JPH0750288B2 - 電磁駆動シヤツタ - Google Patents

電磁駆動シヤツタ

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JPH0750288B2
JPH0750288B2 JP17883086A JP17883086A JPH0750288B2 JP H0750288 B2 JPH0750288 B2 JP H0750288B2 JP 17883086 A JP17883086 A JP 17883086A JP 17883086 A JP17883086 A JP 17883086A JP H0750288 B2 JPH0750288 B2 JP H0750288B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、写真撮影用カメラなどに利用するところの
電磁駆動シヤッタに関する。
「従来の技術」 モータの回動軸にレバーの中程を取り付け、このレバー
の一端にシヤッタ羽根を連結すると共にその他端に永久
磁石を固着し、さらに、上記永久磁石の旋回域に所定間
隔をおいて第1、第2の電磁石を配置した電磁駆動シヤ
ッタが知られている(特公昭57-01408号公報)。
このシヤッタは、第1の電磁石で永久磁石を吸着してシ
ヤッタの閉成状態を、第2の電磁石で永久磁石を吸着し
てシヤッタの開放を制止し、モータによるレバーの旋回
動によってシヤッタの開閉動作を行なう。
また、円弧状の磁芯とコイルからなる複数の電磁石を設
け、これら電磁石をホルダーに固着するようにして同一
の円上に所定の間隔をおいて配置し、さらに可動リング
に固着して上記した磁芯の各々の間に配置させるように
した円弧状の複数の永久磁石を備え、電磁石と永久磁石
との磁気的作用による可動リングの回動によってシヤッ
タ羽根を開閉動作させる電磁駆動シヤッタが知られてい
る(特開昭58-216230号公報)。
「発明が解決しようとする問題点」 上記したところのモータ駆動によるシヤッタは、シヤッ
タ羽根の各々に、モータ、電磁石及び永久磁石からなる
駆動部を設けることになるため、装置が大形で複雑とな
り、また、複数のモータを備えることになるのでコスト
高となる問題がある。複数の電磁石と永久磁石とを円上
に配置させたシヤッタは、電磁石と永久磁石との部品点
数が多くなるのみならず、これらを同一の円上に正確に
配置させる関係で組み込み手数がかかり、その上、各々
の電磁石と永久磁石が個々特有の磁気特性を有するた
め、シヤッタ精度の調整が多くの部品と部所に及び面倒
な調整作業となる。
「問題点を解決するための手段」 本発明は上記したところの問題点にかんがみ、少ない部
品点数で簡単な構成とし、かつ、電力消費の少ない電磁
駆動シヤッタ開発すること、調整が簡単で高いシヤッタ
精度の電磁駆動シヤッタを開発することを第1の目的と
し、さらに、通常のシヤッタ制御の他にプログラムシヤ
ッタ制御可能な電磁駆動シヤッタを開発することを第2
の目的とする。
しかして、本発明では第1発明として、第1回動位置と
第2回動位置との間で回動するように設けた永久磁石
と、第1回動位置でこの永久磁石の一方の磁極が接近す
る一方側のコア端部と第2回動位置でその他方の磁極が
接近する他方側のコア端部との少なくとも2つのコア端
部を有する電磁石と、上記永久磁石の回動に連動して開
閉するシヤッタと、上記永久磁石に対して第1回動位置
から第2回動位置に向かう駆動力を与える第1パルス電
流及び第2回動位置から第1回動位置に向かう駆動力を
与える上記第1パルス電流と逆極性の第2パルス電流を
もって上記電磁石を給電し、第1、第2パルス電流の時
間々隔を制御して通常のシヤッタ制御とする他に第1パ
ルス電流のパルス幅を縮小変化させてプログラムシヤッ
タモードとするシヤッタ制御回路とからなることを特徴
とする電磁駆動シヤッタを提案する。
第2発明として、第1回動位置と第2回動位置との間で
回動するように設けた永久磁石と、第1回動位置でこの
永久磁石の一方の磁極が接近する一方側のコア端部と第
2回動位置でその他方の磁極が接近する他方側のコア端
