JP2715297B2 - 温度ヒューズによる電気機器の保護方法 - Google Patents
温度ヒューズによる電気機器の保護方法Info
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- JP2715297B2 JP2715297B2 JP2106749A JP10674990A JP2715297B2 JP 2715297 B2 JP2715297 B2 JP 2715297B2 JP 2106749 A JP2106749 A JP 2106749A JP 10674990 A JP10674990 A JP 10674990A JP 2715297 B2 JP2715297 B2 JP 2715297B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は温度ヒューズによる電気機器の保護方法に関
するものである。
するものである。
従来、被保護機器に温度ヒューズを取付け、被保護機
器の過電流に基づく過大発熱で温度ヒューズを作動させ
ることが公知である。
器の過電流に基づく過大発熱で温度ヒューズを作動させ
ることが公知である。
しかしながら、被保護機器においては、内部放電のよ
うに過大発熱とは異なる異常でも損傷することがあり、
かかる異常から電気機器を保護するために従来では、温
度ヒューズとは別の保護手段を用いており、煩雑であ
る。
うに過大発熱とは異なる異常でも損傷することがあり、
かかる異常から電気機器を保護するために従来では、温
度ヒューズとは別の保護手段を用いており、煩雑であ
る。
本発明の目的は、被保護機器の過電流に基づく過大発
熱とこの過大発熱とは異なる異常、例えば被保護機器の
内部放電の何れが生じても、共通の温度ヒューズで被保
護機器を保護し得るようにして機器の損傷を軽度にとど
め、また保護手段を別々に設ける場合に較べて保護手段
の小型化・簡易化を図ることにある。
熱とこの過大発熱とは異なる異常、例えば被保護機器の
内部放電の何れが生じても、共通の温度ヒューズで被保
護機器を保護し得るようにして機器の損傷を軽度にとど
め、また保護手段を別々に設ける場合に較べて保護手段
の小型化・簡易化を図ることにある。
本発明に係る電気機器の保護方法は、耐熱性・熱伝導
性に優れた絶縁基板上に温度ヒューズエレメントと抵抗
体を設けた抵抗体付き温度ヒューズを被保護機器に、被
保護機器の過大発熱によって温度ヒューズエレメントが
溶断可能なように取付け、上記過大発熱とは異なる被保
護機器の異常、例えば、被保護機器の絶縁体内の放電を
検出して上記抵抗体を通電し、この通電による抵抗体の
発熱で温度ヒューズエレメントを溶断させることを特徴
とする構成である。
性に優れた絶縁基板上に温度ヒューズエレメントと抵抗
体を設けた抵抗体付き温度ヒューズを被保護機器に、被
保護機器の過大発熱によって温度ヒューズエレメントが
溶断可能なように取付け、上記過大発熱とは異なる被保
護機器の異常、例えば、被保護機器の絶縁体内の放電を
検出して上記抵抗体を通電し、この通電による抵抗体の
発熱で温度ヒューズエレメントを溶断させることを特徴
とする構成である。
抵抗体付き温度ヒューズを絶縁基板面で被保護機器に
充分な面積で接触させ得、機器が過電流で発熱するとき
は、その発生熱が耐熱性・熱伝導性に優れた絶縁基板を
経て温度ヒューズエレメントに速く伝わって温度ヒュー
ズエレメントが溶断されるから、被保護機器が電源から
迅速に遮断される。
充分な面積で接触させ得、機器が過電流で発熱するとき
は、その発生熱が耐熱性・熱伝導性に優れた絶縁基板を
経て温度ヒューズエレメントに速く伝わって温度ヒュー
ズエレメントが溶断されるから、被保護機器が電源から
迅速に遮断される。
被保護機器に上記過電流に基づく発熱とは異なる異
常、例えば、内部放電が発生するときは、その異常を検
出して抵抗体に電流が流され、この電流による抵抗体の
発熱で温度ヒューズエレメントが溶断されて、被保護機
器が電源から遮断される。
常、例えば、内部放電が発生するときは、その異常を検
出して抵抗体に電流が流され、この電流による抵抗体の
発熱で温度ヒューズエレメントが溶断されて、被保護機
器が電源から遮断される。
以下、図面により本発明の実施例について説明する。
第１図は、本発明において使用する抵抗体付き温度ヒ
ューズの一例を示す説明図である。
ューズの一例を示す説明図である。
第１図において、１は耐熱性・熱伝導性に優れた絶縁
基板、例えばセラミックス板である。2,2並びに3,3は絶
縁基板上に印刷した導体である。４は導体2,2間に橋設
した温度ヒューズエレメントであり、低融点可溶合金箔
を使用できる。５は、温度ヒューズエレメント４上に塗
布したフラックスである。Ｈは導体3,3間に橋設した抵
抗体であり、絶縁基板上での塗布・焼付けによって形成
する膜抵抗を使用できる。71〜74は各印刷導体に接続し
たリード線である。８は絶縁基板上に被覆した絶縁層で
あり、例えば硬化性樹脂液の塗布層を使用できる。
