JP2727308B2 - 暗渠の耐震継手 - Google Patents

暗渠の耐震継手

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JP2727308B2
JP2727308B2 JP7125835A JP12583595A JP2727308B2 JP 2727308 B2 JP2727308 B2 JP 2727308B2 JP 7125835 A JP7125835 A JP 7125835A JP 12583595 A JP12583595 A JP 12583595A JP 2727308 B2 JP2727308 B2 JP 2727308B2
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一男 高野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洞道、上下水道、地下
鉄、共同溝等の暗渠の接続に用いる暗渠の継手に関し、
特に大地震等による大きな不等沈下や横ずれによる変位
を吸収することが可能な暗渠の耐震継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の暗渠の継手には、互いに対向する
一対の筒状の暗渠の対向端部に筒状の枠体をそれぞれ碇
着させると共に、ゴム・合成樹脂等の弾性体から短筒状
に形成した可撓止水部材の両端部を、前記枠体の内周面
に水密的に取り付けて地盤の不等沈下に伴なう暗渠の相
対変位を吸収させると共に、これらの暗渠間の止水を行
なわせしめる様にしたタイプのものがある。一例とし
て、本出願人の提案にかかる特公昭63−58982号
公報記載の継手は、図16の断面図に示されるように、
1対の相対向させた暗渠a,a′の端部の内周面に形成
された段差部b,b′に跨って、ゴム・合成樹脂等の弾
性材からなる短筒形に形成され、かつ中央に内周側に膨
出した環状のくびれ部cを有し、さらにこのくびれ部c
の両側から延びる碇着フランジ部d,d′を有する可撓
止水部材eを該碇着フランジ部d,d′において固着
し、前記段差部b,b′と前記可撓止水部材eとの間に
形成された空間部に該可撓止水部材eの軸方向への膨出
変形を防止する保護材f,f′を配設したものである。
なお、g,g′はフランジh,h′、j,j′および端
面部i,i′を備えた枠体であり、kは目地材である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の暗渠の継手
は、暗渠の不等沈下や横ずれによる剪断変位に対しては
30cm位までは対応できるように設計されているが、
大地震等によりこの対応可能な値を越える大きな剪断変
位が発生した場合は、可撓止水部材eは破断し継手の機
能は失われる。そして、洞道や共同溝等では、不等沈下
や横ずれによる段差発生のおそれがあり、震災後の交通
障害の発生や配管設備の損傷等の被害が多発する。
【0004】本発明は、上記従来の暗渠の継手の問題点
にかんがみなされたものであって、大地震等によって生
じる暗渠の不等沈下や横ずれ等の大きな変位によっても
上記段差発生や破損することがない暗渠の耐震継手を提
供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する暗渠
の耐震継手は、1対の相対向させた暗渠の端部の内周面
に形成された段差部の周面に沿って配置された短筒状の
可撓止水部材碇着用フランジ部と、この可撓止水部材碇
着用フランジ部から暗渠の端面に沿って外周側に延長す
る連結部と、この連結部の外周端から暗渠の外周面上に
延長するカラーおよびクッション材支持用フランジ部と
を有する枠体と、該1対の暗渠の段差部に跨って、ゴム
・合成樹脂等の弾性材からなる短筒状に形成され、両側
から該可撓止水部材碇着用フランジ部上に延長する碇着
フランジ部とを有し、各碇着フランジ部において該碇着
用フランジ部を介して暗渠に固着される可撓止水部材
と、該カラーおよびクッション材支持用フランジ部上に
支持されたクッション材と、該クッション材の外側表面