部と少なくとも2つのコア端部を有する電磁石と、上記
永久磁石が第1回動位置から第2回位置へ回動する過程
で開放し、第2回動位置から第1回動位置へ回動する過
程で閉成するように、この永久磁石の回動に連動させた
シヤッタと、上記永久磁石の第1回動位置を位置変化
し、シヤッタの開放動作時間を調整する調整部材と、上
記永久磁石に対して第1回動位置から第2回動位置に向
かう駆動力を与える第1パルス電流及び第2回動位置か
ら第1回動位置に向かう駆動力を与える上記第1パルス
電流と逆極性の第2パルス電流をもって上記電磁石を給
電し、第1、第2パルス電流の時間々隔を制御して、通
常のシヤッタ制御とする他に、第1パルス電流のパルス
幅を縮小変化させてプログラムシヤッタモードとするシ
ヤッタ制御回路とからなることを特徴とする電磁駆動シ
ヤッタを提案する。
「作用」 上記した第1発明では、第1パルス電流と第2パルス電
流とが時間々隔をおいて発生すれば、シヤッタがパルス
電流間隔にしたがった所定時間の間全開する通常のシヤ
ッタ制御となる。
シヤッタ制御回路が第1パルス電流のパルス幅を縮小変
化させ、この第1パルス電流に引き続いて第2パルス電
流が発生すれば、シヤッタが全開と同時か全開する以前
に閉成動作に移り、シヤッタ羽根が絞りを兼用するプロ
グラムシヤッタ制御となる。
第2発明では、調整部材によって永久磁石の第1回動位
置を変化させることにより、シヤッタの開放動作時間を
調整する。
電磁石や永久磁石は各々固有の磁石特性をもっており、
これらを使用した電磁駆動シヤッタでは、シヤッタが開
き始めてから全開に達するまでの時間、つまり、シヤッ
タ開放動作時間が一律なものとならず、このことが原因
として露出誤差が生じ、特に、プログラムシヤッタとし
て使用する場合にその影響が大きく現れる。第2発明は
この問題を解決している。
「実施例」 次に、本発明の実施例について図面に沿って説明する。
第1図及び第2図は第1実施例を示す電磁駆動シヤッタ
の簡略図で、第1図はシヤッタの閉成状態を、第2図は
シヤッタの全開状態を各々示す。
第3図及び第4図は上記シヤッタの電磁駆動機構を拡大
して示した簡略図で、第3図は永久磁石が第1回動位置
にある状態を、第4図は永久磁石が第2回動位置にある
状態を各々示す。
これらの図において、1は駆動レバーで、これは一方端
のやや中程を地板に設けた支軸2に軸着し、左回動及び
右回動するようになしてある。
このレバー1の一方腕1aの先端面に支軸2を中心とする
円形に沿って曲面形成し、また、この一方腕1aにはレバ
ー幅方向に当るスペーサー1a1の両側にヨーク1a2で連結
した2つの永久磁石3、4が固着してある。
なお、永久磁石3は図示右端をN極に、左端をS極に磁
化したもので、永久磁石4はそれとは反対に図示右端を
S極に、左端をN極に磁化してある。駆動レバー1の他
方腕1bにはシヤッタ羽根5、6がピン7、8をもって回
動自在に連結してあり、また、このレバー1の中程には
調整ねじ9のねじ受部1cが一体形成してある。
シャッタ羽根5、6はこれらに形成した長孔を重合させ
るようにして地板に設けた固定ピン10に遊嵌してあっ
て、駆動レバー1の右回動に連動してシヤッタ羽根5が
左旋回、シヤッタ羽根6が右旋回し、これらの開口部5
a、6aが第2図に示すようにアパーチャ11を開放する。
上記調整ねじ9は地板に固定したねじホルダー12に螺着
してあり、このねじ9によって駆動レバー1の左回動限
界位置、すなわち、第1回動位置を予め調整する。
なお、駆動レバー1の右回動限界位置、すなわち、第2
回動位置は地板に設けたストッパーピン13によって定め
る。
一方、14は電磁石で、これはE形のコア15とこのコアの
中央脚に装備した電磁コイル16とで構成してあり、コア
15の各脚端面が駆動レバー1の支軸2を中心とする円形
に沿って曲面形成してある。
この電磁石14はコア脚端面を駆動レバー1の一方腕先端
面に対接させるようにして地板に固定する。
第5図は上記電磁石14に給電する給電回路とシヤッタ制
御回路との原理的な回路図である。
この回路では、先ずトランジスタTr1、Tr4がONして正パ
ルス電流P1が上記電磁コイル16に流れ、続いて、シヤッ
タ制御回路Mの露出演算値にしたがってトランジスタTr
2、Tr3がONし、負パルス電流P2が上記電磁コイルに流れ
る構成となっている。
次に、上記した電磁駆動シヤッタの動作について説明す
る。
通常時にはシヤッタが第1図に示す状態で閉成してい
る。この閉成状態では、電磁石14が無給電となってお
り、コア15には帯磁されていない。また、駆動レバー1
に設けた永久磁石3、4のうち、永久磁石3のN極がコ
ア15の一方側外脚の脚端面に対し僅かずれて対接し、永
久磁石4のS極は同コア15の他方側外脚の脚端面から離
れて中央脚の脚端面に接近している。
上記状態では、永久磁石3のN極がコア15の脚端面に対
して吸引力を及ぼし、このN極が脚端面に正対向するよ
うに働くため、駆動レバー1に弱い左回動力が作用して
いる。その結果、このレバー1が調整ねじ9に当接して
機械的に安定している。
シヤッタレリーズにしたがって、電磁石14が正パルス電
流P1で給電され、続いて負パルス電流P2で給電される。
電磁コイル16に正パルス電流P1が流れることにより、コ
ア15の一方側外脚(図中上側)の脚端面と、他方側外脚
(図中下側)の脚端面とが共にN極に、中央脚の脚端面
がS極に各々帯磁される。これより、永久磁石3のN極
が反発力を受け、永久磁石3のS極が中央脚のS極によ
って反発されると共に他方側外脚のN極によって吸引さ
れるため、駆動レバー1に右回動の駆動トルクが発生
し、このレバー1が第3図の第1回動位置から第4図に
示す第2回動位置まで回動する。
駆動レバー1が第2回動位置に変位したときには、永久
磁石4のS極がコア15の他方側外脚の脚端面に対して僅
かずれて対接し、永久磁石3のN極が一方側外脚の脚端
面から離れ中央脚の脚端面に接近する。
また、正パルス電流P1が電磁コイル16を通過し、コア15
の帯磁が消失した後は、永久磁石4のS極が脚端面に正
対向するように吸引力を及ぼすため、弱い右回動力が駆
動レバー1に作用し、このレバー1がストッパーピン13
に突き当たった状態で機械的に安定する。
駆動レバー1が上記したように回動すると、シヤッタ羽
根5がピン7を介して駆動力を受け、固定ピン10を中心
として左旋回し、同様にシヤッタ羽根6がピン8を介し
て駆動され、固定ピン10を中心に右旋回し、駆動レバー
1が第2回動位置に達した段階で第2図に示すようにシ
ヤッタ全開となる。
シャッタ開放の状態で電磁石14が負パルス電流P2で給電
される。この場合、コア15の各脚端面は上記に比べて逆
極性に帯磁され、駆動レバー1には左回動の駆動トルク
が発生する。これより、駆動レバー1が第4図の第2回
動位置から第3図に示す第1回動位置に変位し、負パル
ス電流P2が電磁コイル16を通過した後に永久磁石3のN
極による脚端面に対する吸引力によって機械的に安定す
る。
シヤッタ羽根5、6は駆動レバー1の上記した戻り回動
に連動され、上記とは逆方向に旋回し第1図に示すよう
にシヤッタを閉成する。
第6図(a)、(b)は電磁石14を給電するパルス電流
P1、P2とシヤッタの動きを示すタイムチャートである。
これらの図より分かる通り、電磁石14を正パルス電流P1
で給電した時点T1の直後(T2時点)でシヤッタ羽根5、
6が動き始め、これらシヤッタ羽根5、6の助走距離が
終わった時点T3でシヤッタが開き始める、そして、パル
ス電流P1による給電が電磁駆動機構の不安定点(T4
点)を経過した直後(パルスP1の立ち下り時点T5)に終
了し、その後は、永久磁石4のS極がコア15の他方側外
脚の脚端面を吸引する右回動力で駆動レバー1を第2回
動位置まで回動し、この時(T6時点)シヤッタが全開に
達する。
電磁石14を負パルス電流P2で給電した時点T7の直後(T8
時点)から、シヤッタ羽根5、6が上記とは逆方向に動
き始め、時点T11でシヤッタを閉じる。
電磁石14の給電は電磁駆動機構の不安定点(T9時点)の
経過直後(パルスP2の立ち下り時点T10)に終了し、そ
の後は、永久磁石3のN極がコア15の一方側外脚の脚端
面を吸引することで駆動レバー1が左回動し、このレバ
ー1が第1回動位置に達したとき(T12時点)シヤッタ
羽根5、6が静止する。
電磁駆動機構の不安定点(T4、T9時点)は、電磁石14の
給電を断ったとき、永久磁石3のN極と永久磁石4のS
極との吸引力が均等に各々の脚端面に作用する状態で、
この場合には駆動レバー1が回動中途で静止する。この
ことから、正パルス電流P1の立ち下り時点T5は不安定時
点T4を経過した位置とし、負パルス電流P2の立ち下り時
点T10は不安定時点T9を経過した位置に定めてある。
また、シヤッタ羽根5、6には助走距離(第1図のl1
l2、第5図(b)のL)が可成り大きく設けてあり、こ
の助走距離が終了した時点でシヤッタが開き始めるよう
になっている。
上記調整ねじ9はこれをねじ込み、また弛めて上記助走
距離を増減し、シヤッタの開放動作時間を調整するもの
である。
すなわち、調整ねじ9のねじ込みによって、駆動レバー
1が第1図上多少右回動した位置に移り、シヤッタ羽根
5、6の助走距離が減少し、また、調整ねじ9を弛めた
ときには、駆動レバー1が第1図上多少左回動した位置
に移り、上記助走距離が増大する。
上記したシヤッタの開放動作時間の調整によって、シヤ
ッタの開放状態が第7図に一例をもって示すように修正
される。
この図に示した曲線aの立ち上がり部分(To〜Txの範囲
のa曲線)は調整前のシヤッタ開放動作曲線を示し、曲
線bの立ち上がり部分(To〜Txの範囲のb曲線)は助走
距離をSだけ短縮させるように調整したときのシヤッタ
開放動作曲線を示す。
この図面では、シヤッタが全開する以前に閉成動作に移
るプログラムシヤッタとして制御した状態を示してお
り、通常のシヤッタ制御の場合には、a、b曲線の立ち
上がりラインが全開を示す一点鎖線に突き当たるまで延
びたシヤッタ開放動作曲線となる。
図示した斜線部分Aは調整前の露光量、斜線部分Bは調
整後の露光量となり、調整の前後では斜線部分Aの面積
に比べて斜線部分Bの面積に相応して露光量が増大す
る。なお、シヤッタ開放時間は、調整前Taに対して調整
後はTbのように拡張する。
上記した調整は、シヤッタ全開が継続するようなシャッ
タ制御の場合にはその効果が少ないが、シヤッタが全開
した直後に閉成するようなシヤッタ制御となる場合やシ
ヤッタ羽根5、6を絞りに兼用するプログラムシヤッタ
制御となるときに効果がある。
このように、調整ねじ9による調整によって、シヤッタ
の開放動作時間を修正することができるから、電磁石ま
たは永久磁石個々の磁気特性の違い、或いはシヤッタの
機械的遊びなどにかかわらず、所定のシヤッタ開放動作
時間に定めシヤッタ精度を高め得る。
一方、上記した正パルス電流P1と負パルス電流P2とは第
8図に示すようにして電磁石14に供給する。
すなわち、パルス間隔をおいてパルス電流P1、P2を供給
して通常のシヤッタ制御とする場合には、第8図(a)
の如く、これらパルス電流P1、P2のパルス幅TW1、TW2
一定としてパルス間隔Tpを撮影条件に合せて変化する。
また、プログラムシヤッタ制御の場合には、第8図
(b)に示した如く、撮影条件に合せて正パルス電流P1
のパルス幅をTW1のように縮小変化させ、この正パルス
電流P1に引き続いて負パルス電流P2を供給する。なお、
負パルス電流P2のパルス幅TW2は変化させない。
このように正パルス電流P1のパルス幅を変化させる手段
としては、例えば、第4図に示すシヤッタ制御回路Mに
パルス幅制御回路を設け、シヤッタ制御回路出力をベー
ス入力するトランジスタTr1のON時間を制御する構成と
する。なお、正パルス電流P1のパルス幅を変化させる手
段は他の公知の回路によって容易に構成することがで
き、シヤッタ制御回路Mとは別途に設けるようにしても
よい。
続いて、本発明の他の実施例について各図に沿って説明
するが、上記第1実施例と同一部材については同符号を
付する。
第9図及び第10図は第2実施例を示す電磁駆動機構の簡
略図である。
この実施例は、U字形のコア17の両脚各々に、電磁コイ
ル18、19を脚股寄りに設けて電磁石20を構成し、コア脚
の先方の脚間に永久磁石21を支軸22によって回動可能に
設け、この永久磁石21に駆動レバー23を固着した構成と
なっている。
通常時には、永久磁石21の一方の磁極Nが下側脚の脚端
に、他方の磁極Sが上側脚の中程に吸引力を及ぼし、こ
の永久磁石21と駆動レバー23が機械的に安定した状態で
静止している。電磁石20を正パルス電流P1で給電する
と、コア17は第9図に示すように帯磁され、永久磁石21
が第9図に示す第1回動位置から第10図に示す第2回動
位置に向かって回動する。第2回動位置に達した永久磁
石21はその磁極Nが上側脚の脚端に、磁極Sが下側脚の
中程に吸引力を及ぼし、機械的に安定する。
第10図の状態で、電磁石20を負パルス電流P2で給電する
と、コア17は上記とは逆極性に帯磁され、永久磁石21が
第10図の回動位置から第9図に示す回動位置に戻る。
その他は第1実施例に比べて変わりがなく、シヤッタ羽
根は永久磁石21と一体に回動する駆動レバー23に連動さ
れ開閉し、また、シヤッタ羽根の助走距離が調整ねじ9
によって調整される。
第11図及び第12図は第3実施例を示す電磁駆動機構の簡
略図である。
この実施例は、永久磁石24を挟んで2つの電磁石25、26
を対向配置し、永久磁石24に駆動レバー27を固着して構
成してある。なお、28、29はU字形のコア、30、31は電
磁コイル、32は永久磁石24の支軸である。
この実施例の電磁駆動機構は、通常時には永久磁石24の
磁極面が第11図に示すようにコア28、29各々の一方の脚
端面と僅かずれた状態で安定し、第1回動位置を保って
いる。電磁石25、26が正パルス電流P1で同時に給電さ
れ、コア28、29が図示するように帯磁されると、永久磁
石24が第12図に示す第2回動位置まで回動する。また、
永久磁石24が第12図に示す回動位置にあるとき、電磁石
25、26を負パルス電流P2で同時に給電すると、コア28、
29は第12図に示す極性で帯磁するため、永久磁石24が第
1回動位置に向かって回動し、第11図の状態に戻る。
その他は、上記した第1、第2実施例と同様である。
第13図及び第14図は第4実施例を示す電磁駆動機構の簡
略図である。
この実施例は、四方に磁極を有する永久磁石33と、この
永久磁石33を挟み所定の角度を与えて配置した電磁石3
4、35と、永久磁石33に固着した駆動レバー36とで構成
されている。なお、37は永久磁石33の支軸、38、39はコ
ア、40、41は電磁コイルである。
本実施例の電磁駆動機構は、通常時には第13図に示す状
態で安定して永久磁石33が第1回動位置を保つ。電磁石
34、35が正パルス電流P1で同時に給電され、コア38、39
が第13図に示す極性で帯磁すると、永久磁石33が右回動
の駆動トルクを発生し、第14図に示す第2回動位置まで
回動し、この第2回動位置で一旦安定する。続く負パル
ス電流P2により電磁石34、35が給電されると、コア38、
39が第14図のように上記とは逆極性に帯磁されるため、
永久磁石33が左回動し第13図の第1回動位置に戻る。そ
の他は上記した各実施例と同様である。
上記した各実施例では、電磁石を正パルス電流P1で給電
してシヤッタを開放し、負パルス電流P2で給電してシヤ
ッタを閉成したが、電磁コイルの巻線方向などを適当に
変えれば、負パルス電流P2を供給した後正パルス電流P1
を送るようにしても同様にシヤッタを開閉することがで
きる。
「発明の効果」 上記した通り、本発明では、永久磁石が第1、第2回動
位置で機械的に安定して制止し、シヤッタを閉成または
開放状態に保ち、電磁石を第1、第2パルス電流で給電
することで、上記永久磁石を第1回動位置から第2回動
位置へ、また、この逆に回動し、シヤッタを開閉動作さ
せる構成としたことから、シヤッタ制御によって消費さ
れる電力量が少なく、その上、部品点数が極めて少ない
構成簡単なものとなり、ローコストで生産できる電磁駆
動シヤッタとなる。
また、電磁石を給電する第1パルス電流のパルス幅を縮
小変化させ、この第1パルス電流に引き続いて第2パル
ス電流を供給する構成としたので、第1、第2パルス電
流間隔に応じた通常のシヤッタ制御の他にシヤッタ羽根
を絞りに兼用したプログラムシヤッタの使用が可能にな
