JP2717266B2 - 住宅用画像録画再生システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、住宅用画像録画再生システムに関する。

［従来の技術］ カメラ付ドアホン子器のカメラにより、来客がドアホ
ン子器の呼出釦を操作したときに、来客の姿を住戸内に
設けたモニタテレビ付インターホン親器のモニタテレビ
に映し出すとともに通話を行い、更に、住戸人が不在の
場合には、カメラからの映像信号を静止画像信号として
録画し、住戸人の帰宅時に再生するモニタテレビ付イン
ターホンシステムが普及している。

第９図は、このようなモニタテレビ付インターホンシ
ステムの構成図である。

図において、100・・は住戸内に設けられたモニタテ
レビ付インターホン親器、101・・は玄関先などに設け
られたカメラ付ドアホン子器である。

これらのインターホン親器100とドアホン子器101と
は、混合器104や分配器103を介して同軸ケーブルｌなど
により映像信号が伝送され、配線l1・・を通じて、ドア
ホン子器101に対応したインターホン親器100に制御信号
が伝送される。

従って、来客がドアホン子器101・・のいずれかの呼
出釦101aを操作することにより、来客の姿がドアホン子
器101のカメラ101bから映像信号として、同軸ケーブル
ｌおよび混合器104,分配器103を通じて各インターホン
親器100・・に伝送される。

一方、呼出釦101aの操作により、ドアホン子器101に
対応したインターホン親器100のモニタテレビ100aが、
配線l1を通じて伝送される制御信号により通電され、来
客の姿が映し出される。

更に、住戸人が不在の場合に、来客の映像を録画する
ためには、画像録画再生ユニット102・・を個々のイン
ターホン親器102・・に設置することにより可能であ
る。

この画像録画再生ユニット102には操作スイッチ102a
（再生スイッチ、録画スイッチ、留守設定スイッチ）が
設けられており、住戸人が留守にする場合には、留守設
定スイッチを操作しておけば、不在時の来客の映像が静
止画として録画され、帰宅してから再生スイッチの操作
によって映像が復元される。

尚、録画スイッチは、住居人の在宅時に手動で録画す
る場合に操作する。

第10図は、上記モニタテレビ付インターホン親器100
および画像録画再生ユニット102の内部構成を示すブロ
ック図である。

図に従って動作を説明すると、カメラ付ドアホン子器
101から同軸ケーブルｌを通じて送られる映像信号は、
画像録画再生ユニット102の操作スイッチ102aが操作さ
れていない場合には、同期分離回路100eで同期信号を分
離出力し、映像信号処理回路100fを介してA/D変換回路1
00dでアナログ信号がデジタル信号に変換される。

この同期信号とデジタル化された映像信号が、ロジッ
ク回路100cを介してモニタテレビ100aに加えられ、映像
として映し出される。

またドアホン子器101のマイク101dからの音声は多重
信号線l1を介し、通話回路100hを通じてハンドセット10
0bで受話され、ハンドセット100bからの音声はドアホン
子器101のスピーカ101cで拡声されて通話が行なわれ
る。

また操作スイッチ102aの留守設定スイッチが操作され
ておれば、ロジック回路102bを通じてホストCPU100gに
留守設定切替信号が伝送される。この状態で多重伝送線
を通じて呼出信号が入力されると、ホストCPU100gから
ロジック回路100cおよびA/D変換回路100dに信号が送ら
れて、映像信号は映像信号処理回路100fを通じてA/D変
換回路100dでデジタル信号に変換されるとともに、同期
分離回路100eからの同期信号が、ロジック回路100cを通
じてA/D変換回路100dに送られる。

そして、デジタル化された映像信号は、映像信号メモ
リ回路102cへ記憶される。

住戸人が帰宅して、操作スイッチ102aの再生スイッチ
を操作すると、映像信号メモリ回路102cに記憶されてい
るデジタル信号がロジック回路100cを経てモニタテレビ
100aで映し出される。

また、操作スイッチ102aの録画スイッチを操作する
と、現在入力されている映像信号がモニタテレビ100aで
映し出されると同時に、デジタル信号に変換されて映像
信号メモリ回路102cに記憶される。

このように、従来のモニタテレビ付インターホンシス
テムでは、既設のモニタテレビ付インターホン親器100
・・に画像録画再生ユニット102を追加設置すれば、画
像の録画および再生が行なわれる。

しかしながら、このようなシステムでは、複数台設置
されたモニタ付インターホン親器100・・の全てに画像
録画再生ユニットを追加設置する必要がありコストが上
がることになる。

また、複数台のドアホン子器101・・とインターホン
親器100がそれぞれ独立して１対１で対応しているた
め、他の画像録画再生ユニット102で録画された映像
は、そのユニット102が取り付けられたインターホン親
器100のモニタでしか再生できないことになり、改善が
望まれている。

更に、上記のシステムでは、録画画面が静止画である
ため、動画としての録画も可能なシステムの開発が望ま
れている。

［発明が解決しようとする課題］ 上記問題点を解決するために提案される本発明は３つ
の発明から成り、 第１発明は、共通の画像録画／再生ユニットを設ける
ことにより、複数のモニタテレビ付インターホン親器の
いずれからでも録画を再生することが可能にし、 第２発明は、画像録画／再生ユニットに、複数のカメ
ラ付ドアホン子器のカメラを選択する、カメラ切替ユニ
ットを付加接続可能にした構成で、 更に、第３発明では、画像録画／再生ユニット内にカ
メラ切替ユニットを内蔵したものである。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために提案される本発明の第１発
明は、 多重伝送コントローラと、カメラ付ドアホン子器と、
複数のモニタテレビ付インターホン親機とを多重信号線
と同軸ケーブルで接続して成り、上記カメラ付ドアホン
子器から呼び出しを行なった時には、上記複数のモニタ
テレビ付インターホン親機を呼び出し、その親機側がこ
の呼び出しに応答した時に、上記カメラ付ドアホン子器
側から送出された映像信号を上記インターホン親機のモ
ニタテレビに写し出し出来るようにされた住宅用画像録
画再生システムであって、 上記モニタテレビ付インターホン親機は、留守設定ス
イッチを備えるとともに、上記カメラ付ドアホン子器と
複数のモニタテレビ付インターホン親機とは、上記多重
信号伝送ラインと映像信号伝送ライン上に設けられた共
通の画像録画／再生ユニットで接続されており、上記モ
ニタテレビ付インターホン親機のいずれかが留守設定ス
イッチを操作したときには、上記多重信号伝送ラインを
通じて信号を送出し、上記多重伝送コントローラに留守
番モードを設定し、この留守番モードに設定されている
状態で、上記ドアホン子器からの呼び出しがあったとき
には、上記多重伝送コントローラは、上記画像録画／再
生ユニットに上記多重伝送信号ラインを通じて録画オン
切替信号を伝送し、上記画像録画／再生ユニットで上記
ドアホン子器側の来客の映像を録画させるとともに、す
べてのモニタテレビ付インターホン親機に録画表示を行
なう構成とされた住宅用画像録画再生システムである。

また第２発明は、 上記カメラ付ドアホン子器が複数設けられ、これらの
カメラ付ドアホン子器には、いずれかのカメラ付ドアホ
ン子器の呼び出しスイッチが操作された時に、そのスイ
ッチの操作されたカメラ付ドアホン子器のカメラを選択
的に駆動するカメラ切替ユニットが付加された構成と成
されている。

第３発明は、 上記画像録画／再生ユニットが、カメラ付ドアホン子
器の呼び出し操作に応じて、対応したカメラを選択的に
駆動させるカメラ切替部を内蔵した構成と成されてい
る。

［作用］ 第１の発明では、カメラ付ドアホン子器の呼出釦を操
作すると、多重信号伝送ラインで接続された複数台のモ
ニタテレビ付インターホン親機の呼出を行い、応答した
親機に対して、子器のカメラの映像信号を送出し、親機
ではこの映像信号を受けて、モニタテレビに映像を映し
出す。

複数の親機の内、いずれかの留守設定スイッチが操作
されている場合には、子器の呼出釦の操作により、カメ
ラの映像信号は画像録画再生ユニットで録画されるとと
もに、複数の親機に対して画像が録画状態であることを
表示する。

いずれかの親機から録画された画像を見る場合は、再
生スイッチを操作すれば、モニタテレビに録画された映
像が映し出される。

また、録画スイッチを操作すると、手動により、カメ
ラから送られている画像が、画像録画再生ユニットで録
画される。

次に第２の発明では、カメラ付ドアホン子器が複数台
設けられ、これらの複数台のカメラを選択するカメラ切
替ユニット設けられ、いずれかの子器の呼出釦が操作さ
れた場合に、呼出釦の操作された子器のカメラを選択し
て駆動する。

第３の発明では、画像録画再生ユニット内に、カメラ
切替部を内蔵した構成で、その動作は上記第２の発明と
同様である。

［実施例］ 以下に図面を参照して、本発明の実施例を説明する。

第１図は、本発明の画像録画再生システムの構成の１
例を示している。

図において、１は多重伝送コントローラ、２は本発明
の要旨である画像録画再生ユニット、３は複数台設けら
れたカメラ付ドアホン子器、４はテレビモニタ付インタ
ーホン親機であり、多重信号伝送ラインl1によって、互
いに接続されている。

