JPH10228856A - 過電流保護用厚膜抵抗装置およびそれを用いた過電流保護回路 - Google Patents
過電流保護用厚膜抵抗装置およびそれを用いた過電流保護回路Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 通信回線における局外ケーブルと電力線との
混触による過電流が過電流保護回路に流れた場合に、過
電流によるスパークの火花の影響が、周辺に配置された
部品に及びにくい過電流保護用厚膜抵抗装置およびそれ
を用いた過電流保護回路を提供する。 【解決手段】 絶縁基板１上にミアンダ状に形成された
厚膜抵抗２の一か所に幅狭部５を設ける。 【効果】 過電流が印加されたときのスパークが過電流
保護用厚膜抵抗装置２０の幅狭部５に集中するため、ス
パークの発生する部分から一定距離の、他の部品を配置
できない領域が小さくなり、過電流保護用厚膜抵抗装置
２０を用いた過電流保護回路の周辺の空間の利用効率を
高めることができる。また、過電流保護用厚膜抵抗装置
２０のスパークの発生部分が一箇所に集中することによ
り、スパークによる火花の大きさが、スパークが複数の
場所に分散する場合の火花の合計に比べて小さくなり、
過電流保護用厚膜抵抗装置２０を用いた過電流保護回路
の周囲に配置される他の部品に与える影響が小さくな
る。
混触による過電流が過電流保護回路に流れた場合に、過
電流によるスパークの火花の影響が、周辺に配置された
部品に及びにくい過電流保護用厚膜抵抗装置およびそれ
を用いた過電流保護回路を提供する。 【解決手段】 絶縁基板１上にミアンダ状に形成された
厚膜抵抗２の一か所に幅狭部５を設ける。 【効果】 過電流が印加されたときのスパークが過電流
保護用厚膜抵抗装置２０の幅狭部５に集中するため、ス
パークの発生する部分から一定距離の、他の部品を配置
できない領域が小さくなり、過電流保護用厚膜抵抗装置
２０を用いた過電流保護回路の周辺の空間の利用効率を
高めることができる。また、過電流保護用厚膜抵抗装置
２０のスパークの発生部分が一箇所に集中することによ
り、スパークによる火花の大きさが、スパークが複数の
場所に分散する場合の火花の合計に比べて小さくなり、
過電流保護用厚膜抵抗装置２０を用いた過電流保護回路
の周囲に配置される他の部品に与える影響が小さくな
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信回線における
過電流保護用厚膜抵抗装置およびそれを用いた過電流保
護回路、特に通信機器を設置する局の局外ケーブルと局
内の通信機器とのインターフェース部分に施設され、落
雷によるサージ電圧や、局外ケーブルと電力線との混触
などによる過電流から局内の通信機器を保護するために
使用される過電流保護用厚膜抵抗装置およびそれを用い
た過電流保護回路に関する。
過電流保護用厚膜抵抗装置およびそれを用いた過電流保
護回路、特に通信機器を設置する局の局外ケーブルと局
内の通信機器とのインターフェース部分に施設され、落
雷によるサージ電圧や、局外ケーブルと電力線との混触
などによる過電流から局内の通信機器を保護するために
使用される過電流保護用厚膜抵抗装置およびそれを用い
た過電流保護回路に関する。
【０００２】
【従来の技術】図４に、従来の過電流保護回路の一般的
な構成を示す。図４において、過電流保護回路１０は２
本の局外ケーブル１７、１８と被保護機器（通信機器）
１９の間に設けられている。ここで、過電流保護回路１
０は過電流保護用厚膜抵抗装置１１、１４と正特性サー
ミスタ１２、１５、バリスタ１３、１６から構成されて
いる。過電流保護用厚膜抵抗装置１１、１４と正特性サ
ーミスタ１２、１５は、局外ケーブル１７、１８と非保
護機器１９の間にそれぞれ直列に接続されている。ま
た、正特性サーミスタ１２、１５と非保護機器１９の間
は、それぞれバリスタ１３、１６を介して接地されてい
る。
な構成を示す。図４において、過電流保護回路１０は２
本の局外ケーブル１７、１８と被保護機器（通信機器）
１９の間に設けられている。ここで、過電流保護回路１
０は過電流保護用厚膜抵抗装置１１、１４と正特性サー
ミスタ１２、１５、バリスタ１３、１６から構成されて
いる。過電流保護用厚膜抵抗装置１１、１４と正特性サ
ーミスタ１２、１５は、局外ケーブル１７、１８と非保
護機器１９の間にそれぞれ直列に接続されている。ま
た、正特性サーミスタ１２、１５と非保護機器１９の間
は、それぞれバリスタ１３、１６を介して接地されてい
る。
【０００３】次に、図５に、従来の過電流保護用厚膜抵
抗装置１１の構成を示す。図５において、過電流保護用
厚膜抵抗装置１１は絶縁体基板１の一方の面に、ミアン
ダ状に厚膜抵抗２を形成して構成されている。厚膜抵抗
２の両端には入力端子３と出力端子４が設けられてい
る。なお、過電流保護用厚膜抵抗装置１４の構成は過電
