JPH0696835A - ばねクリップアセンブリを伴うサージアレスタ - Google Patents

ばねクリップアセンブリを伴うサージアレスタ

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JPH0696835A
JPH0696835A JP16166493A JP16166493A JPH0696835A JP H0696835 A JPH0696835 A JP H0696835A JP 16166493 A JP16166493 A JP 16166493A JP 16166493 A JP16166493 A JP 16166493A JP H0696835 A JPH0696835 A JP H0696835A
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JP
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electrode
arrester
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Application number
JP16166493A
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English (en)
Inventor
Robert W Smith
ウィリアム スミス ロバート
Michael G Marvin
グレン マービン マイケル
Deborah L Limburg
エル.リンバーグ デボラ
Jr Stanley S Kershaw
エス.カーショー,ジュニア スタンレー
Robert N Schettler
エヌ.スケットラー ロバート
Gary L Goedde
エル.ゲッド ゲイリー
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Cooper Power Systems LLC
Original Assignee
Cooper Power Systems LLC
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、低圧利用分野特に配電変圧器の二
次側で使用するのに特に適した低コストで耐久性があり
しかも丈夫な構造のサージアレスタを提供することを目
的とする。 【構成】 配電変圧器の二次側のサージアレスタの接面
のまわりに電極を有する低電圧・高エネルギーバリスタ
ディスク及び、バリスタのまわりに電極とバリスタの間
に優れた電気的接触を維持するのに必要な圧縮力を提供
するばねアームを伴う自己圧縮式ばねクリップが含まれ
ている。アレスタは、それにより保護されている電気機
器と電極を電気的に相互接続するための端子およびバリ
スタ、ばねクリップ及び電極を実質的に被覆する誘電コ
ーティングを含む。ばねアームは、さまざまな形態及び
形状で構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本出願は、1990年10月16日に提出
された同時係属米国特許出願第071598,267号
の一部継続出願である。
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は一般にサージアレスタ、
特に電圧依存型バリスタを用いるサージアレスタに関す
る。さらに特定的に言うと、本発明は、変圧器の低圧側
から二次巻線に入る雷によって誘導されたサージ電流か
ら発生する可能性のある損害に対し配電変圧器を保護す
るためのアレスタに関する。さらに特定的に言うと、本
発明は、ばねクリップを用いて所定の位置に保持される
バリスタを有する低電圧・高エネルギーの頑丈な作りの
サージアレスタに関する。
【0003】
【従来の技術】通常の作動条件下では、電気的伝送及び
配電機器は、かなり狭い範囲内での電圧を受ける。雷
撃、切換えサージ又はその他のシステム外乱により、電
気システムは、通常の作動条件下で機器が経験するレベ
ルをはるかに超える瞬間的又は過渡的電圧レベルを経験
する可能性がある。変圧器、切換え装置及び電気的機械
といったような、無保護状態で非常に重要でかつ費用の
かかる機器は、このような過電圧及び結果としての電流
サージにより損傷又は破壊を受ける可能性がある。従っ
て、サージアレスタの使用を通して危険な過電圧からこ
のような装置を保護することが電気業界において日常的
な実践方法である。
【0004】サージアレスタは、一般に比較的高価な電
気機器の部品と並列に接続されて機器のまわりで安全に
過電圧により誘導された電流サージを分流又は分路さ
せ、かくして機器及びその内部回路を損傷から保護す
る。作動させられると、サージアレスタは、保護対象で
ある機器のインピーダンスに比べきわめて低いインピー
