JP2621485B2 - 構造物地中壁の築造方法 - Google Patents
構造物地中壁の築造方法Info
- Publication number
- JP2621485B2 JP2621485B2 JP1173421A JP17342189A JP2621485B2 JP 2621485 B2 JP2621485 B2 JP 2621485B2 JP 1173421 A JP1173421 A JP 1173421A JP 17342189 A JP17342189 A JP 17342189A JP 2621485 B2 JP2621485 B2 JP 2621485B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- underground
- ground
- concrete
- preceding ground
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は構造物地中壁(構造物の地中部分に位置する
壁部分をいうものとする)の築造方法に関するもので、
主としてLNGタンク、LPGタンク、原油タンクなどの地下
タンクの施工などに利用される。
壁部分をいうものとする)の築造方法に関するもので、
主としてLNGタンク、LPGタンク、原油タンクなどの地下
タンクの施工などに利用される。
例えば地下タンクの築造においては、工事中の止水お
よび土留めとして必要な地中連続壁を、地下タンク完成
後も本設として利用し、施工コストの低減を図った工法
が種々提案されている。それらの工法は大きく分けて、 (1) 連壁本体利用工法(第7図参照) (2) 連壁一体壁工法(第8図参照) の2種類に分類することができる。
よび土留めとして必要な地中連続壁を、地下タンク完成
後も本設として利用し、施工コストの低減を図った工法
が種々提案されている。それらの工法は大きく分けて、 (1) 連壁本体利用工法(第7図参照) (2) 連壁一体壁工法(第8図参照) の2種類に分類することができる。
しかし、上述の従来工法には、以下の問題点が挙げら
れる。
れる。
(1) 連壁本体利用工法について 地中連続壁3aをそのまま本体として利用するため、
地中連続壁3aの壁厚が厚くなり、コストアップとなる。
地中連続壁3aの壁厚が厚くなり、コストアップとなる。
第9図に示すように、円周方向の鉄筋7a,7bが先行
パネル、後行パネルの接合部で、同一断面に配置できな
いため、鉄筋の効率が悪く、鉄筋量が増加する。
パネル、後行パネルの接合部で、同一断面に配置できな
いため、鉄筋の効率が悪く、鉄筋量が増加する。
泥水中でのコンクリート打設となるため、先行パネ
ル壁面の清掃、打継目部分の締固めが十分でなく、弱点
になりやすい。
ル壁面の清掃、打継目部分の締固めが十分でなく、弱点
になりやすい。
(2) 連壁一体壁工法について 地中連続壁3bが内部の掘削による施工時の荷重を受
けた後、完成後に作用する荷重を受けるため、地中連続
壁3bのコンクリートとして高強度のものが必要となる。
けた後、完成後に作用する荷重を受けるため、地中連続
壁3bのコンクリートとして高強度のものが必要となる。
地中連続壁3b部分の円周方向の継手は連壁本体利用
工法と同様に効率が悪く、鉄筋量が多くなる。
工法と同様に効率が悪く、鉄筋量が多くなる。
連壁本体利用工法と同様に先行パネル、後行パネル
の接合部が弱点になりやすい。
の接合部が弱点になりやすい。
地中連続壁3bと後打ちコンクリート5bを一体化する
ため、大量の接合鉄筋7cが必要となり、コストアップと
なる(第10図参照)。
ため、大量の接合鉄筋7cが必要となり、コストアップと
なる(第10図参照)。
本発明は従来工法における上述のような問題点を解決
することを目的としたものである。
することを目的としたものである。
本発明の構造物地中壁の築造方法は、まず築造する構
造物壁体の連続方向に所定間隔をおいて地中連続壁が分
断された形の先行地中壁を地上から施工し、この間隔を
おいて施工された先行地中壁を土留壁として先行地中壁
によって囲まれる内部および先行地中壁間の隙間を掘削
した後、先行地中壁間の隙間にコンクリート壁を先行地
中壁の内側から打設し、先行地中壁と後打ちのコンクリ
ート壁とを一体化した構造物壁体を築造するものであ
る。
造物壁体の連続方向に所定間隔をおいて地中連続壁が分
断された形の先行地中壁を地上から施工し、この間隔を
おいて施工された先行地中壁を土留壁として先行地中壁
によって囲まれる内部および先行地中壁間の隙間を掘削
した後、先行地中壁間の隙間にコンクリート壁を先行地
中壁の内側から打設し、先行地中壁と後打ちのコンクリ
ート壁とを一体化した構造物壁体を築造するものであ
る。
このように施工することにより、地中連続壁が分断さ
れた形の先行地中壁と後打ちのコンクリート壁が交互に
連続する壁体が形成される。
れた形の先行地中壁と後打ちのコンクリート壁が交互に
連続する壁体が形成される。
以下、図示した実施例について説明する。
第1図〜第4図は本発明の築造方法を地下タンクに適
用した場合の一実施例を示したもので、次のような手順
により施工を行う。
用した場合の一実施例を示したもので、次のような手順
により施工を行う。
4〜5mの間隔をおいて、タンク側壁を構成する先行
地中壁3を施工する(第1図参照)。この施工は、従来
