JP2000064328A - 防振型地下構造物における連続地中壁 - Google Patents

防振型地下構造物における連続地中壁

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JP2000064328A
JP2000064328A JP10237359A JP23735998A JP2000064328A JP 2000064328 A JP2000064328 A JP 2000064328A JP 10237359 A JP10237359 A JP 10237359A JP 23735998 A JP23735998 A JP 23735998A JP 2000064328 A JP2000064328 A JP 2000064328A
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wall
underground
continuous
underground wall
vibration
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JP10237359A
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English (en)
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Shinko Sato
真弘 佐藤
Masami Hirata
昌美 平田
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防振性能を確保しつつ、地下構造物躯体に一
体化出来るようにした連続地中壁を提供する。 【解決手段】 本発明は、連続地中壁10と、連続地中
壁10の内側に構築される地下構造物躯体12に対し、
連続地中壁10の構築用掘削溝32内に建て込まれる鉄
筋籠30の外側に予め防振材14を取り付けるととも
に、掘削溝32内への鉄筋籠30の建て込み及びコンク
リートCの打設によって、連続地中壁10の地盤Eに対
する接触面側に防振材14が配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下構造物躯体に
一体化される連続地中壁に関し、特に地下構造物を防振
型としたものに関する。
【0002】
【従来の技術】道路、鉄道、地下鉄等の交通路に近接し
て構築される建物にあっては、車両通過毎にそれらから
の振動が伝達される。
【0003】それ故、これら建物では、前記交通振動を
遮断するための防振構造を採用している。
【0004】このうち防振型地下構造物の場合は、従来
は、図5に示すように、地盤E内に構築された土留壁を
構成する連続地中壁1と、連続地中壁1の内側に構築さ
れる地下構造物躯体2の躯体外壁2aとの間に、発泡ス
チロール、防振ゴムなどからなる複数の防振材3を高さ
方向に間欠的に介在しており、地盤E内を伝播する振動
は、防振材3の減衰効果により、地下構造物躯体2内へ
の伝達が遮断される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この防振構造を断面で
見ると、連続地中壁1と地下構造物躯体2との間は防振
材3により完全に切離されており、防振性の観点からは
好ましい構造である。
【0006】しかし、この構造では、連続地中壁1を躯
体外壁2aの一部として利用することが出来なかった。
【0007】つまり、防振材3を介在させない場合に
は、連続地中壁1の内側に躯体外壁2aを一体化して構
築でき、これによって連続地中壁1を躯体外壁2aの壁
厚の一部と見なす地下構造物躯体2の強度計算が可能と
なる。
【0008】これに対し、前記防振構造を採用した場合
には、地下地中壁1は、専ら土水圧を支えるための仮設
壁体として単独で機能するだけの一方で、躯体外壁2a
の壁厚も地下構造物躯体2を支えるだけの厚みに設定す
る必要があるため、壁厚を十分確保しなければならず、
またその分、地下の内部空間が狭くなる欠点があった。
【0009】本発明は、以上の課題を解決するものであ
り、その目的は、防振性能を確保しつつ、地下構造物躯
体の躯体外壁に一体化出来るようにした連続地中壁を提
供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明の防振型地下構造物における連続地中壁は、
連続地中壁と、該連続地中壁の内側に構築される地下構
造物躯体からなる地下構造物において、前記連続地中壁
構築用の掘削溝内に建て込まれる鉄筋籠の外側に予め防
振材を取り付けるとともに、該掘削溝内への上記鉄筋籠
の建て込み及びコンクリートの打設によって、前記連続
地中壁の地盤接触面側に上記防振材が配置されることを
特徴とするものである。
【0011】従って、以上の構造によれば、鉄筋籠の外
側に取り付けた防振材によって適切に防振対策を施すこ
とができるとともに、連続地中壁の内側露出面を地下構
造物躯体に打ち継ぐことで連続地中壁を地下構造物躯体
の一部として利用できて、壁厚の減少及びこれに伴う地
下空間の増加を図ることが出来る。
【0012】また、前記防振材は、地表部より前記連続
地中壁の内側に構築される前記地下構造物躯体の外壁の
深さ寸法以上の高さ寸法で前記鉄筋籠の外側に一面に取
り付けられていることにより、防振性とともに、止水性
も得ることが出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1
は、本発明にかかる連続地中壁を含む地下構造物を示
し、連続地中壁10は、支持地盤に到達する深さに構築
されたもので、この連続地中壁10の内側には地下構造
物躯体12が一体に構築されている。また、連続地中壁
10の外側、すなわち地盤Eに対する接触面側に、地下
構造物躯体12の構築高さに相当する高さ寸法、若しく
はそれ以上の高さ寸法で、発泡スチロール、防振ゴムな
どからなる防振材14が一面に配置され、この位置で交
通振動の地下構造物躯体12への伝達を遮断すること
で、防振型地下構造物としている。
【0014】そして、連続地中壁10の内側と、地下構
造物躯体12の躯体外壁12aとは複数の繋ぎ筋16を
介して一体化され、連続地中壁10の内側における地下
