JP2547871B2 - 写真焼付方法 - Google Patents

写真焼付方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真焼付方法に係り、特に被写体照明光の光
質によって色再現に偏色が生じないようにした写真焼付
方法に関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕
一般に、フイルム画像を印画紙へ焼付けるときの焼付
露光量は、フイルムが撮影時に被写体から受けた光量に
よって決定され、1コマ毎に異っている。色再現性の良
好なプリントを得るためには、撮影条件に応じた焼付露
光量の補正が必要となる。このため、従来では、撮影光
質や光源光量をフイルム画面外に記録し、これらの情報
に基づいて焼付露光量を補正している(特開昭51−1176
32号公報、特開昭52−13333号公報)。しかしながら、
背景(例えば、赤いカーテン、青空)からの光の除去を
完全に行うことができず、また現像条件等によって撮影
光質情報が変化することがあるため、光質を正確に推定
することができず、被写体照明光の光質の変化によって
色再現性が悪化する、という問題がある。また、特開昭
59−214023号公報および特開昭64−6933号公報には、シ
ヤツタースピード、絞り、日付、時刻、場所、タイト
ル、異種光源下での撮影か否か等のデータをフイルムに
記録して焼付露光量決定に利用することが開示されてい
る。しかしながら、被写体照明光の光質を推定するアル
ゴリズムまでは開発されていないので光質を正確に推定
することができず、上記と同様の問題が発生する。ま
た、プリンターマンの検定作業によって被写体照明光の
光質を判定することも行われているが、判定精度を向上
させるためには長期間の経験が必要であり、実際には判
定が容易なタングステン光のみを検出しているにすぎな
い。
本発明は上記問題点を解決すべく成されたもので、被
写体照明光の光質を正確に推定し、色再現性の良好なプ
リントを作成することができる写真焼付方法を提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、撮影月日時刻、
撮影光量値および撮影時のストロボ使用の有無を示す情
報から被写体照明光の光質を推定し、推定した光質に応
じて焼付露光量を定めてフイルム画像を印画紙に焼付け
るようにしたものである。
推定する光質は、ストロボ光、低色温度光、蛍光灯光
および昼光の少なくとも2つ以上とすることができる。
また、撮影時のストロボ使用の有無の情報から被写体
照明光がストロボ光か否かを推定し、被写体照明光がス
トロボ光でないと推定された状態で撮影月日時刻を示す
情報から被写体照明光が低色温度光か否かを推定し、被
写体照明光がストロボ光でないと推定された状態で撮影
光量値を示す情報と画像濃度の特徴量とから被写体照明
光が蛍光灯光か否かを推定することができる。
〔作用〕
本発明では、撮影月日時刻、撮影光量値および撮影時
のストロボ使用の有無を示す情報から被写体照明光の光
質を推定している。ストロボを使用した撮影は平均して
全シヨツト数の40%にも及ぶので、ストロボ使用の有無
を示す情報から全シヨツト数の約40%のシヨツトの被写
体照明光の光質を正確に推定することができる。ストロ
ボを使用していないときには、撮影月日時刻を示す情報
から季節、撮影時刻等を確認することができ、晴天であ
ればこれらの情報から被写体照明光の色温度を正確に推
定することができ、従って被写体照明光の光質を正確に
推定することができる。また、ストロボを使用していな
いときの撮影光量値、すなわちLV値(EV値)を示す情報
と撮影月日時刻を示す情報とから天候、日向、日陰等を
判断して色温度を正確に推定して被写体照明光の光質を
推定することができる。また、ストロボを使用していな
い状態では、LV値の大きさと画像特徴量とから被写体照
明光が蛍光灯光か否かを推定することができる。
そして、上記のように光質を推定した後に、推定した
光質に応じて焼付露光量を定め、フイルム画像を印画紙
に焼付ける。焼付露光量を定める場合には、光質別に焼
付露光量を定めるのがよい。
また、被写体照明光の色温度が変化すると、プリント
に再現される色味は、第2図の破線L上を変化する。第
