JP2009102804A - 山留め構築方法 - Google Patents

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栄作 河合
Kazuhiko Kuchimura
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Abstract

【課題】より迅速に経済的に実施できる山留め構築方法を提供する。
【解決手段】免震ピットPより下方に地下構造部B1を有する建物Bを建設するに当たって、免震ピットPと地下構造部B1との山留めWを形成する山留め構築方法において、免震ピット立ち上がり部山留めW2と地下構造部山留めW1に対応した地中穴を掘削すると共に、地下構造部山留め用芯材3Aの上端に、免震ピット立ち上がり部1を構成するプレキャストブロック3Bを一体に連結した先組物3を地上において先組しておき、その先組物3を、地中穴に建て込んで山留めWを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、免震ピットより下方に地下構造部を有する建物を建設するに当たって、前記免震ピットと前記地下構造部との山留めを形成する山留め構築方法に関する。
免震ピットより下方に地下構造部を有する建物を建設するに当たっては、免震層を境にしてその上に位置する地上構造部の横移動を許容できるように、移動許容空間を免震ピット内に確保する必要があり、図5に示すように、免震ピット幅寸法L1を、建物幅寸法L2より大きく形成するのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
従って、このような建物を建設するに当たっては、免震ピットPの部分は、地下構造部B1の部分より広い幅の掘削を行う必要がある。
従来、このように、段差のある掘削を行う際の山留め構築方法としては、幅広の部分20の山留め20A設置位置の根切り掘削範囲内側に、幅狭の部分21の山留め21Aが位置するように、それぞれの山留め20A,21Aを各別に設置する方法で実施しており(例えば、特許文献2参照)、それら各山留め20A,21Aの内側を掘削しながら、前記幅広の部分20には免震ピット立ち上がり部1を構成する擁壁を形成し、前記幅狭の部分21には地下構造部B1を建設していた。
特開平09−235889号公報(図8) 特許第2570566号公報(図1)
上述した従来の山留め構築方法によれば、山留め施工として、免震ピットを形成するための免震ピット立ち上がり部山留めと、その内側で下方に設けられる建物地下構造部を形成するための地下構造部山留めとの二段にわたって各別に実施する必要があり、極めて施工が煩雑になり易い。
即ち、二段の山留めを形成するためには、山留め設置施工が2回に及ぶことに加えて、それぞれの山留め施工において、根切り深さに根入れ長を加えた深度まで地中穴の掘削を行う必要があり、山留め形成用の地盤掘削総延長が、一段の山留めで建物を形成するのに比べてより長くなる。その結果、工期や、施工コストが増大する。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、より迅速に経済的に実施できる山留め構築方法を提供するところにある。
本発明の第1の特徴構成は、免震ピットより下方に地下構造部を有する建物を建設するに当たって、前記免震ピットと前記地下構造部との山留めを形成する山留め構築方法において、免震ピット立ち上がり部山留めと地下構造部山留めに対応した地中穴を掘削すると共に、地下構造部山留め用芯材の上端に、免震ピット立ち上がり部を構成するプレキャストブロックを一体に連結した先組物を地上において先組しておき、その先組物を、前記地中穴に建て込んで山留めを形成するところにある。
本発明の第1の特徴構成によれば、山留め形成用の地中穴は、免震ピット立ち上がり部山留めと地下構造部山留めとに対応した単一のものを形成するだけであるから、従来のように、山留め施工が二回に及ぶことなく、且つ、前記地中穴の掘削総延長をより短くすることが可能となる。
また、山留めとしては、地下構造部山留め用芯材の上端に、免震ピット立ち上がり部を構成するプレキャストブロックを一体に連結した先組物を地上において先組しておき、その先組物を、前記地中穴に建て込んで形成するだけの工程で、能率的に山留め施工を行うことが可能となることに加えて、前記免震ピット立ち上がり部に関しては、土留めと本設躯体とを、前記先組物で兼用することが可能となり、本設躯体を改めて形成する必要がない。
