JP2004052369A - 床の構造 - Google Patents

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JP2004052369A JP2002211393A JP2002211393A JP2004052369A JP 2004052369 A JP2004052369 A JP 2004052369A JP 2002211393 A JP2002211393 A JP 2002211393A JP 2002211393 A JP2002211393 A JP 2002211393A JP 2004052369 A JP2004052369 A JP 2004052369A
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Hiroshi Sugimoto
杉本 裕志
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Shimizu Construction Co Ltd
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Abstract

【課題】ハーフPC床版上にトッピングコンクリートを打設することで形成される床において、小梁を完全に省略し、かつ大梁の横座屈を防止する。
【解決手段】大梁2間に敷き並べたハーフPC床版1上にトッピングコンクリート4を打設することで形成される床の構造において、ハーフPC床版の版厚と略同等の高さ寸法の連結材7をハーフPC床版間に配置して大梁間に架設した状態でトッピングコンクリート中に埋設することにより、その連結材によって大梁どうしを連結してその横座屈を防止する。連結材はハーフPC床版間に打設されるトッピングコンクリートに対する底型枠の機能を有する。大梁の下端部と連結材との間に補剛用の斜材12を設ける。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穴明きPC床版等のハーフPC床版を用いた床の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物の床の構造として、ハーフPC床版と称されるプレキャストコンクリート製のパネルを大梁間に敷き並べ、それを床型枠としてその上にトッピングコンクリートを打設することで床を形成するものがある。このような構造の床に用いるハーフPC床版としては、軽量化および断熱性確保を目的として中空孔を有し、かつプレストレスを導入して充分な強度を確保した穴明きPC床版が広く採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ハーフPC床版による上記のような構造の床では、在来工法による単なるコンクリートスラブに較べて全体の床厚はやや大きくなるが、在来工法では床を支持するために大梁間に多数設ける必要のある小梁を大幅に削減ないし省略することが可能であり、床の構造の簡略化および施工の合理化を図ることができる。しかし、小梁を完全に省略する場合には大梁の横座屈に対する強度を充分に確保できないことも想定され、その場合には何等かの対策が必要となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記事情に鑑み、請求項1の発明は、大梁間に敷き並べたハーフPC床版上にトッピングコンクリートを打設することで形成される床の構造であって、ハーフPC床版の版厚と略同等の高さ寸法の連結材をハーフPC床版間に配置して大梁間に架設した状態でトッピングコンクリート中に埋設することにより、その連結材によって大梁どうしを連結して大梁の横座屈を防止するようにしたことを特徴とする。
【0005】
請求項2の発明は、上記の床の構造において、連結材はハーフPC床版間に打設されるトッピングコンクリートに対する底型枠の機能を有することを特徴とする。
【0006】
請求項3の発明は、上記の床の構造において、大梁の下端部と連結材との間に補剛用の斜材を設けたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は本発明の一実施形態を示す。本実施形態ではハーフPC床版1として穴明きPC床版を採用し、図1〜図2に示すようにそのハーフPC床版1を大梁2間に敷き並べ、その上に床筋3を配筋したうえでトッピングコンクリート4を打設してハーフPC床版1とトッピングコンクリート4とによる床を形成し、大梁2に対してはスタッド5を介して一体化するようにしている。なお、床の厚さは適宜設計すれば良いが、通常の建物の場合の設計例としては、ハーフPC床版1の厚みを150mm程度、トッピングコンクリート4の厚みを80mm程度、したがって床の全厚は230mm程度とすることが一般的である。また、図示例の建物の基本構造は鉄骨造であって、柱6としては角形鋼管が採用され、大梁2としてはH形鋼が採用されている。図1における左半部はハーフPC床版1の割り付けを示し、右半部は床筋3の配筋状態を示している。
【0008】
在来工法の場合には床を支持するための小梁を大梁2間に架設することが通常であるが、本実施形態ではそのような小梁を一切省略しており、それに代えて、大梁2どうしを連結してそれら大梁2の横座屈を防止するための連結材7を床内に内蔵させるようにしている。連結材7としては、図3〜図4に示すようにハーフPC床版1の版厚とほぼ同等の高さ寸法の小断面の鋼材(たとえば高さ150mm程度のH形鋼)が用いられ、それが図1に示すように所定の間隔でハーフPC床版1の間に配置されて大梁2間に架設され、ハーフPC床版1間に打設されるトッピングコンクリート4中にそのまま埋設されるようになっている。なお、図3(b)に示すように、連結材7にはその下部両側にアングル材8が予め取り付けられていて、それらアングル材8に対して左右のハーフPC床版1の側面を当接させることにより、この連結材7が左右のハーフPC床版1間の隙間を塞いでトッピングコンクリート4を打設する際の底型枠としても機能するようになっている。
【0009】