構造物躯体12の構築位置においては、これを躯体外壁
12aの一部として用いることで、躯体外壁12aの壁
厚を減じ、地下空間の増加を図っている。
【0015】図2〜図4は、以上の防振材14を備えた
連続地中壁10の構築手順を示すものである。まず図2
に示すように、後述する掘削溝の掘削作業に並行して、
鉄筋籠を組立てる。その手順は、最初は図2(a)に示
すように、鉄筋組立台18上に防振材14を設置する。
より具体的には、一般に用いられている縦横定尺のパネ
ラ防振マット14a,14b(厚み2.5cm)をその接
ぎ合せ面が交互となるよう、二枚重ねて敷設し、その上
面に溶接による火花防護のための養生用鉄板20を敷設
する。それぞれの設置面積は、地下構造物躯体12の躯
体外壁12aの構築面積分である。
【0016】設置作業終了後、(b)に示すように、鉄
板20上に断面コ字形チャンネル材22を所定間隔で平
行配置し、複数のボルト24で防振材14に連結し、そ
の上部に補強枠26を溶接などにより取付ける。
【0017】このチャンネル材22の配置間隔は、コン
クリートの流動性を勘案して2〜3mおきが望ましい。
また補強枠26は、厚さ7〜12mmの鋼板プレートであ
り、各チャンネル材22の配置方向に平行して溶接によ
って一体化する。
【0018】次いで、(c)に示すように、この補強枠
26上で縦横の鉄筋28の組付けを行い、鉄筋籠を完成
させる。
【0019】図3及び図4(a)は、以上の組立手順で
造られた鉄筋籠30を前述する掘削溝32内に建て込ん
だ状態を示している。
【0020】なお、図3に詳細に示すように、前記鉄筋
籠30の組立工程において、前記補強枠26は、内側の
鉄筋28にも並行して取付けられ、両補強枠26同士を
連結枠26aで連結することにより、防振材14の支持
補強を行っている。
【0021】掘削溝32内に建て込んだ後は、図4
(b)に示すように、コンクリートCを打設して掘削溝
32内部の泥水と置換えることで、外側に防振材14を
一体に取り付けた連続地中壁10を完成する。
【0022】連続地中壁10の完成後は、(c)に示す
ように、連続地中壁10の内側地盤Eを根切りし、次い
で地下構造物躯体を構築する、あるいは逆打ち工法など
により、順次根切りしつつ下部側に向けて各階の地下構
造物躯体を構築することで、図1に示すように、地盤E
に対する接触面全体に防振材14を配置し、また内側に
あっては、躯体外壁12aを連続地中壁10の内面に一
体化した地下構造物躯体12を完成することになる。
【0023】なお、本実施形態では防振材14を地下構
造物躯体12の高さに応じてその全面に設けた場合を例
示した。この場合の副次的効果として、連続地中壁10
の止水効果が向上する利点がある。
【0024】但し、本発明の主目的は、地下構造物躯体
の躯体外壁と一体化した防振機能を有する連続地中壁を
提供することであるため、連続地中壁10の外側に防振
材14を配置するのであれば、コンクリートCの防振材
側14への回り込み防止処置をした上で、従来と同様に
防振材14を高さ方向に間欠的に配置するようにしても
良いことは勿論である。
【0025】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による防振型地下構造物における連続地中壁にあって
は、防振材を連続地中壁の外側に配置することで防振効
果を得ると同時に、連続地中壁内部に構築される地下構
造物躯体を連続地中壁と一体に構築でき、連続地中壁を
地下構造物躯体の一部として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる連続地中壁を備えた防振型地下
構造物の断面図である。
【図2】(a)〜(c)は同連続地中壁に用いる鉄筋籠
の組立手順を示す部分断面説明図である。
【図3】同鉄筋籠を掘削溝内に建て込んだ状態を示す斜
視図である。
【図4】(a)〜(c)は鉄筋籠の建て込みから連続地
中壁内側の根切りまでの工程を示す説明用断面図であ
る。
【図5】従来の連続地中壁を備えた防振型地下構造物の
断面図である。
【符号の説明】
10 連続地中壁 12 地下構造物躯体 12a 躯体外壁 14 防振材 30 鉄筋籠 32 掘削溝 C コンクリート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続地中壁と、該連続地中壁の内側に構
    築される地下構造物躯体からなる地下構造物において、 前記連続地中壁構築用の掘削溝内に建て込まれる鉄筋籠
    の外側に予め防振材を取り付けるとともに、該掘削溝内
    への上記鉄筋籠の建て込み及びコンクリートの打設によ
    って、前記連続地中壁の地盤接触面側に上記防振材が配
    置されることを特徴とする防振型地下構造物における連
    続地中壁。
  2. 【請求項2】 前記防振材は、地表部より前記連続地中
    壁の内側に構築される前記地下構造物躯体の外壁の深さ
    寸法以上の高さ寸法で前記鉄筋籠の外側に一面に取り付
    けられていることを特徴とする請求項1記載の防振型地
    下構造物における連続地中壁。
JP10237359A 1998-08-24 1998-08-24 防振型地下構造物における連続地中壁 Pending JP2000064328A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006348522A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Ohbayashi Corp 壁パネル接合構造、地中連続壁の構築方法、及び地中連続壁
JP2015078577A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 大成建設株式会社 防振地中壁および防振地中壁用土嚢袋
CN105350582A (zh) * 2015-10-29 2016-02-24 周兆弟 地下管廊防护结构
CN117301286A (zh) * 2023-11-02 2023-12-29 中国建筑第五工程局有限公司 一种绿色施工用钢筋笼混凝土灌浆装置

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