詳しくは，パネルに形成されたキ
ャビティに挿入されて着脱自在のアクセサリーブラケッ
トを固定的に支持するパネル取付け具に関する。

【０００２】

【従来の技術】固着装置は業界公知である。このような
装置の基本的形状は、通常の留めくぎ板ハンガーであっ
て、自動付着式基板に取付けられたハンガー、またはパ
ネルの細長いスロットまたはチャンネルと係合する特殊
設計のハンガーである。先行技術の特殊型のパネル取付
け具は２部品構造であり、別個のアクセサリーブラケッ
トのフランジを受けるためのチャンネルを備え、基板が
壁体、柱またはその他の表面にネジ込まれる。基本的な
留めくぎ板型ハンガー構造は、たとえば、トーマスの米
国特許第４５９，８４４号、ホールデンの米国特許第６
６，３４１号、モーガンの米国特許第４，２１１，２７
９号、ベラサルマの米国特許第３，７０４，６７５号、
ショットの米国特許第４，８６０，９０５号に記載され
ている。

【０００３】米国特許第４５９，８４４号は、柱用の着
脱自在ステップを含み、１つのステップ部分がプレート
の２つのソケットの間に挿入される。２つのソケットを
画成するプレートが柱にネジ込まれ、別個に装着される
着脱自在ステップを支持するためにのみ使用される。プ
レートを柱に対して取付ける独特の方法は存在せず、ネ
ジ孔を穿孔する以外は、プレート取付け前に柱を準備す
る必要はない。

【０００４】米国特許第６６，３４１号は、バーを取付
ける主ブラケット部分を有するシングリングブラケット
を備え、米国特許第４５９，８４４号と同様に、シング
ルまたはクラップボードに下にクサビ状部分をすべらせ
る事によって、あるいは構造の外側面に対してこれを例
えば鋼ピンによって釘留めする事によって、ブラケット
はシングルまたはクラップボードの外面に固着される。
この場合にも、ブラケットを取付ける前に取付け面の準
備は必要でない。またブラケット部分は構造の外側面に
のみ取付けられる。

【０００５】米国特許第４，２１１，２７９号は、パネ
ル板およびけパネル取付け具の組立体に関するものであ
って、スロットを有しパネル取付け具が配置されるパネ
ル板を開示している。パネル取付け具は、懸垂部材、拘
束部材および案内プレートから成る。パネル取付け具は
外側に延在し、ベースプレートと一体を成しまたこれに
連結される。米国特許第４，２１１，２７９号のパネル
取付け具の取付けには、予め形成されたパネル板を必要
とするが、パネル板はむしろ通常設計であって、長い水
平溝またはチャンネルがパネルに形成され、パネル取付
け具は任意のスロットの中に配置できる。この種のパネ
ル取付け具はセールス展示において一般的なものであっ
て、少なくとも２つの大きな欠点を有する。第１の欠点
は、チャンネルが予め形成されなければならないので、
その一部は少なくともある種の特定構造のパネル取付け
具をパネルに固着するために存在しなければならない。
これは米国特許第４，２１１，２７９号の第１図から明
かなように、図示された小断面の中に３個の水平チャン
ネルを示す。この構造においては、パネル取付け具はラ
ンダムに任意の箇所に配置する事ができず、予め形成さ
れたパネルの特定の水平チャンネルに限定される。第２
の欠点に、小数のまたは比較的少ないパネル取付け具を
必要とするディスプレーにおいても、パネルは使用され
ない多数の長いチャンネル片を含み、これらはディスプ
レーの外観を損なう。

