JPH04239693A - 孔版原紙の製版方法 - Google Patents
孔版原紙の製版方法Info
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- JPH04239693A JPH04239693A JP650991A JP650991A JPH04239693A JP H04239693 A JPH04239693 A JP H04239693A JP 650991 A JP650991 A JP 650991A JP 650991 A JP650991 A JP 650991A JP H04239693 A JPH04239693 A JP H04239693A
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Landscapes
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱孔版原紙に係り、特
に印刷特性の優れた感熱孔版原紙に関するものである。
に印刷特性の優れた感熱孔版原紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より孔版印刷用として使用されてい
る孔版原紙は、一般に熱可塑性樹脂フィルム(以下、単
にフィルムという)と多孔性支持体とを接着剤で接着し
てつくられている。近年、このような孔版原紙としては
、サーマルヘッドの熱により穿孔させて印刷を行うデジ
タル穿孔方式の感熱孔版原紙が普及しており、解像性の
良好な印刷物を得るために、感熱孔版印刷機としては、
サーマルヘッドの高解像度のものが使用される。感熱孔
版原紙に用いられる多孔性支持体の条件として、取扱い
が容易なこと、製版におけるしわ等が発生しないこと、
印刷における耐久性を有すること等が要求され、印刷画
像に対するインクの通過量および保持量はこの支持体の
種類によって異なってくる。また、このような感熱孔版
原紙に用いられる多孔性支持体には坪量、厚さ、密度、
分散性、強度(または湿潤強度)、剛度等の規定も設け
られている。
る孔版原紙は、一般に熱可塑性樹脂フィルム(以下、単
にフィルムという)と多孔性支持体とを接着剤で接着し
てつくられている。近年、このような孔版原紙としては
、サーマルヘッドの熱により穿孔させて印刷を行うデジ
タル穿孔方式の感熱孔版原紙が普及しており、解像性の
良好な印刷物を得るために、感熱孔版印刷機としては、
サーマルヘッドの高解像度のものが使用される。感熱孔
版原紙に用いられる多孔性支持体の条件として、取扱い
が容易なこと、製版におけるしわ等が発生しないこと、
印刷における耐久性を有すること等が要求され、印刷画
像に対するインクの通過量および保持量はこの支持体の
種類によって異なってくる。また、このような感熱孔版
原紙に用いられる多孔性支持体には坪量、厚さ、密度、
分散性、強度(または湿潤強度)、剛度等の規定も設け
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術に使用される感熱孔版原紙の支持体は、画像性に
関するインクの通過量と保持量だけを基準として選択さ
れており、フィルムの穿孔に対する影響については充分
な考慮がなされておらず、穿孔が不十分な場合、または
デジタル穿孔がつながった連結穿孔によりインクの通過
量を制御しきれない場合が生じている。
来技術に使用される感熱孔版原紙の支持体は、画像性に
関するインクの通過量と保持量だけを基準として選択さ
れており、フィルムの穿孔に対する影響については充分
な考慮がなされておらず、穿孔が不十分な場合、または
デジタル穿孔がつながった連結穿孔によりインクの通過
量を制御しきれない場合が生じている。
【0004】通常、感熱孔版印刷機に使用されるサーマ
ルヘッドは400dpiといった非常に細かいドットピ
ッチであるのに対し、支持体の繊維間空隙は、前記走査
ピッチ面積以上の部分が多く存在し、その空隙部ではフ
ィルムを支える支持体の存在がなく、フィルムとサーマ
ルヘッドとの密着性が悪くてサーマルヘッドの発熱がフ
ィルムに充分伝わらないために、不充分な穿孔となるか
、または全くの未穿孔となることが多い。一方、従来の
感熱孔版原紙を用いてフィルムとサーマルヘッドとの密
着性をよくして穿孔したとしても、穿孔ドットの広がり
を制御すべき支持体繊維が存在しないために、穿孔ドッ
トが大きくなり、隣接ドットとつながって連結穿孔とな
る場合がある。
ルヘッドは400dpiといった非常に細かいドットピ
ッチであるのに対し、支持体の繊維間空隙は、前記走査
ピッチ面積以上の部分が多く存在し、その空隙部ではフ
ィルムを支える支持体の存在がなく、フィルムとサーマ
ルヘッドとの密着性が悪くてサーマルヘッドの発熱がフ
ィルムに充分伝わらないために、不充分な穿孔となるか
、または全くの未穿孔となることが多い。一方、従来の