に接するようにして該カラーおよびクッション支持用フ
ランジ部上に支持されたカラーとを備えることを特徴と
する。
【0006】また本発明の一側面において、暗渠の耐震
継手は、1対の相対向させた暗渠の端部の内周面に形成
された段差部の周面に沿って配置された短筒状の可撓止
水部材碇着用フランジ部と、この可撓止水部材碇着用フ
ランジ部から暗渠の端面に沿って外周側に延長する連結
部と、この連結部の外周端から暗渠の外周面上に延長す
るカラーおよびクッション材支持用フランジ部と、この
カラーおよびクッション材支持用フランジ部の軸方向外
側の端部から径方向外側に立上る立上り部とを有し、該
カラーおよびクッション材支持用フランジ部と該立上り
部とによってカラーおよびクッション材収納用凹部を形
成した枠体と、該1対の暗渠の段差部に跨って、ゴム・
合成樹脂等の弾性材からなる短筒状に形成され、両側か
ら該可撓止水部材碇着用フランジ部上に延長する碇着フ
ランジ部とを有し、各碇着フランジ部において該碇着用
フランジ部を介して暗渠に固着される可撓止水部材と、
該カラーおよびクッション材収納用凹部に収容されたク
ッション材と、該クッション材の外側表面に接するよう
にして該カラーおよびクッション材収納用凹部に収容さ
れたカラーとを備えることを特徴とする。
【0007】
【作用】暗渠の不等沈下が生じた場合における本発明の
耐震継手の作用を図1に説明する。今大地震等により従
来の暗渠の継手の可撓止水部材の伸縮許容範囲を越える
大きな変位量Sの不等沈下が暗渠1−1に生じた場合、
平常時に点線で示す位置にあった暗渠1−1は実線で示
す位置に沈下する。各暗渠1−1〜1−5をそれぞれ隣
接する暗渠と連結する継手2−1〜2−4はそれぞれカ
ラー3により拘束されており、隣接する暗渠に対して上
下方向の剪断変位を妨げられているので、暗渠1−1に
隣接する暗渠1−2および1−3は暗渠1−1および1
−4、1−5に対してそれぞれカラー3の内部でクッシ
ョン材を押圧しながらα度だけ角度変位(断面扇状の変
位)をする。またこの時各継手2−1〜2−4の可撓止
水部材(図示せず)は各暗渠1−1〜1−5の角度変位
に追随して伸縮する。この場合の可撓止水部材の伸縮量
は各暗渠1−1〜1−5の角度変位に伴う比較的小さな
価のものであるので、暗渠1−1の不等沈下量Sが可撓
止水部材の伸縮許容範囲を越える大きな価であっても充
分追随することができる。
【0008】こうして、複数の継手2−1〜2−4の協
働により、各カラー3内での各暗渠1−1〜1−3の角
度変位(扇状変位)と各継手の可撓止水部材の伸縮動作
の組合せにより、可撓止水部材の伸縮許容範囲を越える
大きな価の不等沈下を吸収することができる。この場合
1つの暗渠の長さLが大きい程同じ角度αの角度変位に
よってより大きな不等沈下量Sに対処することができ
る。
【0009】以上本発明にかかる暗渠の耐震継手の作用
を不等沈下の場合について説明したが、暗渠の横ずれが
生じた場合にも上記と同じ理由により継手の可撓止水部
材の破断を生じることなく横ずれによる暗渠の変位を吸
収することができる。
【0010】
【実施例】以下添付図面について本発明の実施例につい
て説明する。
【0011】図2〜図5は鋼製カラーを使用した本発明
にかかる暗渠の耐震継手の一実施例を示すもので、図2
は正面図、図3は継手の頂部および側壁部の断面を示す
図2中A−AおよびB−B矢視図、図4は図2中C−C
矢視図、図5は図2に示す継手の側面図である。
【0012】図において1、1′はコンクリートを捨石
基盤5上に打設することにより断面を正方形に形成した
ボックスカルバート型の暗渠である。この1対の暗渠
1、1′の対向する端部どうしは、本発明にかかる継手
2により接続されている。
【0013】この暗渠の継手2は、暗渠1、1′の対向
端部の内周面側の周縁に段差部3、3′が形成されてお
り、筒状の枠体4、4′が固定されている。枠体4′の
形状および暗渠1′への取付構造は枠体4と全く同一で
あるので、以下枠体4等に用いた符号にダッシュを付し
た番号を付して枠体4′等の説明を省略する。