る。
さらに、電磁石または永久磁石の個々特有の磁気特性な
どによって生ずるシヤッタの開放動作時間の誤差が永久
磁石の第1回動位置を調整する調整部材によって簡単に
解消することができ、シヤッタ精度を高め得る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の第1実施例を示す電磁駆動
シヤッタの簡略図で、第1図はシヤッタの閉成状態を、
第2図はシヤッタの全開状態を各各示す。第3図及び第
4図は上記シヤッタの電磁駆動機構を示す簡略拡大図を
示し、第3図は永久磁石が第1回動位置にある状態を、
第4図は同永久磁石が第2回動位置にある状態を各々示
す。第5図は電磁石の給電回路とシヤッタ制御回路とを
示す原理的な回路図、第6図(a)、(b)は上記シヤ
ッタの電磁石を給電するパルス電流と、シヤッタの動き
とを示すタイムチャート、第7図はシヤッタの開放動作
時間の調整動作を説明するための図、第8図(a)、
(b)は通常のシヤッタ制御のパルス電流と、プログラ
ムシヤッタ制御のパルス電流とを示すタイムチャート、
第9図及び第10図は電磁石を構成するU字形コアの間に
永久磁石を設けて構成した第2実施例を示す電磁駆動機
構の簡略図、第11図及び第12図は永久磁石を挟んで2つ
の電磁石を対向配置して構成した第3実施例を示す電磁
駆動機構の簡略図、第13図及び第14図は四方向に磁極を
有する永久磁石を挟んで2つの電磁石を設けて構成した
第4実施例を示す電磁駆動機構の簡略図である。 1、23、27、36……駆動レバー 3、4、21、24、33……永久磁石 5、6……シヤッタ羽根 9……調整ねじ 14、20、25、26、34、35……電磁石。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1回動位置と第2回動位置との間で回動
    するように設けた永久磁石と、第1回動位置でこの永久
    磁石の一方の磁極が接近する一方側のコア端部と第2回
    動位置でその他方の磁極が接近する他方側のコア端部と
    の少なくとも2つのコア端部を有する電磁石と、上記永
    久磁石の回動に連動して開閉するシヤッタと、上記永久
    磁石に対して第1回動位置から第2回動位置に向かう駆
    動力を与える第1パルス電流及び第2回動位置から第1
    回動位置に向かう駆動力を与える上記第1パルス電流と
    逆極性の第2パルス電流をもって上記電磁石を給電し、
    第1、第2パルス電流の時間々隔を制御して通常のシヤ
    ッタ制御とする他に、第1パルス電流のパルス幅を縮小
    変化させてプログラムシヤッタモードとするシヤッタ制
    御回路とからなることを特徴とする電磁駆動シヤッタ。
  2. 【請求項2】第1回動位置と第2回動位置との間で回動
    するように設けた永久磁石と、第1回動位置でこの永久
    磁石の一方の磁極が接近する一方側のコア端部と第2回
    動位置でその他方の磁極が接近する他方側のコア端部と
    の少なくとも2つのコア端部を有する電磁石と、上記永
    久磁石が第1回動位置から第2回動位置へ回動する過程
    で開放し、第2回動位置から第1回動位置へ回動する過
    程で閉成するように、この永久磁石の回動に連動させた
    シヤッタと、上記永久磁石の第1回動位置を位置変化
    し、シヤッタの開放動作時間を調整する調整部材と、上
    記永久磁石に対して第1回動位置から第2回動位置に向
    かう駆動力を与える第1パルス電流及び第2回動位置か
    ら第1回動位置に向かう駆動力を与える上記第1パルス
    電流と逆極性の第2パルス電流をもって上記電磁石を給
    電し、第1、第2パルス電流の時間々隔を制御して、通
    常のシヤッタ制御とする他に、第1パルス電流のパルス
    幅を縮小変化させてプログラムシヤッタモードとするシ
    ヤッタ制御回路とからなることを特徴とする電磁駆動シ
    ヤッタ。
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