また、図4に示すように、連結材7は所定長さの鋼材が適宜の位置でスプライスプレート9を介して長さ方向に連結されて大梁2間に架設され、その下フランジが大梁2の上フランジに対してスタッド10(あるいはボルト)により締結されて強固に連結されている。そして、その連結部においては大梁2の側面にリブプレート11が取り付けられ、そのリブプレート11の下部と連結材7の下面との間には補剛用の斜材12が設けられ、これにより大梁2と連結材7は確実強固に連結されて、大梁2に対する連結材7の横ずれや、連結材7に対する大梁2の横方向への転倒が防止され、大梁2の横座屈が確実に防止されるようになっている。なお、斜材12としてはアングル材等の形鋼を採用すれば良く、上記のリブプレート11および連結材7の下面に設けたガセットプレート13に対してボルト締結あるいは溶接すれば良い。
【0010】
本実施形態の構造の床によれば、連結材7によって大梁2の横座屈を有効に防止できるので在来工法における小梁を支障なく完全省略できることはもとより、連結材7を完全に床に内蔵させて床の下面側ないし上面側へは突出しないものとしたので、小梁を設ける場合のように有効階高が小さくなるようなこともない。また、その施工もハーフPC床版1を敷き並べる工程と相前後して連結材7を大梁2間に架設していき、かつ要所に斜材12を取り付けるだけで良いから何等面倒ではないし、連結材7自体がハーフPC床版1間の底型枠として機能するので型枠工事も不要であり、必要な資材も連結材7として床に内蔵し得る程度の小断面の鋼材と、斜材12として用いる形鋼だけであるから、小梁を設ける場合に較べればコスト的にも有利である。
【0011】
以上で本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、たとえば以下に列挙するような適宜の応用や変更が可能である。
【0012】
上記実施形態ではハーフPC床版1として穴明きPC床版を採用したが、ハーフPC床版1は床型枠として敷き並べられてその上部にトッピングコンクリート4が打設されることで床を形成するものであれば良く、その限りにおいて中実断面のものや、表面にリブあるいはコッターを設けたもの等、適宜のハーフPC床版を任意に採用可能であり、プレストレスの有無も任意である。勿論、ハーフPC床版1の形状や寸法は、所望位置において連結材7を挟む形態で敷き並べることができる限りにおいて任意であるし、その割り付けも任意である。
【0013】
上記実施形態では連結材7として小断面のH形鋼を採用したが、連結材7はハーフPC床版1の版厚と同等程度の高さ寸法であって床内に内蔵することができ、かつ大梁2の横座屈を有効に防止できる強度を有するものであれば良く、さらに好ましくはそれ自体でハーフPC床版1間の隙間を塞いでトッピングコンクリート4打設の際の底型枠として機能するものであれば良く、その限りにおいて連結材7の断面形状や寸法は任意である。勿論、連結材7の設置間隔は大梁2に対する所望の座屈防止強度が確保できるように設定すれば良く、それに応じてハーフPC床版1の割り付けを決定すれば良い。
【0014】
上記実施形態では連結材7を大梁に対してスタッド5あるいはボルトにより連結するようにしたが、たとえばそれらを直接的に溶接する等、それらの連結の形態は任意である。また、連結材7のみで大梁2に対する充分な座屈防止強度を確保できる場合には上記実施形態における斜材12は必ずしも必要とせず、それを省略することも可能である。
【0015】
【発明の効果】
請求項1の発明は、ハーフPC床版の版厚と略同等の高さ寸法の連結材を床に内蔵させ、その連結材によって大梁どうしを連結して大梁の横座屈を防止するようにしたので、在来工法においては必要とされる小梁を支障なく完全省略することが可能であり、小梁を設ける場合に較べて有効階高を大きく確保でき、施工性に優れ、コスト的にも有利であり、極めて有効である。
【0016】
請求項2の発明は、連結材にハーフPC床版間に打設されるトッピングコンクリートに対する底型枠の機能を持たせたので、ハーフPC床版間を塞ぐための格別の底型枠を必要とせず、施工性に優れる。
【0017】
請求項3の発明は、大梁の下端部と連結材との間に補剛用の斜材を設けたので、大梁の横座屈をより確実に防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である床の構造を示す平面図である。
【図2】同、要部拡大断面図であり、(a)は図1におけるIIa−IIa線視図、(b)は同じくIIb−IIb線視図である。
【図3】同、要部拡大断面図であり、(a)は図1におけるIIIa−IIIa線視図、(b)は(a)におけるIIIb部の拡大図である。
【図4】同、要部拡大断面図であり、(a)は図3(a)におけるIVa−IVa線視図、(b)は(a)におけるIVb−IVb線視図である。
【符号の説明】
1 ハーフPC床版
2 大梁
4 トッピングコンクリート
7 連結材
12 斜材

Claims (3)

  1. 大梁間に敷き並べたハーフPC床版上にトッピングコンクリートを打設することで形成される床の構造であって、ハーフPC床版の版厚と略同等の高さ寸法の連結材をハーフPC床版間に配置して大梁間に架設した状態でトッピングコンクリート中に埋設することにより、その連結材によって大梁どうしを連結して大梁の横座屈を防止するようにしたことを特徴とする床の構造。
  2. 連結材はハーフPC床版間に打設されるトッピングコンクリートに対する底型枠の機能を有することを特徴とする請求項1記載の床の構造。
  3. 大梁の下端部と連結材との間に補剛用の斜材を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の床の構造。
JP2002211393A 2002-07-19 2002-07-19 床の構造 Withdrawn JP2004052369A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010285755A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Kawada Kogyo Kk 鉄骨構造物
CN106522360A (zh) * 2016-11-22 2017-03-22 华东建筑设计研究院有限公司 一种在建筑物之间的连桥构造
JP7366782B2 (ja) 2020-02-05 2023-10-23 株式会社熊谷組 床構造

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