【0014】枠体4は、段差部3の周面に沿って配置さ
れた短筒状の可撓止水部材碇着用フランジ部4aと、こ
の可撓止水部材碇着用フランジ部4aから暗渠の端面に
沿って外周側に延長する連結部4bと、この連結部4b
の外周端から暗渠の外周面上に延長するカラーおよびク
ッション材支持用フランジ部4cと、このカラーおよび
クッション材支持用フランジ部4cの軸方向外側の端部
から径方向外側に立上る立上り部4dとを有し、該カラ
ーおよびクッション材支持用フランジ部4cと該立上り
部4dとによってカラーおよびクッション材収納用凹部
4eが形成されている。なお、フランジ部4aの軸方向
外端部から内周側に向けて暗渠の端面に沿って延長する
端面部4fが設けられている。
【0015】枠体4において、可撓止水部材碇着用フラ
ンジ部4a、端面部4fおよび連結部4bの中下部の4
b−1は、図5から明らかなように連続する1枚の板で
形成されており、連結部4bの中上部の4b−2、カラ
ーおよびクッション材支持用フランジ部4cおよび立上
り部4dは所定間隔で配置された複数の板材で形成され
ていて、上部連結部4b−2は下部連結部46−1に溶
接されて一体化されている。なお、上部連結部4b−
2、カラーおよびクッション支持用フランジ部4cおよ
び立上り部4dは、本実施例のように断続的に設けられ
たものに限らず、連続した1枚の板からなるものでもよ
い。ただし後述のように継手が縮み動作をする場合にフ
ランジ部4cが断続的に設けられていた方がカラー15
により押し拡げられ易く好ましい。
【0016】段差部3、3′に跨って、ゴム・合成・樹
脂等の弾性材からなる短筒状に形成され、内周側に膨出
するくびれ部6aと、このくびれ部6aの両側から可撓
止水部材碇着用フランジ部4a上に延長する碇着フラン
ジ部6bとを有する可撓止水部材6が配設されている。
この可撓止水部材6は、枠体4のフランジ部4aを介し
てアンカーボルト7およびこれに螺合するナット8によ
り暗渠1、1′に固着されている。なお9はナット8と
可撓止水部材6の碇着フランジ部6bとの間に介装され
た押板である。枠体4と可撓止水部材6との間の空間に
は可撓止水部材6の軸方向への膨出変形を防止するゴム
・合成樹脂等等からなる環状の保護材10が配設されて
おり、この保護材10はボルト11により押板9に固定
されている。
【0017】枠体4のカラーおよびクッション材支持用
フランジ部4cは、カラー15を支え正しい壁厚の間隔
を維持する機能を有し、また継手の運搬時には、枠体4
とカラー15を相互に固定することにより荷くずれを防
止する役割を果すことができる。
【0018】この枠体4のカラーおよびクッション材支
持部材用フランジ部4c上のカラーおよびクッション材
収納用凹部4eにはクッション材14が全周にわたり収
納されている。
【0019】クッション材14としては、継手の頂部と
底部、特に底部は継手の自重を支えながら暗渠の扇状変
形に必要なスペースを形成しておくことが必要であるの
で、継手の自重に充分耐えられる強度を有する弾性材料
を使用する必要がある。このため継手の頂部と底部、特
に底部にはスポンジの中で比較的に硬い独立気泡(単
泡)のスポンジ(エラスチックフィラー)を使用するこ
とが好ましい。クッション材としては、その他軟質のゴ
ム材、発泡スチロール等を使用条件に合せて選択使用す
る。
【0020】クッション材14の厚みについては、薄す
ぎると暗渠1、1′の角度変位時に暗渠1、1′の端部
がカラーに当って破損を生じるおそれがある一方、厚す
ぎるとクッション材の耐力が低下して、継手が沈んだり
地震時動き出すおそれがあるので、継手の使用条件に合
せて適宜選択する。また場合により側面部のクッション
材は頂部、底部よりも薄くてもよい。
【0021】カラーおよびクッション材収納用凹部4e
には、クッション材14の外側表面に接するようにして
短筒状の鋼製カラー15が収納されている。カラー15
の厚みはカラーおよび枠体4の立上り部4dの厚みより
も大きく設計されており、地震等により暗渠1、1′が
相互に接近するように変位した時立上り部4dがカラー
