JP3573502B2 - カメラ用レンズシャッタの調整機構 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、永久磁石からなる回転子の往復回動によってシャッタ羽根の開閉作動を行うモータ駆動式カメラ用レンズシャッタの調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラ用シャッタにおいて、露光制御を的確に行えるようにするためには、先ず、シャッタ羽根の開閉作動特性が、所期の設計通りに得られるようにする必要がある。そして、特に、シャッタ羽根が露光開口を開き始めてから開き終わるまでの特性(立上がり特性といわれている)を、設計通りに得られるようにすることが重要である。このような立上がり特性の調整は、通常、組立ラインの調整工程で行われるが、シャッタ羽根をモータで駆動するレンズシャッタの場合には、モータに供給する電流値を変えることによって調整するのが普通である。
【0003】
このように、モータに供給する電流値を調整可能にするためには可変抵抗を必要とするが、これを回路基板上に設ける場合には可成りのスペースを必要とするし、また小型の可変抵抗を用いる場合には、部品単価が高くなるという問題点がある。そのため、上記の立上がり特性を機械的に調整できるようにすることも考えられるが、この種のシャッタにおいては、モータは当然のことながら、シャッタ羽根の近傍、即ち露光開口の近傍に設けられることから、配置上の制約によってなかなか良い方法が見当たらない。
【0004】
このような状況に鑑み、本願出願人は、先に、実開平6−84440号公報に記載されているように、スペース的にもコスト的にも有利な機械的調整機構を提案した。その調整機構は、モータの固定子を、回転子の回転軸を中心にして回動調整可能に配置するものであって、そのための具体的構成は、固定子のヨークを二つの脚部を有する略U字形として、それらの脚部の端面(回転子の周面に対向する面)を回転子と同心的な円弧状に形成し、他方、シャッタ地板と一体であって固定子を回動調整可能に取り付ける台座に、回転子と同心的な円弧部を形成し、該円弧部と前記脚部の端面とを接するようにして配置したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、出願人が提案した上記の例においては、ヨークの脚部の先端部近傍、即ち回転子の周面近傍に、上記のような台座を設ける必要があるため、該脚部の端面と回転子との間(ギャップ)を大きく空ける訳にはいかない場合には、極めて不都合であるという問題点があった。他方、このようなタイプのモータには、防塵のためにカバーを被せることが多く、しかもそのカバーをモータの回転子の軸受部材と兼用しているものもあるが、上記のような調整機構を有する場合には、そのようなカバーを用いると極めて調整がしずらくなるという問題点があった。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、永久磁石からなる回転子の往復回動によりシャッタ羽根の開閉作動を行うモータ駆動式カメラ用レンズシャッタにおいて、モータの固定子の取付部近傍で、該回転子の周面とそれに対向する固定子端面とのギャップを変えることなく該固定子の位置を該回転子の回転軸を中心にして回動調整可能にしたシャッタ羽根の開閉作動特性の調整機構を提供することである。
【0007】
本発明のもう一つの目的は、該モータに、回転子の軸受部を有し且つ防塵効果を有するモータ枠を設けた場合にも、極めて調整のし易いシャッタ羽根の開閉作動特性の調整機構を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、永久磁石からなる回転子の往復回動によりシャッタ羽根の開閉作動を行う本発明のモータ駆動式シャッタにおいては、モータの固定子は、前記回転子の周面に対向する端面が前記回転子と同心的な円弧面に形成された二つの脚部を有する略U字形のヨークと、少なくとも前記脚部の一方に卷回されたコイルとから構成されており、また前記固定子は、前記ヨークの根元部でその一部をシャッタ地板のガイド部に接触させて取り付けられており、且つ前記ヨークの根元部の前記ガイド部と接触する面及び前記ガイド部の前記ヨークの根元部と接触する面の何れもが前記回転子と同心的な円弧面となるように形成されている。
【0009】
また、好ましくは、前記シャッタ地板に対する前記ヨークの取付部に、前記回転子の軸受部を有するモータ枠が取り付けられており、前記ガイド部が、前記モータ枠に形成され、また前記ヨークの脚部の先端が、前記シャッタ地板と前記モータ枠によって挟持されるようになされている。
