JPH1062836A - カメラ用羽根駆動機構 - Google Patents

カメラ用羽根駆動機構

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JPH1062836A
JPH1062836A JP22009196A JP22009196A JPH1062836A JP H1062836 A JPH1062836 A JP H1062836A JP 22009196 A JP22009196 A JP 22009196A JP 22009196 A JP22009196 A JP 22009196A JP H1062836 A JPH1062836 A JP H1062836A
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JP
Japan
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rotor
yoke
magnetic pole
magnetic
blade
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Application number
JP22009196A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Toma
清 當摩
Nobuyoshi Inoue
信義 井上
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Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】露光用開口の周辺位置に配置して好適な磁気効
率の良いカメラ用羽根駆動機構を提供すること。 【解決手段】4極に着磁された永久磁石回転子6を挟む
ようにして二つのヨーク8が配置されている。各ヨーク
8には、回転子6の周面に端面を対向させている磁極部
8aと、回転子6の回転軸と平行に曲げられた巻回部8
bが設けられている。巻回部8bにはコイルを巻いたボ
ビン10が嵌装されている。各巻回部8bは、その先端
の結合部8dが連結ヨーク21を介して結合されてい
る。連結ヨーク21には、回転子6に向けて張出部21
dが延伸されており、磁極部8aが対向していない回転
子6の磁極に対向するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャッタ羽根や絞
り羽根として機能する少なくとも1枚の遮光羽根を、モ
ータを駆動源として作動させるようにしたカメラ用羽根
駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の駆動機構のモータとしては、パ
ルスモータを用いることが多く、その一例が、実開昭6
0−140934号公報で知られている。このモータ
は、回転子が永久磁石製ではあるが、コイルは、一般の
モータのように、円筒形をしたケースの内壁面に沿って
配置されていない。このモータにおいては、夫々二つの
磁極部を形成した二つの鉄芯を、回転子を挟むようにし
て配置しており、コイルは、夫々の鉄芯の一方の磁極部
に巻回されている。また、それらの二つの鉄芯は、露光
用開口の周辺に沿ってハの字形に配置されている。その
ため、上記した一般のモータの場合より、光軸から径方
向へ向けての取り付け寸法が小さくて済み、レンズの近
傍位置に配置するものとして有利な構成となっている。
【0003】しかしながら、このモータは、上記した一
般のモータの場合より、径方向への取り付け寸法を小さ
くすることができるものの、光軸を中心とした取り付け
スペースの角度範囲が非常に大きくなってしまう。ま
た、夫々の鉄芯は、コイルを巻回した磁極部と、コイル
を巻回していない磁極部とが、光軸に対する同一垂直面
上に配置されるので、径方向への取り付け寸法を、更に
これ以上小さくし、コイルの巻き径寸法に近づけるよう
にすることは不可能である。このような点を改善するた
めに、コイルの巻き径が、光軸に対する垂直面に平行と
なるようにして配置した構成、即ち、コイルの巻き軸が
光軸と平行になるようにした構成のものが、本願出願人
によって出願され且つそれに基づく開発がなされてい
る。
【0004】そこで、その一例を図6〜8を用いて説明
するが、この例は一眼レフカメラ用の絞り羽根の駆動機
構であって、図6は一部を透視状態で示した平面図であ
り、図7は図6の要部断面図であり、図8はモータ部の
平面図である。先ず構成から説明する。地板1は合成樹
脂製であって、その中央部には光軸を中心にして円形状
の開口部1aが形成されている。図6において地板1の
背面側には略同一形状をしたカバー板2(図7)が取り
付けられており、明示されていないがその中央部にも略
同一形状の開口部が形成され、それらの開口部によって
露光用開口を形成している。地板1とカバー板2との間
に設けられた羽根室には3枚の絞り羽根3が収容され、
地板1のピン1bに回転可能に取り付けられている。
尚、図6には、そのうちの1枚のみが示されていて、全
開位置が点線で、閉鎖位置が一点鎖線で示されている。
【0005】駆動リング4は3箇所に形成された切欠部
4aを、地板1に形成された抜止部1cに位置合わせを
し、円形状の溝1dに嵌め込まれ、光軸を中心に回転可
能とされている。駆動リング4に設けられた三つのピン
4bは、地板1に夫々円弧状に形成された孔1eと絞り
羽根3に形成されたカム孔3aとを貫通し、その先端
は、カバー板2に円弧状に形成された溝2aに嵌入して
いる。モータ枠5は合成樹脂製であって、二つのピン5
aを地板1の孔1fに嵌合させ、可撓性を有する二つの
フック部5bを地板1の係止部1gに係合させることに
よって、地板1に取り付けられている。尚、モータ枠5
の表面側に設けられた二つのピン5cは、図示していな
いプリント配線板を取り付けるためのものである。
【0006】4極に着磁された永久磁石を有する回転子
6は、図7に示すように地板1とモータ枠5によって軸
受けされており、合成樹脂製の軸の下方位置には歯部6
aが形成されている。地板1の軸部1hには親子歯車7
が回転可能に取り付けられており、親歯車は駆動リング
4の歯部4cに噛合している。二つのヨーク(鉄芯)8
が、回転子6の回転軸と光軸とを結んだ線分の両側に、
対称的に配置されている。それらの配置状態や形状は、
図6よりも図8の方が分かり易い。各ヨーク8は、図7
から分かるように光軸に対し垂直に伸びた一つの磁極部
8aと、光軸に対し平行に伸びた巻回部8bとを有して
おり、磁極部8aの近傍位置には張出部8cが、巻回部
8bの先端部には結合部8dが形成されている。
【0007】上記の各巻回部8bにはコイル9を巻いた
ボビン10が嵌装されており、また各張出部8cは地板
1の肉厚部に夫々形成された溝1iに嵌合し、夫々の磁
極部8aを回転子6の周面に対向させている。二つのヨ
ーク8は、各結合部8dを連結ヨーク11の孔に嵌合さ
せ、相互に連結されている。また、上記したモータ枠5
に形成されている二つのピン5dと回転子6の軸受け部
5eとが、夫々連結ヨーク11に形成された孔に嵌合し
ており、他方、ヨーク8の磁極部8aが、軸部1hの先
端で支えられることによって、連結ヨーク11と各ヨー
ク鉄芯8との結合体が位置決めをされている。尚、図7
に示した軸部1hには、上記したように親子歯車7が取
り付けられているが、他方のヨーク8を支えている図示
していないもう一つの軸部(1h)は何も取り付けられ
ていないので、軸部というよりはむしろ台部と称した方
が適切かもしれない。
【0008】次に、作動を簡単に説明する。この駆動機
構は、一眼レフカメラ用の絞り羽根駆動機構であるか
ら、絞り羽根3の初期位置は図6の一点鎖線の位置であ
り開口部1aを閉じている。従って、駆動リング4は図
6の状態より時計方向へ回転した位置にあることにな
る。尚、カメラの仕様によっては、開口部1aを完全に
閉じていない状態を初期位置とするものがあることは言
うまでもない。この状態から、撮影に先立って電源スイ
ッチを閉じると、コイル9に通電され、図6において回
転子6が反時計方向へ回転する。その回転は、歯部6a
から親子歯車7を介して減速され、駆動リング4に伝え
られる。そのため、駆動リング4が反時計方向へ回転
し、絞り羽根3が開口部1aを全開する。その全開状態
が図6の状態であり、絞り羽根3は点線で示す位置にあ
る。
【0009】この状態でシャッタをレリーズすると、ミ
ラーアップと相前後してコイル9に通電が行われ、回転
子6が時計方向へ回転する。そのため、駆動リング4も
親子歯車7を介して時計方向へ回転し、絞り羽根3に閉
じ作動を行わせ、所定の絞り口径位置で停止する。その
後、シャッタの開閉作動が行われ、それが終了すると、
ミラーが原位置へ復帰すると共にコイル9に通電され、
回転子6は反時計方向へ回転される。そのため、絞り羽
根3は駆動リング4によって開き作動を行わされ全開状
態となって停止する。この状態から次の撮影が行われる
ことになるが、それを行わない場合には、電源スイッチ
を開くと、所定の時間だけ通電が行われるようになって
いて回転子6が時計方向へ回転し、絞り羽根3が開口部
1aを閉じた直後に停止する。
【0010】この駆動機構においては、図6から分かる
ように、光軸から径方向へのモータの取り付け寸法は、
略コイルの巻き径(実際にはボビンの形状)によって規
制されることになる。そのため、その光軸から径方向へ
の取り付け寸法は、上記した実開昭60−140934
号公報に記載のものよりも、コイルを巻回していない磁
極部の配置分だけ小さくすることができ、しかも、光軸
からみた取り付け角度範囲も一段と小さくなり、取り付
け面のスペースを極端に小さくすることが可能になって
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6〜
図8に示した駆動機構は、実開昭60−140934号
公報に記載されたものよりも、設置面積を極めて小さく
できるという点では有利であるが、磁気効率という点で
は、不利となる。即ち、両者の回転子は、いずれも4極
に着磁されているが、上記公報に記載のものは、その4
極が、常に、鉄芯のいずれかの磁極に対向しているのに
対して、図6〜図8に示したものは、回転子の停止位置
においては、同一極性の2極がヨーク8に対向している
だけだからである。そのため、回転時には、比較的大き
な電力が必要になるという問題点があった。本発明は、
このような問題点を解決するためになされたものであ
り、その目的とするところは、上記の図6〜8を用いて
説明した駆動機構よりも、磁気効率を良くした構成のカ
メラ用羽根駆動機構を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のカメラ用羽根駆動機構は、露光用開口を
有する地板と、前記露光用開口を開閉する少なくとも1
枚の遮光羽根と、複数極に着磁された永久磁石を有して
おり回転軸を前記光軸と平行にして前記露光用開口の側
方位置に配置された回転子と、前記回転軸の回転によっ
て作動され前記遮光羽根に開閉作動を行わせる駆動部材
と、前記回転子を挟むようにして配置され夫々の一端部
を該回転子の周面に所定の角度範囲で対向させるように
した二つのヨーク部材と、前記二つのヨーク部材のうち
少なくとも一方に巻回されたコイルと、前記二つのヨー
ク部材の他端部同志を磁気結合していると共に少なくと
も一つの張出部を設けている磁性体部材とを備え、前記
磁性体部材の張出部は、停止状態において、前記回転子
の磁極のうち、前記ヨーク部材の各一端部が対向してい
る磁極とは異なる磁極の近傍位置に延伸されているよう
に構成する。
【0013】また、本発明のカメラ用羽根駆動機構にお
いては、好ましくは、前記磁性体部材が、前記地板に対
して略平行となるようにし且つ前記回転子の一方の軸方
向位置を通るようにして配置されているように構成す
る。また、本発明のカメラ用羽根駆動機構においては、
好ましくは、前記磁性体部材が、前記露光用開口と同心
的に略円弧状をしているように構成する。また、本発明
のカメラ用羽根駆動機構においては、好ましくは、前記
ヨーク部材と前記磁性体部材とは、それらの少なくとも
一方に、他方に向け且つ前記回転軸に略平行に折曲部を
形成し、前記コイルは該折曲部に巻回されているように
構成する。更に、本発明のカメラ用羽根駆動機構におい
ては、好ましくは、前記張出部が、静止状態において、
前記回転子に対し、前記ヨーク部材の各一端部が対向し
ている磁極とは極性の異なる磁極の近傍位置に延伸され
ているように構成する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図1〜図
5に示した実施例によって説明する。図1は一部を透視
状態で示した平面図であり、図2は図1の要部断面図で
ある。図3は図1からモータ部だけを取り出して示した
平面図である。また、図4及び図5は実施例におけるモ
ータの作動を説明するためのものであって、図4はモー
タの回転子を反時計方向へ回転させる場合の説明図、図
5は該回転子を時計方向へ回転させる場合の説明図であ
る。本実施例も、一眼レフカメラ用の絞り羽根の駆動機
構として実施した例である。そして、図6〜図8で説明
したものとの構成上の差異は、実質上、連結ヨーク11
の形状のみである。従って、その他の部品,部位には図
6〜図8で説明したものと同じ符号を付け、それらにつ
いての詳細な説明を省略する。
【0015】本実施例における連結ヨーク21も、そこ
に形成された円孔21aと切欠き21b に、二つのヨーク
8の各結合部8dを嵌合させ、それらを磁気的に連結す
るようにしている。また、この連結ヨーク21は、円孔
21cを軸受け部5eに嵌合させており、更には、曲げ
加工によって張出部21dが形成されている。この張出
部21dは回転子6の周面に対し所定の間隔で対向され
ており、その先端は、図2から分かるように、回転子6
の中程まで延伸している。尚、この張出部21dの先端
は、このように回転子6の周面に対向する位置まで延伸
させる必要はなく、先端の端面を、図2において回転子
6の上面に対向させるように構成しても構わない。ま
た、本実施例においては、張出部21dを一つだけ設け
ているが、もう一つ設けてもよく、例えば回転子6が6
極の場合には、更に増設しても構わない。要は、静止状
態において、回転子6の磁極のうち、磁極部8aが対向
していない磁極の近傍位置に延伸されていればよい。
【0016】次に、本実施例の作動を説明するが、一眼
レフカメラ用の絞り羽根駆動機構の作動としては、図6
〜図8に示した例の場合と同じであるから説明を省略
し、ここでは主に図4及び図5を用いて、モータの回転
制御について具体的に説明する。このモータの回転子6
は4極に着磁されている。そのため、各極の周面は90
度の角度範囲となる。それに対して、磁極部8aは90
度より狭い角度範囲の対向面を有するだけであり、しか
も、二つの磁極部8aは、回転子6の回転軸に対して僅
かに角度をずらせて配置してある。従って、図4(a)
の非通電状態においては、右側のN極が右側の磁極部8
aとの関係で時計方向へ付勢され、左側のN極は左側の
磁極部8aとの関係で反時計方向へ付勢されていること
になる。本実施例においては、このような相反する積極
的な力が作用して、非通電時における回転子6の停止位
置が維持されている。しかも、この停止状態において
は、張出部21dはS極の略中央位置に対向しており、
両者間に作用する磁束によって、図6〜図8に示したも
のよりも停止状態を一層安定したものにしている。
【0017】このように極めて安定した図4(a)の非
通電状態において、回転子6を反時計方向へ回転させた
い場合には、右側のコイル9にだけ正方向の通電を行
う。そうすると、図4(b)に示すように右側の磁極部
8aにN極が現れる。上記したように、右側のヨーク8
は連結ヨーク21によって左側のヨーク8に連結されて
いるため、このとき左側のヨーク8の磁極部8aにはS
極が弱く現れ、同様にして張出部21dにはそれよりも
強くS極が現れる。そのため、回転子6は反時計方向へ
回転する。このとき、張出部21dに現れたS極は、対
向している回転子6のS極を反発し、また右側のN極を
吸引することによって、回転子6に対して、積極的に反
時計方向への回転力を付与する。そして、回転子6は、
図4(c)の状態でバランスし、停止する。既に説明し
たように、回転子6が反時計方向へ回転した場合には絞
り羽根3が開き作動を行うわけであるから、この図4
(c)の停止位置は最小絞り口径位置、例えばF16の
位置ということになる。
【0018】次に図4(c)の状態において右側のコイ
ル9にだけ逆方向の通電を行うと、図4(d)に示すよ
うに右側の磁極部8aにS極が現れ、左側のヨーク8の
磁極部8aにはN極が弱く現れる。また、張出部21d
にもN極が現れる。そのため、回転子6の右側のS極は
反時計方向へ反発され、左側のS極は反時計方向へ吸引
される。このようにして反時計方向への回転が開始され
た段階で、張出部21dのN極は回転子6のN極を反発
し、右側のS極を吸引するようになる。このような力に
よって回転子6は更に反時計方向へ回転し、図4(e)
の状態で停止する。この状態において、絞り羽根3は、
露光用開口を、例えばF8の口径に規制していることに
なる。
【0019】このようにして図4(e)の状態で通電を
断った状態は、回転子6が反時計方向へ180度回転し
た状態であるとはいえ、モータとしては図4(a)の状
態と同じになる。従って、図4(e)の状態において、
右側のコイル9にだけ正方向の通電を行と、図4(b)
の状態を経て図4(c)の状態で停止することになる。
このようにして回転子6を、順次、反時計方向へ回転さ
せることによって、絞り羽根3を開かせ、図1の全開状
態(絞り羽根3の点線位置)となる。
【0020】本実施例において、絞り羽根3の全開状態
における回転子6の停止位置は、図5(a)に示す通り
である。この状態は、回転子6としては図4(a)に示