【０００６】米国特許第３，７０４，６７５号は、漆喰
壁体にボルト締めされたブラケットを有するカンチレバ
ー型の棚組立体を開示している。このブラケットは多数
のフランジを有し、延長部分がブラケットに嵌合するよ
うに成される。この場合にも背板が壁体の外側面に取付
けられ、定位置にネジ留めされる。壁体の外側面に対す
るブラケットの取付け前に壁体の準備は成されない。さ
らに米国特許第３，７０４，６７５号の装置が機能する
ためには、背板をアクセサリーの全長まで押出す必要が
あり、この場合、棚を背板の中に嵌合するように回転さ
せる。棚を背板上に取付けた後に棚の横方向運動を防止
するための手段が存在せず、従ってアクセサリーが広幅
棚用でなく点固定用である場合、このアクセサリーを確
実な位置に保持するためのパネル取付け具の安定性が問
題となる。

【０００７】米国特許第４，８６０，９０５号に開示の
背板／アクセサリー組立体においては、その背板が壁体
のスロットに水平に挿入され、次にユニット全体が９０
゜回転させられて、背板を壁体の表面に当接させる。こ
の米国特許第４，８６０，９０５号においては、孔がパ
ネルに形成され、これらの孔は任意の位置に配置される
が、孔に取付けられるユニットは非常に限定された一体
構造である。すなわち、他のアクセサリーが必要な場
合、ユニット全体をパネルから取り外し、新しいアクセ
サリー／背板ユニットを設置しなければならない。さら
に、米国特許第４，８６０，９０５号に開示のブラケッ
トは、所定厚さのパネルにのみ適合し、薄いパネルに適
合するブラケットは厚いパネルには使用できない。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】先行技術のすべてのパ
ネル取付け具は、種々の欠点と欠陥を有するので、パネ
ル取付け具をパネル上に任意にいずれの箇所にも取付け
る事ができ、多くは使用されない予め形成されたチャン
ネルを有する基板を使用せずにパネル取付け具をパネル
上に固着する事ができ、パネル取付け具の固着が簡単
で、パネルそのものをパネル取付け具と共に支持壁体構
造上に取付けるのに役立ち、パネル取付け具中に固着さ
れたアクセサリーブラケットが強く支持され、固着さ
れ、横方向運動に対して拘束され，パネル取付け具が相
異なる厚さのパネルの中に収容されるように成された改
良型パネル取付け具の必要である事は明かである。また
固着されたパネル取付け具を魅力的なカバー部材によっ
てカバーする事も望ましい。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明によるパネル取付
け具は、アクセサリーを支持するため正面を有するパネ
ルに形成されたキャビティに挿入されるように成され、
アクセサリーを着脱自在に受ける手段と、パネル取付け
具をキャビティに固着する手段とを含む。パネル取付け
具の本体は、面板から後方に離間して上方に突出したフ
ランジを有し、フランジはパネルのキャビティの外周に
沿った溝に係合し、アクセサリーによってパネル取付け
具に荷重が加えられた時に、フランジと溝との協働によ
り、パネルキャビティからの本体の除去に抵抗する。

【００１０】本発明によれば、アクセサリーを着脱自在
に受けるように、パネルに形成されたキャビティに挿入
されるパネル取付け具が提供される。パネル取付け具は
パネルまたは壁体に穿孔されたキャビティに取付けら
れ、その外側面がパネル面または壁体面と実質的に同一
水準に配置されて、フックブラケットまたは棚支持ブラ
ケットなどのアクセサリーを支持するための適当に選定
された箇所を提供する事ができる。

【００１１】本発明の実施態様によれば、キャビティの
パネル取付け具の固着は二重の目的に役立つ。すなわ
ち、パネルのキャビティにパネル取付け具を固着する目
的と、同時にパネルを壁体に対して保持する目的とを果
たす。これは、好ましくはパネル取付け具の表面に外周
リップを配備し、パネル取付け具を通して背後の壁体に
入るネジによってパネル取付け具を壁体に固着する事に
よって実施される。このようにしてパネル取付け具その
ものが壁体に固着され、パネル取付け具の平坦面の周囲
の壁体がパネルを定位置に保持する。