2図は、R、G、B、Y(イエロー)、C(シアン)、
M(マゼンタ)軸で表される色座標を示すものである。
従って、フイルム画像の画像濃度に基づいて定めた焼付
露光量を補正してフイルム画像を印画紙に焼付ける場合
には、第2図の破線L上の画像濃度またはこの破線Lを
含む所定範囲内(例えば、第2図の斜線領域R1またはR
2)の画像濃度、すなわち被写体照明光の色温度の変化
に応じて色再現に偏色が発生する画像濃度の補正度合、
を光質別に変更すれば、被写体照明光の色温度に対応し
た色味をプリント上に表現することができる。なお、こ
のとき被写体照明光の色温度の変化に応じて色再現に偏
色が発生しない画像濃度の補正は従来と同様に行なう。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、撮影月日時刻、
撮影光量値および撮影時のストロボ使用の有無を示す情
報から被写体照明光の光質を推定しているため、被写体
照明光の光質を正確に推定することができ、これによっ
て色再現性の良好なプリントを得ることができる、とい
う効果が得られる。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。本実施例は、カラー写真焼付装置(プリンタ)に本
発明を適用したものである。第3図に示すように、ネガ
フイルム20を焼付部に搬送するネガキヤリア12の下方に
は、ミラーボツクス18およびハロゲンランプを備えたラ
ンプハウス10が配置されている。ミラーボツクス18とラ
ンプハウス10との間には、調光フイルタ60が配置されて
いる。調光フイルタ60は、周知のようにY(イエロー)
フイルタ、M(マゼンタ)フイルタ及びC(シアン)フ
イルタの3つの色フイルタで構成されている。
ネガキヤリア12の上方には、レンズ22、ブラツクシヤ
ツタ24およびカラーペーパ26が順に配置されており、ラ
ンプハウス10から照射されて調光フイルタ60、ミラーボ
ツクス18およびネガフイルム20を透過した光線がレンズ
22によってカラーペーパ26上に結像するように構成され
ている。
上記の結像光学系の光軸に対して傾斜した方向でかつ
ネガフイルム20の画像濃度を測光可能な位置に、ネガ画
像を多数個に分割して測光する2次元イメージセンサ30
が配置されている。
ネガフイルム20には、第4図に示すように、ストロボ
使用有を示す情報34、LV値を示す情報35が記録されると
共に、写真撮影月日、時刻を示す撮像時情報36が焼付け
られている。ストロボ使用有を示す情報34は、ストロボ
を使用したときにマーク等によって記録され、LV値を示
す情報35は撮影時のLV値がバーコードで記録される。ま
た、撮影時情報36としては、写真撮影月日(年を加えて
もよい)および撮影時刻が使用され、この撮影時情報は
カメラの日付、時刻写し込み機構を利用して写真撮影時
に焼付けられる。
第4図では情報を数字、バーコード、マークで記録し
たが、全部の情報を数字、バーコードまたはマークのい
ずれか一種で記録してもよく、また発光ダイオード等で
表示される光学マークを用いてもよい。さらにまた、フ
イルム上へ情報を記録する位置は第4図の位置に限定さ
れることはなく、例えば、フイルム画像コマ間、一方の
パーフオレーシヨンをなくしこの部分に情報記録部を設
けて、この情報記録部へ記録してもよい。
ネガキヤリア12の上流側で、フイルムに記録された情
報の読取り可能な位置には、ストロボ使用有を示す情報
34およびLV値情報35を光学的に読取る第1のセンサ14
と、撮影時情報36を光学的に読取る第2のセンサ16とが
配置されている。第1のセンサ14、第2のセンサ16およ
び2次元イメージセンサ30はマイクロコンピユータで構
成された制御回路28に接続されている。制御回路28に
は、データ等を入力するためのキーボード32が接続され
ている。また、制御回路28は、調光フイルタ60を制御す
るように接続されている。
次に、本実施例の、マイクロコンピユータによる焼付
制御ルーチンについて説明する。
第1図は本実施例の焼付処理ルーチンを示すもので、
ステツプ100において第1のセンサ14、第2のセンサお
よび2次元イメージセンサ30によって検出された情報を
読み込む。ステツプ102においてストロボ使用有を示す
情報34に基づいてストロボの使用があったか否かを判断
し、ストロボの使用有のときはステツプ106へ進み、ス
トロボ使用無のときはステツプ104で被写体照明光の色
温度の推定、すなわち光質の推定を行った後、ステツプ
104へ進む。なお、色温度の推定ルーチンの詳細につい
ては後述する。ステツプ106では推定された光質に応じ
てカラーコレクシヨン値Cj、定数Kj等を演算し、ステツ
プ108において例えば下記(1)式に基づいて露光コン
トロール値Ejを演算する。そして、ステツプ110におい
て露光コントロール値Ejに基づいて調光フイルタ60を制
御することによって焼付を行う。
logEj=Sj{Cj(dj−dwj) +dwj}+Kj ……(1) ただし、 dj=Di−NDj ……(2) であり、 j:R、G、Bのいずれかを表す1〜3のいずれかの数 Dj:個々のフイルム画像コマの画像濃度(例えば、全画
像平均濃度) NDj:標準ネガフイルム又は多数のフイルムコマの平均画
像濃度(例えば、平均全画面濃度) Sj:スロープコントロール値 Cj:カラーコレクシヨン値 Kj:プリンタ、フイルム、印画紙特性に依存する定数 Ei:焼付光量に対応する露光コントロール値 である。
また、上記ステツプ106の光質に応じたカラーコレク
シヨン値Cj、定数Kj、スロープコントロール値Sj等は次
のように変更される。
ストロボ光の場合 相反則不軌特性の変化を補正するためにスロープコ
ントロール値Sjを変更する。
色温度の変化による感度バランスを補正するために
カラーコレクシヨン値Cj、定数Kjを変更する。
シーンの相違を補正するために、平均画像濃度NDj
を変更する。
低色温度光、蛍光灯光 色温度の変化による感度バランスを補正するために
カラーコレクシヨン値Cj、定数Kjを変更する。
シーンの相違を補正するために、平均画像濃度NDj
を変更する。
また、推定された色温度に基づいて被写体照明光の色
温度の変化によって色味が変化する画像濃度のカラーコ
レクシヨン値Cjを設定する。このカラーコレクシヨン値
Cjは、推定された色温度が所定値以下のとき、すなわち
被写体が低色温度光(例えば、夕日、タングステン光
等)で照明されているときには、カラーコレクシヨン値
Cjによる補正が弱くまたは無補正になるような値に設定
される。すなわち、ロワードコレクシヨンで焼付けられ
るように設定される。例えば、カラーコレクシヨン値Cj
≒0.5とすると、カラーフエリアの補正は実行されるが
光源色補正がされなくなり、タングステン光は強いYR味
となって色再現さ推定された色温度に基づいて被写体照
明光の色温度の変化によって色味が変化する画像濃度の
カラーコレクシヨン値Cjを設定する。このカラーコレク
シヨン値Cjは、推定された色温度が所定値以下のとき、
すなわち被写体が低色温度光(例えば、夕日、タングス
テン光等)で照明されているときには、カラーコレクシ
ヨン値Cjによる補正が弱くまたは無補正になるような値
に設定される。すなわち、ロワードコレクシヨンで焼付
けられるように設定される。例えば、カラーコレクシヨ
ン値Cj≒0.5とすると、カラーフエリアの補正は実行さ
れるが光源色補正がされなくなり、タングステン光は強
いYR味となって色再現される。また弱いハイコレクシヨ
ンの場合、例えばカラーコレクシヨン値Cj=1.3のとき
には、カラーフエリア補正が行われず光源色補正のみが
行われるようになり、被写体照明光がタングステン光の
場合にはタングステン色が残存することになる。以上の
ようにカラーコレクシヨン値による補正を弱くまたは無
補正することにより、被写体照明光の色がプリントに反
映され、作画意図に応じたプリントを作成することがで
きる。推定された色温度が高色温度光(例えば、曇天、
日陰等)のときには補正が強くなるように設定される。
例えば、カラーコレクシヨン値Cjを2.0に設定すると、
上記と同様に光源補正のみが行われタングステン光は昼
光色にプリントされる。
なお、このとき、被写体照明光の色温度によって色味
が変化しない画像濃度(第2図の斜線部以外の画像濃
度)のカラーコレクシヨンCjはステツプ104と同様の値
に設定される。
第5図においてベクトルAは、カラーコレクシヨン値
Cjを小さく(例えば0.5)したときの被写体照明光の色
味を含む画像濃度が露光コントロール値に寄与する度合
