JPH05331836A - 地下構造物における地中連続壁と床版の接合部構造 - Google Patents

地下構造物における地中連続壁と床版の接合部構造

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JPH05331836A
JPH05331836A JP4143025A JP14302592A JPH05331836A JP H05331836 A JPH05331836 A JP H05331836A JP 4143025 A JP4143025 A JP 4143025A JP 14302592 A JP14302592 A JP 14302592A JP H05331836 A JPH05331836 A JP H05331836A
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slab
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Toshio Watanabe
俊雄 渡辺
Koichi Mae
孝一 前
Takanori Hirai
孝典 平井
Shinichi Tanaka
慎一 田中
Shigeo Kawahara
繁夫 河原
Hiroshi Furube
浩 古部
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Shimizu Construction Co Ltd
Hazama Corp
Nippon Steel Corp
Shimizu Corp
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Hazama Gumi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接合部強度を十分に高めることができ、かつ
大幅な施工能率の向上を図ることが可能な地下構造物に
おける地中連続壁と床版の接合部構造を提供することを
目的とする。 【構成】 地中連続壁を構成する補強構造体は、ウェブ
とフランジに複数の開口部を形成した複数のH型補強鋼
材が、フランジどうしを地中連続壁の延出方向に向けて
連設して構成されている。そして、補強構造体をコンク
リート内部に埋設した地中連続壁の接合部には、スラブ
補強鉄筋とハンチ補強鉄筋とが配設されている。そし
て、床版の形成に際して、スラブ補強鉄筋には床版の水
平方向に配筋されている床版筋が、ハンチ補強鉄筋には
床版のハンチ筋が機械継手により一体に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下構造物における地
中連続壁と床版との接合部構造に係わり、特に地下鉄、
地下駅、地下駐車場等の大深度地下構造物を構築する際
に、地中連続壁を構成する鋼製の補強構造体と鉄筋コン
クリート製の床版との接合部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼材を直接地盤中に打設するか埋
め込み、この鋼材に床版を形成して大深度地下構造物を
構築する場合には、図4に示すように、鋼材を構成部材
とする壁1、1間に鋼材と接合してコンクリート製の床
版2を形成する鋼管矢板井筒工法が行われている。ま
た、前記鋼管矢板井筒工法と別の工法として、地盤内を
掘削して形成された掘削穴にその内部に鉄筋かごを有す
る地中連続壁を形成し、地中連続壁間に前記鉄筋かごと
床版鉄筋とを接合してコンクリート製の床版を形成する
地中連続工法も知られている。
【0003】前記鋼管矢板井筒工法に使用される鋼材を
構造部材とする壁1は、図5に示すように、円筒型の長
尺な補強鋼材が壁体の水平延出方向に連設されてなる補
強構造体が埋設された構造とされている。
【0004】前記鋼材を構成部材とする壁1と床スラブ
2とが接合する部分(図4で示す符号A)には、予め、
補強構造体に、床スラブ2の鉄筋(以下、スラブ筋5と
略称する。)と連結するためのモーメントプレート6…
と、床スラブ2の剛性を高めるためのシアープレート7
…が複数箇所にわたって固定されている。また、これら
