JP2729314B2 - 塗膜形成方法 - Google Patents

塗膜形成方法

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JP2729314B2
JP2729314B2 JP5444789A JP5444789A JP2729314B2 JP 2729314 B2 JP2729314 B2 JP 2729314B2 JP 5444789 A JP5444789 A JP 5444789A JP 5444789 A JP5444789 A JP 5444789A JP 2729314 B2 JP2729314 B2 JP 2729314B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はコイルコーティング分野で特に有用な塗膜形
成方法に係り、さらに詳しくは加工性ならびに加工部耐
食性、耐候性に優れた塗膜を金属板素材上に形成する塗
膜形成方法に関するものである。
従来技術 コイルコーティングの分野において長期の品質保証等
の要求から、耐久性塗料としてポリフッ化ビニリデン樹
脂塗料が注目されている。この様な含フッ素樹脂は光に
対して安定で耐久性に富むが、他樹脂との相溶性、素地
密着性等に問題があるため、ブレンドさるべき樹脂、下
塗り塗料などに工夫を要する。そこで例えば特公昭63−
11950号等では、アクリル樹脂あるいはエポキシ樹脂系
のプライマーを素地に適用し、この下塗りの上にポリフ
ッ化ビニリデン樹脂とメチルメタクリレートを主成分と
するアクリル樹脂とを樹脂ビヒクルとして含む上塗り塗
料を塗装する方法が提案されている。この技術において
はポリフッ化ビニリデン樹脂と相溶性の良好なメチルメ
タクリレート主体のアクリル樹脂を上塗り塗料用の樹脂
ビヒクルとしてもちい、また該上塗り塗料との接着性の
良好なアクリル樹脂あるいはエポキシ樹脂をプライマー
に用い、素地密着性、層間密着性の改善をはかってい
る。
しかしながらメチルメタクリレート主体のアクリル樹
脂やエポキシ樹脂をプライマー用に使用しているため、
硬い塗膜となり加工性が悪く、加工時のクラックが生じ
易く、加工部の耐食性が良くない。
発明が解決しようとする問題点 そこでコイルコーティングの分野で耐久性に優れたポ
リフッ化ビニリデン樹脂ベースの上塗り塗料を用い、素
地密着性、層間密着性が良好で加工性ならびに加工部耐
食性を大巾に改善しうる塗装方法の確立が要望されてお
り、かかる課題に応えることが本発明目的である。
問題点を解決するための手段 本発明に従えば上記目的が、 金属板素材上に、 (a)ガラス転移温度(Tg)−10〜50℃ (b)数平均分子量(Mn)5,000〜30,000 (c)ポリエステル樹脂とアクリル樹脂の比率 90/10〜50/50 (d)全樹脂中のMMA含量10〜50% のアクリル変性ポリエステル樹脂を主ビヒクルとする下
塗り塗料を乾燥膜厚5〜15μに塗装し、焼付乾燥後に、
ポリフッ化ビニリデン樹脂と、MMA主成分のアクリル樹
脂を50/50〜85/15の重量比で含む樹脂組成物をビヒクル
とする上塗り塗料を乾燥膜厚15〜30μに塗装し、焼付乾
燥することを特徴とする塗膜形成方法により達成せられ
る。
本発明方法は例えば溶融亜鉛メッキ鋼板、アルミニウ
ム亜鉛メッキ鋼板、アルミニウム板、ステンレス板等で
高級な屋根材、サイディング材、各種器物に用いられる
べき金属板素材に対し適用せられる。これら金属板素材
は所望により耐食性、密着性を一段と改善するため予め
表面処理をしておいてもよいが、本発明方法に於いては
必ずしも必要ではない。
本発明方法は上述之金属板素材に先ず、 (a)ガラス転移温度(Tg)−10〜50℃ (b)数平均分子量(Mn)5,000〜30,000 (c)ポリエステル樹脂とアクリル樹脂の比率 90/10〜50/50 (d)全樹脂中のMMA含量10〜50% のアクリル変性ポリエステル樹脂を主ビヒクルとする下
塗り塗料が適用せられる。
かかるアクリル変性ポリエステル樹脂は、 (1)重合性二重結合を導入したポリエステルの存在下