を示すものであり、ベクトルA′はカラーコレクシヨン
値が1より少し大きい(例えば、1.3)ときの画像濃度
の露光コントロール値への寄与の大きさを示すものであ
り、ベクトルA″はカラーコレクシヨン値が大きい(例
えば、2.0)のときの画像濃度の露光コントロール値へ
の寄与の大きさを示すものである。図から理解されるよ
うにカラーコレクシヨン値が大きくなるにしたがって画
像濃度が平均画像濃度abに近くなるように補正される。
以上のように、被写体照明光、すなわち撮影光の光質
に応じて平均画像濃度NDj、スロープコントロール値S
j、カラーコレクシヨン値Cjの少なくとも1つ以上の条
件を定めておき、光質に応じて選択して焼付露光量を演
算する。
次に、色温度推定方法について説明する。まず、第6
図および第7図を参照して第1の推定方法を説明する。
この場合には、フイルムの被写体撮影画面に対応する画
面外の位置に被写体露光量と同量または被写体露光量に
対して一定比率の露光量で被写体照明光を露光して光源
色情報としておく。第7図は、画面外の被写体照明光に
よる露光量濃度(光源色濃度)LDjと平均画像濃度NDjと
の差と画像濃度jとの関係を示すものである。第7図か
ら理解されるように、色差LDj−NDjと色jとの関係は、
被写体照明光の色温度が低いときには傾きが正の直線B
になり、色温度が高いときには傾きが負の直線Dにな
り、標準色温度のときにはj軸と平行な直線Cになる。
また、被写体照明光が蛍光灯光の場合には上に凸の曲線
Aになる。したがって、第6図に示す色温度推定ルーチ
ンでは、ステツプ120で光源色濃度LDj、平均画像濃度ND
j、画像濃度jを取込み、ステップ122において取り込ん
だデータに基づいて取り込んだデータが直線B〜Cを示
すか曲線Aを示すかを演算によって判定する。次のステ
ツプ124では、判定結果が直線を示すか否かを判断し、
直線でない場合、すなわち曲線の場合にはステツプ126
において光質が蛍光灯光であると判断してRAMの所定エ
リアに記憶する。
ステツプ124で直線と判断されたときには、ステツプ1
28およびステツプ132で傾きが正か負かまたは0かを判
定し、傾きが正の場合はステツプ130で低色温度光(例
えば、色温度が4500゜K以下の光)と判断し、傾きが負
の場合はステツプ136において高色温度光(例えば、色
温度が6000゜K以上の光)と判断し、傾きが0の場合に
はステツプ134において標準光(例えば、色温度が4500
〜6000゜Kの光)と判断して各々RAMの所定エリアに記憶
する。
第2の色温度推定方法は、画像平均濃度R、G、Bを
用いる方法である。第8図に示すように、色差R−Gを
横軸、色差G−Bを縦軸とすると、第1象限に存在する
領域Pは低色温度光の色差の存在領域であり、第3象限
に存在する領域Qは高色温度光の色差の存在領域であ
る。従って、平均画像濃度の差G−B、R−Gが領域
P、Qのいずれに属するかを判断すれば、被写体照明光
の色温度が高いか低いか、すなわち被写体照明光の光質
を判断することができる。
次に色温度推定の第3の方法について説明する。この
方法は、撮影時情報、すなわち撮影月日、時刻を用いる
ものである。この方法を利用する場合には、プリンタに
プリンタが設置されている地域の各月日における日の出
時刻SQ、日の入り時刻SI、太陽が高くなるまでの時間X
を季節に応じて設定する。この時間Xは、例えば、夏期
の場合1、冬季の場合3、地域が南部の場合1、北部の
場合3に設定される。第9図を参照して色温度推定ルー
チンを説明する。ステツプ140において撮影時情報36を
取込むことによって、撮影月日、撮影時刻Tを取込み、
ステツプ142において撮影月日に対応する日の出時刻S
Q、日の入り時刻SI及び時間Xを取り込む。ステツプ144
では、撮影時刻Tと日の出から時間X経過した時刻SQ+
Xとを比較し、ステツプ146において撮影時刻Tと日の
入りよりX時間前の時刻SI−Xとを比較する。SQ+X≦
T≦SI−Xのときは被写体照明光が昼光であると判断
し、ステツプ148で昼光である旨をRAMに記憶し、ステツ
プ150において上記で説明した色温度推定方法等を用い
て色温度を推定する。
T<SQ+Xのときは、ステツプ152およびステツプ154
において撮影時刻Tと、日の出1時間前の時刻SQ−1.