【0010】
【作用】
上記のような構成の調整機構によってシャッタ羽根の作動特性を調整するためには、ヨークの根元部をシャッタ地板に取り付けているネジ等による取付手段を緩め、ピンセット等の先端でヨークの根元部を側方から押し、回転子と同心的な円弧面上でヨークをずらしつつ測定し、適正な位置で該ヨークをしっかりと固定する。
【0011】
【実施例】
本発明の実施例を図1乃至図4を用いて説明する。図1は、シャッタ羽根の閉じ状態を示す本実施例の平面図であり、図2は、図1におけるA−A線断面図である。図3は、本実施例に用いられているモータ枠体の平面図であり、図4は、図3におけるB−B線断面図である。
【0012】
本実施例においては、シャッタ地板は合成樹脂で成形された表地板1と裏地板2で構成され、それらの間にシャッタ羽根3,4の羽根室が形成されている。シャッタ羽根3,4は、周知のように極めて薄い材料で製作されているため、図2においては、これらの配置面を一点鎖線で示してある。表地板1には、露光開口1aが形成されている。図示されてはいないが、裏地板2にも露光開口1aより僅かに直径の大きな開口が同心的に設けられている。また、シャッタ羽根3,4は、夫々、表地板1に設けられた軸1b,1cに枢着されている。
【0013】
表地板1には、図3及び図4に示したような合成樹脂製のモータ枠5が取り付けられている。このモータ枠5には、ネジ止め用の孔5a,5b、ピン5c,5d、直線状の壁5e、円弧状の壁5f、円形の壁5g、円弧面を有するコ字状の壁5h、及び軸受孔5iが形成されている。そして、表地板1に対しては、図示していない孔にピン5c,5dを差し込み、ネジ6,7によって取り付けられている。
【0014】
表地板1とモータ枠5との間には、モータが配設されている。先ず、永久磁石製の回転子8は、上記の軸受孔5iと、表地板1に設けられている軸受孔1dとによって回転可能に支持されている。この回転子8には周知のような駆動ピン9が一体的に設けられており、回転子8と共に所定の角度範囲内で、往復回動されるようになされている。この駆動ピン9は、表地板1に設けられている周知の円弧状の窓1eを貫通して、夫々シャッタ羽根3,4に設けられている図示していないスロットの両方に嵌合している。従って、回転子8が、図1において時計方向に回動すると、シャッタ羽根3,4は露光開口1aを開き、その後、反時計方向に回動すると、シャッタ羽根3,4は露光開口1aを閉じるようになされている。
【0015】
モータの固定子は、ヨーク10とコイル11とで構成されている。ヨーク10は、磁極を構成する二つの脚部10a,10bを備えたU字状に形成されており、その一方の脚部10bにコイル11が卷回されている。二つの脚部10a,10bの根元部中央には、長方形のような形状をしたガイド孔10cが設けられ、その二つの長辺部は図1において回転子8と同心の円弧面となるように形成されている。また根元部の外面10dも、図1において回転子8と同心の円弧面となるように形成されている。更に、二つの脚部10a,10bの先端面は、回転子8の周面に対向しており、夫々の面は図1において回転子8と同心の円弧面となるように形成されている。
【0016】
このような形状のヨーク10は、図2に示すように表地板1に設けられた台部1f,1gに載置されている。また、台部1fにはガイド部1hが設けられており、上記外面10dと接触している。このガイド部1hが外面10dと接触する面は、やはり図1において回転子8と同心の円弧面となるように形成されている。このようにして、台部1f,1gに載置されているヨーク10は、上記したネジ6によってモータ枠5と共に台部1fに取り付けられているが、この場合、ネジ6に設けられた小径の軸部6aがモータ枠5の孔5aに嵌合し、大径の軸部6bがヨーク10のガイド孔10cに嵌合している。
【0017】
上記のような構成の本実施例においては、カメラのレリーズボタンが押されると、先ず、コイル11に正方向への電流が流され、図1において回転子8が時計方向へ回動する。次に、所定時間経過後に、コイル11に逆方向への電流が流されると、回転子8が反時計方向へ回動する。シャッタ羽根3,4は、この回転子8の往復回動に連動し、駆動ピン9によって開閉作動を行うが、その作動特性が所定通りに得られない場合には調整作業が必要となる。
【0018】