15の端部により軸方向外側に押拡げられることにより
継手の機能が維持されるように考慮されている。
【0022】図3および図4において、16は暗渠1、
1′の端部間に配設された目地材であり、また図4にお
いて17は底部目地材、18は目地部プレートである。
目地材16、17としては、独立気泡で硬く耐候性に優
れた発泡目地材が好ましい。
【0023】図6は本発明にかかる耐震継手の他の実施
例の一部を示す断面図である。なお以下の実施例におい
て図3〜図5の実施例と同一構成部分は同一符号で示し
詳細な説明を省略する。図6は図3〜図5の実施例にお
ける枠体4の立上り部4dを省略した以外は図3〜図5
の実施例と同一である。この実施例は立上り部が存在し
ないので、暗渠が相互に接近するように変位する場合継
手の縮み動作に障害がなく、より円滑な縮み動作を行う
ことができる。
【0024】図6の継手2を工場で組立て施工現場に運
搬する場合は、カラー15およびクッション材14がカ
ラーおよびクッション材支持用フランジ部4cから脱落
するおそれがあるので、図7に示すようにカラー15の
両側の数ヵ所にボルト孔を穿設し、当て板18を当てが
いボルト20で固定する。またカラー15にボルト孔を
設けるだけの厚みがない場合は、図8に示すように、フ
ランジ部4cの軸方向外側端部を折曲げて折曲部4gを
形成し、この折曲部4gおよびカラー15の両側に当て
板21を当てがいボルト22で固定するようにしてもよ
い。図7または図8に示す方法によりカラー15および
クッション材14を枠体4に対し固定した場合は、施工
時にボックスカルバート形成のためのコンクリート打設
を行う際に当て板19または21を取外せばよい。
【0025】図9は本発明にかかる耐震用継手の他の実
施例を示す。
【0026】この実施例においては、枠体4の連結部4
bの目地材16と接触する面およびフランジ部4cのク
ッション材14と接触する面に鋼製カラー15の防錆用
の防水シート30が接着剤で貼着けられており、また鋼
製カラー15の外周側にもゴムアス系等の防水シート3
2が全周にわたり巻回され接着剤で貼着けられている。
またこの防水シート32が継手施工の際に土砂の埋戻し
等により損傷しないようにポリエチレン樹脂発泡体等か
らなる防水シート保護用ボード34が防水シート32を
被覆するようにして全周にわたり巻回されており、ボー
ド34の両端部は接着剤36により暗渠1、1′に接着
されている。
【0027】図10〜図13は本発明の他の実施例を示
す。この実施例は継手の設置現場における施工が可能な
もので、大型の継手で工場からの運搬が困難なもの等の
施工に適するものである。
【0028】この継手は図10に示す継手部40と図1
1に示すカラー部50が別々に作られたものを継手の設
置現場において組立てるように構成したものである。
【0029】図10(a)に正面図を示す継手部40
は、図10(a)のEE矢視図である図10(b)に断
面を示すように、枠体4の可撓止水部材碇着用フランジ
部4a、端面部4fのみならず、連結部4bおよびカラ
ーおよびクッション支持用フランジ部4cもすべて連続
した1枚の板で一体的に形成されている点および端面部
4fに固定されたアンカー42を有する点が図6の実施
例と異るが他の構成では図6の実施例の対応する部分と
基本的に同一である。
【0030】継手部40はこのまゝでは枠体4側と枠体
4′側が相互に固定されておらず不安定であるため、コ
ンクリート打設時まで枠体4側と枠体4′側を仮止めし
ておく必要がある。このため継手部40の4隅に軸方向
に延長する仮設固定バー48を点溶接する。
【0031】継手部40には上下両側に2個ずつ計4個
の吊下用のロープ締結環44がフランジ部4aに取付け
られている。なお46は仮設補強用梁である。
【0032】図11(a)に正面図をまた、図11
(b)に側面図をそれぞれに示すカラー部50は鋼製カ
ラー52の内側にクッション材54を張付けてなり、一
側に前後2個ずつ計4個の吊下用ロープ締結環56が取
付けられている。
【0033】この継手を設置現場で組立てる場合は、カ
