JP2718443B2 - 揺動モータ - Google Patents

揺動モータ

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JP2718443B2
JP2718443B2 JP6227931A JP22793194A JP2718443B2 JP 2718443 B2 JP2718443 B2 JP 2718443B2 JP 6227931 A JP6227931 A JP 6227931A JP 22793194 A JP22793194 A JP 22793194A JP 2718443 B2 JP2718443 B2 JP 2718443B2
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rotor
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coil bobbin
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美代司 谷川
一夫 秋元
茂 田上
将樹 田中
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K33/00Motors with reciprocating, oscillating or vibrating magnet, armature or coil system
    • H02K33/16Motors with reciprocating, oscillating or vibrating magnet, armature or coil system with polarised armatures moving in alternate directions by reversal or energisation of a single coil system
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/27Rotor cores with permanent magnets
    • H02K1/2706Inner rotors
    • H02K1/272Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis
    • H02K1/2726Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of a single magnet or two or more axially juxtaposed single magnets

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロータが揺動運動する揺
動モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コイルに通電することにより電磁
石として作用させ、磁石を有するロータに磁力を及ぼし
て、ロータを揺動させるモータがある。このようなモー
タにおいては、ロータの永久磁石として2極着磁のもの
や4極着磁のものなどが使われているが、2極着磁の場
合は中心線に沿って両極位置が存在する180度着磁
が、4極着磁の場合は90度着磁が通常行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のモータの課題の
一つとして、できるだけ消費電力を小さくして効率よく
大出力を得るかということがある。例えば実開平5−7
0168号には、コイルの巻線の内部にロータを配設し
てコイルの発生する磁力を有効に利用して大きな出力が
得られる構成が開示してあるが、この構成ではコイルボ
ビン内部に軸受けを設ける必要があり精度よくロータを
保持することは不可能なので、実際に実用化することは
困難である。そこで、比較的容易な構成で効率よく大出
力を得られるモータの開発が望まれている。
【0004】またもう一つの課題として、モータの外部
に磁界が存在する場合にその影響を受けて運動が不安定
になるということがある。これは特に、4極以上の着磁
が行われたロータを用いる場合に顕著である。またこれ
とは逆に、モータの作動時に外部の他部材に磁気的に影
響を及ぼしてしまうこともある。この場合、このモータ
