JPS6010460Y2 - パネル取付用フレ−ムバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば鏡の如きパネルを取付けるためのフレー
ムバーに関する。

更に詳しくは、上下部及び必要に応じて前部に全長に亙
って連続するＴ字溝を各形成し、下部Ｔ字溝を上部Ｔ字
溝よりも深くすることにより鏡の如きパネルを前面側か
ら簡単に差し込むことができ、又余りのＴ字溝を利用し
て各種アタッチメントを取り付けることができ、鏡等の
みならず他の部品の上着を可能としてその機能の拡大を
図ったパネル取付用フレームバーに関する。

パネル、例えば鏡を壁等に取り付けるためには従来にお
いて両面接着マットを用いること、鏡の隅部に穿孔した
孔にネジを挿入して壁等に締着すること、鏡の縁辺を係
止し得るＬ字状止め金具を壁等に固定して鏡を取り付け
ることなどの各種方策が実施されている。

かかる従来手段は専ら鏡を取り付けることに主眼がおか
れ、この目的を追求して案出されている。

ところで鏡が取り付けられる部室には各種室内備品等が
設けられ、室内備品等が鏡と同様に壁、柱に取り付けら
れるものであれば、このための取付具が必要となる。

鏡、室内備品毎に取付具が必要であることは部室に配設
される部品点数が多くなり、且つこの室内備品が鏡に関
連して必要な生活必需品であれば鏡に近接して取り付け
ることが望ましいのにかかわらず、必ずしも鏡に近い位
置に取り付けることはできない。

鏡の取付具を案出するにさいしてこのことを考慮するこ
とが要望される。

又部室、特に一般家庭の部室はそれ程広くはなく、鏡を
横からスライドさせて鏡の取り付けを行うことが必要な
取付具では鏡の表面積と同じ面積のスペースが確保され
ていなければならず、これでは一般家庭向きとはならず
、鏡取付具を案出するさいには狭小なスペースにおいて
も鏡の取付作業を行い得るように考慮することが要望さ
れる。

本考案者は以上の要望に鑑み、これに有効に応えるべく
本考案を威したものである。

本考案の目的は、鏡の如きパネルは勿論のこと、室内備
品等を載せ、或は支持する各種アタツチメントをパネル
とともに取り付けることができるようにし、複数の部品
を共通して取り付けることができ、以ってその機能の拡
大を図ったパネル取付用フレームバーを提供する処にあ
る。

又これに加えて本考案の目的は、横からスライドさせて
鏡等のパネルを取り付ける作業を必要とせず、前面から
例えば差し込むだけでこの作業を行え、パネルの表面積
分だけの限られたスペースであってもパネル取付作業を
有効に実施できるようにしたパネル取付用フレームバー
を提供する処にある。

以下に本考案の好適一実施例を添付図面に基づいて詳述
する。

第１図に本考案に係るフレームパー１の全体斜視図を示
し、第２図はその断面形状を示す。

フレームパー１は同一形状のものが複数本用意され、夫
々は硬質合成樹脂或はアルミ材料で形成される。

フレームパー１の上面には幅狭な開口部２を設け、開口
部２の下部に開口部２と上下に連通ずる幅広の溝３を形
成し、これによりフレームパー１に上部Ｔ字溝Ａを形成
する。

又、フレームパー１の下面には開口部２と同じ幅寸法の
開口部４を設け、開口部４の上部に開口部４と連通させ
て溝５を形成し、溝５を幅広とすることにより下部Ｔ字
溝Ｂを形成する。

特にこの下部Ｔ字溝Ｂについては開口部４と同じ幅寸法
で溝５から更に上方へ延長溝６を延設し、開口部４と延
長溝６とが溝５を上下に貫通するようにし、延長溝６に
よって下部Ｔ字溝Ｂの深さをｈｌとし、上部Ｔ字溝Ａの
深さｈ２よりも深く設定する。

延長溝６の上端からは後方（第２図では右方）へ折れ曲
がった折曲溝７を形成し、Ｌ字状とする。

フレームパー１の前面には大きく開口した開口部８を設
け、開口部８の後部に上下方向へ延び、開口部８よりも
上下の長さが長い溝９を形成し、この開口部８と溝９と
により前部Ｔ字溝Ｃを形成する。

