JP2964016B2 - 感熱性孔版原紙 - Google Patents
感熱性孔版原紙Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、閃光照射、赤外線照
射、レーザー光線等のパルス的照射や、所謂サーマルヘ
ッドの接触により穿孔製版され、輪転印刷や平版印刷に
供される感熱性孔版原紙に関する。 【0002】 【従来技術及び考案が解決しようとする課題】従来、感
熱性孔版原紙(以下単に原紙という)としては、塩化ビ
ニリデン系フィルム、ポリエステル系フィルム等の熱可
塑性樹脂フィルムと、天然繊維、合成繊維又はこれらの
混抄からなる薄葉紙、不織布、紗などからなる多孔性支
持体とを接着剤で貼り合わせた構造のものが、特開昭5
1−2512号公報や特開昭57−182495号公報
において提案されている。 【0003】しかしながら、これらの原紙は印刷画像の
鮮明性の点で必ずしも満足のいくものではなかった。 【0004】その理由としては、原紙を構成するフィル
ムが熱エネルギーの印加により溶融穿孔されても、その
孔部分に支持体を構成する繊維やフィルムと支持体を接
着する接着剤があれば、その繊維や接着剤によって印刷
インキの透過性が阻害され、印刷用紙に画線を構成する
点を形成出来ず、所謂白ぬけ現像を起こし、画像鮮明度
の低下が起こっていたからである。 【0005】また、支持体の構成繊維として天然繊維を
用いた場合には、純繊維以外の原料夾雑物に起因する肉
眼で確認可能な塊が混在し、この塊がインキの透過性を
阻害し同様に画像鮮明性の低下が起こるといった不具合
を生じていた。 【0006】このように、支持体は、フィルムが極めて
薄く弱いことから補強のため、又、製版したときに、例
えば、○の中央部が欠落して●になることを防ぐため、
更には、耐印刷性の維持向上のため、原紙には不可欠の
ものであるにも拘らず、印刷インキの透過性を阻害する
等の不具合を生ぜしめていた。 【0007】これらの欠点を改良するため、従来から様
々な試みがなされている。 【0008】例えば支持体の繊維密度を下げた所謂嵩高
な支持体を用いることによって、フィルム上の繊維坪量
を低くして、インク透過性を向上させる方法もある。し
かしながら、この場合、画像鮮明性は向上するが、支持
体の紙力、例えば引張強度等が低下すると共に、原紙に
充分インクが行き渡らないために印刷開始時に数枚の印
刷不良物が出て好ましくない。 【0009】以上の如く、原紙の支持体を構成する繊維
は天然繊維、合成繊維を問わず、画像鮮明性を阻害する
ものであり、極力、細い繊維を少なく用いるのが好まし
い方向であるが、支持体を製造する際の操業の安定性、
それ以降の二次加工適性、機械的な強度などから自ら限
界があった。つまり、一般的には繊維坪量9〜12g/
m2、 繊度0.5デニール(合成繊維の場合、天然繊維
はもっと太い)が実用に供されているにすぎない。 【0010】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、繊維坪量を少なくし、インキ透過性の良好
な画像鮮明性の優れた原紙を提供することを目的とする
ものである。 【0011】 【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明は、「熱可塑性樹脂フィ
ルムの片面にポリエステル等の合成繊維が散布され熱圧
着されて成る繊維層が形成されていることを特徴とする
感熱性孔版原紙」をその要旨とした。 【0012】また、請求項2記載の発明は、「合成繊維
の繊度が5デニール以下であることを特徴とする感熱性
孔版原紙」をその要旨とした。 【0013】また、請求項3記載の発明は、「合成繊維
の繊維長が50mm以下であることを特徴とする感熱性
孔版原紙」をその要旨とした。 【0014】本発明における熱可塑性フィルムとして
は、品質の均一性、安定性という点から、従来より原紙
のフィルムとして用いられている二軸延伸されたポリエ
ステルフィルムが好ましいが、二軸延伸されたポリスチ
レン、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネートなども使
用可能である。例えばポリエステルフィルムを用いる場
合、その膜厚は製版時の印加エネルギーを考慮して、サ
ーマルヘッド用には0.5〜2μ、閃光照射用には2〜
5μが好ましい。この熱可塑性樹脂フィルムの片面にポ
リエステル等の合成繊維が散布され熱圧着されて繊維層
