JP2006348522A - 壁パネル接合構造、地中連続壁の構築方法、及び地中連続壁 - Google Patents
壁パネル接合構造、地中連続壁の構築方法、及び地中連続壁 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】地中連続壁10を構成する壁パネル2を接合する壁パネル接合構造であって、各壁パネル2は、コンクリートパネル16とコンクリートパネル16の外壁側表面を覆うように取り付けられた防振ゴム14とを備え、隣接する壁パネル2の防振ゴム14の間の隙間を、内壁側から覆うように接合部防振ゴム15が取り付けられている。
【選択図】 図4
Description
ここで、前記隣接する壁パネルの一方には、前記接合部防振材を、隣接する壁パネルの前記防振材の間の隙間を覆う位置に位置決めするためのガイド部材が設けられてもよい。
以下、本発明の地中連続壁の一実施形態について図面に基づき説明する。
図1は、地中連続壁10を示す鉛直方向断面図である。同図に示すように、地下構造物11が地盤G内に構築され、地中連続壁10はこの地下構造物11の周囲を取り囲むように一体に設けられている。地中連続壁10は、地中連続壁本体12と、地中連続壁本体12の地盤G側に設けられた防振ゴム層13とを備えている。防振ゴム層13は、地盤G側より伝搬した交通騒音や振動を吸収し、地下構造物11側へ伝わることを抑制する機能を有する。
まず、図2に示すように、先行の壁パネル2Aに相当する部分の地盤Gを掘削して、掘削孔19を形成する。先行の壁パネル2Aの後攻の壁パネル側に仕切り板21を建て込む。そして、図2に示すように、掘削孔19内に防振ゴム14Aを取り付けた鉄筋籠17を建て込む。なお、鉄筋籠17には予め地上において、鉄板18、アングル材20、及び防振ゴム14Aを取り付けておく。
次に、図4に示すように、アングル材20に沿って、接合部防振ゴム15を建て込む。この際、接合部防振ゴム15は先行の防振ゴム14Aと後行の防振ゴム14Bとの間の隙間を覆うような位置に案内される。そして、掘削孔19の先行の壁パネル2Aの鉄板18と後行の壁パネル2Bの鉄板(図示せず)で区切られた部分にコンクリートを打設する。その際、コンクリートの打設圧力により、接合部防振ゴム15は外壁方向に荷重を受け、先行、後行の防振ゴム14A、14Bと隙間なく密着する。これにより、隣接する防振ゴム14の間の隙間を完全にふさぐことができるので、防振ゴム層13の防振・防音性能を確保できる。また、これにより、壁パネル2A、2Bの接合構造が構築される。
以上の工程を繰り返すことで、地中連続壁10を構築することができる。
接合部防振ゴム15は、コンクリートを打設する際に外壁方向にコンクリート16の打設圧力を受けるので、防振ゴム14A、14Bと隙間なく密着する。このため、防振ゴム14の間に壁幅方向の隙間が生じても、接合部防振ゴム15がその隙間を覆い、防振ゴム14と接合部防振ゴム15との当接面にコンクリートが浸入することを防止できる。このため、防振ゴム層13を一体に構築することができるので、防音・防振性能が向上する。また、コンクリートの打継ぎ面より、地盤中の地下水などが浸入するおそれがあるが、接合部防振ゴム15と防振ゴム14とが密着しているため、止水性を持ち、地下構造物11に漏水することを防止できる。従って、止水板を設けることが不要となる。
次に、本発明の地中連続壁の第2実施形態ついて説明する。
本実施形態における地中連続壁も第1実施形態に記載した地中連続壁と同様に、地下構造物の周囲を囲むように、地下構造物と一体に構築されている。地中連続壁は、地中連続壁本体と、地中連続壁本体の地盤側に設けられた防振ゴム層とを備えている。
図5〜図7は、地中連続壁110を構築する手順を説明するための地中連続壁110の断面図である。ただし、図6及び図7では、地中連続壁110の中間部を省略している。
また、図7は地中連続壁110の防振ゴムパネルの接合構造が完了した状態の水平断面図である。防振ゴム層113は、地中連続壁110の壁幅方向に並置された複数の防振ゴム114が接合構造により接続されることにより構成されている。また、地中連続壁本体112はコンクリートパネル116及びコンクリートパネル116に埋設された鉄筋籠117で構成される。先行の鉄筋籠117Aの後行の壁パネル102B側の(図7の上側)の端部には鉄板118が取り付けられており、この鉄板118はコンクリートパネル116A、116Bを区切っている。
