JP3115334B2 - 感熱孔版原紙 - Google Patents

感熱孔版原紙

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JP3115334B2
JP3115334B2 JP03006510A JP651091A JP3115334B2 JP 3115334 B2 JP3115334 B2 JP 3115334B2 JP 03006510 A JP03006510 A JP 03006510A JP 651091 A JP651091 A JP 651091A JP 3115334 B2 JP3115334 B2 JP 3115334B2
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porous support
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満 氏家
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Riso Kagaku Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱孔版原紙に関し、さ
らに詳しくは印刷特性に優れた感熱孔版原紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より孔版印刷の方法は種々知られて
いるが、近年においては、サーマルヘッドの熱でデジタ
ル穿孔させて得られる原紙を用いた感熱孔版印刷が普及
している。この感熱孔版印刷に用いられる感熱孔版原紙
は、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体を接着剤で接
着して得られるが、上記多孔性支持体には、原紙の取扱
性をよくし、製版時のしわ等の発生を防止し、かつ印刷
耐久性を確保するという役割のほか、印刷物へのインク
通過量の調整と適度なインク量の保持という役割があ
り、使用目的に応じて多孔性支持体の坪量、厚さ、密
度、分散性、強度(湿潤強度)、剛度などが適宜決定さ
れる。
【0003】しかしながら、従来の多孔性支持体では、
画像性に対してインク通過量とインク保持量の調整しか
考慮されていないため、フィルムの穿孔が不充分な場合
やデジタル穿孔がつながってインクの通過量が過剰にな
った場合には、印刷物の解像性が劣り、インクの裏写り
が増加するという問題があった。
【0004】図2は、感熱孔版印刷機の製版部の構成図
である。図において、感熱孔版原紙3の熱可塑性樹脂フ
ィルムは、プラテンローラ4の回転によって連続的にサ
ーマルヘッド1の発熱素子2と接触し、該発熱素子2の
画像に応じた発熱により、感熱孔版原紙3上に画像が形
成される。
【0005】図3は、図2のサーマルヘッド印字部の原
紙進行方向の正面断面図であるが、この図に示すよう
に、支持体の繊維間空隙7として巨大な空隙が数多く存
在する場合には、その空隙上では微視的にフィルム5を
支える支持体繊維6がないためにフィルム5と発熱素子
2との密着性が悪く、発熱素子2の発熱がフィルム5に
充分に伝わらず、穿孔が不充分となったり、未穿孔とな
る。また穿孔した場合でも穿孔ドットの広がりを制御す
る支持体繊維6がないため、穿孔ドットが広がり、前後
左右の隣接ドットとつながり、連結穿孔となる場合があ
る。このような場合、印刷物においては、未穿孔部分が
ある場合には、細字のつながりが悪くなり解像性が低下
し、ベタ部分ではインクののらない白点が生じ、濃度が
低下する。連結ドットの場合には、インク転移量が極端
に多くなり、インクのにじみによる解像性の低下やイン
クの裏写りが増加する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題を解決し、印刷物の解像性を向上させる
とともに、インクの裏写りを抑制することができる感熱
孔版原紙を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
に鑑み、鋭意検討を行った結果、印刷物での良好な解像
性と裏写りの抑制を同時に行うには、支持体のインク通
過量および保持量を確保するとともに、繊維分散性の良
好な支持体を用いてフィルムの穿孔形状を均一にし、か
つ独立開孔を実現し、インクの分散性を向上させること
により上記課題を解決できることを見出し、本発明に到
達した。
【0008】すなわち、本発明は、熱可塑性フィルムと