流保護用厚膜抵抗装置１１の構成と同じなので省略す
る。
抗装置１１の構成を示す。図５において、過電流保護用
厚膜抵抗装置１１は絶縁体基板１の一方の面に、ミアン
ダ状に厚膜抵抗２を形成して構成されている。厚膜抵抗
２の両端には入力端子３と出力端子４が設けられてい
る。なお、過電流保護用厚膜抵抗装置１４の構成は過電
流保護用厚膜抵抗装置１１の構成と同じなので省略す
る。
【０００４】ここで、図４および図５を用いて過電流保
護回路１０の動作を説明する。図４のように構成された
過電流保護回路１０において、通信ケーブル１７、１８
側から落雷などによるサージ電圧（電圧は１ｋＶ程度、
時間は１ｍｓ以下）が印加されると、その電流は過電流
保護用厚膜抵抗装置１１、１４と正特性サーミスタ１
２、１５を流れ、バリスタ１３、１６を介して接地さ
れ、非保護機器１９にはサージ電圧は印加されない。こ
の時、過電流保護用厚膜抵抗装置１１、１４はミアンダ
状に長く形成されているため、スパークなどによって断
線することはない。
護回路１０の動作を説明する。図４のように構成された
過電流保護回路１０において、通信ケーブル１７、１８
側から落雷などによるサージ電圧（電圧は１ｋＶ程度、
時間は１ｍｓ以下）が印加されると、その電流は過電流
保護用厚膜抵抗装置１１、１４と正特性サーミスタ１
２、１５を流れ、バリスタ１３、１６を介して接地さ
れ、非保護機器１９にはサージ電圧は印加されない。こ
の時、過電流保護用厚膜抵抗装置１１、１４はミアンダ
状に長く形成されているため、スパークなどによって断
線することはない。
【０００５】一方、局外ケーブル１７、１８が電力線
（交流６００Ｖ）などと接触（混触）すると、局外ケー
ブル１７、１８から過電流保護回路１０に過電流が印加
される場合がある。過電流に対しては、過電流保護回路
１０の正特性サーミスタ１２、１５が発熱し、その抵抗
が高くなって過電流を遮断する。しかし、正特性サーミ
スタ１２、１５は発熱して高抵抗になるまでに一定の時
間を必要とするが、条件によってはその間にも過電流は
非保護機器側に流れ込む可能性がある。そこで、過電流
保護用厚膜抵抗装置１１、１４においても、ミアンダ状
の厚膜抵抗２の数箇所でスパークが発生して断線し、被
保護機器に過電流が印加されるのを防ぐように構成され
ている。
（交流６００Ｖ）などと接触（混触）すると、局外ケー
ブル１７、１８から過電流保護回路１０に過電流が印加
される場合がある。過電流に対しては、過電流保護回路
１０の正特性サーミスタ１２、１５が発熱し、その抵抗
が高くなって過電流を遮断する。しかし、正特性サーミ
スタ１２、１５は発熱して高抵抗になるまでに一定の時
間を必要とするが、条件によってはその間にも過電流は
非保護機器側に流れ込む可能性がある。そこで、過電流
保護用厚膜抵抗装置１１、１４においても、ミアンダ状
の厚膜抵抗２の数箇所でスパークが発生して断線し、被
保護機器に過電流が印加されるのを防ぐように構成され
ている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例においては、過電流保護用厚膜抵抗装置に過電流
が印加された場合のスパークの場所は特定できない。過
電流保護用厚膜抵抗装置のスパークで飛ぶ火花は、過電
流保護用厚膜抵抗装置の周囲に設けられている他の部品
に、ショートや断線などの悪影響を与える可能性が高
く、他の部品との間に一定の距離を保ったり、何らかの
方法で火花を遮断したりする必要があるが、スパークの
場所が特定できないため、他の部品を過電流保護用厚膜
抵抗装置全体から一定の距離を保って配置したり、ミア
ンダ状の抵抗全体を覆うような被覆手段として、例えば
ケースを設ける必要があった。しかし、この場合は過電
流保護用厚膜抵抗装置の周囲に無駄な空間ができたり、
被覆手段としてのケースのサイズが大きいものになった
りして、コストアップの原因となっていた。
従来例においては、過電流保護用厚膜抵抗装置に過電流
が印加された場合のスパークの場所は特定できない。過
電流保護用厚膜抵抗装置のスパークで飛ぶ火花は、過電
流保護用厚膜抵抗装置の周囲に設けられている他の部品
に、ショートや断線などの悪影響を与える可能性が高
く、他の部品との間に一定の距離を保ったり、何らかの
方法で火花を遮断したりする必要があるが、スパークの
場所が特定できないため、他の部品を過電流保護用厚膜
抵抗装置全体から一定の距離を保って配置したり、ミア
ンダ状の抵抗全体を覆うような被覆手段として、例えば
ケースを設ける必要があった。しかし、この場合は過電
流保護用厚膜抵抗装置の周囲に無駄な空間ができたり、
被覆手段としてのケースのサイズが大きいものになった
りして、コストアップの原因となっていた。
【０００７】本発明は上記問題点を解決することを目的
とするもので、スパークの場所を特定でき、低コストで
スパークによる火花から周囲に配置された部品を保護で
きる過電流保護用厚膜抵抗装置を提供する。
とするもので、スパークの場所を特定でき、低コストで
スパークによる火花から周囲に配置された部品を保護で
きる過電流保護用厚膜抵抗装置を提供する。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の過電流保護用厚膜抵抗装置は、絶縁基板上
に、ミアンダ状やスパイラル状の厚膜抵抗を少なくとも
形成した過電流保護用厚膜抵抗装置において、前記厚膜
抵抗の一箇所に幅狭部を設けたことを特徴とする。
に、本発明の過電流保護用厚膜抵抗装置は、絶縁基板上
に、ミアンダ状やスパイラル状の厚膜抵抗を少なくとも
形成した過電流保護用厚膜抵抗装置において、前記厚膜
抵抗の一箇所に幅狭部を設けたことを特徴とする。
【０００９】また、本発明の過電流保護用厚膜抵抗装置
は、前記厚膜抵抗に設けた前記幅狭部を被覆手段により
覆ったことを特徴とする。
は、前記厚膜抵抗に設けた前記幅狭部を被覆手段により
覆ったことを特徴とする。
【００１０】また、本発明の過電流保護回路は、上記の
過電流保護用厚膜抵抗装置を用いたことを特徴とする。
過電流保護用厚膜抵抗装置を用いたことを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１に、本発明の過電流保護用厚
膜抵抗装置の一実施例を示す。図１で、図５の従来例と
同一の部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
図１において、過電流保護用厚膜抵抗装置２０の略ミア
ンダ状に形成された厚膜抵抗２の一箇所に幅狭部５が設
けられている。
膜抵抗装置の一実施例を示す。図１で、図５の従来例と
同一の部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
図１において、過電流保護用厚膜抵抗装置２０の略ミア
ンダ状に形成された厚膜抵抗２の一箇所に幅狭部５が設
けられている。
【００１２】また、図２に、過電流保護用厚膜抵抗装置
２０を用いた本発明の過電流保護回路の一実施例を示
す。図２に示した過電流保護回路３０の図４に示した従
来例との違いは、過電流保護用厚膜抵抗装置１１の代わ
りに図１に示した過電流保護用厚膜抵抗装置２０が用い
られていることだけであり、図１および図４と同一の部
分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
２０を用いた本発明の過電流保護回路の一実施例を示
す。図２に示した過電流保護回路３０の図４に示した従
来例との違いは、過電流保護用厚膜抵抗装置１１の代わ
りに図１に示した過電流保護用厚膜抵抗装置２０が用い
られていることだけであり、図１および図４と同一の部
分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【００１３】このように構成された過電流保護用厚膜抵
抗装置２０およびそれを用いた過電流保護回路３０にお
いて、局外ケーブルと電力線（交流６００Ｖ）とのショ
ートなどによって過電流が印加されると、厚膜抵抗２の
幅狭部５に特に電流が集中してスパークが発生して断線
し、被保護機器１９に過電流が印加されるのを防ぐ。
抗装置２０およびそれを用いた過電流保護回路３０にお
いて、局外ケーブルと電力線（交流６００Ｖ）とのショ
ートなどによって過電流が印加されると、厚膜抵抗２の
幅狭部５に特に電流が集中してスパークが発生して断線
し、被保護機器１９に過電流が印加されるのを防ぐ。
【００１４】このように、過電流保護用厚膜抵抗装置２
０においては、厚膜抵抗２の一箇所に幅狭部５を設ける
ことにより、過電流が印加されたときに、その幅狭部５
のみに電流が集中してスパークが発生し、厚膜抵抗２の
他の部分ではスパークは発生しないため、スパークの発
生する部分が特定できる。そのため、過電流保護回路３
０の周辺においては、スパークの発生する部分から一定
距離以内で他の部品を配置できない領域が、従来例のよ
うに厚膜抵抗のどこでスパークが発生するか特定できな
い場合に比べて小さくなり、空間の利用効率を高めるこ
とができる。
０においては、厚膜抵抗２の一箇所に幅狭部５を設ける
ことにより、過電流が印加されたときに、その幅狭部５
のみに電流が集中してスパークが発生し、厚膜抵抗２の
他の部分ではスパークは発生しないため、スパークの発
生する部分が特定できる。そのため、過電流保護回路３
０の周辺においては、スパークの発生する部分から一定
距離以内で他の部品を配置できない領域が、従来例のよ
うに厚膜抵抗のどこでスパークが発生するか特定できな
い場合に比べて小さくなり、空間の利用効率を高めるこ
とができる。
【００１５】また、過電流保護用厚膜抵抗装置２０にお
いては、幅狭部５の一箇所に集中して発生するスパーク
による火花の大きさは、従来例における厚膜抵抗２全体