にアクリルモノマーを重合せしめる方法; (2)ポリエステル樹脂中の官能基とアクリル樹脂中の
官能基を直接反応せしめる方法; (3)反応性官能基を有する低分子量の架橋性化合物
(例えばジイソシアネート、ジエポキシ化合物)を介在
させてポリエステル樹脂中の官能基およびアクリル樹脂
中の官能基(例えば水酸基、カルボキシル基等)と反応
せしめる方法; (4)ポリエステル樹脂とアクリル樹脂を高温でエステ
ル交換せしめる方法等、当業者周知の任意の方法により
ポリエステル樹脂とアクリル樹脂をグラフト化させるこ
とにより製造することができる。
本発明方法で使用せられるこのアクリル変性ポリエス
テル樹脂はしかしながら上述の(a)(b)(c)およ
び(d)の要件に合致するものでなくてはならない。と
いうのは樹脂のガラス転移温度が−10℃未満のものでは
粘着性がでてき、また塗膜化した際硬度不足となり望ま
しくなく、また50℃をこえると加工性が不良となり本発
明目的を達成しえない。特に好ましいガラス転移温度の
範囲は10〜30℃である。樹脂の数平均分子量が5,000未
満では塗板の加工性が不良であり30,000をこえると流動
性が不良となるため、樹脂の数平均分子量は5,000〜30,
000の範囲内であるべきである。好ましい範囲は10,000
〜20,000である。次に望ましい層間密着性、加工性をう
る本発明目的に対してポリエステル樹脂とアクリル樹脂
の重量比は90/10〜50/50の範囲内でなければならず、ま
たアクリル樹脂中にその成分の一つとして含まれ変性樹
脂中に組みこまれるメチルメタクリレートの量は全樹脂
中に10〜50%、好ましくは、15〜40%の割合でなければ
ならない。メチルメタクリレート量が10%未満であると
上塗りとの層間密着性が悪くなり、50%をこえると加工
性がわるくなりいずれも本発明目的に望ましくないから
である。
かかる下塗り塗料は金属板素材上に対し実用上乾燥膜
層が5〜15μとなる様に適用され焼付乾燥せしめられ
る。膜厚があまりにも厚きにすぎるとワキを生じ易くな
るので好ましくない。本発明の下塗り塗料は金属板素材
との密着性に優れ、上述の如く金属板素材に直接適用せ
られるが、また所望により金属板素材にプレコートメタ
ル用のプライマーを予め適用しておき、そのうえに上記
塗料を中塗り塗料として使用することも勿論可能である
(この場合3C3Bとなる)。プレコートメタル用プライマ
ーとしてはエポキシプライマー例えばスーパーラックDI
F P−70プライマー(日本ペイント社製)、ポリエス
テルプライマー例えばスーパーラックDIF P−107プラ
イマー(日本ペイント社製)、アクリル系プライマー、
例えば、ビニゾール 4000プライマー(日本ペイント社
製)など周知のものが用いられ、例えば乾燥膜厚3〜10
μ程度に適用され焼付乾燥後、上記の下塗り塗料を中塗
りとして適用すればよい。
本発明にあっては上記のいずれの場合でも、アクリル
変性ポリエステル樹脂を主ビヒクルとする塗料層の上
に、次にポリフッ化ビニリデン樹脂とメチルメタクリレ
ートを主成分とするアクリル樹脂とを固形分重量比で85
/15〜50/50の割合で含む樹脂組成物をビヒクルとする上
塗り塗料が乾燥膜厚15〜30μになる様に適用されて焼付
乾燥により塗板がつくられる。
ここに用いられるポリフッ化ビニリデン樹脂とメチル
メタクリレートを主成分とするアクリル樹脂とを含む上
塗塗料は、既に耐久性のあるコイルコーティング用塗料
として、例えば、特公昭63−11950号に提案されている
ものであって、メチルメタクリレートを主成分とするア
クリル樹脂はポリフッ化ビニリデン樹脂と相溶性のある
熱可塑性および熱硬化性のいずれのタイプのものであっ
てもかまわない。これら樹脂の配合比に関し、ポリフッ
化ビニリデン樹脂が余りにも大であると加工性不良とな
り、また、逆にアクリル樹脂が多量にすぎると耐候性不
良となるため、前者85〜50に対し、後者15〜50、好まし
くは、75〜60対25〜40の固形分重量比で配合されること
