JP2725817B2 - 電動ブラインドの制御装置 - Google Patents

電動ブラインドの制御装置

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JP2725817B2
JP2725817B2 JP1015292A JP1529289A JP2725817B2 JP 2725817 B2 JP2725817 B2 JP 2725817B2 JP 1015292 A JP1015292 A JP 1015292A JP 1529289 A JP1529289 A JP 1529289A JP 2725817 B2 JP2725817 B2 JP 2725817B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は電動ブラインドの制御装置に係り、詳しく
はブラインドの昇降位置、スラットの角度位置等を検知
する位置検知器に関するものである。
[従来技術] 従来、この種の電動ブラインドにおいては、コントロ
ーラにて遠隔操作して、ブラインドを所望の昇降位置に
制御したり、スラットを所望の角度に制御できるように
なっている。これら制御を行なうには、ブラインドの昇
降位置やスラットの角度位置を検知する検知手段が必要
で、その検知手段として、ブラインドを昇降する駆動手
段としての電動モータに取着されたロータリエンコーダ
が採用されている。ロータリエンコーダは電動モータが
所定の回動量(即ちブラインドの一定の昇降量及びスラ
ットの一定の回動量)回動する毎にパルスを出力する。
そして、ブラインドの昇降制御の場合、まずブライン
ドを下限位置から基準位置としての上限位置まで上昇
し、同上限位置までのパルス数をカウントしてコントロ
ーラ内のRAMに記憶し、ブラインドの昇降に際して現在
高さ位置のパルス数をカウントして基準位置のカウント
値と比較し、ブラインドの昇降位置を制御している。ま
た、スラットの角度制御の場合も、一方の閉位置(例え
ば室内側に閉じる位置)を基準位置として同様の操作が
行なわれる。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上記従来技術においては、停電等が発生す
ると、RAM内の基準位置のカウント値及び現在位置のカ
ウント値が消去され、その復旧作業が非常に面倒であ
る。しかも、これが多数の電動ブラインドが備えられ、
各ブラインドが集中管理されている場合にはさらに多大
な労力と時間が必要となる。また、スラットの角度制御
の場合、ロータリエンコーダによる分解能を上げるため
には、スラットの一方の閉位置から他方の閉位置までの
回動角度(約90度)内におけるパルス数を多くする必要
がある。しかし、ブラインドのヘッドボックス内のスペ
ースは限られているため、小型でかつ高性能のロータリ
エンコーダを使用する必要があり、製造コストの点で問
題がある。
この発明の目的は停電等によって制御装置に動作電力
の供給が一時遮断されても、復旧した場合には停電に基
く修正作業をすることなくその時のブラインドの昇降位
置を直ちに検出することができる電動ブラインドの制御
装置を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、この発明の制御装置に
おいては、検知手段を、ブラインドの昇降動作に伴って
移動する移動体と一体に移動する第1の摺動子を備え、
その第1の摺動子が第1の抵抗体上を摺動することによ
りブラインドの昇降位置に応じた値のアナログ信号を出
力する第1の可変抵抗器と、前記移動体に対して独立し
て第2の抵抗体上を移動可能な第2の摺動子を備え、そ
の第2の摺動子が前記移動体に係合して所定位置まで摺
動することにより、その所定位置を基準位置として維持
してブラインドの基準位置における値のアナログ信号を
出力する第2の可変抵抗器と、前記各アナログ信号をデ
ジタル値に変換するA/D変換器とから構成し、前記中央
処理装置を前記第1の可変抵抗器からのアナログ信号と
前記第2の可変抵抗器からのアナログ信号とを比較し、
両アナログ信号が一致したときにブラインドの昇降動作
を停止させるように設定した。
