JP2726105B2 - 感熱性孔版印刷用多孔性薄葉紙 - Google Patents

感熱性孔版印刷用多孔性薄葉紙

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、サーマルヘッドによる書込み穿孔方式を用
いる製版方式に供する感熱性孔版印刷用原紙に使用する
感熱性孔版印刷用多孔性薄葉紙に関する。
〔従来の技術〕
感熱性孔版印刷用原紙に使用する多孔性薄葉紙として
は、種々のものが提案されている。
これまで多孔性薄葉紙として、こうぞ、みつまた、マ
ニラ麻等の天然繊維100%からなる和紙、ポリプロピレ
ン、レーヨン、ビニロン、ポリエステル、ナイロン等の
合成化学繊維100%からなる不織布、また、特開昭59−3
3196号公報にみられるように、前記天然繊維と合成化学
繊維を適当な割合で混合して抄造した不織布が製造さ
れ、一般に使用されたきた。
〔発明が解決しようとする課題〕 従来の多孔性薄葉紙(天然繊維100%和紙・天然繊維
・合成化学繊維混抄不織布・従来の合成化学繊維100%
不織布)には各々次の様な欠点がある。
多孔性薄葉紙に熱可塑性ポリエステルフィルムをラミ
ネート加工し感熱性孔版印刷用原紙をつくり、サーマル
ヘッドにより穿孔し製版印刷すると、天然繊維100%和
紙ではインキ透過性がよいので印字濃度は濃くなるが、
結束繊維の存在によって、その部分ではインキが透過さ
れないことから白ヌケとなり、解像度で問題となった。
また、耐水強度が小さいため、耐刷力がなく、製版と
しての寿命が短いという欠点があった。合成化学繊維10
0%不織布では耐刷力は充分あるが繊維が束になり易い
ために、その部分をインキが透過されないことから白ヌ
ケとなり解像度を悪くしたり、繊維自体の親水性が低い
ためインキ保持性が悪く印字濃度が低くなるという欠点
があった。て天然繊維・合成化学繊維混抄の不織布では
前記2者の中間の性質でそれらを兼ね合わせた欠点があ
った。
本発明は、上述した多孔性薄葉紙の欠点を解消するた
めに創案されたものであり、印字濃度、解像度、耐刷力
が共に優れた感熱性孔版印刷用原紙に使用する多孔性薄
葉紙の製造方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の感熱性孔版印刷用多孔性薄葉紙は、合成化学
繊維100%中にポリエステル且つ又はアクリルの0.1デニ
ール以下の極細繊維を含むことを特徴とする。特に好ま
しい態様はその含有率が5〜70%の感熱性孔版印刷用多
孔性薄葉紙である。
以下に本発明を手段とした理由を説明する。
ポリエステル且つ又はアクリルの0.1デニール以下の
極細繊維を含むことによって、繊維本数が多くなり、イ
ンキ保持性が良くなるので、製版印刷時の印字濃度を高
くすることができる。特に好ましくは5〜70%含有する
とその効果は顕著である。
また、ポリエステルとアクリルの0.1デニール以下の
極細繊維が選択された理由は、ナイロン、レーヨン、ガ
ラス繊維、ポリプロピレン等の合成化学繊維についてイ
ンキ透過性を比較したところ、ポリエステルとアクリル
が特に優れており、ポリエステルとアクリルの中でも各
々0.1デニール以下の極細繊維を使用した多孔性薄葉紙
がインキ保持性が良く、印字濃度が高いからである。
また、ポリエステル且つ又はアクリルの0.1デニール
以下の極細繊維に限定している理由は、ポリエステル0.
1デニール以下の極細繊維はインキ保持性が高く印字濃
度を高くできる特徴があり、アクリル0.1デニール以下
の極細繊維は、結束繊維が少ないために白ヌケがなく、
解像度を高くできる特徴があり、各々に違う特徴を生か
すことができるためである。
ポリエステル且つ又はアクリルの0.1デニール以下の
極細繊維の配合量を5〜70%に数値的限定した理由は、
5%より少ないと多孔性薄葉紙のインク保持性が低下
し、印字濃度が悪くなること、及び抄造時プレスパート
での搾水後、湿紙の水持が悪くなり、プレスパート毛布
に湿紙の一部をとられ、欠点となって商品化できない。
逆に70%より多いと多孔性薄葉紙の繊維本数が過剰に多
くなって、サーマルヘッドによる穿孔時に孔をあける邪
魔になり、ひとつひとつの孔の面積が狭くなるので、印
字濃度が出ない。また、ポリエステルバインダーの配合
量が少なくなってしまうので耐水強度が低下し、耐刷力
が低下する。
本発明における感熱性孔版印刷用多孔性薄葉紙は坪量
9〜11g/m2が好ましい。坪量が9g/m2よりも小さいとイ
ンキ保持性の低下により印字濃度の低下、紙力低下によ
り耐刷力の低下、腰が弱くなるので製版時にシワとなり
易い。坪量が11g/m2より大きいとインキ透過性が低下す
るので印字濃度の低下となる。
本発明は、合成化学繊維100%の組成であるが、上記
繊維の他、ナイロン、レーヨン、ガラス繊維、ポリプロ
ピレン等の合成化学繊維を本発明の効果を妨げない範囲
で含んでもよい。合成化学繊維100%の組成の感熱性孔
版印刷用多孔性薄葉紙であるので耐水強度が強く、耐刷
力のある感熱性孔版印刷用原紙を製造することができ
る。また、合成化学繊維100%組成の多孔性薄葉紙の従
来の欠点である結束繊維による白ヌケに起因する解像度
の低下をアクリル0.1デニール以下の極細繊維を含むこ
とにより解消できる。また、同じく合成化学繊維100%
組成の多孔性薄葉紙の従来の欠点であるインキ保持性が
低下することにより印字濃度が低下する欠点をポリエス
