JP7005877B2 - 柱梁接合部構造 - Google Patents

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本発明は、柱梁接合部構造に関する。
梁と柱梁仕口部との接合部は、一般的に降伏ヒンジ領域とされている。このため、梁に配筋された梁主筋と柱梁仕口部に配筋された接合鉄筋とを機械式継手で接続する場合、従来、接合部を避けた位置に機械式継手を配置する必要があった。
一方、近年、降伏ヒンジ領域の位置をずらして接合部を非降伏ヒンジ領域とすることで、機械式継手を接合部に配置することを可能とするヒンジリロケーションと呼ばれる技術が提案されている。
例えば特許文献1には、降伏強度の大きい機械式継手を設けたり、仕口部と梁端部とに跨って配筋される接合鉄筋として、径の太い鉄筋や高強度鉄筋を用いたりすることで、接合部である梁端部が非降伏ヒンジ領域となるよう補強された梁部材が開示されている。
特開2005-155058号公報
特許文献1に示す梁部材では、プレキャストコンクリート造の2本の梁がそれぞれ仕口部に接合されている。このため、梁主筋と接合鉄筋とを接続する機械式継手を梁と柱梁仕口部との接合部にそれぞれ設ける必要があり、施工性が悪かった。
本発明は上記事実に鑑み、施工性を向上させることができる柱梁接合部構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の柱梁接合部構造は、第1の梁と一体化され、第2の梁が接合されたプレキャストコンクリート造の柱梁仕口部と、前記第2の梁と前記柱梁仕口部との接合部に設けられ、前記第2の梁に配筋された梁主筋と前記柱梁仕口部に配筋された接合鉄筋とを接続する機械式継手と、前記第1の梁の端部及び前記第2の梁の端部が非降伏ヒンジ領域となるよう前記第1の梁の端部から前記第2の梁の端部にわたって補強するヒンジリロケーション手段と、を有する。
上記構成によれば、柱梁仕口部が第1の梁と一体化されているため、柱梁仕口部に第1の梁と第2の梁をそれぞれ接合する構成と比較して、機械式継手の数や機械式継手に充填される充填材の量を減らすことができ、施工性を向上させることができる。
また、第1の梁の端部から第2の梁の端部にわたって設けられたヒンジリロケーション手段により、第1の梁の端部及び第2の梁の端部が補強されて非降伏ヒンジ領域とされているため、機械式継手を第2の梁と柱梁仕口部との接合部に設けることができる。
請求項2に記載の柱梁接合部構造は、請求項1に記載の柱梁接合部構造であって、前記ヒンジリロケーション手段は、前記第1の梁の端部と前記柱梁仕口部、及び前記第2の梁の端部と前記柱梁仕口部とにそれぞれ跨って配筋された補強筋と、前記補強筋の前記第1の梁側の端部及び前記第2の梁側の端部にそれぞれ設けられた定着部と、で構成されている。
上記構成によれば、第1の梁の端部と柱梁仕口部、及び第2の梁の端部と柱梁仕口部とにそれぞれ跨って補強筋を配筋し、補強筋の第1の梁側の端部及び第2の梁側の端部にそれぞれ定着部を設けることで、第1の梁の端部及び第2の梁の端部を非降伏ヒンジ領域とすることができる。
請求項3に記載の柱梁接合部構造は、請求項1又は2に記載の柱梁接合部構造であって、前記柱梁仕口部と前記第2の梁との接合面は、前記柱梁仕口部に接合される柱の側面と同一面とされており、前記機械式継手は、前記接合面の前記柱梁仕口部側に埋設されている。
上記構成によれば、柱の側面と同一面とされた柱梁仕口部の接合面において、第2の梁と柱梁仕口部を接合するため、梁の縦目地を梁際に位置させることができる。このため、例えば梁が煉瓦タイル仕上げとされている場合に、梁中央部等のタイル割りとは関係のない位置に縦目地が通ることによりデザイン性が損なわれることを防ぐことができる。
また、接合面の柱梁仕口部側に機械式継手が埋設されているため、接合面の第2の梁側に機械式継手が埋設されている構成と比較して、機械式継手を第2の梁の降伏ヒンジ位置からより離すことができる。
本発明に係る柱梁接合部構造によれば、施工性を向上させることができる。
実施形態の一例に係る柱梁接合部構造を示す立面図である。 実施形態の一例に係る柱梁接合部構造を構築する前の状態を示す分解立面図である。 (A)は比較例の柱梁接合部構造の外観を示す立面図であり、(B)は実施形態の一例に係る柱梁接合部構造の外観を示す立面図である。
以下、本発明の実施形態の一例に係る柱梁接合部構造について、図1~図3を用いて順に説明する。なお、図中において、矢印Xは水平方向、矢印Yは鉛直方向を指す。
(構造)
図1、図2に示すように、本実施形態の柱梁接合部構造10は、下部柱12と、上部柱14と、柱梁仕口部16と、第1の梁としての一体梁18と、第2の梁としての接合梁20と、を有している。
また、図3(B)に示すように、本実施形態では、柱梁接合部構造10を構成する下部柱12や上部柱14、柱梁仕口部16、一体梁18、接合梁20は、外面に煉瓦タイル22が取付けられた煉瓦タイル仕上げとされている。
図1、図2に示すように、下部柱12は、プレキャストコンクリートで構成された四角柱であり、鉛直方向に延びるとともに、上面が柱梁仕口部16の下面に接合されている。また、下部柱12は、鉛直方向に配筋されて下部柱12の上面に突設された複数の柱主筋24と、柱主筋24に巻掛けられた複数のせん断補強筋26と、を有している。
上部柱14は、下部柱12と同様にプレキャストコンクリートで構成された四角柱であり、鉛直方向に延びるとともに、下面が柱梁仕口部16の上面に接合されている。また、上部柱14は、鉛直方向に配筋された複数の柱主筋28と、柱主筋28に巻掛けられた複数のせん断補強筋30と、を有している。
また、上部柱14の下面には、複数の機械式継手32が埋設されており、後述する柱梁仕口部16のシース管34に挿通された下部柱12の柱主筋24と、上部柱14の柱主筋28とが、機械式継手32によって接続されている。
柱梁仕口部16は、プレキャストコンクリートで構成された角形のブロック形状の部材であり、側面が上部柱14及び下部柱12の側面とそれぞれ同一面とされている。また、柱梁仕口部16には、鉛直方向に延びるとともに、下部柱12の柱主筋24がそれぞれ挿通された複数のシース管34が設けられている。
一体梁18は、柱梁仕口部16の一側面から水平方向に延びるとともに、プレキャストコンクリートによって柱梁仕口部16と一体的に構成されている。一方、接合梁20は、プレキャストコンクリートで構成されており、水平方向に延びるとともに、一体梁18が位置する柱梁仕口部16の一側面に対向する側面(以下、「接合面16A」と呼ぶ。)に接合されている。
一体梁18は、一体梁18と柱梁仕口部16とに跨って配筋され、一体梁18の上部及び下部にそれぞれ鉛直方向に間隔をあけて並設された複数の接合鉄筋36と、上下の接合鉄筋36に巻掛けられ、接合鉄筋36の長手方向(水平方向)に互いに間隔をあけて配置された複数のせん断補強筋38と、を有している。
また、柱梁仕口部16の接合面16A(接合面16Aの柱梁仕口部16側)には、複数の機械式継手40が埋設されており、接合鉄筋36の柱梁仕口部16側の端部は、それぞれ機械式継手40に接続されている。
さらに、一体梁18には、一体梁18の端部と柱梁仕口部16とに跨って複数の補強筋42が配筋されている。本実施形態では、補強筋42は、接合鉄筋36に沿って水平方向に延びるとともに、上下の接合鉄筋36の間に鉛直方向に間隔をあけて上下二段に配筋されている。
また、補強筋42の一体梁18側の端部には、定着部としての機械式定着板44が設けられており、機械式定着板44によって補強筋42が一体梁18の端部に定着されている。一方、柱梁仕口部16の接合面16A(接合面16Aの柱梁仕口部16側)には、複数の機械式継手46が埋設されており、補強筋42の柱梁仕口部16側の端部は、それぞれ機械式継手46に接続されている。
接合梁20は、水平方向に配筋されて接合梁20の上部及び下部にそれぞれ鉛直方向に間隔をあけて並設された複数の梁主筋48と、上下の梁主筋48に巻掛けられ、梁主筋48の長手方向(水平方向)に互いに間隔をあけて配置された複数のせん断補強筋50と、を有している。
接合梁20の梁主筋48の柱梁仕口部16側の端部は、接合梁20の柱梁仕口部16との接合面20A(端面)に突設されており、柱梁仕口部16の接合面16Aに埋設された機械式継手40に接続されることで接合鉄筋36に接続されている。
さらに、接合梁20の柱梁仕口部16側の端部には、複数の補強筋52が配筋されている。本実施形態では、補強筋52は、梁主筋48に沿って水平方向に延びるとともに、上下の梁主筋48の間に鉛直方向に間隔をあけて上下二段に配筋されている。
また、補強筋52の接合梁20の中央部側の端部には、定着部としての機械式定着板54が設けられており、機械式定着板54によって補強筋52が接合梁20の端部に定着されている。一方、補強筋52の柱梁仕口部16側の端部は、接合梁20の柱梁仕口部16との接合面20A(端面)に突設されており、柱梁仕口部16の接合面16Aに埋設された機械式継手46に接続されることで、補強筋42に接続されている。
図1に示すように、本実施形態では、一体梁18の端部から接合梁20の端部にわたって設けられた補強筋42、52と、補強筋42、52の端部にそれぞれ設けられた機械式定着板44、54と、によってヒンジリロケーション手段56が構成されている。このヒンジリロケーション手段56(補強筋42、52及び機械式定着板44、54)によって補強されることにより、一体梁18の端部及び接合梁20の端部がそれぞれ非降伏ヒンジ領域Rとされている。
換言すれば、一体梁18の端部及び接合梁20の端部に、それぞれ非降伏ヒンジ領域Rが設けられている。なお、本発明において「非降伏ヒンジ領域」とは、剛性化されることで、梁の他の領域に比べて所定の曲げに対して塑性変形(及び弾性変形)が生じ難くされた領域を指す。
なお、図1に一点鎖線Pで示すように、一般的に、非降伏ヒンジ領域Rでは、補強筋42、52の端部(機械式定着板44、54)から所定の距離内側の位置まで降伏ヒンジ領域が伸展する、いわゆる「降伏ヒンジ領域の入り込み」が生じることがある。
このため、本実施形態では、「降伏ヒンジ領域の入り込み」が柱梁仕口部16内まで達しないように、補強筋42、52の端部位置(機械式定着板44、54の位置)が柱梁仕口部16から所定の距離以上離れた位置とされている。これにより、柱梁仕口部16に埋設された機械式継手40、46は、全体が非降伏ヒンジ領域R内において降伏ヒンジ領域が伸展しない位置に設けられている。
(施工手順)
次に、本実施形態の柱梁接合部構造10の施工手順について説明する。まず、図2に示すように、プレキャストコンクリート造の下部柱12、上部柱14、及び接合梁20を予め工場等で製作しておく。また、柱梁仕口部16と一体梁18とを、予め工場等でプレキャストコンクリートによって一体形成しておく。
このとき、上部柱14に配筋された柱主筋28を、上部柱14の下面に埋設された機械式継手32に予め挿入しておく。同様に、一体梁18に配筋された接合鉄筋36及び補強筋42を、柱梁仕口部16の接合面16Aに埋設された機械式継手40、46に予め挿入しておく。
次に、現場にて、柱梁仕口部16のシース管34に挿通した下部柱12の柱主筋24を、上部柱14に埋設された機械式継手32に挿入する。そして、機械式継手32内に図示しないグラウト等の充填材を充填して固化させることで、機械式継手32によって柱主筋24、28同士を接続し、上部柱14、下部柱12、及び柱梁仕口部16を接合する。
このとき、図1に示すように、上部柱14の下面と柱梁仕口部16の上面との間、及び下部柱12の上面と柱梁仕口部16の下面との間に、それぞれグラウト等の充填材を充填することで、上部柱14と柱梁仕口部16の間、及び下部柱12と柱梁仕口部16の間にそれぞれ横目地58を形成する。
また、柱梁仕口部16の接合面16Aに埋設された機械式継手40に、接合梁20の接合面20A(端面)に突設された梁主筋48を挿入する。そして、機械式継手40内に図示しないグラウト等の充填材を充填して固化させることで、機械式継手40によって接合鉄筋36と梁主筋48を接続する。
同様に、柱梁仕口部16の接合面16Aに埋設された機械式継手46に、接合梁20の接合面20A(端面)に突設された補強筋52を挿入する。そして、機械式継手46内に図示しないグラウト等の充填材を充填して固化させることで、機械式継手46によって補強筋42、52同士を接続する。
そして、図1に示すように、接合梁20の接合面20Aと柱梁仕口部16の接合面16Aとの間に、グラウト等の充填材を充填することで、接合梁20と柱梁仕口部16との間に縦目地60を形成し、接合梁20と柱梁仕口部16を接合する。なお、上記の手順は一例であり、手順が異なっていたり、他の手順が含まれたりしても構わない。
(作用、効果)
本実施形態の柱梁接合部構造10によれば、柱梁仕口部16が一体梁18と一体化されている。このため、柱梁仕口部16に一体梁18及び接合梁20をそれぞれ接合する構成と比較して、機械式継手40、46の数や機械式継手40、46に充填される充填材の量を減らすことができ、施工性を向上させることができる。
また、上部柱14、下部柱12、柱梁仕口部16、一体梁18、及び接合梁20が全てプレキャストコンクリートで構成されている。このため、上部柱14、下部柱12、柱梁仕口部16、一体梁18、及び接合梁20をそれぞれ現場で構築する場合と比較して、現場での作業を減らすことができる。
また、本実施形態によれば、一体梁18の端部から接合梁20の端部にわたって設けられたヒンジリロケーション手段56により、一体梁18の端部及び接合梁20の端部が補強されて非降伏ヒンジ領域Rとされている。このため、梁主筋48と接合鉄筋36とを接続する機械式継手40、及び補強筋42、52同士を接続する機械式継手46を、それぞれ接合梁20と柱梁仕口部16との接合部に設けることができる。
特に本実施形態によれば、一体梁18の端部と柱梁仕口部16、及び接合梁20の端部と柱梁仕口部16とにそれぞれ跨って配筋された補強筋42、52と、補強筋42、52の端部に設けられた機械式定着板44、54と、でヒンジリロケーション手段56が構成されている。このため、端部に機械式定着板44、54が設けられた補強筋42、52によって、一体梁18の端部及び接合梁20の端部をそれぞれ容易に非降伏ヒンジ領域Rとすることができる。
また、本実施形態によれば、柱梁仕口部16に機械式継手40、46が埋設されている。すなわち、接合梁20と柱梁仕口部16の接合面16A、20Aにおける柱梁仕口部16側に機械式継手40、46が埋設されている。このため、接合面16A、20Aの接合梁20側に機械式継手40、46が埋設されている構成と比較して、機械式継手40、46を接合梁20の降伏ヒンジ位置からより離すことができる。
ここで、図3(A)に比較例として、梁72の端部に非降伏ヒンジ領域Rが設けられていない従来の柱梁接合部構造70を示す。従来の柱梁接合部構造70において、プレキャストコンクリート造の梁72とプレキャストコンクリート造の柱梁仕口部74とを接合する場合、一般的に、降伏ヒンジ領域を避けた位置、すなわち梁72の端部から梁成以上離れた位置に機械式継手を設ける必要がある。
このため、柱梁接合部構造70を構成する梁72や柱梁仕口部74が、外面に煉瓦タイル22が取付けられた煉瓦タイル仕上げとされている場合、梁72の中央部等のタイル割りとは関係のない位置に縦目地76(梁72と柱梁仕口部74との接合部)が位置し、デザイン性が損なわれることがあった。
一方、本実施形態の柱梁接合部構造10によれば、図1に示すように、接合梁20の端部に非降伏ヒンジ領域Rが設けられているため、接合梁20の端部と柱梁仕口部16との接合部に機械式継手40、46を設けることができる。すなわち、プレキャストコンクリート造の接合梁20とプレキャストコンクリート造の柱梁仕口部16との接合面16A、20Aを上部柱14及び下部柱12の側面と同一面とすることができる。
このため、図3(B)に示すように、縦目地60を接合梁20の際に位置させることができ、従来の柱梁接合部構造70と比較して、デザイン性が損なわれることを防ぐことができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明について実施形態の一例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
上記実施形態では、補強筋42、52及び機械式定着板44、54によってヒンジリロケーション手段56が構成されていた。しかし、ヒンジリロケーション手段56は、一体梁18の端部及び接合梁20の端部を補強することにより、一体梁18及び接合梁20の端部にそれぞれ非降伏ヒンジ領域Rを形成することができる構成とされていれば実施形態には限らない。
このため、例えば一体梁18及び接合梁20の端部の梁主筋48及び接合鉄筋36を、一体梁18及び接合梁20の中央部の梁主筋48及び接合鉄筋36より高強度とする、又は径を太くすることで、ヒンジリロケーション手段を構成してもよい。
また、上記実施形態では、補強筋42、52の端部に定着部としての機械式定着板44、54が接合されていたが、定着部は少なくとも補強筋42、52を一体梁18及び接合梁20の端部に定着させることができる構成とされていればよい。このため、例えば上下の補強筋42、52の端部を繋げて横U字状としたり、補強筋42、52の端部をフック状に折曲げたりすることで、定着部を構成してもよい。
また、上記実施形態では、機械式継手40、46が柱梁仕口部16に埋設されていたが、機械式継手40、46は少なくとも接合梁20と柱梁仕口部16の接合部に設けられていればよく、接合面16A、20Aの接合梁20側に設けられていてもよい。その場合、降伏ヒンジ領域が機械式継手40、46まで伸展しないように、補強筋42、52の端部位置(機械式定着板44、54の位置)を機械式継手40、46から十分に離れた位置とすることが好ましい。
さらに、上記実施形態では、柱梁接合部構造10が、2本の柱(上部柱14及び下部柱12)を有しており、立面視で十字形とされていた。しかし、柱梁接合部構造10は、少なくとも柱梁仕口部16と一体化された一体梁18と、柱梁仕口部16に接合された接合梁20とを有していればよく、例えば立面視でT字形(下部柱、一体梁、及び接合梁を有する構成)等とされていてもよい。
また、上記実施形態では、一体梁18と接合梁20が、柱梁仕口部16の対向する側面(一側面と接合面16A)にそれぞれ配置されていたが、柱梁仕口部16の隣合う側面にそれぞれ配置されていてもよい。さらに、柱梁仕口部16の側面に第2の梁としての複数(2本又は3本)の接合梁が接合されていてもよい。
10 柱梁接合部構造
12 下部柱(柱の一例)
14 上部柱(柱の一例)
16 柱梁仕口部
16A、20A 接合面
18 一体梁(第1の梁の一例)
20 接合梁(第2の梁の一例)
36 接合鉄筋
40、46 機械式継手
42、52 補強筋
44、54 機械式定着板(定着部の一例)
48 梁主筋
56 ヒンジリロケーション手段
R 非降伏ヒンジ領域

Claims (3)

  1. 第1の梁と一体化され、第2の梁が接合されたプレキャストコンクリート造の柱梁仕口部と、
    前記第2の梁と前記柱梁仕口部との接合部に設けられ、前記第2の梁に配筋された梁主筋と前記柱梁仕口部に配筋された接合鉄筋とを接続する機械式継手と、
    前記第1の梁の端部及び前記第2の梁の端部が非降伏ヒンジ領域となるよう前記第1の梁の端部から前記第2の梁の端部にわたって補強するヒンジリロケーション手段と、
    を有する柱梁接合部構造。
  2. 前記ヒンジリロケーション手段は、前記第1の梁の端部と前記柱梁仕口部、及び前記第2の梁の端部と前記柱梁仕口部とにそれぞれ跨って配筋された補強筋と、前記補強筋の前記第1の梁側の端部及び前記第2の梁側の端部にそれぞれ設けられた定着部と、で構成されている、請求項1に記載の柱梁接合部構造。
  3. 前記柱梁仕口部と前記第2の梁との接合面は、前記柱梁仕口部に接合される柱の側面と同一面とされており、
    前記機械式継手は、前記接合面の前記柱梁仕口部側に埋設されている、
    請求項1又は2に記載の柱梁接合部構造。
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