に分散して複数箇所で発生するスパークによる火花の合
計の大きさより小さくなる。そのため、スパークによる
火花が過電流保護回路３０の周囲に配置された他の部品
に与える影響もより少なくなる。
いては、幅狭部５の一箇所に集中して発生するスパーク
による火花の大きさは、従来例における厚膜抵抗２全体
に分散して複数箇所で発生するスパークによる火花の合
計の大きさより小さくなる。そのため、スパークによる
火花が過電流保護回路３０の周囲に配置された他の部品
に与える影響もより少なくなる。
【００１６】図３に、本発明の過電流保護用厚膜抵抗装
置の別の実施例を示す。図３で、図１の実施例および図
５の従来例と同一の部分には同じ記号を付し、その説明
を省略する。図３において、過電流保護用厚膜抵抗装置
４０の略ミアンダ状に形成された厚膜抵抗２の一箇所に
設けられた幅狭部５には、これを覆うように被覆手段と
してのケース６が設けられている。
置の別の実施例を示す。図３で、図１の実施例および図
５の従来例と同一の部分には同じ記号を付し、その説明
を省略する。図３において、過電流保護用厚膜抵抗装置
４０の略ミアンダ状に形成された厚膜抵抗２の一箇所に
設けられた幅狭部５には、これを覆うように被覆手段と
してのケース６が設けられている。
【００１７】このように構成された過電流保護用厚膜抵
抗装置４０およびそれを用いた過電流保護回路（特に図
示せず、図２を参照）において、局外ケーブルと電力線
（交流６００Ｖ）とのショートなどによって過電流が印
加されると、厚膜抵抗２の幅狭部５に電流が集中してス
パークが発生して断線し、被保護機器に過電流が印加さ
れるのを防ぐ。そして、幅狭部５に対する被覆手段とし
てケース６が設けられていることにより、スパークによ
って発生した火花がケース６で遮断され、周囲に配置さ
れた部品に悪影響を与えることはない。
抗装置４０およびそれを用いた過電流保護回路（特に図
示せず、図２を参照）において、局外ケーブルと電力線
（交流６００Ｖ）とのショートなどによって過電流が印
加されると、厚膜抵抗２の幅狭部５に電流が集中してス
パークが発生して断線し、被保護機器に過電流が印加さ
れるのを防ぐ。そして、幅狭部５に対する被覆手段とし
てケース６が設けられていることにより、スパークによ
って発生した火花がケース６で遮断され、周囲に配置さ
れた部品に悪影響を与えることはない。
【００１８】このように、過電流保護用厚膜抵抗装置４
０においては、厚膜抵抗２の一箇所に設けられた幅狭部
５をケース６で覆うことにより、それを用いた過電流保
護回路の周囲に設けられた他の部品に対するスパークに
よる火花の影響を取り除くことができるだけではなく、
ケース６のサイズも、スパークの場所を特定できない場
合に比べて小さくすることができ、ケース６の取り付け
によるコストのアップを最小限にとどめることができ
る。さらに、ケース６の外部にはスパークによる火花は
飛ばないため、ケース６の近傍に他の部品を配置するこ
とができ、過電流保護用厚膜抵抗装置４０およびそれを
用いた過電流保護回路の周囲の空間の利用効率を高める
ことができる。
０においては、厚膜抵抗２の一箇所に設けられた幅狭部
５をケース６で覆うことにより、それを用いた過電流保
護回路の周囲に設けられた他の部品に対するスパークに
よる火花の影響を取り除くことができるだけではなく、
ケース６のサイズも、スパークの場所を特定できない場
合に比べて小さくすることができ、ケース６の取り付け
によるコストのアップを最小限にとどめることができ
る。さらに、ケース６の外部にはスパークによる火花は
飛ばないため、ケース６の近傍に他の部品を配置するこ
とができ、過電流保護用厚膜抵抗装置４０およびそれを
用いた過電流保護回路の周囲の空間の利用効率を高める
ことができる。
【００１９】なお、上記の実施例においては、幅狭部５
の被覆手段としてケース６を用いたが、これは幅狭部５
を覆って火花の飛び散りを防止するものであればケース
に限るものではなく、幅狭部に不燃性の樹脂を塗った
り、同じく不燃性のシールを貼ったりする方法でも同様
の効果を得ることができる。
の被覆手段としてケース６を用いたが、これは幅狭部５
を覆って火花の飛び散りを防止するものであればケース
に限るものではなく、幅狭部に不燃性の樹脂を塗った
り、同じく不燃性のシールを貼ったりする方法でも同様
の効果を得ることができる。
【００２０】
【発明の効果】本発明の過電流保護用厚膜抵抗装置によ
れば、絶縁基板上にミアンダ状もしくはスパイラル状に
設けられた厚膜抵抗の一箇所に幅狭部を形成することに
より、過電流が印加されたときに、その幅狭部のみに電
流が集中してスパークが発生して断線するため、スパー
クの発生する部分が特定できる。
れば、絶縁基板上にミアンダ状もしくはスパイラル状に
設けられた厚膜抵抗の一箇所に幅狭部を形成することに