多孔性支持体とを接着した感熱孔版原紙において、前記
多孔性支持体の全繊維間空隙面積に対する4000μm
2 以下の繊維間空隙の占める面積割合が80%以上であ
り、かつ該多孔性支持体の平均空隙面積が500〜25
00μm 2 であることを特徴とする感熱孔版原紙に関す
る。
【0009】本発明に用いられる熱可塑性フィルムとし
ては、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリカ
ーボネート、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体など
のフィルムが挙げられる。このフィルムの厚さは、通常
10μm以下、好ましくは1〜6μmとされる。
【0010】本発明に用いられる多孔性支持体として
は、ポリエステル繊維、ビニロン繊維、ナイロン繊維等
の合成繊維、マニラ麻、コウゾ、ミツマタ、パルプ等の
天然繊維などの薄葉紙が挙げられ、上記繊維は単独でま
たは2種以上併用して用いることができる。これらの繊
度は3デニール以下のものが好ましく、またその坪量は
6〜14g/m2 が好ましく、より好ましくは8〜13
g/m2 である。さらにその厚さは10〜60μmが好
ましく、より好ましくは15〜55μmである。
【0011】本発明においては、上記多孔性支持体の4
000μm2 以下、好ましくは500〜3500μm2
の繊維間空隙の面積総和が、全繊維間空隙面積に対して
80%以上、好ましくは90%以上であることが必要で
ある。4000μm2 以下の繊維間空隙面積が80%未
満では、微細な孔によって目的とする画像に忠実な穿孔
形状が得られず、かつ連結のない独立穿孔を形成するこ
とができず、また支持体のインクの分散性を向上させる
ことができず、印刷物の解像性をよくし、裏写りを抑制
することができない。また上記多孔性支持体の平均空隙
面積は、インク通過性の点から500〜2500μm2
である。
【0012】本発明において、繊維間空隙とは、多孔性
支持体を構成する繊維で形成された隙間をいい、具体的
には多孔性支持体に光を透過したとき、孔を形成してい
るように見える部分をいう。この繊維間空隙の面積は、
画像処理システムEXCELII(日本アビオニクス社
製)を用いて測定面積1.5×1.5mm2 を50倍に
拡大し、焦点を厚みの中心に合わせた状態で測定し、4
000μm2 以下の空隙面積割合は、測定位置の異なる
10点の測定データを積算して求めた。この場合、10
0μm2 以下の面積はノイズとみなして除去して行っ
た。
【0013】上記熱可塑性フィルムと多孔性支持体を接
着するには接着剤を用いることができる。この接着剤と
しては、有機溶剤系、水系、エマルジョ系、反応系な
どの接着剤が挙げられ、これらのうち作業環境、製品の
耐溶剤性、基材への水分および乾燥時の熱の影響等の面
から反応系の接着剤が好ましく用いられる。なお、多孔
性支持体が接着性を有する場合には接着剤は不要であ
る。
【0014】本発明の感熱孔版原紙は、例えば、熱可塑
性フィルムと薄葉紙とを接着剤で張り合わせ、フィルム
表面に剥離剤を塗布して得られる。
【0015】図1に、本発明の感熱孔版原紙を用いた場
合のサーマルヘッド印字部の原紙進行方向の正面断面図
を示したが、繊維間空隙7が発熱素子2のドットピッチ
より小さいため、フィルム3と発熱素子2が均一に密着
し、独立開孔を得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0017】実施例1〜2および比較例1〜3 表1に示す繊維を用いて、丸網または短網湿式抄紙機に
より表1に示す多孔性薄葉紙を作製した。この薄葉紙を
熱収縮性のPET(ポリエチレンテレフタレート)フィ
ルムと接着剤を介してラミネートし、さらにラミネート
したフィルムの面に剥離層を塗布し、感熱孔版原紙を作
製した。
【0018】得られた感熱孔版原紙をリソグラフRC1
15D(理想科学工業社製、製版印刷機)で製版と印刷
を行った。製版の穿孔形状と印刷物の画像を光学顕微鏡
または目視により観察し、結果を表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】(1)不発穿孔(光学顕微鏡で観察した) ○:なし、△:若干あり、×:多い (2)連結穿孔(光学顕微鏡で観察した) ○:なし、△:若干あり、×:多い (3)濃度は、ベタ部分の反射濃度を濃度計DM−40
0(日本スクリーン社製)で10点測定し、平均して求
