JP2721588B2 - 移動家具 - Google Patents

移動家具

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JP2721588B2
JP2721588B2 JP2336329A JP33632990A JP2721588B2 JP 2721588 B2 JP2721588 B2 JP 2721588B2 JP 2336329 A JP2336329 A JP 2336329A JP 33632990 A JP33632990 A JP 33632990A JP 2721588 B2 JP2721588 B2 JP 2721588B2
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信一 金田
正和 小林
作二 伊東
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Takano Corp
Kokuyo Co Ltd
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Takano Corp
Kokuyo Co Ltd
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  • Legs For Furniture In General (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、キャスタを用いて所望の位置に適宜移動さ
せることが可能であり、しかも、フラップ天板や折り畳
み可能な背もたれ等のように、使用時と移動時とでそれ
ぞれ異なった固有の位置にセットされる手動操作可能な
可動構成部材を備えていることを前提とする移動家具に
関するものである。
[従来の技術] 例えば、フラップ天板を備えたテーブルは、使用する
際には、その天板を水平位置にセットしておくが、収納
するために移動させる際等には、その天板を略鉛直な位
置にまで回動させてロックしておくことができるように
なっている。
ところで、この種の移動家具においても、使用時の不
必要な移動を防止するために、外部から人為的な操作を
加えてキャスタによる支持状態を解除し、脚の下端を床
上に当接させることができるようにしたものが開発され
ている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、従来のものは、フラップ天板等の可動構成
部材を所望の位置にセットするための機構と、キャスタ
による支持状態を解除したり再開させるための機構とは
全く関連がなく、相互に独立させて構成してある。
そのため、フラップ天板等を使用位置や移動位置にセ
ットする操作と、キャスタにより支持状態を切換える操
作とを各別に行う必要がある。そのため、操作が煩雑化
するという問題がある。この種の家具は、講堂その他の
広い床面に多数配列させて使用することが多く、操作の
煩雑化は、配列作業や片付け作業に多大な悪影響を及ぼ
す。
また、キャスタは、脚の下端部に設けてあるため、キ
ャスタによる支持状態の切換えは、足で操作するものが
ほとんどであり、操作が難しいものが少なくない。
さらに、キャスタが例えば突没可能に設けられたもの
では、その突没動作を支える軸等が長時間の使用によっ
て摩耗した場合に、キャスタを使用位置にセットしても
旋回支軸が傾くことがあり、このような状態になると、
キャスタはその傾いた方向に対して優位に走行しようと
し始める。この結果、移動家具の移動時における円滑な
操作が困難となる問題を生じる。また、このようにキャ
スタを突没させるため、突没機構との位置関係上キャス
タ間の支持幅を十分に確保することが設計上難しくな
り、移動時における安定性にも支障が出易くなる。
本発明は、以上のような課題をことごとく解消するこ
とを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、このような目的を達成するために、次のよ
うな手段を講じたものである。
すなわち、本発明に係る移動家具は、手動操作可能な
可動構成部材を具備してなり、脚に設けた接地体を、接