が望ましく、塗装方法としてはコイルコーティングでの
汎用手法、例えば、ナチュラルロールコート、リバース
ロールコートの如きロールコーティング、あるいはカー
テンフローコーティング等が好都合に使用せられる。
上述の如く、本発明は金属素材上に、直接、あるいは
コイルコーティング用プライマーを適用した後、特殊な
アクリル変性ポリエステル樹脂をビヒクルとする下塗
り、あるいは中塗り塗料が適用され、さらにポリフッ化
ビニリデン樹脂とメチルメタクリレート主成分のアクリ
ル樹脂をビヒクルとする上塗塗料が適用される2C2Bある
いは3C3Bの塗装方法を包含するものであって、上塗りと
アクリル変性ポリエステル樹脂中のアクリルが焼付時に
熱融着し、強い接着力を示し、また、特定の基体ポリエ
ステルにより加工性を維持することができ、このことに
より加工性とコインスクラッチ性、層間密着性の背反事
象を両立させるものである。
以下実施例により本発明を説明する。特にことわりな
き限り部および%は重量による。
合成例1 イソフタル酸664部、アジピン酸219部、無水マレイン
酸49部、ネオペンチルグリコール676部、1,6−ヘキサン
ジオール378部およびジブチルスズオキサイド0.3部を反
応容器に仕込み220〜230℃で3時間エステル化反応を行
なった後、250℃、0.1〜1.0mmHgの真空下で重縮合反応
を行い、数平均分子量15,000、モノマー組成比イソフタ
ル酸/アジピン酸/マレイン酸=67/25/8(当量比)、
ネオペンチルグリコール/1,6−ヘキサンジオール=50/5
0(当量比)のポリエステル樹脂を得、次いでシクロヘ
キサノン/ソルベッソ150(重量比50/50)で希釈し不揮
発分40%のポリエステル樹脂ワニス(PE−1)を得た。
合成例2 合成例1で得た(PE−1)175部、メタクリル酸メチ
ル18部、スチレン12部を反応容器に仕込み110℃に加温
し、カヤエステルO(化薬ヌーリー(株)製)5部、キ
シレン45部の混合溶液を3時間で等速滴下した後、同温
度で2時間保持し不揮発分40%のアクリル変性ポリエス
テル樹脂ワニス(PE−AR−1)を得た。
合成例3 合成例1と同様の方法によりモノマー組成比がイソフ
タル酸/テレフタル酸/アジピン酸=40/35/25(当量
比)、ネオペンチルグリコール/1,6−ヘキサンジオール
/トリメチロールプロパン=50/46/4(当量比)であ
り、数平均分子量が10,000のポリエステル樹脂を得、次
いでシクロヘキサノン/ソルベッソ150(重量比50/50)
で希釈し不揮発分40%のポリエステル樹脂ワニス(PE−
2)を得た。
合成例4 合成例3で得た(PE−2)175部、2−イソシアナー
トエチルメタクリレート1.0部を反応容器に仕込み100℃
で1時間反応した後、メタクリル酸メチル30部を仕込み
110℃に加熱し、カヤエステルO(化薬ヌーリー(株)
製)5部、キシレン51部の混合溶液を3時間で等速滴下
した後、同温度で2時間保持し不揮発分40%のアクリル
変性ポリエステル樹脂ワニス(PE−AR−2)を得た。
合成例5 合成例1と同様の方法により得たモノマー組成比イソ
フタル酸/テレフタル酸/アジピン酸=40/35/25(当量
比)、ネオペンチルグリコール/1,6−ヘキサンジオール
/トリメチロールプロパン=50/45/5(当量比)であ
り、数平均分子量が8,000のポリエステル樹脂100部、無
水トリメリット酸2部を反応容器に仕込み180℃で1時
間反応させ、シクロヘキサノン/ソルベッソ150(重量
比50/50)で希釈し不揮発分50%のポリエステル樹脂ワ
ニス(PE−3)を得た。
合成例6 反応容器にシクロヘキサノン/ソベッソ150(重量比5
0/50)420部を仕込み、120℃に昇温した。次いで同温度
でメタクリル酸メチル240部、アクリル酸n−ブチル104
部、メタクリル酸グリシジル56部およびカヤエステルO
(化薬ヌーリー(株)製)20部からなる混合物を3時間
で等速滴下した。さらにカヤエステルOを8部1時間で