を設置する場所などに制約を受けるものである。
【0005】そこで本発明の目的は、比較的簡単な構成
で、効率よく大出力を得られるとともに、外部磁界の影
響を受けにくく、また、外部の部材に磁気的な影響を及
ぼしにくい揺動モータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る揺動モータ
は、中空のコイルボビンと、コイルボビンに巻回されて
いるコイルと、コイルボビンの端部付近に回転自在に配
設されているロータとを有し、ロータは、90度以上1
80度未満の着磁角度で2極着磁された永久磁石を有
し、その両極位置がいずれも中心よりもコイル側に偏っ
て位置しているものである。また、4極着磁された永久
磁石を有するロータを用いる場合には、そのうちの2極
は中心よりも上記コイル側に偏って位置しておりその着
磁角度は90度以上180度未満になっており、他の2
極は上記コイル側に偏った2極に比べて磁力が弱められ
ている。
【0007】そして、コイルボビンに磁性材からなるヨ
ークが固着してあるとさらに効果的である。
【0008】
【実施例】本発明に係る揺動モータの第1の実施例を図
1〜3に示している。
【0009】図1はこの揺動モータの要部断面図であ
り、合成樹脂からなる中空のコイルボビン1の外周に巻
線用の凹部1aが形成されており、この凹部にコイル
(巻線)2が巻回されている。図2に示すように、コイ
ルボビン1の端部に1対の端子部1bが設けられ、端子
部1bには金属などからなり導電性を有するピン3がそ
れぞれ固着されており、コイル2の両端部がピン3にそ
れぞれ係止されている。このピン3が図示しない電力供
給手段に接続されており、電力供給手段からピン3を介
してコイル2に導通される。コイルボビン1の端部付近
に位置するようにロータ4が回転自在に配置されてい
る。このロータ4は、金属製の中心軸4aと、焼結サマ
リングコバルト(Sm−Co)やプラスチックマグネッ
ト(プラマグ)などからなる永久磁石4bとからなる。
本発明のロータ4においては、2極着磁のロータ4を用
いており、その着磁位置A,Bは中心に対して片側に偏
倚しており、その着磁角度は90度以上180度未満で
ある。具体的には、図1に示すように、両極位置A,B
がコイルボビン1の中空部内に入り込むように、コイル
側に偏倚した両極位置を配置し、本実施例では着磁角度
は約120度である。なお、真円のロータにおいて12
0度着磁が困難な場合は、コイルと反対側の端部に非磁
性の部分(磁石として機能しない部分)を設けるなどし
て120度着磁を行うこともできる。揺動モータの場
合、コイルと反対側においてはロータが磁性を有してい
なくても運動に支障はない。
【0010】この図1,2に示すコイルボビン1やコイ
ル2やロータ4をケースに収納した状態が、図3(縦断
面図)に示されている。すなわち、上ケース5と下ケー
ス6とによりコイルボビン1を上下から挟み込むととも
に、軸受け5a,6aにロータ4の中心軸4aを嵌合さ
せて回転自在に保持している。
【0011】このような構成で、図示しない電力供給手
段からピン3を介してコイル2に通電するとコイル2が
電磁石として作用する。永久磁石4bの極位置A,Bと
コイル2とが近接するX,Y点付近がロータ4とコイル
2との作動点となり、ある方向の電流がコイル2に流さ
れた場合、永久磁石4bは極位置Aが作動点Xから吸引
力を受け、極位置Bが作動点Yから反発力を受け、ロー
タ4は回転しようとする。そして、逆方向の電流がコイ
ル2に流された場合、永久磁石4bは極位置Aが作動点
Xから反発力を受け、極位置Bが作動点Yから吸引力を
受け、ロータ4は逆回転しようとする。従って、コイル
2に供給する電流の向きを交互に変えるとロータ4は揺
動運動を繰り返す。本実施例では、±5度程度の揺動を
行う。
【0012】上記の通り、本発明に係る揺動モータは、
ロータ4の永久磁石4bが2極着磁のものでその両極の
極位置A,Bが中心線よりコイル2側に偏っているた
め、ロータの極位置A,Bとコイル2とが近接してお
り、コイル2で発生する磁力より有効にロータ4の回転
トルクを生じるため、供給電力が小さくても大きな出力
が得られる。このことについて、図4,5を参照して以
下に説明する。
【0013】図4には、ケース内に納められた従来のモ
ータ、すなわちロータ100の中心線上に両極101,
102が位置する180度着磁の永久磁石103を用い
た場合の、磁界の様子を示している。図4(a)にて、
ロータ100およびコイルボビン104の周囲には等磁
線(磁界の強さが等しい場所を100[Oe]毎に結んだ
線)が示されており、ロータ100及びコイルボビン1
04から遠いところほど磁界が弱く、近づくほど磁界が
強くなっていることがわかる。
【0014】また、ロータ100の内部には、矢印によ
って磁界の向きおよび強さが示されている。永久磁石1
03内では一方の極101から他方の極102へ向かう
磁界が存在するが、この例では180度着磁であるた
め、コイルに平行に図面左方から右方へ向かう磁界が生
じる。これに対し、コイル105に通電することによっ
て、コイルボビン104の外側においてはその輪郭に沿
って磁界が生じる。図4(b)に拡大して示している
が、このような構成においては、上記作動点X,Y点付
近において、永久磁石103内に生じる磁界の向きと、
コイルボビン104の外部に生じる磁界の向きとが平行
に近い角度となるため、この磁力に基づいて効率よく回
転力を得ることはできない。つまり、このようなモータ
が回転力を得るのは、永久磁石が存在しない場合にコイ
ルに通電するとコイルボビンに沿った磁界が発生する
が、永久磁石が存在することによってこの永久磁石が持
つ磁界の干渉を受けて磁界に歪みを生じるので、その歪
みを元に戻そうとする作用が働く。この磁界の歪みを元
に戻そうとする力が、回転トルクとなるものである。と
ころが、図4(b)のように、コイル105への通電に
より発生する磁界の向き(永久磁石が存在しなければ図
示の通りとなる。)と永久磁石が持つ磁界の向きとが平
行に近いと、磁界の向きにあまり歪みを生じない。従っ
て、この歪みを元に戻そうとする力が小さく、回転トル
クが小さい。
【0015】一方、図5には、本発明に係る揺動モータ
の磁界の状態を示している。図5(a)の等磁線を図4
(a)の等磁線と比較すると、図5(a)の方が等磁線
がコイルボビンの近傍に密集してコイルボビンから離れ
た位置の等磁線が少ない。磁界の強さが500[Oe]の等
磁線を比較すると、本発明の実施例(図5)の方が従来
例(図4)よりもはるかにコイルボビンに近接した位置
に等磁線が位置している。すなわち、従来のモータを駆
動した場合には、このモータよりも比較的離れた位置に
まで磁界を生じるのに対し、本発明のモータは駆動時に
モータ近傍にしか磁界を生じないことがわかる。従っ
て、従来の構成よりも本発明の方が作動時に外部へ磁気
的な影響を及ぼしにくい。また、モータの外部に磁界が
存在している場合、その外部磁界がモータの作動に影響
を及ぼすが、従来のモータではモータ周辺の広い範囲に
磁界を発生してモータが作動するのに対して、本発明の
モータはモータ近傍の狭い範囲に集中的に磁界を発生し
て作動するため、よほど近接した位置に存在しない限り
外部磁界の干渉や影響を受けにくい。このように、本発
明のモータは作動時に外部に磁気的な影響をあまり及ぼ
さないのと同時に、外部からの磁気的な影響も受けにく
く安定した動作が行える。
【0016】また、図5においてロータ内部の磁界をみ
ると、120度着磁であるため、一方の極Aから他方の
極Bに向かって円弧状に磁界を存在させている(中心軸
は通過しない)。すなわち、図5(b)に示すように極
位置A,Bの部分においては、実質的に半径方向に磁界
が生じることになる。そこでロータとコイルの作動点
X,Yの位置では、コイルに通電することによりコイル
ボビンの輪郭に沿って生じる磁界の向きと、永久磁石内
部の磁界の向きとが直角に近い角度をなすので、コイル
により生じる磁力から効率よくロータの回転駆動力が得
られる。すなわち、図5(b)に示すようにコイルへの
通電により発生する磁界の向き(永久磁石が存在しなけ
れば図示の通りとなる。)と永久磁石が持つ磁界の向き
とが直角に近いため、磁界の歪みが大きくなる。従っ
て、この歪みを元に戻そうとする力が大きく、回転トル
クが大きくなる。ちなみに、図5(b)に2点鎖線で示
しているが、着磁角度が90度以下になると、作動点
X,Yから極位置C,Dまでの距離が長くなるととも
に、コイルの磁界の向きと永久磁石の磁界の向きとが平
行に近くなり、出力効率が低くなる。
【0017】具体的には、本出願人の実験によると、最
低動作電圧(ロータの揺動運動を生じるために最低限必
要な電圧であり、これ以下の電圧ではロータは揺動しな
い。)は、従来の180度着磁のモータよりも本実施例
の120度着磁のモータの方が約40%低下した。すな
わち、本発明の揺動モータによると従来よりも約40%
低い電圧での駆動が可能となる。
【0018】本発明の第2の実施例を図6〜8に示して
いる。第2の実施例は、図1〜3に示す第1の実施例
に、ヨーク7を加えたものであり、それ以外の構成は第
1の実施例と同一であるので説明は省略する。
【0019】ヨーク7は、コイルボビン1の底部1cに
固定された基部7aと、この底部7aから図6上下に屈
曲する延伸部7bと、コア部7cとからなるものであ
り、コア部7cはコイルボビン1の中空部1d内に挿入
されている。
【0020】このようにヨーク7を設けた構成による
と、コイル2により発生した磁力をあまり外部に漏れさ
せず、効率よくロータに作用させることができる。具体
的には、図9にヨーク7を持たない第1の実施例におけ
るロータの位置の等磁線(50[Oe]毎に結んだ線)を示
し、図10にヨーク7を備えた第2の実施例におけるロ
ータの位置の等磁線とヨーク内部の磁界の様子を示して
いる。300[Oe]の等磁線を比較すると明らかなよう
に、第2の実施例の方が磁界が強く、コイルの中央付近
では、第1の実施例では350[Oe]程度の磁界の強さ
で、第1の実施例では450[Oe]程度の磁界の強さであ
る。このように第2の実施例では大きな磁力を得ること
ができ、回転トルクは約30%向上する。なお、図9,
10では、ロータが存在しない場合の等磁線を示して、
ヨークのある場合とない場合との比較が行えるようにし
てある。
【0021】さらに、この揺動モータは、静的安定位置
を持たず無通電時の姿勢は一定ではなく自在な姿勢をと
り得る。すなわち、極位置とヨーク延伸部との距離が遠
いことや、上記の通り出力効率がよいため磁力の弱い磁
石を使用可能であることなどから、従来のモータに比べ
無通電時にロータを一定位置に保持しようとする力が小
さい。従って、このモータの作動停止時にロータと連結
された歯車を一気に回転させてリセットするような場合
の抵抗となることがない。第3の実施例を図11に示し
ている。この実施例では4極着磁の永久磁石8aを有す
るロータ8を用いており、それ以外の構成については第
1の実施例と同一であるので説明は省略する。
【0022】上記第1,2の実施例では、2極着磁のロ
ータを用いているが、このように極位置を偏らせた2極
着磁の磁石は製造が比較的困難である。そこで、より簡
単に製造できるように4極着磁の永久磁石8aを用いた
のが図11に示す第3の実施例である。4極着磁の永久
磁石によって上記第1,2の実施例と同様な効果をそう
するために、4極のうちの2極の極位置E,Fは中心に
対してコイル側に偏倚して、両者の着磁角度は90度以
上180度未満となっており、上記第1,2の実施例の
極位置A,Bと実質的に同じである。そして、それ以外
の2極G,Hは中心に対してコイルと反対側に偏って極
位置E,Fと対称的に設けられている。そしてこの2極
G,Hは、極E,Fに比べてはるかに弱い磁力を及ぼす
ように形成されている。従って第3の実施例では、極
G,Hを設けたため永久磁石8aが容易に製造可能であ
るとともに、極G,Hは極E,Fに比べて弱い磁力を及
ぼすようになっているため極G,Hはロータ8の運動に
影響を及ぼすことがなく、かつモータ外部の部材に対し
て磁気的な影響を及ぼすこともモータ外部の磁界から磁
気的な影響を受けることもなく、上記第1,2の実施例
と同様な効果を奏することができる。
【0023】図12には、上記第2の実施例を組み込ん
だカメラのシャッタ装置の要部を示している。
【0024】図12において、シャッタ地板11は、レ
ンズ鏡筒(図示せず。)を支持する固定鏡筒部11aを
有している。固定鏡筒部11aの内周には雌ヘリコイド
が切られ、レンズ鏡筒に形成された雄ヘリコイド部が螺
合しており、レンズ鏡筒は後述する回転にともなって光
軸方向に移動し、その焦点位置が変化する。
【0025】このレンズ鏡筒を回転させるため固定鏡筒
部11aの外周には、レンズ設定リング12が回転可能
に嵌合されている。このレンズ設定リング12は図示し
ない突出部がレンズ鏡筒の係合部と係合し、レンズ鏡筒
はレンズ設定リング12と一体に連結されて回転する。
このレンズ設定リング12はバネ13により時計方向に
回動付勢されている。
【0026】またレンズ設定リング12は外周部にラッ
ク12aを有しており、中間車14を介してラチェット
15の歯車15aと連結している。ラチェット15はシ
ャッタ地板11上で回転可能である。ラチェット15の
外周には複数の爪15bが等ピッチで形成されている。
アンクル16は前述した本発明に係る揺動モータMのロ
ータ4と一体的に揺動し、一対の係止爪16a,16b
が形成されラチェットの爪15bと交互に噛み合うよう
構成されている。また、係止爪16a、16bとラチェ
ット15の爪15bとの係合位置は位相的に爪15bの
ピッチの半分だけずれている。すなわち、アンクル16
が係止爪16aとラチェット15の爪15bとが係合し
ている状態から係止爪16bと爪15bが係合する状態
へ回転すると、その間にラチェット15は中間車14を
介してバネ13の付勢により爪15bのピッチの半分の
角度だけ回転することとなる。
【0027】ラチェット15は、レンズ初期状態では図
示しない係止部材に係合することにより係止される。駆
動リング17の時計方向の回転により係合が解除される
よう構成されている。駆動リング17は、シャッタ地板
11の固定鏡筒部11aの外周に回転可能に嵌合されて
いる。駆動リング17はラック17aを有し、駆動モー
タ18のロータ18aの歯車に噛み合っており、正逆方
向に回転可能となっている。駆動リング17のピン17
bは、レンズ設定リング12の係合部12bと係合し、
バネ13の付勢に抗してレンズ設定リング12を反時計
方向に回転するよう構成されている。駆動リング17が
時計方向に回転すると、図示しないセクタリングと係合
して一体的に回転するよう構成されている。駆動モータ
18は1対のステータ18bの間隙にロータ18aが回
転自在に配置された構成で、図示しない電源より電力が
供給されると、ロータ18aが回転するものである。
【0028】次に上記実施例の動作について説明する。
初期状態でシャッタボタンが押されると、まず揺動モー
タMへ通電がなされアンクル16の係止爪16bがラチ
ェット15の爪15bの一つと係合し、ラチェット15
を係止する。次にモータ18に通電がなされ駆動リング
17が時計方向に回転して一度停止する。この時レンズ
設定リング12は、アンクル16がラチェット15を係
止していることにより、バネ13に抗して係止されてい
る。この後揺動モータMに通電されると、反時計方向に
回転しアンクル16の係止爪16bとラチェット15の
爪15bの係合を解除し、係止爪16aと次の爪16b
とが係合する方向に交互に揺動するよう通電がなされ
る。この動作により、レンズ設定リング12とラチェッ
ト15はバネ13の付勢により爪15bのピッチの半分
の角度分だけ回転する。以下同様に揺動モータMにアン
クル16を逆方向に揺動するよう通電がなされると、前
記動作と同様にレンズ設定リング12とラチェット15
は回転する。レンズ設定リング12を所定の位置まで回
転させるために、それに応じた回数だけアンクル16を
揺動させる。レンズ設定リング12が所定の合焦位置に
達したならば、揺動モータMに係止爪16aもしくは1
6bと爪15bの係止を維持するように通電をする。た
だし、通電電圧としてはアンクル16を揺動させる電圧
よりも低く、係止爪16aもしくは16bと爪15bの
係合が外れないだけの電圧を通電する。
【0029】レンズ設定リング12が所定の位置に達し
た後、駆動リング17はさらに時計方向に回転する。図
示しないセクタリングは駆動リング17と一体的に回転
する。セクタリングが回転すると、セクタ19は回転
し、レンズ開口部11bを開放し、露光を行なう。所定
の露光量に達したならば、駆動リング17は反時計方向
に回転する。それにともない、セクタリング、セクタ1
9もそれぞれ逆方向に回転し、レンズ開口部11bを遮
光し、露光動作を終了する。この時にも揺動モータMに
は係止爪16aもしくは16bと爪15bの係合が外れ
ないだけの電圧を通電しておく。
【0030】駆動リング17は更に回転を続け、駆動リ
ング17がレンズ設定リング12の係合部12bと係合
するところで揺動モータMへの通電をやめ、ラチェット
15とアンクル16の係合を解除する。さらに、駆動リ
ング17は、レンズ設定リング12の係合部12bと係