[作用] 上記制御装置においては、第1の摺動子が移動体と一
体に移動することによりブラインドの昇降位置に応じた
信号が出力される。又、第2の摺動子が移動体と係合し
て一体的に移動することによりブラインドの基準位置が
機械的に設定される。このため、停電等によって制御装
置に動作電力の供給が一時遮断されても、復旧した場合
には停電に基く修正作業をすることなくその時のブライ
ンドの昇降位置を直ちに修正することができる。又、中
央処理装置に接続されるメモリーの容量は少なくてもよ
いため、大容量の高価なメモリーが不要となってコスト
低減を図ることができる。
[実施例] 以下、この発明を具体化した一実施例を図面に従って
説明する。
第1,2図に示すように、多数台設置された(本実施例
においては255台)電動ブラインドにおいては、その内
一つのブラインド2(以下これを親ブラインドという)
に設けられたスーパーコントローラ1により、他のブラ
インド15(以下これを子ブラインドという)が集中管理
できるようになっている。親ブラインド2のヘッドボッ
クス3内における左端部には電動モータ4が配設され、
巻上げシャフト5及び昇降ユニット6を介して、昇降コ
ード7により親ブラインド2の昇降位置を、ラダーコー
ド8によりスラット9の角度位置を変更するようになっ
ている。
電動モータ4の右端面において巻上げシャフト5上に
はスラット9の角度位置を検知する角度センサ10が取着
され、前記両昇降ユニット6間において巻上げシャフト
5上には親ブラインド2の昇降位置を検知する高さセン
サ11が取着されている。ヘッドボックス3内の右端部に
はコントロールボックス12が配設され、同コントロール
ボックス12にはスーパーコントローラ1が電気的に接続
されている。なお、ヘッドボックス3内には親ブライン
ド2の上限位置を検知する公知の上限センサ13と、昇降
コード7の弛みを検知することにより、親ブラインド2
が下降時に障害物に衝突したかどうかを検知する公知の
障害物センサ14(第10図参照)とが配設されている。な
お、障害物センサ14は親ブラインド2が下限位置に達し
たことを検知する下限センサとしても機能する。
子ブラインド15は親ブラインド2と同一の構成とさ
れ、そのコントロールユニット(図示しない)にスーパ
ーコントローラ1から指令信号が入力されて親ブライン
ド2と同様の操作が行なわれる。なお、各子ブラインド
15には、子ブラインド15を個別に操作可能なパーソナル
コントローラ16が電気的に接続されている。
次に、高さセンサ11について詳細に説明すると、第3
〜5図に示すように、合成樹脂にて四角箱状に形成され
たケース17内の左右両壁の略中央部には支持孔18が透設
され、両支持孔18内には左右方向に延びる螺子棒19の両
端に固着されたブッシュ20が回動可能に支持されてい
る。螺子棒19には左右方向に延びる孔21が貫通形成さ
れ、同孔21内に前記巻上げシャフト5が挿通されて螺子
棒19が巻上げシャフト5と一体回動可能とされている。
螺子棒19の外周面には前後(第3図における上下)両側
に第1及び第2フランジ22,23を有する環状の移動部材2
4が螺合されている。
ケース17内において移動部材24の第2フランジ23と対
応する位置には、左右方向に延びる摺動可変抵抗器から
なる現在位置センサ26が配置されている。現在位置セン
サ26は上側に左右方向に延びる開口26bを有するケーシ
ング26aと、同ケーシング26a内底面上に配設されて左右
方向に延びる抵抗体31と、ケーシング26a内に配置され
て抵抗体31上を摺動する摺動子30とからなる。そして、
摺動子30はケーシング26aの開口26bから上方に突出する
連結部材30aを介して前記移動部材24の第2フランジ23
に連結固定されている。これにより、螺子棒19が正逆方
向へ回動すると、移動部材24は連結部材30aを介して摺
動子30により螺子棒19を中心とした回動を規制される。
その結果、移動部材24は同螺子棒19上を左右方向へ移動
し、摺動子30もこれに応じて抵抗体31上を左右方向に摺
動するようになっている。
なお、第10図に示すように、抵抗体31の一端は第1端
子31aを介して後記する電源回路59に接続されるととも