ダンスをもつ大地に対する電流通路を形成する。このよ
うにして、そうでなければ機器の中を伝導されることに
なる電流サージがその代りアレスタを通って大地へと分
流される。過渡的な条件がひとたび通過した時点で、ア
レスタは大地に対し形成されたばかりの電流通路を開放
し、再び配電及び伝送回路を絶縁つまり「再密封」する
ように作動し、かくしてシステム周波数の非過渡電流が
大地へのサージ電流に「追従」するのを防ぐ。なおこの
ようなシステム周波数電流は「電力追従電流」として知
られている。アレスタが電力追従電流の流れを中断する
この能力を有してない場合、アレスタは大地に対する短
絡として作動することになり、保護継電器及び遮断器装
置を強制的に開放するか又は、今短絡した回路を配電シ
ステムから絶縁させ、かくして不便な又費用のかかる運
転休止をひき起こすことになる。
【0005】配電変圧器は、2.4〜34.5KVといっ
た一次高圧レベルを、標準的に1200ボルト以下と規
定される二次低圧レベルに変換する。配電変圧器は、保
護金属ハウジング内に収納されている一次及び二次巻線
を含んでいる。配電変圧器の標準的二次側電圧は、12
0ボルトである。120/240ボルト又は240/4
80ボルトといった2重二次側電圧も同様に標準的なも
のである。120/240ボルトといった2重二次電圧
は、変圧器の二次巻線を2つの半部分又は区分の形で構
築することによって達成される。2つの巻線区分各々の
片方の端部は、予め定められた点で電気的に接合されて
おり、標準的にはこの相互接続点で接地されている。こ
の形態では、変圧器が付勢されたとき、接地済みの相互
接続点と各ライン電位端末の間の電圧は同じつまり12
0ボルトとなり、2つの未接地端の間の電圧すなわち2
40ボルトの半分に等しくなる。
【0006】単相配電変圧器の一次つまり高圧端末は、
1 及びH2 ブッシングとして慣習的に呼称されてい
る。これらの単相変圧器の低圧すなわち二次側のライン
電位端末はX1 及びX2 と呼称され、一方低圧接地中性
点ブッシング又は端末はX0 として呼称される。3相変
圧器については、一次端末は、慣習的にH1 ,H2 及び
3 ブッシングと呼ばれ、一方二次ライン電位端末はX
1 ,X2 及びX3 と呼ばれる。接地された中性点を用い
る変圧器上の中性点ブッシングは通常X0 と呼ばれる。
【0007】大部分の配電変圧器は柱上取付け式として
設計されている。しかしながら、そのいくつかは、パッ
ド又はプラットフォーム取付け式として作られている。
取りつけタイプの如何に関わらず、配電変圧器は、その
巻線内に入ってくる雷により誘導されたサージからの損
傷を受ける可能性がある、雷サージが発生した時点で、
一次巻線を横切って現われる電圧は巻線の絶縁強度を上
回る可能性があり、その結果巻線絶縁を横切って又は通
ってフラッシュオーバがもたらされ、かくして変圧器は
故障することになる。一次高圧巻線に対して適用される
サージアレスタを用いて配電変圧器のための過電圧保護
を提供することが従来の実践方法であった。さらに特定
的には、一次ブッシングH1 及びH2 が両方共ライン電
位にある単相配電変圧器の場合、サージアレスタは標準
的にH1 と大地そしてH2 と大地の間に接続されてい
た。一次ブッシングH1 がライン電位にありH2 が接地
されている利用分野においては、H1 と接地されたH2
との間に単一のサージアレスタを接続するのが一般的で
ある。サージアレスタの役目は、雷により誘導された電
流を大地へと分流する通路を提供し、かくして変圧器の
巻線絶縁のフラッシュオーバーを防ぐことにある。
【0008】近年になって、オーバーヘッド及びパッド
取付け式の配電変圧器の一般的設計の雷により誘発され
た故障に関する調査が行なわれてきた。これらの調査に
より、上述のような最新の一次側避雷装置の存在にもか
かわらず、このような変圧器の故障の多くが、通常保護
されていない低圧端子を介して変圧器に入る雷により誘
導されたサージに起因し、これが誘導電圧による高圧巻
線の故障をひき起こすということが明らかになった。低
圧ブッシング内に入る雷誘導電流は通常非破壊的である
ものの、5000amp 以上の電流サージは一般的であ
る。3000amp程度の二次サージは、変圧器の故障を
ひき起こす可能性のある一次巻線における潜在的に破壊
的な誘導電圧という結果をもたらす可能性がある。従っ
て、高圧巻線の一次側のアレスタ保護は、二次巻線内に
注入された雷誘導サージ電流による変圧器の損傷を防止
する上で有効でないということが見極められた。
【0009】このような二次側サージから配電変圧器を
保護しようとして、さまざまな企てが利用されてきた。
まず第一に交叉二次巻線を伴う変圧器を作ることは、3
線サージからの優れた保護を提供する。しかしながら、
二次サージの最も一般的なタイプのうちの2つは、2線
サージ注入という結果をもたらし、交叉巻線はこのよう
なサージに対するいかなる保護も提供しない。その上、
交叉巻線を有する変圧器は、交叉の無い巻線を伴うもの
に比べさらに高価である。
【0010】代替的に又は付加的には、2線及び3線サ
ージ注入の両方に対する幾分かの保護を提供するため追
加の一次巻線絶縁を付加することもできる。しかしなが
ら、この技術は比較的高価で、変圧器にサージが入るの
を防止せず、単に変圧器の損傷閾値レベルを高めるのに
役立つにすぎない。近年、二次側位相端末X1 ,X2
びX3 と接地された中性点端末X0 の間に金属酸化物バ
リスタ(MOV)タイプのサージバリスタが応用されて
きた。MOVディスクは、MOVディスクを横断して現
われる電圧に応じてディスクの本体を通る高又は低イン
ピーダンスの電流通路のいずれかを提供する可変的バリ
スタである。さらに特定的に言うと、電源システムの定
常状態又は通常の動作電圧において、MOVディスクは
比較的高いインピーダンスを有する。印加される電圧が
漸進的に又は急激に増大するにつれて、MOVディスク
のインピーダンスはディスクを横切って現われる電圧が
ディスクの「降服」電圧又は「ターンオン」電圧に達す
るまで漸進的に減少し、この時点でディスクのインピー
ダンスが急激に減少しディスクが高い導電性をもつよう
になる。従って、アレスタが、雷撃又は電力周波数過電
圧の結果もたらされうるような異常に高い過渡的過電圧
を受ける場合、MOVディスクは高い導電性をもつよう
になり、結果として生じる過渡電流を大地まで導くのに
役立つ。過渡的過電圧及び結果として生じる電流が散逸
するにつれて、MOVディスクのインピーダンスは再び
増大し、アレスタ及び電気システムをその通常の定常状
態条件まで復元させる。
【0011】MOVタイプの二次サージアレスタは、例
えば10000amp 以下の低エネルギーサージに対する
適切な2線及び3線サージ保護を提供するものであるこ
とが示されてきた。このようなアレスタのメーカーのい
くつかは、自社のアレスタが20000アンペアのサー
ジを安全に散逸できるものであると主張している。しか
しながら、今日までのところ、このようなMOV二次ア
レスタは、望ましいさらに高いエネルギー放出能力を有
していなかった。
【0012】さらに、最新のMOV二次サージアレスタ
は、製造費が高くつく、例えばGeneral Ele
ctric Companyに譲渡された米国特許第
4,809,124号は、厚み0.115インチ、直径
3インチのMOVディスクを利用する高エネルギー、低
電圧のサージアレスタについて記述している。これらの
及びさらに厚いMOVディスクの場合、MOVディスク
上に比較的平らで均質な接触表面を提供するのに精確で
かつ高価な機械加工が必要である。製造費用に加えて、
MOVディスクは、ディスクの一方の接面から他方の接
面へのフラッシュオーバーを防ぐためディスクの周囲全
体にわたり絶縁用カラーをとりつけることを標準的に必
要とする。
【0013】さらに、アレスタを構成するMOVディス
ク、電極及びその他のコンポーネントを収納し支持する
ため、伝統的にいくつかのタイプのハウジングが必要と
されてきた。その上、アレスタの一貫性ある予想可能な
作動を確保するためには、MOVディスク、電極及びそ
の他の内部コンポーネントの間に優れた電気的接触を維
持するのに必要とされる力を付与するべくアレスタ内に
ばね、標準的にはコイルばね又はさらばねタイプの座金
が必要である。保護及び支持を提供する以外に、アレス
タハウジングは伝統的に、ばねがその意図された目的の
ため機能するのに必要な反力を提供するためにも必要と
されてきた。低圧二次応用分野に特に向けられていない
ものの、Kearney−National,Inc.
に対して譲渡された米国特許第4,240,124号
は、図1で、沢山のバリスタに対して軸力を付与するよ
う設計された標準的なばね/ハウジング構成を描いてい
る。ばね及びハウジングによって課せられる必要条件は
製造及び組立てプロセスを複雑にし付加的なコストへと
導く。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従って、業界では、二
次巻線の中に注入されるサージ電流によってひき起こさ
れる損傷又は破壊から配電変圧器を保護することのでき
る低圧サージアレスタに対する必要性がなお残ってい
る。好ましくは、このようなアレスタはMOVタイプで
あり、耐久性があり頑丈でかつ製造コストの低いもので
ある。好ましくは、MOVディスクは無色で、ディスク
が点弧した後さらに機械加工を必要としないものであ
る。アレスタは、変圧器タンク又はエンクロージャ内と
いった油中の利用分野で設置に適したものでなくてはな
らない。好ましくは、このようなアレスタは、4000
0アンペア以上の高振幅の短時間のサージに対して有効
である。理想的には、アレスタは、そのコンポーネント