【００１２】あるいは、パネルの中に穿孔された孔が側
壁および底面を有するキャビティを成し、パネル取付け
具が穿孔キャビティに挿入されてパネルの穿孔キャビテ
ィの底部に固着される。このようなパネル取付け具の固
着に際して、パネル取付け具の外側面の周囲のリップは
装飾を成しキャビティの縁を隠すが、パネル取付け具の
前記第２用途のようにパネルを壁体に対して支持するの
には役立たない。

【００１３】パネル取付け具は各種のアクセサリーブラ
ケットを受けるように構成され、好ましいアクセサリー
ブラケットは、ハンガーが固着（例えば溶接）されたサ
ポートプレートを有するブラケットである。この場合、
本発明のパネル取付け具は、面板と、この面板の面に平
行に面板の下部に配置された凹形平坦面とを有する。面
板の上部にはスロットが形成されている。たとえば、有
段上プレートと平坦な下方面とを有するアクセサリーブ
ラケットをパネル取付け具の中またはパネル取付け具の
上に固着する場合、アクセサリーブラケットの有段上プ
レートがパネル取付け具のスロットの中に挿入されて拘
束され、アクセサリーブラケットの下方平坦面部分がパ
ネル取付け具の本体の凹形平坦面に当接する。

【００１４】パネル取付け具は面板から後方に突出した
ストッパ部材を含み、アクセサリーブラケットを面板の
スロットに挿入する際にアクセサリーブラケットの有段
上プレート部分がストッパ部材の背後に滑り込んで、ア
クセサリーブラケットの平坦な下方プレート部分が本体
の凹形平坦面に当接した後に、ストッパ部材に係合す
る。

【００１５】別個の閉鎖カバープレートは有段上プレー
ト部分と平坦な下方プレート部分とを有する。アクセサ
リーがパネル取付け具に受けられない時、閉鎖カバープ
レートがパネル取付け具に嵌合され、その際にカバープ
レートの有段上プレート部分がストッパ部材の背後に滑
り込んで、カバープレートの平坦な下方プレート部分が
本体の凹形平坦面に当接した後に、ストッパ部材に係合
する。

【００１６】好ましい実施態様においては、フランジが
本体の面板から後方に離間して上方に突出する。フラン
ジはパネルのキャビティの外周に沿った溝に係合する。
アクセサリーによってパネル取付け具に荷重が加えられ
た時、フランジと溝の協働により、パネルキャビティか
らの本体の除去に抵抗する。これは特に相当重いアクセ
サリーがパネル取付け具によって支持される時に望まし
い。パネル取付け具本体の下方フランジ部分は不必要で
ある。挿入されたアクセサリーブラケットに加えられる
応力が下方に壁体の表面に対して加えられ、壁体の表面
が極度に大きな力に耐え得るからである。極度に大きな
力が加えられた時にキャビティ上部から引き抜かれる可
能性のあるのはパネル取付け具の上部のみである。

【００１７】

【実施例】以下、本発明を図１乃至図７について説明す
る。

【００１８】図１は種々の形状を有する支持構造１を示
す。この支持構造１は、宝石類などの展示ケースのよう
に小さいものと部屋の壁全体のように大きいものがあ
る。本発明によるパネル取付け具は、固い壁体または厚
いパネルなどの支持構造１に取付けられる。支持構造１
は壁体５に取付けられるパネル３または壁体５に取付け
られるパネル３を含む。いずれの場合にも、テンプレー
トまたは標準的ルータを用いるような公知技術によって
長方形孔またはキャビティ７が作られる。パネル３を完
全に貫通する側壁９、あるいはパネルまたは壁体がパネ
ル取付け具の本体より厚い場合にはパネル表面１５から
キャビティの底壁体１１まで延在する側壁９が形成され
る。好ましい実施態様において、長方形キャビティ７
は、その中に挿入されるパネル取付け具の丸い隅部の補
形を成す丸い隅部１３を有する。

