JP2929148B2 - 木造住宅等の骨格構造体 - Google Patents

木造住宅等の骨格構造体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築現場での施工の
能率向上を図る木造住宅等の骨格構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の技術としては、鉄の梁、
柱を使用してラーメン構造の骨格が構成された特公昭63
-51226号や特公63-51227号号公報に開示されるユニット
住宅がある。このユニット住宅は、複数本の上梁、下梁
および柱を略箱形状に形成された住宅ユニットを複数個
用いて住宅を構成するに当り、前記住宅ユニットの複数
個を間隔をおいて配置し、該住宅ユニット間に継ぎ梁を
張り渡し、この継ぎ梁の上に床パネルを設置したり、該
住宅ユニット間の基礎上に床パネルを設置することを特
徴とするものである。このようなユニット住宅は、工場
で量産された住宅ユニットの複数個を建築現場で接合す
るだけで建設される住宅であるので、建築現場での作業
者の労働を少くして効率の良い住宅建築を行うことがで
きる利点があるために、労働者不足が深刻な問題となっ
てきている近年において特に採用されるようになったも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術は鉄の柱、梁を利用してラーメン構造の骨格を形
成することを前提としているので、ラーメンの節点であ
る柱と梁の接合は溶接接合やボルト使用による接合など
の手段を必要とし、木造住宅等には利用できないという
問題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記事情に鑑
みてなされたものであり、その手段とするところは、木
質系材料からなる柱の上梁及び下梁との接合部分に出ほ
ぞを設け、この出ほぞと上梁及び下梁の端部を接合する
ことによって形成した木造住宅等の骨格構造体におい
て、前記上梁を、縦板の上下に上面板と下面板を連結し
て構成した芯材を有するものとし、かつ該縦板は上梁の
端部から短く形成し、前記上面板を出ほぞの上に乗せる
とともに下面板を出ほぞの下面に接触させるようにし
て、前記出ほぞと縦板とを合致させ、この状態で該出ほ
ぞと縦板との両側面に継ぎ補助板をそれぞれ接合するこ
とにより、前記出ほぞと上梁の端部を接合し、前記下梁
の両端の外側面を2つの柱のそれぞれ対応する出ほぞの
内側面と接合することにより、前記出ほぞと下梁の端部
を接合して前記木造住宅等の骨格構造体を剛に形成し
たところにある。
【0005】
【作用】上記手段によると、木質系材質からなる柱と上
梁及び下梁を、柱に設けた出ほぞを介して接合すること
によって骨格構造体を得ることができる。このような骨
格構造体を利用して住宅を構築するには、あらかじめ工
場でこの骨格構造体を製造したものを、建築現場へ運搬
して、基礎の上の土台上に所定間隔で並べて固定してゆ
くだけでよい。又、2階を形成する場合にも同様にこの
骨格構造体を所定間隔で並べて固定してゆくだけでよ
い。骨格構造体の間には継ぎ梁を介在させて2つの骨格
構造体の間を継ぐことによって、柱や梁の重複使用を防
ぐことができる。この場合にも、2つの柱の出ほぞと上
下の継ぎ梁の両端を接合するだけでよいので、建築現場
の作業が簡単になる。
【0006】
【実施例】この発明の実施例について、図1乃至図14
を参照しつつ説明する。この実施例の木造住宅等の骨格
構造体1は、図1に最も良く現れているように、4本の
柱2の上下のそれぞれに上梁3及び下梁4が接合される
ことによって形成されている箱型の骨格構造体からな
る。
【0007】柱2の上端は、図4に示すように、上面か
ら十字状に嵌め込み穴5が形成されている。そして、こ
の十字状の嵌め込み穴5には、図5に示すように、2枚
の平板6をその中心部にそれぞれ形成した差し込み穴7
に直角に互いに差し込むことによって十字状に形成され
た接合板8が嵌め込まれていて、該接合板8の柱2から
四方への突出部分に4つの出ほぞ9を形成している。
又、図6及び図7に示すように柱2の下端にも同様にし
て形成された嵌め込み穴5に十字状に形成された接合板
10が嵌め込まれていて、該接合板10の柱2から四方
への突出部分に4つの出ほぞ9を形成している。そし
て、柱2の上下端の嵌め込み穴5と接合板8、10の接
合は、接着剤などで補強している。
【0008】柱2に接合する上梁3は、図9に示すよう
に、上面板11と下面板12を縦板13の上下に釘や接
着剤などで連結して構成した芯材14の縦板13の両側
に補助板15を釘や接着剤などで固着した断面形状が矩
形の長尺な部材である。この場合、補助板15は、縦板
13の一方側のみに固着した構造であってもよい。
【0009】柱2と上梁3の端部との接合は、図8及び
図10に示すように、出ほぞ9の突出長さ分だけ上梁3
の縦板13をその端部から短く形成し、上面板11の端
部を柱2の上面の対角線の位置となるように斜め方向に
突出させた突出部分16を設け、且つ、2枚の補助板1
5の長さを縦板13より更に短く形成した上梁3の端部
を、柱2の出ほぞ9と上梁3の縦板13を合致させるよ
うに柱2に近接する。すると、同時に上梁3の上面板1
1の突出部分16が柱2の上面に乗り、下面板12が出
ほぞ9の下面と接触するが、この状態で2枚の継ぎ補助
板17を出ほぞ9と縦板13の両側面にそれぞれ釘や接
着剤で接合する。このような接合により、出ほぞ9と縦
板13、継ぎ補助板17と補助板15がそれぞれ直線状
に接合されて、又、上面板11の突出部分16が柱2の
上面に乗って、更に、上面板11が出ほぞ9の上に乗っ
て柱2と上梁3の接合が堅固な状態になる。
【0010】柱2の下端と下梁4の接合は、図1乃至図
3によく現れているように、下梁4の両端の外側面を2
つの柱2のそれぞれ対応する出ほぞ9の内側面と釘など
によって接合することに行う。そして、相対向する2つ
の下梁4に複数の床梁18の両端を所定間隔を開けて固
定し、これら下梁4と床梁18の上面に図外の床板を固
定する。
【0011】相対向する上梁3の間に図11に示す上面
板19、下面板20及び縦板21からなるエの字型の小
梁22を設ける場合には、図1及び図2に示すように、
2本の上梁3の相向い合う位置にある補助板15を小梁
22の縦板21と下面板20の長さ分だけ切り欠いて係
止穴23を形成し、この係止穴23に小梁22の両端の
縦板21と下面板20を挿入して接合することにより行
う。この小梁22の縦方向の長さは、この実施例では上
梁3の縦方向の長さの約半分であるので、小梁22の両
端は上梁3の補助板15の下半分及び下面板12によっ
て支えられる。この接合の場合、図12に示すように、
小梁22の上面板19を補助板15の厚さ分だけ縦板2
1及び下面板20より短かく切断しておくことによっ
て、上梁3の上面板11には切り欠きを設けることなく
接合できる。小梁22の形状は、エの字型に限らず矩形
その他の形状であってもよい。
【0012】以上のようにして、4本の柱2と4本の上
梁3及び下梁4を柱2の上下端に設けた出ほぞ9でそれ
ぞれ接合して箱型の骨格構造体を形成する。そして、必
要に応じて下梁4には複数の床梁18及び床板を設ける
と共に、上梁3には補強のために小梁22を設けこれら
上梁3及び小梁22の上面には2階の床板などを設け
る。
【0013】柱2、上梁3、下梁4、小梁22及び出ほ
ぞ9を形成する十字状の接合板8、10の材質は、一般
には天然の木材が使用されるが、これらの全部又は一部
を木以外の材質、例えば、合成樹脂などに置き換えて使
用してもよい。このような骨格構造体1を使用して木造
住宅を建築する場合には、あらかじめ施工しておいた基
礎の上の土台上にこの骨格構造体を所定間隔を開けて固
定し、更に、骨格構造体1の間には継ぎ梁を、前記上梁
3及び下梁4と同様にしてそれぞれの骨格構造体1の柱
2の出ほぞ9に接合して建築する。又、2階を形成する
場合には1階を形成した後に同様に骨格構造体1を1階
の上に所定間隔を開けて乗せ、継ぎ梁によって骨格構造
体1を接合して建築する。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明の木造住宅等の骨格構造体は、木質系材料からなる
柱、上梁及び下梁を、柱の上下端に設けた出ほぞでそれ
ぞれ接合することによって骨格構造体に形成したもので
あるので、工場で組立てたものを建築現場へ運搬し構築
することによって、建築現場で容易に木造住宅を建築す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】木造住宅等の骨格構造体全体斜視図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】柱の上端の十字穴への接合板の取付説明図。
【図5】柱の上端の出ほぞの斜視説明図。
【図6】柱の下端の十字穴への接合板の取付説明図。
【図7】柱の下端の出ほぞの斜視説明図。
【図8】柱の上端の出ほぞと上梁との接合説明図。
【図9】上梁の断面分解図。
【図10】図1のC−C線断面位置の柱と上梁の接合説
明図。
【図11】小梁の断面図。
【図12】小梁の端部の斜視図。
【符号の説明】
1 木造住宅等の骨格構造体 2 柱 3 上梁 4 下梁 9 出ほぞ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質系材料からなる柱の上梁及び下梁の
    接合部分に出ほぞを設け、この出ほぞと上梁及び下梁の
    端部を接合するようにした木造住宅等の骨格構造体にお
    いて、 前記上梁が、縦板の上下に上面板と下面板を連結して構
    成した芯材を有してなり、かつ該縦板は上梁の端部から
    短く形成されており、 前記上面板を出ほぞの上に乗せるとともに下面板を出ほ
    ぞの下面に接触させるようにして、前記出ほぞと縦板と
    を合致させ、この状態で該出ほぞと縦板との両側面に継
    ぎ補助板をそれぞれ接合することにより、前記出ほぞと
    上梁の端部を接合し、 前記下梁の両端の外側面を2つの柱のそれぞれ対応する
    出ほぞの内側面と接合することにより、前記出ほぞと下
    梁の端部を接合する ことを特徴とする木造住宅等の骨格
    構造体。
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