JP2727647B2 - シンセサイザ方式のラジオ受信機 - Google Patents

シンセサイザ方式のラジオ受信機

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JP2727647B2
JP2727647B2 JP11467689A JP11467689A JP2727647B2 JP 2727647 B2 JP2727647 B2 JP 2727647B2 JP 11467689 A JP11467689 A JP 11467689A JP 11467689 A JP11467689 A JP 11467689A JP 2727647 B2 JP2727647 B2 JP 2727647B2
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Description

【発明の詳細な説明】 以下の順序で説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術 D 発明が解決しようとする課題 E 課題を解決するための手段(第1図) F 作用 G 実施例(第1図〜第12図) H 発明の効果 A 産業上の利用分野 この発明はシンセサイザ方式のラジオ受信機に関す
る。
B 発明の概要 この発明は、シンセサイザ方式のラジオ受信機におい
て、放送局の周波数データを、地域別に分割して記憶し
ておくとともに、これを地域別に放送局名の表示された
カードによって選択することにより、選局時、周波数を
知らなくてもワンタッチで目的とする放送局を選局でき
るようにしたものである。
C 従来の技術 シンセサイザ方式のラジオ受信機には、一般にプリセ
ット機能があり、例えば、 I 周波数「594」kHzをマニュアル操作により選局す
る。
II 「メモリキー」を押しながら、数字キーの「1」キ
ーを押す。
という操作を行えば、以後、「1」キーを押すだけで、
周波数594kHzが選局される。
ところが、I,II項のようにして周波数のプリセットを
行うには、ユーザーが放送局の局名及びその周波数を正
しく知っている必要がある。しかし、一般のユーザー
が、自分の住んでいる地域で受信できる放送局の局名を
知っていても、その周波数まで、しかも、すべての放送
局についてその周波数まで知っていることは、まれであ
る。
また、新聞のラジオ欄などを見れば、周波数を知るこ
とができるが、上述したI,II項のプリセットの操作を、
すべての放送局について行わなければならないので、わ
ずらわしくもある。
さらに、周波数をプリセットできるとしても、放送局
名までプリセットすることはできないので、選局時、と
まってしまうことがある。
そこで、例えば第13図に示すようなシンセサイザ方式
の受信機が考えられている。すなわち、全国が例えば12
の地域に分割され、ドラム(1)の周面に、その分割さ
れた地域において受信することのできる放送局の局名
と、その放送局に付けられた「1」〜「8」の放送局番
号とが、その分割された地域単位で印刷されている。
そして、つまみ(2)をまわして、その分割された地
域、一般には、その受信地が含まれる地域の放送局名及
び放送局番号を、局名窓(3)に表示しておき、選局キ
ー(4A)〜(4H)のうち、受信したい放送局に付けられ
た放送局番号の選局キーを押すと、該当する放送局の周
波数データがメモリから取り出されてその放送局が選局
される。
したがって、この受信機によれば、聴きたい放送局を
簡単に選局できる。
しかし、この受信機においては、ドラム(1)の機構
部が大きくなり、受信機の小型化に適さない。すなわ
ち、ドラム(1)の周面が地域の数に対応して12等分さ
れ、この等分された周面に放送局名及び放送局番号、さ
らには地域名などを表示しているので、ドラム(1)自
体が大きくなってしまう。しかも、ドラム(1)は、地
域ごとにクリック式に回転しなければならず、そのため
の機構も必要であり、さらに、ドラム(1)がどの地域
を表示しているかを検出する手段も必要である。したが
って、ドラム(1)の機構部がかなり大がかりになって
しまい、受信機を小型化できない。
そのような構成部に比べて、受信回路や選局制御回路
は、それぞれ1チップICで構成できるので、きわめて小
さく、全体としてのバランスも悪い。
さらに、つまみやスイッチの数も多く、簡単に選局で
きるわりには、ユーザーに煩雑感を与えてしまう。例え
ば、老人が使用する場合には、間違えたキーを押してし
まうことがある。
文献:特願昭63−229480号の明細書及び図面 D 発明が解決しようとする課題 この発明は、 i.周波数のプリセットが不要。
ii.放送局名が表示される。
iii.表示された放送局名に触れることにより選局が行な
われる。
iv.選局のための機構部が小型。
であるシンセサイザ受信機を提供しようとするものであ
る。
E 課題を解決するための手段 このため、この発明においては、各放送局のサービス
エリアを考慮して全国(受信機が対象としている全地
域)を、「北海道」,「東北1」,「東北2」,「関
東」,……,「九州2」などのように、例えば12の地域
RGNm(m=1〜12)に分割する。
そして、これら12の地域RGNmに対応して6枚の放送局
カード(10i)(i=A〜F)を用意し、カード(10i)
の各面(6枚なので、全部で12面ある)に、地域RGNmを
それぞれ割り当てるとともに、その各面には、割り当て
られた地域RGNmで受信できる放送局の局名、例えば10局
の局名と、その地域RGNmを示す識別マーク(11)とをそ
れぞれ設けておく。
そして、このカード(10i)の1枚を受信機(100)に
差し込み、そのカード(10i)に表示されている放送局