【００１９】図２はパネル取付け具２１の正面図を示
す。本発明に関連する技術分野において、パネル取付け
具２１は、壁体の固定装置またはアクセサリー受けなど
と呼ばれるかもしれないが、便宜上、これらの用語はパ
ネル取付け具２１を指すものとする。

【００２０】パネル取付け具２１の面板５３は、相対的
に大きな上部２３と、パネル取付け具２１の外周全体に
延在する連続リップ５４とを有する。パネル取付け具２
１の下部２５は、大きな凹部を有する平形面５６によっ
て画成され、この凹形面５６は、面板５３の表面から挿
入されるアクセサリーブラケットの厚さに等しい間隔を
もって離間されている（図５参照）。この構造において
は、アクセサリーブラケットは、面板５３の下方に嵌合
し凹形面５６に当接するので、リップ５４の内側部分の
間に閉じ込められる。

【００２１】パネル取付け具の上部２３にスロット２７
が形成され、このスロット２７の上部は面板５３の表面
から後方に延在し、スロット２７の底部は凹形面５６の
後方に延在する。

【００２２】凹形面５６から傾斜上面３１および傾斜下
面３５によってＶ形チャンネル２９（図３および図４参
照）が後側に延在し、傾斜上面３１および傾斜下面３５
は中心面３３によって相互に接続され、この中心面３３
にネジ孔３７が形成されている。図５の実施態様におい
て最もよく見られるように、ネジ孔３７に挿通されるネ
ジはキャビテイ７の底部ねじ込まれ（トグルボルトも使
用する事ができる）、または壁体構造に対してねじ込ま
れて、キャビテイ底部または壁体構造に対してパネル取
付け具をさらに強く支持する。しかし、ネジを使用する
必要はなく、図７においては、パネル取付け具２１はネ
ジを使用しないでキャビテイ７の中に支持されている。
フランジ４１はブラケットの挿入に対する十分な強度を
与え、同時にパネル取付け具２１が使用されない時にこ
れを簡単に除去する事を可能にし、またパネル取付け具
がキャビテイの中に挿入される時に比較的大きな荷重を
支持するための非常に大きな安定性を与える。これは特
に、パネル背後の壁体構造または基板の位置または材質
の故に固着に不適当な場合に有効である。

【００２３】好ましくは、パネル取付け具２１の本体に
おいても（図５）またリップ５４についても丸い隅部３
９、４０を備える事が好ましい。

【００２４】アクセサリーブラケットに対する過度の力
によってパネル取付け具が除去されないようにするた
め、面板５３の後方に、上方に突出した固定フランジ４
１が備えられる。図２に見られるように、この固定フラ
ンジ４１はリップ５４の上方に延在し、このフランジ４
１はパネル取付け具２１を取り付けるパネルまたは壁体
構造のみぞ孔の中にまたは薄い部分の背後に滑り込まさ
れる。また，本発明の実施態様においては、このように
パネル取付け具の取付け手段はきわめて簡単である。ル
ータビットの多くのメーカーは所定の厚さおよび深さの
ビットを提供する事ができ、また固定フランジ４１を固
定するみぞ孔は標準的ルータを使用する普通の建築家に
とって簡単な作業だからである。

【００２５】図３は図２についてすでに説明した部分の
一部を示し、特にＶ形チャンネル２９を詳細に示してい
る。

【００２６】パネル取付け具２１の本体は、図３と図４
に示すように、面板５３の背後にすべての構造を含んで
いるという事ができる。本体の一部は、パネル取付け具
２１の外周全体に沿って延在する外周リム６１、６３、
６５であって、相当深さの湾曲した上リム部分６１と湾
曲した下リム部分６３とを含む。短い側面リム部分６５
が上リム部分６１と下リム部分６３とを接合している。
側面リム部分６５は隆起したリッジである必要はなく、
単に凹形面５６の外側部分とする事ができる。もちろ
ん，リムは図示のように連続する必要はなく、またリム
が隆起リッジを成す場合には、材料の節約のために側面
リム部分６５を狭くする。