地体保持手段により、脚にその旋回支軸を軸着したキャ
スタの下端よりも下方に突出する位置と、下端よりも上
方へ没入する位置との間で突没動作させ得るようにした
ものである。可動操作部材は、使用時と移動時とでそれ
ぞれ異なった固有の位置にセットされるようになってい
る。接地体保持手段は、所定の入力端が外力により可動
操作された場合に、その力を利用して接地体を突没させ
得るように構成されている。そして、その入力端と前記
可動構成部材とを連動機構により接続することによっ
て、可動構成部材が移動位置にセットされた場合には接
地体を没入させ、使用位置にセットされた場合には接地
体を突出させ得るようにするとともに、接地体をキャス
タの内方近傍に設けたことを特徴とする。
本発明を、例えばフラップテーブルに適用する場合に
は、水平な使用位置から略鉛直な移動位置までのフラッ
プ操作し得るようにした天板が可動構成部材に相当する
ことになり、椅子に適用する場合には、起立した使用位
置から座面上に重合する移動位置との間で折り畳み操作
し得るようにした背もたれが可動構成部材に相当するこ
とになる。
接地体保持手段の好適な実施態様としては、内方端部
を固定フレームに軸支させ外方端部で接地体を保持する
対をなす回動アームと、これら両回動アーム間に配置さ
れその中間部分を固定フレームに軸着した中央リンクメ
ンバと、一端を中央リンクメンバの回動端に枢着した他
端を対応する回動アームの内方端部における軸支部から
偏心した位置に枢着し対をなす自由端リンクメンバとを
具備してなり、一方の自由端リンクメンバと中央リンク
メンバとの枢着点またはその枢着点の近傍部分を入力端
としたものが挙げられる。
また、接地体保持手段の他の態様としては、内方端部
を固定フレームに軸支させ外方端部で接地体を保持する
対をなす回動アームと、一端を相互に枢着し他端を対応
する各回動アームの内方端部における軸支部から偏心し
た位置に枢着してなる対をなす自由端リンクメンバとを
具備してなり、それら両自由端リンクメンバの相互枢着
点またはその相互枢着点の近傍部分を入力端としたもの
が挙げられる。
移動家具の移動操作を安定して行うためには、キャス
タを脚の両端近傍部に設けておくのがよい。
[作用] このような構成によれば、天板等の可動構成部材を、
移動時固有の位置にセットしている際には、接地体がキ
ャスタの下端よりも上方へ没入し、そのキャスタが床上
に当接している。そのため、移動時には、この移動家具
は接地体に妨害されることなく、外力を加えることによ
って移動させることができる。この状態から、前記可動
構成部材を使用時固有の位置にまで手動操作してその新
たな位置にセットする際には、この可動構成部材の動き
が連動機構により接地体保持手段の入力端に伝達され、
この接地体保持手段が接地体をキャスタの下端よりも下
方へ突出させる。その結果、使用時には移動家具が接地
体により支持されることになり、キャスタを通じて不必
要に遊動することが禁止される。さらに、前記可動構成
部材を移動時固有の位置にまで復帰させると、その復帰
操作力が再び連動機構を介して接地体保持手段の入力端
に伝達され、接地体が没入して再度キャスタの下端を床
上に当接させ、移動可能な状態とすることができる。
しかして、このようなものであれば、従来も当然行う
必要のあった操作、すなわち、可動構成部材を移動時固
有の位置から使用時固有の位置まで動作させる操作ある
いはその逆の操作を行うだけで、接地体が、没入位置か
ら突出位置へ、あるいは、突出位置から没入位置へ自動
的に動作することになる。そのため、従来のように、可
動構成部材の姿勢切換操作と、キャスタの突没切換操作
とを各別に行う場合に比べて、移動家具の設置作業や片
付け作業をはるかに簡単かつ迅速に行うことが可能とな
る。また、キャスタを接地体より外方に位置させている
ので、キャスタによる家具の支持幅が十分とれ、移動時
の安定性に優れているうえ、固定時に接地体のみで家具
を支持するので、接地体による家具の移動禁止力が強く
なって、固定時での安定性も十分なものとなる。さらに
固定時に家具が傾いても、接地体の外方に位置するキャ
スタがすぐに床に接地してそれ以上の傾きを抑制し転倒
防止できる。
しかも、キャスタはその旋回支軸を脚に軸着しておく