の局名の1つを指で触れると、そのカード(10i)の識
別マーク(11)と、指で触れた位置とに基づいて、該当
する放送局の周波数データが、受信機(100)内のメモ
リから取り出されて、選局が行われる。
また、カード(10i)以外にも、地域RGNmを特定しな
いフリーカード(10G)も用意し、このカード(10G)の
ときにはAMとFMとのバンド切り換え、及び任意の放送局
をプリセットできるものとする。
さらに、カード(10i),(10G)のいずれも受信機
(100)に差し込まれていないときには、一般のシンセ
サイザ受信機のように、マニュアルで選局できるものと
する。
F 作用 放送局の局名に触れるだけで、その放送局が選局され
る。
G 実施例 第1図は、この発明における受信機(100)及び放送
局カード(10i)を前方から見た斜視図、第2図はそれ
らの正面図である。
そして、カード(10i)は、プラスチック材により長
方形に形成され、例えばキャッシュカードと等しい大き
さに形成される。また、カード(10i)は、その長辺方
向が受信機(100)への差し込み方向となるものである
が、その差し込み例の短辺(図における左側の短辺)に
は、カード識別マーク(11)が形成されている。
すなわち、この識別マーク(11)は、カード(10i)
の短辺に沿った例えば4個のマーク(11A)〜(11D)で
あり、第5図に示すよう、地域RGNmに対応して「白」ま
たは「黒」となるように、例えば印刷されている。すな
わち、「白」及び「黒」を、2進値の“1"及び“0"と
し、マーク(11D)をMSBとすれば、マーク(11A)〜(1
1D)は、地域RGNmの地域番号mに等しく、番号mを4ビ
ットの2進値で示したものとされている。
さらに、カード(10i)には、例えば10個の表示エリ
ア(12A)〜(12J)が設けられ、ここに、マーク(11)
が示す地域RGNmで受信することのできる放送局の局名が
それぞれ例えば印刷されている。
また、カード(10i)の一部には、マーク(11)の示
す地域RGNmの名称(13)が同様に印刷されている。
そして、以上のマーク(11)、局名及び地域名(13)
は、カード(10i)の表面及び裏面にそれぞれ地域RGNm
単位で形成されている。ただし、このカード(10i)が
受信機(100)に差し込まれたとき、例えば「関東」の
地域名(13)及び関東における放送局名が表示されてい
るとすれば、この「関東」であることを示す識別マーク
(11)は、裏面、すなわち、表示面とは反対面に印刷さ
れているというように、識別マーク(11)と、表示エリ
ア(12A)〜(12J)の局名及び地域名(13)とは、カー
ド(10i)の互いに反対面に印刷されている。
また、第3図は、地域RGNmを特定しないフリーカード
(10G)を示し、このカード(10G)は、一方の面がAM
用、他方の面がFM用とされ、マーク(11)、表示エリア
(12A)〜(12G)及び名称(13)が、カード(10i)と
同様に形成されている。ただし、このカード(10G)に
おいては、表示エリア(12A)〜(12G)には、ユーザー
がプリセットした局名などをユーザーが書き込むように
されている。
さらに、カード(10G)の、カード(10i)の表示エリ
ア(12I),(12J)に対応するエリア(14I),(14J)
には、プリセット用にマニュアルで選局を行うとき、そ
の受信周波数のダウン及びアップを示す「−」,「+」
の記号が印刷されている。
また、エリア(14J)の下方にエリア(15)が設けら
れ、ここにプリセットを行うとき、これを指示する「メ
モリ」の文字が印刷されている。
さらに、名称(13)は、受信バンドに対応して「AMフ
リーカード」及び「FMフリーカード」とされている。
また、受信機(100)は、全体が直方体に構成されて
いるとともに、その前方から見て右側側面の前方側に、
カード挿入口(101)が形成されている。さらに、カー
ド(10i),(10G)を、挿入口(101)から挿入したと
き、例えば第4図に示すようにそのカード(10i),(1
0G)の前面がユーザーから見えるように、キャビネット
前面には、カード(10i),(10G)よもやや小さい長方
形の窓(102)が形成されているとともに、この窓(10
2)には、透明のタッチパネル(103)が設けられてい
る。
第6図は、このタッチパネル(103)の正面及び断面
を示すもので、透明なプラスチック基板(103A)の前面
に、透明なプラスチックシート(103B)が設けられると
ともに、このシート(103B)の前面には、所定の間隔
で、スペーサ用の凸部(103C)が、シート(103B)と一
体に形成されている。
そして、さらに、シート(103B)の前面に、透明なプ
ラスチックシート(103D)が設けられるとともに、シー
ト(103B),(103D)の互いに対向する面には、透明電
極(103E),(103F)が設けられている。この場合、こ
の電極(103E),(103F)は、後述する11個のタッチス
イッチ(91A)〜(91K)を構成するものであり、このス
イッチ(91A)〜(91K)が、カード(10i),(10G)を
挿入したときのエリア(12A)〜(12J),(15)の位置
となるように、電極(103E),(103F)のパターンが選
定されている。なお、これらスイッチ(91A)〜(91K)
は、スペーサ(103C)によりノーマルオフとされてい
る。
さらに、第2図に示すように、カード(10i),(10
G)を挿入したときに、そのカード(10i),(10G)の
後部受け面となる壁面には、スイッチ(91D),(91E)
が対向するエリア(104D),(104E)に、受信バンドを
示す「FM」,「AM」の文字が例えば印刷により表示され
