JP2717363B2 - 防水機構を備えたコネクタ - Google Patents
防水機構を備えたコネクタInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防水機構を備えたコネ
クタに関し、特に、コネクタプラグをコネクタレセプタ
クルから離脱した時に防水が必要な分野に使用されるコ
ネクタに関するものである。
クタに関し、特に、コネクタプラグをコネクタレセプタ
クルから離脱した時に防水が必要な分野に使用されるコ
ネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の防水機構を備えたコネクタの従
来例を図8及び図9に示した。図8において、このコネ
クタは、外側にフードを有し、ケーブル43が接続され
たコネクタプラグ41と、装置等の表面のパネル44に
取り付けられるコネクタレセプタクル42とから構成さ
れる。この従来例では、コネクタプラグ41をコネクタ
レセプタクル42から分離した状態においては、図9の
ように、コネクタレセプタクル42との嵌合面側のフー
ド開口部に別部品の防水キャップ45を被せることで、
コネクタプラグ41の内側に設けた接点部への浸水を防
止するようにしている。
来例を図8及び図9に示した。図8において、このコネ
クタは、外側にフードを有し、ケーブル43が接続され
たコネクタプラグ41と、装置等の表面のパネル44に
取り付けられるコネクタレセプタクル42とから構成さ
れる。この従来例では、コネクタプラグ41をコネクタ
レセプタクル42から分離した状態においては、図9の
ように、コネクタレセプタクル42との嵌合面側のフー
ド開口部に別部品の防水キャップ45を被せることで、
コネクタプラグ41の内側に設けた接点部への浸水を防
止するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、防水キャップがコネクタプラグと別体で
あるため、防水キャップを紛失し易い。また、防水キャ
ップは、コネクタ嵌合時にコネクタプラグに装着されず
に別途保管しておく必要があるため、管理がし難いとい
う問題がある。更に、上記のようにコネクタを分離した
状態において、防水キャップを被せ忘れてしまうことが
起き易く、即ち、防水キャップの閉め忘れを完全になく
すことが極めて困難である。また、防水キャップを被せ
たとしても、防水キャップの締め具合が不十分となるこ
とがある虞があった。
来の構成では、防水キャップがコネクタプラグと別体で
あるため、防水キャップを紛失し易い。また、防水キャ
ップは、コネクタ嵌合時にコネクタプラグに装着されず
に別途保管しておく必要があるため、管理がし難いとい
う問題がある。更に、上記のようにコネクタを分離した
状態において、防水キャップを被せ忘れてしまうことが
起き易く、即ち、防水キャップの閉め忘れを完全になく
すことが極めて困難である。また、防水キャップを被せ
たとしても、防水キャップの締め具合が不十分となるこ
とがある虞があった。
【0004】本発明の目的は、防水キャップの閉め忘れ
たり、防水キャップの締め具合が不十分となることがな
く、また、防水キャップを紛失する虞がない、防水機構
を備えたコネクタを提供することにある。
たり、防水キャップの締め具合が不十分となることがな
く、また、防水キャップを紛失する虞がない、防水機構
を備えたコネクタを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、開口を
有する防水シェル、該防水シェルに取り付けられ、前記
開口を開閉する防水扉、及び該防水扉に取り付けられた
第1の係合ピンを有するコネクタプラグと、該コネクタ
プラグが所定方向に沿って移動することにより前記開口
を通じて前記コネクタプラグと嵌脱するコネクタレセプ
タクルと、該コネクタレセプタクルの近傍に備えられ、
前記コネクタプラグが前記所定方向に沿って移動する際
に前記第1の係合ピンと係合して前記防水扉に前記開口
に対する開閉動作を行わせる第1のカム溝を有したスラ
イダとを備えていることを特徴とする防水機構を備えた
コネクタが得られる。
有する防水シェル、該防水シェルに取り付けられ、前記
開口を開閉する防水扉、及び該防水扉に取り付けられた
第1の係合ピンを有するコネクタプラグと、該コネクタ
プラグが所定方向に沿って移動することにより前記開口
を通じて前記コネクタプラグと嵌脱するコネクタレセプ
タクルと、該コネクタレセプタクルの近傍に備えられ、
前記コネクタプラグが前記所定方向に沿って移動する際
に前記第1の係合ピンと係合して前記防水扉に前記開口