を絶縁し保護し又は内部ばねのための反力を提供するた
めのハウジングを必要としてはならない。実際、このよ
うなアレスタは、必要な圧縮力を供給するのに従来のば
ね及びハウジングに依存しない信頼性ある手段をMOV
ディスク、電極及びその他の内部コンポーネントの間の
電気接続を維持する目的で備えた状態で製造することが
できることが、好ましいことであった。
【0015】本発明のその他の目的及び利点は、以下の
記述から明らかになることだろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】ここでは、低圧利用分野
特に配電変圧器の二次側で使用するのに特に適した低コ
ストで耐久性があり、しかも丈夫な構造のサージアレス
タが提供されている。本発明は、MOVディスクの接面
と接触する電極及び、電極がMOVディスクの接面と確
実に接触状態にとどまるようにするため圧縮力を加える
ための自己圧縮式ばねクリップをもつ単数又は複数の電
圧依存型の非線形抵抗器好ましくは金属酸化物バリスタ
(MOV)ディスクを含んでいる。
【0017】絶縁材料又は導通材料で作られることので
きるこのばねクリップは、MOVディスクのまわりに配
置された一対のばねアームを含み、これらのばねアーム
はアレスタのハウジングに頼ることなく必要な圧縮力を
加える。1つの好ましい実施態様においては、ばねアー
ムは少なくとも2ポンドの力を供給する。アレスタは、
バリスタ、ばねクリップ及び電極を実質的に包み込む誘
電コーティングを含んでいてよく、この場合、MOVデ
ィスクは誘電カラー無しで製造されうる。MOVディス
ク及びアレスタは約40000amp 以上の高電流−短時
間能力をもつことが好ましい。本発明は、2つ以上のM
OVディスクと係合しかつ変圧器ブッシングスタッド上
に電極をとりつけるためのアパーチャを含む平坦な導通
部材で形成された1つの共通の電極を含むことができ
る。
【0018】ばねクリップは、リボン状の材料ストリッ
プで形成されていてよく、又さまざまな形状及び構成を
もつばねアームを含むことができる。例えば、ばねアー
ムは、ばねクリップが1つのローブを含むように接合さ
れたリボン材料の弧状セグメントを含んでいてよい。ば
ねアームはS字形の湾曲セグメントを含んでいてよく、
隣接するMOVディスク及びばねクリップアセンブリの
類似形状のばねアームと交叉されて3相又はその他の多
重極サージアレスタを形成することができる。3相の実
施態様においては、ばねクリップは導通材料で作られ、
ばねアームにより縦欄式に保持されている3つのMOV
ディスクの接面と接触状態にある共通の電極を形成す
る。単数又は複数のばねアームが、電気的端末を滑動す
る形で収容するためのスペードコネクタを形成する延び
たタブを含んでいてよい。
【0019】同様に、2重二次側電圧をもつ変圧器又は
3相変圧器のためのアレスタにおいて使用するのに特に
適している2重ローブをもつばねクリップも具備されて
いる。この実施態様においては、ばねクリップはベース
部材及びベース部材にとりつけられた第1及び第2のロ
ーブを含んでいる。各々のローブは、ベース部材から予
め定められた距離だけ離隔した接触面を有するばねアー
ムを含んでいる。特定の利用分野に応じて、単数又は複
数のバリスタが各接触面とベース部材の間に配置されて
いる。好ましい実施態様において、ばねアーム及びベー
ス部材は全て単一の導通材料片から一体的に形成されて
いる。バリスタとばねアームの間には電極が配置され、
これらの電極は、それを変圧器巻線又は保護対象である
その他の機器に電気的に接続するのに用いられる端子を
含んでいる。ばねクリップは導通材料から作られていて
よく、いくつかのバリスタの間及びばねアームとその隣
接する電極の間には絶縁膜を置いてばねクリップが共通
電極を形成し3つのバリスタの接面を相互接続して唯一
の3相低圧高エネルギーサージアレスタを形成すること
が可能である。従って、本発明は、低コストで製造でき
る高ネエルギー低サージアレスタを提供することにより
サージアレスタ及び変圧器の技術を大幅に前進させるこ
とができるようにする特徴及び利点の組合せを内含する
ものである。アレスタは耐久性があり、油中又は油上と
いったさまざまな利用分野において利用可能である。本
発明は、ハウジング無しで、カラーの無い状態に残され
たバリスタディスクを伴って製造することができる。こ
れらの及びさまざまなその他の特徴及び利点は、当業者
にとって以下の詳細な記述を読み添付図面を参照するこ
とにより、直ちに明らかになることであろう。
【0020】
【実施例】サージアレスタは、危険な過電圧によって誘
導されたサージを大地に分流させこのようなサージが高
価な又は重要な電気機器を損傷しないようにする目的
で、電気システム内に設置されている。本発明は一般
に、サージアレスタによって保護されうるあらゆるタイ
