JP2719437B2 - 写真焼付方法 - Google Patents

写真焼付方法

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JP2719437B2 JP2246539A JP24653990A JP2719437B2 JP 2719437 B2 JP2719437 B2 JP 2719437B2 JP 2246539 A JP2246539 A JP 2246539A JP 24653990 A JP24653990 A JP 24653990A JP 2719437 B2 JP2719437 B2 JP 2719437B2
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真焼付方法に係り、特に被写体照明光の光
質によって色再現に偏色が生じないようにした写真焼付
方法に関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕
一般に、フイルム画像を印画紙に焼付けるときの焼付
露光量は、フイルムが撮影時に被写体から受けた光量に
よって決定され、1コマ毎に異っている。色再現性の良
好なプリントを得るためには、撮影条件に応じた焼付露
光量の補正が必要となる。このため、従来では、撮影光
質や光源光量をフイルム画面外に記録し、これらの情報
に基づいて焼付露光量を補正している(特開昭51−1176
32号公報、特開昭52−13333号公報)。しかしながら、
背景(例えば、赤いカーテン、青空)からの光の除去を
完全に行うことができず、また現像条件等によって撮影
光質情報が変化することがあるため、光質を正確に推定
することができず、被写体照明光の光質の変化によって
色再現性が悪化する、という問題がある。また、特開昭
59−214023号公報および特開昭64−6933号公報には、シ
ヤツタースピード、絞り、日付、時刻、場所、タイト
ル、異種光源下での撮影か否か等のデータをフイルムに
記録して焼付露光量決定に利用することが開示されてい
る。しかしながら、被写体照明光の光質を推定するアル
ゴリズムまでは開示されていないので光質を正確に推定
することができず、上記と同様の問題が発生する。ま
た、プリンターマンの検定作業によって被写体照明光の
光質を判定することも行われているが、判定精度を向上
させるためには長期間の経験が必要であり、実際には判
定が容易なタングステン光のみを検出しているにすぎな
い。
上記問題点を解決するために本発明者等は、撮影月日
時刻、撮影光量値および撮影時のストロボ使用の有無を
示す情報から被写体照明光の光質を推定して焼付ける写
真焼付方法を既に提案している(特願平1−293650
号)。しかしながら、上記技術では、海外で撮影された
フィルムを日本でプリントする場合等のように、プリン
ト作成場所より遠く離れた場所で撮影されたフィルムの
光質を推定する場合には精度が低下する、という問題が
あった。
本発明は上記問題点を解決すべく成されたもので、遠
隔地で撮影されたフィルムの被写体照明光の光質を正確
に推定し、色再現性の良好なプリントを作成することが
できる写真焼付方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、撮影時のストロ
ボ使用の有無を示す情報から被写体照明光がストロボ光
か否かを推定し、被写体照明光がストロボ光であると推
定された場合に被写体照明光をストロボ光として光質を
推定すると共に、被写体照明光がストロボ光でないと推
定された場合に撮影月日時刻と撮影地域とを示す情報及
び撮影光量値を示す撮影時に記録された情報の少なくと
も一方に基づいて被写体照明光の色温度を推定し、推定
した色温度により被写体照明光の光質を推定し、推定し
た光質に応じて焼付露光量を定めてフイルム画像を印画
紙に焼付けるようにしたものである。
推定する光質は、ストロボ光、低色温度光、蛍光灯光
および昼光の少なくとも2つ以上とすることができる。
また、撮影時のストロボ使用の有無の情報から被写体
照明光がストロボ光か否かを推定し、被写体照明光がス
トロボ光でないと推定された状態で撮影月日時刻と撮影
地域を示す情報とから被写体照明光が低色温度光か否か
を推定し、被写体照明光がストロボ光でないと推定され
た状態で撮影光量値を示す情報と画像濃度の特徴量とか
ら被写体照明光が蛍光灯光か否かを推定することができ