に対する開閉動作を行わせる第1のカム溝を有したスラ
イダとを備えていることを特徴とする防水機構を備えた
コネクタが得られる。
【0006】また、本発明によれば、前記防水扉が回転
中心軸によって前記防水シェルに回動自在に取り付けら
れ、該回転中心軸が前記所定方向に沿って移動自在で且
つ前記開口に近付く方へ付勢され、該回転中心軸に偏心
カムが回動自在に取り付けられ、該偏心カムに第2の係
合ピンが取り付けられ、前記防水シェルに前記偏心カム
と係合する係合部が設けられ、前記コネクタプラグが前
記所定方向に沿って移動する際に前記第2の係合ピンと
係合して前記偏心カムを回動させる第2のカム溝が前記
スライダに形成され、前記偏心カムは、該偏心カムが回
動する際に前記係合部と摺接するカム面を有し、該カム
面は、前記コネクタプラグを前記コネクタレセプタクル
に嵌合させる際に、前記防水扉が開くよりも前に前記回
転中心軸を前記開口へ近付け、前記コネクタプラグを前
記コネクタレセプタクルから抜去する際に、前記防水扉
が閉じてから前記回転中心軸を前記開口から離すように
形成されていることを特徴とする防水機構を備えたコネ
クタが得られる。
中心軸によって前記防水シェルに回動自在に取り付けら
れ、該回転中心軸が前記所定方向に沿って移動自在で且
つ前記開口に近付く方へ付勢され、該回転中心軸に偏心
カムが回動自在に取り付けられ、該偏心カムに第2の係
合ピンが取り付けられ、前記防水シェルに前記偏心カム
と係合する係合部が設けられ、前記コネクタプラグが前
記所定方向に沿って移動する際に前記第2の係合ピンと
係合して前記偏心カムを回動させる第2のカム溝が前記
スライダに形成され、前記偏心カムは、該偏心カムが回
動する際に前記係合部と摺接するカム面を有し、該カム
面は、前記コネクタプラグを前記コネクタレセプタクル
に嵌合させる際に、前記防水扉が開くよりも前に前記回
転中心軸を前記開口へ近付け、前記コネクタプラグを前
記コネクタレセプタクルから抜去する際に、前記防水扉
が閉じてから前記回転中心軸を前記開口から離すように
形成されていることを特徴とする防水機構を備えたコネ
クタが得られる。
【0007】
【作用】上記のように第1の係合ピンや第1のカム溝等
を設ける構成とすれば、コネクタ挿抜時において防水扉
をコネクタプラグの挿入と抜去の動きに従って開閉動作
させる構成とできる。このため、コネクタ離脱時におけ
る防水扉の閉め忘れを防止できる。また、防水扉はコネ
クタプラグの防水シェルに取り付けられるので、防水扉
を紛失することもない。
を設ける構成とすれば、コネクタ挿抜時において防水扉
をコネクタプラグの挿入と抜去の動きに従って開閉動作
させる構成とできる。このため、コネクタ離脱時におけ
る防水扉の閉め忘れを防止できる。また、防水扉はコネ
クタプラグの防水シェルに取り付けられるので、防水扉
を紛失することもない。
【0008】一方、上記のように防水扉を回転中心軸に
より防水シェルに回動自在に取り付けたり、偏心カム、
第2の係合ピン、第2の係合溝等を設ける構成とすれ
ば、コネクタプラグをコネクタレセプタクルに嵌合させ
る際には防水扉をその回動前にコネクタ嵌脱方向におい
て開口から浮かび上がらせることができる。また、コネ
クタプラグをコネクタレセプタクルから外す際には、防
水扉が閉じた後に防水扉を防水シェルの開口に密着させ
ることができる。そしてこのため、コネクタ抜去により
防水扉が開口に押し付けられ、コネクタ離脱時において
コネクタプラグを確実に防水状態とすることができる。
より防水シェルに回動自在に取り付けたり、偏心カム、
第2の係合ピン、第2の係合溝等を設ける構成とすれ
ば、コネクタプラグをコネクタレセプタクルに嵌合させ
る際には防水扉をその回動前にコネクタ嵌脱方向におい
て開口から浮かび上がらせることができる。また、コネ
クタプラグをコネクタレセプタクルから外す際には、防
水扉が閉じた後に防水扉を防水シェルの開口に密着させ
ることができる。そしてこのため、コネクタ抜去により
防水扉が開口に押し付けられ、コネクタ離脱時において
コネクタプラグを確実に防水状態とすることができる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の防水機構を備えたコネクタの
一実施例を説明する。図1及び図2に、本実施例のコネ
クタを構成するコネクタプラグ1とコネクタレセプタク
ル2を、また、図3にコネクタプラグ1を、それぞれ示
した。ここで、図1はコネクタプラグ1とコネクタレセ
プタクル2の嵌合状態を、また、図2は同じく離脱状態
を示したものである。尚、図1乃至図3はスライダを省