等速滴下し、同温度で2時間保持し不揮発分50%のアク
リル樹脂ワニス(AR−1)を得た。
合成例7 合成例5で得た(PE−3)70部、合成例6でえた(AR
−1)30部およびシクロヘキサノン/ソベッソ150(重
量比50/50)25部を反応容器に仕込み120℃で6時間反応
を行い、不揮発分40%のアクリル変性ポリエステル樹脂
ワニス(PE−AR−3)を得た。
合成例8 合成例1と同様の方法によりモノマー組成比がイソフ
タル酸/テレフタル酸/アジピン酸=40/35/25(当量
比)、ネオペンチルグリコール/1,6−ヘキサンジオール
/トリメチロールプロパン=50/48/2(当量比)であ
り、数平均分子量が12,000のポリエステル樹脂を得、シ
クロヘキサノン/ソルベッソ150(重量比50/50)で希釈
し不揮発分40%のポリエステル樹脂ワニス(PE−4)を
得た。
合成例9 反応容器にシクロヘキサノン/ソベッソ150(重量比5
0/50)412部を仕込み、120℃に昇温した。次いで同温度
でメタクリル酸メチル268部、アクリル酸n−ブチル104
部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル28部およびカヤ
エステルO(化薬ヌーリー(株)製)12部からなる混合
物を3時間で等速滴下した。さらにカヤエステルOを8
部1時間で等速滴下し、同温度で2時間保持し不揮発分
50%のアクリル樹脂ワニス(AR−2)を得た。
合成例10 合成例8で得た(PE−4)175部、合成例9で得た(A
R−2)60部、ヘキサメチレンジイソシアネート1部お
よびシクロヘキサノン/ソベッソ150(重量比50/50)1
6.5部を反応容器に仕込み120℃で1時間反応を行い、不
揮発分40%のアクリル変性ポリエステル樹脂ワニス(PE
−AR−4)を得た。
合成例11 合成例1と同様の方法によりモノマー組成比がイソフ
タル酸/テレフタル酸/アジピン酸=40/35/25(当量
比)、ネオペンチルグリコール/1,6−ヘキサンジオール
=50/50(当量比)であり、数平均分子量が18,000のポ
リエステル樹脂100部を得た。これにマクロモノマー“H
A−6"(東亜合成化学工業(株)製)30部を仕込み240℃
まで昇温し0.1〜1.0mmHgで3時間重縮合反応を行ない、
シクロヘキサノン/ソベッソ150(重量比50/50)で希釈
し不揮発分35%のアクリル変性ポリエステル樹脂ワニス
(PE−AR−5)を得た。
合成例12 合成例1と同様の方法によりモノマー組成比がイソフ
タル酸/テレフタル酸/アジピン酸=40/35/25(当量
比)、ネオペンチルグリコール/1,6−ヘキサンジオール
=50/50(当量比)であり、数平均分子量が18,000のポ
リエステル樹脂100部を得た。これにポリメタクリル酸
メチル(数平均分子量10,000)30部を仕込み230℃で30
分反応した後、シクロヘキサノン/ソベッソ150(重量
比50/50)で希釈し不揮発分40%のアクリル変性ポリエ
ステル樹脂ワニス(PE−AR−6)を得た。
合成例13 合成例1と同様の方法によりモノマー組成比がイソフ
タル酸/テレフタル酸/アジピン酸=40/35/25(当量
比)、ネオペンチルグリコール/1,6−ヘキサンジオール
/トリメチロールプロパン=50/43/7(当量比)であ
り、数平均分子量が、5,000のポリエステル樹脂を得、
シクロヘキサノン/ソルベッソ150(重量比50/50)で希
釈し不揮発分50%のポリエステル樹脂ワニス(PE−5)
を得た。
合成例14 合成例13で得た(PE−5)90部、2−イソシアナート
エチルメタクリレート1.4部を反応容器に仕込み100℃で
1時間反応した後、メタクリル酸メチル55部、シクロヘ
キサノン/ソベッソ150(重量比50/50)90部を仕込み11
0℃に加熱し、カヤエステルO(化薬ヌーリー(株)
製)5部、キシレン17部の混合溶液を3時間で等速滴下
した後、同温度で2時間保持し不揮発分40%のアクリル
変性ポリエステル樹脂ワニス(PE−AR−7)を得た。