に、抵抗体31の他端及び摺動子30はそれぞれ第2端子31
b及び第3端子30bを介して後記するA/D変換器60に接続
されている。そして、抵抗体31上における摺動子30の位
置に対応して、第2及び第3端子31b,30b間の電圧信号
がA/D変換器60に入力されるようになっている。
ケース17内において移動部材24の第1フランジ22と対
応する位置には左右方向に延びる摺動可変抵抗からなる
基準位置センサ25が配置されている。基準位置センサ25
は連結部材27aが第1フランジ22に固定されず、第1フ
ランジ22に螺入された螺子28の先端に当接押圧されて摺
動子27が移動する点を除いて、現在位置センサ26と同一
の構成である。すなわち、基準位置センサ25の摺動子27
は、移動部材24が右方に移動したときにのみ連結部材27
aを介して抵抗体29上を右方に摺動する。そして、第10
図に示すようにそのときの摺動子27の位置に対応した一
定値の電圧信号がA/D変換器60に入力されるようになっ
ている。
なお、基準位置センサ25の摺動子27上端には合成樹脂
製の調整つまみ32が取着されるとともに、ケース17上壁
に設けられた開口33から上方に突出して、手動により摺
動子27が左方へ摺動することができるようになってい
る。
基準位置センサ25及び現在位置センサ26によりブライ
ンド2,15の昇降位置を検知する高さセンサ11が構成され
ている。即ち、現在位置センサ26の電圧信号の値から基
準位置センサ25の電圧信号の値を減算した値が基準位置
を基準とした実際のブラインド昇降位置に相当すること
になる。
次に角度センサ10について説明すると、第6〜8図に
示すように、角度センサ10はロータリ式摺動可変抵抗器
からなる。同角度センサ10において、合成樹脂にて箱状
に形成されたケース34内の左右両壁の略中央部には支持
孔35が透設され、両支持孔35内には合成樹脂製の支持部
材36の両端が回動可能に支持されている。支持部材36に
は左右方向に延びる孔37が貫通形成され、同孔37内に前
記巻上げシャフト5が挿通されて支持部材36が巻上げシ
ャフト5と一体回動可能とされている。
支持部材36の大径部36aとケース34左壁内面との間に
おいて、支持部材36の小径部36bには合成樹脂製の回動
部材38が相対回動可能に外嵌されるとともに、同回動部
材38の右端面には第1及び第2摺動子39,40を備えた支
持板41が固着され、回動部材38と一体回動可能とされて
いる。また、回動部材38の外周には係止突起42が一体形
成され、巻上げシャフト5が90度以上回動した場合に、
ケース34左壁内面において前記巻上げシャフト5を中心
として90度間隔で設けられた規制突起43と係合して回動
部材38の回動を規制し、支持部材36のみ回動させるよう
になっている。
ケース34右壁内面には孔44を有する合成樹脂製の基板
45が固着されるとともに、基板45において前記第1摺動
子39の先端の回動軌跡と対応する位置には円弧状に抵抗
層46がプリントされ、同抵抗層46上を第1摺動子39の先
端が摺動可能となっている。また、基板45において前記
第2摺動子40の先端の回動軌跡と対応する位置には円弧
状に導電層47aがプリントされ、同導電層47a上を第2摺
動子40の先端が摺動可能となっている。
第7,10図に示すように、抵抗層46の一端は第1端子46
bを介して前記電源回路59に接続されるとともに、他端
は第2端子46dを介して前記A/D変換器60に接続されてい
る。また、導電層47aは第3端子47bを介してA/D変換器6
0に接続されている。そして、抵抗層46上における第1
摺動子39の位置に対応して、第2及び第3端子46d,47b
間の電圧信号がA/D変換器60に入力される。そして、そ
の電圧信号の値はスラット9の回動角度に相当すること
になる。
第9図に示すように、前記スーパーコントローラ1は
操作部48と表示部49とからなる。操作部48中央には各ブ
ラインド2,15の上昇をコントロールボックス12に指令す
る上昇ボタン50、下降を指令する下降ボタン51、スラッ
ト9の角度変更を指令する角度変更ボタン52、及びブラ
インド2,15の昇降停止及びスラット9の回動停止を指令