は、地中連続壁1のコンクリート3から先端部が露出し
ている。
【0005】そして、モーメントプレート6…に、水平
方向に縦横に配筋されたスラブ筋5の端部が連結される
ことにより床スラブ5の配筋作業が行われ、その後、床
コンクリート8が打設されることにより床スラブ2が形
成される。この際、床スラブ2のハンチ9を形成した縁
部2aの床コンクリート8内部には、シアープレート7
…が埋設された構造とされているので、剛力が高められ
た床スラブ構造となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示した鋼材を構成部材とする壁1と床スラブ2との接合
部構造においては、床スラブ2を形成するには、内部掘
削後、鋼材を構成部材とする壁1に複数のモーメントプ
レート6…、シアープレート7…を溶接により固定し、
またモーメントプレート6…と、スラブ筋5…の一端を
それぞれ溶接により連結しなければならないため、溶接
作業に多くの手間と時間がかかり施工能率が悪くなると
ともに、施工の長期化、施工コストの高騰化を招くおそ
れがあった。
【0007】また、床スラブ2が形成されることによ
り、補強構造体4の接合部Aには、構造体内部に局部的
な曲げモーメントが加わる。しかし、この接合部Aに補
強構造を施そうとする場合、従来の補強構造体4は円筒
型鋼材4aに局部的な箇所に簡単に補強材を接合するこ
とができないので、補強鋼材4a全体の肉厚を増加しな
ければならず、それにより補強構造体4の重量化を招く
おそれがあった。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、接合部強度を十分に高めることができ、かつ大幅な
施工能率の向上を図ることが可能な地下構造物における
地中連続壁と床版の接合部構造を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
地下構造物における地中連続壁と床版の接合部構造は、
コンクリート内部に鋼製の補強構造体を埋設した地中連
続壁間に、鉄筋コンクリート製の床版を形成した地下構
造物の地中連続壁と床版の接合部構造であって、補強構
造体は、ウェブとフランジに複数の開口部を形成した複
数のH型補強鋼材を、フランジどうしを地中連続壁の水
平延出方向に連設して構成されており、補強構造体をコ
ンクリート内部に埋設した地中連続壁は、床版との接合
部において、H型補強鋼材のウェブ面若しくはフランジ
面で固着されたスラブ補強鉄筋の一端側が構造体内部側
のフランジの開口部まで延在して配設され、スラブ補強
鉄筋の一端と、地中連続壁間に水平方向に縦横に配筋さ
れた床版筋の一端とが機械継手により接合されているこ
とを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2記載の地下構造物における
地中連続壁と床版の接合部構造は、鉄筋コンクリート製
の床版の縁部に、床版筋に対して斜め方向に延びるハン
チ筋を配筋してハンチが設けられているとともに、地中
連続壁の接合部には、H型補強鋼材部のウェブ面若しく
はフランジ面で固着されたハンチ補強鉄筋の一端側が前
記ハンチ筋とラップする方向に延び、かつ構造体内部側
のH型補強鋼材のフランジの開口部まで延在して配設さ
れ、ハンチ補強鉄筋の一端と、ハンチ筋の一端とが機械
継手により接合されていることを特徴とするものであ
る。
【0011】また、請求項3記載の地下構造物における
地中連続壁と床版の接合部構造は、地中連続壁の接合部
のコンクリート表面が、凹凸状に形成されていることを
特徴とするものである。
【0012】また、請求項4記載の地下構造物における
地中連続壁と床版の接合部構造は、地中連続壁の接合部
に、複数本のスタッドジベルが植設されていることを特
徴とするものである。
【0013】さらに、請求項5記載の地下構造物におけ
る地中連続壁と床版の接合部構造は、接合部における補
強構造体を構成するH型補強構造のフランジには、補強
プレートが接合されていることを特徴とするものであ
る。
【0014】
【作用】本発明の請求項1記載の地下構造物における地
中連続壁と床版の接合部構造によれば、地中連続壁の接
合部において補強構造体を構成するH型補強体の構造体