この前部Ｔ字溝Ｃの後部には隔壁１０，１１で上部、下
部Ｔ字溝Ａ、 Ｂから区画してフレームパー１の後壁１
２まで延びる奥深の深溝１３を形成腰この深溝１３の奥
面、即ち後壁１２の内面にＶ字溝１４を設け、ｖ字溝１
４をフレームパー１の全長に互って連続して形成する。

Ｖ字溝１４をその内面に設けたフレームパー１の後壁１
２の背面１２ａは平坦面とし、この平坦面によりフレー
ムパー１を柱、壁等のフレームバー取付面１５に平面接
触させて取り付けるようにする。

Ｖ字溝１４は木ネジ１６によりフレームパー１を取付面
１５に取り付けるさい、木ネジ１６の先端をフレームパ
ー１の長さ方向の任意な位置で溝幅の中央に位置決めし
て木ネジ１６の挿入、螺着作業を行い得るようにするた
めのものであり、これにより柱の間隔が異なる一般家庭
のいずれにおいてもフレームパーを取り付けることがで
きる。

前記した上部、下部及び前部のＴ字溝Ａ、 Ｂ。

Ｃは第１図に示す如くフレームパー１の両端面まで全長
に互って連続して形成される。

１７はフレームパー１の端面に嵌着されるエンドキャッ
プであり、このエンドキャップ１７は内面から直角に一
体に突設された円錐状の脚部１７ａを四本備え、夫々の
脚部１７ａ・・・を上部、下部Ｔ字ＲＡ。

Ｂの前記溝３，５に第２図の通り圧入することによりエ
ンドキャップ１７はフレームパー１の両端面に嵌着され
、この両端面に被冠される。

又、１８は前記Ｔ字溝Ｃを隠すフロントキャップであり
、このフロントキャップ１８は平行に突出した突片１８
ａ、１８ａを一体に備え、突片１８ａ。

１８ａをＴ字溝Ｃの開口部８に挿入して先端外面に形成
した係合突起１８ｂを溝９に係合することによりＴ字溝
Ｃを利用して係着され、平板状本体１８ｃは開口部９の
前部に設けた浅溝１９に嵌合されてフレームパー１の前
面と同一平面になる。

パネル、本実施例では鏡Ｍの取り付けを行う場合には第
３図に示す二本のフレームパー１−１゜１−２を所定間
隔上下に離して取付面１５に木ネジ１６で止着する。

鏡Ｍを鎖線に示す如く傾斜させて上縁辺恥を上側フレー
ムパー１−１の下部Ｔ字溝Ｂに差し込み、このＴ字ｉＢ
の深さｈ□は既述の通り深く形成されているためこの深
さを利用してこの差し込みを行い、次いで鏡Ｍの姿勢を
垂直に直して下縁辺Ｍｂを下側フレームパー１−２の上
部Ｔ字溝Ａに挿入し、鏡ＭとこのＴ字溝Ａに落し込む。

このように鏡Ｍをフレームパー１の前面からやり送り作
業によって取り付けることができ、フレームパー１の横
から鏡Ｍをスライドさせて取り付ける作業を必要としな
い。

第４図、第６図及び第７図は鏡Ｍの取り付けのために用
いていない余りのＴ字溝を利用して各種アタッチメント
を取り付けた状態を示す。

第４図で示したアタッチメントはフック部材２０であり
、このフック部材２０は第５図に示す如く厚さｔの薄肉
に形成され、下部Ｔ字溝Ｂの開口部４の幅寸法Ｗよりも
若干薄目に形成される。

フック部材２０の上部には前後方向に延びる水平突部２
１を設け、この突部２１の上部には後方へＬ字状に折れ
曲がった折曲部２２を設ける。

水平突部２１、折曲部２２はともに第５図で明らかな通
り厚さ方向中央部が膨出するように上面２１ａ。

２２ａと下面２１ｂ、２２ｂが湾曲状に面取りされ、最
大厚さとなっている中央部は下部Ｔ字溝Ｂの前記溝５、
及び折曲溝７の大きさよりも多少大きめに設定される。

フック部材２２をフレームパー１に取り付けるさいには
フック部材２２をフレームパー１に対して横向きにして
Ｔ字溝Ｂの開口部４から挿入して水平突部２１を溝５に
、折曲部２２を折曲＠７を夫々一致させ、フック部材２
２を９０°回転させる。

これにより水平突部２１は溝５に、折曲部２２は折曲溝
７に夫々弾圧力をもって嵌合し、フック部材２０の取り
付けが成される。

かかるフック部材２０は各種の生活必需品、例えばタオ
ル等を掛けるために用いられる。

第６図のアタッチメントはコツプ３１を載せるための中
棚３０であり、この中棚３０は予めオプションとして製
作されて提供される係止部材３２と、例えば市販の棚３
３とからなる。

係止部材３２はフック部材２０と同様に薄肉に形成され
て上部に水平突部３４、折曲部３５を備え、フック部２
０と同じ取付作業によって下部Ｔ字溝Ｂを利用してフレ
ームパー１に取り付けられる。

この取付作業の後、棚３３をビス３６で係止部材３２に
止着する。

第７図は前部Ｔ字溝Ｃを利用して取り付けられるアタッ
チメントを示し、このアタッチメントは電球ソケット４
０である。

前部Ｔ字溝Ｃを隠す前記フロントキャップ１８に孔１８
ｄを形成し、孔１８ｄからソケット４０を露出させると
ともに、ソケット４０の図示しない基部をＴ字溝Ｃに嵌
合し、ソケット４０の取付けを行う。

第８図はフレームパー１の長さ寸法りを鏡Ｍの幅寸法長
さＬ２よりも長くした実施例を示し、鏡Ｍを上側、下側
フレームパー１−１．１−２にスライド自在とした。

この実施例によると、洗面室の窓５０部分に鏡Ｍを取り
付けた場合窓５０の開閉に伴って鏡Ｍの位置を変更し得
る。

又図示の如くフレームパー１の背面にブロック５１を当
てがってフレームパー１の取り付けを行い、フレームパ
ー１を取付面１５から浮かせるとタオル５２を掛けるこ
とができるようになる。

又図面では示されていないが鏡Ｍのない余りの上部Ｔ字
溝Ａに任意のアタッチメントを取り付けることもできる
。

上記ブロック５１はフレームパー１とは別体とする他、
一体に形成してもよく、取付面１５と対面するフレーム
パー１の背面１２ａを第２図に示す如くフレームパー１
の長さ方向に互って一様に平坦面とせず、段状に突出し
たブロック５１部分を少くとも平坦面としてもよい。

第９図は多数の鏡Ｍ・・・を上下左右に連装する場合の
フレームパー１の使用例を示し、同じフレームパー１の
上部、下部Ｔ字溝Ａ、 Ｂに異なる鏡Ｍの上縁辺と下縁
辺を挿入すれば鏡Ｍと連装でき、本考案に係るフレーム
パー１はこのようにも使用できる。

第１０図、第１１図は本考案に係るフレームパーの各変
更実施例を示す。

第１０図で示した実施例のフレームパー６０は分割して
形成した前部単体６１と後部単体６２との合体で構成さ
れる。

前部単体６１の内部には下方へ延びる垂下部６３と、こ
の垂下部６３よりも長く上方へ延びる立上部６４とが一
体に形成され、垂下部６３の下端と立上部６４の上端に
は三角状フック部６３ｂ、６４ｂを設けた後方への延出
部６３ａ＊６４ａが形成されている。

後部単体６２には上下方向中央部よりも上部側へ偏位し
た位置から前方へ平行に突出する突出部６５．６６が設
けられ、各突出部６５．６６の先端に互いに向い合う係
合突起６５ａ、６６ｂが形成されている。

上記フック部６３ｂ、６４ｂとこの突起６５ａ、６６ａ
との保合により前部及び後部単体６１．６２は組着合体
されてフレームパー６０が組み立てられ、フレームパー
６０に前記実施例と同様な浅い上部Ｔ字溝Ａと深い下部
Ｔ字溝Ｂが形成される。

第１１図で示した実施例のフレームパー７０も第１０図
の実施例と同様に分割された前部単体７１と後部単体７
２との合体で構成される。

前部単体７１の上部内面には前後に隙間を開けてストッ
パ一部７３と三角状フック部７４とが並設され、下部に
は位置を高くした段部７５部分に同様なストッパ一部７
６と三角状フック部７７とが設けられている。

後部単体７２には突出部７８．７９が前方へ平行に突出
形成され、各突出部７８．７９の先端に逆方向へ延ひる
係合突起７８ ａ、 ７９ ａが設けられる。

係合突起７８ ａ、 ７９ ａの前面をストッパ一部
７３．７６に当接させて突起７８ ａ、 ７９ ａと
フック部７４．７７とを係合せしめると、前部及び後部
単体７１．７２は組着合体されてフレームバー７０が組
み立てられ、この組み立てで上部Ｔ字溝Ａと下部Ｔ字溝
Ｂとが形成される。

尚、以上の第１０図、第１１図に係るフレームバー６０
．７０には前部丁字ＲＣは形成されず、このようにフレ
ームバーには必ずしも前部Ｔ字溝Ｃを設ける必要はない
。

以上の各実施例ではパネルを鏡として説明したが、本考
案のフレームバーは鏡は勿論のこと任意なパネル、例え
ば化粧板の取り付けのためにも用いることができる。

以上の説明で明らかな如く本考案によれば、深さの異な
るＴ字溝を上下に設けたため、パネルを取り付けるにさ
いしフレームバーの前面からやり送りによってパネルを
取り付けることができ、フレームバーの横からスライド
させて取り付ける作業を必要とせず、横にパネルの表面
積と同じスペースが確保されていない狭い場所であって
もこの作業を有効に遠戚できる。

又、フレームバーの上部及び下部にＴ字溝が各形成され
ているため、パネルの取り付けに使用されていない余り
のＴ字溝に各種アタッチメントを取り付けることができ
るようになり、フレームか−を鏡とアタッチメントとの
共通した取付部材とすることができ、部材の兼用化を遠
戚し、パネルを実施例の如く鏡とした場合には、鏡に関
連したコツプ、タオル等の生活必需品を鏡に近接して取
り付けることが可能となり、極めて至便であり、フレー
ムバーの機能拡大を遠戚てきる。

【図面の簡単な説明】

第１図はフレームバーの全体、及びエンドキャップ等を
示す斜視図、第２図はフレームバーの断面形状を示す断
面図、第３図はパネルの取付方法を示す縦断面図、第４
図はフック部材を取り付けた状態を示す縦断面図、第５
図はフック部材の正面図、第６図はコツプ戴き用中棚を
取り付けた状態を示す第５図と同様の図、第７図は電球
ソケットを取り付けた状態を示す正面斜視図、第８図は
パネルである鏡をフレームバーにスライド自在にした実
施例を示す正面斜視図、第９図はパネル連装のために使
用したフレームバーの使用例を示す正面図、第１０図、
第１１図は分割タイプとしたフレームバーの変更実施例
を示す断面図である。 尚図面中、１．１−１．１−２．６０．７０はフレーム
バー、１２ａは背面、１５は取付面、Ａは上部Ｔ字溝、
Ｂは下部Ｔ字溝、Ｍはパネルである鏡である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鏡等のパネル類を壁面等に取付けるフレームバーのおい
   て、このフレームバーには上方に開口するＴ字溝Ａ、下
   方に開口するＴ字溝Ｂ及び前方に開口する溝Ｃが全長に
   互って形成され、前記下方に開口するＴ字溝Ｂは上方に
   開口するＴ字溝Ａよりも深く形成され、またフレームバ
   ー後壁の前面で前記溝Ｃの奥面となる面には、ビス等の
   結着具の取付は位置を定めるための溝１４がフレームバ
   ーの長さ方向に形成されていることを特徴とするパネル
   取付用フレームバー