ことができるので、長時間の使用によってもその軸が傾
くことがなく、円滑な首振り動作を行うために必要な無
方向性を適正に維持し続けることができる。その上、キ
ャスタを接地体の突没動作に対する妨げとならない位
置、すなわち脚の両端近傍部に配設すれば、自ずとキャ
スタの支持幅が広げられることになる。このため、移動
家具に対する移動時の支持状態をさらに安定化できる。
ところで、このような構成は逆に接地体の支持幅を狭
め、移動家具に対する使用時の支持能力を低下させるよ
うにも一見思われるが、このものは脚が傾けば直ちに床
上に当接する位置にキャスタを配設するため、使用時に
おける有効支持幅は脚の両端近傍部に接地体を設けた場
合と略等しくなる。
[実施例] 以下、本発明をフラップテーブルに適用した場合の一
実施例につき、第1図〜第5図を参照して説明する。
このフラップテーブルは、第1図〜第3図に示すよう
に、左右の脚1上に、可動構成部材たる天板2を配設し
てなるもので、その脚1に設けた接地体11を、接地体保
持手段4により、脚1を支持するキャスタ3の下端3aよ
りも下方に突出する位置a(第2図参照)と、下端3aよ
りも上方へ没入する位置b(第1図参照)との間で突没
動作させ得るようにしたものである。
脚1は、第1図に示すように、パイプ状をなす脚支柱
12の下端に前後に伸びる脚羽根13を固設してなる側面視
逆T字形のもので、それら両脚支柱12の上端近傍部間を
横架材14により剛結し、脚羽根13にはその両端近傍部に
キャスタ3の旋回支軸3mが軸着してある。各脚支柱12の
上端には、ブラケット15がそれぞれ固設してあり、これ
ら両ブラケット15の上端に天板2を支軸21を介して軸着
している。
天板2は、第1図〜第4図に示すように、左右方向に
細長い長方形の天板本体22を備えてなるもので、この天
板本体22の下面に前枠材23、後枠材24および左右の側枠
材25を固着してあり、左右の側枠材25を脚1のブラケッ
ト15に軸着して、水平な使用位置cから略鉛直な移動位
置dまでの間でフラップ操作し得るようになっている。
そして、この天板2を、ロック機構5により前記使用位
置cおよび移動位置dのいずれかに選択的にロックする
ことができるようにしている。ロック機構5は、前記横
架材14の上方に位置させて左右の脚支柱12に貫通させた
回転軸51と、この回転軸51の外方端にそれぞれ固設した
操作レバー52と、各脚支柱12の内側に位置させて前記回
転軸51に固設され対をなす係合爪53、54を有してなるロ
ック板55と、支軸21の両側に位置させて天板2の側枠材
25の内面に突設した対をなす係合ピン56、57と、前記ロ
ック板55を第1図中反時計回り方向に回動付勢するスプ
リング58とを具備してなる。しかして、このロック機構
5によれば、一方の係合爪53を一方の係合ピン56に係合
させることによって、天板2を水平な使用位置cにロッ
クすることができ、他方の係合爪54を他方の係合ピン57
に係合させることによって、天板2を鉛直な移動位置d
にロックすることができる。各係合爪53、54の各係合ピ
ン56、57に対する係脱は、左右いずれかの操作レバー52
を一時的に回動操作して、係合爪53、54を係合ピン56、
57から離脱させることにより行う。
接地体保持手段4は、所定の入力端eが外力により可
動操作された場合に、その力を利用して接地体11を突没
させ得るように構成されている。具体的には、この接地
体保持手段4は、第1図および第2図に示すように、内
方端部41aを支軸45を介して固定フレームたる脚羽根13
に軸支させ外方端部41bで接地体11を保持する対をなす
回動アーム41と、これら両回動アーム41間に配置されそ
の中間部分を支軸46を介して脚羽根13に軸着した中央リ
ンクメンバ42と、一端を連結ピン47を介して中央リンク
メンバ42の回動端に枢着し他端を連結ピン48を介して対
応する回動アーム41の内方端部41aにおける支軸45から
偏心した位置に枢着した対をなす自由端リンクメンバ43
とを具備してなり、一方の自由端リンクメンバ43と中央
リンクメンバ42との枢着点を入力端eとしている。な
お、入力端eは、枢着点ではなく、その近傍における中
