JP2002364008A - 大断面合成アーチトンネルおよびその施工方法 - Google Patents

大断面合成アーチトンネルおよびその施工方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大断面の開削トンネルにも適用でき、低コス
トで工期短縮も可能な、大断面合成アーチトンネルおよ
びその施工方法を実現する 【解決手段】工場において、鋼殻パネル5を製作してお
く。同作業と並行して、現場では、前記インバートコン
クリート2、側壁コンクリート3を施工する。このと
き、側壁コンクリート3の天端に、アンカーフレームを
埋設する。現場で、複数の鋼殻パネル5を連結し、鋼殻
パネルアーチ6を組み立てる。鋼殻パネルアーチ6の端
部を側壁コンクリート3に固定する。このような作業
を、トンネルの延長方向の坑口奥側から坑口に向かって
順に行い、該鋼殻パネルアーチ6をトンネルの延長方向
に連設し、互いに締結して鋼殻部7を形成する。この
後、鋼殻部7の空間高流動コンクリート14を打設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、形鋼とコンクリー
トを備えた鋼コンクリートサンドイッチ構造により形成
されたアーチ部を有する大断面トンネルの構造およびそ
の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プレキャストアーチトンネルは、
インバートコンクリート及び側壁コンクリートを場所打
ちコンクリートの打設により施工し、アーチ部にプレキ
ャストコンクリートを適用して、現場で組み合わせるこ
とによりトンネルのアーチ部を築くものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アーチ部への
プレキャストコンクリートの適用は、施工延長が短い場
合にはコスト高になるとともに、大断面では強度確保が
難しく、さらにはトンネルの拡幅部や喚起ダクト取り付
け部等の特殊構造部分への適用が困難になるといった欠
点があった。
【0004】上記事情に鑑み、本発明は大断面の開削ト
ンネルにも適用でき、低コストで工期短縮が可能である
とともに、特殊構造部分への適用が可能な大断面合成ア
ーチトンネルおよびその施工方法を実現することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の大断面合
成アーチトンネルは、型鋼を格子状に組み合わせた構造
体の、上面と下面に鋼板を張り合わせた鋼殻パネルアー
チを並列に連設した鋼殻部と、前記鋼殻部の内部で、前
記構造体と上面及び下面に位置する前記鋼板の間に形成
された空間に充填された高流動コンクリートと、から形
成される鋼コンクリートサンドイッチ構造により構成さ
れるアーチ部を有することを特徴としている。
【0006】請求項2記載の大断面合成アーチトンネル
は、前記鋼殻パネルアーチが、型鋼を格子状に組み合わ
せた四角形状の構造体の上面と下面に鋼板を張り合わせ
た曲面形状の鋼殻パネルが、トンネルの周方向に複数枚
連結されることにより構成されることを特徴としてい
る。
【0007】請求項3記載の大断面合成アーチトンネル
は、前記アーチ部の支持部が、該アーチ部の奥行き方向
に延在するH型鋼よりなる定着横梁の一方のフランジは
前記アーチ部の端部に固定されて、他方のフランジは締
結手段を介して側壁コンクリートに支持されることを特
徴としている。
【0008】請求項4記載の大断面合成アーチトンネル
の施工方法は、型鋼を格子状に組み合わせた四角形状の
構造体の、上面及び下面の各々に鋼板を取り付けた曲面
形状の鋼殻パネルを、地組みによりトンネルの周方向に
数枚連結させて鋼殻パネルアーチを形成する工程と、該
鋼殻パネルアーチを締結手段を介して側壁コンクリート
に固定するとともに、隣り合う鋼殻パネルアーチ同士を
連結して前記鋼殻部を形成する工程と、該鋼殻部内の空
間に、高流動コンクリートを打設して、鋼コンクリート
サンドイッチ構造よりなる前記アーチ部を形成する工程
と、よりなることを特徴としている。
【0009】請求項5記載の大断面合成アーチトンネル
の施工方法は、型鋼を格子状に組み合わせた四角形状の
構造体の、上面及び下面の各々に鋼板を取り付けた曲面