基板、例えばセラミックス板である。2,2並びに3,3は絶
縁基板上に印刷した導体である。４は導体2,2間に橋設
した温度ヒューズエレメントであり、低融点可溶合金箔
を使用できる。５は、温度ヒューズエレメント４上に塗
布したフラックスである。Ｈは導体3,3間に橋設した抵
抗体であり、絶縁基板上での塗布・焼付けによって形成
する膜抵抗を使用できる。71〜74は各印刷導体に接続し
たリード線である。８は絶縁基板上に被覆した絶縁層で
あり、例えば硬化性樹脂液の塗布層を使用できる。
本発明において用いる補助回路は、アンテナ部と、ア
ンテナ部で受信した電磁波を増巾し絶縁体の放電に基づ
く電磁波のみを通過させるフイルター部と、該フイルタ
ー出力信号によって上記の抵抗体に電流を通す抵抗体ド
ライブ部とからなり、第２図に示すようにフイルター部
にはトランジスターTrを、ドライブ部にはサイリスター
SRをそれぞれ使用できる。第２図において、ATはアンテ
ナ部、Ｈは抵抗体である。
ンテナ部で受信した電磁波を増巾し絶縁体の放電に基づ
く電磁波のみを通過させるフイルター部と、該フイルタ
ー出力信号によって上記の抵抗体に電流を通す抵抗体ド
ライブ部とからなり、第２図に示すようにフイルター部
にはトランジスターTrを、ドライブ部にはサイリスター
SRをそれぞれ使用できる。第２図において、ATはアンテ
ナ部、Ｈは抵抗体である。
第３図は本発明において用いる補助回路の一例を示し
ている。
ている。
第３図において、１は絶縁基板、Trはトランジスタ
ー、SRはサイリスター、R1,R2はチップ抵抗、Ｃは印刷
導体、T1はアンテナ接続用ターミナル、T2は接地用ター
ミナル、T3は、Vcc用ターミナル、T4は抵抗体接続用タ
ーミナルである。而して、アンテナで受信された電磁波
中、電磁機器の絶縁体クラックの放電に基づく電磁波が
トランジスターTrを通過し、この通過パルスをゲート電
流としてサイリスターSRにも電流が流れる。
ー、SRはサイリスター、R1,R2はチップ抵抗、Ｃは印刷
導体、T1はアンテナ接続用ターミナル、T2は接地用ター
ミナル、T3は、Vcc用ターミナル、T4は抵抗体接続用タ
ーミナルである。而して、アンテナで受信された電磁波
中、電磁機器の絶縁体クラックの放電に基づく電磁波が
トランジスターTrを通過し、この通過パルスをゲート電
流としてサイリスターSRにも電流が流れる。
上記第４図に示すように抵抗体付き温度ヒューズと補
助回路とを共通の絶縁基板上に設け、補助回路側にも絶
縁層を被覆することもできる。第４図において第１図並
びに第２図と同一符号の部分ている。
助回路とを共通の絶縁基板上に設け、補助回路側にも絶
縁層を被覆することもできる。第４図において第１図並
びに第２図と同一符号の部分ている。
本発明によって電気機器を保護するには、上記抵抗体
付き温度ヒューズを、電気機器の過電流時での発熱し易
い箇所に取付け、補助回路にアンテナを接続する（補助
回路と抵抗体付き温度ヒューズとが別体の場合は、両者
の接続も行う）。アンテナは、電気機器のケース（金属
製）内に設置することが有効である。
付き温度ヒューズを、電気機器の過電流時での発熱し易
い箇所に取付け、補助回路にアンテナを接続する（補助
回路と抵抗体付き温度ヒューズとが別体の場合は、両者
の接続も行う）。アンテナは、電気機器のケース（金属
製）内に設置することが有効である。
電気機器に過電流が流れ、電気機器が発熱するとその
発生熱によって温度ヒューズが遮断され、機器への通電
を溶断できるから、当該機器の異常発熱を防止でき、発
火を未然に防止できる。
発生熱によって温度ヒューズが遮断され、機器への通電
を溶断できるから、当該機器の異常発熱を防止でき、発
火を未然に防止できる。
他方、電気機器の絶縁体に、温度変化による熱応力、
侵入油分のためにクラックが生じ、このクラック箇所に
おいて放電が発生しても、この放電によって幅射される
電磁波がアンテナで受信されこの受信波が補助回路に伝
送され、この伝送信号をゲートパルスとして電流が流
れ、抵抗付き温度ヒューズの抵抗体が発熱し、この発生
熱によって温度ヒューズが溶断される。従って、電気機
器への加電を遮断でき上記放電を停止できるから、この
放電に起因する発煙・発火を防止できる。
侵入油分のためにクラックが生じ、このクラック箇所に
おいて放電が発生しても、この放電によって幅射される
電磁波がアンテナで受信されこの受信波が補助回路に伝
送され、この伝送信号をゲートパルスとして電流が流
れ、抵抗付き温度ヒューズの抵抗体が発熱し、この発生
熱によって温度ヒューズが溶断される。従って、電気機
器への加電を遮断でき上記放電を停止できるから、この
放電に起因する発煙・発火を防止できる。
本発明に係る温度ヒューズによる電気機器の保護方法
によれば、被保護機器を過大発熱のみならず、この過大
発熱とは異なる異常からも共通の温度ヒューズで保護で
きるから、保護手段の共通化により保護手段を小型化・
簡易化できる。
によれば、被保護機器を過大発熱のみならず、この過大