また子器３・・・のカメラ3b・・の映像信号は、同軸
ケーブルの映像信号伝送ラインｌにより、画像録画再生
ユニット２を経て分岐器５を介して親機４に接続されて
いる。

このようなシステムでは、来客がいずれかのドアホン
子器３の呼出釦3aを操作すると、多重信号伝送ラインl1
を通じてこの信号が多重伝送コントローラ１に送られ
て、呼出釦の操作された子器３が判別されて画像録画再
生ユニットに伝送される。画像録画再生ユニット２で
は、この判別信号により、呼出釦3aの操作された子器３
のカメラ3bを駆動して、映像信号を同軸ケーブルｌを介
し、画像録画再生ユニット２を通じて複数台の親機４・
・に伝送する。

親機４・・のいずれかでハンドセット42を取り上げて
応答すると、テレビモニタ41が通電されて、子器３から
の映像が映し出されるとともに、通話信号が多重信号伝
送ラインl1を通じて送られて通話が行なわれる。

多重伝送コントローラ１では、親機４の応答を判別
し、親機４のハンドセット42が戻されると通電を遮断す
る。

また、いずれかの親機４の留守設定スイッチ43aが操
作され、多重信号伝送ラインl1を通じて信号が送出され
て、多重伝送コントローラ１に留守番モードが設定され
ているときは、子器３・・のいずれかの呼出釦3aの操作
によって多重伝送コントローラ１に信号が送られ、この
信号により画像録画再生ユニット２に対して、映像信号
を録画する録画ON/OFF切替信号をONに切替えて伝送（録
画オン切替信号を伝送）し、ドアホン子器３側の来客の
映像の録画が所定の時間行われるとともに、すべての親
機４・・の録画表示灯43dが点灯する。

住居人が帰宅して、いずれかの親機４・・の録画表示
灯43dの点灯を認めてその再生スイッチ43bを操作する
と、テレビモニタ41が通電され、画像録画再生ユニット
で録画された映像信号により映像が映し出される。この
場合は再生表示灯43eが同時に点灯する。

尚、録画スイッチ43cは、来客などが子器３の呼出釦3
aを操作した場合に、手動で録画操作する場合に使用す
るスイッチであり、録画中は録画表示灯43fが点灯す
る。

第２図は、上記複数の子器３のカメラを切り替えるカ
メラ切替ユニットを上記画像録画再生ユニット２に内蔵
した構成を示すブロック図である。

この構成の画像録画再生ユニット２では、多重信号伝
送ラインl1を通じて伝送された信号を受信回路2dで受信
してカメラ切り替えユニット2aにより呼出釦の操作され
た子器３のカメラ3bを駆動する。カメラ3bから送出され
る映像信号は、変調せずに直接伝送する場合には映像信
号伝送ラインｌから送出され、また変調して伝送する場
合には、変調回路2eで変調がかけられる。

また、親機４の留守設定スイッチ43aが操作されてい
る場合は、子器３からの映像信号は録画回路2cに加えら
れて録画が行なわれる。親機４の再生スイッチ43bの操
作により録画信号が再生回路2bで映像信号に戻され、カ
メラ切替回路2aを通じて映像信号伝送ラインｌに送出さ
れる。

第３図は、親機４の構成を示すブロック図である。子
器３の呼出釦3aの操作により伝送される多重信号を送／
受信処理回路44で受信して呼出音を発するとともに、ハ
ンドセット42が取り上げられるとディスプレイユニット
（モニタテレビ）41が駆動され、映像信号伝送ラインｌ
の映像信号を受けて映像が映し出されるとともに、ハン
ドセット42によって通話が行なわれる。また43は操作ス
イッチであり、上記留守設定スイッチ43a、再生スイッ
チ43bおよび録画スイッチ43cからなっている。

次に、第４図は本発明のシステムの多重伝送に使用し
ている時分割多重伝送信号の一例を示すもので、送信開
始時のスタートパルスに引き続いて、複数の親機４・
・、画像録画再生ユニットに割り当てられたアドレスを
送信することにより制御対象を定めるアドレス信号部、
制御信号をおくる制御信号部、制御対象となったアドレ
スの親機４・・あるいは画像録画再生ユニットからの返
信信号を受ける送信信号部からなっており、これらの信
号は多重伝送コントローラ１で集中的に管理されてい
る。

第５図および第６図は、それぞれテレビモニタ付イン
ターホン親機４および画像録画再生ユニット２の多重伝
送信号の割当の一例を示したもので、図ではスタートパ
ルスおよびアドレス部は省略しているが、制御部および
送信部がそれぞれ８ビットで構成されている。

次に、第７図および第８図は別発明のシステムの構成
を示すもので、カメラ切替ユニット６に画像録画再生ユ
ニット21が接続可能な構成とされている。

このような構成のシステムでは、複数の子器３・・お
よび親機４・・で構成された画像録画再生機能のないシ
ステムに、画像録画再生ユニット21を追加接続すること
によって、画像の録画および再生機能が容易に追加され
ることになる。

この構成では、カメラ切替ユニット６が多重信号を受
信するためにすでに送／受信回路6aを備えており、画像
録画再生ユニット21の送／受信回路21aも同様に多重信
号の送受信動作を行なう。尚、本システムにおいても、
映像信号のままで伝送される場合は変調回路は不要であ
るが、変調を施して伝送する場合には、カメラ切替ユニ
ットの変調回路6cおよび画像録画再生ユニットの変調回
路21d,21fを設ける必要がある。

［発明の効果］ 本発明の画像録画再生システムによれば、一つの画像
録画再生ユニットを設けるだけで、複数の子器のカメラ
による映像信号が選択録画可能で、更にいずれの親機か
らでも多重伝送によって、留守番モードへの設定、録画
画像のモニタが可能になり、従来のように親機毎に画像
録画再生ユニットを設ける場合に比べて、システムコス
トが安価となる。

また、別発明のシステムでは、既設のシステムに１台
の画像録画再生ユニットを付加接続することにより、全
ての子器および親機間での映像信号が録画再生可能とな
り、更にシステムのトータルコストが安価となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のシステムの構成図、第２図は画像録画
再生ユニットの構成を示すブロック図、第３図はモニタ
テレビ付インターホン親機の構成を示すブロック図、第
４図〜第６図は多重伝送信号の一例図、第７図は別発明
のシステムの構成図、第８図はその場合のカメラ切替ユ
ニットおよび画像録画再生ユニットの構成を示すブロッ
ク図、第９図は従来のシステムの構成図、第10図はその
モニタテレビ付インターホン親機および画像録画再生ユ
ニットの構成を示すブロック図である。 ［符号の説明］ １……多重伝送コントローラ ３……カメラ付ドアホン子器 ４……モニタテレビ付インターホン親機 ｌ……多重信号伝送ライン l1……映像信号伝送ライン 41……モニタテレビ 43a……留守設定スイッチ 2,21……画像録画／再生ユニット ６……カメラ切替ユニット 2a……カメラ切替部

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】多重伝送コントローラと、カメラ付ドアホ
   ン子器と、複数のモニタテレビ付インターホン親機とを
   多重信号伝送ラインと映像信号伝送ラインで接続し、上
   記カメラ付ドアホン子器から呼び出しを行なった時に
   は、上記複数のモニタテレビ付インターホン親機を呼び
   出し、その親機側がこの呼び出しに応答した時に、上記
   カメラ付ドアホン子器側から送出された映像信号を上記
   インターホン親機のモニタテレビに写し出し出来るよう
   にされた住宅用画像録画再生システムであって、 上記モニタテレビ付インターホン親機は、留守設定スイ
   ッチを備えるとともに、上記カメラ付ドアホン子器と複
   数のモニタテレビ付インターホン親機とは、上記多重信
   号伝送ラインと映像信号伝送ライン上に設けられた共通
   の画像録画／再生ユニットで接続されており、 上記モニタテレビ付インターホン親機のいずれかが留守
   設定スイッチを操作したときには、上記多重信号伝送ラ
   インを通じて信号を送出し、上記多重伝送コントローラ
   に留守番モードを設定し、 この留守番モードに設定されている状態で、上記ドアホ
   ン子器からの呼び出しがあったときには、上記多重伝送
   コントローラは、上記画像録画／再生ユニットに上記多
   重伝送信号ラインを通じて録画オン切替信号を伝送し、
   上記画像録画／再生ユニットで上記ドアホン子器側の来
   客の映像を録画させるとともに、すべてのモニタテレビ
   付インターホン親機に録画表示を行なう構成とされた住
   宅用画像録画再生システム。
2. 【請求項２】上記カメラ付ドアホン子器が複数設けら
   れ、これらのカメラ付ドアホン子器には、いずれかのカ
   メラ付ドアホン子器の呼び出しスイッチが操作された時
   に、そのスイッチの操作されたカメラ付ドアホン子器の
   カメラを選択的に駆動するカメラ切替ユニットが付加さ
   れた構成とした請求項１に記載の住宅用画像録画再生シ
   ステム。
3. 【請求項３】上記画像録画／再生ユニットが、カメラ付
   ドアホン子器の呼び出し操作に応じて、対応したカメラ
   を選択的に駆動させるカメラ切替部を内蔵した構成とさ
   れた請求項２に記載の住宅用画像録画再生システム。