めた。 (4)インクの均一性(ベタの濃度ばらつきを画像処理
システムEXCELIIで調べた) ○:良好、△:若干劣る、×:劣る (5)画像の解像性(目視で観察した) ○:良好、 △:若干文字のつながりが悪いか文字が太っている ×:文字のつながりが悪いか文字が太っている (6)インクの裏写り(目視で観察した) ○:良好、△:若干劣る、×:劣る
【0021】実施例1、2では、平均空隙面積がそれぞ
れ710μm 2 、740μm 2 で、4000μm2 以下
の空隙が占める面積割合が80%以上の薄葉紙を支持体
として使用しているため、サーマルヘッド印字部の原紙
進行方向の正面断面図は、図1に示すようになり、この
場合の穿孔形状は図4に示すように穿孔形状がほぼ独立
となり、インク通過量が制御されて印刷物の濃度が適正
となり、解像性およびインク均一性に優れるとともに、
裏写りが非常に少なかった。
【0022】一方、比較例1〜3では、上記面積割合が
80%未満であるため、サーマルヘッド印字部では図3
に示すようになり、巨大な空隙部によって穿孔形状は図
5に示すように巨大な空隙部分によって連続穿孔および
不発穿孔が発生し、解像性が低下し、裏写りが増加し
た。
【0023】
【発明の効果】本発明の感熱孔版原紙によれば、多孔性
支持体として4000μm2 以下の繊維間空隙の面積総
和の割合が80%以上で、かつ平均空隙面積が500〜
2500μm 2 であり、微細な孔によって目的とする画
像に忠実な穿孔形状が得られ、かつ連結のない独立穿孔
を形成することができるため、解像性に優れ、裏写りの
極端に少ない印刷物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱孔版原紙を用いた場合のサーマル
ヘッド印字部の原紙進行方向の正面断面図である。
【図2】感熱孔版印刷機の製版部の構成図である。
【図3】従来の感熱孔版原紙を用いた場合のサーマルヘ
ッド印字部の原紙進行方向の正面断面図である。
【図4】図1の感熱孔版原紙を製版した場合のフィルム
の穿孔状態を示した図である。
【図5】図3の感熱孔版原紙を製版した場合のフィルム
の穿孔状態を示した図である。
【符号の説明】
1…サーマルヘッド、2…発熱素子、3…孔版原紙、4
…プラテンローラ、5…熱可塑性フィルム、6…支持体
繊維、7…繊維間空隙、9…不発穿孔、10…連結穿
孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41N 1/24 102 B41C 1/055 511

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体と
    を接着した感熱孔版原紙において、前記多孔性支持体の
    全繊維間空隙面積に対する4000μm2 以下の繊維間
    空隙の占める面積割合が80%以上であり、かつ該多孔
    性支持体の平均空隙面積が500〜2500μm 2 であ
    ることを特徴とする感熱孔版原紙。
JP03006510A 1991-01-23 1991-01-23 感熱孔版原紙 Ceased JP3115334B2 (ja)

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JP03006510A JP3115334B2 (ja) 1991-01-23 1991-01-23 感熱孔版原紙
US07/824,151 US5245932A (en) 1991-01-23 1992-01-22 Heat-sensitive stencil master sheet
DK92300572.2T DK0496612T3 (da) 1991-01-23 1992-01-23 Varmefølsomt stencilmasterark
EP92300572A EP0496612B1 (en) 1991-01-23 1992-01-23 Heat-sensitive stencil master sheet
AT92300572T ATE139485T1 (de) 1991-01-23 1992-01-23 Wärmeempfindliche druckschablone
DE69211572T DE69211572T2 (de) 1991-01-23 1992-01-23 Wärmeempfindliche Druckschablone

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