ラー部50を図12(a)に示すように横置きし、また
継手部40を図12(b)に示すように横置きする。次
に図12(c)に示すように、継手部40の吊下用ロー
プ締結環44に吊下用ロープ49を結び着けて吊下げカ
ラー部50内に嵌合する。
【0034】次に、図13(a)に示すように、カラー
部50の吊下用ロープ締結環56に吊下用ロープ59を
結び着けて斜め上方に引上げ組合わされたカラー部50
と継手部40を立上げる。この際継手部40のカラー部
50からの脱け出しを防ぐため、吊下用ロープ締結環5
6が取付けられた端部の反対側のカラー部50と継手部
40の各端部を図8に示す当て板21およびボルト22
と同じ構成の当て板51およびボルト53を用いて相互
に固定しておく。
【0035】こうして図13(b)に示すように組合わ
されたカラー部50と継手部40を捨石基盤5上に立上
らせた後仮設固定バー48、当て板51、ボルト53お
よび仮設補強用梁46を取外し、コンクリートを打設し
て暗渠を完成する。
【0036】図14は本発明の他の実施例を示す。図1
4において、図13(b)と同一構成要素は同一符号で
示しその説明を省略する。
【0037】図14の実施例においては鋼製カラー部6
0は底部と両側部が一体成形されたカラー本体部62を
構成しており、頂部64のみが別体に形成されている。
この継手を組立てる場合は、カラー本体部62を基盤5
上に据付け、継手部40をカラー本体部62に挿入据付
けた後カラー頂部64の吊下用ロープ締結環66に結び
着けた吊下げロープ68によりカラー頂部64を降下し
てカラー本体部62上に載置し、カラー頂部64のボル
ト挿入孔72およびカラー本体部62のフランジ部70
のボルト挿入孔74にボルト(図示せず)を挿入しカラ
ー頂部64とカラー本体62を相互に固定する。
【0038】図15は鉄筋コンクリート製カラー80を
使用した実施例を示す。図15(a)は正面図、(b)
は側面図、(c)は側面の一部断面図である。カラー8
0以外の構成は図13(b)に示す継手と基本的に同一
であるので、同一構成要素は図13と同一符号で示しそ
の説明を省略する。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、大
地震等によって大きな変位量の暗渠の不等沈下や横ずれ
が発生した場合、隣接する暗渠とそれらを連結する継手
はそれぞれカラーにより拘束されているので、隣接する
暗渠間の剪断変位が妨げられ、変位をする暗渠を中心と
してその前後の複数の暗渠がカラーの内周側のクッショ
ン材を押圧しながら角度変位(扇状変位)をするととも
に、これら角度変位をする複数の暗渠の継手の各可撓止
水部材は暗渠の角度変位に追随して伸縮する。この場合
の可撓止水部材の伸縮量は許容範囲内のものであるので
暗渠の不等沈下や横ずれによる変位量が大きい場合でも
破損を生じることなく充分追随することができる。そし
て、洞道や共同溝等では、不等沈下や横ずれによる段差
発生のおそれがなくなり、震災後の交通障害の発生や配
管設備の損傷等の被害の発生を最少限にと留めることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる継手の動作を説明するための暗
渠の模式図である。
【図2】本発明にかかる継手の1実施例を示す正面図で
ある。
【図3】同実施例の図2におけるA−AおよびB−B矢
視図である。
【図4】同実施例の図2にけるC−C矢視図である。
【図5】同実施例の側面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図7】図6の実施例においてカラーを枠体に固定する
一方法を示す断面図である。
【図8】図6の実施例においてカラーを枠体に固定する
他の方法を示す断面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示すもので、(a)は
継手部の正面図、(b)は図10(a)中E−E矢視図
である。
【図11】同実施例のカラー部を示すもので、(a)は
正面図、(b)は側面図である。
