JP3418422B2 - 感熱孔版印刷方法 - Google Patents

感熱孔版印刷方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は感熱孔版印刷方法に関
し、さらに詳しくは感熱孔版原紙のフィルム側から支持
体を介してインキを供給してにじみのない印刷物を得る
ことができる感熱孔版印刷方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支
持体からなる感熱孔版原紙にサーマルヘッドで画像を穿
孔して孔版印刷を行う際には、インキのにじみ等を防ぐ
目的で多孔性支持体側から熱可塑性樹脂フィルムを介し
て被印刷物にインキが供給されるため、感熱孔版原紙の
穿孔は、画像を反転させた逆像で行われている。また、
ワードプロセッサーなどの文書作成機の普及により、こ
れらで作成した文書を感熱プリンターを用いて直接、感
熱孔版原紙に穿孔像を形成させることが行われている
が、この場合でも画像を逆像に反転させて穿孔する必要
があった。 【0003】近年、ワードプロセッサーで作成した文書
を感熱プリンターを用いて感熱孔版原紙に正像で穿孔
し、該原紙のフィルム側から支持体を介して被印刷物に
インキを供給する感熱孔版印刷法が提案されている。こ
の方法によれば画像を反転させる装置は不要となるが、
インキがフィルム側から支持体を経て被印刷物に供給さ
れるため、インキの転移量の制御が難しく、また印刷物
にインキのにじみが発生するという問題があった。 【0004】上記問題を解決するために、感熱孔版原紙
の多孔性支持体として放電加工により表面に垂直な方向
の細孔を形成したものを用いる方法(特開昭61−72
591号公報)、感熱孔版原紙の多孔性支持体として樹
脂処理を施した和紙を用いる方法(特開昭61−132
388号公報)が提案されている。しかしながら、前者
の方法では、インキ通過性を確保しつつ安価な材料でそ
の強度を向上させるのは困難であり、また後者の方法で
は繊維の分散が不均一であるため、良好な画像性を得る
ことが困難であるという問題がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題を解決し、感熱孔版原紙のフィルム側か
ら支持体を介して被印刷物にインキを供給してもインキ
転移量の制御がし易く、にじみの発生のない良好な印刷
物を低コストで得ることができる感熱孔版印刷方法を提
供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本願で特許請求される発明は以下の通りである。 (1) 熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体からなる感
熱孔版原紙にサーマルヘッドにより正像の画像を穿孔
し、熱可塑性樹脂フィルム側から多孔性支持体を介して
被印刷物にインキを供給する感熱孔版印刷方法におい
て、前記感熱孔版原紙として、多孔性支持体が、低融点
成分と高融点成分からなる鞘芯型またはサイド−バイ−
サイド型複合繊維であって低融点成分が上記熱可塑性樹
脂フィルムと親和性を有する成分で構成された繊維を全
部または一部に用いて織成したスクリーンからなり、該
多孔性支持体が低融点成分を介して前記熱可塑性樹脂フ
ィルムと熱圧着により接合している原紙を用いることを
特徴とする感熱孔版印刷方法。 【0007】本発明の方法に用いられる感熱孔版原紙
は、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とで構成さ
れ、該多孔性支持体は、低融点成分と高融点成分からな
る鞘芯型またはサイド−バイ−サイド型複合繊維であっ
て低融点成分が上記熱可塑性樹脂フィルムと親和性を有
する成分で構成された繊維を全部または一部に有するス
クリーンからなり、該多孔性支持体が低融点成分を介し