【００２７】シェルフ７１は、２つの目的から備えられ
る。このシェルフ７１は上方に突出した背後部分を有
し、この背後部分は、アクセサリーまたはカバープレー
トがパネル取付け具に固着されない時に、正面から見て
不体裁でないようにパネル取付け具２１の背後のパネル
底部または壁体構造を遮蔽する。第２に、このシェルフ
７１は、パネル取付け具２１をその背後のパネルキャビ
テイの底部または壁体と接触させる事によってその取付
けを堅固なものにする。そのため、シェルフ７１の後側
垂直面７１ａは、Ｖ形チャンネル２９の中心部分３３の
後側面よりもさらに後側に存在する事ができる。

【００２８】図４は、標準型アクセサリーブラケット９
１をパネル取付け具２１の中に取り付ける方法を示す。
アクセサリーブラケット９１はプレート状ハンガーサポ
ート９３を含み、このプレート状ハンガーサポート９３
に一般に溶接によってハンガー９５が取り付けられ、こ
のハンガー９５の上に棚が取り付けられ、また装飾品が
吊り下げられまたはその他の方法で支持される。アクセ
サリーブラケット９１を挿入するため、まずオフセット
ラッチフランジ９７がスロット２７に挿入され、次にブ
ラケット９１を時計方向に回転させ、アクセサリーブラ
ケット９１の下方プレート９４をパネル取付け具の凹形
平坦面５６に当接させ、ラッチフランジ９７の上部をパ
ネル取付け具のスロット２７の上壁体を画成する後方突
出ストッパー７３に当接させる。シェルフ７１の下方水
平部分７１ａは支持縁７２を有し、この支持縁７２がア
クセサリーブラケット９１の上部支持段部９６を支持す
る。このようにして、上部支持段部９６と支持縁７２と
の間に下向き力が加えられ、ラッチフランジ９７に対し
てストッパー７３の後側面のストッパー力が加えられ、
アクセサリーブラケット９１の下側プレートとパネル取
付け具２１の凹部平坦面５６との間に後ろ向き応力が加
えられる。

【００２９】パネル取付け具のリップ５４の内側面がア
クセサリーブラケットの下方プレート９４の左右移動を
防止するので、この構造は機械的にきわめて強固なアク
セサリーブラケット９１の取り付けを生じる。もちろ
ん、本発明のパネル取付け具について使用されるアクセ
サリーブラケットは、パネル取付け具の広いスロット２
７と大きな凹部平坦面５６の補形を成すプレート構造で
ある事が望ましい。

【００３０】図５に示すパネル取付け具２１の後側面は
前述の本発明の各要素を示している。リブ６９は図３に
も明瞭に図示されている。これらのリブ６９は、パネル
キャビテイ７の側壁９との干渉ばめを成す。穿孔された
パネルキャビテイ７はルータ・テンプレートを使用して
形成する事ができ、その結果、パネル取付け具の外周リ
ム６１、６３、６５の外側面ゼオメトリに正確に適合し
た丸い隅部を有する正確な長方形キャビテイ７が得られ
る。パネル取付け具のフランジ４１がキャビテイ７の上
方側壁９のスリット４２の中に挿入されるこの実施態様
においては、パネル取付け具の取り付け操作は、まずフ
ランジ４１をキャビテイ７に挿入し、パネル取付け具を
完全にキャビテイ７の中に着座するまで揺動させ、この
時点においてリブ６９をキャビテイ側壁９の中に押し込
んで干渉ばめを成す。これはキャビテイ７に取り付けら
れたパネル取付け具の全体的安定性に役立つのみなら
ず、パネル取付け具の設置を容易にする。なぜならば、
簡単な片手の動作でパネル取付け具をキャビテイに挿入
する事ができ、キャビテイ側壁９に対するリブ６９の作
用によってパネル取付け具をその位置に保持する事がで
きるからである。その後、作業員は場合によりネジ孔３
７にネジを通して、パネル取付け具をキャビテイ底部１
１または壁体５に固定する事ができる。

