JP2725098B2 - ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料及びそれを用いた硬調な画像形成方法に関するもので
あり特に階調のコントロールされたハロゲン化銀写真感
光材料に関するものである。
料及びそれを用いた硬調な画像形成方法に関するもので
あり特に階調のコントロールされたハロゲン化銀写真感
光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真製版工程において、網点画像(do
t image)による連続階調の再生あるいは、線画
の再生を、良好ならしめるために、超硬調の写真特性を
示す画像形成システムが必要である。従来、この目的の
ためにリス現像液と呼ばれる特別な現像液が用いられて
きた。リス現像液は、現像主薬として、ハイドロキノン
のみを含み、その伝染現像性を阻害しないように保恒剤
なる亜硫酸塩をホルムアルデヒドとの付加物の形にして
用いた遊離の亜硫酸イオンの濃度を極めて低く(通常
0.1モル/リットル以下)し、かつ、高pH(実質的
にはpH11以上)で用いなければ所望の性能が得られ
ない。そのためリス現像液は、極めて空気酸化を受けや
すく3日を越える保存に耐えられないという重大な欠点
を持っている。そのため、処理の安定性を重視して、一
般白黒用現像液で処理される場合には、現像液の安定性
は、飛躍的に向上するが、網点品質等において、リス現
像液で現像した場合より劣るという問題点を有してい
た。また、米国特許2,419,975号にはハロゲン
化銀乳剤にある種のヒドラジン化合物を添加すると硬調
なネガ画像が得られることが記載されているが、この特
許明細書に具体的に示されているヒドラジン化合物を用
いて超硬調(γ≧10)なネガ画像を得るには、12.
8というような高pHの現像液を用いなければならな
い。しかし、pHが13に近い強アルカリ現像液は空気
酸化され易く不安定で長期の保存や使用に耐えない。も
ちろん亜硫酸イオンの含有量を増せば保存性は改良され
るが、このような高pHな現像液の安定性を充分に改良
するには多量の亜硫酸塩の添加が必要になり、処理液の
汚染を引き起すだけでなく、画像の硬調化が阻害される
という重大な弊害が発生してしまう。従って、上記欠点
のない超硬調で、かつ良好な処理液保存性を有する画像
形成システムが要望されていた。
t image)による連続階調の再生あるいは、線画
の再生を、良好ならしめるために、超硬調の写真特性を
示す画像形成システムが必要である。従来、この目的の
ためにリス現像液と呼ばれる特別な現像液が用いられて
きた。リス現像液は、現像主薬として、ハイドロキノン
のみを含み、その伝染現像性を阻害しないように保恒剤
なる亜硫酸塩をホルムアルデヒドとの付加物の形にして
用いた遊離の亜硫酸イオンの濃度を極めて低く(通常
0.1モル/リットル以下)し、かつ、高pH(実質的
にはpH11以上)で用いなければ所望の性能が得られ
ない。そのためリス現像液は、極めて空気酸化を受けや
すく3日を越える保存に耐えられないという重大な欠点
を持っている。そのため、処理の安定性を重視して、一
般白黒用現像液で処理される場合には、現像液の安定性
は、飛躍的に向上するが、網点品質等において、リス現
像液で現像した場合より劣るという問題点を有してい
た。また、米国特許2,419,975号にはハロゲン
化銀乳剤にある種のヒドラジン化合物を添加すると硬調
なネガ画像が得られることが記載されているが、この特
許明細書に具体的に示されているヒドラジン化合物を用
いて超硬調(γ≧10)なネガ画像を得るには、12.