合成例15 合成例1と同様の方法によりモノマー組成比がイソフ
タル酸/テレフタル酸/アジピン酸=40/35/25(当量
比)、ネオペンチルグリコール/1,6−ヘキサンジオール
/トリメチロールプロパン=50/49/1(当量比)であ
り、数平均分子量が15,000のポリエステル樹脂を得、シ
クロヘキサノン/ソルベッソ150(重量比50/50)で希釈
し不揮発分40%のポリエステル樹脂ワニス(PE−6)を
得た。
合成例16 合成例15で得た(PE−6)237.5部、2−イソシアナ
ートエチルメタクリレート1.0部を反応容器に仕込み100
℃で1時間反応した後、メタクリル酸メチル5部を仕込
み110℃に加熱し、カヤエステルO(化薬ヌーリー
(株)製)5部、キシレン9部の混合溶液を3時間で等
速滴下した後、同温度で2時間保持し不揮発分40%のア
クリル変性ポリエステル樹脂ワニス(PE−AR−8)を得
た。
合成例17 合成例1と同様の方法によりモノマー組成比がイソフ
タル酸/テレフタル酸=50/50(当量比)、ネオペンチ
ルグリコール/エチレングリコール/ネオペンチルグリ
コールヒドロキシピバレート/トリメチロールプロパン
=40/40/16/4(当量比)であり、数平均分子量が10,000
のポリエステル樹脂を得、シクロヘキサノン/ソルベッ
ソ150(重量比50/50)で希釈し不揮発分40%のポリエス
テル樹脂ワニス(PE−7)を得た。
合成例18 合成例17で得た(PE−7)175部、2−イソシアネー
トエチルメタクリレート1.0部を反応容器に仕込み100℃
で1時間反応した後、メタクリレート酸メチル30部を仕
込み110℃に加熱し、カヤエステルO(化薬ヌーリー
(株)製)5部、キシレン50部の混合溶液を3時間で等
速滴下した後、同温度で2時間保持し不揮発分40%のア
クリル変性ポリエステル樹脂ワニス(PE−AR−9)を得
た。
合成例19 合成例1と同様の方法によりモノマー組成比がイソフ
タル酸/テレフタル酸/アジピン酸=20/20/60(当量
比)、1,6−ヘキサンジオール/トリメチロールプロパ
ン=96/4(当量比)であり、数平均分子量が10,000のポ
リエステル樹脂を得、シクロヘキサノン/ソルベッソ15
0(重量比50/50)で希釈し不揮発分40%のポリエステル
樹脂ワニス(PE−8)を得た。
合成例20 合成例19で得た(PE−8)175部、2−イソシアナー
トエチルメタクリレート1.0部を反応容器に仕込み100℃
で1時間反応した後、メタクリル酸メチル30部を仕込み
110℃に加熱し、カヤエステルO(化薬ヌーリー(株)
製)5部、キシレン50部の混合溶液を3時間で等速滴下
した後、同温度で2時間保持し不揮発分40%のアクリル
変性ポリエステル樹脂ワニス(PE−AR−10)を得た。
合成例21 合成例1と同様の方法によりモノマー組成比がイソフ
タル酸/テレフタル酸/アジピン酸=40/35/25(当量
比)、ネオペンチルグリコール/1,6−ヘキサンジオール
/トリメチロールプロパン=42/42/16(当量比)であ
り、数平均分子量が2,000のポリエステル樹脂を得、シ
クロヘキサノン/ソルベッソ150(重量比50/50)で希釈
し不揮発分50%のポリエステル樹脂ワニスとした後、該
ワニス400部に対し2−イソシアナートエチルメタクリ
レート15.9部を反応容器に仕込み、100℃で2時間反応
しシクロヘキサノン/ソルベッソ150(重量比50/50)1
5.9部で希釈し不揮発分50%のポリエステル樹脂ワニス
(PE−9)を得た。
合成例22 反応容器にシクロヘキサノン/ソベッソ150(重量比5
0/50)35部を仕込み、110℃に昇温した。次いで同温度
で合成例21で得られた(PE−9)140部、メタクリル酸
メチル30部およびカヤエステルO(化薬ヌーリー(株)
製)10部からなる混合物を3時間で等速滴下した。さら
にカヤエステルOを1部1時間で等速滴下し、同温度で
1時間保持し不揮発分50%のアクリル変性ポリエステル
樹脂ワニス(PE−AR−11)を得た。