内部側のフランジ開口部まで延在するスラブ補強鉄筋の
一端と、水平方向に縦横に配筋された床版筋の一端とが
機械継手により一体接続されることにより鉄筋コンクリ
ート製の床版を形成する際の配筋作業が完了するので、
従来構造による補強構造体へのモーメントプレートの溶
接接続、モーメントプレートと床版筋との溶接接続と比
較して、大幅な施工能率の向上が図られる。
【0015】また、請求項2記載の地下構造物における
地中連続壁と床版の接合部構造によれば、地中連続壁の
接続部において補強構造体を構成するH型補強体の構造
体内部側のフランジ開口部まで延在するハンチ補強鉄筋
の一端と、床版の縁部に斜め上方向に延びるハンチ筋の
一端とが機械継手により一体接続されることにより鉄筋
コンクリート製の床版を形成する際の配筋作業が完了す
るので、大幅な施工能率の向上が図られ、さらにハンチ
筋が配筋されたハンチが設けられるので、床剛性が高め
られる。
【0016】また、請求項3記載の地下構造物における
地中連続壁と床版の接合部構造によれば、地中連続壁の
接合部のコンクリート表面が凹凸状に形成されており、
この凹凸状のコンクリート表面と面接触して床版形成の
ための床コンクリートが打設されるので、接合部のコン
クリート強度が十分に高められる。
【0017】また、請求項4記載の地下構造物における
地中連続壁と床版との接合部構造によれば、地中連続壁
の接合部には複数本のスタッドジベルが植設されている
ので、さらに接合部のコンクリート強度が高められる。
【0018】さらに、請求項5記載の地下構造物におけ
る地中連続壁と床版との接合部構造によれば、床版の形
成により接合部の補強構造体に構造体内部側へ向かう局
部的な曲げモーメント等が加わっても、接合部における
補強構造体のフランジには補強プレートが接合されてい
るので、局部的な曲げモーメントに十分耐え得る強固な
補強構造体が得られ、さらには、補強構造体全体の軽量
化が図られる。
【0019】
【実施例】本発明の地下構造物における地中連続壁と床
スラブの接合部構造の実施例について、図1ないし図3
を参照して説明する。なお、図4及び図5に示した構造
と同一の構成部材には、同一符号を付してその説明を省
略する。
【0020】本実施例の補強構造体15は、複数のH型
補強鋼材12がフランジ14どうしを水平延出方向に連
設されて構成されている(図1においては、補強構造体
15を構成している1本のH型補強鋼材12を示してい
る)。そして、この補強構造体15が、コンクリート1
1内部に埋設されることにより地中連続壁が形成され
る。ここで、H型補強鋼材12は、図2に示すように、
ウェブ13とフランジ14に複数の開口部19、20が
形成された鋼材が使用されている。
【0021】そして、上記構成の地中連続壁10は、床
スラブ2との接合部Aに、スラブ補強鉄筋17とハンチ
補強鉄筋18とが、構造体内部側Bに位置しているフラ
ンジ14aに向けて延在して配設された構造とされてい
る。つまり、スラブ補強鉄筋17は、図1及び図3に示
すように、他端側がH型補強鋼材12内部のウェブ13
面若しくは外壁側のフランジ14b面に溶接接合されて
おり、一端側17aが構造体内部B側に位置するフラン
ジ14aの開口部20まで延在して配設されている。ま
た、ハンチ補強鉄筋18は、他端側がスラブ補強鉄筋1
7より上方位置においてH型補強鋼材12内部の外壁側
のフランジ14b面に溶接接合されており、一端側18
aが構造体内部B側のフランジ14aの開口部20まで
斜め下方向に延びて配設されている。そして、これらス
ラブ補強鉄筋17、ハンチ補強鉄筋18は、通常はコン
クリート11内部に埋設された状態とされている。
【0022】また、接合部Aの構造体内部側のコンクリ
ート11表面は、滑らかなコンクリート表面に目荒し手
段が施されるか、高圧水が噴射されることにより、約5
mm程の凹みを有する凹凸表面21に形成されている。ま
た、このコンクリート11表面には、補強構造体15に
打ち込まれながらスタッドジベル30がコンクリート1
1表面から突出して設けられている。さらに、接合部A
の外壁側のフランジ14bには、補強プレート22が接
合されている。