合し、バネ13の付勢に抗してレンズ設定リング12を
反時計方向に回転する。レンズ設定リング12が駆動リ
ング17により初期状態を越える位置まで回転し、ラチ
ェット15の係止部と係止部材が係合したところで、レ
ンズ設定リング12はバネ13の付勢に抗して係止部材
により係止される。次にレンズ駆動リング17は、再度
時計方向に回転し、初期状態の位置で停止する。以上で
一連の動作が終了する。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る揺動モータ
によると、ロータの永久磁石の2極の極位置がコイル側
に偏倚しているため、従来よりも低い駆動電圧で効率よ
く大きな出力を得ることができる。また、モータの外部
に磁気的な影響を及ぼしにくく、かつ外部磁界の影響を
受けにくく安定した動作が行える。この永久磁石が4極
着磁されたもので、そのうちの2極がコイル側に偏った
ものであると、永久磁石の製造も容易にできる。
【0032】また、この揺動モータにヨークを取り付け
た場合には、さらに効率よく大きな出力を得ることがで
きる。
【0033】さらに、この揺動モータをカメラの合焦装
置に採用し、揺動モータからラチェットを介してレンズ
設定部材が移動され合焦位置の制御がなされるようにす
ると、細かいステップで正確な合焦を行う装置が低消費
電力で駆動可能になるとともに、セクタ開閉用モータな
ど他部材からの磁界の影響を受けにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る揺動モータの第1の実施例の平面
断面図
【図2】第1の実施例の平面図
【図3】第1の実施例にケースを取り付けた状態の側面
断面図
【図4】従来の揺動モータの磁界を示す説明図
【図5】本発明の揺動モータの磁界を示す説明図
【図6】第2の実施例の平面断面図
【図7】第2の実施例の平面図
【図8】第2の実施例にケースを取り付けた状態の側面
断面図
【図9】永久磁石を取り除いた状態でのロータ位置での
等磁線を示す説明図
【図10】図9にヨークを取り付けた状態の等磁線を示
す説明図
【図11】第3の実施例の平面断面図
【図12】第2の実施例をカメラに採用した例を示した
正面図
【符号の説明】
1 コイルボビン 2 コイル 4,8 ロータ 4b,8a 永久磁石 7 ヨーク A,B,C,D,E,F,G,H 極位置 M 揺動モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田上 茂 千葉県四街道市鹿渡934−13番地 株式 会社精工舎 千葉事業所内 (72)発明者 田中 将樹 千葉県四街道市鹿渡934−13番地 株式 会社精工舎 千葉事業所内 (56)参考文献 特開 昭53−68809(JP,A) 特開 昭54−89207(JP,A) 特開 昭54−135306(JP,A) 実開 平5−70168(JP,U) 特公 昭32−8363(JP,B1)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空のコイルボビンと、上記コイルボビ
    ンに巻回されているコイルと、上記コイルボビンの端部
    付近に回転自在に配設されているロータとを有し、 上記ロータは、90度以上180度未満の着磁角度で2
    極着磁された永久磁石を有し、その両極位置がいずれも
    中心よりも上記コイル側に偏って位置していることを特
    徴とする揺動モータ。
  2. 【請求項2】 中空のコイルボビンと、上記コイルボビ
    ンに巻回されているコイルと、上記コイルボビンの端部
    付近に回転自在に配設されているロータとを有し、 上記ロータは、4極着磁された永久磁石を有しており、
    そのうちの2極は中心よりも上記コイル側に偏って位置
    しておりその着磁角度は90度以上180度未満であ
    り、他の2極は上記コイル側に偏った2極に比べて磁力
    の弱いものであることを特徴とする揺動モータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、上記コイル
    ボビンには磁性材からなるヨークが固着されていること
    を特徴とする揺動モータ。
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