本実施例における調整作業は、次のようにして行われる。先ず、ネジ6を僅かに緩める。次に、ピンセット等を用いて、ヨーク10の根元部を押し、台部1f上で所定方向に移動させる。上記したように、ヨーク10の外面10dとガイド部1hとの接触面は、回転子8の回転軸と同心的な円弧面をしており、またガイド孔10cがネジ6の軸部6bと接触する面も回転子8の回転軸と同心的な円弧面となっているため、上記のようなヨーク10の移動は、回転子8の回転軸を中心にして円弧状に行われる。従って、脚部10a,10bの端面は、常に回転子8の周面に対して等間隔にて行われることになる。このようにして角度位置を移動させては測定をして、所期の特性が得られる位置で、しっかりとネジ止めを行う。
【0019】
上記のような本実施例の構成によれば、モータ枠5は、単に回転子8の軸受け機能を有するだけでなく、モータ内への防塵の機能を有しており、しかも地板1への取付位置がヨーク10の取付位置と共通になされ且つシャッタ羽根3,4の作動時における衝撃等によりその位置が不安定とならないようにするために、ヨーク10の脚部10a,10b、特にその先端部を台部1g等へしっかりと押さえ込む構成となっている。しかしながら本発明におけるモータ枠5は、このような構成に限定されることなく、例えばその取付位置をヨーク10の取付位置と共通にしなくてもよく、また単に回転子8の軸受け機能を有するだけのものにすることを妨げるものではない。尚、上記の実施例においては、ガイド部1hが、表地板1に設けられているが、これをモータ枠5に設けるようにしても、全く同じ調整機能が得られることは、これまでの説明に照らして明白である。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、モータの固定子の位置を、回転子の回転軸を中心にして回動調整するにあたり、その調整を、回転子から離れた固定子の取付部近傍で、しかも該回転子の周面とそれに対向する固定子端面とのギャップを変えることなく行えるので、調整時に回転子に触れてしまうというような心配がなく、また固定子と回転子との対向位置近傍に調整部を設ける必要が全くないため、設計上も製作上も極めて有利となり、特にギャップの小さいモータの場合に適用して効果が大きい。更に、回転子の軸受部を有し且つ防塵効果を有するモータ枠を、固定子の取付部と同じ位置で取り付けるようにした場合にも、回転子の軸受けに影響を与えずに調整が行え、且つモータ枠に調整機能の一部を担わせることができるという構成上の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の平面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】本発明の実施例に用いられているモータ枠の平面図である。
【図4】図3におけるB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 表地板
1d,5i 軸受孔
1e 窓
1f,1g 台部
1h ガイド部
2 裏地板
3,4 シャッタ羽根
5 モータ枠
5a,5b 孔
5c,5d ピン
5e,5f,5g,5h 壁
6,7 ネジ
6a 小径の軸部
6b 大径の軸部
8 回転子
9 駆動ピン
10 ヨーク
10a,10b 脚部
10c ガイド孔
10d ガイド面
11 コイル
Claims (3)
- 永久磁石からなる回転子の往復回動によりシャッタ羽根の開閉作動を行うモータ駆動式シャッタにおいて、モータの固定子は、前記回転子の周面に対向する端面が前記回転子と同心的な円弧面に形成された二つの脚部を有する略U字形のヨークと、少なくとも前記脚部の一方に卷回されたコイルとから構成されており、また前記固定子は、前記ヨークの根元部でその一部をシャッタ地板のガイド部に接触させて取り付けられており、且つ前記ヨークの根元部の前記ガイド部と接触する面及び前記ガイド部の前記ヨークの根元部と接触する面の何れもが前記回転子と同心的な円弧面となるように形成されていることを特徴とするカメラ用レンズシャッタの調整機構。
- 前記シャッタ地板に対する前記ヨークの取付部に、前記回転子の軸受部を有するモータ枠が取り付けられており、前記ガイド部が、前記モータ枠に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用レンズシャッタの調整機構。
- 前記ヨークの脚部の先端が、前記シャッタ地板と前記モータ枠によって挟持されていることを特徴とする請求項2に記載のカメラ用レンズシャッタの調整機構。
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