従って、山留め施工のみならず、免震ピットの構築を含めて、より迅速に、且つ、経済的に工事を実施することが可能となる。
本発明の第2の特徴構成は、前記地下構造部山留めは、前記地中穴に建て込んだ前記地下構造部山留め用芯材と、前記地中穴内に位置させたソイルセメント又はコンクリートとの一体物で構成するところにある。
本発明の第2の特徴構成によれば、本発明の第1の特徴構成による上述の作用効果を叶えることができるのに加えて、地下構造部山留めを、前記先組物として前記地中穴に建て込む山留め用芯材と、地中穴内に充填や注入等の手段で位置させたソイルセメント又はコンクリートとで構成するから、地中穴内のソイルセメント又はコンクリートが、建て込まれた山留め用芯材の表面に行き渡る状態に密着し、両者の一体性をより良好なものとすることができる。従って、山留めとしての止水性や一体強度の確保を、より確実に行うことが可能となる。
また、前記先組物の重量には、前記ソイルセメント又はコンクリートを除外できるから、先組物の建て込みに使用する揚重装置を、より軽微なものにすることができ、施工機械コストの低減化をも叶えることが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
図1は、本発明の山留め構築方法によって形成した山留めWを用いて建設された建物Bの要部を示すものである。
前記建物Bは、地下構造部B1と地上構造部B3との間に免震層B2を介して一体的に形成され、免震建物として構成されている。
前記地下構造部B1と地上構造部B3とは、ほぼ同様の平面構成を示し、柱や梁や床版や壁等を備えた構造に形成されている。尚、地下構造部B1と地上構造部B3との柱配置もほぼ同様であり、両構造部の上下柱間に、後述する免震装置Mが設置されている。
前記免震層B2は、その外周部をプレキャストコンクリートブロック3Bで構成された擁壁(免震ピット立ち上がり部に相当)1で囲まれた免震ピットPと、その免震ピットP内の前記地下構造部B1と地上構造部B3との柱間に取り付けられた免震装置Mとを備えて構成されている。
この免震装置Mは、当該実施形態においては、免震ゴムタイプのものを例に挙げて説明している。
従って、地震に伴う横揺れが発生した時には、免震装置Mの下端部と上端部とが相対的に横ズレしながら建物の振動周期を長周期化して、前記地上構造部B3への横揺れ振動の緩和を図ることが可能となる。
尚、前記擁壁1は、図に示すように、断面形状「L」字形状のプレキャストコンクリートブロック3Bを、建物周方向に一体的に連設することで形成してあり、「L」字下辺部分における建物側端部には、前記地下構造部B1が一体となるように接合してある。
即ち、免震層B2は、擁壁1の幅寸法分、前記地下構造部B1や地上構造部B3より外方に拡幅されており、地下構造部B1と地上構造部B3との相対的な横移動を許容できる免震ピットPとしての機能を発揮できるのである。
また、前記擁壁1の下辺部分の下面には、前記地下構造部B1形成時の山留めとなった地下構造部山留めW1が、一体に形成されており、前記地下構造部B1の外周部分に残されている。
一方、擁壁1の上方には、前記地上構造部B3の外周部から突出する状態に形成された犬走り部2が被さる状態に設けられており、前記免震ピットP内への転落防止を図っている。
次に、当該建物B建設時の山留め構築方法について説明する。
[1]擁壁1と地下構造部山留めW1とに対応した地中穴Hを地上部から掘削する。掘削に関しては、公知の掘削装置を用いて公知の掘削方法によって行うことができる。
[2]地上においては、前記地中穴H内に建て込む先組物3を形成する。
この先組物3は、前記地下構造部山留めW1を形成する上で主たる構造部材となる地下構造部山留め用芯材(以後、単に芯材という)3Aと、擁壁1の構造部材となる前記プレキャストコンクリートブロック3Bとで構成してあり、前記芯材3Aの上端に、前記プレキャストコンクリートブロック3Bを一体に連結して構成されている。当該実施形態においては、一つのプレキャストコンクリートブロック3Bの下面に、山留め平面視における長さ方向に間隔をあけて複数本の前記芯材3Aが一体的に固着してある。