が形成されているのである。 【0015】繊維層を構成する合成繊維としては、ポリ
エステル系、ポリアミド系、或いはイミド系モノフィラ
メント、レーヨンモノフィラメント、カーボンファイバ
ーなどが好適である。その繊度としては、5デニール以
下がよく、好ましくは0.05〜3デニール、より好ま
しくは0.1〜2デニールである。繊度が5デニールを
越えると、印刷物のべた部に繊維目が出て、画像が悪化
することになる。また、維長としては50mm以下がよ
く、好ましくは2〜20mmである。繊維長が50mm
を越えると低坪量化及び均一散布が困難となる。繊維坪
量としては3〜12g/m2が好ましく、より好ましく
は3〜9g/m2である。繊維坪量が3g/m2より低い
と印刷鮮明性は良いが耐印刷性が低下し、12g/m2
を越えると印刷鮮明性が悪化することになる。 【0016】本発明に用いられるフィルム面への合成繊
維の散布方法としては、特に限定されるものではない
が、例えば定長切断された各種長さの1種若しくは2種
以上の合成繊維を混合し、結束をほぐし、これを風力及
び静電気力でフィルム面上に散布するとよい。尚、熱可
塑性樹脂フィルムとの一体化を完全なものにするため、
前記合成繊維にバインダー繊維を混入させてもよい。
尚、散布後の静電気反発力による飛散を防ぐために、フ
ィルム面に粘着剤を微量塗布し、弱い粘着性を付与して
も良い。 【0017】合成繊維の散布された熱可塑性樹脂フィル
ムは、軽度の印加圧のプレス板、プレスロールを経て、
熱ロールで熱圧着され、熱可塑性樹脂フィルム上に合成
繊維よりなる繊維層が形成されるのである。尚、ロール
の温度及び圧力は、フィルムや合成繊維の種類、繊維の
坪量等を考慮して適宜決定すると良い。また、繊維地合
の向上のため、散布、軽度プレスの工程を繰り返しても
よい。また、熱圧着後必要に応じて、帯電防止処理や繊
維面にサーマルヘッド或いは原稿の付着防止のための離
型剤のコートを行なってもよい。 【0018】尚、熱ロールを通すときの熱による熱収縮
を防ぐため、低融点樹脂をコートした複合モノフィラメ
ントを合成繊維として用いたり、感熱性樹脂接着剤層を
コートしたフィルムを用いたりしてロール温度を極力低
くすることも有効である。 【0019】このようにして形成された繊維層は熱可塑
性樹脂フィルムを補強し、耐印刷性を維持向上せしめる
よう作用する。一方、この繊維層は低坪量化されてお
り、インキ透過性を阻害することはなく、印刷鮮明性が
悪化することもない。 【0020】 【実施例】 【0021】 【実施例1】厚さ1.8μのポリエステルフィルム上に
繊維長5mm、0.5デニールのポリエステルモノフィ
ラメント、及び繊維長5mm、1.0デニールのポリエ
ステル系バインダーモノフィラメントの混合物を集束部
のないよう充分に混合撹拌後散布し、軽く金属板で圧着
後、熱ロールを通して、繊維坪量6g/m2 の原紙を得
た。 【0022】こうして、得られた原紙をセイキ工業製エ
スプリ21vx型のサーマルヘッド製版方式の製版輪転
印刷機にて、テストパターンを製版印刷した。 【0023】 【比較例1】比較のために実施例1と同じ厚さ1.8μ
のポリエステルフィルムと、マニラ麻100%で繊維坪
量9.5g/m2 の薄葉紙とを接着剤を用いて貼合して
原紙を得た。これを実施例1と同様に製版印刷した。 【0024】 【比較例2】ポリエステルモノフィラメント(バインダ
ー繊維約50%)からなる繊維坪量11g/m2 の薄葉
紙と、実施例1と同じ厚さ1.8μのポリエステルフィ
ルムとを接着剤を用いて貼合して原紙を得た。これを実
施例1と同様に製版印刷した。 【0025】尚、各原紙には帯電防止剤及び離型剤を塗
布した。上述した実施例1、比較例1、2により得られ
た印刷物について、印刷物の黒べた部分の光学的濃度、
直型5.0mmの黒丸寸法の変化率及び良好に印刷され
た印刷物の枚数を表1に示した。 【0026】 【表1】 【0027】 【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の原紙
は、従来の抄紙法による支持体では限界とされていた9
g/m2 を下回る低坪量の繊維層によって熱可塑性樹脂
フィルムが支持されていることから、熱可塑性樹脂フィ
ルムが溶融穿孔されたとき、フィルムの孔部分に存在す
る繊維に起因する印刷インキの透過性不良を改善し、以
って画像鮮明性の向上を計ることができる。 【0028】また、請求項1記載の原紙にあっては、フ