るとともに、スイッチ(91I),(91J)が対向するエリ
ア(104I),(104J)にマニュアル操作時の周波数のダ
ウン及びアップを示す「−」,「+」の符号が印刷によ
り表示されている。
また、第7図に示すように、カード(10i),(10G)
を挿入したとき、これを検出するスイッチ(105)が設
けられるとともに、カード(10i),(10G)を挿入した
とき、そのマーク(11A)〜(11D)に後方側から対向し
てそのマーク(11A)〜(11D)の「白」,「黒」を判別
する4組のLED(106A)〜(106D)及びフォトセンサ(1
07A)〜(107D)が設けられている。
さらに、受信機(100)のカード挿入口(101)の近く
に、カード(10i),(10G)を受信機(100)から取り
出すためのカードイジェクトボタン(105)が設けられ
るとともに、窓(102)の上方には、受信周波数などを
デジタル表示するLCD(106)と、電源スイッチ(107)
とが設けられる。また、窓(102)の隣りには、スピー
カ(53)が設けられる。
一方、受信系及び制御系は、例えば第8図のように構
成される。
すなわち、同図において、(30)はAM受信回路を示
し、電子同調式のアンテナ同調回路(31)により目的と
する周波数faのAM放送波信号Saが取り出され、この信号
Saが、高周波アンプ(32)を通じてミキサ回路(33)に
供給されるとともに、VCO(41)から周波数foが、 fo=fa+450〔kHz〕 ……(I) の発振信号Soが取り出され、この信号Soがミキサ回路
(33)に局部発振信号として供給されて信号Saは中間周
波信号Si(中間周波数は450kHz)に周波数変換される。
そして、この信号Siが、中間周波アンプ(34)を通じ
てAM検波回路(35)に供給されてオーディオ信号が取り
出され、この信号がバンド切り換え用のスイッチ回路
(51)を通じ、さらに、低周波アンプ(52)を通じてス
ピーカ(53)に供給される。
そして、このとき、VCO(41)は、回路(42)〜(4
5)とともにPLL(40)を構成している。すなわち、VCO
(41)からの信号Soが、可変分周回路(42)に供給され
て1/Naの周波数に分周され、その分周信号が位相比較回
路(43)に供給されるとともに、発振回路(44)から基
準となる周波数9kHzの発振信号Spが取り出され、この信
号Spが比較回路(43)に供給され、その比較出力がロー
パスフィルタ(45)を通じてVCO(41)にその制御電圧
として供給される。またフィルタ(45)の出力は、同調
回路(31)に選局電圧としても供給される。
したがって、定常状態においては、分周回路(42)か
らの分周信号と、発振信号Soとは周波数が等しいので、
このときの発振信号Soの周波数foは、 fo=9〔kHz〕×Na ……(II) となる。また、このとき、(I)式が成立している。
したがって、第12図Aの第1行に示すように、分周比
Naを、109〜229の間において「1」ずつ変化させれば、
同図Aの第2行に示すように、局発周波数foが、981kHz
〜2061kHzの間を9kHz間隔で変化するので、同図Aの第
3行に示すように、受信周波数faは、531kHz〜1611kHz
の間を9kHz間隔で、かつ、分周比Naに対応して変化する
ことになる。
さらに、(60)はFM受信回路を示し、この受信回路
(60)も受信回路(30)と同様のシンセサイザ方式とさ
れるものであり、したがって、その詳細については説明
を省略するが、第12図Bの第1行に示すように、PLLの
可変分周回路(62)の分周比Nfを、635〜793の間におい
て「1」ずつ変化させることにより同図Bの第2行に示
すように、局部発振周波数foが、65.3MHz〜79.3MHzの間
を0.1MHz間隔で変化するので、同図Bの第3行に示すよ
うに、FMの受信周波数ffが、76MHz〜90MHzの間を0.1MHz
間隔で、かつ、分周比Nfに対応して変化する。
そして、受信回路(60)で受信されたFM放送のオーデ
ィオ信号は、バンド切り換え用のスイッチ回路(51)及
びアンプ(52)を通じてスピーカ(53)に供給される。
そして、分周比Na,Nfは、システムコントロール用の
マイクロコンピュータ(70)により分周回路(42)また
は(62)にセットされる。
すなわち、マイコン(70)において、(71)は例えば
4ビットのCPU、(72)は第9図に示すプログラムが書
き込まれているROM、(73)はワークエリア用のRAM、
(74)は第10図に示すデータテーブルが書き込まれてい
るROM、(75)はラストチャンネル(電源をオフにした
ときなどに受信していた周波数)と、ユーザーがプリセ
ットした14局分の周波数データとを記憶するRAM、(8
1)〜(87)は入出力用のポート、(88)はLCDドライ
バ、(106)は受信周波数などをデジタル表示するLCDを
示し、これら回路(72)〜(75)、(81)〜(88)はシ
ステムバス(76)を通じてCPU(71)に接続されてい
る。
ここで、ROM(74)に書き込まれているデータテーブ
ル(第10図)は、次のような内容である。ただし、この
例においては、説明の都合上、ROM(74)のアドレスを
簡略化している。
すなわち、上述のように各放送局のサービスエリアを
考慮して全国が「北海道」,……,「関東」,……,
「九州2」のように12の地域に分割されるとともに、RO
M(74)のアドレスは、11H〜CAH番地(“H"は16進数で
あることを示す)が割り当てられる。そして、ROM(2
4)の11H番地には、第1番目の地域RGN1である「北海
道」において受信できる第1番目のAM放送局「NHK札幌