従って、先組物3の建て込み時には、一つのプレキャストコンクリートブロック3Bと複数の前記芯材3Aとを吊り下げた状態で前記地中穴H内に下げ降ろす(図2参照)。
尚、隣接する先組物3における前記プレキャストコンクリートブロック3Bどうしの合わせ部分には、グラウト材やシール材を充填して、止水と共に一体化を図る。
[3]前記先組物3を前記地中穴H内に建て込んだ後(図3参照)、前記地中穴H内に、ソイルセメント又はコンクリート等で構成した充填材4を充填し、前記芯材3Aとこの充填材4との一体化を図る(図4参照)。この工程によって、免震ピット立ち上がり部山留めW2に相当する部分は、前記プレキャストコンクリートブロック3Bからなる本設の擁壁1が構成されると共に、その下方には、前記芯材3Aと前記充填材4とが一体となった地下構造部山留めW1が構成される。
以上の工程によって、当該建物Bの山留めWを形成することができ、引き続き、山留めWで囲まれた範囲内の土を掘削しながら、前記地下構造部山留めW1の内側に、地下構造部B1を形成し、免震層B2に免震装置Mを設置すると共に、その上方に地上構造部B3を形成することで、短時間の内に、経済的に免震建物を形成することが可能となる。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 前記免震ピット立ち上がり部1を構成するプレキャストブロック3Bは、先の実施形態で説明した断面形状「L」字形状の擁壁に限るものではなく、例えば、断面形状「逆T」字形状や他の形状のプレキャストブロックであってもよく、要するに、免震ピット立ち上がり部としての土留めの作用と、本設としての構造部の作用とを叶えるものであればよく、それらを総称して免震ピット立ち上がり部という。
〈2〉 前記先組物3は、先の実施形態で説明した一つのプレキャストブロック3Bと複数の前記芯材3Aとを一体にしたものに限るものではなく、例えば、一つのプレキャストブロック3Bと一つの前記芯材3Aとを一体にしたものであってもよい。
また、双方の一体の仕方に関しては、例えば、ボルト接合や、埋込接合や、係合による接合等、公知の一体化手段を採用することができる。
〈3〉 前記地下構造部山留め用芯材は、例えば、H形鋼や、I形鋼や、鋼管や、鉄筋籠等であってもよく、それらを含めて地下構造部山留め用芯材という。
〈4〉 プレキャストブロック3Bに対する地下構造部山留め用芯材の取り付き位置は、先の実施形態で説明したように、ほぼ同芯軸上に位置する関係に限るものではなく、例えば、山留め壁の幅方向に、双方が偏芯する位置関係であってもよい。
〈5〉 先の実施形態においては、免震ピット立ち上がり部を例に挙げて説明したが、当該山留め構築方法は、例えば、地下のドライエリアを設ける等の為に、段差のある掘削を行う際の山留め構築に対しても適用することができる。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
建物の要部を示す正面視断面図 山留め構築方法を示す分解斜視図 山留め構築方法を示す断面図 山留め構築方法を示す断面図 従来の山留め構築方法で施工した建物の要部を示す正面視断面図
符号の説明
1 擁壁(免震ピット立ち上がり部に相当)
3 先組物
3A 地下構造部山留め用芯材
3B プレキャストコンクリートブロック
B 建物
B1 地下構造部
H 地中穴
P 免震ピット
W 山留め
W1 地下構造部山留め
W2 免震ピット立ち上がり部山留め

Claims (2)

  1. 免震ピットより下方に地下構造部を有する建物を建設するに当たって、前記免震ピットと前記地下構造部との山留めを形成する山留め構築方法であって、
    免震ピット立ち上がり部山留めと地下構造部山留めに対応した地中穴を掘削すると共に、地下構造部山留め用芯材の上端に、免震ピット立ち上がり部を構成するプレキャストブロックを一体に連結した先組物を地上において先組しておき、その先組物を、前記地中穴に建て込んで山留めを形成する山留め構築方法。
  2. 前記地下構造部山留めは、前記地中穴に建て込んだ前記地下構造部山留め用芯材と、前記地中穴内に位置させたソイルセメント又はコンクリートとの一体物で構成するものである請求項1に記載の山留め構築方法。
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