ィルムと支持体とを張り合わせるものではないため、接
着剤によって印刷インキの透過性が阻害されることもな
い。 【0029】また、請求項1記載の原紙にあっては、繊
維層の構成繊維として合成繊維を用いたため、純繊維以
外の原料夾雑物が該繊維層に混入することがなく、原料
夾雑物に起因してインキ透過性が阻害されることもな
い。 【0030】また、請求項2記載の原紙は、繊維層を構
成する合成繊維の繊度が5デニール以下であることか
ら、印刷物のベタ部に繊維目が出て画像が悪化すること
もない。 【0031】また、請求項3記載の原紙は、繊維層を構
成する合成繊維の繊維長が50mm以下であることか
ら、低坪量化及び均一散布を実現することができる。
射、レーザー光線等のパルス的照射や、所謂サーマルヘ
ッドの接触により穿孔製版され、輪転印刷や平版印刷に
供される感熱性孔版原紙に関する。 【0002】 【従来技術及び考案が解決しようとする課題】従来、感
熱性孔版原紙(以下単に原紙という)としては、塩化ビ
ニリデン系フィルム、ポリエステル系フィルム等の熱可
塑性樹脂フィルムと、天然繊維、合成繊維又はこれらの
混抄からなる薄葉紙、不織布、紗などからなる多孔性支
持体とを接着剤で貼り合わせた構造のものが、特開昭5
1−2512号公報や特開昭57−182495号公報
において提案されている。 【0003】しかしながら、これらの原紙は印刷画像の
鮮明性の点で必ずしも満足のいくものではなかった。 【0004】その理由としては、原紙を構成するフィル
ムが熱エネルギーの印加により溶融穿孔されても、その
孔部分に支持体を構成する繊維やフィルムと支持体を接
着する接着剤があれば、その繊維や接着剤によって印刷
インキの透過性が阻害され、印刷用紙に画線を構成する
点を形成出来ず、所謂白ぬけ現像を起こし、画像鮮明度
の低下が起こっていたからである。 【0005】また、支持体の構成繊維として天然繊維を
用いた場合には、純繊維以外の原料夾雑物に起因する肉
眼で確認可能な塊が混在し、この塊がインキの透過性を
阻害し同様に画像鮮明性の低下が起こるといった不具合
を生じていた。 【0006】このように、支持体は、フィルムが極めて
薄く弱いことから補強のため、又、製版したときに、例
えば、○の中央部が欠落して●になることを防ぐため、
更には、耐印刷性の維持向上のため、原紙には不可欠の
ものであるにも拘らず、印刷インキの透過性を阻害する
等の不具合を生ぜしめていた。 【0007】これらの欠点を改良するため、従来から様
々な試みがなされている。 【0008】例えば支持体の繊維密度を下げた所謂嵩高
な支持体を用いることによって、フィルム上の繊維坪量
を低くして、インク透過性を向上させる方法もある。し
かしながら、この場合、画像鮮明性は向上するが、支持
体の紙力、例えば引張強度等が低下すると共に、原紙に
充分インクが行き渡らないために印刷開始時に数枚の印
刷不良物が出て好ましくない。 【0009】以上の如く、原紙の支持体を構成する繊維
は天然繊維、合成繊維を問わず、画像鮮明性を阻害する
ものであり、極力、細い繊維を少なく用いるのが好まし
い方向であるが、支持体を製造する際の操業の安定性、
それ以降の二次加工適性、機械的な強度などから自ら限
界があった。つまり、一般的には繊維坪量9〜12g/
m2、 繊度0.5デニール(合成繊維の場合、天然繊維
はもっと太い)が実用に供されているにすぎない。 【0010】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、繊維坪量を少なくし、インキ透過性の良好
な画像鮮明性の優れた原紙を提供することを目的とする
ものである。 【0011】 【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明は、「熱可塑性樹脂フィ
ルムの片面にポリエステル等の合成繊維が散布され熱圧
着されて成る繊維層が形成されていることを特徴とする
感熱性孔版原紙」をその要旨とした。 【0012】また、請求項2記載の発明は、「合成繊維
の繊度が5デニール以下であることを特徴とする感熱性
孔版原紙」をその要旨とした。 【0013】また、請求項3記載の発明は、「合成繊維
の繊維長が50mm以下であることを特徴とする感熱性
孔版原紙」をその要旨とした。 【0014】本発明における熱可塑性フィルムとして
は、品質の均一性、安定性という点から、従来より原紙
のフィルムとして用いられている二軸延伸されたポリエ
