JP2562978Y2 - 磁気力調整機構 - Google Patents

磁気力調整機構

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JP2562978Y2
JP2562978Y2 JP923892U JP923892U JP2562978Y2 JP 2562978 Y2 JP2562978 Y2 JP 2562978Y2 JP 923892 U JP923892 U JP 923892U JP 923892 U JP923892 U JP 923892U JP 2562978 Y2 JP2562978 Y2 JP 2562978Y2
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magnetic attraction
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Inventor
淳一 松本
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株式会社コパル
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シャッターやアイリス
絞り装置等に使用されるムービングマグネット型モータ
の磁気吸引力の調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、レンズ駆動機構やシャッタ
ー,アイリス絞り装置等を電気的に駆動制御する手段と
して、ムービングマグネット型モータが用いられてい
る。図3は、この種モータを用いてシャッター羽根の開
閉作動を行わせるようにしたシャッー機構を示してい
る。これは、シャッタ基板1に植設された支軸1a,1
bに一対のシャッター羽根2,3を回動可能に支持する
と共に、該シャッター羽根2,3の夫々のスロット2
a,3aを同じくシャッタ基板1に取り付けたモータ4
の作動ピン8に係合し、モータ4を駆動して作動ピン8
を回動せしめることにより、露出開口1cに対するシャ
ッタ羽根2,3の開閉作動を得るようになっている。
【0003】図4はかかるモータ4の駆動電流が供給さ
れていない状態で示す平面要部断面図、図5は図4のII
−II線に沿う縦断面図である。図中、5は絶縁材料より
成るコイル枠、6は回転軸6aによってコイル枠5に回
動可能に支持されている二極に着磁されたマグネットロ
ータ、7はコイル枠5の溝5aにマグネットロータ6を
囲むように巻かれた駆動コイル、8はマグネットロータ
5にアウトサート又は接着により固定された作動ピン、
9は作動ピン8の回動範囲に形成されたコイル枠5の切
欠部、10はコイル枠5の外周側部にマグネットロータ
6の回転軸6aと平行に形成された調整溝、11は接着
等の適宜な方法で該調整溝10に固定された鉄ピンであ
る。尚、図4において駆動コイル7は電流が供給される
方向を併せて示している。
【0004】かかる構成より成るモータ4は、駆動コイ
ル7に供給される駆動電流の大きさを制御することによ
り、マグネットロータ6の回転力即ち回転速度が変化せ
しめられ、シャッター羽根2,3の開閉速度を制御す
る。そして、駆動電流が供給されてない状態において
は、着磁磁極の磁気吸引力によりマグネットロータ6と
鉄ピン11とが引き合い、マグネットロータ6は図4に
示した所定の位置に保持せしめられ、シャッター羽根
2,3を確実に全閉位置に保持せしめるようになってい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記モータ4におい
て、マグネットロータ6と鉄ピン11との間に作用する
磁気吸引力の大きさを調整する場合は、先ず適当な長さ
及び太さの鉄ピン11を調整溝10に固定して磁気吸引
力を測定し、当該鉄ピン11による力量が適当でなけれ
ば調整溝10よりこれを離脱し、改めて適宜の長さ又は
太さの異なる鉄ピン11を選択して調整溝10に固定
し、再び磁気吸引力を測定しなければならなかった。従
って、磁気吸引力を連続的に調整することはできず、調
整に時間がかかっていた。
【0006】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、磁気吸引力を連続して容易に調整し得る、この
種モータの磁気力調整機構を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案における磁気力調整機構は、マグネットロー
タの近傍に鉄又は磁鉄部材より成る調整ねじを連続的に
進退可能に並設し、マグネットロータに対する調整ねじ
の相対的位置を変えることにより、マグネットロータと
調整ねじとの間に作用する磁気吸引力の大きさを調整し
得るようにしたことを特徴としてなるものである。
【0008】
【作用】調整ねじをドライバー等の工具を用いて回動す
ることにより、マグネットロータの側面に対する調整ね
じの相対的位置が変わり、これに伴い調整ねじにおける
磁束密度の大きさが変化する。従って、調整ねじの位置
を調整することにより、マグネットロータと調整ねじと
の間に作用する磁気吸引力の大きさを連続的に調整する
