JP2635440B2 - 移動家具 - Google Patents

移動家具

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JP2635440B2
JP2635440B2 JP2318233A JP31823390A JP2635440B2 JP 2635440 B2 JP2635440 B2 JP 2635440B2 JP 2318233 A JP2318233 A JP 2318233A JP 31823390 A JP31823390 A JP 31823390A JP 2635440 B2 JP2635440 B2 JP 2635440B2
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caster
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信一 金田
正和 小林
作二 伊東
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Takano Corp
Kokuyo Co Ltd
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Takano Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、キャスタを用いて所望の位置に適宜移動さ
せることが可能であり、しかも、フラップ天板や折り畳
み可能な背もたれ等のように、使用時と移動時とでそれ
ぞれ異なった固有の位置にセットされる手動操作可能な
可動構成部材を備えていることを前提とする移動家具に
関するものである。
[従来の技術] 例えば、フラップ天板を備えたテーブルは、使用する
際には、その天板を水平位置にセットしておくが、収納
するために移動させる際等には、その天板を略鉛直な位
置にまで回動させてロックしておくことができるように
なっている。
ところで、この種の移動家具においても、使用時の不
必要な移動を防止するために、外部から人為的な操作を
加えてキャスタによる支持状態を解除し、脚の接地面を
床上に当接させることができるようにしたものが開発さ
れている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、従来のものは、フラップ天板等の可動構成
部材を所望の位置にセットするための機構と、キャスタ
による支持状態を解除したり再開させるための機構とは
全く関連がなく、相互に独立させて構成してある。
そのため、フラップ天板等を使用位置や移動位置にセ
ットする操作と、キャスタにより支持状態を切換える操
作とを各別に行う必要がある。そのため、操作が煩雑化
するという問題がある。この種の家具は、講堂その他の
広い床面に多数配列させて使用することが多く、操作の
煩雑化は、配列作業や片付け作業に多大な悪影響を及ぼ
す。
また、キャスタは、脚の下端部に設けてあるため、キ
ャスタによる支持状態の切換えは、足で操作するものが
ほとんどであり、操作が難しいものが少なくない。
本発明は、以上のような課題をことごとく解消するこ
とを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、このような目的を達成するために、次のよ
うな手段を講じたものである。
すなわち、本願の請求項1に係る発明の移動家具は、
手動操作可能な可動構成部材を具備してなり、脚に設け
たキャスタを、キャスタ保持手段により、脚の接地面よ
りも下方に突出する位置と、接地面以上にまで没入する
位置との間で突没動作させ得るようにしたものである。
可動操作部材は、使用時と移動時とでそれぞれ異なった
固有の位置にセットされるようになっている。キャスタ
保持手段は、所定の入力端が外力により可動操作された
場合に、その力を利用してキャスタを突没させ得るよう
に構成されている。そして、その入力端と前記可動構成
部材とを誤差吸収機能を有した連動機構により接続する
ことによって、可動構成部材を使用位置にセットされた
場合にはキャスタを没入させ、移動位置にセットされた
場合にはキャスタを突出させ得るようにしたことを特徴
とする。
本願の請求項2に係る発明を、例えばフラップテーブ
ルに適用する場合には、水平な使用位置から略鉛直な移
動位置までの間でフラップ操作し得るようにした天板が
可動構成部材に相当することになり、また、本願の請求
項3に係る発明を、椅子に適用する場合には、起立した
使用位置から座面上に重合する移動位置との間で折り畳
み操作し得るようにした背もたれが可動構成部材に相当
することになる。
本願の請求項4に係る発明の移動家具は、キャスタ保
持手段の好適な実施態様を示しており、移動操作可能な
可動構成部材を具備してなり、脚に設けたキャスタを、
キャスタ保持手段により、脚の接地面よりも下方に突出
する位置と、接地面以上にまで没入する位置との間で突
没動作させ得るようにしたものであって、可動構成部材
は、使用時と移動時とでそれぞれ異なった固有の位置に
セットされ得るように構成されており、キャスタ保持手
段は、所定の入力端が外力により可動操作された場合
に、その力を利用してキャスタを突没させ得るように構
成されており、その入力端と前記可動構成部材とを連動
機構により接続することによって、可動構成部材が使用
位置にセットされた場合にはキャスタを没入させ、移動
位置にセットされた場合にはキャスタを突出させ得るよ
うにした移動家具において、キャスタ保持手段が、内方
端部を固定フレームに軸支させ外方端部でキャスタを保
持する対をなす回動アームと、これら両回動アーム間に
配置されその中間部分を固定フレームに軸着した中央リ
ンクメンバと、一端を中央リンクメンバの回動端に枢着
し他端を対応する回動アームの内方端部における軸支部
から偏心した位置に枢着した対をなす自由端リンクメン
バとを具備してなり、一方の自由端リンクメンバと中央
リンクメンバとの枢着点またはその枢着点の近傍部分を
入力端としていることを特徴とする。
また、本願の請求項5に係る発明の移動家具は、キャ
スタ保持手段の他の好適な実施態様を示しており、移動
操作可能な可動構成部材を具備してなり、脚に設けたキ
ャスタを、キャスタ保持手段により、脚の接地面よりも
下方に突出する位置と、接地面以上にまで没入する位置
との間で突没動作させ得るようにしたものであって、可
動構成部材は、使用時と移動時とでそれぞれ異なった固
有の位置にセットされ得るように構成されており、キャ
スタ保持手段は、所定の入力端が外力により可動操作さ
れた場合に、その力を利用してキャスタを突没させ得る
ように構成されており、その入力端と前記可動構成部材
とを連動機構により接続することによって、可動構成部
材が使用位置にセットされた場合にはキャスタを没入さ
せ、移動位置にセットされた場合にはキャスタを突出さ
せ得るようにした移動家具において、キャスタ保持手段
が、内方端部を固定フレームに軸支させ外方端部でキャ
スタを保持する対をなす回動アームと、一端を相互に枢
着し他端を対応する各回動アームの内方端部における軸
支部から偏心した位置に枢着してなる対をなす自由端リ
ンクメンバとを具備してなり、それら両自由端リンクメ
ンバの相互枢着点またはその相互枢着点の近傍部分を入
力端としていることを特徴とする。
[作用] このような構成によれば、天板等の可動構成部材を、
使用時固有の位置にセットしている際には、キャスタが
脚の接地面以上の位置にまで没入し、その接地面が床上
に当接している。そのため、使用時には、この移動家具
は不必要に遊動することがない。この状態から、前記可
動構成部材を移動時固有の位置にまで手動操作してその
新たな位置にセットする際には、この可動構成部材の動
きが連動機構によりキャスタ保持手段の入力端に伝達さ
れ、このキャスタ保持手段がキャスタを接地面よりも下
方へ突出させる。その結果、移動家具がキャスタより支
持されることになり、外力を加えることによって所望の
方向に移動させることが可能となる。そして、前記可動
構成部材を使用時固有の位置にまで復帰させると、その
復帰操作力が再び連動機構を介してキャスタ保持手段の
入力端に伝達され、キャスタが没入して再度接地面を床
上に当接させることができる。
しかして、このようなものであれば、従来も当然行う
必要のあった操作、すなわち、可動構成部材を使用時固
有の位置から移動時固有の位置まで動作させる操作ある
いはその逆の操作を行うだけで、キャスタが、没入位置
から突出位置へ、あるいは、突出位置から没入位置へ自
動的に操作することになる。そのため、可動構成部材の
姿勢切換操作と、キャスタの突没切換操作とを各別に行
う場合に比べて、移動家具の設置作業や片付作業をはる
かに簡単かつ迅速に行うことが可能となる。
また、連動機構が誤差吸収機能を有することにより、
可動構成部材あるいはキャスタ保持手段の入力端の位置
に組立上生じた誤差があったところで、連動機構がその
誤差を吸収するので、連動機構は可動構成部材あるいは
キャスタ保持手段に対して常に適正なものとすることが
可能になる。したがって、部品に高い精度を要求しなく
とも、また精密な組立作業を必要としなくとも、可動構
成部品とキャスタの連動が可能になる。
[実施例] 以下、本発明をフラップテーブルに適用した場合の一
実施例につき、第1図〜第5図を参照して説明する。
このフラップテーブルは、第1図〜第3図に示すよう
に、左右の脚1上に、可動構成部材たる天板2を配設し
てなるもので、その脚1に設けたキャスタ3を、キャス
タ保持手段4により、脚1の接地面11よりも下方に突出
する位置a(第2図参照)と、接地面11以上にまで没入
する位置b(第1図参照)との間で突没動作させ得るよ
うにしたものである。
脚1は、第1図に示すように、パイプ状をなす脚支柱
12の下端に前後に伸びる脚羽根13を固設してなる側面視
逆T字形のもので、それら両脚支柱12の上端近傍部間を
横架材14により剛結している。各脚支柱13の上端には、
ブラケット15がそれぞれ固設してあり、これら両ブラケ
ット15の上端に天板2を支軸21を介して軸着している。
天板2は、第1図〜第4図に示すように、左右方向に
細長い長方形の天板本体22を備えてなるもので、この天
板本体22の下面に前枠材23、後枠材24および左右の側枠
材25を固着してあり、左右の側枠材25を脚1のブラケッ
15に軸着して、水平な使用位置cから略鉛直な移動位置
dまでの間でフラップ操作し得るようになっている。そ
して、この天板2を、ロック機構5により前記使用位置
cおよび移動位置dのいずれかに選択的にロックするこ
とができるようにしている。ロック機構5は、前記横架
材14の上方に位置させて左右の脚支柱12を貫通させて回
転軸51と、この回転軸51の外方端にそれぞれ固設した操
作レバー52と、各脚支柱12の内側に位置させて前記回転
軸51に固設され対をなす係合爪53、54を有してなるロッ
ク板55と、支軸21の両側に位置させて天板2の側枠材25
の内面に突設した対をなす係合ピン56、57と、前記ロッ
ク板55を第1図中反時計回り方向に回動付勢するスプリ
ング58とを具備してなる。しかして、このロック機構5
によれば、一方の係合爪53を一方の係合ピン56に係合さ
せることによって、天板2を水平な使用位置cにロック
することができ、他方の係合爪54を他方の係合ピン57に
係合させることによって、天板2の鉛直な移動位置dに
ロックすることができる。各係合爪53、54の各係合ピン
56、57に対する係脱は、左右いずれかの操作レバー52を
一時的に回動操作して、係合爪53、54を係合ピン56、57
から離脱させることにより行う。
キャスタ保持手段4は、所定の入力端eが外力により
可動操作された場合に、その力を利用してキャスタ3を
突没させ得るように構成されている。具体的には、この
キャスタ保持手段4は、第1図および第2図に示すよう
に、内方端部41aを支軸45を介して固定フレームたる脚
羽根13に軸支させ外方端部41bでキャスタ3を保持する
対をなす回動アーム41と、これら両回動アーム41間に配
置されその中間部分を支軸46を介して脚羽根13に軸着し
た中央リンクメンバ42と、一端を連結ピン47を介して中
央リンクメンバ42の回動端に枢着し他端を連結ピン48を
介して対応する回動アーム41の内方端部41aにおける支
軸45から偏心した位置に枢着した対をなす自由端リンク
メンバ43とを具備してなり、一方の自由端リンクメンバ
43と中央リンクメンバ42との枢着点を入力端eとしてい
る。なお、入力端eは、枢着点ではなく、その近傍にお
ける中央リンクメンバ42あるいは自由端リンクメンバ43
上に設定してもよい。
しかして、このキャスタ保持手段4において入力端e
を最降下させた状態では、第1図に示すように、中央リ
ンクメンバ42が水平に対して傾斜しており、自由端リン
クメンバ43を介して回動アーム41をキャスタ3が没入す
る位置にまで牽引している。この状態から入力端eを上
昇させてゆくと、中央リンクメンバ42が水平姿勢に接近
し、キャスタ3が下方へ突出する方向に回動アーム41を
付勢することになる。中央リンクメンバ42が水平位置に
まで回動し支軸46と連結ピン47、48が一直線上に並ぶ位
置(思案点)に達した段階で、キャスタ3が最も突出す
ることになるが、この実施例では、この思案点を越えて
さらに若干寸法だけ入力端eを上昇させることができる
ようになっており、思案点を越えた位置で中央リンクメ
ンバ42がストッパ49に当接して係止されるようになって
いる。そのため、キャスタ3に没入方向の荷重が作用す
ると、その荷重により中央リンクメンバ42はより強くス
トッパ49に押し付けられることになり、キャスタ保持手
段4は自己ロック状態となる。この自己ロック状態は、
前記入力端eを一定以上の力で下方に押し下げることに
よって、解除することができる。
このようにしてなるキャスタ保持手段4の入力端eと
前記天板2とを連動機構6により接続しており、それに
よって天板2が使用位置cにセットされた場合にはキャ
スタ3を没入させ、移動位置dにセットされた場合には
キャスタ3を突出させ得るようにしている。連動機構6
は、第1図〜第4図に示すように、天板2の側枠材25の
下面に突設したブラケット61と、上端をこのブラケット
61に枢着し下端を前記入力端eに枢着してなる昇降ロッ
ド62とを具備してなるもので、天板2の回動に伴う前記
ブラケット61の昇降動作を前記昇降ロッド62を介してキ
ャスタ保持手段4の入力端eに伝達するようにしたもの
である。なお、前記昇降ロッド62の途中には、誤差吸収
用の伸縮許容機構63を介在させてある。伸縮許容機構63
は、第5図に示すように、昇降ロッド62を上ロッド部62
aと下ロッド部62bとに分断するとともに、例えば、下ロ
ッド部62bの上端にカイドパイプ63aを固設し、このガイ
ドパイプ63a内に前記上ロッド部62aの下端部を摺動可能
に挿入してある。ガイドパイプ63aには、上下に伸びる
長孔63bが穿設してあり、上ロッド部62aに固設した可動
ピン63cをこの長孔63bにより案内して、前記昇降ロッド
62が一定の範囲内で伸縮し得るようにしている。そし
て、前記可動ピン63cと前記ガイドパイプ63aに固設した
固定ピン63dとの間に引張スプリング63eを張設して、該
昇降ロッド62が縮小する方向に弾性付勢している。
次いで、この実施例の作動を説明する。
天板2を、使用時固有の位置cにセットしている際に
は、第1図に示すように、キャスタ3が脚1の接地面11
よりも高い位置bにまで没入し、その接地面11が床F上
に当接している。そのため、使用時にはこの移動家具は
不必要に遊動することがない。この状態から、前記天板
2を移動時固有の位置dにまで手動操作してその新たな
位置dにセットする際には、この天板2の動きが連動機
構6の昇降ロッド62によりキャスタ保持手段4の入力端
eに伝達され、このキャスタ保持手段4の中央リンクメ
ンバ42が図中時計回り方向に回動させられてキャスタ3
を接地面11よりも下方へ突出させる。その結果、移動家
具がキャスタ3により支持されることになり、外力を加
えることによって所望の方向に移動させることが可能と
なる。そして、前記天板2を使用時固有の位置cにまで
復帰させると、その復帰操作力が再び連動機構6の昇降
ロッド62を介してキャスタ保持手段4の入力端eに下方
へ押圧する力として伝達され、中央リンクメンバ42が図
中反時計回り方向に回動してキャスタ3が没入し、再度
接地面11を床F上に当接させることができる。
しかして、このようなものであれば、従来も当然行う
必要のあった操作、すなわち、天板2を使用時固有の水
平な位置cから移動時固有の鉛直な位置dにまで動作さ
せる操作あるいはその逆の操作を行うだけで、キャスタ
3が、没入位置bから突出位置aへ、あるいは、突出位
置aから没入位置bへ自動的に動作することになる。そ
のため、天板2の姿勢切換操作と、キャスタ3の突没切
換操作とを各別に行う場合に比べて、移動家具の設置作
業や片付作業をはるかに簡単かつ迅速に行うことが可能
となる。
なお、キャスタ保持手段は、以上説明したものに限ら
れないのは勿論であり、例えば、第6図および第7図に
示すようなものであってもよい。すなわち、このキャス
タ保持手段104は、内方端部を支軸145を介して固定フレ
ームたる脚羽根113に軸支させ外方端部でキャスタ103を
保持する対をなす回動アーム141と、一端を連結ピン147
を介して相互に枢着し他端を対応する各回動アーム141
の内方端部における支軸145から偏心した位置に枢着し
てなる対をなす自由端リンクメンバ143とを具備してな
り、それら両自由端リンクメンバ143の相互枢着点であ
る連結ピン147またはその近傍部分を入力端eとしてい
る。なお、前記連結ピン147は上下方向に昇降するよう
に案内しておく。この実施例では、天板102を使用位置
cから移動位置dに回動させた場合に降下することにな
る部位にブラケット161を設けておき、このブラケット1
61と前記入力端eとを昇降ロッド162によって連結す
る。この実施例においても、両自由端リンクメンバ143
が思案点を若干越えた位置で、該自由端リンクメンバ14
3をストッパ149により係止するのが好ましい。
また、以上説明した実施例は、作動原理を明確にする
ために単純化したものであり、実用化に当たっては本発
明の趣旨を逸脱しない範囲でさらに変形が可能である、
例えば、脚支柱の下端に格別な固定フレームを固設し、
図示実施例の脚羽根に相当する部材は、この固定フレー
ムを覆い隠すためのカバーとして機能させることもでき
る。この場合には、この格別な固定フレームにキャスタ
保持手段の回動アームやリンクメンバ等を軸着し、接地
面をこの固定フレームに設ければよい。また、脚にはロ
ック機構や連動機構が目立たないようにするためのカバ
ー類を設けてもよいのは勿論である。
さらに、以上説明した実施例は、本発明をフラップテ
ーブルに適用した場合について説明したが、本発明は、
例えば、第8図に示すように、背もたれ202を座面205上
に折り畳んで片付けるようにした椅子等にも同様に適用
が可能である。すなわち、この椅子は、使用時には、可
動構成部材たる背もたれ202を第8図に実線で示すよう
に起立させ、移動させる際には同図に想像線で示すよう
に前方に倒すようになっている。しかして、椅子におい
ても、前記実施例に準じたキャスタ移動機構を脚201内
に設けておき、前記背もたれ202の動きを利用して、図
示しないキャスタを突没させるように構成すればよい。
[発明の効果] 本発明は、以上のような構成であるから、従来も当然
行う必要のあった操作、すなわち、可動構成部材を使用
時固有の位置から移動時固有の位置まで動作させる操作
あるいはその逆の操作を行うだけで、キャスタを、没入
位置から突出位置へ、あるいは、突出位置から没入位置
へ自動的に動作させることができる。そのため、可動構
成部材の姿勢切換操作と、キャスタの突没切換操作とを
各別に行う必要がなく、移動家具の設置作業や片付作業
を従来のものに比べてはるかに簡単かつ迅速に行うこと
ができる。特に、広いスペースに多数配列させて使用す
るような場合に、その作動効率の向上が著しく有効に働
くこととなり、比較的少ない人数で、その配列作業や片
付作業を短時間に終わらせることができるという格別な
効果を奏する。
また、連動機構が誤差吸収機能を有することにより、
可動構成部材あるはキャスタ保持手段の入力端の位置に
組立上生じた誤差があったところで、連動機構がその誤
差を吸収するので、連動機構は可動構成部材あるいはキ
ャスタ保持手段に対して常に適正なものにすることがで
きる。それゆえ、可動構成部材を操作することにより、
確実に、かつ安定した動作でキャスタを突没させること
ができる。したがって、連動機構に対して、高い精度も
精密な組立作業も必要となることなしに、可動構成部材
とキャスタとを連動させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の一実施例を示し、第1図は可
動構成部材を使用時固有の位置にセットした状態を示す
側断面図、第2図は可動構成部材を移動時固有の位置に
セットした状態を示す側断面図、第3図は正面図、第4
図は第3図におけるA部に破断し拡大して示す正断面
図、第5図は第1図におけるV−V線に対応する断面図
である。第6図および第7図は本発明の他の実施例を示
す原理説明図である。第8図は本発明のさらに他の実施
例を示す斜視図である。 1……脚、2……可動構成部材(天板) 3……キャスタ、4……キャスタ保持手段 6……連動機構、11……接地面 13……固定フレーム(脚羽根) 41……回動アーム、42……中央リンクメンバ 43……自由端リンクメンバ 102……可動構成部材(天板) 103……キャスタ、104……キャスタ保持手段 113……固定フレーム(脚羽根) 141……回動アーム 143……自由端リンクメンバ 202……可動構成部材(背もたれ) a……突出位置、b……没入位置 c……使用位置、d……移動位置 e……入力端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 作二 長野県上伊那郡宮田村137 タカノ株式 会社内 (56)参考文献 実開 昭63−194650(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手動操作可能な可動構成部材を具備してな
    り、脚に設けたキャスタを、キャスタ保持手段により、
    脚の接地面よりも下方に突出する位置と、接地面以上に
    まで没入する位置との間で突没動作させ得るようにした
    移動家具であって、 可動構成部材は、使用時と移動時とでそれぞれ異なった
    固有の位置にセットされ得るように構成されており、 キャスタ保持手段は、所定の入力端が外力により可動操
    作された場合に、その力を利用してキャスタを突没させ
    得るように構成されており、 その入力端と前記可動構成部材とを誤差吸収機能を有し
    た連動機構により接続することによって、可動構成部材
    が使用位置にセットされた場合にはキャスタを没入さ
    せ、移動位置にセットされた場合にはキャスタを突出さ
    せ得るようにしたことを特徴とする移動家具。
  2. 【請求項2】可動構成部材が、天板であり、水平な使用
    位置から略鉛直な移動位置までの間でフラップ操作し得
    るようになっていることを特徴とする請求項1記載の移
    動家具。
  3. 【請求項3】移動構成部材が、背もたれであり、起立し
    た使用位置から座面上に重合する移動位置との間で下り
    畳み操作し得るようになっていることを特徴とする請求
    項1記載の移動家具。
  4. 【請求項4】手動操作可能な可動構成部材を具備してな
    り、脚に設けたキャスタを、キャスタ保持手段により、
    脚の接地面よりも下方に突出する位置と、接地面以上に
    まで没入する位置との間で突没動作させ得るようにした
    ものであって、可動構成部材は、使用時と移動時とでそ
    れぞれ異なった固有の位置にセットされ得るように構成
    されており、キャスタ保持手段は、所定の入力端が外力
    により可動操作された場合に、その力を利用してキャス
    タを突没させ得るように構成されており、その入力端と
    前記可動構成部材とを連動機構により接続することによ
    って、可動構成部材が使用位置にセットされた場合には
    キャスタを没入させ、移動位置にセットされた場合には
    キャスタを突出させ得るようにした移動家具において、
    前記キャスタ保持手段が、内方端部を固定フレームに軸
    支させ外方端部でキャスタを保持する対をなす回動アー
    ムと、これら両回動アーム間に配置されその中間部分を
    固定フレームに軸着した中央リンクメンバと、一端を中
    央リンクメンバの回動端に枢着し他端を対応する回動ア
    ームの内方端部における軸支部から偏心下位置に枢着し
    た対をなす自由端リンクメンバとを具備してなり、一方
    の自由端リンクメンバと中央リンクメンバとの枢着点ま
    たはその枢着点の近傍部分を入力端としていることを特
    徴とする移動家具。
  5. 【請求項5】手動操作可能な可動構成部材を具備してな
    り、脚に設けたキャスタを、キャスタ保持手段により、
    脚の接地面よりも下方に突出する位置と、接地面以上に
    まで没入する位置との間で突没動作させ得るようにした
    ものであって、可動構成部材は、使用時と移動時とでそ
    れぞれ異なった固有の位置にセットされ得るように構成
    されており、キャスタ保持手段は、所定の入力端が外力
    により可動操作された場合に、その力を利用してキャス
    タを突没させ得るように構成されており、その入力端と
    前記可動構成部材とを連動機構により接続することによ
    って、可動構成部材が使用位置にセットされた場合には
    キャスタを没入させ、移動位置にセットされた場合には
    キャスタを突出させ得るようにした移動家具において、
    前記キャスタ保持手段が、内方端部を固定フレームに軸
    支させ外方端部でキャスタを保持する対をなす回動アー
    ムと、一端を相互に枢着し他端を対応する各回動アーム
    の内方端部における軸支部から偏心した位置に枢着して
    なる対をなす自由端リンクメンバとを具備してなり、そ
    れら両自由端リンクメンバの相互枢着点またはその相互
    枢着点の近傍部分を入力端としていることを特徴とする
    移動家具。
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