第1放送」の周波数567kHzを示す分周比「71H」が書き
込まれ、12H番地には、第2番目のAM放送局「NHK釧路第
1放送」の周波数585kHzを示す分周比「73H」が書き込
まれ、……というように、ROM(74)のm×16+n番地
(mは1〜12のいずれか、nは1〜10のいずれか)に
は、そのm番目の地域RGNmで受信できる第n番目のAM放
送局の周波数を示す周波数データとして、この例におい
ては、分周比Naが書き込まれている。
また、RAM(75)は、図示はしないが例えば電池によ
りバックアップされて不揮発性とされている。そして、
第11図に示すように、RAM(75)のアドレスは、D1H〜E7
H番地、1H〜EH番地、F1H〜F3H番地が割り当てられ、そ
のD1H〜D7H番号に、ユーザーのプリセットした第1〜第
7のAM放送局の周波数fa〜faを受信するための分周比Na
1〜Na7がアクセスされ、E1H〜E7H番地に、ユーザーのプ
リセットした第1〜第7のFM放送局を受信するための分
周比Nf1〜Nf7がアクセスされる。なお、FM放送について
は、 fo=0.1〔MHz〕×Nf ……(III) ff=fo+10.7〔MHz〕 ……(IV) である。
さらに、RAM(75)の1H〜EH番地には、カード(10
i),(10G)のそれぞれの使用時におけるラストチャン
ネルの分周比L1〜L14(分周比L1〜L13は分周比Naのいず
れか、分周比L14は分周比Nfのいずれか)がアクセスさ
れ、また、RAM(75)のF2H番地及びF3H番地には、カー
ド(10i),(10G)を使用しないときのAM局及びFM局の
ラストチャンネルの分周比La,Lf(分周比La,Lfは分周比
Na,Nfのいずれか)がアクセスされ、RAM(75)のF1H番
地にはカード(10i),(10G)を使用しないときに受信
していたラストチャンネルがAM局であるかFM局であるか
を示すデータAFがアクセスされる。
また、ポート(81),(82)には、タッチパネル(10
3)のタッチスイッチ(91A)〜(91K)がマトリックス
接続されるとともに、ダイナミックスキャンが行われて
ポート(82)からはスイッチ(91A)〜(91K)のうちの
押されたスイッチを示すデータが取り込まれる。
さらに、ポート(83)には、カード(10i),(10G)
の検出スイッチ(105)が接続され、ポート(84),(8
5)には、LED(106A)〜(106D)と、フォトセンサ(10
7A)〜(107D)とが接続される。また、ポート(86)か
らスイッチ回路(51)にバンド切り換え用の制御信号が
供給され、ポート(87)から分周回路(42),(62)に
それらの分周比Na,Nfが供給されてセットされる。
そして、放送の受信は、第9図に示すルーチン(20
0)にしたがって、次のように行われる。
すなわち、電源スイッチ(107)をオンにすると、CPU
(71)の処理はルーチン(200)のステップ(201)から
スタートし、ステップ(202)において、スイッチ(10
5)の出力に基づいてカード(10i),(10G)が受信機
(100)に差し込まれているかどうかがチェックされ、
差し込まれているときには、処理はステップ(202)か
らステップ(203)に進み、このステップ(203)におい
て、LED(106A)〜(106D)及びセンサ(107A)〜(107
D)により、差し込まれているカードのマーク(11)が
読み取られてそのカードがカード(10i)であるかカー
ド(10G)であるかがチェックされる。
そして、そのカードがカード(10i)のときには、処
理はステップ(203)からステップ(204)に進み、この
ステップ(204)において、カード(10i)のマーク(1
1)から読み取られた番号mにしたがってRAM(75)のm
番地からラストチャンネルの分周比Lmが読み出され、次
にステップ(205)において、この分周比Lmがポート(8
7)を通じて分周回路(42)にセットされる。また、デ
ータLmに基づいて周波数faを示すデータが形成され、こ
のデータがLCDドライバ(88)に供給され、受信周波数f
aがLCD(106)によりデジタル表示される。
したがって、電源スイッチ(107)をオンにすると、
そのとき、受信機(100)に差し込まれているカード(1
0i)で最後に受信していた放送局が受信されることにな
る。
続いて、処理はステップ(205)からステップ(206)
に進み、このステップ(206)において、タッチスイッ
チ(91A)〜(91J)の出力がチェックされ、どれも押さ
れていないときには、処理はステップ(206)からステ
ップ(207)に進み、このステップ(207)において、カ
ード(10i)が受信機(100)に差し込まれているかどう
かがチェックされ、差し込まれているときには、処理は
ステップ(207)からステップ(206)に戻る。
したがって、タッチスイッチ(91A)〜(91J)による
入力及びカード(10i)の取り出しが行われないかぎ
り、ステップ(206),(207)が繰り返され、ステップ
(205)で選局された放送局の受信が続けられる。
そして、このような状態にあるとき、カード(10i)
に印刷されている放送局の局名のうち、受信したい放送
局の局名をタッチパネル(103)の上から指で押すと、
例えば第2番目(n=2)の放送局の局名を押すと、こ
れはタッチスイッチ(91A)〜(91K)のうちの第2番目
のスイッチ(91B)を押したことになる。
すると、これが、ステップ(206)により検出され、
処理はステップ(206)からステップ(211)に進み、こ
のステップ(211)において、その押されたスイッチ(9
1B)の示す番号n(=2)と、このとき差し込まれてい
るカード(10i)のマーク(11)の示す番号mとに基づ