【００３１】図６にカバープレート８１が図示されてい
る。このカバープレート８１は鋼またはプラスチックか
ら成り、アクセサリーブラケット９１と同様にしてパネ
ル取付け具２１に挿入する事ができる。このカバープレ
ート８１は、オフセットラッチフランジ８３と、支持段
部８５と、面板８７と、丸い隅部８９とを有する。これ
ら部分はアクセサリーブラケット９１の対応の部分と同
様の機能を有する。

【００３２】

【発明の効果】前述のように、本発明のパネル取付け具
は、パネルの任意の箇所に、予め形成されたチャンネル
構造の特定の位置によって制限される事なく配置する事
ができる。キャビティは、パネルの所望の位置に容易に
形成する事ができ、通常のルータ以外の特殊工具を使用
する必要はなく、また適当なテンプレートを使用する事
によって作業が容易になされる。

【００３３】本発明のパネル取付け具がその本体の厚さ
と実質的に合致した所定厚さのパネルについて使用され
る場合、ネジ孔３７を通してネジ込まれたネジは壁体５
にパネル取付け具２１を固着するのみならず、リップ５
４がキャビティ７の外周のパネル面１５に対して圧着さ
れてパネル３を壁体５に引きつける。例えば、各パネル
取付け具／アクセサリーブラケット組立体の周囲に複数
の小さな着色パネルを配置する事によって見かけがよく
なるのであれば、それぞれの小さなパネル３にキャビテ
ィ７を貫設し、パネル取付け具２１をこのキャビティに
挿入し、これらのパネルとパネル取付け具を同時に壁体
に対して固着してカラフルな装飾効果を生じるのは簡単
である。あるいは、任意所望の箇所に貫設キャビティ７
を備えた一枚の壁体パネルを、これらのキャビティの数
に対応するパネル取付け具によって支持壁体に対して保
持する事もできる。

【００３４】前述のように、壁体５または壁体パネル３
の厚さがパネル取付け具２１の本体の厚さより大である
場合、底面１１を有するキャビティ７は、パネルを壁体
に取付ける場合と同様にパネル取付け具２１を収容する
が、この場合にはネジ孔３７に挿通されるネジがパネル
取付け具２１を厚いパネルまたは壁体に取付けるであ
る。

【００３５】いずれの場合にも、パネル取付け具２１の
本体は、キャビティ７の側壁９の間に挿入され、パネル
面板５３のみがパネル面１５から突出するようになるの
で、パネル取付け具がパネルのキャビティの中に取付け
られる事により安全性が増大するのみならず、多数のネ
ジによって壁体または柱の表面に取付けられる基板を有
するパネル取付け具と比較して、気持ち良い外観のパネ
ル取付け具を成す。この場合、キャビティ７を通して単
一のネジがパネル取付け具および所望ならばこれを包囲
するパネルを定位置に保持する。

【００３６】本発明のパネル取付け具は、種々のアクセ
サリーブラケットを受けるように構成され、例えばオー
ストラリア、ウオータルー、オーストラリアンスラッ
トウオールインダストリーズＰｔｙ．Ｌｔｄ．によ
って製造された最も標準的なＳｌａｔｗａｌｌＴＭ金
属バックプレートを受ける事ができる。このパネル取付
け具は、これを支持壁体に取付ける事によってパネルを
この支持壁体に固着する事ができ、また固い壁体の任意
の箇所にランダムにまたは順序よくパネル取付け具を受
けるようにこの壁体に穿孔する事ができる。本発明のパ
ネル取付け具は、パネルの中の長いスロットまたは金属
インサートを必要とせず、またディスプレーアクセサリ
ーブラケットの点固定を可能とする。また本発明のパネ
ル取付け具は、不体裁な外観および／または縁取付け具
を伴うような壁体またはその他の物体上のパネル取付け
具のネジ込み作業の必要をなくす。また本発明のパネル
取付け具は単一の一体的鋳型で安価に鋳造する事ができ
る。