まず、図5に示すように、先行の壁パネル102Aに及び後述する仕切板125に相当する部分の地盤を掘削し、掘削孔119を形成する。次に、掘削孔119内に仕切板125を設置する。仕切板125は、後の工程で鉄筋籠117Aを建て込む際に鉄筋籠117Aに取り付けられた鉄板118と当接する位置に固定する。
以上の工程を繰り返し行うことにより、地中連続壁110を構築できる。
2A,102A 先行の壁パネル 2B、102B 後行の壁パネル
10,110 地中連続壁 11,111 地下構造物
12,112 地中連続壁本体 13,113 防振ゴム層
14,114 防振ゴム 14A、114A 先行の防振ゴム
14B、114B 後行の防振ゴム 15,115 接合部防振ゴム
16,116 コンクリートパネル 16A,116A 先行のコンクリートパネル
16B,116B 後行のコンクリートパネル 17,117 鉄筋籠
18,118 鉄板 19,119 掘削孔
20,120 鋼材(アングル材) 21 仕切板
121 型枠 122 ゴムシート
123 C型鋼 124 T型鋼
125 仕切板 126 セメントベントナイト
127 掘削用ガイド溝 128 鉄板
G 地盤
Claims (6)
- 地中連続壁を構成する壁パネルを接合する壁パネル接合構造であって、
各壁パネルは、パネル本体と当該パネル本体の外壁側表面を覆うように取り付けられた防振材とを備え、
隣接する壁パネルの前記防振材の間の隙間を内壁側から覆うように接合部防振材が取り付けられていることを特徴とする壁パネル接合構造。 - 前記隣接する壁パネルの一方には、前記接合部防振材を、隣接する壁パネルの前記防振材の間の隙間を覆う位置に位置決めするためのガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の防振パネル接合構造。
- 前記接合部防振材の一方の壁パネル側の端部には可撓性のシート部材が接続されており、
前記シート部材は、
前記他方の壁パネルと前記接合部防振材との当接面の端部を覆うような位置に前記シート部材を保持する機構を備えることを特徴とする請求項1記載の壁パネル接合構造。 - 請求項1記載の壁パネル接合構造により壁パネル間を接合してなる地中連続壁の構築方法であって、
先行の壁パネルに相当する部分の地盤を掘削して掘削孔を形成する工程と、
前記掘削孔内の先行の壁パネルに相当する部分の後行の壁パネル側の端部に仕切り板を建て込む工程と、
前記掘削孔の中に前記先行の壁パネルを構成する、防振材が取り付けられた鉄筋籠を建て込む工程と、
前記鉄筋籠を建て込んだ部分に前記先行の壁パネルを構成するコンクリートを打設する工程と、
前記先行の壁パネルを構成する防振材と、後行の壁パネルを構成する防振材に一体に取り付けられた前記接合部防振材とが当接するように、前記後行の壁パネルを構成する防振材の取り付けられた鉄筋籠を建て込む工程と、
前記後行の壁パネルに相当する部分にコンクリートを打設する工程と
を備えることを特徴とする地中連続壁の構築方法。 - 請求項2記載の壁パネル接合構造により壁パネル間を接合してなる地中連続壁の構築方法であって、
先行の壁パネルに相当する部分の地盤を掘削して掘削孔を形成する工程と、
前記掘削孔の中に先行の壁パネルを構成する防振材が取り付けられた鉄筋籠を建て込む工程と、
前記鉄筋籠を建て込んだ部分に先行の壁パネルを構成するコンクリートを打設する工程と、
後行の壁パネルに相当する部分の地盤を掘削して掘削孔を形成する工程と、
前記掘削孔の中に後行の壁パネルを構成する防振材が取り付けられた鉄筋籠を建て込む工程と、
前記先行の壁パネルの防振材及び後行の壁パネルの防振材との間の隙間を内壁側から覆う位置に、前記ガイド部材により接合部防振材を位置決めする工程と、
前記掘削孔内にコンクリートを打設する工程と、を備えることを特徴とする地中連続壁の構築方法。 - 請求項1から3記載のパネル接合構造により接合された壁パネルからなることを特徴とする地中連続壁。
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