JP2726898B2 - ノイラミニダーゼ・アイソザイムl及びガングリオシド類の製造法 - Google Patents

ノイラミニダーゼ・アイソザイムl及びガングリオシド類の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規なノイラミニダーゼ・アイソザイム及
びそれを用いるガングリオシド類の製造法に関する。
従来技術とその課題 ガングリオシドは、シアル酸を含有するスフィンゴ糖
脂質群の総称であり、高等動物の脳特に神経系に存在す
ることが知られている。ガングリオシド類は、生体内に
おいて、神経機能や細胞の相互識別、分化、増殖、ガン
化、老化等に関与し、また細胞社会学的視点から、コレ
ラトキシン、ボツリヌス毒素等の細胞毒素、甲状腺ホル
モン等のペプチドホルモン、インターフェロン等の受容
体機能にあずかり、更に細胞表面の陰性電荷に寄与して
いるものと考えられる。実際、ウシの脳から抽出された
ガングリオシド類が、障害を受けた末梢神経の再生に促
進的に働き、特に、アルコール症の多発性神経炎や糖尿
病性ニューロパチーの治療薬として有用であることが報
告されている〔「医薬と薬学」、第13巻、6号、1407〜
1412(1985)、「プラクティス」、(4)、452〜456
(1987)、「医薬ジャーナル」、22(7)、55〜62(19
86)〕。
上述したように、ガングリオシド類は生体内において
種々の機能を有する重要な物質群であり、従って、各種
のガングリオシドを純粋に取出す方法の確立が望まれて
いる。従来、特定のガングリオシドを製造するに当って
は、種々のクロマトグラフィーを使用する方法が試みら
れているが、出発原料である牛脳等から抽出されたガン
グリオシド成分が、多種類のガングリオシドを微量ずつ
含むガングリオシド類の混合物であるため、繁雑な操作
を行なっても目的物を得るのが非常に困難であり、的確
な精製方法は見出されていない。また、化学的手法によ
ってガングリオシド類を合成する試みも成されている
が、工程が複雑であり、副反応が起り易く、副生物の分
離が困難である。
一方、ノイラミニダーゼは、単独では、ガングリオシ
ド類には直接作用しないと考えられていた酵素であり、
実際、コール酸塩等の界面活性剤の存在下にガングリオ
シドGM1からアシアロガングリオシドGA1を生成するとい
う報告がなされているのみである〔斎藤正樹:代謝、1
6、761(1977)〕。しかも、ノイラミニダーゼにアイソ
ザイムが存在することは全く知られていない。
課題を解決するための手段 本発明者は、上記従来技術の課題に鑑みて鋭意研究を
重ねた結果、ガングリオシド類から特定のガングリオシ
ドを生成し得る、新規なノイラミニダーゼ・アイソザイ
ムを見い出し、本発明を完成した。
即ち本発明は、 下記の理化学的性状を有するノイラミニダーゼ・アイ
ソザイムL 作用:ガングリオシド類の混合物から選択的にガングリ
オシドGM1及び/又はアシアロGM1を生成する。
分子量:約88000ダルトン(ゲル過クロマトグラフィ
ー及びSDS−PAGE電気泳動法による) 至適pH:4.7〜5.5(牛脳ガングリオシド類を基質とした
場合) 熱安定性:60℃以下、及び ガングリオシド類に、請求項のノイラミニダーゼ・
アイソザイムLを作用させて、ガングリオシドGM1及び
/又はアシアロGM1を選択的に得ることを特徴とするガ
ングリオシド類の製造法に係る。
本発明は鋭意研究の結果、アースロバクター・ウレア
ファシエンス(Arthrobacter ureafaciens)起源のノイ
ラミニダーゼには新規なアイソザイムが存在し、該アイ
ソザイムをガングリオシド類に作用させる場合には、ガ
ングリオシドGM1及び/又はアシアロGM1が高純度で収率
良く且つ選択的に得られることを見出した。また、本発
明によれば、副生物が生成しないので、得られるガング
リオシドGM1及び/又はアシアロGM1を容易に精製でき
る。また、本酵素を用いる場合には、従来使用されてい
た界面活性剤を使用する必要がない。
本発明ノイラミニダーゼ・アイソザイムL(以下単に