テル0.1デニール以下の極細繊維を含むことにより解消
できる。
耐水強度を出すためにポリエステルバインダー繊維を
20〜70%を混合するとよい。数値的限定の理由を述べる
と、20%よりも少ないと耐水強度が出にくい。70%より
も多いと極細繊維の配合量が少なくなり、多孔性薄葉紙
の繊維本数が少なくなって、インキ保持性が悪くなる。
形成される不織布の腰を強めたり、繊維本数を調節
し、インキ保持性を調節するためにポリエステル0.5デ
ニールを10〜30%混合するとよい。10%より少ないと単
位体積当りの多孔性薄葉紙を構成する繊維本数が多くな
り、製版時のサーマルヘッド穿孔の際、孔があきにくく
なり、印字濃度が低下する。30%より多いと単位体積当
りの多孔性薄葉紙を構成する繊維本数が少なくなり、イ
ンキ保持性が悪くなる。
本発明における多孔性薄葉紙はフラジール通気度150
〜500cc/cm2/sが好ましい。更に好ましくは200〜500cc/
cm2/sの範囲である。フラジール通気度が150cc/cm2/sよ
り低いと多孔性薄葉紙の目が詰りインキ透過性が悪くな
る。フラジール通気度が500cc/cm2/sより高いと多孔性
薄葉紙の目が開きすぎインキを繊維層の間に保持する力
がなくなるので印字濃度が低下する。フラジール通気度
の試験法はJIS L−1096に基く。
以下、本発明を実施例によって説明する。
実施例1〜14 表1に示すように、ポリエステル0.1デニール長さ3mm
の極細繊維を5〜70%、アクリル0.1デニール長さ3mmの
極細繊維を5〜70%、ポリエステルバンイダー2デニー
ル繊維を20〜70%の範囲内で実施例1〜14の如く、配合
を組合わせて円網抄紙機により坪量10±0.5g/m2の感熱
性孔版印刷用多孔性薄葉紙を各々抄造した。
これを支持体として、3μ熱可塑性ポリエステルフィ
ルムを酢酸ビニル系接着剤によって貼合わせて感熱性孔
版印刷用原紙を製造した。
この感熱性孔版印刷用原紙をサーマルヘッドで感熱穿
孔し製版し印刷評価した。
表2に感熱性孔版印刷用多孔性薄葉紙の物性値(フラ
ジール通気度、引張強度、耐水強度)と製版特性(印字
濃度、解像度、耐刷力)の結果を示した。表の中の印字
濃度、解像度の評価は×、△、○、◎のランク付で行な
った。(×;改良されていない、△;若干改良されてい
る、○;改良されている、◎;特によい) 比較例1 ポリエステル又はアクリルの0.1デニール以下の極細
繊維の配合量の条件として0部としたものを比較例1に
付した。
実施例15〜18 また、実施例5と同配合で坪量を4水準とり、実施例
15〜18とした。
〔発明の効果〕 ポリエステルアクリルの0.1デニール以下の極細繊維
を使用していない比較例に比べ、ポリエステル且つ又は
アクリルの0.1デニール以下の極細繊維を使用すること
によって、製版特性の印字濃度、解像度を向上させるこ
とができた。
ポリエステル且つ又はアクリルの0.1デニール以下の
極細繊維の量を増やしていくに従って印字濃度、解像度
が段々と向上し、配合量40%でそのピークに達し、最高
に鮮明な印刷物が得られた。配合量が5%よりも少ない
と多孔性薄葉紙の繊維本数が少なくなってインキ保持性
が低下し、印字濃度が解像度が低下する。逆に配合量が
70%よりも多いと多孔性薄葉紙の繊維本数が多くなり製
版のサーマルヘッドによる穿孔のとき繊維が邪魔になり
孔が小さくなり印字濃度、解像度が低下する。
坪量については9〜11g/m2が特に好ましく9g/m2より
も軽いとインク保持性が悪くなり、印字濃度が低下す
る。坪量が11g/m2よりも重いとインキ保持性が悪くな
り、印字濃度が低下する。坪量が11g/m2よりも重いとイ
ンキ透過性が低下し印字濃度が低下する。
耐刷枚数については、耐水強度に依存し、ポリエステ
ルバインダー繊維の配合量に左右される。
フラジール通気度については多孔性薄葉紙の単位面積
当りの繊維本数に依存し、0.1デニール以下の極細繊維
を増していくに従い低下してくるが、下限としては150c
c/cm2/s、好ましくは200cc/cm2/s以上あった方が多孔性
薄葉紙の目が詰りすぎることなくインキ透過性良好のよ
うであり、印字濃度が良い。上限としては450cc/cm2/s
以下であれば多孔性薄葉紙の目が開き過ぎることなくイ
ンク保持性が良く印字濃度が良い。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成化学繊維100%で組成され、ポリエス
    テル且つ又はアクリルの0.1デニール以下の極細繊維が
    5〜70%含まれる感熱性孔版印刷用多孔性薄葉紙。
  2. 【請求項2】請求項1において、ポリエステル又はアク
    リルの0.1デニール以下の極細繊維のほかに、ポリエス
    テルバインダー繊維20〜70%、ポリエステル0.5デニー
    ルの繊維10〜30%を混合して抄造した感熱性孔版印刷用
    多孔性薄葉紙。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、坪量9〜11g/
    m2の感熱性孔版印刷用多孔性薄葉紙。
  4. 【請求項4】フラジール通気度150〜500cc/cm2/sの多孔
    性をもった請求項1、2または3記載の感熱性孔版印刷
    用多孔性薄葉紙。
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