いて、ROM(74)のm×16+n番地からその第m番目の
地域RGNmで受信できる第n番目のAM放送局、すなわち、
指で局名を押した放送局の分周比Naが読み出される。
続いて、処理はステップ(212)に進み、このステッ
プ(212)において、ステップ(211)で読み出された分
周比Naが分周回路(42)にセットされるとともに、その
周波数faを示すデータがLCDドライバ(88)に供給され
る。
したがって、このステップ(212)の時点から、放送
局のうち、指で局名を押した放送局が選局されたことに
なる。
次に、処理はステップ(213)に進み、このステップ
(213)において、ステップ(211)で読み出した分周比
Naが、RAM(75)のアドレスのうち、差し込まれている
カード(10i)の地域RGNmに対応する第m番地にラスト
チャンネルの分周比Lmとして書き込まれ、続いて処理は
ステップ(206)に戻る。
したがって、以後、指で押して選局した放送局の受信
状態が続けられる。
また、ステップ(203)において、差し込まれている
カードがチェックされたとき、これがカード(10G)の
ときには、処理はステップ(203)からステップ(221)
に進み、このステップ(221)において、カード(10G)
がそのマーク(11)によりAM用(例えば表面)であるか
FM用(例えば裏面)であるかがチェックされ、AM用のと
きには、処理はステップ(221)からステップ(222)に
進み、このステップ(222)においてRAM(75)のDH番地
からラストチャンネルの分周比L13が読み出され、次に
ステップ(223)において、この分周比L13が分周回路
(42)にセットされる。また、LCD(106)には、その周
波数がデジタル表示される。
したがって、電源スイッチ(107)をオンにしたと
き、AM用のカード(10G)が受信機(100)に差し込まれ
ていれば、そのカード(10G)で最後に受信していた放
送局が受信されることになる。
続いて、処理はステップ(223)からステップ(224)
に進み、このステップ(224)において、タッチスイッ
チ(91A)〜(91G),(91I)〜(91K)の出力がチェッ
クされ、どれも押されていないときには、処理はステッ
プ(224)からステップ(225)に進み、このステップ
(225)において、カード(10G)が受信機(100)に差
し込まれているかどうかがチェックされ、差し込まれて
いるときには、処理はステップ(225)からステップ(2
24)に戻る。
したがって、タッチスイッチ(91A)〜(91G),(91
I)〜(91K)による入力及びカード(10G)の取り出し
が行われないかぎり、ステップ(224),(225)が繰り
返され、ステップ(223)で選局された放送局の受信が
続けられる。
そして、このような状態にあるとき、カード(10G)
のエリア(12A)〜(12G)にユーザーが書き込んだ放送
局の局名のうち、受信したい放送局の局名をタッチパネ
ル(103)の上から指で押すと、例えば第2番目(n=
2)の放送局の局名を押すと、これはタッチスイッチ
(91A)〜(91G),(91I)〜(91K)のうちの第2番目
のスイッチ(91B)を押したことになる。
すると、これが、ステップ(224)により検出され、
処理はステップ(224)からステップ(231)に進み、こ
のステップ(231)において、スイッチ(91A)〜(91
G),(91I)〜(91K)のうちのスイッチ(91A)〜(91
G)のひとつが押されたことが判別され、処理はさらに
ステップ(231)からステップ(232)に進む。
そして、このステップ(232)において、その押され
たスイッチ(91B)の示す番号n(=2)と、このとき
差し込まれているカード(10G)のマーク(11)の示す
番号m(=DH)とに基づいて、RAM(75)のDH×16+n
番地からその第n番目にプリセットされているAM放送
局、すなわち、指で局名を押した放送局の分周Nanが読
み出される。
続いて、処理はステップ(233)に進み、このステッ
プ(233)において、ステップ(232)で読み出された分
周比Nanが分周回路(42)にセットされるとともに、そ
の周波数faを示すデータがLCDドライバ(88)に供給さ
れる。
したがって、このステップ(233)の時点から、プリ
セットしておいた放送局のうち、指で局名を押した放送
局が選局されたことになる。
次に、処理はステップ(234)に進み、このステップ
(234)において、ステップ(232)で読み出した分周比
Nanが、RAM(75)のアドレスのうち、カード(10G)に
対応する第DH番地にラストチャンネルの分周比L13とし
て書き込まれ、続いて処理はステップ(224)に戻る。
したがって、以後、指で押して選局した放送局の受信
状態が続けられる。
さらに、ステップ(224)において、指で押したタッ
チスイッチがスイッチ(91I)または(91J)のときに
は、処理は、ステップ(224)からステップ(231)を通
じてステップ(241)に進み、このステップ(241)にお
いて、スイッチ(91I)または(91J)が押されたことが
判別されて処理はステップ(241)からステップ(242)
に進む。
そして、このステップ(242)において、押されたス
イッチ(91I)または(91J)に対応して現在の分周比Na
が「1」だけディクリメントまたはインクリメントさ
れ、次に処理はステップ(233)に進む。
したがって、ステップ(91I)または(91J)を押すご
とに、受信周波数が1ステップずつディクリメントまた
はインクリメントされていくことになる。
そして、この場合、カード(10G)においては、スイ