実施例1〜9および比較例1〜9 0.5mm厚の亜鉛鉄板を予めリン酸亜鉛処理(日本ペイ
ント社製品、グラノヂンZD9200、被膜量1g/m2、亜鉛日
付量250g/m2両面)した試験板を用いた。
第1表記載のガラス転移温度、数平均分子量、ポリエ
ステル樹脂/アクリル樹脂固形分重量比、およびメチル
メタクリレート含有量を有するアクリル変性ポリエステ
ル樹脂の表示固形分%のワニスが各実施例において2C2B
の場合の下塗塗料あるいは3C3Bの場合の中塗塗料に使用
された。
尚、下塗塗料としては、下記組成のものが用いられ
た。
チタンCR 95 9.4部 ストロンチウムクロメートN 9.4部 各実施例のアクリル変性ポリエステル樹脂ワニス 66.9部 サイメル 303 4.6部 キャタリスト 6000 0.3部 ソルベッソ 150 4.7部 シクロヘキサノン 4.7部 計 100.0部 上記をペイントシェーカー中に計量し、ガラスビーズ
を入れ、1時間分散させたもの。
中塗塗料として用いる場合の塗料は下記組成のものを
用いた。
チタンCR 95 9.0部 ストロンチウムクロメートN 4.5部 各実施例のアクリル変性ポリエステル樹脂ワニス 72.2部 サイメル 303 5.0部 キャタリスト 6000 0.3部 ソルベッソ 150 4.5部 シクロヘキサノン 4.5部 計 100.0部 上記をペイントシェーカー中に計量し、ガラスビーズ
を入れ、1時間分散させたもの。
さらに、上塗塗料としては下記組成のものを用いた。
上記をペイントシェーカー中に計量し、ガラスビーズ
を入れ、1時間分散させたもの。
2C2Bの場合は試験板に直接下塗塗料をバーコートで乾
燥膜厚5μに塗布し、最高到達板温210℃になるよう熱
風炉で50秒間焼付けた。
また、3C3Bの場合は、第1表記載の下塗りを乾燥膜厚
5μになるようにバーコートで適用し、最高到達板温20
0℃になるよう、熱風炉で50秒間焼付け、次に上記の中
塗塗料をバーコートで乾燥膜厚10μになるよう塗布し、
最高到達温度210℃になるように熱風炉で50秒間焼付け
た。次にこれら下塗り、あるいは中塗りの上に、上記の
上塗塗料をバーコートで乾燥膜厚20μになるよう塗布
し、最高到達板温240℃になるよう熱風炉で60秒間焼付
けて各塗板を作った。
得られた塗板につき、下記試験法ならびに判定基準
で、加工性、加工部耐食性、コインスクラッチ性を調
べ、その結果を第2表に示した。
加工性 塗装した塗板を20℃、75%RHの部屋に1昼夜放置し、
バイスにて加工し、クラックが生じないT数をもって表
示する。(判定は、×15ルーペ、目視) 加工部耐食性 ソルトスプレーテスター(JISK5400に準じる)にて、
2000時間テストする。加工は0T折り曲げて実施した。
◎:ブリスター、または白錆の発生全くなし。
○:ごく一部ブリスター、または白錆発生。
△:部分的にブリスター、または白錆発生。
×:全面的にブリスター、または白錆発生。
コインスクラッチ性 引っかき試験器の先に10円硬貨を固定し、荷重を変え
て、JISK5400の引っかき試験の要領でテストする。塗膜
がハクリしない荷重をもって表示する。
1kg以上は良好。
1.5kg以上は特に良好。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属板素材上に、 (a)ガラス転移温度(Tg)−10〜50℃ (b)数平均分子量(Mn)5,000〜30,000 (c)ポリエステル樹脂とアクリル樹脂の比率 90/10〜50/50 (d)全樹脂中のMMA含量10〜50% のアクリル変性ポリエステル樹脂を主ビヒクルとする下
    塗り塗料を乾燥膜厚5〜15μに塗装し、焼付乾燥後に、
    ポリフッ化ビニリデン樹脂とMMA主成分のアクリル樹脂
    を50/50〜85/15の重量比で含む樹脂組成物をビヒクルと
    する上塗り塗料を乾燥膜厚15〜30μに塗装し、焼付乾燥
    することを特徴とする塗膜形成方法。
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