【図12】同実施例の継手の施工方法を示す斜視図であ
る。
【図13】同実施例の継手の施工方法を示す斜視図であ
る。
【図14】本発明の他の実施例を示す正面図である。
【図15】本発明のさらに他の実施例を示す図で、
(a)は正面図、(b)は側面図、(c)はカラー低部
の側断面図である。
【図16】従来の継手を示す断面図である。
【符号の説明】
1、1′ 暗渠 2 継手 3 段差部 4 枠体 4a 可撓止水部材碇着用フランジ部 4b 連結部 4c カラーおよびクッション支持用フランジ部 6 可撓止水部材 14 クッション材) 15 カラー

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の相対向させた暗渠の端部の内周面
    に形成された段差部の周面に沿って配置された短筒状の
    可撓止水部材碇着用フランジ部と、この可撓止水部材碇
    着用フランジ部から暗渠の端面に沿って外周側に延長す
    る連結部と、この連結部の外周端から暗渠の外周面上に
    延長するカラーおよびクッション材支持用フランジ部と
    を有する枠体と、 該1対の暗渠の段差部に跨って、ゴム・合成樹脂等の弾
    性材からなる短筒状に形成され、両側から該可撓止水部
    材碇着用フランジ部上に延長する碇着フランジ部とを有
    し、各碇着フランジ部において該碇着用フランジ部を介
    して暗渠に固着される可撓止水部材と、 該カラーおよびクッション材支持用フランジ部上に支持
    されたクッション材と、 該クッション材の外側表面に接するようにして該カラー
    およびクッション支持用フランジ部上に支持されたカラ
    ーとを備えることを特徴とする暗渠の耐震継手。
  2. 【請求項2】 1対の相対向させた暗渠の端部の内周面
    に形成された段差部の周面に沿って配置された短筒状の
    可撓止水部材碇着用フランジ部と、この可撓止水部材碇
    着用フランジ部から暗渠の端面に沿って外周側に延長す
    る連結部と、この連結部の外周端から暗渠の外周面上に
    延長するカラーおよびクッション材支持用フランジ部
    と、このカラーおよびクッション材支持用フランジ部の
    軸方向外側の端部から径方向外側に立上る立上り部とを
    有し、該カラーおよびクッション材支持用フランジ部と
    該立上り部とによってカラーおよびクッション材収納用
    凹部を形成した枠体と、 該1対の暗渠の段差部に跨って、ゴム・合成樹脂等の弾
    性材からなる短筒状に形成され、両側から該可撓止水部
    材碇着用フランジ部上に延長する碇着フランジ部とを有
    し、各碇着フランジ部において該碇着用フランジ部を介
    して暗渠に固着される可撓止水部材と、 該カラーおよびクッション材収納用凹部に収容されたク
    ッション材と、 該クッション材の外側表面に接するようにして該カラー
    およびクッション材収納用凹部に収容されたカラーとを
    備えることを特徴とする暗渠の耐震継手。
  3. 【請求項3】 該カラーは鋼製カラーであり、その外周
    に巻回された防水シートをさらに備えることを特徴とす
    る請求項1または2記載の暗渠の耐震継手。
  4. 【請求項4】 該防水シートを被覆するように該防水シ
    ートの外側に配設された防水シート保護用ボードをさら
    に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の暗渠の耐震継手。
  5. 【請求項5】 該カラーは鉄筋コンクリートからなるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の暗渠の耐震継
    手。
  6. 【請求項6】 該クッション材は独立気泡のスポンジか
    らなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の暗渠の耐震用継手。
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