より、過電流が印加されたときに、その幅狭部のみに電
流が集中してスパークが発生して断線するため、スパー
クの発生する部分が特定できる。
【００２１】その結果、本発明の過電流保護回路によれ
ば、スパークの発生する部分から一定距離以内の、他の
部品を配置できない領域が小さくなり、過電流保護回路
の周囲の空間の利用効率を高めることができる。また、
スパークが厚膜抵抗の一箇所に集中することにより、ス
パークのによる火花の大きさが、スパークが複数箇所に
分散する場合の火花の合計に比べて小さくなり、過電流
保護回路の周囲に配置される他の部品に与える影響が小
さくなる。
ば、スパークの発生する部分から一定距離以内の、他の
部品を配置できない領域が小さくなり、過電流保護回路
の周囲の空間の利用効率を高めることができる。また、
スパークが厚膜抵抗の一箇所に集中することにより、ス
パークのによる火花の大きさが、スパークが複数箇所に
分散する場合の火花の合計に比べて小さくなり、過電流
保護回路の周囲に配置される他の部品に与える影響が小
さくなる。
【００２２】さらに、本発明の過電流保護用厚膜抵抗装
置によれば、厚膜抵抗の幅狭部のみをケースなどの被覆
手段で覆うことにより、厚膜抵抗の全体を覆う場合に比
べて被覆手段のコストを低く抑えた状態で火花の発生を
防止することができる。
置によれば、厚膜抵抗の幅狭部のみをケースなどの被覆
手段で覆うことにより、厚膜抵抗の全体を覆う場合に比
べて被覆手段のコストを低く抑えた状態で火花の発生を
防止することができる。
【００２３】その結果、本発明の過電流保護回路によれ
ば、過電流保護回路の周囲に他の部品を配置することが
でき、過電流保護回路の周囲の空間の利用効率をさらに
高めることができる。
ば、過電流保護回路の周囲に他の部品を配置することが
でき、過電流保護回路の周囲の空間の利用効率をさらに
高めることができる。
【図１】本発明の過電流保護用厚膜抵抗装置の一実施例
を示す図である。
を示す図である。
【図２】本発明の過電流保護回路の一実施例の構成を示
す図である。
す図である。
【図３】本発明の過電流保護用厚膜抵抗装置の別の実施
例を示す図である。
例を示す図である。
【図４】従来の過電流保護回路の一般的な構成を示す図
である。
である。
【図５】従来の過電流保護用厚膜抵抗装置の例を示す図
である。
である。
１…絶縁基板 ２…厚膜抵抗 ３…入力端子 ４…出力端子 ５…幅狭部 ２０、４０…過電流保護用厚膜抵抗装置 ３０…過電流保護回路
Claims (3)
- 【請求項１】 絶縁基板上に、ミアンダ状やスパイラル
状の厚膜抵抗を少なくとも形成した過電流保護用厚膜抵
抗装置において、 前記厚膜抵抗の一箇所に幅狭部を設けたことを特徴とす
る過電流保護用厚膜抵抗装置。 - 【請求項２】 前記厚膜抵抗に設けた前記幅狭部を被覆
手段により覆ったことを特徴とする、請求項１に記載の
過電流保護用厚膜抵抗装置。 - 【請求項３】 請求項１または２に記載の過電流保護用
厚膜抵抗装置を用いたことを特徴とする過電流保護回
路。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9275813A JPH10228856A (ja) | 1996-12-11 | 1997-10-08 | 過電流保護用厚膜抵抗装置およびそれを用いた過電流保護回路 |
| US08/982,429 US6002564A (en) | 1996-12-11 | 1997-12-02 | Overcurrent protection thick-film resistor device and overcurrent protection circuit using the same |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33082696 | 1996-12-11 | ||
| JP8-330826 | 1996-12-11 | ||
| JP9275813A JPH10228856A (ja) | 1996-12-11 | 1997-10-08 | 過電流保護用厚膜抵抗装置およびそれを用いた過電流保護回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10228856A true JPH10228856A (ja) | 1998-08-25 |
Family
ID=26551630
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9275813A Pending JPH10228856A (ja) | 1996-12-11 | 1997-10-08 | 過電流保護用厚膜抵抗装置およびそれを用いた過電流保護回路 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6002564A (ja) |
| JP (1) | JPH10228856A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021117311A (ja) * | 2020-01-24 | 2021-08-10 | 株式会社リコー | 画像形成装置及びワイヤハーネスを備える機器 |
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|---|---|---|---|---|
| DE10005836B4 (de) * | 2000-02-10 | 2006-10-12 | Vossloh-Schwabe Elektronik Gmbh | Leiterplattensicherung mit erhöhter Sicherheit |
| DE10042764A1 (de) * | 2000-08-31 | 2002-03-14 | Moeller Gmbh | Verfahren zur Herstellung eines massereichen ohmschen Widerstands und elektronische Baueinheit |
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| DE102010063832B4 (de) * | 2010-12-22 | 2020-08-13 | Tridonic Gmbh & Co Kg | Leiterbahnsicherung, Leiterplatte und Betriebsschaltung für Leuchtmittel mit der Leiterbahnsicherung |
| US10390433B2 (en) * | 2015-03-31 | 2019-08-20 | Texas Instruments Incorporated | Methods of forming conductive and resistive circuit structures in an integrated circuit or printed circuit board |
| DE202015106305U1 (de) | 2015-11-19 | 2017-02-22 | Tridonic Gmbh & Co Kg | Schutzschaltung für Betriebsgeräte |
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| DE102016219771B4 (de) * | 2016-10-12 | 2020-07-02 | Continental Automotive Gmbh | Elektronische Baugruppe mit einer Anordnung zur Strombegrenzung und Verwendung einer solchen elektronischen Baugruppe in einem Kraftfahrzeug |
| US11729906B2 (en) * | 2018-12-12 | 2023-08-15 | Eaton Intelligent Power Limited | Printed circuit board with integrated fusing and arc suppression |
Family Cites Families (1)
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|---|---|---|---|---|
| US4284970A (en) * | 1979-08-09 | 1981-08-18 | Bell Telephone Laboratories, Incorporated | Fabrication of film resistor circuits |
-
1997
- 1997-10-08 JP JP9275813A patent/JPH10228856A/ja active Pending
- 1997-12-02 US US08/982,429 patent/US6002564A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021117311A (ja) * | 2020-01-24 | 2021-08-10 | 株式会社リコー | 画像形成装置及びワイヤハーネスを備える機器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US6002564A (en) | 1999-12-14 |
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