ことができる。
【0009】
【実施例】実施例を図面に基づき説明する。図1は駆動
電流が供給されていない状態で示す本実施例の平面要部
断面図、図2は図1のI−I線に沿う縦断面図である。
図中、5′は従来技術と同様絶縁材料より成るコイル枠
であるが、本実施例のコイル枠5′にはその一端にマグ
ネットロータ6の回転軸6aと平行にねじ穴12が形成
されている。そして、磁気吸引力を生じさせる手段とし
て、鉄又は軟磁鉄部材より成り頭部にすりわりが形成さ
れた調節ねじ13がねじ穴12に螺挿されている。14
はコイル枠5を覆うヨークである。尚、図1において駆
動コイル7は駆動電流が供給される方向を併せて示して
いるが、図2において駆動電流は符号Aで示す方向に供
給される。
【0010】本実施例は、上述の如く構成されているか
ら、図示した状態即ち駆動コイル7に駆動電流が供給さ
れていない状態においては、マグネットロータ6と調整
ねじ13とが引き合って、マグネットロータ6の位置は
保持される。そして、駆動コイル7に駆動電流を供給す
れば、マグネットロータ6は、調整ねじ13との磁気吸
引力に抗しながら、図中白抜き矢印及び符号Pで示す方
向へ回動する。更に、給電を停止すれば、マグネットロ
ータ6は、磁気吸引力により図1に示す所定の位置まで
回動し、保持せしめられる。
【0011】この場合、調整ねじ13をドライバー等を
用いて回動させれば、調整ねじ13のねじ穴12内への
挿入深さが変化し、その結果マグネットロータ6と調整
ねじ13との間に作用する磁気吸引力の大きさが調整さ
れる。即ち、図2から明らかなように、調整ねじ13を
回すと該ねじ穴12への挿入深さ,換言すればマグネッ
トロータ6の着磁面に対する調節ねじ13の相対的な位
置が変化せしめられる。磁気吸引力の大きさは、調節ね
じ13における磁束密度の大きさに比例する。従って、
調節ねじ13全体の位置が着磁面の中央に近くなる程、
該ねじにおける磁束密度は大きくなって磁気吸引力は増
大し、また、調節ねじ13全体の位置が着磁面の中央か
ら離間すれば、磁気吸引力は減少する。従って、ドライ
バー等を用いて調整ねじ13を適宜回動し、ねじ穴12
内への挿入深さを調整することにより、磁気吸引力の大
きさを連続的且つ容易に調整することができる。
【0012】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、コイル枠
に調整ねじを進退可能に配設したので、磁気吸引力調整
時、磁気吸引力の大きさを連続的且つ容易に調整するこ
とができる。従って、シャッター機構に本考案を適用す
れば、シャッターが閉じた状態でシャッターの位置保持
力が調整され得るので、個々の部品の精度に起因するシ
ャッター機構毎のシャッタ動作精度のばらつきも容易に
調整でき、製造コストの低減に対して極めて効果的であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による磁気調整機構の平面要部断面図で
ある。
【図2】図1のI−I線に沿う縦断面図である。
【図3】従来のシャッター機構の概略平面図である。
【図4】従来のムービングマグネット型モータの平面要
部断面図である。
【図5】図4のII−II線に沿う縦断面図である。
【符号の説明】
1・・・シャッター基板 2,3・・・シャッター羽
根 4・・・モータ 5,5′・・・コイル枠 6・・・マグネットロータ 7・・・駆動コイル 8・・・作動ピン 9・・・切欠部 10・・・調整溝 11・・・鉄ピン 12・・・ねじ穴 13・・・調整ねじ 14・・・ヨーク

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二極に着磁されたマグネットロータを有
    するムービングマグネット型モータの磁気力調整機構に
    おいて、上記マグネットロータの近傍に鉄又は磁鉄部材
    より成る調整ねじを連続的に進退可能に並設し、上記マ
    グネットロータに対する調整ねじの相対的位置を変える
    ことにより、上記マグネットロータと調整ねじとの間に
    作用する磁気吸引力の大きさを調整し得るようにしたこ
    とを特徴とする磁気力調整機構。
JP923892U 1992-02-27 1992-02-27 磁気力調整機構 Expired - Fee Related JP2562978Y2 (ja)

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JPH0570168U JPH0570168U (ja) 1993-09-21
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JP4698800B2 (ja) * 2000-06-27 2011-06-08 日本電産コパル株式会社 電磁アクチュエータ及びその製造方法
CN108555798B (zh) * 2018-05-28 2023-10-24 中国电子科技集团公司第四十三研究所 一种键合夹具及机械臂

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