【0023】一方、地中連続壁10間に形成される鉄筋
コンクリート製の床スラブ2は、地中連続壁10側の縁
部2a上部にハンチ24が形成されており、床コンクリ
ート8内部には水平方向に縦横にスラブ筋5が配筋さ
れ、さらにハンチ24内部を斜め上方向に延在してハン
チ筋25が配筋されている。そして、前記スラブ筋5…
の一端5aは、スラブ補強鉄筋17の一端17aと機械
継手26により一体接続されている。また、地中連続壁
10に向けて斜め上方向に延びるハンチ筋25の一端2
5aは、ハンチ補強鉄筋18の一端18aと機械継手2
6により一体接続されている。
【0024】次に、上述した接合部構造を有する地下構
造物の施工手順について説明する。先ず、床スラブ2と
の接合位置となる補強構造体15の外壁側のフランジ1
4aに、補強プレート22を接合しておく。また、接合
部Aに、スラブ補強鉄筋17の一端17a及びハンチ補
強鉄筋18の一端18aを構造体内部側となるフランジ
14aの開口部20に向けて延在配置しておく。
【0025】次に、補強構造体15を、地盤内を掘削し
て形成された掘削穴内の土壁に沿って建て込んでいき、
補強構造体15にコンクリート11を打設していくこと
により地中連続壁10を形成していく。ここで、スラブ
補強鉄筋17及びハンチ補強鉄筋18は、コンクリート
11内部に埋設された状態となる。次に、接合部Aの構
造体内部側のコンクリート表面に、目荒し手段、高圧水
洗浄等により、凹凸表面21を形成していく。また、こ
のコンクリート11表面に、補強構造体15に打ち込ん
だ状態で、スタッドジベル30…をコンクリート11表
面から突出して設ける。
【0026】次に、スラブ補強鉄筋17、ハンチ補強鉄
筋18が埋設されている近傍のコンクリート11を掘削
機等により斫り出していくことにより、コンクリート1
1の一部を除去してスラブ補強鉄筋17及びハンチ補強
鉄筋18の一端17a、18aを露出させる。次に、床
スラブ2を形成するために水平方向に縦横に配筋された
スラブ筋5…の一端5aと、スラブ補強鉄筋17の一端
17aを機械継手26により一体接続していく。このス
ラブ筋5…の接続作業とともに、斜め上方向に延びて配
筋されたハンチ筋25の一端25aと、ハンチ補強鉄筋
18の一端18aとを機械継手26により一体接続して
いく。
【0027】そして、全ての鉄筋どうしの接続作業が終
了した時点で、床コンクリート8を打設していくことに
より、縁部2aにハンチ24を設けた床スラブ2が形成
される。
【0028】従って、本実施例の地中連続壁と床スラブ
との接続部構造は、以下の作用効果を得ることができ
る。 地中連続壁10の接合部Aに配設されたスラブ補強
鉄筋17の一端17aと、水平方向に縦横に配筋された
スラブ筋5の一端5aとの機械継手26による一体接続
により床スラブ2を形成する際の配筋作業が完了するの
で、図5に示した鋼材を構成部材とする壁1とモーメン
トプレート6の溶接接続、モーメントプレート6とスラ
ブ筋5との溶接接続とを行う従来構造と比較して、大幅
に施工能率の向上が図られる。 地中連続壁10の接続部Aに配設されたハンチ補強
鉄筋17の一端17aと、床スラブ2の縁部2aに斜め
上方向に延びるハンチ筋25の一端25aとの機械継手
26による一体接続により、内部にハンチ筋25が配筋
されたハンチ25を形成することができるので、床剛性
がさらに高められた床スラブ2が形成される。 地中連続壁10の接合部Aのコンクリート11表面
には凹凸表面21が形成され、この凹凸表面21と面接
触して床スラブ2の床コンクリート8が打設されるの
で、図5に示したシアープレート7を溶接固定しなくと
も、接合部Aのコンクリート強度が十分に高められる。 床スラブ2の形成により補強構造体15の接合部A
に構造体内部側へ向けて局部的な曲げモーメント等が加
わっても、接合部Aにおける補強構造体15のフランジ
14aには補強プレート22が接合されているので、局
部的な曲げモーメントに十分耐え得る強固な補強構造体
15を得ることができ、さらには、補強構造体15全体
の軽量化が図られる。 また、接合部Aのコンクリート11表面に、補強構
造体15に打ち込まれながらスタッドジベル30がコン