感熱孔版原紙を用いてフィルムとサーマルヘッドとの密
着性をよくして穿孔したとしても、穿孔ドットの広がり
を制御すべき支持体繊維が存在しないために、穿孔ドッ
トが大きくなり、隣接ドットとつながって連結穿孔とな
る場合がある。
【0005】図3は、従来の感熱孔版原紙とサーマルヘ
ッドの発熱素子との関係を示す、孔版原紙の進行方向正
面からみた模式図である。図において、感熱孔版原紙の
支持体繊維6の空隙がサーマルヘッドの主走査ピッチと
副走査ピッチとの積で表される面積(以下、走査ピッチ
面積と略称する)よりも広いためにフィルムとサーマル
ヘッドとの密着性が悪く、未穿孔または不充分な穿孔と
なる場合がある。
ッドの発熱素子との関係を示す、孔版原紙の進行方向正
面からみた模式図である。図において、感熱孔版原紙の
支持体繊維6の空隙がサーマルヘッドの主走査ピッチと
副走査ピッチとの積で表される面積(以下、走査ピッチ
面積と略称する)よりも広いためにフィルムとサーマル
ヘッドとの密着性が悪く、未穿孔または不充分な穿孔と
なる場合がある。
【0006】未穿孔部分がある孔版原紙による印刷物は
、細字のつながりが悪く、解像性に劣り、ベタ部分では
白点としてインクののらない部分が生じ、インク濃度も
低くなるという問題がある。また、連結穿孔がある孔版
原紙による印刷物は、インク転移量が極端に多くなり、
インクの滲みによる解像性の低下や裏写りの増加を生じ
るという欠点がある。従って、感熱孔版原紙に使用され
る感熱孔版原紙のフィルムの穿孔形状を均一、かつ独立
の開孔としても、フィルム支持体のインク通過量および
保持量が不良か、またはサーマルヘッドの解像度に対し
て分散性が適合しない支持体を用いると良好な印刷物は
得られない。
、細字のつながりが悪く、解像性に劣り、ベタ部分では
白点としてインクののらない部分が生じ、インク濃度も
低くなるという問題がある。また、連結穿孔がある孔版
原紙による印刷物は、インク転移量が極端に多くなり、
インクの滲みによる解像性の低下や裏写りの増加を生じ
るという欠点がある。従って、感熱孔版原紙に使用され
る感熱孔版原紙のフィルムの穿孔形状を均一、かつ独立
の開孔としても、フィルム支持体のインク通過量および
保持量が不良か、またはサーマルヘッドの解像度に対し
て分散性が適合しない支持体を用いると良好な印刷物は
得られない。
【0007】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決し、穿孔性がよく、インクの滲み等による、解像性
の低下または裏写りを防止して良好な印刷画像が得られ
る感熱孔版原紙を提供することにある。
解決し、穿孔性がよく、インクの滲み等による、解像性
の低下または裏写りを防止して良好な印刷画像が得られ
る感熱孔版原紙を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、感熱孔版原
紙の支持体の平均空隙面積がインクの透過性を阻害しな
い範囲内にあり、しかも個々の繊維間空隙面積がなるべ
く、使用するサーマルヘッドの走査ピッチ面積以下にな
るようにすると、良好な印刷物が得られることに着目し
、鋭意研究の結果、感熱孔版原紙の多孔性支持体として
、サーマルヘッドの走査ピッチ面積以下の繊維間空隙面
積の総和が全繊維間空隙面積の総和の80%以上を占め
る薄葉紙を用いることにより、良好な孔版印刷物が得ら
れることを見出し、本発明に到達した。
紙の支持体の平均空隙面積がインクの透過性を阻害しな
い範囲内にあり、しかも個々の繊維間空隙面積がなるべ
く、使用するサーマルヘッドの走査ピッチ面積以下にな
るようにすると、良好な印刷物が得られることに着目し
、鋭意研究の結果、感熱孔版原紙の多孔性支持体として
、サーマルヘッドの走査ピッチ面積以下の繊維間空隙面
積の総和が全繊維間空隙面積の総和の80%以上を占め
る薄葉紙を用いることにより、良好な孔版印刷物が得ら
れることを見出し、本発明に到達した。
【0009】すなわち、本発明は、熱可塑性樹脂フィル
ムと多孔性支持体とを貼り合わせた感熱孔版原紙であっ
て、前記多孔性支持体として、感熱孔版印刷機における
サーマルヘッドの主走査ピッチと副走査ピッチとの積で
求められる面積と同じか、またはこれよりも小さい繊維
間空隙面積の総和が、全繊維間空隙面積の総和の80%
以上を占める薄葉紙を用いたことを特徴とする。
ムと多孔性支持体とを貼り合わせた感熱孔版原紙であっ
て、前記多孔性支持体として、感熱孔版印刷機における
サーマルヘッドの主走査ピッチと副走査ピッチとの積で
求められる面積と同じか、またはこれよりも小さい繊維
間空隙面積の総和が、全繊維間空隙面積の総和の80%
以上を占める薄葉紙を用いたことを特徴とする。
【0010】本発明における繊維間空隙とは、薄葉紙に
投光した場合、光が透過して孔を形成しているように見
える部分であり、画像処理システムEXCELII(日
本アビオニスク社製)を用い、測定面積を1.5×1.