央リンクメンバ42あるいは自由端リンクメンバ43上に設
定してもよい。
しかして、この接地体保持手段4において入力端eを
最上昇させた状態では、第1図に示すように、中央リン
クメンバ42が水平に対して傾斜しており、自由端リンク
メンバ43を介して回動アーム41を接地体11が没入する位
置にまで牽引している。この状態から入力端eを降下さ
せてゆくと、中央リンクメンバ42が水平姿勢に接近し、
接地体11が下方へ突出する方向に回動アーム41を付勢す
ることになる。中央リンクメンバ42が水平位置にまで回
動し支軸46と連結ピン47、48が一直線上に並ぶ位置(思
案点)に達した段階で、接地体11が最も突出することに
なるが、この実施例では、この思案点を越えてさらに若
干寸法だけ入力端eを降下させることができるようにな
っており、思案点を越えた位置で中央リンクメンバ42が
ストッパ49に当接して係止されるようになっている。そ
のため、接地体11に没入方向の荷重が作用すると、その
荷重により中央リンクメンバ42はより強くストッパ49に
押し付けられることになり、キャスタ保持手段4は自己
ロック状態となる。この自己ロック状態は、前記入力端
eを一定以上の力で上方に引き上げることによって、解
除することができる。
このようにしてなる接地体保持手段4の入力端eと前
記天板2とを連動機構6により接続しており、それによ
って天板2が移動位置dにセットされた場合には接地体
11を没入させ、使用位置cにセットされた場合には接地
体11を突出させ得るようにしている。連動機構6は、第
1図〜第4図に示すように、天板3の側枠材25の下面に
突設したブラケット61と、上端をこのブラケット61に枢
着し下端を前記入力端eに枢着してなる昇降ロッド62と
を具備してなるもので、天板2の回動に伴う前記ブラケ
ット61の昇降動作を前記昇降ロッド62を介してキャスタ
保持手段4の入力端eに伝達するようにしたものであ
る。なお、前記昇降ロッド62の途中には、誤差吸収用の
伸縮許容機構63を介在させてある。伸縮許容機構63は、
第5図に示すように、昇降ロッド62を上ロッド部62aと
下ロッド部62bとに分断するとともに、例えば、下ロッ
ド部62bの上端にガイドパイプ63aを固設し、このガイド
パイプ63a内に前記上ロッド部62aの下端部を摺動可能に
挿入してある。ガイドパイプ63aには、上下に伸びる長
孔63bが穿設してあり、上ロッド部62aに固設した可動ピ
ン63cをこの長孔63bにより案内して、前記昇降ロッド62
が一定の範囲内で伸縮し得るようにしている。そして、
前記可動ピン63cと前記ガイドパイプ63aに固設した固定
ピン63dとの間に引張スプリング63eを張設して、該昇降
ロッド62が縮小する方向に弾性付勢している。62cは回
転軸51との干渉を避けるために昇降ロッド62に設けられ
た逃げ孔である。
次いで、この実施例の作動を説明する。
天板2を、移動時固有の位置dにセットしている際に
は、第1図に示すように、接地体11がキャスタ3の下端
3aよりも高い位置bにまで没入し、そのキャスタ3の下
端3aが床F上に当接している。そのため、移動時にはこ
の移動家具は接地体11に妨害されることなく、外力を加
えることによって移動させることができる。この状態か
ら、前記天板2を使用時固有の位置cにまで手動操作し
てその新たな位置cにセットする際には、この天板2の
動きが連動機構6の昇降ロッド62により接地体保持手段
4の入力端eに伝達され、この接地体保持手段4の中央
リンクメンバ42が図中反時計回り方向に回動させられて
接地体11をキャスタ3の下端3aよりも下方へ突出させ
る。その結果、使用時には移動家具が接地体11により支
持されることになり、キャスタ3を通じて不必要に遊動
することが禁止される。さらに、前記天板2を移動時固
有の位置dにまで復帰させると、その復帰操作力が再び
連動機構6の昇降ロッド62を介して接地体保持手段4の
入力端eに上方へ牽引する力として伝達され、中央リン
クメンバ42が図中時計回り方向に回動して接地体11が没
入し、再度キャスタ3の下端3aを床F上に当接させて、
移動可能な状態とすることができる。
しかして、このようなものであれば、従来も当然行う
必要のあった操作、すなわち、天板2を移動時固有の鉛