プの電気機器に関連する。このような機器としては、変
圧器、電気的切換え装置及びさまざまなその他の電気機
器がある。本発明の範囲を制限する意味を全くもたない
単なる一例として、本発明について、配電変圧器の二次
側つまり低圧側での本発明の応用を基準として説明す
る。
【0021】ここでまず第1に図1を参照すると、本発
明の原理に従った構造をもつサージアレスタ10が示さ
れている。図示されているとおり、アレスタ10は一般
に、金属酸化物バリスタディスク20、電極30,3
2、端子34,36、そして自己圧縮式ばねクリップ4
0を含んでいる。金属酸化物バリスタ(MOV)ディス
ク20は、金属酸化物から作られた電圧依存型の非線形
抵抗器であり、好ましくは、上部接面22と下部接面2
4を有する短かい円筒形ディスクの形に形成されてい
る。MOVディスク20は高エネルギーのサージ電流に
耐えることができなくてはならない。MOVディスク2
0用の金属酸化物は、あらゆる高エネルギー、高圧MO
Vディスクのために用いられるものと同じ材料で作られ
ていてよく、好ましくは酸化亜鉛の1つの処方で作られ
ている。例えば、参考として日本国大阪の松下電器産業
(株)の出願にかかる米国特許第3,778,743号
を参照されたい。好ましい実施態様においては、MOV
ディスク20は、その全体を通して均質な超小型構造を
有することになる。MOVディスク20のための電圧電
流関係は、Iをアレスタ電流、hを一定数、Eをアレス
タ電圧、nを非線形べき指数又は係数としてI=kEn
として表わされる。本発明において、MOVディスク2
0のべき指数nは、10以上であり、好ましくは約10
〜20の範囲内にある。MOVディスク20の電圧定格
は120ボルトから650ボルトである。
【0022】二次側サージアレスタのための先行技術の
MOVディスクは一般に10000アンペア以下のサー
ジ電流を導通することができた。参考として内含されて
いる高エネルギー、低圧サージアレスタに関するGen
eral ElectricCompanyの米国特許
第4,809,124号を参照されたい。往々にして、
先行技術のMOVディスクは、二次側の高エネルギーサ
ージアレスタとして用いられず、比較的低エネルギーの
サージ保護のためのみに使用されている。
【0023】これとは対照的に、好ましい実施態様のM
OVディスク20は、電撃によってひき起こされた高エ
ネルギーサージ電流を放電し次に熱的に回復している反
復的な高サージ電流に耐えることができるようなもので
なくてはならない。MOVディスク20が、電源システ
ムの最大連続運転電圧(MCOV)に付勢されている間
に高エネルギーサージ電流から熱的に回復できるという
ことが望ましい。本発明のMOVディスク20は、最高
40,000アンペアまでの雷サージ電流を導通させる
ことができる。MOVディスク20は、4/10波(波
高まで4マイクロ秒で、10秒で半波高まで減衰する)
といった持続時間の短かい40000amp のサージ電流
から回復する。
【0024】MOVディスク20の横断面積は、その高
振幅のサージ電流からの回復率及び持続性を一部分左右
することになる。望ましい持続性及び回復率を維持する
のに約1.23〜2.40平方インチの間の充分な表面
積が確実に存在するようにするため、MOVディスク2
0の円形断面は約1.25〜1.75インチの直径を有
することが好ましい。同時に、アレスタのサイズ、重量
及びコストを低減させるためMOVディスク20の断面
積もできるかぎり小さいことが望まれる。しかしながら
サイズが減少するにつれて、ディスクの持続性及び回復
率は減少する。これらの事項を考慮すると、約1.5イ
ンチの直径が最も好ましい。接面22と24の間で測定
したMOVディスク20の厚みは、0.176〜0.1
96インチの範囲内、好ましくは約0.19インチであ
る。当業者であれば理解できるように、特定の金属酸化
物処方及びMOVディスク全体を通して均質又は一貫し
た超小型構造を考慮すると、MOVディスクの厚みは、
MOVディスク20の「ターンオン」又は動作電圧を決
定する。
【0025】MOVディスク20のために最も好まれる
MOVディスクは、CooperPower Syst
em Inc.が製造しているものであり、現在カタロ
グ番号AS36×1C及びAS36×2Cによって識別
され、以下の特徴を有する:
【0026】
【表1】
【0027】ここでなおも図1を参照すると、MOVデ
ィスク20の接面22及び24に対して、金属化コーテ
ィング26が適用されている。好ましくは、金属化コー
ティング26は、接面22及び24の全面積を実質的に
網羅している。最低でも、金属化コーティング26は、
電極30及び32を接触させる接面22及び24の全部
分を網羅するべきである。好ましい実施態様において、
コーティング26は、約0.002〜0.010インチ