する停止ボタン53が配置されている。表示部49にはブラ
インド2,15の所望昇降位置を表す複数個の昇降位置表示
体54と、スラット9の所望角度位置を表す複数個の角度
表示体55とが設けられている。
そして、上記各種ボタン50〜53を操作して所望のブラ
インド2,15の昇降位置及びスラット9の角度位置を指定
すると、同指定結果に対応する表示体54,55が点滅する
とともに、コントロールボックス12にブラインド2,15の
昇降位置及びスラット9の角度位置に対応する指令信号
が入力されるようになっている。
次に、前記各ブラインド2,15のヘッドボックス3に設
けられたコントロールボックス12に内装された制御装置
の電気的構成を第10図に従って説明する。
前記コントロールボックス12には中央処理装置56(以
下CPUという)、同CPU56に接続されるリードオンリメモ
リ57(以下ROMという)及びランダムアクセスメモリ58
(以下RAMという)が内装され、CPU56には電源回路59か
ら電力が供給されている。ROM57には、各ブラインド2,1
5が上限位置から下限位置まで昇降する間において現在
位置センサ26及び基準位置センサ25からA/D変換器60を
介してCPU56に入力される両信号値(この場合デジタル
値)の差と各ブラインド2,15の現在昇降位置との関係が
あらかじめプログラミングされている。また、ROM57に
は、スラット9が一方の閉状態から他方の閉状態まで回
動する間において角度センサ10からCPU56に入力される
信号レベルとスラット9の回動角度との関係があらかじ
めプログラミングされている。
CPU56にはA/D変換器60を介して現在位置センサ26、基
準位置センサ25、及び角度センサ10が接続され、各セン
サ26,25,10の出力する電圧信号がA/D変換器60によりデ
ジタル値に変換されて入力される。また、CPU56には上
限センサ13からブラインド2,15が上限位置にあることを
表わす検知信号が入力されるとともに、障害物センサ14
から昇降コード7の弛みを表す検知信号(すなわち、ブ
ラインド2,15が障害物に衝突したこと、あるいは下限位
置に達したことを示す検知信号)が入力され、さらに、
スーパーコントローラ1から所望のブラインド2,15の状
態を表す指令信号が入力される。
さらに、CPU56にはモータ駆動回路61を介して電動モ
ータ4が接続され、スーパーコントローラ1からの指令
信号、及び各種センサ10,13,14,25,26からの検知信号に
基いて、CPU56が電動モータ4の回動方向及び回動量を
制御するようになっている。
前記角度センサ10,高さセンサ11及びA/D変換器60によ
りブラインド2,15の状態を検知する検知手段が構成され
ている。
次に、上記のように構成された制御装置の作用につい
て説明する。
まず、ブラインド2,15敷設時において、ブラインド2,
15はその上限位置にあり、現在位置センサ26及び基準位
置センサ25の両摺動子27,30は第3,10図に二点鎖線で示
す位置にある。このとき、基準位置センサ25及び現在位
置センサ26の出力する電圧信号レベルは最小となってお
り、同レベルに対応したレベルのデジタル信号がA/D変
換器60を介してCPU56に入力されるとともに、上限セン
サ13からもCPU56にブラインド2の上限位置を示す信号
が入力される。CPU56はこれらの信号に基きブラインド
2が上限位置にあることを判断する。
この状態から、操作者が全ブラインド2,15を下限位置
まで下降すべく下降ボタン51によりスーパーコントロー
ラ1の設定操作を行なうと、スーパーコントローラ1は
CPU56にブラインド2の下降指令信号を入力する。これ
に対応して、CPU56がモータ駆動回路60を介して電動モ
ータ4を逆回転させブラインド2,15を下降させる。ブラ
インド2,15が下限位置に達すると、障害物センサ14がCP
U56に昇降コード7が弛んだことを示す検知信号を入力
し、CPU56はブラインド2,15が下限位置にあることを判
断して電動モータ4を回転停止する。
ブラインド2,15の下降に伴い、高さセンサ11の螺子棒
19が逆回転して移動部材24が第3図に二点鎖線で示す位
置から実線で示す基準位置へと右方に移動し、基準位置