【００３７】本発明は前記の説明のみに限定されるもの
でなく、その主旨の範囲内において任意に変更実施でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】壁体または壁体／パネル組立体として構成され
る支持構造の斜視図であって、この壁体またはパネルが
本発明によるパネル取付け具を受けるために穿孔された
キャビティを有する状態を示す図。

【図２】本発明によるパネル取付け具の正面図。

【図３】図２の３−３線に沿った側面図。

【図４】図２の４−４線に沿った取付けネジを備えてい
ない断面図。

【図５】本発明によるパネル取付け具の後側面図。

【図６】本発明のパネル取付け具にアクセサリーブラケ
ットが固着されない時に挿入されるプラスティック閉鎖
カバープレートの斜視図。

【図７】図２の４−４線に沿った取付けネジを備えた断
面図。

【符号の説明】

１支持体３パネル５壁体７キャビティ１５キャビティ表面２１パネル取付け具２７スロット２９チャンネル３７ネジ孔４１フランジ４２溝５３面板５４リップ５６凹形平坦面６９リブ７３ストッパ８１カバープレート９１アクセサリーブラケット

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】正面を有するパネルに形成されたキャビテ
ィに挿入されアクセサリーを支持するパネル取付け具に
おいて、前記パネル取付け具は、アクセサリーを着脱自在に受ける手段と、パネル取付け具をパネルに形成されたキャビティにおい
て壁体に固着する手段とを有する事を特徴とするパネル
取付け具。
【請求項２】パネル取付け具は、面板と面板を少なくと
も部分的に包囲するリップを有しキャビティに挿入され
た時面板がパネルの正面と実質的に同一水準となる本体
と、この本体をキャビティ内部においてパネルに固着す
るため面板から内側に離間された手段とを有することを
特徴とする請求項１に記載のパネル取付け具。
【請求項３】本体は、上部および下部を有し、下部に面
板に平行に凹形平坦面が形成され、上部の面板にスロッ
トが形成されていることを特徴とする請求項２に記載の
パネル取付け具。
【請求項４】本体を固着する手段は、凹形平坦面から後
方に突出した凹部と、この凹部に形成された孔を有し、
この孔を通して固着部材が挿入されることを特徴とする
請求項３に記載のパネル取付け具。
【請求項５】パネルを固着する壁体を設け、固着部材を
壁体に固着することを特徴とする請求項４に記載のパネ
ル取付け具。
【請求項６】固着部材はネジであることを特徴とする請
求項５に記載のパネル取付け具。
【請求項７】本体は前記面板から後方に突出するストッ
パ部材を有することを特徴とする請求項３に記載のパネ
ル取付け具。
【請求項８】本体に有段カバー上プレートと、平坦カバ
ー下プレートとを備えた閉鎖カバープレートを設けたこ
とを特徴とする請求項７に記載のパネル取付け具。
【請求項９】本体は面板から後方に離間して上方に突出
したフランジを有し、フランジはパネルのキャビティの
外周に沿った溝に係合し、フランジと溝との協働によ
り、アクセサリーによってパネル取付け具に荷重が加え
られた時に、パネルのキャビティからの本体の除去に抵
抗することを特徴とする請求項２に記載のパネル取付け
具。
【請求項１０】本体は上方に突出したフランジを有し、
フランジはパネルのキャビティの外周に沿った溝に係合
し、アクセサリーによってパネル取付け具に荷重が加え
られた時に、フランジと溝との協働により、パネルキャ
ビティからのパネル取付け具の除去に抵抗することを特
徴とする請求項１に記載のパネル取付け具。
【請求項１１】固着手段はパネル取付け具をキャビティ
底部に固着する手段を有することを特徴とする請求項１
乃至１０のいずれかに記載のパネル取付け具。
【請求項１２】固着手段はリブを有することを特徴とす
る請求項１１に記載のパネル取付け具。