略して描かれている。また、コネクタプラグ1には図示
しないケーブルが接続されており、コネクタレセプタク
ル2には図示しない装置側のケーブルが接続されてい
る。
一実施例を説明する。図1及び図2に、本実施例のコネ
クタを構成するコネクタプラグ1とコネクタレセプタク
ル2を、また、図3にコネクタプラグ1を、それぞれ示
した。ここで、図1はコネクタプラグ1とコネクタレセ
プタクル2の嵌合状態を、また、図2は同じく離脱状態
を示したものである。尚、図1乃至図3はスライダを省
略して描かれている。また、コネクタプラグ1には図示
しないケーブルが接続されており、コネクタレセプタク
ル2には図示しない装置側のケーブルが接続されてい
る。
【0010】コネクタプラグ1は、防水シェル11、防
水扉12、並びにZIF(零挿入力)駆動のためのカム
13を備えている。
水扉12、並びにZIF(零挿入力)駆動のためのカム
13を備えている。
【0011】防水シェル11は、そのコネクタレセプタ
クル2との嵌合側に、開口11aを有している。この開
口11aの内側には、絶縁性のインシュレータ11b
と、インシュレータ11bにより固着されて多数並設さ
れた導電性のコンタクト11cが設けられている。開口
11aの外周には、Oリング等のパッキン11dが設け
られている。また、インシュレータ11bの外側には金
属板等で構成されるシールド板11gが設けられてい
る。
クル2との嵌合側に、開口11aを有している。この開
口11aの内側には、絶縁性のインシュレータ11b
と、インシュレータ11bにより固着されて多数並設さ
れた導電性のコンタクト11cが設けられている。開口
11aの外周には、Oリング等のパッキン11dが設け
られている。また、インシュレータ11bの外側には金
属板等で構成されるシールド板11gが設けられてい
る。
【0012】防水シェル11の下側には、防水シェル1
1の下側部分および側面部分を覆う防水フード11eが
設けられている。また、防水シェル11の側面には、係
合部11fが形成されている。また、防水シェル11の
両側面には回転中心軸14がそれぞれ突出して設けられ
ている。
1の下側部分および側面部分を覆う防水フード11eが
設けられている。また、防水シェル11の側面には、係
合部11fが形成されている。また、防水シェル11の
両側面には回転中心軸14がそれぞれ突出して設けられ
ている。
【0013】回転中心軸14は、開口11aの方向に移
動自在となるように、防水シェル11に形成された長穴
11h(図6参照)に遊嵌されて取り付けられるととも
に、ばね15によって、開口11aに近付く方向に付勢
されている。また、この回転中心軸14には、偏心カム
16が回動自在に取り付けられている。偏心カム16の
先端には係合ピン16aが取り付けられ、また、偏心カ
ム16の外周面にはカム面16bが形成されている。こ
の偏心カム16は、上記の係合部11fと係合してい
る。
動自在となるように、防水シェル11に形成された長穴
11h(図6参照)に遊嵌されて取り付けられるととも
に、ばね15によって、開口11aに近付く方向に付勢
されている。また、この回転中心軸14には、偏心カム
16が回動自在に取り付けられている。偏心カム16の
先端には係合ピン16aが取り付けられ、また、偏心カ
ム16の外周面にはカム面16bが形成されている。こ
の偏心カム16は、上記の係合部11fと係合してい
る。
【0014】ここで、防水フード11eは、防水扉12
が閉じた状態において、防水扉12にその開方向への衝
撃が直接加わるのを防止するためのものである。この防
水フード11eは、防水シェル11と別体部品として、
後からねじ止め等により防水シェル11に取り付ける構
成としても良い。
が閉じた状態において、防水扉12にその開方向への衝
撃が直接加わるのを防止するためのものである。この防
水フード11eは、防水シェル11と別体部品として、
後からねじ止め等により防水シェル11に取り付ける構
成としても良い。
【0015】防水扉12は、防水シェル11に取り付け
られて、開口11aを開閉するためのものであり、その
ために上記の回転中心軸14に回動自在に取り付けられ
ている。また防水扉12には、係合ピン12aが取り付
けられている。
られて、開口11aを開閉するためのものであり、その
ために上記の回転中心軸14に回動自在に取り付けられ
ている。また防水扉12には、係合ピン12aが取り付
けられている。
【0016】カム13は、公知のZIF駆動のためのも
のである。そして、コネクタプラグ1とコネクタレセプ
タクル2のコンタクト同士が接触している図1のコネク