ッチ(91I),(91J)に対応するエリア(14I),(14
J)には「−」,「+」の記号が印刷されているので、
この「−」,「+」の記号をタッチパネル(103)の上
から押せば、現在の受信周波数が9KHzずつディクリメン
トまたはインクリメントされることになる。なお、ステ
ップ(242)において分周比Naが最小値及び最大値に達
したときには、以後、分周比Naはそれ以上ディクリメン
トまたはインクリメントされない。
したがって、カード(10G)が差し込んであるときに
は、エリア(14I),(14J)の記号「−」,「+」を押
すことによりマニュアルで選局を行うことができる。
さらに、ステップ(224)において、指で押したタッ
チスイッチが、スイッチ(91K)のときには、処理は、
ステップ(224)からステップ(231),(241)を通じ
てステップ(251)に進み、このステップ(251)におい
て、ステップ(91K)が押されたことが判別されて処理
はステップ(251)からステップ(252)に進む。
そして、このステップ(252)において、スイッチ(9
1K)と、スイッチ(91A)〜(91G)のいずれか、例えば
第2番目(n=2)のスイッチ(91B)とが同時に押さ
れると、RAM(75)のn=2に対応するD2H番地に、現在
受信している放送局の周波数faに対応する分周比Na2
き込まれ、すなわちプリセットが行われ、その後、処理
はステップ(224)に戻る。
したがって、タッチパネル(103)の上からカード(1
0G)のエリア(15)の「メモリ」の文字を押しながらエ
リア(12A)〜(12G)のいずれかを押せば、RAM(75)
のD1H〜D7H番地のうちの押されたエリアに対応するアド
レスに、現在の受信周波数faの分周比Naが書き込まれ、
したがって、カード(10G)にはAM局を7局までプリセ
ットできる。
なお、ステップ(224)において、カード(10G)のエ
リア(12A)〜(12G),(14I),(14J),(15)のい
ずれにも対応しないスイッチ(91H)を押したときに
も、処理はステップ(251)からステップ(224)に戻
り、そのスイッチ操作は無視される。
さらに、ステップ(221)において、差し込まれてい
るカード(10G)がFM用のときには、処理はステップ(2
21)からステップ(260)に進む。このステップ(260)
は、AM用のステップ(222)〜(252)と同様のステップ
を有して同様の動作を行うものであり、したがって、そ
れらの詳細については省略する。ただし、このステップ
(260)においては、RAM(75)のアドレスは、DH番地に
代わってEH番地が使用され、D1H〜D7H番地に代わってE1
H〜E7H番地が使用されるとともに、III,IV式が適用され
る。また、FM受信時には、ポート(86)の出力によりス
イッチ回路(51)が図とは逆の状態に接続される。
さらに、ステップ(202)において、受信機(100)に
カード(10i),10G)が差し込まれていないときには、
処理はステップ(202)からステップ(271)に進み、こ
のステップ(271)において、RAM(75)のF1H番地から
ラストチャンネルがAM局であったかFM局であったかを示
すデータAFが読み出されるとともに、このデータAFにし
たがってRAM(75)のF2H番地またはF3H番地からラスト
チャンネルの分周比LaまたはLfが読み出され、次にステ
ップ(272)において、ステップ(271)のデータAFにし
たがってスイッチ回路(51)がAM側またはFM側に切り換
えられるとともに、分周比LaまたはLfが、データAFに対
応して分周回路(42)または(62)にセットされる。ま
た、周波数もLCD(106)によりデジタル表示される。
したがって、電源スイッチ(107)をオンにすると、
そのとき、受信機(100)にカード(10i),(10G)が
差し込まれていなければ、そのカード(10i),(10G)
の差し込まれている状態で最後に受信していた放送局が
受信されることになる。
続いて、処理はステップ(272)からステップ(273)
に進み、このステップ(273)において、タッチスイッ
チ(91D),(91E),(91I),(91J)の出力がチェッ
クされ、どれも押されていないときには、処理はステッ
プ(273)からステップ(274)に進み、このステップ
(274)において、カード(10i),(10G)が受信機(1
00)に差し込まれているかどうかがチェックされ、差し
込まれていないときには、処理はステップ(274)から
ステップ(273)に戻る。
したがって、タッチスイッチ(91D),(91E),(91
I),(91J)による入力及びカード(10i),(91G)の
差し込みが行われないかぎり、ステップ(273),(27
4)が繰り返され、ステップ(272)で選局された放送局
の受信が続けられる。
そして、このような状態にあるとき、エリア(104
D),(104E),(104I),(104J)に印刷されている
文字「FM」,「AM」及び記号「−」,「+」いずれかを
タッチパネル(103)の上から指で押すと、これはタッ
チスイッチ(91D),(91E),(91I),(91J)のうち
の対応するスイッチを押したことになる。
すると、これが、ステップ(273)により検出され、
処理はステップ(273)からステップ(281)に進み、こ
のステップ(281)において、押されたタッチスイッチ
が、スイッチ(91D)または(91E)であるかどうかがチ
ェックされ、スイッチ(91D)または(91E)のときに
は、処理はステップ(281)からステップ(282)に進
み、このステップ(282)において、RAM(75)のF2Hま
たはF3H番地から、カード(10i),(10G)を差し込ん
