JP2020172786A - プレキャストコンクリート板及び中空スラブ構造 - Google Patents
プレキャストコンクリート板及び中空スラブ構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020172786A JP2020172786A JP2019074963A JP2019074963A JP2020172786A JP 2020172786 A JP2020172786 A JP 2020172786A JP 2019074963 A JP2019074963 A JP 2019074963A JP 2019074963 A JP2019074963 A JP 2019074963A JP 2020172786 A JP2020172786 A JP 2020172786A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- precast concrete
- embedding material
- concrete plate
- concrete
- adjacent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
Abstract
Description
通常、予め工場等でスラブ下端筋やトラス筋が埋設された略矩形のプレキャストコンクリート基板上に埋込材を設置してなるプレキャストコンクリート板を梁間に架設し、その上に上端筋を敷設し、現場打ちコンクリートを打設することによって床スラブを形成する(特許文献1参照)。
例えば、高層の建物において、平面視、井桁状に組まれた梁を備える建物では、図6に示すように、矩形状のプレキャストコンクリート板を梁間に架設して構築する。
また、ダブルチューブ構造の建物の場合は、図7に示すように、建物の角部領域において、扇形のプレキャストコンクリート板を柱梁間に架設して構築する(特許文献2参照)。これにより内周架構と外周架構とを連結する梁のない建物の角部に床スラブを構築することができる。しかし、扇形の幅の狭くなる部分(建物の内部側)が鋭角な板の集合となり、納まりが複雑となり、その範囲には床開口を設けられない等の不都合が生じ、また、製作や現場での施工も難しく、それに伴いコストもかかるといった問題があった。
一方、矩形のプレキャストコンクリート板同士を隣接させてスラブを構築する場合、特許文献1の図2に示すように、隣接するプレキャストコンクリート板上に跨ぐように連結筋(下端補強筋)を敷設することが行われるが、埋込材が基板上に設置されているため、それが障害となり、連結筋の充分な長さが得られず、隣接するプレキャストコンクリート板の連続性の確保が難しいという問題がある。この問題を考慮して、特許文献3には、埋込材を間引きして設置する技術が開示されているが、埋込材の減少により軽量化が損なわれスラブの重量化は避けられない。
前記プレキャストコンクリート板同士を隣接させて使用する際に、隣接する前記プレキャストコンクリート板上に跨って敷設される連結筋を通すための空間部を、前記埋込材の下面と前記コンクリート基板との間に有することを特徴とする、
プレキャストコンクリート板である。
(2)前記埋込材の下面に、前記コンクリート基板に接地し固定される複数の脚部を備え、該複数の脚部の間に前記空間部を有するものである。
(3)前記プレキャストコンクリート板が連設され、隣接する前記プレキャストコンクリート板上に跨って連結筋が前記空間部に通されて敷設され、その上にコンクリートが打設された中空スラブ構造である。
また、内周架構と外周架構とを連結する梁のないダブルチューブ構造の建物の角部に床スラブを構築する際、納まりの複雑化を避けるとともに、床開口を設けられない等の不都合を生じることがない。
(2)埋込材の下面に、コンクリート基板に接地し固定される複数の脚部を備え、該複数の脚部の間に前記空間部を有する構成により、簡単かつ確実に空間部を設けることができる。
(3)前記プレキャストコンクリート板が連設され、隣接する前記プレキャストコンクリート板上に跨って連結筋が前記空間部に通されて敷設され、その上にコンクリートが打設された中空スラブ構造により、スラブの軽量化、施工性を向上させることができる。
埋込材10の形状は上記のものに限られず各種立体形状を採用し得る。埋込材10の大きさや数は必要に応じて設定される。上記構造の埋込材10は、コンクリート基板2の少なくとも四辺に沿う位置に配置するのが好ましい。
建物30の角部領域において、散点ハッチングで示す部分が上記プレキャストコンクリート板1が適用されている部分である。この領域で、プレキャストコンクリート板1がその長辺部分が隣接するように複数枚、一方向へ向けて連設され、互いに接続されている。また、これらのプレキャストコンクリート板1と、内周架構31と外周架構32の各梁間に架設されたプレキャストコンクリート板1a,1bとが隣接し、接続される。
このとき、プレキャストコンクリート板1(及び1a,1b)には埋込材10が設けられているが、図4にその状態を示すとおり、埋込材10の下面とコンクリート基板2との間に、連結筋8を通すための空間部12を有するため、接続されるプレキャストコンクリート板1,1a,1bの連続性を確保するために必要な鉄筋長さを確保することができる。
施工は通常の工法と同様に、連結筋8を敷設し、その配筋が終了した後、上端筋を格子状に配筋する。必要な配筋作業を終了後、プレキャストコンクリート板1上に現場打ちコンクリートを所定厚さまで打設することにより作業が完了し、中空スラブが構築される。完成したスラブは二方向スラブとして機能する。
なお、符号16は、埋込材10上部から下面に渡り貫通するように設けられた、現場打ちコンクリートを注入するための打設口である。
埋込材は、その下面に脚部を設けた例を説明したが、脚部を設けずに、埋込材の上部にトラス筋への接続部分を設けてトラス筋に埋込材を固定したり、冶具を用いて埋込材をトラス筋に固定する等の手段も採用し得る。
1a プレキャストコンクリート板
1b プレキャストコンクリート板
2 コンクリート基板
3 下端筋
4 下端筋
5 トラス筋
8 連結筋
10 埋込材
11 脚部
12 空間部
30 建物
Claims (3)
- 下端が埋設されたトラス筋を備えたコンクリート基板と、該コンクリート基板上に設けられた埋込材とを備えたプレキャストコンクリート板において、
前記プレキャストコンクリート板同士を隣接させて使用する際に、隣接する前記プレキャストコンクリート板上に跨って敷設される連結筋を通すための空間部を、前記埋込材の下面と前記コンクリート基板との間に有することを特徴とする、
プレキャストコンクリート板。 - 前記埋込材の下面に、前記コンクリート基板に接地し固定される複数の脚部を備え、該複数の脚部の間に前記空間部を有する、請求項1に記載のプレキャストコンクリート板。