タ嵌合状態において、そのレバー13aを図2のように
回転させることで、上記コンタクト同士の接触が解除さ
れて、コネクタプラグ1とコネクタレセプタクル2とを
容易に離脱させることができる。
のである。そして、コネクタプラグ1とコネクタレセプ
タクル2のコンタクト同士が接触している図1のコネク
タ嵌合状態において、そのレバー13aを図2のように
回転させることで、上記コンタクト同士の接触が解除さ
れて、コネクタプラグ1とコネクタレセプタクル2とを
容易に離脱させることができる。
【0017】コネクタレセプタクル2は、図1及び図2
に示すように、装置等の表面のパネル33に取り付けら
れるものであり、インシュレータ21,22、これらイ
ンシュレータ21,22の内側に設けられた多数の導電
性のコンタクト23、並びにインシュレータ21,22
の外側に設けられた金属板等で構成されるシールド板2
4から構成される。シールド板24には、コネクタ嵌合
時においてシールド板24を上記のシールド板11gと
接続するための接触部24aが設けられている。
に示すように、装置等の表面のパネル33に取り付けら
れるものであり、インシュレータ21,22、これらイ
ンシュレータ21,22の内側に設けられた多数の導電
性のコンタクト23、並びにインシュレータ21,22
の外側に設けられた金属板等で構成されるシールド板2
4から構成される。シールド板24には、コネクタ嵌合
時においてシールド板24を上記のシールド板11gと
接続するための接触部24aが設けられている。
【0018】図4に、本実施例のコネクタの一部を構成
するスライダ3を示した。このスライダ3は、一対のス
ライダ部材31,32を連結板33にねじ止め等により
固定して構成される。連結板33は、アルミニウム、黄
銅、あるいはステンレス等で構成され、また中央部にコ
ネクタレセプタクル2が装着される開口33aが形成さ
れている。そして、この状態で、コネクタレセプタクル
2と共に、上記のパネル等に固定される。また、このス
ライダ3を構成するスライダ部材31,32の間には、
図6に示すように、コネクタプラグ1が装着される。
するスライダ3を示した。このスライダ3は、一対のス
ライダ部材31,32を連結板33にねじ止め等により
固定して構成される。連結板33は、アルミニウム、黄
銅、あるいはステンレス等で構成され、また中央部にコ
ネクタレセプタクル2が装着される開口33aが形成さ
れている。そして、この状態で、コネクタレセプタクル
2と共に、上記のパネル等に固定される。また、このス
ライダ3を構成するスライダ部材31,32の間には、
図6に示すように、コネクタプラグ1が装着される。
【0019】スライダ部材31,32の対向面には、カ
ム溝31a,31b,32a,32bがそれぞれ形成さ
れている。ここで、図6を参照して、カム溝31a,3
2aには係合ピン12aが、また、カム溝31b,32
bには係合ピン16aが、それぞれ移動自在に収納され
る。ここで、図5を参照して、コネクタ嵌合時には後述
するように、上記のコネクタプラグ1が所定の方向Dに
沿って移動することにより、防水扉12が開閉し、防水
シェル11の開口11aを通じてコネクタプラグ1とコ
ネクタレセプタクル2とが嵌合する。
ム溝31a,31b,32a,32bがそれぞれ形成さ
れている。ここで、図6を参照して、カム溝31a,3
2aには係合ピン12aが、また、カム溝31b,32
bには係合ピン16aが、それぞれ移動自在に収納され
る。ここで、図5を参照して、コネクタ嵌合時には後述
するように、上記のコネクタプラグ1が所定の方向Dに
沿って移動することにより、防水扉12が開閉し、防水
シェル11の開口11aを通じてコネクタプラグ1とコ
ネクタレセプタクル2とが嵌合する。
【0020】次に、図7を参照して、本実施例のコネク
タの挿抜時における防水扉の開閉機構の動作を説明す
る。図7(a)はコネクタ嵌合前の状態を示したもの
で、この状態では、防水扉12により防水シェル11の
開口11aは閉じられている。この状態からコネクタプ
ラグ1を上記の方向Dに沿ってコネクタレセプタクル2
の方向に移動させた場合には、偏心カム16上の係合ピ
ン16aがスライダ3のカム溝31bに沿って移動し、
カム面16bが係合部11fと摺接しつつ偏心カム16
が図において反時計方向に回転する。このため、ばね1
5の付勢力によって、偏心カム16の回動の中心である
回転中心軸14は、防水扉12が開く以前の段階で開口
11aに近付づくように移動する。そしてこれにより、
防水扉12の開口11aに対するの接触力が低下し、防