す状態と同じ状態であり、上記したように極めて安定し
た状態が保たれている。この状態においてシャッタがレ
リーズされると、左側のコイル9にだけ正方向への通電
が行われる。そうすると、図5(b)に示すように左側
の磁極部8aにN極が現れ、右側のヨーク8の磁極部8
aにはS極が弱く現れる。また、張出部21dにもS極
が現れる。そのため、回転子6の左側のN極は時計方向
へ反発され、右側のN極は時計方向へ吸引される。回転
子6が時計方向へ回転し始めると、張出部21dのS極
は回転子6のS極を反発し、左側のN極を吸引するよう
になる。従って、回転子6はこれらの力を受けて時計方
向へ回転し、絞り羽根3に閉じ作動を行わせる。
【0021】その後、回転子6は図5(c)の位置で一
旦停止するが、その位置が所定の絞り口径位置でない場
合には、更に左側のコイル9にだけ逆方向への通電が行
われる。それによって、図5(d)に示すように左側の
磁極部8aにS極が現れ、右側の磁極部8aにN極が弱
く現れる。また、張出部21dにもN極が現れる。その
ため、回転子6は更に時計方向へ回転し、図5(e)の
位置で停止する。このようにして、回転子6は、順次、
時計方向へ回転されるが、所定の絞り口径位置に達した
場合にはその停止状態を維持され、次に、シャッタの開
閉作動が行われる。シャッタの開閉作動が終了すると、
回転子6は図4で説明したようにして、一旦、反時計方
向へ回転し、絞り羽根3を全開状態として次の撮影に備
え、もしも撮影を続けず電源スイッチが切られた場合に
は、回転子6は、その信号によって所定の時間だけ図5
で説明した作動を連続的に行わされ、絞り羽根3を閉鎖
状態にして、一連の作動を終了する。
【0022】上記の説明においては、回転子6を反時計
方向へ回転させる場合には右側のコイルに通電し、時計
方向へ回転させる場合には左側のコイルに通電するよう
にしたが、左右いずれか一方のコイルに通電するだけで
も、回転子6を反時計方向と時計方向の両方向へ回転さ
せることが可能である。即ち、例えば、実施例の説明に
おいて、図5(a)の状態から回転子6を時計方向へ回
転させる場合には、上記したように左側のコイルに通電
するのではなく、右側のコイルに逆方向の通電を行うよ
うにすればよい。そうすると、右側の磁極部にはS極が
発生し、左側の磁極部にはN極が弱く発生することにな
る。その場合、回転子6に与える磁気作用は強弱の差こ
そあれ図5(b)の場合と同じであるから回転子6は時
計方向へ回転する。従って、仕様上、許されるのであれ
ば、いずれか一方の側のコイル9(及びボビン10)を
省略することが可能である。
【0023】また、上記の実施例においては、各ヨーク
8に一つの巻回部8bを設け、そこにコイル9を巻回さ
せているが、本発明は、各ヨーク8に、互いに平行にな
るようにして二つの巻回部を形成し、それらにコイル9
を分けて巻回させるようにした構成にも適用が可能であ
り、また、コイル9の巻回部は連結ヨーク21側を曲げ
て形成してもよいし、両者を共に曲げてそれらの先端を
連結させて形成するようにしても差し支えない。更に、
本発明は、コイル9の巻き軸を回転子6の回転軸と平行
に配置するようにしたものに限定されず、コイル9の巻
き軸を地板1の面と平行に配置したものにも適用され
る。要するに、本発明は、停止状態において、二つのヨ
ーク8の一端部を、回転子6を挟むようにして同一極性
の磁極に対向させ、且つそれらの他端部を連結ヨーク2
1で連結した構成のモータを使用するに際して、その回
転子6の他の磁極を積極的に活用すべく、それらの少な
くとも一つの磁極の近傍位置に、連結ヨーク21から張
出部21dを延伸させた構成に特徴がある。
【0024】尚、上記の実施例は、本発明を絞り羽根の
駆動機構に適用した場合として説明したが、本発明は、
上記した実開昭60−140934号公報に記載されて
いるようなシャッタ羽根の駆動機構にも適用することが
できる。また、本発明における駆動部材は、リング部材
に限らず、レバー部材であってもリンク部材であっても
差し支えない。更に、実施例においては回転子の出力を
歯車によって取り出しているが、偏心カム等のカム部材
によって取り出すようにしても構わない。
【0025】
【発明の効果】上記のように、本発明は、二つのヨーク
の一端部を、回転子を挟むようにして配置し、それらの
他端部を連結ヨークで連結している構成のモータを用い
た羽根駆動機構において、停止状態において上記各一端
部と対向していない回転子の磁極を、積極的に活用する
ようにしたものであるから、磁気効率の点で極めて優