アイソザイムLという)の活性測定は、ノイラミニダー
ゼの通常の活性測定方法と同様にして行なえばよい。例
えば、ジャーナル オブ バイオロジカル ケミストリ
ー〔J.Biol.Chem.234,1971(1959)〕等に記載のチオバ
ルビツール酸法に従って行なえばよい。アイソザイムL
の1単位は、37℃で1分間に1マイクロモルのN−アセ
チルノイラミン酸を生成する酵素量とする。
本発明アイソザイムLの分子量測定に採用したゲル
過クロマトグラフィー及びSDS−PAGE電気泳動は、以下
のようにして行なった。
〔ゲル過クロマトグラフィー〕 セファデックスG150(ファルマシア社製)を用いるゲ
ル過法によった。溶出液としては、50mMリン酸緩衝液
(pH6.8)を用いた。
〔SDS−PAGE電気泳動法〕
U.K.Laemmliの方法〔Nature,227,680(1970)〕に従
い、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行なっ
た。
また本発明アイソザイムLの安定pH域は4.5〜9.5であ
り、作用適温は45〜55℃である。
一方、アースロバクター・ウレアファシエンス起源の
ノイラミニダーゼはI及びIIに分離されており、その理
化学的性質は下記第1表の通りであるとされていた〔Y.
Uchida et al,J.Biochem.,86.425(1979)〕。
上記したように、従来のノイラミニダーゼと本発明ア
イソザイムLは理化学的性質を異にしている。従って、
本発明アイソザイムLは、従来より知られているアース
ロバクター・ウレアファシエンス起源のノイラミニダー
ゼとは異なった分子種の酵素であることが判る。
本発明アイソザイムLは、アースロバクター・ウレア
ファシエンスを培養し、得られる培養物から採取でき
る。
アースロバクター・ウレアファシエンス属細菌として
は公知のものを用いることができ、その具体例として
は、例えば、アースロバクター・ウレアファシエンスM1
057株(微工研条寄第1391号)等を挙げることができ
る。
アースロバクター・ウレアファシエンスの培養は、通
常の液体培地及び固体培地のいずれを用いても実施でき
るが、通常液体培地を用いるのが有利である。また所望
酵素を生産するためには、振盪培養や通気撹拌培養等を
行なうのが好ましい。培地としては特に制限がなく、微
生物の培養に用いられる通常の栄養源等を含有する各種
の培地を使用できる。栄養源としては、例えば、ブドウ
糖、果糖、乳糖、転化糖、澱粉糖化液、ソルビトール、
グリセロール等の糖質類、ピルビン酸、リンゴ酸、コハ
ク酸等の有機酸類等の炭素源、ペプチド類、肉エキス、
酵母エキス、カザミノ酸、尿素、アンモニウム塩、硝酸
塩等の窒素源、リン、マグネシウム、カリウム、ナトリ
ウム等の無機塩類、硼素、銅、沃素、鉄、マンガン、亜
鉛、コバルト、モリブデン等の微量元素類、ビタミン類
等の微量成育因子等を例示できる。更に、例えば動物組
織抽出物又は浸出物等を含有する天然乃至半合成培地等
も使用できる。該培地の具体例としては、例えば、、ト
ッド・ヘウィット肉汁(Todd Hewitt Broth)やブレイ
ン・ハート・インフュージョン(Brain Heart Infusio
n)培地等の名称で市販されているもの等を例示でき
る。
培養条件としては、培養温度20〜40℃程度、好ましく
は25〜30℃程度、培養時間は10〜70時間程度とすればよ
い。
かくして得られるアースロバクター・ウレアファシエ
ンスの培養液から、公知の方法に従って本発明アイソザ
イムLを採取することができる。例えば、培養液から菌
体を分離除去し、得られる清澄液に、硫安分画、アフィ
ニティクロマトグラフィー、必要に応じイオン交換クロ
マトグラフィー、クロマトフォーカシング、ゲル過等
の精製操作を施せばよい。
かくして得られる本発明アイソザイムLをガングリオ
シド類に作用させることにより、ガングリオシドGM1
び/又はアシアロGM1を選択的に得ることができる。上
記酵素反応は、ガングリオシド類(基質)及び緩衝液、
更に必要に応じて殺菌水を含む反応液に、アイソザイム
Lを添加することにより行なわれる。
上記酵素反応において、主にガングリオシドGM1を得
ようとする場合、その反応条件は以下の通りである。ガ
ングリオシド類としては特に制限されず公知のものが使
用でき、その具体例としては、例えば、ガングリオシド
GD1a、GD1b、GT1a、GT1b及びGQ1bから選ばれた少くとも
1種、牛脳抽出ガングリオシド混合物等を例示できる。
ガングリオシド類の使用量は制限されないが、通常反応
液1mlあたり飽和濃度(通常20mg以下)、好ましくは0.1
〜3mg程度とすればよい。アイソザイムLの使用量も特
に制限されないが、通常反応液1ml当り1mU以上、好まし
くは10〜500mU程度とすればよい。緩衝液としてはpHが
4〜8程度の公知のものが使用でき、例えば、10〜200m
M程度の酢酸緩衝液(pH4.5〜5.5)、Mcllvaine緩衝液
(pH3.5〜5.5)等を例示できる。反応温度は酵素が作用
し得る温度であれば特に制限されないが、通常30〜40℃
程度とすればよい。反応時間は基質濃度、反応温度等に
より適宜選択すればよいが、例えば37℃の時には30分〜
12時間程度とすればよい。
また、上記酵素反応において、主にアシアロGM1を得
ようとする場合には、その反応条件は以下の通りであ
る。ガングリオシド類としては特に制限されず公知のも
のが使用でき、その具体例としては、例えば、ガングリ
オシドGM1、GD1a、GD1b、GT1a、GT1b及びGQ1bから選ば
れた少くとも1種、牛脳抽出ガングリオシド混合物等を
例示できる。ガングリオシド類の使用量は制限されない
が、通常反応液1mlあたり20mg以下、好ましくは0.05〜1
mg程度とすればよい。アイソザイムLの使用量も特に制
限されないが、通常反応液1ml当り3mU以上、好ましくは
0.1mU程度とすればよい。緩衝液及び反応温度は上記と
同様の条件でよい。反応時間は基質濃度、反応温度等に
より適宜選択すればよいが、例えば37℃の時には30分〜
12時間程度とすればよい。
上記酵素反応において、酵素量、反応温度、反応時間
等を適宜選択することにより、ガングリオシドGM1及び
アシアロGM1を夫々単独で若しくは混合物として得るこ
とができる。
反応液からガングリオシドGM1及びアシアロGM1を精製
するに当っては公知の精製方法が採用できる。例えば、
ガングリオシドGM1又アシアロGM1を単独で得た場合に
は、溶媒抽出した後、凍結乾燥等により精製できる。ま
た混合物として得た場合には、イオン交換樹脂カラムな
どを用いてガングリオシドGM1とアシアロGM1とを分離
し、次いで、濃縮、脱塩、凍結乾燥等を行なうことによ
り精製できる。
発明の効果 本発明に従い、本発明アイソザイムLをガングリオシ
ド類に作用させる時には、従来合成又は精製が困難であ
るとされていたガングリオシド類の中、ガングリオシド
GM1及び/又はアシアロGM1を高純度で収率良く且つ選択
的に得ることができる。しかも副生物が生成しないの
で、得られるガングリオシドGM1及び/又はアシアロGM1
を容易に精製できる。また、本酵素を用いる場合には、
従来使用されていた界面活性剤を使用する必要がない。
実 施 例 以下に参考例及び実施例を挙げ、本発明をより一層明
瞭なものとする。
参考例1 ラクトース5.0g、リン酸第2アンモニウム2.0g、塩化
ナトリウム3.0g、リン酸第2カリウム1.0g、硫酸マグネ
シウム0.1g及び脱塩水1000mlを含む培地(pHを7.0に調
整)を、2容坂口フラスコにいれ、オートクレーブで
加熱滅菌した。
これに、アースロバクター・ウレアファシエンスM105
7株を接種し、28℃で24時間振盪培養を行ない、得られ
た培養液を遠心分離(10000rpm、10分)して培養上清を
得た。
得られた培養上清に硫安を加え、硫安80%飽和で沈澱
する部分を採取し、これを少量の水に溶かし、10mM酢酸
緩衝液(pH4.5)で透析した。透析液を、可溶性デンプ
ンとコロミン酸を含む2N水酸化ナトリウム溶液にエピク
ロルヒドリンを加えて調製した、コロミン酸をリガンド
とするゲルを充填したカラムに通搭してノイラミニダー
ゼを吸着させ、100mM酢酸緩衝液(pH4.5)で溶出した。
次いで、ノイラミニダーゼ活性区分を硫安塩析し、脱
塩水で透析し、透析液をクロマトフォーカシングにより
3成分に分離した。クロマトフォーカシングは、透析液
を、25mMイミダゾール−HCl(pH7.4)で平衡化したポリ
バァッファー交換体充填カラムに通搭し、pH3.8に調整
したポリブァッファー74〔ファルマシア社製〕 で溶出して行なった。
得られた3成分を個々に硫安塩析し、100mMリン酸緩
衝液(pH7.0)に溶解し、Ultrogel AcA44〔I.B.F.バイ
オテクニクス社製〕を用いてゲル過し、4成分を得
た。その中の1成分から、アイソザイムLの980単位を
得た。
アイソザイムLの酵素活性は、チオバルビツール酸法
に従い、以下のようにして行なった。
即ち、酵素液0.1ml、0.4%N−アセチルノイラミンラ
クトース溶液0.05ml及び0.2M酢酸緩衝液(pH5.0)0.05m
lを、37℃で10分間反応させ、遊離したN−アセチルノ
イラミン酸をチオバルビツール酸法で定量した。アイソ
ザイムLの1単位は、37℃で1分間に1マイクロモルの
N−アセチルノイラミン酸を生成する酵素量とした。
実施例1 0.5%ガングリオシドGD1a溶液1ml、40mM酢酸緩衝液
(pH5.0)1ml、アイソザイムL溶液1ml(0.3U/ml)及び
殺菌水1mlを、37℃で1時間反応させた後、反応液にク
ロロホルムを1/10容添加し、酵素反応を停止した。反応
液より、クロロホルム:メタノール(2:1)を用いて生
成したガングリオシドGM1を抽出した後、凍結乾燥し、
ガングリオシドGM13.5mgを白色粉末として得た。
尚、ガングリオシドGM1の生成は、薄層クロマトグラ
フィーにより検出及び確認した。
実施例2 ガングリオシド類として、牛脳抽出ガングリオシド混
合液1ml(ガングリオシド類10mgを含む)を使用する以
外は、実施例1と同様にしてガングリオシドGM1約6.8mg
を白色粉末として得た。
実施例3 0.05%ガングリオシドGM1溶液10ml、40mM酢酸緩衝液
(pH5.0)10ml、アイソザイムL溶液10ml(3U/ml)及び
殺菌水10mlを、37℃で3時間反応させた後、実施例1と
同様にして精製し、アシアロGM1約2.6mgを白色粉末とし
て得た。
実施例4 ガングリオシド類として、牛脳抽出ガングリオシド混
合液10ml(ガングリオシド類5mgを含む)を使用する以
外は、実施例3と同様にして反応を行なった。生成した
アシアロGM1を実施例3と同様にして精製し、アシアロG
M1約3.1mgを白色粉末として得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:06)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の理化学的性状を有するノイラミニダ
    ーゼ・アイソザイムL 作用:ガングリオシド類から選択的にガングリオシドG
    M1及び/又はアシアロGM1を生成する。 分子量:約88000ダルトン(ゲル過クロマトグラフィ
    ー及びSDS−PAGE電気泳動法による) 至適pH:4.7〜5.5(牛脳ガングリオシド類を基質とした
    場合) 熱安定性:60℃以下
  2. 【請求項2】ガングリオシド類に、請求項のノイラミ
    ニダーゼ・アイソザイムLを作用させて、ガングリオシ
    ドGM1及び/又はアシアロGM1を選択的に得ることを特徴
    とするガングリオシド類の製造法。
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J.Biochem.86 P.1573−1585(1979)
J.Biol・chem.254(16)P.7845−7854(1979)

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