水扉12が緩められた状態になる。
タの挿抜時における防水扉の開閉機構の動作を説明す
る。図7(a)はコネクタ嵌合前の状態を示したもの
で、この状態では、防水扉12により防水シェル11の
開口11aは閉じられている。この状態からコネクタプ
ラグ1を上記の方向Dに沿ってコネクタレセプタクル2
の方向に移動させた場合には、偏心カム16上の係合ピ
ン16aがスライダ3のカム溝31bに沿って移動し、
カム面16bが係合部11fと摺接しつつ偏心カム16
が図において反時計方向に回転する。このため、ばね1
5の付勢力によって、偏心カム16の回動の中心である
回転中心軸14は、防水扉12が開く以前の段階で開口
11aに近付づくように移動する。そしてこれにより、
防水扉12の開口11aに対するの接触力が低下し、防
水扉12が緩められた状態になる。
【0021】次いで、係合ピン12aがカム溝31a内
を上方に移動することで、図7(c)〜(e)のよう
に、防水扉12が上に跳ね上げられ、これにより開口1
1aが漸次開く。そして最後に、図7(f)のように開
口11aが完全に開いた状態となり、この状態でコネク
タプラグ1とコネクタレセプタクル2とが嵌合する。こ
こで、防水扉12の回転軸となる回転中心軸14が、上
記のように開口11a側に寄った状態であるため、防水
扉12は防水用のパッキン11dの上面から次第に離れ
ていくように開き、このため、パッキン11dと防水扉
12との摺動が防止され、パッキン11dの損傷が防止
される。
を上方に移動することで、図7(c)〜(e)のよう
に、防水扉12が上に跳ね上げられ、これにより開口1
1aが漸次開く。そして最後に、図7(f)のように開
口11aが完全に開いた状態となり、この状態でコネク
タプラグ1とコネクタレセプタクル2とが嵌合する。こ
こで、防水扉12の回転軸となる回転中心軸14が、上
記のように開口11a側に寄った状態であるため、防水
扉12は防水用のパッキン11dの上面から次第に離れ
ていくように開き、このため、パッキン11dと防水扉
12との摺動が防止され、パッキン11dの損傷が防止
される。
【0022】一方、コネクタプラグ1をコネクタレセプ
タクル2から離脱させる場合には、上記と反対の動作が
行われ、防水扉12は漸次閉じるようになる。そして、
この場合において、上記の回転中心軸14は、図7
(b)の状態のように防水扉12が完全に閉じた後に、
開口11aから離れる方向に移動し、これにより防水扉
12が開口11aに押し付けられ、コネクタ離脱時にお
いてコネクタプラグ1を確実に防水状態とできる。
タクル2から離脱させる場合には、上記と反対の動作が
行われ、防水扉12は漸次閉じるようになる。そして、
この場合において、上記の回転中心軸14は、図7
(b)の状態のように防水扉12が完全に閉じた後に、
開口11aから離れる方向に移動し、これにより防水扉
12が開口11aに押し付けられ、コネクタ離脱時にお
いてコネクタプラグ1を確実に防水状態とできる。
【0023】このようにして、カム溝31aと係合する
係合ピン12aの動作によって、コネクタプラグ1が上
記の所定の方向Dに沿ってコネクタレセプタクル2に対
して移動することで、防水扉12を開口11aに対して
開閉動作させることができる。
係合ピン12aの動作によって、コネクタプラグ1が上
記の所定の方向Dに沿ってコネクタレセプタクル2に対
して移動することで、防水扉12を開口11aに対して
開閉動作させることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明では、上記のように、防水シェル
に取り付けた防水扉をコネクタ嵌脱とともに自動的に開
閉する構成としたので、コネクタ離脱時における防水キ
ャップの閉め忘れを防止できる。また、防水扉を防水シ
ェルに取り付けたので、防水キャップの紛失もすること
もない。
に取り付けた防水扉をコネクタ嵌脱とともに自動的に開
閉する構成としたので、コネクタ離脱時における防水キ
ャップの閉め忘れを防止できる。また、防水扉を防水シ
ェルに取り付けたので、防水キャップの紛失もすること
もない。
【0025】また、コネクタ離脱時にはコネクタプラグ
において防水扉を開口に押し付ける構成とすることで、
コネクタプラグを確実に防水状態とできる。
において防水扉を開口に押し付ける構成とすることで、
コネクタプラグを確実に防水状態とできる。
【図1】本発明の防水機構を備えたコネクタの一実施例
の嵌合状態の説明図である。
の嵌合状態の説明図である。
【図2】図1のコネクタの離脱状態の説明図である。
【図3】図1のコネクタを構成するコネクタプラグの斜
視図である。