直な位置dから使用時固有の水平な位置cにまで動作さ
せる操作あるいはその逆の操作を行うだけで、接地体11
が、没入位置bから突出位置aへ、あるいは、突出位置
aから没入位置bへ自動的に動作することになる。その
ため、従来のように、天板の姿勢切換操作と、キャスタ
の突没切換操作とを各別に行う場合に比べて、移動家具
の設置作業や片付作業をはるかに簡単かつ迅速に行うこ
とが可能となる。
しかも、キャスタ3はその旋回支軸3mを脚羽根13に軸
着しておくことができるので、長時間の使用によっても
その支軸3mが傾くことがなく、外力を加えた方向へ走行
するために必要な無方向性を適正に維持し続けることが
できる。その上、キャスタ3を接地体11の突没動作に対
する妨げとならない位置、すなわち脚羽根13の両端部に
配設した状態では、自ずとキャスタ3の支持幅が広げら
れることになる。このため、移動家具の移動時に安定し
た支持状態を得ることができる。さらに、移動家具の接
地体11を床F上に当接させている使用時に、万一接地体
11の支持能力を越える外力が作用したとしても、脚1が
傾けば直ちに床F上に当接する位置にキャスタ3が取り
付けてあるため、移動家具の使用時に安定性が損なわれ
るようなことも防止しておくことができる。
なお、接地体保持手段は、以上説明したものに限られ
ないのは勿論であり、例えば、第6図および第7図に示
すようなものであってもよい。すなわち、この接地体保
持手段104は、内方端部を支軸145を介して固定フレーム
たる脚羽根113に軸支させ外方端部で接地体111を保持す
る対をなす回動アーム141と、これら両回動アーム141間
に配置されその中間部分を支軸146を介して脚羽根113に
軸着した中央リンクメンバ142と、一端を連結ピン147を
介して中央リンクメンバ142の回動端に枢着し他端を連
結ピン148を介して対応する回動アーム141の内方端部に
おける支軸145から偏心した位置に枢着した対をなす自
由端リンクメンバ143とを具備してなり、一方の自由端
リンクメンバ143と中央リンクメンバ142の枢着点148の
うち、前記実施例と逆の関係をなす側の枢着点あるはそ
の近傍を入力端eとしている。すなわち、この接地体保
持手段104において入力端eを最降下させた状態では、
第6図に示すように、自由端リンクメンバ143を介して
回動アーム141を接地体111が没入する位置にまで牽引し
ている。この状態から入力端eを上昇させてゆくと、中
央リンクメンバ142が水平姿勢に接近し、接地体111が下
方へ突出する方向に回動アーム141を付勢することにな
る。中央リンクメンバ142が水平位置にまで回動し支軸1
46と連結ピン147、148が一直線上に並ぶ位置(思案点)
に達した段階で、接地体111が最も突出することになる
が、この実施例では、この思案点を越えてさらに若干寸
法だけ入力端eを上昇させることができるようになって
おり、思案点を越えた位置で中央シンクメンバ142がス
トッパ149に当接して係止される。この実施例では、天
板102を移動位置dから使用位置cに回動させた場合に
上昇することになる部位にブラケット161を設けてお
き、このブラケット161と前記入力端eとを昇降ロッド1
62によって連結してある。
また、接地体保持手段は、第8図および第9図に示す
ようなものであってもよい。すなわち、この接地体保持
手段204は、内方端部を支軸245を介して固定フレームた
る脚羽根213に軸支させ外方端部で接地体211を保持する
対をなす回動アーム241と、一端に連結ピン247を介して
相互に枢着し他端を対応する各回動アーム241の内方端
部における支軸245から偏心した位置に枢着してなる対
をなす自由端リンクメンバ243とを具備してなり、それ
ら両自由端リンクメンバ243の相互枢着点である連結ピ
ン247またはその近傍部分を入力端eとしている。な
お、前記連結ピン247は上下方向に昇降するように案内
しておく。この実施例では、天板202を移動位置dから
使用位置cに回動させた場合に降下することになる部位
にブラケット261を設けておき、このブラケット261と前
記入力端eとを昇降ロッド262によって連結する。この
実施例においても、両自由端リンクメンバ243が思案点
を若干越えた位置で、該自由端リンクメンバ243をスト
ッパ249により係止するのが好ましい。
さらに、以上説明した実施例は、作動原理を明確にす
るために単純化したものであり、実用化に当たっては本
発明の趣旨を逸脱しない範囲でさらに変形が可能であ
る。例えば、脚支柱の下端に格別な固定フレームを固設
し、図示実施例の脚羽根に相当する部材は、この固定フ
レームを覆い隠すためのカバーとして機能させることも
できる。この場合には、この格別な固定フレームに接地
体保持手段の回動アームやリンクメンバ等を軸着し、キ
ャスタはこの固定フレームに設ければよい。また、脚に
はロック機構や連動機構が目立たないようにするための
カバー類を設けてもよいのは勿論である。
さらにまた、以上説明した実施例は、本発明をフラッ
プテーブルに適用した場合について説明したが、本発明
は、例えば、第10図に示すように、背もたれ302を座面3
05上に折り畳んで片付けるようにした椅子等にも同様に
適用が可能である。すなわち、この椅子は、使用時に
は、可動構成部材たる背もたれ302を第10図に実線で示
すように起立させ、移動させる際には同図に想像線で示
すように前方に倒すようになっている。しかして、椅子
においても、前記実施例に準じた接地体保持手段を脚30
1内に設けておき、前記背もたれ302の動きを利用して、
図示しない接地体を突没させるように構成すればよい。
[発明の効果] 本発明は、以上のような構成であるから、従来も当然
行う必要があった操作、すなわち、可動構成部材を移動
時固有の位置から使用時固有の位置まで動作させる操作
あるいはその逆の操作を行うだけで、接地体を、没入位
置から突出位置へ、あるいは、突出位置から没入位置へ
自動的に動作させることができる。そのため、従来のよ
うに、可動構成部材の姿勢切換操作と、キャスタの突没
切換操作とを各別に行うといった必要がなく、移動家具
の設置作業や片付作業を従来のものに比べてはるかに簡
単かつ迅速に行うことができる。特に、広いスペースに
多数配列させて使用するような場合に、その作業効率の
向上が著しく有効に働くこととなり、比較的少ない人数
で、その配列作業や片付作業を短時間に終わらせること
ができるという格別な効果を奏する。また、キャスタを
接地体より外方に位置させているので、キャスタによる
家具の支持幅が十分とれ、移動時の安定性を確保できる
うえ、固定時に接地体のみで家具を支持するので、接地
体による家具の移動禁止力が強くなって、固定時での安
定性も十分なものにできる。
しかも、キャスタはその旋回支軸を脚に軸着しておく
ことができるので、長時間使用してもその軸が傾くこと
がなく、キャスタの無方向性が常に有効に働いて、外力
が加えられた方向へ円滑な首振り動作を行って走行でき
るものとなる。このため、キャスタを突没させるものに
比べて、移動家具の移動をスムーズに行わせることがで
きる。その上、キャスタを脚の両端近傍部に配設するこ
とが容易となるため、十分な支持幅が確保され、移動家
具の移動時における安定性も無理なく向上させることが
できる。さらに、移動家具の接地体を床上に当接させて
いる使用時に、万一接地体の支持能力を越える外力が作
用したとしても、脚が傾けば直ちに床上に当接する位置
にキャスタが配設されるため、使用時における安定性も
確保されたものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の一実施例を示し、第1図は可
動構成部材を移動時固有の位置にセットした状態を示す
側断面図、第2図は可動構成部材を使用時固有の位置に
セットした状態を示す側断面図、第3図は正面図、第4
図は第3図におけるA部を破断し拡大して示す正断面
図、第5図は第1図におけるV−V線に対応する断面図
である。第6図、第7図並びに第8図、第9図はそれぞ
れ本発明の他の実施例を示す原理説明図である。第10図