クリート11表面から突出して設けられているので、
の作用効果をさらに高めた接合部Aのコンクリート強度
が得られる。
【0029】なお、本実施例においては、スラブ補強鉄
筋17、ハンチ補強鉄筋18の一端17a、18aがコ
ンクリートで埋設されている構造としたが、その一端1
7a、18aの周りが発泡スチロールで覆われ、床スラ
ブ2の形成の際に、発泡スチロールを取り除いて一端1
7a、18aを露出させるようにしても施工能率を向上
させることができる。また、床スラブ2の剛性をさらに
高めるために、接合部Aのフランジ14aにモーメント
プレート6を接合してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の地下構造物における地中連続壁と床版の接合部構
造は、地中連続壁の接合部において補強構造体を構成す
るH型補強体の構造体内部側のフランジ開口部まで延在
するスラブ補強鉄筋の一端と、水平方向に縦横に配筋さ
れた床版筋の一端とが機械継手により一体接続されるこ
とにより鉄筋コンクリート製の床版を形成する際の配筋
作業が完了するため、従来構造による補強構造体へのモ
ーメントプレートの溶接接続、モーメントプレートと床
版筋との溶接接続と比較して、大幅な施工能率の向上を
図ることができ、施工の短期化、施工コストの削減を図
ることができる。
【0031】また、請求項2記載の地下構造物における
地中連続壁と床版の接合部構造は、地中連続壁の接続部
において補強構造体を構成するH型補強体の構造体内部
側のフランジ開口部まで延在するハンチ補強鉄筋の一端
と、床版の縁部に斜め上方向に延びるハンチ筋の一端と
が機械継手により一体接続されることにより鉄筋コンク
リート製の床版を形成する際の配筋作業が完了するた
め、大幅な施工能率の向上を図ることができるととも
に、ハンチ筋が配筋されたハンチが設けられるため、床
剛性が高められた床版を形成することができる。
【0032】また、請求項3記載の地下構造物における
地中連続壁と床版の接合部構造は、地中連続壁の接合部
のコンクリート表面が凹凸状に形成されており、この凹
凸状のコンクリート表面と面接触して床版形成のための
床コンクリートが打設されるため、接合部のコンクリー
ト強度を十分に高めることができる。
【0033】また、請求項4記載の地下構造物における
地中連続壁と床版の接合部構造は、地中連続壁の接合部
には複数本のスタッドジベルが植設されているため、さ
らに接合部のコンクリート強度を十分に高めることがで
きる。
【0034】さらに、請求項5記載の地下構造物におけ
る地中連続壁と床版の接合部構造は、床版の形成により
接合部の補強構造体に構造体内部側へ向かう局部的な曲
げモーメント等が加わっても、接合部における補強構造
体のフランジには補強プレートが接合されているため、
局部的な曲げモーメントに十分耐え得る強固な補強構造
体を得ることができ、さらには、補強構造体全体の軽量
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地下構造物における地中連続壁と床版
の接合部構造を示す要部断面図である。
【図2】本発明に使用されるH型補強鋼材を示す斜視図
である。
【図3】図1におけるIIIーIII矢視断面図である。
【図4】大深度地下構造物を示す断面図である。
【図5】従来用いられていた鋼管矢板井筒工法断面図で
ある。
【符号の説明】
2 床スラブ(コンクリート製の床版) 2a 床スラブの縁部 5 スラブ筋(床版筋) 8 床コンクリート 10 地中連続壁 11 地中連続壁のコンクリート 12 H型補強鋼材 13 H型補強鋼材のウェブ 14a H型補強鋼材の構造体内部側のフランジ 14b H型補強鋼材の外壁側のフランジ 15 補強構造体 17 スラブ補強鉄筋 17a スラブ補強鉄筋の一端 18 ハンチ補強鉄筋 18a ハンチ補強鉄筋の一端 19 H型補強鋼材のウェブに形成された開口部 20 H型補強鋼材のフランジに形成された開口部 21 接合部の凹凸状のコンクリート表面 22 補強プレート 24 ハンチ 25 ハンチ筋 25a ハンチ筋の一端 26 機械継手 30 スタッドジベル A 接合部
フロントページの続き (72)発明者 前 孝一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 平井 孝典 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 田中 慎一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 河原 繁夫 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部RE内 (72)発明者 古部 浩 東京都港区北青山二丁目5番8号 株式会 社間組内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート内部に鋼製の補強構造体を
    建込みしてなる地中連続壁間に、鉄筋コンクリート製の
    床版を形成してなる地下構造物の地中連続壁と床版の接
    合部構造であって、 前記補強構造体は、ウェブとフランジに複数の開口部を
    形成した複数のH型補強鋼材を、フランジどうしを地中
    連続壁の水平延出方向に連設して構成されており、 前記補強構造体をコンクリート内部に埋設した地中連続
    壁は、床版との接合部において、前記H型補強鋼材のウ
    ェブ面若しくはフランジ面で固着されたスラブ補強鉄筋
    の一端側が構造体内部側のフランジの開口部まで延在し
    て配設され、 該スラブ補強鉄筋の一端と、地中連続壁間に水平方向に
    縦横に配筋された床版筋の一端とが機械継手により接合
    されていることを特徴とする地下構造物における地中連
    続壁と床版の接合部構造。
  2. 【請求項2】 鉄筋コンクリート製の床版の縁部には、
    床版筋に対して斜め方向に延びるハンチ筋を内部に配筋
    したハンチが設けられているとともに、 前記地中連続壁の接合部には、H型補強鋼材部のウェブ
    面若しくはフランジ面で固着されたハンチ補強鉄筋の一
    端側が前記ハンチ筋とラップする方向に延び、かつ構造
    体内部側のH型補強鋼材のフランジの開口部まで延在し
    て配設され、 該ハンチ補強鉄筋の一端と、ハンチ筋の一端とが機械継
    手により接合されていることを特徴とする請求項1記載
    の地下構造物における地中連続壁と床版の接合部構造。
  3. 【請求項3】 地中連続壁の接合部のコンクリート表面
    は、凹凸状に形成されていることを特徴とする請求項1
    および2記載の地下構造物における地中連続壁と床版の
    接合部構造。
  4. 【請求項4】 地中連続壁の接合部には、複数本のスタ
    ッドジベルが植設されていることを特徴とする請求項1
    及び2記載の地下構造物における地中連続壁と床版の接
    合部構造。
  5. 【請求項5】 接合部における補強構造体を構成するH
    型補強構造のフランジには、補強プレートが接合されて
    いることを特徴とする請求項1ないし4記載の地下構造
    物における地中連続壁と床版の接合部構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07317087A (ja) * 1994-05-23 1995-12-05 Nippon Steel Corp 鋼製壁と鉄筋コンクリート床版との接合構造
JP2005320693A (ja) * 2004-05-06 2005-11-17 Shimizu Corp 合成壁と基礎との接合構造
JP2012046979A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Kumagai Gumi Co Ltd 土留壁を用いた、建物の基礎
KR20200088050A (ko) * 2019-01-14 2020-07-22 주식회사 천마엔지니어링건축사사무소 지중구조물의 시공방법
CN113957886A (zh) * 2021-09-23 2022-01-21 江苏东合南岩土科技股份有限公司 整体式地下连续墙的现浇连接施工方法

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