視図である。
【図4】図1のコネクタを構成するスライダの斜視図で
ある。
ある。
【図5】図4のスライダにコネクタレセプタクルを取り
付けた状態の説明図である。
付けた状態の説明図である。
【図6】図1のコネクタの要部の断面図である。
【図7】(a)〜(f)は図1のコネクタにおける嵌合
時における防水扉の開く過程の説明図である。
時における防水扉の開く過程の説明図である。
【図8】防水機構を備えたコネクタの従来例の説明図で
ある。
ある。
【図9】防水機構を備えたコネクタの従来例の説明図で
ある。
ある。
1 コネクタプラグ 2 コネクタレセプタクル 3 スライダ 11 防水シェル 12 防水扉 14 回転中心軸 15 ばね 16 偏心カム
Claims (2)
- 【請求項1】 開口を有する防水シェル、該防水シェル
に取り付けられ、前記開口を開閉する防水扉、及び該防
水扉に取り付けられた第1の係合ピンを有するコネクタ
プラグと、該コネクタプラグが所定方向に沿って移動す
ることにより前記開口を通じて前記コネクタプラグと嵌
脱するコネクタレセプタクルと、該コネクタレセプタク
ルの近傍に備えられ、前記コネクタプラグが前記所定方
向に沿って移動する際に前記第1の係合ピンと係合して
前記防水扉に前記開口に対する開閉動作を行わせる第1
のカム溝を有したスライダとを備えていることを特徴と
する防水機構を備えたコネクタ。 - 【請求項2】 前記防水扉が回転中心軸によって前記防
水シェルに回動自在に取り付けられ、該回転中心軸が前
記所定方向に沿って移動自在で且つ前記開口に近付く方
へ付勢され、該回転中心軸に偏心カムが回動自在に取り
付けられ、該偏心カムに第2の係合ピンが取り付けら
れ、前記防水シェルに前記偏心カムと係合する係合部が
設けられ、前記コネクタプラグが前記所定方向に沿って
移動する際に前記第2の係合ピンと係合して前記偏心カ
ムを回動させる第2のカム溝が前記スライダに形成さ
れ、前記偏心カムは、該偏心カムが回動する際に前記係
合部と摺接するカム面を有し、該カム面は、前記コネク
タプラグを前記コネクタレセプタクルに嵌合させる際
に、前記防水扉が開くよりも前に前記回転中心軸を前記
開口へ近付け、前記コネクタプラグを前記コネクタレセ
プタクルから抜去する際に、前記防水扉が閉じてから前
記回転中心軸を前記開口から離すように形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の防水機構を備えたコネ
クタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22147494A JP2717363B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 防水機構を備えたコネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22147494A JP2717363B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 防水機構を備えたコネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0888047A JPH0888047A (ja) | 1996-04-02 |
JP2717363B2 true JP2717363B2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=16767289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22147494A Expired - Fee Related JP2717363B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 防水機構を備えたコネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2717363B2 (ja) |
-
1994
- 1994-09-16 JP JP22147494A patent/JP2717363B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0888047A (ja) | 1996-04-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970930 |
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