る。
〔作用〕
本発明では、撮影月日時刻と撮影地域とを示す情報及
び撮影光量値を示す撮影時に記録された情報の少なくと
も一方と、撮影時のストロボ使用の有無を示す情報とか
ら被写体照明光の光質を推定している。すなわち、撮影
時のストロボ使用の有無を示す情報から被写体照明光が
ストロボ光か否かを推定する。被写体照明光がストロボ
光であると推定された場合には被写体照明光をストロボ
光として光質を推定すると共に、被写体照明光がストロ
ボ光でないと推定された場合には撮影月日時刻と撮影地
域とを示す情報及び撮影光量値を示す撮影時に記録され
た情報の少なくとも一方に基づいて被写体照明光の色温
度を推定する。その推定した色温度により被写体照明光
の光質を推定している。ストロボを使用した撮影は平均
して全シヨツト数の40%にも及ぶので、ストロボ使用の
有を示す情報から全シヨツト数の約40%のシヨツトの被
写体照明光の光質を正確に推定することができる。スト
ロボを使用していないときには、撮影月日時刻と撮影地
域を示す情報から撮影地域の季節、撮影時刻等を認識す
ることができ、晴天であればこれらの情報から被写体照
明光の色温度を正確に推定することができ、従って被写
体照明光の光質を正確に推定することができる。また、
ストロボを使用していないときの撮影光量値、すなわち
LV値(EV値)を示す情報と、撮影月日時刻と撮影地域を
示す情報から撮影地域の天候、日向、日陰等を判断して
色温度を正確に推定して被写体照明光の光質を推定する
ことができる。また、ストロボを使用していない状態で
は、LV値の大きさと画像特徴量とから被写体照明光が蛍
光灯光か否かを推定することができる。
そして、上記のように光質を推定した後に、推定した
光質に応じて焼付露光量を定め、フイルム画像を印画紙
に焼付ける。焼付露光量を定める場合には、光質別に焼
付露光量を定めるのがよい。
また、被写体照明光の色温度が変化すると、プリント
に再現される色味は、第2図の破線L上を変化する。第
2図は、R、G、B、Y(イエロー)、C(シアン)、
M(マゼンタ)軸で表される色座標を示すものである。
従って、フイルム画像の画像濃度に基づいて定めた焼付
露光量を補正してフイルム画像を印画紙に焼付ける場合
には、第2図の破線L上の画像濃度またはこの破線Lを
含む所定範囲内(例えば、第2図の斜線領域R1またはR
2)の画像濃度、すなわち被写体照明光の色温度の変化
に応じて色再現に偏色が発生する画像濃度、の補正度合
を光質別に変更すれば、被写体照明光の色温度に対応し
た色味をプリント上に表現することができる。なお、こ
のとき被写体照明光の色温度の変化に応じて色再現に偏
色が発生しない画像濃度の補正は従来と同様に行なう。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、撮影月日時刻、
撮影地域、撮影光量値、撮影時のストロボ使用の有無を
示す情報から被写体照明光の色温度を推定し推定した色
温度から光質を推定しているため、如何なる地域で如何
なる状態で撮影されたフィルムであっても被写体照明光
の光質を正確に推定することができ、これによって色再
現性の良好なプリントを得ることができる、という効果
が得られる。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。本実施例は、カラー写真焼付装置(プリンタ)に本
発明を適用したものである。第3図に示すように、ネガ
フイルム20を焼付部に搬送するネガキヤリア12の下方に
は、ミラーボツクス18およびハロゲンランプを備えたラ
ンプハウス10が配置されている。ミラーボツクス18とラ
ンプハウス10との間には、調光フイルタ60が配置されて
いる。調光フイルタ60は、周知のようにY(イエロー)
フイルタ、M(マゼンタ)フイルタ及びC(シアン)フ
イルタの3つの色フイルタで構成されている。
ネガキヤリア12の上方には、レンズ22、ブラツクシヤ
ツタ24およびカラーペーパ26が順に配置されており、ラ
ンプハウス10から照射されて調光フイルタ60、ミラーボ
ツクス18およびネガフイルム20を透過した光線がレンズ
22によってカラーペーパ26上に結像するように構成され
ている。
上記の結像光学系の光軸に対して傾斜した方向でかつ
ネガフイルム20の画像濃度を測光可能な位置に、ネガ画
像を多数個に分割して測光する2次元イメージセンサ30
が配置されている。
ネガフイルム20のパーフォレーションは省略され、こ
のパーフォレーションが存在していた位置には、第4図
に示すように、ストロボ使用有を示す情報34、LV値を示
す情報35が記録されると共に、写真撮影月日、時刻を示
す撮影時情報36および写真撮影地域を示す撮影地域情報
37が焼付けられている。ストロボ使用有を示す情報34
は、ストロボを使用したときにマーク等によって記録さ
れ、LV値を示す情報35は撮影時のLV値がバーコードで記
録される。なお、ストロボを使用していないときにはス
トロボ使用有を示す情報を記録する位置には何も記録さ
れない。また、撮影時情報36としては、写真撮影月日
(年を加えてもよい)および撮影時刻が使用され、この
撮影時情報はカメラの日付、時刻写し込み機構を利用し
て写真撮影時に焼付けられる。また、撮影地域情報37と
しては、写真撮影を行った地域が、南半球であるか北半
球であるかを識別する地域コードSまたはNと高緯度
H、中緯度M、低緯度Lを識別する緯度コードH、M、
Lが用いられる。なお、撮影地域情報としてコードSま
たはNのみを用いてもよく、国名コードあるいは日本国
内の地域コードを単独で用いてもよい。この撮影地域情
報は、撮影時にフィルムに焼付けられるが、カメラに切
換えスイッチを設けておき、撮影地域および緯度に応じ
て切換えることにより自動的に焼付けるようにするのが
よい。
第4図では情報を英字、数字、バーコード、マークで
記録したが、全部の情報を英字、数字、バーコードまた
はマークのいずれか一種で記録してもよく、また発光ダ
イオード等で表示される光学マークを用いてもよい。さ
らにまた、フイルム上へ情報を記録する位置は第4図の
位置に限定されることはなく、例えば、フイム画像コマ
間、一方のパーフオレーシヨンをなくしこの部分に情報
記録部を設けて、この情報記録部へ記録してもよい。ま
た、従来のパーフォレーションを備えたフィルムを用い
てもよい。
ネガキヤリア12の上流側で、フイルムに記録された情
報を読取り可能な位置には、ストロボ使用有を示す情報
34およびLV値情報35を光学的に読取る第1のセンサ14
と、撮影時情報36および撮影地域情報37を光学的に読取
る第2のセンサ16とが配置されている。第1のセンサ1
4、第2のセンサ16および2次元イメージセンサ30はマ
イクロコンピユータで構成された制御回路28に接続され
ている。制御回路28には、データ等を入力するためのキ
ーボード32が接続されている。また、制御回路28は、調
光フイルタ60を制御するように接続されている。
次に、本実施例の、マイクロコンピユータによる焼付
制御ルーチンについて説明する。
第1図は本実施例の焼付処理ルーチンを示すもので、
ステツプ100において第1のセンサ14、第2のセンサ16
および2次元イメージセンサ30によって検出された情報
を読み込む。ステツプ102においてストロボ使用有を示
す情報34が存在するか否かを判断してストロボの使用が
あったか否かを判断し、ストロボの使用有のときはステ
ツプ106へ進み、ストロボ使用無のときはステツプ104で
被写体照明光の色温度の推定、すなわち光質の推定を行
った後、ステツプ106へ進む。なお、色温度の推定ルー
チンの詳細については後述する。ステツプ106では推定
された光質に応じてカラーコレクシヨン値Cj、定数Kj等
を演算し、ステツプ108において例えば下記(1)式に
基づいて露光コントロール値Ejを演算する。そして、ス
テツプ110において露光コントロール値Ejに基づいて調
光フイルタ60を制御することによって焼付を行う。
logEj=Sj{Cj(dj−dwj)+dwj}+Kj …(1) ただし、 であり、 j:R、G、Bのいずれかを表す1〜3のいずれかの数 Dj:個々のフイルム画像コマの画像濃度(例えば、全
画面平均濃度) NDj:標準ネガフイルム又は多数のフイルムコマの平均
画像濃度(例えば、平均全画面濃度) Sj:スロープコントロール値 Cj:カラーコレクシヨン値 Kj:プリンタ、フイルム、印画紙特性に依存する定数 Ej:焼付光量に対応する露光コントロール値 である。
また、上記ステツプ106の光質に応じたカラーコレク
シヨン値Cj、定数Kj、スロープコントロール値Sj等は次
のように変更される。
ストロボ光の場合 相反則不軌特性の変化を補正するためにスロープコ
ントロール値Sjを変更する。
色温度の変化による感度バランスを補正するために