の範囲内の厚みをもつ溶融アルミニウムの噴霧された金
属化コーティングである。
【0028】ここで図1及び12を参照すると、電極3
0及び32は、それぞれMOVディスク20の接面22
及び24のまわりに配置さている。電極30,32は、
MOV接面22,24上の金属化コーティング26に対
して位置づけされている接触面31を含んでいる。電極
30,32は一般に円形をしており、好ましくは真ちゅ
う又は銅で作られているが、優れた導通材料であれば何
でも利用可能である。電極30,32は、インパルス又
はサージ電流を大地に伝導する上で実質的にMOVディ
スク20全体が確実に利用されるようにするのに充分な
大きさの直径を有していなくてはならない。サージ電流
がMOVディスク20の全断面積を通って確実に伝導さ
れるようにすることは、著しく増大した高電流−短時間
能力を伴うアレスタ10を提供する上で重要である。好
ましい実施態様において、電極30,32は同一であ
り、直径が約1.0インチで約0.032インチの厚み
を有する。電極30,32は、ばねクリップ40により
MOVディスク20に対して圧縮した場合接面22,2
4に適合するように比較的薄く可とう性がなくてはなら
ない。端子34及び36は、それぞれ電極30及び32
にとりつけられこれらと電気的に直列である、同一の圧
着式電気コネクタである。端子34,36は、図12を
見れば最も良くわかるようにS字形延長部分33を用い
て電極30,32に取りつけられている。好ましくは、
端子34,36及び延長部分33は、単一の導通材料片
から電極30,32と一体式に形成されている。
【0029】端子34及び36はそれぞれ導線50及び
52と電極30及び32を電気的に相互接続するために
利用される。導線50,52は、40KAインパルスとい
った高い振幅のサージの間にそうでなければ起こる可能
性のあるアーク発生を削除するような要領で、端子3
4,36に接続されなくてはならない。このような手段
の1つは端子34,36内で導線をまず圧縮して次に圧
着した接続部をはんだづけすることである。代替的に
は、導線50,52は各々端子34,36内に挿入され
るスペードコネクタを含んでいてよく、このとき結果と
して得られた接続部は熱収縮材料で被覆される。
【0030】ここで再び図1を参照すると、ばねクリッ
プ40は一般に本体部分46及び一対のとりつけられた
ばねアーム対42及び44を含んでいる。ばねアーム4
2,44及び本体部分46は単一のリボン状の材料スト
リップから一体式に形成されることが好ましい。ばねア
ーム42及び44は電極30,32のまわりに配置さ
れ、MOVディスク20と電極30,32を含むサブア
センブリを通して優れた導電通路を作り出すべくMOV
ディスク20の接面22,24に対して電極30,32
を保持するため電極に対して圧縮力を付与する。好まし
くは、ばねクリップ40は少なくとも約2、好ましくは
5ポンドの力を提供しなくてはならない。図1に示され
ているように、ばねクリップ40は、絶縁材料で作られ
ている。好ましい実施態様においては、ばねクリップ4
0はガラス充填ポリエステルで作られている。あるい
は、ばねクリップ40はばね鋼のごとき導通材料で作ら
れていてよい;しかしながら、この場合、一方又は両方
のばねアーム42,44は電極30,32から絶縁さ
れ、ばねクリップ40が電極30及び32の間に短絡を
与えないようになっていなければならない。これは、ば
ねアーム42,44と隣接する電極の間にマイラー又は
フィッシュペーパーといった絶縁材料を置くことによっ
て或いは又ばねアーム42,44の内部表面43,45
を絶縁性エポキシでコーティングすることによって達成
できる。
【0031】アレスタ10は同様に、MOVディスク2
0、電極30,32及びばねクリップ40を包み込み、
絶縁し密封する誘電コーティング12も含んでいる。望
ましい場合には、導線50及び52が取りつけられた後
同様に端子34,36をカバーし包み込むように、コー
ティング12をほどこすこともできる。誘電コーティン
グ12がエポキシ例えばDexter Corpora
tionのDextar Elextronic Ma
terials Divisionによって製造されて
いるDk−17ブラックという呼称のエポキシを含んで
いることが好ましい。製造中、組立てられたアレスタ
は、液体又は粉末エポキシの中に浸したり入れたりす
る。次にこのアセンブリをとり出し、コーティングをキ
ュアつまり硬化させる。この要領で、ばねクリップ40
のベース部分46とMOVディスク20の間の空隙54
は実質的に誘電コーテンィグ12で満たされる。誘電コ
ーティング12が電極及びディスクを完全にとり囲み、
密封し又絶縁することから、MOVディスク20はカラ
ー無しであってよく、好ましい実施態様においてはカラ
ー無しである。先行技術の高エネルギーMOVディスク