形状の鋼殻パネルを、トンネルの周方向に数枚連結させ
て鋼殻パネルアーチを形成する工程を、ベントを用いて
側壁コンクリート上で直接実施することを特徴としてい
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1(a)に本発明の大断面合成
アーチトンネルの概略を示す。符号1は大断面合成アー
チトンネル、2はインバートコンクリート、3は側壁コ
ンクリート、4はアーチ部、5は鋼殻パネル、6は鋼殻
パネルアーチを示している。本実施例は、大断面合成ア
ーチトンネル1の上半を構成するアーチ部4の構造とそ
の施工方法を示すものであり、インバートコンクリート
2および側壁コンクリート3の構造およびその施工方法
は、従来の開削トンネルの工法に準ずるものである。
【0011】前記大断面合成アーチトンネル1の上半を
構成する前記アーチ部4は、アーチ形状の前記鋼殻部7
と、該鋼殻部7の内部に充填される前記高流動コンクリ
ート14と、を備える鋼コンクリートサンドイッチ構造
より形成されるものである。ここで用いられる前記鋼殻
部7は、前記鋼殻パネルアーチ6をトンネルの延長方向
に並列となるよう配列し、隣り合う該鋼殻パネルアーチ
6同士の端部を上面および下面から鋼板12を張り付け
覆うとともに、連結手段を用いて連結することにより形
成されるものである(図1参照)。
【0012】前記鋼殻パネルアーチ6は、前記鋼殻パネ
ル5におけるトンネルの周方向の端部同士を、締結手段
を用いて締結することにより形成される。なお、本実施
例においてこれら該鋼殻パネルアーチ6は、複数枚の前
記鋼殻パネル5がトンネルの周方向に連結されることに
よりなる複数分割構成としており、溶接またはボルト接
合などの締結手段(図6参照)を用いて剛結とする。一
例として、前記鋼殻パネル5を2枚連結した場合(図2
(a)参照)、3枚連結した場合(図2(b)参照)を
示している。
【0013】前記鋼殻パネル5は、トンネルの周方向に
曲げH型鋼材9、トンネルの延長方向にH型鋼材8を配
置し、これらを格子状に組み合わせた構造体11(図4
参照)の上面および下面にそれぞれ鋼板12を取り付け
た曲面形状の長方形パネルである(図3参照)。このよ
うな構造により、前記鋼殻パネル5の内部には中空空間
13が形成されている(図5参照)。該鋼殻パネル5
は、工場等であらかじめ作成され、現場に運搬されるも
のであるため、その幅はトラック輸送が可能な3.0m
以下としている。
【0014】前記構造体11を形成している前記曲げH
型鋼材9、およびH型鋼材8のウェブには、該鋼殻パネ
ルアーチ6の内空部全体にスムーズに高流動コンクリー
トを行き渡らせることが可能となるよう、複数の開口部
10が設けられている(図2参照)。
【0015】また、前記鋼殻パネル5の中空空間13に
は、後に高流動コンクリート14が打設されるため、上
面に取り付けられた鋼板12は、一方の端部に打設孔1
2aが設けられているとともに、他方の端部に空気孔1
2bが設けられている。打設終了後に該打設孔12a
は、図示しない蓋により塞がれることとなる。なお、打
設孔12a、及び空気孔12bの取り付け位置はこれに
限ることなく、高流動コンクリート14が前記鋼殻パネ
ル5の中空空間13に十分充填されるよう、適宜必要箇
所に設けるものである(図3参照)。
【0016】上述の構成よりなる前記アーチ部4の支持
部16は、該アーチ部4におけるトンネルの周方向の端
部に備えられた定着横梁17と、側壁コンクリート3に
一方を固定されたアンカーボルト18と、該アンカーボ
ルト18と前記定着横梁17を連結する前打ちコンクリ
ート20と、定着横梁17全体を埋設する後打ちコンク
リート21により構成される。ここで、前記アンカーボ
ルト18は、側壁コンクリート3の打設時に図8にその
平面図を示した前記アンカーフレーム19とともに、そ
の下半部をあらかじめ埋め込むことにより固定されてい
る(図7参照)。
【0017】前期定着横梁17は、前記アーチ部4の両
端部にそれぞれ、奥行き方向に延在するように取り付け
られているH型鋼材よりなるもので、そのウェブが前記
鋼殻パネルアーチ6の曲面における接線と合致する方向
に向けられるとともに、その上部フランジは前記アーチ
部4に締結されている。
【0018】前記アーチ部4が側壁コンクリート3に支
持される際には、前記定着横梁17の下部フランジが、
アンカーボルト18を介して前打ちコンクリート20に
より側壁コンクリート3に結合されることとなる。この
状態において、該アーチ部4の施工作業に伴う活荷重や
推力が該定着横梁17に作用した際には、該定着横梁1
7を構成するH型鋼材のウェブが弾性変形することによ
り、該定着横梁17自体が疑似ヒンジの役割を果たすよ
うに構成されている。したがって、この状態では支持部
16はヒンジ構造となる。さらに、前記後打ちコンクリ
ート21が打設されて、該定着横梁17全体が埋設され
ると、これら支持部16は、剛結となるものである。
【0019】なお、前記鋼殻パネル5を構成する曲げH
型鋼材9、H型鋼材8、及び鋼板12等の部材に関する
の断面形状や部材厚は、いずれも大断面合成アーチトン
ネル1の上半を構成するアーチ部4に作用する外力を考
慮し、適宜決定されるものである。また、本実施形態に
おいて用いられる部材や、スプライスプレート15等
は、重防食等の防食処理が施されている。
【0020】次に、本発明の施工方法を示す。まず、工
場において、前記鋼殻パネル5を製作しておく。同作業
と並行して、現場では、前記大断面合成アーチトンネル
1の底版を構成する前記インバートコンクリート2を施
工するとともに、下半を構成する側壁コンクリート3を
施工し、該側壁コンクリート3の天端には、前記アンカ
ーフレーム19及び前記アンカーボルト18が上半部が
突出する状態に埋設しておく。
【0021】現場に、前記鋼殻パネル5を搬入し、仮受
けベント22を設置した作業ヤードにおいて前記鋼殻パ
ネルアーチ6を組み立てる(図9(a)参照)。
【0022】これら前記鋼殻パネル5a同士の連結手段
について、トンネルの周方向に配置された前記曲げH型
鋼材9同士の連結は、フランジ同士及びウェブ同士の溶
接(図6(a)参照)、フランジ同士の溶接とウェブへ
のスプライズプレート15を用いた高力ボルト接合(図
6(b)参照)、フランジ同士、及びウェブ同士ぞれぞ
れにスプライズプレート15を用いた高力ボルト接合
(図6(c)参照)、のいずれの手段による締結でも構
わない。
【0023】また、トンネルの延長方向に配置された前
記H型鋼材8同士の連結は、隣り合う前記H型鋼材8同
士の側部が接する状態で、接合部の上面及び下面を鋼板
12で覆い、締結手段を用いて連結する(図5参照)。
もしくは、隣り合う前記H型鋼材8同士に、前記構造体
11を構成した場合と同様の間隔を空けて配置し、この
空間13aを覆うように上面及び下面を鋼板12で覆
い、締結手段を用いて連結する(図5参照)。トンネル
の延長方向に配置された前記H型鋼材8同士の連結は、
いずれの方法で連結してもよい。
【0024】同作業により形成された前記鋼殻パネルア
ーチ6を、所望のトンネル明かり部に据え付け、前記定
着横梁17の下部フランジに、前記アンカーボルト18
の端部を貫通するとともに、前記前打ちコンクリート2
0を打設することにより前記側壁コンクリート3に固定
する。このような、該鋼殻パネルアーチ6の前記側壁コ
ンクリート3への据え付け作業を、トンネルの延長方向
の坑口奥側から坑口に向かって順に行い、該鋼殻パネル
アーチ6をトンネルの延長方向に連設するとともに、隣
り合う該鋼殻パネルアーチ6同士を連結し、前記鋼殻部
7を形成する(図9(b)参照)。
【0025】該鋼殻部7の前記中空空間13に高流動コ
ンクリート14を打設し、鋼殻部7と高流動コンクリー
ト14による鋼コンクリート合成サンドイッチ構造を形
成させた後、前記定着横梁17の周囲に、鉄筋23を配
設し前記後打ちコンクリート21を打設して前記定着横
梁17を剛結する(図9(c)参照)。
【0026】なお、前記鋼殻パネル5の組立方法は地組
みに限ることなく、現場の状況に応じて建設中のトンネ
ルにベントを設置し、直接側壁コンクリート3に支持部
16を固定しながら前記鋼殻パネルアーチ6を組み立て
ても良い(図10参照)。
【0027】なお、本実施例では、前記アーチ部4の側
壁コンクリート3における支持部16を疑似ヒンジ構造
とした状態で高流動コンクリートを前記アーチ部4内に
打設し、その後に支持部16を剛結としたが、前記アー
チ部4を側壁コンクリート3に据え付ける際に支持部1
6を剛結とした後、高流動コンクリート14を打設して
も良い。
【0028】上述の構成によれば、前記鋼殻パネル5の
製作を工場で行った後に、現場においてこれらを組み合
わせることにより前記鋼殻パネルアーチ6や前記鋼殻部
7を形成することが可能なため、現場作業を減少し施工
性に優れているとともに、工期短縮や工費節減に大きく
寄与するものである。さらに、該鋼殻パネル5を工場よ
り直接現場へ運搬すればよいため、運搬が容易で工費削
減にも寄与する。
【0029】また、該アーチ部4は、前記鋼殻部7に高
流動コンクリート14を充填することによりなる鋼コン
クリートサンドイッチ構造を適用することから、過大な
荷重等の外力に対する十分な耐力を有するため、大断面
のトンネルに対しても本願の工法の適用が可能となる。
【0030】一方、該アーチ部4の定着横梁17を構成
するH型鋼材の下部フランジのみを前記側壁コンクリー
ト3に締結することにより、施工中に作用する荷重や推
力に対して、前記H型鋼材のウェブの弾性変形を利用し
た疑似ヒンジとして適用することが可能となり、固定ア
ーチに比べて施工中におけるアーチ部の支持部16に係
る断面力の集中を回避することが可能となる。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、型鋼を格子状
に組み合わせた構造体の、上面と下面に鋼板を張り合わ
せた鋼殻パネルアーチを並列に連設した鋼殻部と、前記
鋼殻部の内部で、前記構造体と上面及び下面に位置する
前記鋼板の間に形成された空間に充填された高流動コン
クリートと、より形成される鋼コンクリートサンドイッ
チ構造より構成されるアーチ部を有することから、過大
な荷重等の外力に対する十分な耐力を有するため、大断
面のトンネルに対しても本願の工法の適用が可能とな
る。
【0032】請求項2の発明によれば、前記鋼殻パネル
アーチが、型鋼を格子状に組み合わせた四角形状の構造
体の上面と下面に鋼板を張り合わせた曲面形状の鋼殻パ
ネルが、トンネルの周方向に複数枚連結されることによ
り構成されることから、前記鋼殻パネルの製作を工場で
行うことができるため、現場作業を減少することが可能
となり工期短縮や工費節減に大きく寄与するものであ
る。さらに、該鋼殻パネルを工場より現場へ運搬すれば
よいため、運搬が容易であるとともに現場での組立も容
易で施工性に優れている。
【0033】請求項3の発明によれば、前記アーチ部の
支持部は、該アーチ部の奥行き方向に延在するH型鋼よ
りなる定着横梁の一方のフランジが前記アーチ部の端部
に固定されて、他方のフランジが締結手段を介して側壁
コンクリートに支持されることから、施工中に作用する
荷重や推力に対して、H型鋼のウェブの弾性変形を利用
した疑似ヒンジとして適用することが可能となる。
【0034】請求項4の発明によれば、型鋼を格子状に
組み合わせた四角形状の構造体の、上面及び下面の各々
に鋼板を取り付けた曲面形状の鋼殻パネルを、地組みに
よりトンネルの周方向に数枚連結させて鋼殻パネルアー
チを形成する工程と、該鋼殻パネルアーチを締結手段を
介して側壁コンクリートに固定するとともに、隣り合う
鋼殻パネルアーチ同士を連結して前記鋼殻部を形成する
工程と、該鋼殻部内の空間に、高流動コンクリートを打
設して、鋼コンクリートサンドイッチ構造よりなる前記
アーチ部を形成する工程と、よりなることから、簡略か
つ合理的な構造であるため施工性に優れているため、工
期短縮、工費削減に大きく寄与するものである。
【0035】請求項5の発明によれば、型鋼を格子状に
組み合わせた四角形状の構造体の、上面及び下面の各々
に鋼板を取り付けた曲面形状の鋼殻パネルを、トンネル
の周方向に数枚連結させて鋼殻パネルアーチを形成する
工程を、ベントを用いて側壁コンクリート上で直接実施
することから、上記と同様に簡略かつ合理的な構造であ
るため施工性に優れているため、工期短縮、工費削減に
大きく寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る大断面合成アーチトンネルの概
略を示す図である。
【図2】 本発明に係る大断面合成アーチトンネルの断
面を示す図である。
【図3】 本発明に係る大断面合成アーチトンネルの鋼
殻パネルを示す図である。
【図4】 本発明に係る鋼殻パネルの構造体を詳細を示
す図である。