- 請求項1又は2に記載のプレキャストコンクリート板が連設され、隣接する前記プレキャストコンクリート板上に跨って連結筋が前記空間部に通されて敷設され、その上にコンクリートが打設された、中空スラブ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019074963A JP7229836B2 (ja) | 2019-04-10 | 2019-04-10 | 中空スラブ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019074963A JP7229836B2 (ja) | 2019-04-10 | 2019-04-10 | 中空スラブ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020172786A true JP2020172786A (ja) | 2020-10-22 |
JP7229836B2 JP7229836B2 (ja) | 2023-02-28 |
Family
ID=72830372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019074963A Active JP7229836B2 (ja) | 2019-04-10 | 2019-04-10 | 中空スラブ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7229836B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07292828A (ja) * | 1994-04-26 | 1995-11-07 | Hazama Gumi Ltd | プレキャスト合成ボイドスラブ及びその構造 |
JP2001132148A (ja) * | 1999-11-02 | 2001-05-15 | Sanwa Kensetsu:Kk | スラブ用埋込材 |
JP2002339493A (ja) * | 2001-05-16 | 2002-11-27 | Penta Ocean Constr Co Ltd | プレキャストコンクリート板およびその製造方法ならびにスラブの構築方法 |
JP2004150270A (ja) * | 1999-11-26 | 2004-05-27 | Sekisui Plastics Co Ltd | 中空スラブ用埋込材及び該埋込材を持つ中空スラブ用基板並びに該埋込材を定着した中空スラブ構造を持つ構築物 |
-
2019
- 2019-04-10 JP JP2019074963A patent/JP7229836B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07292828A (ja) * | 1994-04-26 | 1995-11-07 | Hazama Gumi Ltd | プレキャスト合成ボイドスラブ及びその構造 |
JP2001132148A (ja) * | 1999-11-02 | 2001-05-15 | Sanwa Kensetsu:Kk | スラブ用埋込材 |
JP2004150270A (ja) * | 1999-11-26 | 2004-05-27 | Sekisui Plastics Co Ltd | 中空スラブ用埋込材及び該埋込材を持つ中空スラブ用基板並びに該埋込材を定着した中空スラブ構造を持つ構築物 |
JP2002339493A (ja) * | 2001-05-16 | 2002-11-27 | Penta Ocean Constr Co Ltd | プレキャストコンクリート板およびその製造方法ならびにスラブの構築方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7229836B2 (ja) | 2023-02-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101809687B1 (ko) | 철골콘크리트 기둥과 철골보의 접합부재 및 그 시공방법 | |
KR20170108215A (ko) | 아이 형강 하프피씨 바닥판 및 이의 제작 방법 그리고 그 시공방법 | |
JP2020172786A (ja) | プレキャストコンクリート板及び中空スラブ構造 | |
JP2002038420A (ja) | 橋梁用波形鋼板 | |
JP2019199783A (ja) | 床版の支持構造 | |
JP3481190B2 (ja) | 床版構造 | |
JP2007239270A (ja) | Pc箱桁橋 | |
JP7264690B2 (ja) | コンクリート腰壁構造体の作製方法および建物構造 | |
JP2004116060A (ja) | 波形鋼板ウェブ橋の架設方法 | |
JP2009013682A (ja) | 合成床、プレキャストコンクリート製床板および合成床の施工方法 | |
KR20180022255A (ko) | 보의 단부 마구리면을 형틀 지지부로 하는 모멘트 접합 구조 및, 이를 이용하는 시공방법 | |
JP3711322B2 (ja) | プレキャストコンクリート梁材およびプレキャストコンクリート床板ならびに鉄筋コンクリート構造物の構築工法 | |
JP2019011675A (ja) | 複合構造 | |
JP2007154565A (ja) | 柱と無梁スラブとの接合構造および構築方法 | |
JP2004232229A (ja) | プレキャストコンクリート板 | |
JPS627339B2 (ja) | ||
JPH09165860A (ja) | プレキャストコンクリート床の接合構造 | |
JPH07292828A (ja) | プレキャスト合成ボイドスラブ及びその構造 | |
JP2019082005A (ja) | 柱梁接合構造及びその構築方法 | |
JP7005877B2 (ja) | 柱梁接合部構造 | |
JP7270412B2 (ja) | 組積造建物の補強構造 | |
JP2018150754A (ja) | プレキャストコンクリート版の接合構造及びプレキャストコンクリート版の接合方法 | |
KR20080056986A (ko) | 격자형으로 배치된 중공을 가진 덱크슬래브 | |
JPS6134468Y2 (ja) | ||
JPH037447Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211213 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221026 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221101 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230214 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230215 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7229836 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |