JP2720776B2 - 鳩小屋の施工法 - Google Patents

鳩小屋の施工法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は屋上スラブを貫通する
配管やダクトの雨仕舞いのために設置される鳩小屋の施
工法に関するものである。
【0002】
【従来技術】屋上スラブを貫通して屋外に突出している
配管やダクトの雨仕舞いのために、通常鳩小屋が設置さ
れている。この鳩小屋は屋上スラブに設けられた配管用
の開口部の周囲に立上り壁を設け、上方を屋根で覆って
設置される。施工法としては屋上スラブ完成後に立上り
壁、屋根のそれぞれについて型枠組立、配筋、コンクリ
ート打設の各工程を経る工法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の施工法によれば
鳩小屋は小さい部位であるにも拘わらず、施工に手間を
要する。また、屋上スラブ完成後の施工であるため躯体
工事の工期への影響が生じる他、自重が大きいため開口
部周辺の補強を必要とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は鳩小屋の設置に
伴う上記の問題点に着目してなされたもので、簡単な施
工で工期を短縮し、自重を軽くして開口部周辺の補強を
軽減もしくは不要とする施工法を提供するものである。
【0005】即ち、本発明は、スペーサーを介して鉄板
の表面全面に格子鉄筋を溶接した鉄板を鳩小屋の壁用骨
格部材とし、スペーサーを介して鉄板の表面全面に格子
鉄筋を溶接し、かつ、裏面の四周部にも同様に格子鉄筋
を溶接した鉄板を鳩小屋の屋根骨格部材とし、壁用骨格
部材4枚を屋上スラブ型枠上の所定の位置に断面長方形
状に設置し、各壁用骨格部材相互の接合部および各壁用
骨格部材と屋根用骨格部材との接合部に補強鉄筋を配筋
し、設置された4枚の壁用骨格部材で囲まれた部分の屋
上スラブ型枠を撤去して開口部を形成して開口部周辺の
配管・ダクトを施工し、既設置の4枚の壁用骨格部材上
に1枚の屋根用骨格部材を載置し、各骨格部材外面の格
子鉄筋側にモルタルを施工することを特徴とし、屋上ス
ラブコンクリートの打設は壁用骨格部材を設置し接合部
への補強鉄筋の配筋の完了後の適切な時期に施工する鳩
小屋の施工法である。
【0006】本発明の要点は鳩小屋を構成する壁および
屋根の各版として、スペーサーを介して鉄板と格子鉄筋
とを間隔を保って溶接した格子鉄筋付き鉄板を骨格と
し、後で施工されるモルタルを肉とした板状体を採用し
た点である。
【0007】この板状体は先ず骨格部材によって鳩小屋
の骨格が形成され、その後、モルタルを施工して版とし
ての性能を発揮する。この板状体の採用により、各部材
のための型枠の組立・コンクリート打設という煩雑な工
程が簡素化されることに加え、屋上スラブとの同時の施
工が可能となり、工期が短縮される。そして、鳩小屋の
自重は現場打ちコンクリート、プレキャストコンクリー
トに比して大幅に軽減され、屋上スラブの開口部周辺の
補強が不要になるか軽微で済むようになる。さらに、配
管・ダクトの施工を屋根の未設置の状態で行うので、作
業を楽に行なうことができるようになる。
【0008】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明を説明する。
【0009】図1は本発明で使用する格子鉄筋付き鉄板
の例を示すもので、(a)は表面にのみ格子鉄筋を溶接
した格子鉄筋付き鉄板の斜視図、(b)は(a)のA矢
視図、(c)は(a)のB矢視図、(d)は表面全面と
裏面の四周部に格子鉄筋を溶接した格子鉄筋付き鉄板の
側面図、(e)は(d)と直交する方向の側面図であ
る。
【0010】図2は本発明で施工した鳩小屋の一例を示
すもので、(a)は側断面図、(b)は(a)のA矢視
図、(c)は(a)のB矢視図である。
【0011】図1の例では、格子縦鉄筋2Aと格子横鉄
筋2Bとで構成された格子鉄筋2を使用し、スペーサー
3としてL型の鋼片を使用した。スペーサー3の一辺を
鉄板1に、他辺を格子鉄筋2の交点に溶接して両者を一
体化して格子鉄筋付き鉄板としている。スペーサー3と
してはL型のものに限らずず適宜の形状のものが使用さ
れる。図1(a)〜(c)には鉄板1の表面全面に格子
鉄筋2をスペーサー3を介して溶接し、裏面には格子鉄
筋2を溶接していないものを示した。
【0012】図1(d)、(e)は屋根用骨格部材とし
て使用される格子鉄筋付き鉄板を示すもので、鉄板1の
表面全面に格子鉄筋2をスペーサー3を介して溶接する
ほか、裏面にも四周部に格子鉄筋2をスペーサー3を介
して溶接してある。裏面の四周部は屋根用骨格部材を壁
用骨格部材の上に載置した際、壁用骨格部材の外側とな
る部分である。
【0013】図1には長方形の格子鉄筋付き鉄板を図示
した。本発明では壁用および屋根用として長方形のもの
が使用される箇所が多いが、通常、屋根には勾配が設け
られるので、両側の壁用骨格部材として使用される格子
鉄筋付き鉄板は屋根の勾配に応じた台形状としておく。
また、一部の壁用格子鉄筋付き鉄板には配管・ダクト設
置のための開口を設けておく。
【0014】図2を参照しながら本発明の施工手順を説
明する。
【0015】(1)屋上スラブ型枠4の設置完了。
【0016】(2)屋上スラブ型枠4の上の所定の位置
に4枚の壁用格子鉄筋付き鉄板14を設置し、各格子鉄
筋付き鉄板14の接合部および上端部に補強鉄筋6およ
び補強鉄筋8を配筋する。
【0017】(3)屋上スラブ型枠4の中の4枚の壁用
格子鉄筋付き鉄板14で包囲された部分の型枠5を撤去
して屋上スラブの開口部を設ける。
【0018】(4)屋上スラブ開口部周辺および鳩小屋
の配管・ダクトを施工する。
【0019】(5)屋根用格子鉄筋付き鉄板15を4枚
の壁用格子鉄筋付き鉄板14の上に設置する。
【0020】(6)壁用格子鉄筋付き鉄板14および屋
根用格子鉄筋付き鉄板15に外側からモルタル7を吹き
付けまたは塗り付けで施工し、こて押さえ、整形を行
う。
【0021】(7)屋上スラブ型枠4の上に屋上スラブ
コンクリート9を打設する。
【0022】(8)屋上スラブコンクリート9の上に屋
上防水層10を施工し、この屋上防水層10は鳩小屋の
壁まで立上げておく。
【0023】以上で鳩小屋および屋上スラブの施工が完
了する。
【0024】上記の施工手順では屋上スラブコンクリー
ト9の打設は最後に行ったが(2)の後であれば(3)
や(4)に先行して行っても何ら差し支えはない。壁用
格子鉄筋付き鉄板14を設置し、人、物の落下の危険性
がなくなれば工事進行上好ましい時に行えばよい。
【0025】なお、図2においては、鳩小屋の配管・ダ
クトの施工例として壁用格子鉄筋付き鉄板14に円形の
孔を開けてスリーブ12を嵌めゴムパッキン13でシー
ルして配管11を支持する例を図示してあるが、これは
単なる一例であり、ダクトの場合や複数の配管などの場
合はそれぞれに対応した通常の施工法が採用され、壁用
格子鉄筋付き鉄板14には、それに応じた開口は設けら
れている。
【0026】
【発明の効果】格子鉄筋付き鉄板を鳩小屋の壁、屋根の
骨格部材として鳩小屋を組立て、その後、モルタルを施
工して版としての性能を発揮させることにより、各部材
のための型枠の組立・コンクリート打設という煩雑な工
程が簡素化されることに加え、屋上スラブとの同時の施
工が可能となり、工期が短縮される。そして、鳩小屋の
自重は現場打ちコンクリート、プレキャストコンクリー
トに比して大幅に軽減され、屋上スラブの開口部周辺の
補強が不要になるか軽微で済むようになる。さらに、配
管・ダクトの施工を屋根の未設置の状態で行うので、作
業を楽に行なうことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する格子鉄筋付き鉄板の例を示す
もので、(a)は表面にのみ格子鉄筋を溶接した格子鉄
筋付き鉄板の斜視図、(b)は(a)のA矢視図、
(c)は(a)のB矢視図、(d)は表面全面と裏面の
四周部に格子鉄筋を溶接した格子鉄筋付き鉄板の側面
図、(e)は(d)と直交する方向の側面図である。
【図2】本発明で施工した鳩小屋の一例を示すもので、
(a)は側断面図、(b)は(a)のA矢視図、(c)
は(a)のB矢視図である。
【符号の説明】
1・・鉄板、2・・格子鉄筋、2A・・格子縦鉄筋、2
B・・格子横鉄筋、3・・スペーサー、4・・屋上スラ
ブ型枠、5・・屋上スラブ型枠撤去部分、6・・壁接合
部補強鉄筋、7・・モルタル、8・・壁・屋根接合部補
強鉄筋、9・・屋上スラブコンクリート、10・・屋上
防水層、11・・配管、12・・スリーブ、13・・ゴ
ムパッキン、14・・壁用格子鉄筋付き鉄板、15・・
屋根用格子鉄筋付き鉄板。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペーサーを介して鉄板の表面全面に格
    子鉄筋を溶接した鉄板を鳩小屋の壁用骨格部材とし、ス
    ペーサーを介して鉄板の表面全面に格子鉄筋を溶接し、
    かつ、裏面の四周部にも同様に格子鉄筋を溶接した鉄板
    を鳩小屋の屋根骨格部材とし、壁用骨格部材4枚を屋上
    スラブ型枠上の所定に位置に断面長方形状に設置し、各
    壁用骨格部材相互の接合部および各壁用骨格部材と屋根
    用骨格部材との接合部に補強鉄筋を配筋し、設置された
    4枚の壁用骨格部材で囲まれた部分の屋上スラブ型枠を
    撤去して開口部を形成して開口部周辺の配管・ダクトを
    施工し、既設置の4枚の壁用骨格部材上に1枚の屋根用
    骨格部材を載置し、各骨格部材外面の格子鉄筋側にモル
    タルを施工することを特徴とし、屋上スラブコンクリー
    トの打設は壁用骨格部材を設置し接合部への補強鉄筋の
    配筋の完了後の適切な時期に施工する鳩小屋の施工法。
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