【図5】 本発明に係る鋼殻パネルの断面の詳細を示す
図である。
【図6】 本発明に係る鋼殻パネルの連結部を示す図で
ある。
【図7】 本発明に係る鋼殻パネルアーチの支持部を示
す図である。
【図8】 本発明に係るアンカーフレームの平面図を示
す図である。
【図9】 本発明に係る大断面合成アーチトンネルの施
工手順を示す図である。
【図10】 本発明に係る大断面合成アーチトンネルの
施工手順を示す図である。
【符号の説明】
1 大断面合成アーチトンネル 2 インバートコンクリート 3 側壁コンクリート 4 アーチ部 5 鋼殻パネル 6 鋼殻パネルアーチ 7 鋼殻部 8 H型鋼材 9 曲げH型鋼材 10 開口部 11 構造体 12 鋼板 12a 打設孔 12b 空気孔 13 中空空間 13a 空間 14 高流動コンクリート 15 スプライスプレート 16 支持部 17 溶接 18 アンカーボルト 19 アンカーフレーム 20 前打ちコンクリート 21 後打ちコンクリート 22 仮受けベント 23 鉄筋
フロントページの続き (72)発明者 桜井 孝 東京都港区芝浦四丁目18番32号 株式会社 東京鐵骨橋梁内 (72)発明者 清水 栄二 東京都港区芝浦四丁目18番32号 株式会社 東京鐵骨橋梁内 (72)発明者 河田 孝志 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 2D055 BB02 CA06 EB10 KB04 KB07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型鋼を格子状に組み合わせた構造体の、
    上面と下面に鋼板を張り合わせた鋼殻パネルアーチを並
    列に連設した鋼殻部と、 前記鋼殻部の内部で、前記構造体と上面及び下面に位置
    する前記鋼板の間に形成された空間に充填された高流動
    コンクリートと、 から形成される鋼コンクリートサンドイッチ構造により
    構成されるアーチ部を有することを特徴とする大断面合
    成アーチトンネル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の大断面合成アーチトンネ
    ルにおいて、前記鋼殻パネルアーチは、 型鋼を格子状に組み合わせた四角形状の構造体の上面と
    下面に鋼板を張り合わせた曲面形状の鋼殻パネルが、 トンネルの周方向に複数枚連結されることにより構成さ
    れることを特徴とする大断面合成アーチトンネル。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の大断面合成アーチトンネ
    ルにおいて、前記アーチ部の支持部は、 該アーチ部の奥行き方向に延在するH型鋼よりなる定着
    横梁の一方のフランジが前記アーチ部の周方向の端部に
    固定されて、他方のフランジが締結手段を介して側壁コ
    ンクリートに支持されることを特徴とする大断面合成ア
    ーチトンネル。
  4. 【請求項4】 型鋼を格子状に組み合わせた四角形状の
    構造体の、上面及び下面の各々に鋼板を取り付けた曲面
    形状の鋼殻パネルを、地組みによりトンネルの周方向に
    数枚連結させて鋼殻パネルアーチを形成する工程と、 該鋼殻パネルアーチを締結手段を介して側壁コンクリー
    トに固定するとともに、隣り合う鋼殻パネルアーチ同士
    を連結して前記鋼殻部を形成する工程と、 該鋼殻部内の空間に、高流動コンクリートを打設して、
    鋼コンクリートサンドイッチ構造よりなる前記アーチ部
    を形成する工程と、 よりなることを特徴とする大断面合成アーチトンネルの
    施工方法。
  5. 【請求項5】 請求項5記載の大断面合成アーチトンネ
    ルの施工方法において、型鋼を格子状に組み合わせた四
    角形状の構造体の、上面及び下面の各々に鋼板を取り付
    けた曲面形状の鋼殻パネルを、トンネルの周方向に数枚
    連結させて鋼殻パネルアーチを形成する工程を、ベント
    を用いて側壁コンクリート上で直接実施することを特徴
    とする大断面合成アーチトンネルの施工方法。
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