発熱とは異なる異常からも共通の温度ヒューズで保護で
きるから、保護手段の共通化により保護手段を小型化・
簡易化できる。
特に、異なる異常が内部放電のように放置すれば、最
終的には過大加熱に至るような異常の場合、その過大発
熱以前の軽度の損傷の時点で被保護機器を電源から遮断
し得、機器の損傷を軽度にとどめ得る。
終的には過大加熱に至るような異常の場合、その過大発
熱以前の軽度の損傷の時点で被保護機器を電源から遮断
し得、機器の損傷を軽度にとどめ得る。
第１図は、本発明において使用する抵抗体付き温度ヒュ
ーズの一例を示す説明図、第２図は本発明において使用
する補助回路の一例を示す回路図、第３図は本発明にお
いて使用する補助回路板の一例を示す説明図、第４図
は、本発明において使用する補助回路並びに抵抗体付き
温度ヒューズを示す説明図である。 ４……温度ヒューズ、Ｈ……抵抗体、AT……アンテナ
部、Tr……トランジスター、SR……サイリスター
ーズの一例を示す説明図、第２図は本発明において使用
する補助回路の一例を示す回路図、第３図は本発明にお
いて使用する補助回路板の一例を示す説明図、第４図
は、本発明において使用する補助回路並びに抵抗体付き
温度ヒューズを示す説明図である。 ４……温度ヒューズ、Ｈ……抵抗体、AT……アンテナ
部、Tr……トランジスター、SR……サイリスター
Claims (2)
- 【請求項１】耐熱性・熱伝導性に優れた絶縁基板上に温
度ヒューズエレメントと抵抗体を設けた抵抗体付き温度
ヒューズを被保護機器に、被保護機器の過大発熱によっ
て温度ヒューズエレメントが溶断可能なように取付け、
上記過大発熱とは異なる被保護機器の異常を検出して上
記抵抗体を通電し、この通電による抵抗体の発熱で温度
ヒューズエレメントを溶断させることを特徴とする温度
ヒューズによる電気機器の保護方法。 - 【請求項２】過大発熱とは異なる異常が被保護機器の絶
縁体内の放電である請求項１記載の温度ヒューズによる
電気機器の保護方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2106749A JP2715297B2 (ja) | 1990-04-23 | 1990-04-23 | 温度ヒューズによる電気機器の保護方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2106749A JP2715297B2 (ja) | 1990-04-23 | 1990-04-23 | 温度ヒューズによる電気機器の保護方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH044539A JPH044539A (ja) | 1992-01-09 |
| JP2715297B2 true JP2715297B2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=14441565
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2106749A Expired - Fee Related JP2715297B2 (ja) | 1990-04-23 | 1990-04-23 | 温度ヒューズによる電気機器の保護方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2715297B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3810212B2 (ja) * | 1998-05-19 | 2006-08-16 | 矢崎総業株式会社 | 温度検知機能付大電流ヒューズ及びその組立方法 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS454454Y1 (ja) * | 1967-05-12 | 1970-02-28 | ||
| JPS5152689U (ja) * | 1974-10-21 | 1976-04-21 | ||
| JPS6021077A (ja) * | 1983-07-15 | 1985-02-02 | Sharp Corp | 熱定着ロ−ラ |
| JPS60210774A (ja) * | 1984-04-05 | 1985-10-23 | Toshiba Corp | コロナ放電検出方法とその装置 |
| JP2678949B2 (ja) * | 1990-04-20 | 1997-11-19 | 日新電機株式会社 | 絶縁監視用アンテナ装置 |
-
1990
- 1990-04-23 JP JP2106749A patent/JP2715297B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH044539A (ja) | 1992-01-09 |
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