5mm2 として測定場所を変えて10点採取し、これ
を50倍に拡大して個々の繊維間空隙面積を測定し、こ
れを基にして全繊維間空隙面積に対する一定面積以下の
繊維間空隙面積の割合を算出することができる。
投光した場合、光が透過して孔を形成しているように見
える部分であり、画像処理システムEXCELII(日
本アビオニスク社製)を用い、測定面積を1.5×1.
5mm2 として測定場所を変えて10点採取し、これ
を50倍に拡大して個々の繊維間空隙面積を測定し、こ
れを基にして全繊維間空隙面積に対する一定面積以下の
繊維間空隙面積の割合を算出することができる。
【0011】本発明に用いられる熱可塑性フィルムは、
例えばポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体などのフィル
ムであり、その厚さは、通常10μm以下、好ましくは
1〜6μmである。
例えばポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体などのフィル
ムであり、その厚さは、通常10μm以下、好ましくは
1〜6μmである。
【0012】また、多孔性支持体としては、ポリエステ
ル繊維、ビニロン繊維、ナイロン繊維等の合成繊維、マ
ニラ麻、コウゾ、ミツマタ、パルプ等の天然繊維などの
薄葉紙が挙げられ、上記繊維は単独でまたは2種以上併
用して用いることができる。これらの繊度は3デニール
以下のものが好ましく、またその坪量は6〜14g/m
2 が好ましく、より好ましくは8〜13g/m2 で
ある。さらにその厚さは、10〜60μmが好ましく、
より好ましくは15〜55μmである。
ル繊維、ビニロン繊維、ナイロン繊維等の合成繊維、マ
ニラ麻、コウゾ、ミツマタ、パルプ等の天然繊維などの
薄葉紙が挙げられ、上記繊維は単独でまたは2種以上併
用して用いることができる。これらの繊度は3デニール
以下のものが好ましく、またその坪量は6〜14g/m
2 が好ましく、より好ましくは8〜13g/m2 で
ある。さらにその厚さは、10〜60μmが好ましく、
より好ましくは15〜55μmである。
【0013】
【実施例】次に本発明の一実施例を説明する。図1は、
本発明の一実施例である感熱孔版原紙と感熱孔版印刷機
のサーマルヘッドに設けられた発熱素子との関係を示す
、孔版原紙の進行方向正面からみた模式図である。この
感熱孔版原紙は熱収縮性フィルム5とこれを支える支持
体繊維6とからなり、支持体繊維6として、サーマルヘ
ッドの走査ピッチ面積以下の繊維間空隙面積の総和が全
繊維間空隙面積の80%以上を占める薄葉紙を用いた。
本発明の一実施例である感熱孔版原紙と感熱孔版印刷機
のサーマルヘッドに設けられた発熱素子との関係を示す
、孔版原紙の進行方向正面からみた模式図である。この
感熱孔版原紙は熱収縮性フィルム5とこれを支える支持
体繊維6とからなり、支持体繊維6として、サーマルヘ
ッドの走査ピッチ面積以下の繊維間空隙面積の総和が全
繊維間空隙面積の80%以上を占める薄葉紙を用いた。
【0014】本実施例によれば、支持体として、サーマ
ルヘッドのピッチ面積以下の繊維間空隙が占める面積の
総和が全繊維間空隙面積の80%以上である薄葉紙を用
いたことにより、フィルムとサーマルヘッドとの密着性
が良好となり、フィルムの穿孔形状が画像に忠実なもの
になるので、得られる印刷画像は解像性に優れた、裏写
りのないものとなる。
ルヘッドのピッチ面積以下の繊維間空隙が占める面積の
総和が全繊維間空隙面積の80%以上である薄葉紙を用
いたことにより、フィルムとサーマルヘッドとの密着性
が良好となり、フィルムの穿孔形状が画像に忠実なもの
になるので、得られる印刷画像は解像性に優れた、裏写
りのないものとなる。
【0015】次に、本発明を具体的実施例によりさらに
詳細に説明する。 実施例1 麻100%の繊維を湿式抄紙法により、坪量が8.8g
/m2 で、感熱孔版印刷機のサーマルヘッドの走査ピ
ッチ面積以下の繊維間空隙面積の総和が全繊維間空隙面
積の84.6%を占める多孔性薄葉紙を抄紙し、この薄
葉紙と熱収縮性のPETフィルムとを接着剤を介してラ
ミネートし、ラミネートしたフィルム面に剥離層を塗布
して感熱孔版原紙を得た。
詳細に説明する。 実施例1 麻100%の繊維を湿式抄紙法により、坪量が8.8g
/m2 で、感熱孔版印刷機のサーマルヘッドの走査ピ
ッチ面積以下の繊維間空隙面積の総和が全繊維間空隙面
積の84.6%を占める多孔性薄葉紙を抄紙し、この薄
葉紙と熱収縮性のPETフィルムとを接着剤を介してラ
ミネートし、ラミネートしたフィルム面に剥離層を塗布
して感熱孔版原紙を得た。
【0016】実施例2
実施例1の薄葉紙の代りに、麻60%、合成繊維40%
の繊維を湿式抄紙法で抄紙した、坪量が10.0g/m
2 で、サーマルヘッドの走査ピッチ面積以下の繊維間
空隙面積の総和が全繊維間空隙面積の81.7%を占め
る多孔性薄葉紙を用いた以外は、実施例1と同様にして
感熱孔版原紙を作成した。
の繊維を湿式抄紙法で抄紙した、坪量が10.0g/m
2 で、サーマルヘッドの走査ピッチ面積以下の繊維間
空隙面積の総和が全繊維間空隙面積の81.7%を占め
る多孔性薄葉紙を用いた以外は、実施例1と同様にして
感熱孔版原紙を作成した。
【0017】比較例1
実施例1の薄葉紙の代りに、麻100%の繊維を湿式抄
紙法で抄紙した、坪量が9.6g/m2 でサーマルヘ
ッドの走査ピッチ面積以下の繊維間空隙面積の総和が全
繊維間空隙面積の72.0%を占める多孔性薄葉紙を用
いた以外は、実施例1と同様にして感熱孔版原紙を作成
した。
紙法で抄紙した、坪量が9.6g/m2 でサーマルヘ
ッドの走査ピッチ面積以下の繊維間空隙面積の総和が全
繊維間空隙面積の72.0%を占める多孔性薄葉紙を用
いた以外は、実施例1と同様にして感熱孔版原紙を作成
した。
【0018】比較例2
実施例1の薄葉紙の代りに、PET100%の繊維を湿
式抄紙法で抄紙した、坪量が12.5g/m2 でサー
マルヘッドの走査ピッチ面積以下の繊維間空隙面積の総
和が全繊維間空隙面積の70.7%を占める多孔性薄葉
紙を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱孔版原紙
を作成した。
式抄紙法で抄紙した、坪量が12.5g/m2 でサー
マルヘッドの走査ピッチ面積以下の繊維間空隙面積の総
和が全繊維間空隙面積の70.7%を占める多孔性薄葉
紙を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱孔版原紙
を作成した。
【0019】比較例3
実施例1の薄葉紙の代りに、麻100%の繊維を湿式抄
紙法で抄紙した、坪量が10.0g/m2 でサーマル
ヘッドの走査ピッチ面積以下の繊維間空隙面積の総和が
全繊維間空隙面積の55.0%を占める多孔性薄葉紙を
用いた以外は、実施例1と同様にして感熱孔版原紙を作
成した。
紙法で抄紙した、坪量が10.0g/m2 でサーマル
ヘッドの走査ピッチ面積以下の繊維間空隙面積の総和が
全繊維間空隙面積の55.0%を占める多孔性薄葉紙を
用いた以外は、実施例1と同様にして感熱孔版原紙を作
成した。
【0020】なお、これらの薄葉紙は通常の丸網または
短網湿式抄紙機により抄紙したが、特にこれに限定され
るものではない。
短網湿式抄紙機により抄紙したが、特にこれに限定され
るものではない。
【0021】図2は、感熱孔版原紙を用いた孔版印刷に
使用される感熱孔版印刷機の製版機構を示す要部説明図
である。発熱素子2を有するサーマルヘッド1とプラテ
ンローラ4との間に感熱孔版原紙3が供給され、該感熱
孔版原紙を複数の発熱体からなるサーマルヘッド1に直
接接触させるとともに、発熱素子2と感熱孔版原紙3を
相対的に移動させ、前記発熱素子2の選択力の熱により
感熱孔版原紙3のフィルムに穿孔画像が形成される。
使用される感熱孔版印刷機の製版機構を示す要部説明図
である。発熱素子2を有するサーマルヘッド1とプラテ