センサ25及び現在位置センサ26の両摺動子27,30も右方
に摺動して基準位置をとる。このときの基準位置センサ
25及び現在位置センサ26からの電圧信号レベルに対応し
たデジタル信号が、ブラインド2,15の下限位置を示す基
準位置信号としてCPU56に入力される。そして、以後の
ブラインド2,15の昇降動作において、両センサ25,26の
摺動子27,30の位置が一致して両者25,26の抵抗値の差が
0となったとき、ブラインド2,15が下限位置に達したこ
とをCPU56が判断する。すなわち、高さセンサ11はブラ
インド2,15の下限位置を検知する下限センサとして機能
する。
その後、スーパーコントローラ1によりブラインド2,
15の上昇操作を行なうと、螺子棒19が正回転して移動部
材24が左方へと移動し、現在位置センサ26の摺動子30は
左方へ移動するが、基準位置センサ25の摺動子27は左方
に移動することなく基準位置を維持して、CPU56に一定
の基準位置信号を常に入力することになる。
そして、CPU56は基準位置センサ25からの基準位置信
号値と現在位置センサ26からの現在位置信号値との間の
関係に基き、ROM内のプログラムに従ってブラインド2,1
5の現在位置を演算し、所望の昇降位置までブラインド
2を昇降するのに必要な電動モータ4の回動方向及び回
動量を演算してブラインド2を所望の昇降位置に昇降制
御する。
この際、停電等により制御装置に動作電力の供給が一
時遮断されても、電力供給が再開されて制御装置の動作
が復旧されると、可変抵抗器よりなる基準位置センサ25
及び現在位置センサ26からはCPU56に復旧前と同一の信
号値が入力され、制御装置に特別の修正作業をする必要
はなく、その時のブラインド2の昇降位置を直ちに検出
することができる。
一方、スラット9は一方の閉位置(室内側に閉じた状
態)あるいは他方の閉位置(室外側へ閉じた状態)を維
持したまま昇降される。スラット9が一方の閉位置にあ
るとき、角度センサ10の第1摺動子39先端は第7,10図に
二点鎖線で示すように抵抗層46の上端に位置し、CPU56
にはそれに対応して最小レベルの電圧信号に対応したデ
ジタル信号が入力される。CPU56は同信号に基きスラッ
ト9が一方の閉位置にあることを判断する。スラット9
が他方の閉位置にあるときは、角度センサ10の第1摺動
子39先端は抵抗層46の下端に位置し、CPU56にはそれに
対応して最大レベルの電圧信号に対応したデジタル信号
が入力される。CPU56は同信号に基きスラット9が他方
の閉位置にあることを判断する。
スラット9が所望の昇降位置に停止された状態で、ス
ラット9の角度位置を変更すべく角度変更ボタン52によ
りスーパーコントローラ1を設定操作する。すると、ス
ーパーコントローラ1はCPU56にスラット9の角度位置
の変更を命じる指令信号を入力し、それに応じてCPU56
は角度センサ10からの信号値に対応するスラット9の現
在角度位置をROM57内のプラグラムから割り出すととも
に、所望の角度位置と角度センサ10から現在位置信号値
との間の関係に基いてスラット9の現在角度位置を演算
し、所望の角度位置までスラット9を回動するのに必要
な電動モータ4の回動方向及び回動量を演算してスラッ
ト9を所望の角度位置に回動制御する。
このとき、停電等により制御装置に動作電力の供給が
一時遮断されても、上記高さセンサ11の場合と同様、復
旧時には可変抵抗器よりなる角度センサ10によりスラッ
ト9の角度位置を直ちに検出することができる。
さらに、角度センサ10からの電圧信号はA/D変換器60
により対応するレベルのデジタル信号値に変換されてCP
U56に入力される。すなわち、角度センサ10の分解能はA
/D変換器60から出力されるデジタル値のレベル数に比例
する。よって、A/D変換器60が出力するデジタル信号の
ビット数を増加するだけで、安価な可変抵抗器を使用し
て簡単に角度センサ10の分解能を上げることが可能とな
る。
この発明は上記実施例に限定されるものではなく、例
えば、単体のブラインドに使用する等、発明の趣旨を逸
脱しない範囲における随時の変更は無論可能である。
[発明の効果] この発明は上記のように構成したことにより、第1の
摺動子が移動体と一体に移動することによりブラインド
の昇降位置に応じた信号を出力することができるととも
に、第2の摺動子が移動体と係合して一体的に移動する
ことによりブラインドの基準位置が機械的に設定するこ
とができるため、停電等によって制御装置に動作電力の
供給が一時遮断されても、復旧した場合には停電に基く
修正作業をすることなくその時のブラインドの昇降位置
を直ちに修正することができる。又、中央処理装置に接
続されるメモリーの容量は少なくてもよいため、大容量
の高価なメモリーが不要となってコスト低減を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る制御装置を組み込んだ
親ブラインドを示す正面図、第2図はブラインド全体を
示す斜視図、第3図は高さセンサを示す一部破断平面
図、第4図は第3図のIV−IV線断面図、第5図は同じく
一部破断側断面図、第6図は角度センサを示す正断面
図、第7図は第6図ののVII−VII線断面図、第8図は第
6図のVIII−VIII線断面図、第9図はスーパーコントロ
ーラを示す平面図、第10図は制御装置を示すブロック図
である。 ブラインド2,15、移動体24、第2の可変抵抗器としての
基準位置センサ25、第1の可変抵抗器としての現在位置
センサ26、第2の摺動子27、第2の抵抗体29、第1の摺
動子30、第1の抵抗体31、A/D変換器60。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷井 清 東京都渋谷区代々木4丁目30番7号 立 川ブラインド工業株式会社内 (72)発明者 滝本 晃司 大阪府泉大津市二田町1―3―15 日邦 産業株式会社NYテック研究所内 (72)発明者 渡辺 寛伸 愛知県名古屋市中区栄5丁目27番12号 日邦産業株式会社名古屋営業所内 (72)発明者 土岐 良元 愛知県名古屋市中区栄5丁目27番12号 日邦産業株式会社名古屋営業所内 (72)発明者 萩原 弘之 愛知県名古屋市中区栄5丁目27番12号 日邦産業株式会社名古屋営業所内 (56)参考文献 特開 平1−275891(JP,A) 特開 昭63−167885(JP,A) 特開 昭62−225685(JP,A) 特開 昭62−225684(JP,A) 実開 平2−81896(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動モータ(4)を回転制御してブライン
    ド(2,15)を昇降動作させるとともに、ブラインド(2,
    15)の状態を検知手段(10.11)にて検知し、その検知
    信号に基いてブラインド(2,15)の状態を算出する中央
    処理装置(56)を備えた電動ブラインドの制御装置にお
    いて、 前記検知手段を、ブラインド(2,15)の昇降動作に伴っ
    て移動する移動体(24)と一体に移動する第1の摺動子
    (30)を備え、その第1の摺動子(30)が第1の抵抗体
    (31)上を摺動することによりブラインド(2,15)の昇
    降位置に応じた値のアナログ信号を出力する第1の可変
    抵抗器(26)と、 前記移動体(24)に対して独立して第2の抵抗体(29)
    上を移動可能な第2の摺動子(27)を備え、その第2の
    摺動子(27)が前記移動体(24)に係合して所定位置ま
    で摺動することにより、その所定位置を基準位置として
    維持してブラインド(2,15)の基準位置における値のア
    ナログ信号を出力する第2の可変抵抗器(25)と、 前記各アナログ信号をデジタル値に変換するA/D変換器
    (60)と から構成し、前記中央処理装置(56)を前記第1の可変
    抵抗器(26)からのアナログ信号と前記第2の可変抵抗
    器(25)からのアナログ信号とを比較し、両アナログ信
    号が一致したときにブラインド(2,15)の昇降動作を停
    止させるように設定したことを特徴とする電動ブライン
    ドの制御装置。
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