れ、省電力も可能になるという特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を透視状態で示した実施例の平面図であ
る。
【図2】図1の要部断面図である。
【図3】図1のモータ部だけを取り出して示した平面図
である。
【図4】実施例において、モータの回転子を反時計方向
へ回転させる場合の説明図である。
【図5】実施例において、モータの回転子を時計方向へ
回転させる場合の説明図である。
【図6】一部を透視状態で示した従来例の平面図であ
る。
【図7】図6の要部断面図である。
【図8】図6に示したモータ部の平面図である。
【符号の説明】
1 地板 1a 開口部 1b,4b,5a,5c,5d ピン 1c 抜止部 1d,1i,2a 溝 1e,1f,21a,21c 孔 1g 係止部 1h 軸部 2 カバー板 3 絞り羽根 3a カム孔 4 駆動リング 4a 切欠部 4c,6a 歯部 5 モータ枠 5b フック部 5e 軸受け部 6 回転子 7 親子歯車 8 ヨーク 8a 磁極部 8b 巻回部 8c,21d 張出部 8d 結合部 9 コイル 10 ボビン 11,21 連結ヨーク 21b 切欠き

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光用開口を有する地板と、前記露光用
    開口を開閉する少なくとも1枚の遮光羽根と、複数極に
    着磁された永久磁石を有しており回転軸を前記光軸と平
    行にして前記露光用開口の側方位置に配置された回転子
    と、前記回転軸の回転によって作動され前記遮光羽根に
    開閉作動を行わせる駆動部材と、前記回転子を挟むよう
    にして配置され夫々の一端部を該回転子の周面に所定の
    角度範囲で対向させるようにした二つのヨーク部材と、
    前記二つのヨーク部材のうち少なくとも一方に巻回され
    たコイルと、前記二つのヨーク部材の他端部同志を磁気
    結合していると共に少なくとも一つの張出部を設けてい
    る磁性体部材とを備え、前記磁性体部材の張出部は、停
    止状態において、前記回転子の磁極のうち、前記ヨーク
    部材の各一端部が対向している磁極とは異なる磁極の近
    傍位置に延伸されていることを特徴とするカメラ用羽根
    駆動機構。
  2. 【請求項2】 前記磁性体部材が、前記地板に対して略
    平行となるようにし且つ前記回転子の一方の軸方向位置
    を通るようにして配置されていることを特徴とする請求
    項1に記載のカメラ用羽根駆動機構。
  3. 【請求項3】 前記磁性体部材が、前記露光用開口と同
    心的に略円弧状をしていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載のカメラ用羽根駆動機構。
  4. 【請求項4】 前記ヨーク部材と前記磁性体部材とは、
    それらの少なくとも一方に、他方に向け且つ前記回転軸
    に略平行に折曲部を形成し、前記コイルは該折曲部に巻
    回されているようにしたことを特徴とする請求項2又は
    3に記載のカメラ用羽根駆動機構。
  5. 【請求項5】 前記張出部が、静止状態において、前記
    回転子に対し、前記ヨーク部材の各一端部が対向してい
    る磁極とは極性の異なる磁極の近傍位置に延伸されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のカ
    メラ用羽根駆動機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009271123A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Olympus Medical Systems Corp 撮像装置
US7781924B2 (en) 2005-07-25 2010-08-24 Canon Kabushiki Kaisha Electromagnetic driving apparatus
WO2018139198A1 (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 日本電産コパル株式会社 羽根駆動装置及びこの羽根駆動装置を備えた撮像機器並びにアクチュエータ

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