ンローラ4との間に感熱孔版原紙3が供給され、該感熱
孔版原紙を複数の発熱体からなるサーマルヘッド1に直
接接触させるとともに、発熱素子2と感熱孔版原紙3を
相対的に移動させ、前記発熱素子2の選択力の熱により
感熱孔版原紙3のフィルムに穿孔画像が形成される。
【0022】前記実施例および比較例で得られた感熱孔
版原紙について、図2に示したような感熱孔版印刷機、
具体的にはリソグラフRC115D(理想科学工業社性
、400dpiサーマルヘッド使用)を用いて製版した
後、穿孔形状を光学顕微鏡で確認し、その後、同印刷機
で印刷した印刷画像の評価を行った。結果を表1に示す
。
版原紙について、図2に示したような感熱孔版印刷機、
具体的にはリソグラフRC115D(理想科学工業社性
、400dpiサーマルヘッド使用)を用いて製版した
後、穿孔形状を光学顕微鏡で確認し、その後、同印刷機
で印刷した印刷画像の評価を行った。結果を表1に示す
。
【0023】
【表1】
【0024】評価基準:
不発穿孔 (顕微鏡による目視評価)○:不発穿孔な
し、△:若干不発穿孔あり、×:不発穿孔多い 連結穿孔 (顕微鏡による目視評価)○:連結穿孔な
し、△:若干連結穿孔あり、×:連結穿孔多い 濃 度 (ベタ部分の反射濃度を濃度計DM−
400(大日本スクリーン社製)で10点測定し、平均
した)均一性 (ベタ内での濃度のばらつきを画
像処理システムで評価) ○:良好、△:若干劣る、×:劣る 解像性 (目視評価) ○:良好、 △:若干文字のつながりが悪いまたは文字が太る、×:
文字のつながりが悪いまたは文字が太る裏写り
(目視評価) ○:良好、△:若干劣る、×:劣る
し、△:若干不発穿孔あり、×:不発穿孔多い 連結穿孔 (顕微鏡による目視評価)○:連結穿孔な
し、△:若干連結穿孔あり、×:連結穿孔多い 濃 度 (ベタ部分の反射濃度を濃度計DM−
400(大日本スクリーン社製)で10点測定し、平均
した)均一性 (ベタ内での濃度のばらつきを画
像処理システムで評価) ○:良好、△:若干劣る、×:劣る 解像性 (目視評価) ○:良好、 △:若干文字のつながりが悪いまたは文字が太る、×:
文字のつながりが悪いまたは文字が太る裏写り
(目視評価) ○:良好、△:若干劣る、×:劣る
【0025】表1によれば、サーマルヘッドの走査ピッ
チ面積以下の繊維間空隙面積が占める面積割合が全繊維
間空隙面積の80%以上の薄葉紙を支持体として使用し
た実施例1および2は、その穿孔形状がほぼ独立となり
、印刷の濃度はインク通過量が制御されて適正となり、
解像性、均一性に優れ、特に裏写りが少なくて良好な印
刷物が得られた。一方、走査ピッチ面積以下の繊維間空
隙面積の総和が全繊維間空隙面積の80%未満である比
較例1、2および3は、連結穿孔および不発穿孔が認め
られ、解像性が低下し、裏写りが増加するとともに、極
端な場合は濃度低下も認められた。
チ面積以下の繊維間空隙面積が占める面積割合が全繊維
間空隙面積の80%以上の薄葉紙を支持体として使用し
た実施例1および2は、その穿孔形状がほぼ独立となり
、印刷の濃度はインク通過量が制御されて適正となり、
解像性、均一性に優れ、特に裏写りが少なくて良好な印
刷物が得られた。一方、走査ピッチ面積以下の繊維間空
隙面積の総和が全繊維間空隙面積の80%未満である比
較例1、2および3は、連結穿孔および不発穿孔が認め
られ、解像性が低下し、裏写りが増加するとともに、極
端な場合は濃度低下も認められた。
【0026】
【発明の効果】感熱孔版原紙の多孔性支持体として、使
用するサーマルヘッドの主走査ピッチと副走査ピッチと
の積で表される面積以下の繊維間空隙面積の総和が全繊
維間空隙面積の80%以上を占める薄葉紙を用いたこと
により、フィルムの穿孔形状が目的とする画像に忠実な
微細なものとなり、連結のない独立した穿孔形状となる
ので、解像性に優れ、特に裏写りが極端に少ない印刷画
像を得ることができる。
用するサーマルヘッドの主走査ピッチと副走査ピッチと
の積で表される面積以下の繊維間空隙面積の総和が全繊
維間空隙面積の80%以上を占める薄葉紙を用いたこと
により、フィルムの穿孔形状が目的とする画像に忠実な
微細なものとなり、連結のない独立した穿孔形状となる
ので、解像性に優れ、特に裏写りが極端に少ない印刷画
像を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例である感熱孔版原紙とサーマ
ルヘッドとの関係を示す模式図である。
ルヘッドとの関係を示す模式図である。
【図2】感熱孔版印刷機の製版機構を示す要部説明図で
ある。
ある。
【図3】従来の感熱孔版原紙とサーマルヘッドとの関係
を示す模式図である。
を示す模式図である。
1…サーマルヘッド、2…発熱素子、3…孔版原紙、4
…プラテンローラ、5…熱収縮性フィルム、6…支持体
繊維。
…プラテンローラ、5…熱収縮性フィルム、6…支持体
繊維。
Claims (1)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体
とを貼り合わせた感熱孔版原紙であって、前記多孔性支
持体として、感熱孔版印刷機におけるサーマルヘッドの
主走査ピッチと副走査ピッチの積で求められる面積と同
じか、またはこれよりも小さい繊維間空隙面積の総和が
、全繊維間空隙面積の総和の80%以上を占める薄葉紙
を用いたことを特徴とする感熱孔版原紙。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP650991A JPH04239693A (ja) | 1991-01-23 | 1991-01-23 | 孔版原紙の製版方法 |
US07/824,151 US5245932A (en) | 1991-01-23 | 1992-01-22 | Heat-sensitive stencil master sheet |
EP92300572A EP0496612B1 (en) | 1991-01-23 | 1992-01-23 | Heat-sensitive stencil master sheet |
DK92300572.2T DK0496612T3 (da) | 1991-01-23 | 1992-01-23 | Varmefølsomt stencilmasterark |
DE69211572T DE69211572T2 (de) | 1991-01-23 | 1992-01-23 | Wärmeempfindliche Druckschablone |
AT92300572T ATE139485T1 (de) | 1991-01-23 | 1992-01-23 | Wärmeempfindliche druckschablone |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP650991A JPH04239693A (ja) | 1991-01-23 | 1991-01-23 | 孔版原紙の製版方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04239693A true JPH04239693A (ja) | 1992-08-27 |
Family
ID=11640393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP650991A Pending JPH04239693A (ja) | 1991-01-23 | 1991-01-23 | 孔版原紙の製版方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04239693A (ja) |
-
1991
- 1991-01-23 JP JP650991A patent/JPH04239693A/ja active Pending
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