8というような高pHの現像液を用いなければならな
い。しかし、pHが13に近い強アルカリ現像液は空気
酸化され易く不安定で長期の保存や使用に耐えない。も
ちろん亜硫酸イオンの含有量を増せば保存性は改良され
るが、このような高pHな現像液の安定性を充分に改良
するには多量の亜硫酸塩の添加が必要になり、処理液の
汚染を引き起すだけでなく、画像の硬調化が阻害される
という重大な弊害が発生してしまう。従って、上記欠点
のない超硬調で、かつ良好な処理液保存性を有する画像
形成システムが要望されていた。
【0003】かかる要望に答えるものとして米国特許
4,224,401号、同4,168,977号、同
4,166,742号、同4,311,781号、同
4,272,606号、同4,221,857号、同
4,243,739号等には、前記米国特許2,41
9,975号には記載されていない特定のアシルヒドラ
ジン化合物を添加した表面潜像型のハロゲン化銀写真感
光材料をpH11.0〜12.3の安定な現像液で処理
し、γが10を越える超硬調のネガ画像を形成するシス
テムが提案されている。しかしながら上記の画像形成シ
ステムは、近年そのニーズが高まっている所謂ラピッド
アクセス処理(すなわち、極めて迅速な写真処理を指
し、通常、処理開始時から、処理を受け、かつ乾燥され
たフィルムを得るまでのトータルの処理時間が90〜1
20秒、そのうちの現像に割り当てられる時間が15〜
60秒という処理)に対し、超硬調の画像が得られにく
いという問題があった。
4,224,401号、同4,168,977号、同
4,166,742号、同4,311,781号、同
4,272,606号、同4,221,857号、同
4,243,739号等には、前記米国特許2,41
9,975号には記載されていない特定のアシルヒドラ
ジン化合物を添加した表面潜像型のハロゲン化銀写真感
光材料をpH11.0〜12.3の安定な現像液で処理
し、γが10を越える超硬調のネガ画像を形成するシス
テムが提案されている。しかしながら上記の画像形成シ
ステムは、近年そのニーズが高まっている所謂ラピッド
アクセス処理(すなわち、極めて迅速な写真処理を指
し、通常、処理開始時から、処理を受け、かつ乾燥され
たフィルムを得るまでのトータルの処理時間が90〜1
20秒、そのうちの現像に割り当てられる時間が15〜
60秒という処理)に対し、超硬調の画像が得られにく
いという問題があった。
【0004】一方、硬調なハロゲン化銀乳剤について
は、例えば英国特許775,197号、米国特許3,5
31,289号等にロジウム塩を添加して粒子形成した
乳剤が記されているが、ロジウム塩による硬調化の程度
は微々たるもので(上記米国特許の実施例1によれば、
2.60のコントラストを3.20に硬調化するに過ぎ
ない)あり、更にロジウムを増量すると黒化濃度(De
nsity Max)の低下を生じて写真製版用ハロゲ
ン化銀写真感光材料に求められるような超硬調な画像を
達成できるものではなかった。
は、例えば英国特許775,197号、米国特許3,5
31,289号等にロジウム塩を添加して粒子形成した
乳剤が記されているが、ロジウム塩による硬調化の程度
は微々たるもので(上記米国特許の実施例1によれば、
2.60のコントラストを3.20に硬調化するに過ぎ
ない)あり、更にロジウムを増量すると黒化濃度(De
nsity Max)の低下を生じて写真製版用ハロゲ
ン化銀写真感光材料に求められるような超硬調な画像を
達成できるものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は安定な現像液を用いて硬調なネガ階調の写真特性を得
ることができるハロゲン化銀写真感光材料を用いる画像
形成方法を提供することである。
は安定な現像液を用いて硬調なネガ階調の写真特性を得
ることができるハロゲン化銀写真感光材料を用いる画像
形成方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、支持体
上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有するハロ
ゲン化銀写真感光材料を現像処理する方法において、該
ハロゲン化銀乳剤層中のハロゲン化銀は、少なくとも7