カラーコレクシヨン値Cj、定数Kjを変更する。
シーンの相違を補正するために、平均画像濃度NDj
を変更する。
低色温度光、蛍光灯光 色温度の変化による感度バランスを補正するために
カラーコレクシヨン値Cj、定数Kjを変更する。
シーンの相違を補正するために、平均画像濃度NDj
を変更する。
また、推定された色温度に基づいて被写体照明光の色
温度の変化によって色味が変化する画像濃度のカラーコ
レクシヨン値Cjを設定する。このカラーコレクシヨン値
Cjは、推定された色温度が所定値以下のとき、すなわち
被写体が低色温度光(例えば、夕日、タングステン光
等)で照明されているときには、カラーコレクシヨン値
Cjによる補正が弱くまたは無補正になるような値に設定
される。すなわち、ロワードコレクシヨンで焼付けられ
るように設定される。例えば、カラーコレクシヨン値Cj
≒0.5とすると、カラーフエリアの補正は実行されるが
光源色補正がされなくなり、タングステン光は強いYR味
となって色再現される。また弱いハイコレクシヨンの場
合、例えばカラーコレクシヨン値Cj=1.3のときには、
カラーフエリア補正が行われず光源色補正のみが行われ
るようになり、被写体照明光がタングステン光の場合に
はタングステン色が残存することになる。以上のように
カラーコレクシヨン値による補正を弱くまたは無補正す
ることにより、被写体照明光の色がプリントに反映さ
れ、作画意図に応じたプリントを作成することができ
る。推定された色温度が高色温度光(例えば、曇天、日
陰等)のときには補正が強くなるように設定される。例
えば、カラーコレクシヨン値Cjを2.0に設定すると、上
記と同様に光源補正のみが行われタングステン光は昼光
色にプリントされる。
なお、このとき、被写体照明光の色温度によって色味
が変化しない画像濃度(第2図の斜線部以外の画像濃
度)のカラーコレクシヨンCjはステツプ104と同様の値
に設定される。
第5図においてベクトルAは、カラーコレクシヨン値
Cjを小さく(例えば0.5)したときの被写体照明光の色
味を含む画像濃度が露光コントロール値に寄与する度合
を示すものであり、ベクトルA′はカラーコレクシヨン
値が1より少し大きい(例えば、1.3)ときの画像濃度
の露光コントロール値への寄与の大きさを示すものであ
り、ベクトルA″はカラーコレクシヨン値が大きい(例
えば、2.0)のときの画像濃度の露光コントロール値へ
の寄与の大きさを示すものである。図から理解されるよ
うにカラーコレクシヨン値が大きくなるにしたがって画
像濃度が平均画像濃度abに近くなるように補正される。
以上のように、被写体照明光、すなわち撮影光の光質
に応じて平均画像濃度NDj、スロープコントロール値S
j、カラーコレクシヨン値Cjの少なくとも1つ以上の条
件を定めておき、光質に応じて選択して焼付露光量を演
算する。
次に、ステップ104の色温度推定方法について説明す
る。まず、第6図および第7図を参照して第1の推定方
法を説明する。この場合には、フイルムの被写体撮影画
面に対応する画面外の位置に被写体露光量と同量または
被写体露光量に対して一定比率の露光量で被写体照明光
を露光して光源色情報としておく。第7図は、画面外の
被写体照明光による露光量濃度(光源色濃度)LDjと平
均画像濃度NDjとの差と画像濃度jとの関係を示すもの
である。第7図から理解されるように、色差LDj−NDjと
色jとの関係は、被写体照明光の色温度が低いときには
傾きが正の直線Bになり、色温度が高いときには傾きが
負の直線Dになり、標準色温度のときにはj軸と平行な
直線Cになる。また、被写体照明光が蛍光灯光の場合に
は上に凸の曲線Aになる。したがって、第6図に示す色
温度推定ルーチンでは、ステツプ120で光源色濃度LDj、
平均画像濃度NDj、画像濃度jを取込み、ステツプ122に
おいて取り込んだデータに基づいて取り込んだデータが
直線B〜Dを示すか曲線Aを示すかを演算によって判定
する。次のステツプ124では、判定結果が直線を示すか
否かを判断し、直線でない場合、すなわち曲線の場合に
はステツプ126において光質が蛍光灯光であると判断し
てRAMの所定エリアに記憶する。
ステツプ124で直線と判断されたときには、ステツプ1
28およびステツプ132で傾きが正か負かまたは0かを判
定し、傾きが正の場合はステツプ130で低色温度光(例
えば、色温度が4500K以下の光)と判断し、傾きが負の
場合はステツプ136において高色温度光(例えば、色温
度が6000K以上の光)と判断し、傾きが0の場合にはス
テツプ134において標準光(例えば、色温度が4500〜600
0Kの光)と判断して各々RAMの所定エリアに記憶する。
第2の色温度推定方法は、画像平均濃度R、G、Bを
用いる方法である。第8図に示すように、色差R−Gを
横軸、色差G−Bを縦軸とすると、第1象限に存在する
領域Pは低色温度光の色差の存在領域であり、第3象限
に存在する領域Qは高色温度光の色差の存在領域であ
る。従って、平均画像濃度の差G−B、R−Gが領域
P、Qのいずれに属するかを判断すれば、被写体照明光
の色温度が高いか低いか、すなわち被写体照明光の光質
を判断することができる。
次に色温度推定の第3の方法について説明する。この
方法は、撮影時情報および撮影地域情報を用いるもので
ある。この方法を利用する場合には、プリンタに北半球
の各月日における、平均的日の出時刻SQN、平均的日の
入り時刻SIN、太陽が高くなるまでの時間XN、南半球の
各月日における、日の出時刻SQS、日の入り時刻SIS、太
陽が高くなるまでの時間XSを各々初期値として記憶して
おく。北半球の時間XNは、例えば、夏期(6月〜8月)
の場合1、冬季(12月〜2月)の場合3、緯度情報から
定まる地域が南部(低緯度)の場合1、中部(中緯度)
の場合2、北部(高緯度)の場合3に設定され、南半球
の場合は夏期(12月〜2月)の場合1、冬季(6月〜8
月)の場合3、地域が南部(高緯度)の場合3、中部
(中緯度)の場合2、北部(低緯度)の場合1に設定さ
れる。
第9図を参照して色温度推定ルーチンを説明する。ス
テツプ140において撮影時情報36と撮影地域情報37とを
取込むことによって、撮影月日、撮影時刻T、地域コー
ド、緯度コードを取込み、ステップ138において地域コ
ードが北半球を示しているか否かを判断する。北半球の
場合にはステツプ139において撮影月日に対応する日の
出時刻SQN、日の入り時刻SINおよび緯度コードに対応す
る時間XNを取り込み、ステップ140において日の出時刻S
QN、日の入り時刻SIN、時間XNを各々日の出時刻SQ、日
の入り時刻SI、時間Xに置き換える。一方、南半球と判
断された時は撮影月日に対応する日の出時刻SQS、日の
入り時刻SISおよび緯度コードに対応する時間XSを取込
み、ステップ142においてこれらを上記と同様にSQ、S
I、Xに置換える。ステツプ144では、撮影時刻Tと日の
出から時間X経過した時刻SQ+Xとを比較し、ステツプ
146において撮影時刻Tと日の入りよりX時間前の時刻S
I−Xとを比較する。SQ+X≦T≦SI−Xのときは被写
体照明光が昼光であると判断し、ステツプ148で昼光で
ある旨をRAMに記憶し、ステツプ150において上記で説明
した色温度推定方法等を用いて色温度を推定する。
T<SQ+Xのときは、ステツプ152およびステツプ154
において撮影時刻Tと、日の出1時間前の時刻SQ−1.
0、日の出より0.5時間前の時刻SQ−0.5とを比較する。
T<SQ−1.0のときは夜間と判断してステツプ150へ進
む。また、SQ−1.0≦T≦SQ−0.5のときは、日の出前30
分から1時間前であるためステツプ158で色温度が高
い、すなわち被写体照明光が高色温度光であると判断す
る。またSQ+X<T≦SQ−0.5のときは日の出30分前か
ら太陽が高くなるまでの時間であるためステップ156に
おいて色温度が低い、すなわち被写体照明光が低色温度
光であると判断する。
T>SI−Xのときは上記と同様に日の入りから0.5時
間経過した時刻SI+0.5と日の入りから1時間経過した
時刻SI+1.0と撮影時刻Tとを各々比較する。そして、
撮影時刻Tが日の入りから1.0時間を越えて経過してい
れば夜間と判断してステツプ150へ進み、日の入り後0.5
時間から1時間経過するまでの時刻では色温度が高い
(高色温度光)と判断しステツプ166へ進み、SI−X<
T≦SI+0.5のときは色温度が低い(低色温度光)と判
断してステツプ164へ進み、各々の色温度をRAMに記憶す
る。
なお、上記では撮影地域を示す情報として南半球か北
半球かを示す情報および緯度情報を用いたが、南半球か
北半球かを示す情報のみ用いてもよく、国名コードと緯
度情報とを用いてもよい。また、特定国でのみ使用され
る場合にはその国の地域コードを用いてもよい。すなわ
ち、要するにカメラが地球上のどの地点で使用されたか
を示す情報をフィルムに記録しておけばよい。
次に色温度推定の第4の方法について第10図を参照し
て説明する。この方法は、LV値(EV値)、すなわち撮影
時の光量値を用いるもので、通常、低色温度光は明るく
なく、LV値が小さいことを利用してイエローのバツクと
低色温度光とを区別するものである。ステツプ170でLV
値が所定値以上か否かを判断し、LV値が所定値以上のと
きには色温度が高い(高色温度光)と判断してステツプ
172においてRAMに記憶する。また、LV値が所定値未満の
ときには、上記で説明した他の方法で色温度を推定す
る。
次に色温度(光質)推定の第5の方法を第11図に基づ
いて説明する。ステツプ180でLV値が所定値(例えば、
4)未満か否かを判断し、LV値が所定値以下のときはス
テツプ182で画像特徴量、例えば、G濃度を演算する。
次のステツプ184ではG濃度からG味か否かを判断し、
G味のときは蛍光灯光と判断してRAMに記憶する。一
方、LV値が所定値以上のとき、G味でないときはステツ
プ186において上記で説明した他の方法で色温度を推定
する。
上記の第2の方法と第4の方法とを組み合わせるかま
たは第2、第3および第4の方法を組み合わせるかまた
は第1、第2、第3および第4の方法を組み合わせるこ
とによってタングステン光または蛍光灯光か否かあるい
はそれ以外の色温度かを精度よく推定する。
なお、上記ではストロボ使用有を示す情報、撮影時情
報等をフイルムに記録する例について説明したが、フイ
ルムに連結した磁気記録部又はフイルムに磁気カード、
ICカード、IC等の記憶手段を付随させてこの記憶手段に
記憶するようにしてもよい。また、磁気テープをフィル
ムに貼着してもよく、フィルムに透明磁気塗料を塗布し
てこれらの磁気材料部分に記憶してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の焼付処理ルーチンを示す流れ
図、第2図は被写体照明光の色温度の変動によって生ず
る色再現の偏色方向を示す線図、第3図は本発明が適用
可能なカラー自動焼付装置の概略図、第4図は作画情
報、撮影時情報等を記憶したフイルムの平面図、第5図
はカラーコレクシヨン値を変更したときの画像データの
寄与度合を説明するための線図、第6図は色温度を推定
する第1の方法のルーチンを示す流れ図、第7図はこの
第1の方法を説明するための線図、第8図は色温度推定
の第2の方法を説明するための線図、第9図は色温度推
定の第3の方法のルーチンを示す流れ図、第10図は色温
度推定の第4の方法のルーチンを示す流れ図、第11図は
色温度推定の第5の方法のルーチンを示す流れ図、であ
る。 20……ネガフイルム、 26……印画紙、 30……イメージセンサ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影時のストロボ使用の有無を示す情報か
    ら被写体照明光がストロボ光か否かを推定し、被写体照
    明光がストロボ光であると推定された場合に被写体照明
    光をストロボ光として光質を推定すると共に、被写体照
    明光がストロボ光でないと推定された場合に撮影月日時
    刻と撮影地域とを示す情報及び撮影光量値を示す撮影時
    に記録された情報の少なくとも一方に基づいて被写体照
    明光の色温度を推定し、推定した色温度により被写体照
    明光の光質を推定し、推定した光質に応じて焼付露光量
    を定めてフイルム画像を印画紙に焼付ける写真焼付方
    法。
  2. 【請求項2】撮影時のストロボ使用の有無を示す情報か
    ら被写体照明光がストロボ光か否かを推定し、被写体照
    明光がストロボ光でないと推定された場合に、撮影月日
    時刻と撮影地域を示す情報から被写体照明光が低色温度
    光か否かを推定すること、撮影月日時刻と撮影地域とを
    示す情報及び撮影光量値を示す情報から被写体照明光の
    色温度を推定すること、撮影光量値を示す情報と画像濃
    度の特徴量とから被写体照明光が蛍光灯光か否かを推定
    することの何れかにより被写体照明光の光質を推定し、
    推定した光質に応じて焼付露光量を定めてフイルム画像
    を印画紙に焼付ける写真焼付方法。
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