の地中連続壁の施工と同様の工法により行うことができ
る。
地中壁3を施工する(第1図参照)。この施工は、従来
の地中連続壁の施工と同様の工法により行うことができ
る。
先行地中壁3に対し、アースアンカー4を設置しな
がら、先行地中壁3によって囲まれるタンクの内側およ
び先行地中壁3間を、先行地中壁3を土留壁として掘削
する(第2図参照)。必要に応じて先行地中壁3の間の
地山側には横矢板を設ける。
がら、先行地中壁3によって囲まれるタンクの内側およ
び先行地中壁3間を、先行地中壁3を土留壁として掘削
する(第2図参照)。必要に応じて先行地中壁3の間の
地山側には横矢板を設ける。
タンクの底版2下端まで掘削し、側壁の配筋を行っ
た後、先行地中壁3と先行地中壁3との間の側壁コンク
リート(鉄筋コンクリート壁5)を下方より順巻で打設
する(第3図参照)。アースアンカー4はコンクリート
の打設後、撤去するか、または導入力の解放を行う。
た後、先行地中壁3と先行地中壁3との間の側壁コンク
リート(鉄筋コンクリート壁5)を下方より順巻で打設
する(第3図参照)。アースアンカー4はコンクリート
の打設後、撤去するか、または導入力の解放を行う。
側壁1の頂部までコンクリートを打設し、側壁1部
分を完成する(第4図参照)。
分を完成する(第4図参照)。
同様の考えに基づく応用例として、アースアンカーの
代わりに接合金物または接合コンクリート6を用いるこ
ともできる(第5図参照)。この場合、接合金物または
接合コンクリート6はコンクリート壁5中に巻込む。
代わりに接合金物または接合コンクリート6を用いるこ
ともできる(第5図参照)。この場合、接合金物または
接合コンクリート6はコンクリート壁5中に巻込む。
所定間隔をおいて先行地中壁3を施工し、掘削後、先
行地中壁3の内側から先行地中壁3間に側壁コンクリー
トを後打ちするため、第6図に示すように側壁円周方向
の配筋7を先行地中壁部Aと順巻部Bで同一断面に配置
でき、有効に作用し、鉄筋量が減少する。
行地中壁3の内側から先行地中壁3間に側壁コンクリー
トを後打ちするため、第6図に示すように側壁円周方向
の配筋7を先行地中壁部Aと順巻部Bで同一断面に配置
でき、有効に作用し、鉄筋量が減少する。
なお、本発明の方法は水平断面が円形の地下タンクの
みならず、直線的に配置する壁にも適用することができ
る。
みならず、直線的に配置する壁にも適用することができ
る。
〔発明の効果〕 所定間隔をおいて先行地中壁を施工し、先行地中壁
間に先行地中壁とともに側壁を構成するコンクリート壁
を、掘削された先行地中壁の内側から後打ちするため、
接合面での鉄筋効率が良く、鉄筋量を減らすことができ
る。
間に先行地中壁とともに側壁を構成するコンクリート壁
を、掘削された先行地中壁の内側から後打ちするため、
接合面での鉄筋効率が良く、鉄筋量を減らすことができ
る。
後打ちコンクリートが先行地中壁の内側からの施工
となるため、従来の連壁一体壁工法の場合の先行地中壁
と後打ちコンクリートとの間の接合鉄筋が不要であり、
コストダウンを図ることができる。
となるため、従来の連壁一体壁工法の場合の先行地中壁
と後打ちコンクリートとの間の接合鉄筋が不要であり、
コストダウンを図ることができる。
後打ちコンクリートが先行地中壁の内側からの施工
となるため、先行地中壁と後打ちコンクリートの接合部
の壁面処理を完全に行うことができ、打継目が弱点とな
らない。
となるため、先行地中壁と後打ちコンクリートの接合部
の壁面処理を完全に行うことができ、打継目が弱点とな
らない。
第1図〜第4図は本発明の築造方法による壁部分の施工
手順の一例を示す斜視図、第5図は他の実施例における
施工の様子を示す斜視図、第6図は本発明により施工し
た場合のタンク側壁円周方向の配筋の様子を示す水平断
面図、第7図は従来例としての連壁本体利用工法による
地下タンクの鉛直断面図、第8図は従来例としての連壁
一体壁工法による地下タンクの鉛直断面図、第9図は従
来工法によった場合の地中連続壁円周方向の配筋の様子
を示す水平断面図、第10図は連壁一体壁工法によった場
合の後打ちコンクリートと地中連続壁との接合部の配筋
の様子を示す鉛直断面図である。 1……側壁、2……底版、3……先行地中壁、4……ア
ースアンカー、5……コンクリート壁、6……接合金物
または接合コンクリート、7……配筋、8……カップラ
ー
手順の一例を示す斜視図、第5図は他の実施例における
施工の様子を示す斜視図、第6図は本発明により施工し
た場合のタンク側壁円周方向の配筋の様子を示す水平断
面図、第7図は従来例としての連壁本体利用工法による
地下タンクの鉛直断面図、第8図は従来例としての連壁
一体壁工法による地下タンクの鉛直断面図、第9図は従
来工法によった場合の地中連続壁円周方向の配筋の様子
を示す水平断面図、第10図は連壁一体壁工法によった場
合の後打ちコンクリートと地中連続壁との接合部の配筋
の様子を示す鉛直断面図である。 1……側壁、2……底版、3……先行地中壁、4……ア
ースアンカー、5……コンクリート壁、6……接合金物
または接合コンクリート、7……配筋、8……カップラ
ー
Claims (1)
- 【請求項1】築造する構造物壁体の連続方面に所定間隔
をおいて地中連続壁が分断された形の先行地中壁を地上
から施工し、間隔をおいて施工された前記先行地中壁を
土留壁として先行地中壁によって囲まれる内部および先
行地中壁間の隙間を掘削した後、前記先行地中壁間の隙
間に先行地中壁間を接続するコンクリート壁を前記先行
地中壁の内側から打設し、前記先行地中壁と後打ちの前
記コンクリート壁とを一体化した壁を築造することを特
徴とする構造物地中壁の築造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1173421A JP2621485B2 (ja) | 1989-07-05 | 1989-07-05 | 構造物地中壁の築造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1173421A JP2621485B2 (ja) | 1989-07-05 | 1989-07-05 | 構造物地中壁の築造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0339573A JPH0339573A (ja) | 1991-02-20 |
JP2621485B2 true JP2621485B2 (ja) | 1997-06-18 |
Family
ID=15960140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1173421A Expired - Lifetime JP2621485B2 (ja) | 1989-07-05 | 1989-07-05 | 構造物地中壁の築造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2621485B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102797252B (zh) * | 2012-09-13 | 2014-06-11 | 中铁十二局集团第七工程有限公司 | 地下连续墙的施工方法 |
KR102030611B1 (ko) * | 2014-12-04 | 2019-11-11 | 한국지질자원연구원 | 암반의 전단강도가 향상된 지하 고압 유체 저장조 및 이를 이용한 caes 시스템 |
JP2017089319A (ja) * | 2015-11-16 | 2017-05-25 | 鹿島建設株式会社 | 立坑構築方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63304819A (ja) * | 1987-06-02 | 1988-12-13 | Ohbayashigumi Ltd | 連続地中壁の構築工法 |
-
1989
- 1989-07-05 JP JP1173421A patent/JP2621485B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0339573A (ja) | 1991-02-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6052963A (en) | Continuously reinforced diaphragm wall, method of construction and formwork therefor | |
JP2621485B2 (ja) | 構造物地中壁の築造方法 | |
JPS61122320A (ja) | 連続地中壁と地下構築物との結合方法 | |
JPH01315520A (ja) | 建築物の地下外壁構築工法 | |
JP2000096584A (ja) | 鋼製土留め擁壁 | |
JPH08246443A (ja) | 大深度連続地中壁用鉄筋籠の接続構造 | |
JPH0359300A (ja) | 合成セグメント | |
JPH0827774A (ja) | 嵌合継手部材および嵌合継手部構造 | |
JPH11315526A (ja) | コンクリートブロックの連結方法 | |
JPH07310365A (ja) | 合成土留め壁構造およびその築造方法 | |
JPH041811B2 (ja) | ||
JPH05331836A (ja) | 地下構造物における地中連続壁と床版の接合部構造 | |
KR102482691B1 (ko) | 스트럿 타이 보강재를 이용한 하부기초구조 및 그 시공방법 | |
JP3810889B2 (ja) | 本体壁の構築方法 | |
JP3644652B2 (ja) | 連壁工法 | |
JP3045907B2 (ja) | 連続壁支持杭の施工方法 | |
JPS607397Y2 (ja) | コンクリ−ト矢板の継手構造 | |
JP3045055B2 (ja) | 地中連続壁 | |
JP2000345557A (ja) | 地中連続壁工法に用いる鉄筋籠 | |
JP3674439B2 (ja) | 複合型地中連続壁および同壁の構築工法 | |
JPH10298976A (ja) | ソイルセメント柱列山止め壁を躯体に緊結した建物の基礎構造 | |
JP4079297B2 (ja) | シールドトンネルの接続方法 | |
JP3725005B2 (ja) | フラットパネルおよびその施工方法 | |
JPH03290529A (ja) | 擁壁及び擁壁の構築方法 | |
JPH1088592A (ja) | コンクリ−ト擁壁 |