ステルフィルムが好ましいが、二軸延伸されたポリスチ
レン、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネートなども使
用可能である。例えばポリエステルフィルムを用いる場
合、その膜厚は製版時の印加エネルギーを考慮して、サ
ーマルヘッド用には0.5〜2μ、閃光照射用には2〜
5μが好ましい。この熱可塑性樹脂フィルムの片面にポ
リエステル等の合成繊維が散布され熱圧着されて繊維層
が形成されているのである。 【0015】繊維層を構成する合成繊維としては、ポリ
エステル系、ポリアミド系、或いはイミド系モノフィラ
メント、レーヨンモノフィラメント、カーボンファイバ
ーなどが好適である。その繊度としては、5デニール以
下がよく、好ましくは0.05〜3デニール、より好ま
しくは0.1〜2デニールである。繊度が5デニールを
越えると、印刷物のべた部に繊維目が出て、画像が悪化
することになる。また、維長としては50mm以下がよ
く、好ましくは2〜20mmである。繊維長が50mm
を越えると低坪量化及び均一散布が困難となる。繊維坪
量としては3〜12g/m2が好ましく、より好ましく
は3〜9g/m2である。繊維坪量が3g/m2より低い
と印刷鮮明性は良いが耐印刷性が低下し、12g/m2
を越えると印刷鮮明性が悪化することになる。 【0016】本発明に用いられるフィルム面への合成繊
維の散布方法としては、特に限定されるものではない
が、例えば定長切断された各種長さの1種若しくは2種
以上の合成繊維を混合し、結束をほぐし、これを風力及
び静電気力でフィルム面上に散布するとよい。尚、熱可
塑性樹脂フィルムとの一体化を完全なものにするため、
前記合成繊維にバインダー繊維を混入させてもよい。
尚、散布後の静電気反発力による飛散を防ぐために、フ
ィルム面に粘着剤を微量塗布し、弱い粘着性を付与して
も良い。 【0017】合成繊維の散布された熱可塑性樹脂フィル
ムは、軽度の印加圧のプレス板、プレスロールを経て、
熱ロールで熱圧着され、熱可塑性樹脂フィルム上に合成
繊維よりなる繊維層が形成されるのである。尚、ロール
の温度及び圧力は、フィルムや合成繊維の種類、繊維の
坪量等を考慮して適宜決定すると良い。また、繊維地合
の向上のため、散布、軽度プレスの工程を繰り返しても
よい。また、熱圧着後必要に応じて、帯電防止処理や繊
維面にサーマルヘッド或いは原稿の付着防止のための離
型剤のコートを行なってもよい。 【0018】尚、熱ロールを通すときの熱による熱収縮
を防ぐため、低融点樹脂をコートした複合モノフィラメ
ントを合成繊維として用いたり、感熱性樹脂接着剤層を
コートしたフィルムを用いたりしてロール温度を極力低
くすることも有効である。 【0019】このようにして形成された繊維層は熱可塑
性樹脂フィルムを補強し、耐印刷性を維持向上せしめる
よう作用する。一方、この繊維層は低坪量化されてお
り、インキ透過性を阻害することはなく、印刷鮮明性が
悪化することもない。 【0020】 【実施例】 【0021】 【実施例1】厚さ1.8μのポリエステルフィルム上に
繊維長5mm、0.5デニールのポリエステルモノフィ
ラメント、及び繊維長5mm、1.0デニールのポリエ
ステル系バインダーモノフィラメントの混合物を集束部
のないよう充分に混合撹拌後散布し、軽く金属板で圧着
後、熱ロールを通して、繊維坪量6g/m2 の原紙を得
た。 【0022】こうして、得られた原紙をセイキ工業製エ
スプリ21vx型のサーマルヘッド製版方式の製版輪転
印刷機にて、テストパターンを製版印刷した。 【0023】 【比較例1】比較のために実施例1と同じ厚さ1.8μ
のポリエステルフィルムと、マニラ麻100%で繊維坪
量9.5g/m2 の薄葉紙とを接着剤を用いて貼合して
原紙を得た。これを実施例1と同様に製版印刷した。 【0024】 【比較例2】ポリエステルモノフィラメント(バインダ
ー繊維約50%)からなる繊維坪量11g/m2 の薄葉
紙と、実施例1と同じ厚さ1.8μのポリエステルフィ
ルムとを接着剤を用いて貼合して原紙を得た。これを実
施例1と同様に製版印刷した。 【0025】尚、各原紙には帯電防止剤及び離型剤を塗
布した。上述した実施例1、比較例1、2により得られ
た印刷物について、印刷物の黒べた部分の光学的濃度、
直型5.0mmの黒丸寸法の変化率及び良好に印刷され
た印刷物の枚数を表1に示した。 【0026】 【表1】 【0027】 【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の原紙
は、従来の抄紙法による支持体では限界とされていた9
g/m2 を下回る低坪量の繊維層によって熱可塑性樹脂
フィルムが支持されていることから、熱可塑性樹脂フィ
ルムが溶融穿孔されたとき、フィルムの孔部分に存在す
る繊維に起因する印刷インキの透過性不良を改善し、以
って画像鮮明性の向上を計ることができる。 【0028】また、請求項1記載の原紙にあっては、フ
ィルムと支持体とを張り合わせるものではないため、接
着剤によって印刷インキの透過性が阻害されることもな
い。 【0029】また、請求項1記載の原紙にあっては、繊
維層の構成繊維として合成繊維を用いたため、純繊維以
外の原料夾雑物が該繊維層に混入することがなく、原料
夾雑物に起因してインキ透過性が阻害されることもな
い。 【0030】また、請求項2記載の原紙は、繊維層を構
成する合成繊維の繊度が5デニール以下であることか
ら、印刷物のベタ部に繊維目が出て画像が悪化すること
もない。 【0031】また、請求項3記載の原紙は、繊維層を構
成する合成繊維の繊維長が50mm以下であることか
ら、低坪量化及び均一散布を実現することができる。
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フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名)
B41N 1/24 102
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項の1】 熱可塑性樹脂フィルムの片面にポリエ
ステル等の合成繊維が散布され熱圧着されて成る繊維層
が形成されていることを特徴とする感熱性孔版原紙。 【請求項2】 合成繊維の繊度が5デニール以下である
ことを特徴とする請求項1記載の感熱性孔版原紙。 【請求項3】 合成繊維の繊維長が50mm以下である
ことを特徴とする請求項1または2記載の感熱性孔版原
紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40628690A JP2964016B2 (ja) | 1990-12-05 | 1990-12-05 | 感熱性孔版原紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40628690A JP2964016B2 (ja) | 1990-12-05 | 1990-12-05 | 感熱性孔版原紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04212891A JPH04212891A (ja) | 1992-08-04 |
JP2964016B2 true JP2964016B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=18515901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40628690A Expired - Fee Related JP2964016B2 (ja) | 1990-12-05 | 1990-12-05 | 感熱性孔版原紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2964016B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0664360A (ja) * | 1992-08-19 | 1994-03-08 | Riso Kagaku Corp | 孔版印刷用原紙の製法 |
JP3233305B2 (ja) * | 1993-04-23 | 2001-11-26 | 東レ株式会社 | 感熱孔版印刷用原紙およびその製造方法 |
CN1087374C (zh) * | 1996-05-09 | 2002-07-10 | 东丽株式会社 | 一种热敏孔版印刷用原纸及其生产方法 |
-
1990
- 1990-12-05 JP JP40628690A patent/JP2964016B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04212891A (ja) | 1992-08-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |