JP2725036B2 - 集成材よりなる大空間架構 - Google Patents
集成材よりなる大空間架構Info
- Publication number
- JP2725036B2 JP2725036B2 JP28140388A JP28140388A JP2725036B2 JP 2725036 B2 JP2725036 B2 JP 2725036B2 JP 28140388 A JP28140388 A JP 28140388A JP 28140388 A JP28140388 A JP 28140388A JP 2725036 B2 JP2725036 B2 JP 2725036B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- large space
- curved
- members
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
- Rod-Shaped Construction Members (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は体育館、公會堂、その他各種ホール等の大空
間屋根構造に適用される集成材よりなる大空間架構に係
るものである。
間屋根構造に適用される集成材よりなる大空間架構に係
るものである。
(従来の技術) 従来この種の架構を木製集成材によって、施工する場
合、長大な集成材よりなるアーチ状部材の梁間方向及び
桁行方向に亘る建方、組立によって屋根架構を構成して
いた。
合、長大な集成材よりなるアーチ状部材の梁間方向及び
桁行方向に亘る建方、組立によって屋根架構を構成して
いた。
(発明が解決しようとする課題) この場合、各種の異なる架構形状に対応することは困
難であり、長尺の集成材製作のための集成材加工工場の
設備も大規模になり、コストが嵩むこととなる。
難であり、長尺の集成材製作のための集成材加工工場の
設備も大規模になり、コストが嵩むこととなる。
本発明の前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案さ
れたもので、その目的とする処は、各種の架構形状に対
応でき、施工性、経済性の優れた集成材よりなる大空間
架構を提供する点にある。
れたもので、その目的とする処は、各種の架構形状に対
応でき、施工性、経済性の優れた集成材よりなる大空間
架構を提供する点にある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本発明に係る集成材より
なる大空間架構は、所要の曲率を有する中央曲線材の両
端より、同曲線材の接線方向に直線材を延設してなる木
製集成材ユニットが、架構の一方向に亘って順続して配
設されるとともに、相隣る同各ユニットの端部直線材相
互間が接合されて波形の骨組部材が形成され、架構にお
ける前記一方向と交叉する他方向に亘って相隣る前記波
形の骨組部材における前記各ユニットの曲線材の中央部
相互間が接合されて構成されている。
なる大空間架構は、所要の曲率を有する中央曲線材の両
端より、同曲線材の接線方向に直線材を延設してなる木
製集成材ユニットが、架構の一方向に亘って順続して配
設されるとともに、相隣る同各ユニットの端部直線材相
互間が接合されて波形の骨組部材が形成され、架構にお
ける前記一方向と交叉する他方向に亘って相隣る前記波
形の骨組部材における前記各ユニットの曲線材の中央部
相互間が接合されて構成されている。
(作用) 本発明は前記したように、所要の曲率を有する中央曲
線材の両端より同曲線材の接線方向に直線材を延設した
木製集成材ユニットを単位部材として、架構の一方向に
亘って相隣るユニットの各端部直線材相互間を接合する
ことによって、同方向に滑らかに連続した波状の骨組部
材が構成される。更に同骨組部材が延びる架構の一方向
と交叉する他方向に亘って相隣る波状の骨組部材におけ
る、各ユニットの中央曲線材の中央部相互間を接合する
ことによって、前記架構における互いに交叉する2方向
に亘って連続した波状の骨組が形成され、立体架構の大
空間架構が構成される。
線材の両端より同曲線材の接線方向に直線材を延設した
木製集成材ユニットを単位部材として、架構の一方向に
亘って相隣るユニットの各端部直線材相互間を接合する
ことによって、同方向に滑らかに連続した波状の骨組部
材が構成される。更に同骨組部材が延びる架構の一方向
と交叉する他方向に亘って相隣る波状の骨組部材におけ
る、各ユニットの中央曲線材の中央部相互間を接合する
ことによって、前記架構における互いに交叉する2方向
に亘って連続した波状の骨組が形成され、立体架構の大
空間架構が構成される。
(実施例) 以下本発明を図示の実施例について説明する。
(A)は木製集成材ユニットで、所要の曲率を有する
中央曲線材(1)の両端より、同曲線材(1)の接線方
向に端部直線材(2)を延設して構成されている。図中
(a)は集成材を構成する木製板である。
中央曲線材(1)の両端より、同曲線材(1)の接線方
向に端部直線材(2)を延設して構成されている。図中
(a)は集成材を構成する木製板である。
而して前記ユニット(A)を梁間方向に順続して配設
し、相隣るユニット(A)の各端部直線材(2)(2)
を、中間に接合治具(3)を介在するようにボルト
(4)で接合し、梁間方向に連続した波形の骨組部材を
形成する。
し、相隣るユニット(A)の各端部直線材(2)(2)
を、中間に接合治具(3)を介在するようにボルト
(4)で接合し、梁間方向に連続した波形の骨組部材を
形成する。
図中(5)は座板である。
この際、前記直線材(2)が曲線材(1)の端部にお
いて、同曲線材(1)の接線方向に延設されていること
によって、前記骨組部材は滑らかな連続した波形に形成
される。
いて、同曲線材(1)の接線方向に延設されていること
によって、前記骨組部材は滑らかな連続した波形に形成
される。
更に桁行方向に相隣る、前記波形の骨組部材の各中央
曲線材(1)(1)を重合して接合金具(6)を介して
接合し、かくして梁間方向と斜交し、且つ互いに交叉す
る2方向に亘って連続した波状の骨組が形成され、第1
図及び第2図に示すようにシリンダー形状の大空間架構
が構成される。
曲線材(1)(1)を重合して接合金具(6)を介して
接合し、かくして梁間方向と斜交し、且つ互いに交叉す
る2方向に亘って連続した波状の骨組が形成され、第1
図及び第2図に示すようにシリンダー形状の大空間架構
が構成される。
なお図中(B)は桁行方向に相隣る波形の骨組部材の
接合部を示す。
接合部を示す。
第3図及び第4図は本発明をドーム形状の大空間架構
に適用した実施例を示し、球面の頂点を過ぎる緯線方向
に、前記ユニット(A)を順続して接合して波状の骨組
部材の各中央曲線材(1)の中央部を重合結合するもの
である。(B)は相隣る骨組部材の接合部である。
に適用した実施例を示し、球面の頂点を過ぎる緯線方向
に、前記ユニット(A)を順続して接合して波状の骨組
部材の各中央曲線材(1)の中央部を重合結合するもの
である。(B)は相隣る骨組部材の接合部である。
第5図は本発明をHPシエルの架構に適用した実施例を
示し、前記各実施例と均等部分に同一符号が附されてい
る。
示し、前記各実施例と均等部分に同一符号が附されてい
る。
また第10図(a)(b)(c)に示すように、前記ユ
ニットの分割寸法が任意に選択でき、接続部の曲率半径
rについても変化が可能であるので、前記ユニットによ
って構成されるネットの各種のパターンのデザインが可
能となり、異なる架構形式に対応できる。
ニットの分割寸法が任意に選択でき、接続部の曲率半径
rについても変化が可能であるので、前記ユニットによ
って構成されるネットの各種のパターンのデザインが可
能となり、異なる架構形式に対応できる。
なお前記実施例において、ユニット(A)は水平板状
の集成材より構成されているが第11図及び第12図に示す
ように垂直板状の集成材より構成してもよい。
の集成材より構成されているが第11図及び第12図に示す
ように垂直板状の集成材より構成してもよい。
図中(7)は相隣るユニット(A)の直線材(2)
(2)間に添接される接合金具を示し、その他、図中前
記各実施例と均等部分には同一符号が附されている。
(2)間に添接される接合金具を示し、その他、図中前
記各実施例と均等部分には同一符号が附されている。
(発明の効果) 本発明によれば前記したように、所要の曲率を有する
中央曲線材の両端より、同曲線材の接線方向に直線材を
延設してなる木製集成ユニットによって、互いに交叉す
る2方向に亘って連続した波状の骨組部材を構成し、同
波状の骨組部材によって立体架構の大空間架構を構成す
るものであり、前記ユニットにおける曲線材の曲率、同
曲線材部分の占有する範囲を選定することによって、前
記ユニットの接合構造を一定に保持したまま、種々の異
なる架構形状に対応でき、構造的に高品質の建物が建設
できる。
中央曲線材の両端より、同曲線材の接線方向に直線材を
延設してなる木製集成ユニットによって、互いに交叉す
る2方向に亘って連続した波状の骨組部材を構成し、同
波状の骨組部材によって立体架構の大空間架構を構成す
るものであり、前記ユニットにおける曲線材の曲率、同
曲線材部分の占有する範囲を選定することによって、前
記ユニットの接合構造を一定に保持したまま、種々の異
なる架構形状に対応でき、構造的に高品質の建物が建設
できる。
また本発明によれば、ユニット化された木製集成材に
よって架構を組立てるのでプレフアブ化が可能となり、
更にまた前記ユニットの曲率を決めることによって集成
材加工工場の設備も最小のもので済み、コストの低減に
つながるものである。
よって架構を組立てるのでプレフアブ化が可能となり、
更にまた前記ユニットの曲率を決めることによって集成
材加工工場の設備も最小のもので済み、コストの低減に
つながるものである。
第1図は本発明に係る大空間架構の一実施例を示す平面
図、第2図はその縦断面図、第3図は本発明の他の実施
例を示す平面図、第4図はその正面図、第5図は本発明
の更に他の実施例を示す斜視図、第6図は木製集成材ユ
ニットの接合部を示す平面図、第7図は第6図の部分VI
Iの詳細を示す縦断面図、第8図は第6図の矢視VIII-VI
II図、第9図は相隣る波状の骨組部材の接合部を示す斜
視図、第10A図、第10B図及び第10C図は各種架構の設計
を示す説明図、第11図及び第12図は木製集成材ユニット
の他の実施例を示し、第11図はユニット接合部を示す斜
視図、第12図は波状の骨組部材の接合部を示す斜視図で
ある。 (A)……木製集成材ユニット (1)……中央曲線材 (2)……端部直線材
図、第2図はその縦断面図、第3図は本発明の他の実施
例を示す平面図、第4図はその正面図、第5図は本発明
の更に他の実施例を示す斜視図、第6図は木製集成材ユ
ニットの接合部を示す平面図、第7図は第6図の部分VI
Iの詳細を示す縦断面図、第8図は第6図の矢視VIII-VI
II図、第9図は相隣る波状の骨組部材の接合部を示す斜
視図、第10A図、第10B図及び第10C図は各種架構の設計
を示す説明図、第11図及び第12図は木製集成材ユニット
の他の実施例を示し、第11図はユニット接合部を示す斜
視図、第12図は波状の骨組部材の接合部を示す斜視図で
ある。 (A)……木製集成材ユニット (1)……中央曲線材 (2)……端部直線材
Claims (1)
- 【請求項1】所要の曲率を有する中央曲線材の両端よ
り、同曲線材の接線方向に直線材を延設してなる木製集
成材ユニットが、架構の一方向に亘って順続して配設さ
れるとともに、相隣る同各ユニットの端部直線材相互間
が接合されて波形の骨組部材が形成され、架構における
前記一方向と交叉する他方向に亘って相隣る前記波形の
骨組部材における前記各ユニットの曲線材の中央部相互
間が接合されてなることを特徴とする集成材よりなる大
空間架構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28140388A JP2725036B2 (ja) | 1988-11-09 | 1988-11-09 | 集成材よりなる大空間架構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28140388A JP2725036B2 (ja) | 1988-11-09 | 1988-11-09 | 集成材よりなる大空間架構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02128037A JPH02128037A (ja) | 1990-05-16 |
JP2725036B2 true JP2725036B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=17638660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28140388A Expired - Lifetime JP2725036B2 (ja) | 1988-11-09 | 1988-11-09 | 集成材よりなる大空間架構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2725036B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016180203A (ja) * | 2013-08-09 | 2016-10-13 | 剛 月井 | 空気膜を利用したドーム状構造物およびその骨組み |
-
1988
- 1988-11-09 JP JP28140388A patent/JP2725036B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02128037A (ja) | 1990-05-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0621472B2 (ja) | 立体骨組 | |
US4438616A (en) | Space frames | |
JP2725036B2 (ja) | 集成材よりなる大空間架構 | |
JP4198697B2 (ja) | 木造建築構造体 | |
US5718093A (en) | Floor panel joint structure and method of making a wooden building with the same | |
JPH0452325Y2 (ja) | ||
JP2634736B2 (ja) | 建物ユニットの接合構造 | |
JPH11256749A (ja) | 屋根の構造 | |
JPH0449282Y2 (ja) | ||
JP4084576B2 (ja) | 構築物の構造 | |
JP2633149B2 (ja) | 台形ユニット | |
JPH0339134B2 (ja) | ||
JP2526443Y2 (ja) | 集成木材による門型パネル | |
JP2643320B2 (ja) | 集成材梁の屋根架構 | |
JP3024059B2 (ja) | 立体トラス | |
JPH07197535A (ja) | チューブ構造の建築物 | |
JP2757115B2 (ja) | 立体構造物 | |
US20050115187A1 (en) | Building structure | |
JP4797293B2 (ja) | 屋根トラス、及びその組立方法 | |
JPS582810Y2 (ja) | 屋根 | |
JPH04277236A (ja) | 多管式鋼管コンクリート柱・梁の接合構造 | |
JP3887347B2 (ja) | 屋根の骨格構造および壁面の骨格構造 | |
JPH1068167A (ja) | 建築用継手部材 | |
JP2502415B2 (ja) | パネル工法建物用パネルの枠組みフレ―ムの組立連結構造 | |
JP2929148B2 (ja) | 木造住宅等の骨格構造体 |