は本発明のさらに他の実施例を示す斜視図である。 1……脚、2……可動構成部材(天板) 3……キャスタ、3a……下端 3m……旋回支軸、4……接地体保持手段 6……連動機構、11……接地体 13……固定フレーム(脚羽根) 41……回動アーム、42……中央リンクメンバ 43……自由端リンクメンバ 102……可動構成部材(天板) 104……接地体保持手段 111……接地体 113……固定フレーム(脚羽根) 141……回動アーム 142……中央リンクメンバ 143……自由端リンクメンバ 202……可動構成部材(天板) 204……接地体保持手段 211……接地体 213……固定フレーム(脚羽根) 241……回動アーム 243……自由端リンクメンバ 302……可動構成部材(背もたれ) a……突出位置、b……没入位置 c……使用位置、d……移動位置 e……入力端
フロントページの続き (72)発明者 伊東 作二 長野県上伊那郡宮田村137 タカノ株式 会社内 (56)参考文献 特開 平4−8603(JP,A) 特開 平4−208107(JP,A) 特開 平4−208110(JP,A) 特開 平4−187104(JP,A) 特開 平4−208108(JP,A) 実開 昭48−56117(JP,U) 実開 昭62−24751(JP,U) 実開 昭61−165655(JP,U) 実開 昭63−194650(JP,U) 実公 平5−17953(JP,Y2)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手動操作可能な可動構成部材を具備してな
    り、脚に設けた接地体を、接地体保持手段により、脚に
    その旋回支軸を軸着したキャスタの下端よりも下方に突
    出する位置と、下端よりも上方へ没入する位置との間で
    突没動作させ得るようにした移動家具であって、 可動構成部材は、使用時と移動時とでそれぞれ異なった
    固有の位置にセットされ得るように構成されており、 接地体保持手段は、所定の入力端が外力により可動操作
    された場合に、その力を利用して接地体を突没させ得る
    ように構成されており、 その入力端と前記可動構成部材とを連動機構により接続
    することによって、可動構成部材が移動位置にセットさ
    れた場合には接地体を没入させ、使用位置にセットされ
    た場合には接地体を突出させ得るようにするとともに、
    接地体をキャスタの内方近傍に設けたことを特徴とする
    移動家具。
  2. 【請求項2】可動構成部材が、天板であり、水平な使用
    位置から略鉛直な移動位置までの間でフラップ操作し得
    るようになっていることを特徴とする請求項1記載の移
    動家具。
  3. 【請求項3】可動構成部材が、背もたれであり、起立し
    た使用位置から座面上に重合する移動位置との間で折り
    畳み操作し得るようになっていることを特徴とする請求
    項1記載の移動家具。
  4. 【請求項4】接地体保持手段が、内方端部を固定フレー
    ムに軸支させ外方端部で接地体を保持する対をなす回動
    アームと、これら両回動アーム間に配置されその中間部
    分を固定フレームに軸着した中央リンクメンバと、一端
    を中央リンクメンバの回動端に枢着し他端を対応する回
    動アームの内方端部における軸支部から偏心した位置に
    枢着した対をなす自由端リンクメンバとを具備してな
    り、一方の自由端リンクメンバと中央リンクメンバとの
    枢着点またはその枢着点の近傍部分を入力端としている
    ことを特徴とする請求項1記載の移動家具。
  5. 【請求項5】接地体保持手段が、内方端部を固定フレー
    ムに軸支させ外方端部で接地体を保持する対をなす回動
    アームと、一端を相互に枢着し他端を対応する各回動ア
    ームの内方端部における軸支部から偏心した位置に枢着
    してなる対をなす自由端リンクメンバとを具備してな
    り、それら両自由端リンクメンバの相互枢着点またはそ
    の相互枢着点の近傍部分を入力端としていることを特徴
    とする請求項1記載の移動家具。
  6. 【請求項6】キャスタが、脚の両端近傍部に設けられて
    いることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載
    の移動家具。
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