て上記熱可塑性樹脂フィルムと接合されている。 【0008】熱可塑性樹脂フィルムとしては、通常のポ
リエステル、ポリ塩化ビニリデン、ポリプロピレンなど
の感熱孔版原紙に使用可能なフィルムが用いられる。そ
の厚さは、熱穿孔性、フィルム強度などの点から0.5
〜8μmとされる。 【0009】熱可塑性樹脂フィルムと接合される多孔性
支持体には、低融点成分と高融点成分からなる鞘芯型ま
たはサイド−バイ−サイド型の複合繊維が全部または一
部に用いられる。鞘芯型複合繊維の場合は鞘成分が、サ
イド−バイ−サイド型複合繊維の場合はいずれか一方の
成分が低融点成分であり、該低融点成分は熱可塑性樹脂
フィルムと親和性を有する成分で構成される。熱可塑性
樹脂フィルムと親和性を有する成分とは、該フィルムと
熱圧着または光照射等の代替手段により充分な接合力を
有し、容易に剥離しない成分をいう。低融点成分の融点
は、熱可塑性樹脂フィルムおよび高融点成分の融点より
も低くければ、熱可塑性樹脂フィルムの成分と同一のも
のでもよい。この低融点成分の軟化点以上で、かつ熱可
塑性樹脂フィルムおよび高融点成分の融点よりも低い温
度で熱圧着することにより、上記多孔性支持体を熱可塑
性樹脂フィルムと接合させることができる。 【0010】例えば熱可塑性樹脂フィルムとしてポリエ
チレンテレフタレートフィルムを使用した場合には、低
融点成分として上記フィルムより融点の低い共重合ポリ
エステル、例えばポリエチレンテレフタレートの重合時
にポリエチレングリコール等のポリアルキレングリコー
ル類、ジカルボン酸類、低分子量グリコール類などのモ
ノマーや反応成分を共重合したものが好ましく用いられ
る。 【0011】複合繊維の高融点成分としては、多孔性支
持体と熱可塑性樹脂フィルムを貼り合わせる際の熱圧着
により溶融しないものであれば特に制限はないが、イン
キとの親和性の低い樹脂成分を用いることが好ましく、
例えばポリエステル、特にポリエチレンテレフタレート
が好ましい。複合繊維中の低融点成分の含有割合は、熱
圧着により該成分が軟化または熱溶融して熱可塑性樹脂
フィルムと接着し、その際の接着力が充分で、かつ変形
または熱溶融によりスクリーンの孔が潰されない程度の
量であればよく、通常は繊維断面積の5〜70%、好ま
しくは20〜50%の範囲とされる。複合繊維の断面形
状は円形でも変形断面であってもよい。 【0012】複合繊維は公知の複合用紡糸ノズルを用
い、通常の溶融紡糸法により得られ、またこの複合繊維
を全部または一部に用いて公知の織成方法で織成するこ
とにより、本発明に用いるスクリーンを得ることができ
る。スクリーンは、複合繊維のみで構成されていてもよ
いが、繊維の一部、例えばタテ糸またはヨコ糸のみに複
合繊維を用いてもよい。該複合繊維以外に用いる繊維と
しては、例えば上記した高融点成分のポリエステルから
なる通常の繊維を用いることができる。スクリーンの目
開きは、インキ通過性および画像性の点から、70〜5
00メッシュの範囲が好ましく、より好ましくは135
〜420メッシュの範囲である。またスクリーンの厚さ
は40〜200μmの範囲が好ましい。 【0013】感熱孔版原紙は、熱可塑性樹脂フィルムと
多孔性支持体とを、例えばニップロール等の手段により
熱圧着して貼り合わせることにより製造される。熱圧着
の温度および圧力は熱可塑性樹脂フィルムや多孔性支持
体の材質に応じて適宜決定される。例えば低融点成分と
して共重合ポリエステルを用いたポリエステル複合糸か
らなるクロスにポリエステルフィルムを貼り合わせた感
熱孔版原紙の場合、120℃に加熱した金属ロールとシ
リコーンゴムロールの間にニップ圧力1.8kg/cm
2 で熱圧着することができる。フィルムと支持体の接触
面積は、表面平滑性、インキ通過性等の点から10〜7
0%の範囲とするのが好ましい。 【0014】このようにして得られた感熱孔版原紙は、
熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体が接着剤層を介さ
ずに接合されるため、またフィルムと支持体の接触部の
分布が均一化し、サーマルヘッドのフィルムとの接触性
が向上するため、サーマルヘッドによる穿孔形状を小さ
く均一にすることができ、インキ転移量の抑制が容易に
なる。また目開きの小さい多孔性支持体を用い、その表
面を熱圧着により平滑化できるため、多孔性支持体と被
印刷物との表面接触性が向上し、被印刷物へのインキ転
移状態が良好となり、結果的にインキのにじみを防止で
きる。 【0015】次に本発明の感熱孔版印刷方法について説
明する。まず前記した感熱孔版原紙をそのまま通常の感
熱プリンター(正像出力のもの)を用いて製版し、正像
の穿孔像を作り、次に例えば輪転印刷機で印刷する場合
には、そのドラム面に感熱孔版原紙の熱可塑性樹脂フィ
ルムが接するように、いいかえると、多孔性支持体が印
刷用紙と接するように感熱孔版原紙をセットし、通常の
方法で印刷を行う。すなわち、このようにセットするこ
とで印刷時、インキは熱可塑性樹脂フィルム側から多孔
性支持体側へ通るので印刷物は正像となる。 【0016】 【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 低融点成分(共重合ポリエステル)と高融点成分(ホモ
ポリエステル)を10/90の比率(重量比)で複合紡
糸して得られた鞘芯構造のポリエステル複合繊維(モノ
フィラメント)をヨコ糸に、通常のポリエステル繊維を
タテ糸に用いて目開き135メッシュ、200メッシュ
および420メッシュのスクリーン(厚みはそれぞれ9
0、70、60μm)を作製した。これらのスクリーン
と厚さ2μmのポリエチレンテレフタレートフィルムと
を重ね合わせ、120℃に加熱した金属ロールとシリコ
ーンゴムロールの間をニップ圧力1.8kg/cm2
通過させてスクリーンとフィルムを貼り合わせて感熱孔
版原紙をそれぞれ作製した。 【0017】得られた感熱孔版原紙に、ワードプロセッ
サ(商品名オアシスライトフロム12LX)で作製した
文書を感熱プリンターを用いて正像の穿孔像を形成し、
これを理想科学工業社製の製版印刷機(RC−115)
の版胴に感熱孔版原紙の支持体側が印刷用紙と接触する
ようにセットして孔版印刷を行った。得られた印刷物に
はインキのにじみの発生はみられなかったが、スクリー
ンのメッシュが大きいほど鮮明な印刷物が得られる傾向
があった。 【0018】 【発明の効果】本発明の方法によれば、感熱孔版原紙の
熱可塑性樹脂フィルム側から多孔性支持体を介して被印
刷物にインキを供給しても、フィルムと支持体が接着剤
層を介さずに接合され、しかもフィルムと支持体の接触
部の分布が均一化し、支持体表面が熱圧着により平滑化
された、製造コストの安い感熱孔版原紙を用いるため、
インキの転移量の制御が容易でインキにじみのない良好
な印刷物を低コストで得ることができる。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体か
    らなる感熱孔版原紙にサーマルヘッドにより正像の画像
    を穿孔し、熱可塑性樹脂フィルム側から多孔性支持体を
    介して被印刷物にインキを供給する感熱孔版印刷方法に
    おいて、前記感熱孔版原紙として、多孔性支持体が、低
    融点成分と高融点成分からなる鞘芯型またはサイド−バ
    イ−サイド型複合繊維であって低融点成分が上記熱可塑
    性樹脂フィルムと親和性を有する成分で構成された繊維
    を全部または一部に用いて織成したスクリーンからな
    り、該多孔性支持体が低融点成分を介して前記熱可塑性
    樹脂フィルムと熱圧着により接合している原紙を用いる
    ことを特徴とする感熱孔版印刷方法。
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