0、日の出より0.5時間前の時刻SQ−0.5とを比較する。
T<SQ−1.0のときは夜間と判断してステツプ150へ進
む。また、SQ−1.0≦T<SQ−0.5のときは、日の出前30
分から1時間前であるためステツプ158で色温度が高
い、すなわち被写体照明光が高色温度光であると判断す
る。またSQ+X<T≦SQ−0.5のときは日の出30分前か
ら太陽が高くなるまでの時間であるためステツプ156に
おいて色温度が低い、すなわち被写体照明光が低色温度
光であると判断する。
T>SI−Xのときは上記と同様に日の入りから0.5時
間経過した時刻SI+0.5と日の入りから1時間経過した
時刻SI+1.0と撮影時刻Tとを各々比較する。そして、
撮影時刻Tが日の入りから1.0時間を越えて経過してい
れば夜間と判断してステツプ150へ進み、日の入り後0.5
時間から1時間経過するまでの時刻では色温度が高(高
色温度光)と判断しステツプ166へ進み、SI−X<T≦S
I+0.5のときは色温度が低い(低色温度光)と判断して
ステツプ164へ進み、各々の色温度をRAMに記憶する。
次に色温度推定の第4の方法について説明する。この
方法は、LV値(EV値)、すなわち撮影時の光量値を用い
るもので、通常、低色温度光は明るくなく、LV値が小さ
いことを利用してイエローのバツクと低色温度光とを区
別するものである。ステツプ170でLV値が所定値以上か
否かを判断し、LV値が所定値以上のときには色温度が高
い(高色温度光)と判断してステツプ172においてRAMに
記憶する。また、LV値が所定値未満のときには、上記で
説明した他の方法で色温度を推定する。
次に色温度(光質)推定の第5の方法を第11図に基づ
いて説明する。ステツプ180でLV値が所定値(例えば、
4)未満か否か判断し、LV値が所定値以下のときはステ
ツプ182で画像特徴量、例えば、G濃度を演算する。次
のステツプ184ではG濃度からG味か否かを判断し、G
味のときは蛍光灯光と判断してRAMに記憶する。一方、L
V値が所定値以上のとき、G味でないときはステツプ186
において上記で説明した他の方法で色温度を推定する。
上記の第2の方法と第4の方法とを組み合わせるかま
たは第2、第3および第4の方法を組み合わせることに
よってタングステン光または蛍光灯光か否かを精度よく
推定してもよい。
なお、上記ではストロボ使用有を示す情報、撮影時情
報等をフイルムに記録する例について説明したが、フイ
ルムに連結した磁気記録部又はフイルムに磁気カード、
ICカード、IC等の記憶手段を付随させてこの記憶手段に
記憶するようにしてもよい
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の焼付処理ルーチンを示す流れ
図、第2図は被写体照明光の色温度の変動にって生ずる
色再現の偏色方向を示す線図、第3図は本発明が適用可
能なカラー自動焼付装置の概略図、第4図は作画情報、
撮影時情報等を記憶したフイルムの平面図、第5図はカ
ラーコレクシヨン値を変更したときの画像データの寄与
度合を説明するための線図、第6図は色温度を推定する
第1の方法のルーチンを示す流れ図、第7図はこの第1
の方法を説明するための線図、第8図は色温度推定の第
2の方法を説明するための線図、第9図は色温度推定の
第3の方法のルーチンを示す流れ図、第10図は色温度推
定の第4の方法のルーチンを示す流れ図、第11図は色温
度推定の第5の方法のルーチンを示す流れ図である。 20……ネガフイルム、 26……印画紙、 30……イメージセンサ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影月日時刻、撮影光量値および撮影時の
    ストロボ使用の有無を示す情報から被写体照明光の光質
    を推定し、推定した光質に応じて焼付露光量を定めてフ
    イルム画像を印画紙に焼付ける写真焼付方法。
  2. 【請求項2】撮影時のストロボ使用の有無の情報から被
    写体照明光がストロボ光か否かを推定し、被写体照明光
    がストロボ光でないと推定された状態で撮影月日時刻を
    示す情報から被写体照明光が低色温度光か否かを推定
    し、被写体照明光がストロボ光でないと推定された状態
    で撮影光量値を示す情報と画像濃度の特徴量とから被写
    体照明光が蛍光灯光か否かを推定し、推定した光質に応
    じて焼付露光量を定めてフイルム画像を印画紙に焼付る
    写真焼付方法。
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