でいないときのラストチャンネルのデータLa,Lfのう
ち、押されたタッチスイッチに対応した受信バンドのデ
ータLaまたはLfが読み出される。
そして、ステップ(283)において、押されたタッチ
スイッチに対応してスイッチ回路(51)がAM側またはFM
側に接続されるとともに、読み出されたデータLaまたは
Lfが、分周回路(42)または(62)にセットされる。ま
た、LCD(106)には、このときの受信バンド及び受信周
波数が表示される。
続いて、処理はステップ(284)に進み、このステッ
プ(284)において、RAM(75)のF1H番地に現在の受信
バンドを示すデータAFが書き込まれるとともに、RAM(7
5)のF2HまたはF3H番地に現在の分周比LaまたはLfか書
き込まれ、その後、処理はステップ(273)に戻る。
したがって、タッチパネル(103)の上からエリア(1
04D)または(104E)の「FM」または「AM」の文字を押
せば、AM放送またはFM放送を選択して受信できることに
なる。
さらに、ステップ(273)において、指で押したタッ
チスイッチがスイッチ(91I)または(91J)のときに
は、処理は、ステップ(273)からステップ(281)を通
じてステップ(291)に進み、このステップ(291)にお
いて、押されたスイッチ(91I)または(91J)に対応し
て現在の分周比NaまたはNfが「1」だけディクリメント
またはインクリメントされ、次に処理はステップ(28
3)に進む。
したがって、ステップ(91I)または(91J)を押すご
とに、受信周波数が1ステップずつディクリンメントま
たはインクリメントされていることになる。
そして、この場合、スイッチ(91I),(91J)に対応
するエリア(104I),(104J)には「−」,「+」の記
号が印刷されているので、この「−」,「+」の記号を
タッチパネル(103)の上から押せば、現在の受信周波
数が1ステップずつインクリメントまたはディクリメン
トされることになる。
したがって、カード(10i),(10G)が差し込んでい
ないときには、エリア(14I),(14J)の記号「−」,
「+」を押すことによりマニュアルで選局を行うことが
できる。
さらに、カード(10i)が差し込んである状態で放送
を受信しているときには、ステップ(206),(207)が
繰り返されているが、このとき、イジェクトボタン(10
5)を押して受信機(100)からカード(10i)を抜き取
ると、これがスイッチ(105)の出力に基づいてステッ
プ(207)で判別され、処理はステップ(207)からステ
ップ(273)に進む。
したがって、以後、マニュアル操作により受信バンド
及び受信周波数を変更できることになる。
また、カード(10G)が差し込んである状態でAM放送
を受信しているときには、ステップ(224),(225)が
繰り返されているが、受信機(100)からカード(10G)
を取り出すと、これがステップ(225)により判別され
て処理はステップ(225)からステップ(273)に進み、
やはり以後、マニュアル操作のモードとなる。
さらに、ステップ(206)によりFM放送を受信してい
るときも同様である。
また、カード(10i),(10G)を差し込まないで放送
を受信しているときには、ステップ(273),(274)が
繰り返されているが、このとき、カード(10i)または
(10G)を差し込むと、これがステップ(274)に判別さ
れ、処理はステップ(274)からステップ(203)に進
む。
したがって、以後、その差し込んだカードにしたがっ
て選局が行われる。
以上のようにして、この発明によれば、選局が行われ
るか、この場合、特にこの発明によれば、該当する地域
名のカード(10i)を受信機(100)に差し込み、そのカ
ード(10i)に印刷されている放送局名を指で押すだけ
で、そのカード(10i)及び押された位置に基づいてそ
の放送局を受信するための分周比NaがROM(74)から取
り出されて選局が行われるので、各放送局の周波数を知
らなくても、目的とする放送局を選局できる。
しかも、そのために、受信周波数のプリセットを行っ
ておく必要もなく、この種の機器について知識が乏しい
者でも、間違えることなく簡単にワンタッチで選局がで
きる。
また、放送局の大出力化、受信機の性能の向上などに
より、夜間になると、例えば東京において大阪の放送を
充分に実用になる状態で受信することができるが、その
ような場合にも、「関西」のカード(10i)を差し込
み、その放送局の局名を押せば、やはり簡単に希望する
放送を選局できる。すなわち、夜間になると、遠距離の
放送局を多く受信できるようになるので、特定の遠距離
局を間違えることなく選局するのは、めんどうである
が、これをワンタッチで行うことができる。
しかも、局名ドラム(1)のような大きな機構部を必
要とすることがなく、受信機(100)を小型化できる。
さらに、AM局とFM局とのバンド切り換えもカード(10
G)により行うようにしているので、受信機(100)の操
作は、電源スイッチ(107)だけとなり、選局などの操
作が簡単になる。
また、FM放送はサービスエリアが狭いので、サテライ
ト局が多く存在し、さらに、開局の過渡期でもあり、し
たがって、AM局のカード(10i)のように、特定の地域
用のカードを用意することが困難であるが、フリーカー
ド(10G)を用意しているので、そのようなFM局にも対
処できる。
さらに、カード(10i),(10G)も、単にプラスチッ
ク板に印刷をしただけのものであるから、ICカードや磁
気カードなどに比べて大幅にローコストであり、また、
スピーカ(53)などの磁気による影響を受けることがな
く、取り扱いに特別の注意がいらず、簡単である。しか
も、カード(10i),(10G)の両面をそれぞれの地域ま
たは受信バンドに割り当てているので、カード(10
i),(10G)の枚数を少なくできる。
また、カード(10i),(10G)を取り出すだけで、マ
ニュアル操作による受信機としても動作させることがで
きる。
なお、上述において、AM放送、FM放送以外にも、短波
放送、テレビ放送の音声などについても同様にして選局
することもできる。また、マーク(11)を、カード(10
i),(10G)の差し込み方向に配列し、カード(10
i),(10G)の差し込み時に1組のLED及びフォトセン
サでそのマーク(11)を読み取るようにすることができ
る。さらに、マーク(11)自身も印刷以外に切欠きなど
とすることもできる。
さらに、ROM(74)及びRAM(75)における受信周波数
についてのデータは、分周比Na,Nfではなくても、受信
周波数と一定の関係のあるデータであればよい。
H 発明の効果 この発明によれば、該当する地域名のカード(10i)
を受信機(100)に差し込み、そのカード(10i)に印刷
されている放送局名を指で押すだけで、そのカード(10
i)及び押された位置に基づいてその放送局を受信する
ための分周比NaがROM(74)から取り出されて選局が行
われるので、各放送局の周波数を知らなくても、目的と
する放送局を選局できる。
しかも、そのために、受信周波数のプリセットを行っ
ておく必要もなく、この種の機器について知識が乏しい
者でも、間違えることなく簡単にワンタッチで選局がで
きる。
また、放送局の大出力化、受信機の性能の向上などに
より、夜間になると、例えば東京において大阪の放送を
充分に実用になる状態で受信することができるが、その
ような場合にも、「関西」のカード(10i)を差し込
み、その放送局の局名を押せば、やはり簡単に希望する
放送を選局できる。すなわち、夜間になると、遠距離の
放送局を多く受信できるようになるので、特定の遠距離
局を間違えることなく選局するのは、めんどうである
が、これをワンタッチで行うことができる。
しかも、局名ドラム(1)のような大きな機構部を必
要とすることがなく、受信機(100)を小型化できる。
さらに、AM局とFM局とのバンド切り換えもカード(10
G)により行うようにしているので、受信機(100)の操
作は、電源スイッチ(107)だけとなり、選局などの操
作が簡単になる。
また、FM放送はサービスエリアが狭いので、サテライ
ト局が多く存在し、さらに、開局の過渡期でもあり、し
たがって、AM局のカード(10i)のように、特定の地域
用のカードを用意することが困難であるが、フリーカー
ド(10G)を用意しているので、そのようなFM局にも対
処できる。
さらに、カード(10i),(10G)も、単にプラスチッ
ク板に印刷をしただけのものであるから、ICカードや磁
気カードなどに比べて大幅にローコストであり、また、
スピーカ(53)などの磁気による影響を受けることがな
く、取り扱いに特別の注意がいらず、簡単である。しか
も、カード(10i),(10G)の両面をそれぞれの地域ま
たは受信バンドに割り当てているので、カード(10
i),(10G)の枚数を少なくできる。
また、カード(10i),(10G)を取り出すだけで、マ
ニュアル操作による受信機としても動作させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図〜第4図はこの発明の一例の斜視図及
びその正面図、第8図はその系統図、第5〜第7図、第
9図〜第13図はその説明のための図である。 (10i),(10G)は放送局カード、(30)はAM受信回
路、(60)はFM受信回路、(70)はマイクロコンピュー
タ、(100)は受信機、(200)は選局ルーチンである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PLLの発振信号に基づいて周波数変換を行
    って放送の受信を行うシンセサイザ方式の受信系と、 全国を複数の地域に分割したときのその地域名及びその
    地域で受信できる放送局の局名の一覧表を、上記地域単
    位で表示しているカードと、 上記一覧表に示されている放送局を受信するために必要
    な周波数データを有するメモリと、 上記カードが示している地域を示す信号を形成する形成
    手段と、 上記カードの前面に位置し、かつ、透明のタッチパネル
    を構成する複数の選局用スイッチとを有し、 選局時、上記形成手段及び上記選局スイッチの出力信号
    に基づいて上記メモリから上記周波数データを取り出
    し、 この取り出された周波数データに基づいて上記PLLにお
    ける可変分周回路の分周比をセットして上記カードが表
    示している地域において上記選局用スイッチが対応して
    いる放送局を選局するようにしたシンセサイザ方式のラ
    ジオ受信機。
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DE68914555T DE68914555T3 (de) 1988-09-13 1989-09-07 Synthesizer für Funkempfänger.
US07/406,057 US5001775A (en) 1988-09-13 1989-09-12 AM/FM receiver with insertable memory card and display of frequencies and respective geographic regions

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