0モル%が塩化銀であり、該乳剤層中の全粒子の全投影
面積の少なくとも50%が(111)面を有するハロゲ
ン化銀から成り、かつ、該乳剤層中又は、親水性コロイ
ド層中に下記一般式(I)およびまたは(II)で表わ
される化合物の少なくとも1種を含有するハロゲン化銀
写真感光材料を画像露光後、L−アスコルビン酸を現像
主薬とする現像液で処理することを特徴とする処理方法
によって達成された。
上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有するハロ
ゲン化銀写真感光材料を現像処理する方法において、該
ハロゲン化銀乳剤層中のハロゲン化銀は、少なくとも7
0モル%が塩化銀であり、該乳剤層中の全粒子の全投影
面積の少なくとも50%が(111)面を有するハロゲ
ン化銀から成り、かつ、該乳剤層中又は、親水性コロイ
ド層中に下記一般式(I)およびまたは(II)で表わ
される化合物の少なくとも1種を含有するハロゲン化銀
写真感光材料を画像露光後、L−アスコルビン酸を現像
主薬とする現像液で処理することを特徴とする処理方法
によって達成された。
【0007】一般式(I)
【化3】
【0008】一般式(II)
【化4】
【0009】式中、A1、A2、A3およびA4はピリ
ジニウム環またはキノリニウム環を完成させるための非
金属原子群を表わし、それぞれが同一でも異っていても
よい。Bは2価の連結基を表わす。mは0又は1を表わ
す。R1、R2 、R 3 およびR 4 はそれぞれアルキル基
を表わす。Xは電荷を均衡さすに必要な対イオンを表わ
す。nは、分子全体の電荷を均衡さすに必要な対イオン
の数を表わし、分子内塩のときはnは0である。
ジニウム環またはキノリニウム環を完成させるための非
金属原子群を表わし、それぞれが同一でも異っていても
よい。Bは2価の連結基を表わす。mは0又は1を表わ
す。R1、R2 、R 3 およびR 4 はそれぞれアルキル基
を表わす。Xは電荷を均衡さすに必要な対イオンを表わ
す。nは、分子全体の電荷を均衡さすに必要な対イオン
の数を表わし、分子内塩のときはnは0である。
【0010】本発明の具体的構成について詳細に説明す
る。本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、塩化銀、
塩臭化銀、沃塩化銀、沃臭塩化銀等どの組成でもかまわ
ないが、塩化銀の含量は70モル%以上、更に80モル
%以上が好ましく、95モル%以上が特に好ましい。沃
化銀の含量は5モル%以下であることが好ましく、特に
0.05モル%以下であることが好ましい。本発明に用
いられるハロゲン化銀の平均粒子サイズは、1.0μ以
下が好ましく0.7μm以下が特に好ましい。本発明に
おけるハロゲン化銀粒子は実質的に(111)面から成
る八面体(レギュラー)粒子である。ここに「実質的に
(111)面から成る」とは、より具体的には、ハロゲ
ン化銀乳剤に含まれる粒子のうち、好ましくは70%以
上、より好ましくは、80%以上、特に好ましくは95
%以上の数の粒子が八面体、および又は粒子の表面積の
60%以上を(111)面が占めているような粒子から
成ることを意味する。本発明で用いられるハロゲン化銀
粒子の粒径分布は単分散であることが好ましい。ここで
いう単分散とは、下記で定義される変動係数が40%以
下、特に好ましくは20%以下である粒子サイズ分布を
有するハロゲン化銀乳剤を意味する。ここで変動係数
(%)は、粒径の標準偏差を粒径の平均値で徐した値を
100倍した値として定義される。本発明に用いられる
写真乳剤は米国特許第4,801,523号、米国特許
第4,225,666号、米国特許4,400,463
号、特開平2−32などに記載された方法を用いて調製
することが出来る。該乳剤は化学増感していても、して
いなくてもよい。化学増感する場合には、通常のイオウ
増感、還元増感、セレン増感、テルル増感及び金増感の
いずれか、もしくはそれらを組合わせる方法を用いるこ
とができる。
る。本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、塩化銀、
塩臭化銀、沃塩化銀、沃臭塩化銀等どの組成でもかまわ
ないが、塩化銀の含量は70モル%以上、更に80モル
%以上が好ましく、95モル%以上が特に好ましい。沃
化銀の含量は5モル%以下であることが好ましく、特に
0.05モル%以下であることが好ましい。本発明に用
いられるハロゲン化銀の平均粒子サイズは、1.0μ以
下が好ましく0.7μm以下が特に好ましい。本発明に
おけるハロゲン化銀粒子は実質的に(111)面から成
る八面体(レギュラー)粒子である。ここに「実質的に
(111)面から成る」とは、より具体的には、ハロゲ
ン化銀乳剤に含まれる粒子のうち、好ましくは70%以
上、より好ましくは、80%以上、特に好ましくは95
%以上の数の粒子が八面体、および又は粒子の表面積の
60%以上を(111)面が占めているような粒子から
成ることを意味する。本発明で用いられるハロゲン化銀
粒子の粒径分布は単分散であることが好ましい。ここで
いう単分散とは、下記で定義される変動係数が40%以
下、特に好ましくは20%以下である粒子サイズ分布を
有するハロゲン化銀乳剤を意味する。ここで変動係数
(%)は、粒径の標準偏差を粒径の平均値で徐した値を
100倍した値として定義される。本発明に用いられる
写真乳剤は米国特許第4,801,523号、米国特許
第4,225,666号、米国特許4,400,463
号、特開平2−32などに記載された方法を用いて調製
することが出来る。該乳剤は化学増感していても、して
いなくてもよい。化学増感する場合には、通常のイオウ
増感、還元増感、セレン増感、テルル増感及び金増感の
いずれか、もしくはそれらを組合わせる方法を用いるこ
とができる。
【0011】本発明で用いられる一般式(I)および
(II)で表わされる化合物について更に詳しく説明す
る。A1、A2、A3およびA4で構成されるピリジニ
ウム環またはキノリニウム環は置換基を有してもよく、
それぞれが同一でも異っていてもよい。置換基として
は、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルケニ
ル基、ハロゲン原子、アシル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、スルホ基、カルボキ
シ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アミド基、スルファモイル基、カルバモイル基、ウ
レイド基、アミノ基、スルホニル基、シアノ基、ニトロ
基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基を
表わす。
(II)で表わされる化合物について更に詳しく説明す
る。A1、A2、A3およびA4で構成されるピリジニ
ウム環またはキノリニウム環は置換基を有してもよく、
それぞれが同一でも異っていてもよい。置換基として
は、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルケニ
ル基、ハロゲン原子、アシル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、スルホ基、カルボキ
シ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アミド基、スルファモイル基、カルバモイル基、ウ
レイド基、アミノ基、スルホニル基、シアノ基、ニトロ
基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基を
表わす。
【0012】Bは、2価の連結基を表わす。2価の連結
基とは、アルキレン、アリーレン、アルケニレン、−S
O2−、−SO−、−O−、−S−、−CO−、−N
(R 5 )−(R 5 はアルキル基、アリール基、水素原子
を表わす。)を単独または組合せて構成されるものを表
わす。好ましい例としては、Bはアルキレン、アルケニ
レンをあげることができる。R 1 、R 2 、R 3 およびR
4 は、炭素数1以上20以下のアルキル基を表わす。R
1 、R 2 、R 3 およびR 4 は同一でも異なっていてもよ
い。アルキル基とは、置換あるいは無置換のアルキル基
を表わし、置換基としては、A1、A2、A3およびA
4の置換基としてあげた置換基と同様である。
基とは、アルキレン、アリーレン、アルケニレン、−S
O2−、−SO−、−O−、−S−、−CO−、−N
(R 5 )−(R 5 はアルキル基、アリール基、水素原子
を表わす。)を単独または組合せて構成されるものを表
わす。好ましい例としては、Bはアルキレン、アルケニ
レンをあげることができる。R 1 、R 2 、R 3 およびR
4 は、炭素数1以上20以下のアルキル基を表わす。R
1 、R 2 、R 3 およびR 4 は同一でも異なっていてもよ
い。アルキル基とは、置換あるいは無置換のアルキル基
を表わし、置換基としては、A1、A2、A3およびA
4の置換基としてあげた置換基と同様である。
【0013】好ましい例としては、R1 、R 2 、R 3 お
よびR 4 はそれぞれ炭素数4〜10のアルキル基を表わ
す。さらに好ましい例として置換あるいは無置換のアリ
ール置換アルキル基を表わす。Xは分子全体の電荷を均
衡さすに必要な対イオンを表わす。例えば、塩素イオ
ン、臭素イオン、ヨウ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオ
ン、p−トルエンスルホナート、オギザラート、を表わ
す。nは分子全体の電荷を均衡さすに必要な対イオンの
数を表わし、分子内塩の場合には、nは0である。以下
に一般式(I)または一般式(II)で表わさる化合物
の具体例を列挙するが、本発明はこれらの化合物のみに
限定されるものではない。
よびR 4 はそれぞれ炭素数4〜10のアルキル基を表わ
す。さらに好ましい例として置換あるいは無置換のアリ
ール置換アルキル基を表わす。Xは分子全体の電荷を均
衡さすに必要な対イオンを表わす。例えば、塩素イオ
ン、臭素イオン、ヨウ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオ
ン、p−トルエンスルホナート、オギザラート、を表わ
す。nは分子全体の電荷を均衡さすに必要な対イオンの
数を表わし、分子内塩の場合には、nは0である。以下
に一般式(I)または一般式(II)で表わさる化合物
の具体例を列挙するが、本発明はこれらの化合物のみに
限定されるものではない。
【0014】
【化5】
【0015】
【化6】
【0016】
【化7】
【0017】
【化8】
【0018】
【化9】
【0019】
【化10】
【0020】
【0021】
【化12】
【0022】(化合物の合成法) 化合物(6)の合成 メタノール800ml中に4,4′−ジピリジル100
gと臭化ベンジル190mlを加え、3時間加熱還流し
た。反応液を濾過した後、イソプロピルアルコール80
0mlを加え、得られた結晶を濾取し、化合物(6)を
得た。 収量 286g(90%) 化合物(12)の合成 エタノール400ml中に1,3−ジ−4−ピリジルプ
ロパン20gと臭化ベンジル30mlを加え、2時間加
熱還流した。反応液を濾過した後、酢酸エチル400m
lを加え得られた結晶を濾取し、化合物(12)を得
た。 収量 41g(76%)
gと臭化ベンジル190mlを加え、3時間加熱還流し
た。反応液を濾過した後、イソプロピルアルコール80
0mlを加え、得られた結晶を濾取し、化合物(6)を
得た。 収量 286g(90%) 化合物(12)の合成 エタノール400ml中に1,3−ジ−4−ピリジルプ
ロパン20gと臭化ベンジル30mlを加え、2時間加
熱還流した。反応液を濾過した後、酢酸エチル400m
lを加え得られた結晶を濾取し、化合物(12)を得
た。 収量 41g(76%)
【0023】本発明の一般式(I)および(II)で表
わされる化合物の添加は、ハロゲン化銀乳剤に添加して
もよく、また、他の親水性コロイド層中に添加してもよ
い。ハロゲン化銀乳剤に添加する場合には、ハロゲン化
銀乳剤の物理熟成後から支持体上に塗布されるまでの
間、どの時期でもよいが、塗布直前に添加することが最
も好ましい。本発明の該化合物の添加量は、ハロゲン化
銀粒子の組成または粒径、用いる化合物の種類により異
なるが、ハロゲン化銀1モル当り、5×10−4〜1×
10−1モルの範囲で用いることができる。好ましくは
2×10−3〜4×10−2モルであり、特に好ましく
は、1×10−3〜2×10−2モルである。
わされる化合物の添加は、ハロゲン化銀乳剤に添加して
もよく、また、他の親水性コロイド層中に添加してもよ
い。ハロゲン化銀乳剤に添加する場合には、ハロゲン化
銀乳剤の物理熟成後から支持体上に塗布されるまでの
間、どの時期でもよいが、塗布直前に添加することが最
も好ましい。本発明の該化合物の添加量は、ハロゲン化
銀粒子の組成または粒径、用いる化合物の種類により異
なるが、ハロゲン化銀1モル当り、5×10−4〜1×
10−1モルの範囲で用いることができる。好ましくは
2×10−3〜4×10−2モルであり、特に好ましく
は、1×10−3〜2×10−2モルである。
【0024】本発明のハロゲン化銀写真感光材料を処理
するのに適した現像液は、補助現像主薬として、p−ア
ミノ・フェノール類を含有し、L−アスコルビン酸を現
像主薬とする現像液が好ましい。現像液のpHは8.5
〜12.3の範囲が好ましいが、特に好ましくは9.6
〜10.3である。
するのに適した現像液は、補助現像主薬として、p−ア
ミノ・フェノール類を含有し、L−アスコルビン酸を現
像主薬とする現像液が好ましい。現像液のpHは8.5
〜12.3の範囲が好ましいが、特に好ましくは9.6
〜10.3である。
【0025】定着液は一般に用いられる組成のものを用
いることができる。本発明のハロゲン化銀写真感光材料
は、そのハロゲン組成、平均粒子サイズ、粒子形状(1
11)、本発明の化合物の添加量がそれぞれ所定の値を
有するが故に上記の現像液で処理したときに超硬調化す
るという予測し得ない効果を奏した。以下に本発明を実
施例により、具体的に説明するが本発明がこれによって
限定されるものではない。
いることができる。本発明のハロゲン化銀写真感光材料
は、そのハロゲン組成、平均粒子サイズ、粒子形状(1
11)、本発明の化合物の添加量がそれぞれ所定の値を
有するが故に上記の現像液で処理したときに超硬調化す
るという予測し得ない効果を奏した。以下に本発明を実
施例により、具体的に説明するが本発明がこれによって
限定されるものではない。
【0026】
【実施例】(実施例−1) 乳剤の調製 乳剤A:50℃に保持した塩化ナトリウムを含む不活性
ゼラチン3%水溶液の中に、0.2Nの硝酸銀水溶液と
0.22Nの塩化ナトリウム水溶液各々140mlをダ
ブルジェット法によ10分間で添加した。更に2Nの硝
酸銀水溶液と2.02Nの塩化ナトリウム水溶液各々3
80mlをダブルジェット法により30分間で添加し
た。その後、常法に従って、フロキュレーション法によ
り脱塩し、ゼラチン90gを加えた。得られた塩化銀粒
子は、粒子サイズ0.267μm(辺長)、変動係数
6.7%の単分散立方体粒子であった。
ゼラチン3%水溶液の中に、0.2Nの硝酸銀水溶液と
0.22Nの塩化ナトリウム水溶液各々140mlをダ
ブルジェット法によ10分間で添加した。更に2Nの硝
酸銀水溶液と2.02Nの塩化ナトリウム水溶液各々3
80mlをダブルジェット法により30分間で添加し
た。その後、常法に従って、フロキュレーション法によ
り脱塩し、ゼラチン90gを加えた。得られた塩化銀粒
子は、粒子サイズ0.267μm(辺長)、変動係数
6.7%の単分散立方体粒子であった。
【0027】乳剤B: 乳剤Aを含む不活性ゼラチン2%の懸濁液(1)を75
℃に保持し、その中に1Nの硝酸銀水溶液600mlと
1.1Nの塩化ナトリウム水溶液600mlをダブルジ
ェット法により60分間で添加した。その後乳剤Aと同
様に脱塩処理、ゼラチンを加えて、pH6.2、pAg
7.3に調整した。更に銀1モル当り、1.5×10
−5モルのチオ硫酸ナトリウムと2×10−6モルの塩
化金酸カリウムおよび4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデン3×10−3モル
を加え、60℃で30分間加熱して化学増感処理を行な
った。得られた粒子は、粒子サイズ0.55μm(辺
長)、変動係数8.0%の単分散立方体粒子であった。
℃に保持し、その中に1Nの硝酸銀水溶液600mlと
1.1Nの塩化ナトリウム水溶液600mlをダブルジ
ェット法により60分間で添加した。その後乳剤Aと同
様に脱塩処理、ゼラチンを加えて、pH6.2、pAg
7.3に調整した。更に銀1モル当り、1.5×10
−5モルのチオ硫酸ナトリウムと2×10−6モルの塩
化金酸カリウムおよび4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデン3×10−3モル
を加え、60℃で30分間加熱して化学増感処理を行な
った。得られた粒子は、粒子サイズ0.55μm(辺
長)、変動係数8.0%の単分散立方体粒子であった。
【0028】乳剤C: 乳剤Bの調製法において懸濁液(1)に晶癖制御剤とし
て1−ベンジル−4〔2−(1−ベンジル−4−ピリジ
ニオ)エチル〕ピリジニウム・ジクロリドを0.5gを
加えた以外は、乳剤Bと同様に調製した。得られた粒子
は、粒子サイズ0.78μm(投影面積の円相当直
径)、変動係数9.0%の単分散八面体粒子であった。
但し化学増感処理は銀1モル当り1×10−5モルのチ
オ硫酸ナトリウムと0.8×10−5モルの塩化金酸カ
リウムおよび1.6×10−3モルの4−ヒドロキシ−
6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンを加
えた。
て1−ベンジル−4〔2−(1−ベンジル−4−ピリジ
ニオ)エチル〕ピリジニウム・ジクロリドを0.5gを
加えた以外は、乳剤Bと同様に調製した。得られた粒子
は、粒子サイズ0.78μm(投影面積の円相当直
径)、変動係数9.0%の単分散八面体粒子であった。
但し化学増感処理は銀1モル当り1×10−5モルのチ
オ硫酸ナトリウムと0.8×10−5モルの塩化金酸カ
リウムおよび1.6×10−3モルの4−ヒドロキシ−
6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンを加
えた。
【0029】塗布試料の作成 上記乳剤B、Cに本発明の化合物を表1に示す如く添加
した。更に塗布助剤としてドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、トリクレジルフォスフェート、ゼラチン、
硬膜剤として、2−ビス−(ビニルスルホニルアセトア
ミド)エタンを加えてポリエスタル支持体上に銀3.7
g/m2になるように塗布した。ゼラチンは3.5g/
m2であった。この上に保護層として塗布助剤を含むゼ
ラチン水溶液をゼラチン0.9g/m2になるように塗
布した。
した。更に塗布助剤としてドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、トリクレジルフォスフェート、ゼラチン、
硬膜剤として、2−ビス−(ビニルスルホニルアセトア
ミド)エタンを加えてポリエスタル支持体上に銀3.7
g/m2になるように塗布した。ゼラチンは3.5g/
m2であった。この上に保護層として塗布助剤を含むゼ
ラチン水溶液をゼラチン0.9g/m2になるように塗
布した。
【0030】写真性能の評価 得られた試料を光学楔を介して露光し、下記の組成の現
像液で現像した。通常の定着、水洗、乾燥の後、センシ
トメトリーを行なった。写真感度は濃度1.5を与える
露光量の逆数を感度とし、相対感度で示した。また特性
曲線で濃度0.2と3.0の点を結ぶ直線の傾きを階調
とした。結果を表1に示した。表1より明らかなよう
に、本発明に対応する(111)面粒子から成る乳剤C
に本発明の化合物を添加した試料5、6、7は、比較化
合物を加えた試料8、9および(100)面粒子から成
る乳剤Bに本発明の化合物を添加した試料2、3と比較
して高い階調が得られることが理解できる。
像液で現像した。通常の定着、水洗、乾燥の後、センシ
トメトリーを行なった。写真感度は濃度1.5を与える
露光量の逆数を感度とし、相対感度で示した。また特性
曲線で濃度0.2と3.0の点を結ぶ直線の傾きを階調
とした。結果を表1に示した。表1より明らかなよう
に、本発明に対応する(111)面粒子から成る乳剤C
に本発明の化合物を添加した試料5、6、7は、比較化
合物を加えた試料8、9および(100)面粒子から成
る乳剤Bに本発明の化合物を添加した試料2、3と比較
して高い階調が得られることが理解できる。
【0031】現像液処方 N−メチル−p−アミノ・フェノール 2.5g 亜硫酸ナトリウム 19.0 L−アスコルビン酸ナトリウム 10.0 メタ硼酸ナトリウム 35.0 NaCl 0.6 水を加えて 1000ml pH 9.6
【0032】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 5/30 G03C 5/30
Claims (2)
- 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化
銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料を現像処理
する方法において、該乳剤層のハロゲン化銀粒子は、少
なくとも70モル%が塩化銀であり、該乳剤層中の全粒
子の全投影面積の少なくとも50%が(111)面をも
つ粒子から成り、かつ、該乳剤層または親水性コロイド
層中に下記一般式(I)およびまたは(II)で表わさ
れる化合物の少なくとも1種を含有するハロゲン化銀写
真感光材料を画像露光した後、L−アスコルビン酸を現
像主薬として含有する現像液を用いて現像することを特
徴とする処理方法。 一般式(I) 【化1】 一般式(II) 【化2】 A1、A2、A3およびA4はピリジニウム環またはキ
ノリニウム環を完成させるための非金属原子群を表わ
し、それぞれが同一であっても、異なっていてもよい。
Bは2価の連結基を表わす。mはゼロまたは1を表わ
す。R1、R2 、R 3 及びR 4 は各々アルキル基を表わ
す。Xは電荷を均衡さすに必要な対イオンを表わす。n
は、電荷を均衡するのに必要な対イオンの数を表わし、
分子内塩の場合は0である。 - 【請求項2】 該ハロゲン化銀粒子が、ハロゲン化銀粒
子成長制御剤の存在下に形成されたことを特徴とする請
求項1に記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3236880A JP2725098B2 (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3236880A JP2725098B2 (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0553231A JPH0553231A (ja) | 1993-03-05 |
JP2725098B2 true JP2725098B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=17007157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3236880A Expired - Fee Related JP2725098B2 (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2725098B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3470840B2 (ja) * | 1995-09-08 | 2003-11-25 | 富士写真フイルム株式会社 | 写真用ハロゲン化銀乳剤の製造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5950975B2 (ja) * | 1977-02-01 | 1984-12-11 | コニカ株式会社 | 高コントラスト銀画像の形成方法 |
JPH0711685B2 (ja) * | 1986-12-01 | 1995-02-08 | 富士写真フイルム株式会社 | ハロゲン化銀感光材料 |
JP2729485B2 (ja) * | 1987-06-18 | 1998-03-18 | 富士写真フイルム株式会社 | ハロゲン化銀写真乳剤 |
JPH0812395B2 (ja) * | 1988-06-07 | 1996-02-07 | 富士写真フイルム株式会社 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
-
1991
- 1991-08-26 JP JP3236880A patent/JP2725098B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0553231A (ja) | 1993-03-05 |
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