は標準的に、誘電体として作用しフラッシュオーバーを
防ぐためにセラミックス又はエポキシのカラーを必要と
した。このようなカラーをもつMOVディスクを本発明
において利用してもうまくいく可能性はあるものの、M
OVディスク20上のカラーの削除は、本発明のサージ
アレスタ10に対し、実質的な製造コスト上の利点を提
供する。さらに、ばねクリップ40により付与されるば
ね力は、ハウジングの存在によって左右されない。従っ
て、アレスタ10は従来のハウジング無しに、ディスク
20を横断してのフラッシュオーバーを防止しアレスタ
10が変圧器エンクロージャ又はその他の内部変圧器コ
ンポーネントといったその他の導通材料と接触するのを
防ぐために望ましいものである絶縁を提供する誘電コー
ティング12を伴って製造することができる。
【0032】導線50及び52は、標準的な単相配電変
圧器の場合X1 及びX0 端子といったような変圧器2次
側の端子に対し電極30及び32を電気的に接続する。
標準的には、端子X1 と中性点X0 の間の電圧は公称1
20ボルトである。このように接続されると、アレスタ
10は、導線50,52のみによって変圧器エンクロー
ジャ内で物理的に支持されている。アレスタ10は変圧
器エンクロージャ内の油中又は油上に位置づけできる。
【0033】作動中、アレスタ10によって保護されて
いる変圧器の一次巻線が付勢されると、設計上の電位差
が二次中性点端子X0 とライン電位端子X1 の間に生み
出される。サージ電流が、例えば電撃などによって標準
的に発生しうるように変圧器の低圧つまり二次巻線上に
サージ電流が発生した場合、端子X1 と接地された中性
点端子X0 の間に現われる過渡的過電圧が誘導される。
こうして、存続できた場合には変圧器を損傷し破壊する
可能性のある一次巻線内の比例して増々規模の大きくな
る過電圧条件が誘導されることになる。二次側過渡電圧
がMOVディスク20のターンオン電圧まで上昇した場
合、ディスクは非常に導電性が高くなり、結果としても
たらされる過渡電流を大地へと伝導するのに役立ち、二
次巻線のまわりの損傷の可能性ある電流を分路させる。
過渡的な過電圧及び結果として得られる電流のように、
MOVディスクのインピーダンスは再び増大し、アレス
タ10及び電気システムを通常の定常状態条件に復元さ
せる。
【0034】アレスタ10及びMOVディスク20は、
ANSI/IEEE規準C62,11−1987内で規
定されているように5−KAデューティサイクル定格及
び40−KA高電流−短時間可能出力を有する。同様に
ANSI/IEEE C62,11−1987によって
決定されるアレスタ10の放電特性は、下表に示されて
いる:
【0035】
【表2】
【0036】配電変圧器の二次側に設置される以外に、
アレスタ10は、モーター、ポンプ及びコンプレッサと
いったその他の低電圧電気器具に隣接して又は住宅又は
商業ビルの引込口に設置することができる。アレスタ1
0が変圧器の囲い内に設置されず、代りにアレスタが衝
撃、その他の物理的外乱及び考えられる苛酷な環境条件
を受ける可能性のある露出した場所に設置される場合、
アレスタ10を、その開示全体が参考として内含されて
いる前記係属中の出願第07,598,267号の中に
記述されているもののようなハウジングの中に取りつけ
そこで保護することが可能である。このようなハウジン
グは、前記の出願の図1〜3の中に特に示されこれらの
図を参考にして特に記述されている。選択されるハウジ
ングはUV耐性、弾力性があり、断片化しない材料でで
きていなければならない。アレスタ10がこのようなハ
ウジング内に閉じ込められている場合、誘電コーティン
グには必要とされない。収納させた時点で、アレスタ1
0とハウジングの内部表面の間の空間を、前記出願第0
7,598,267号に記されているもののようなポッ
ティング化合物でポッティングすることができる。好ま
しくは、埋込み用化合物は温度感応性が無く、最高約1
20℃の温度で電気的に安定した状態にとどまる。ポッ
ティング化合物は同様に崩壊無く大量の熱を散逸させる
こともできなくてはならず、アレスタの故障の時点でア
レスタハウジング内に形成される気体をアレスタが安全
に通気できるようにするため弾力性をもっていなくては
ならない。特に望ましいことがわかったこのようなポッ
ティング化合物の1つは、Castall,Inc.に
よって製造されている製品SX−7611である。
【0037】簡単に図13を見てみると、図1に示され
これを参考にしながら記述されてきた電極30,32に
対する変形態様として本発明において使用することので
きる電極37が示されている。図13に示されているよ
うに、電極37は好ましくは、3つのへこみ又は持上っ
た部分38を含んでいる。各々の持上がった部分38
は、好ましい直径が約0.2インチの円形接触部域をも
つ接触面39を形成する。持ち上った部分38は約0.
006〜0.015インチの範囲内の高さ好ましくは約
0.008インチの高さをもつ。持上った部分38各々
の中心は、その他2つの持上った部分38の中心から約
0.66インチのところ、そして電極37の中心から約
0.38インチのところにある。このように位置づけさ
れた状態で、持上った部分38は正三角形のパターンで
形成され、MOVディスク20の接面22,24と三点
での電気的接触を提供する。
【0038】電極37のためのへこみ配置は、アレスタ
10が作動させられたときサージ電流が確実にMOV2
0の全断面積を横切って広がるようにする上で一助とな
る。電極37上のへこみ配置は電極とMOVディスク2
0の間の優れた電気的接触を確保している。0.05〜
0.25インチの厚みをもつMOVディスクは、繊細で
難しく、製造コストが高くつく。このようなMOVディ
スクを製造する上で、平坦でへこみのない電極との平面
的な表面同士の接触を達成するべく高度の表面仕上げを
達成することは時として困難である。MOV接面22,
24上の金属化コーティング26を伴う持上った部分3
8によって提供される3点へこみ接触は、表面仕上げの
如何に関わらず優れた電気的接触が確実に達成されるよ
うにしている。その上、MOVディスク20の焼結の間
にディスクのひずみや変形が起こる可能性がある。電極
37のための図13に示されている3点へこみ配置は、
そうでなければ適切な電気的接触のために必要とされる
表面を達成するために必要なMOVディスク20の研削
又は表面処理を削除することによって、多大なコスト節
減を提供することができる。
【0039】図2及び図3は、120/240ボルトの
二次側電圧レベルをもつ変圧器のごとき2重二次巻線を
もつ変圧器内で設置するために特に適合された本発明の
変形実施態様を示す。図2及び図3に示されているよう
に、サージアレスタ60は導通プレート62、MOVデ
ィスク72及び74、電極82及び84及びばねクリッ
プ90,92を含んでいる。アレスタ60のMOVディ
スク72,74は、図1を参考にして上述したMOVデ
ィスク20と同じである。電極82及び84は、図1に
関連する上述した電極30及び32と同一である。同様
にして、ばねクリップ90及び92は、上述のばねクリ
ップ40と同一である。
【0040】好ましくはアルミニウム又はその他の導通
材料で作られている導通プレート62は、片寄った中間
セグメント68によって連結されている2つの一般に平
行な部分64及び66を含む。部分64を通って形成さ
れているのは、変圧器エンクロージャ内の中性ブッシン
グスタッドX0 上で油中にアレスタ60を取りつけるた
めの取付け用アパーチャ70である。
【0041】各MOVディスク72,74は、上部接面
71及び、下部接面73を含む。MOVディスク72,
74の接面71,73は、図1との関係において前述の
とおり金属化されている。図3及び4に示されているよ
うに、MOVディスク72,74は、その下部接面73
がプレート62の部分66と電気的及び物理的に係合し
た状態でプレート62上に位置づけられている。電極8
2,84はディスク72,74それぞれの上部接面のま
わりに配置されている。電極82,84及びMOVディ
スク72,74は、少なくとも約2好ましくは5ポンド
のばね力を提供するばねクリップ90,92によって示
されている積重なった位置でプレート62上に保持され
ている。上述のコーティング12と同一でありうる誘電
コーティング(図示せず)はMOVディスク72,7
4、電極82,84、ばねクリップ90,92及び導通
プレート62の部分66のまわりに適用される。好まし
くは、端子85,87及び導通プレート62の部分64
はコーティングされない。このように構成されたアレス
タ60は、図1のアレスタに関して上述のものと同じ負
荷定格、エネルギー処理能力及び放電電圧特性を有す
る。
【0042】サージアレスタ60は、好ましくは変圧器
60の内部にとりつけられている。設置された時点で、
プレート62は、計器用2重変圧器の二次中性点端子X
0 に電気的に接続されているMOVディスク72及び7
4のための共通の電極を形成する。端子X0 のブッシン
グスタッドは、プレート62内にアパーチャ70を通し
て配置されている。導線86は、圧着端子85によって
電極82に電気的に接続され、一方導線88は同様に圧
着端子87により電極84に接続されている。端子8
5,87は前述の端子34及び36と同一である。導線
86及び88は、二次ライン電位ブッシングX1 及びX
2 に対してアレスタ60を電気的に相互接続するために
利用されている。サージアレスタを変圧器内に収納され
ている油の中に浸漬させることが推奨されるが、このよ
うな浸漬は必要条件ではない。サージアレスタ60は、
変圧器の囲いがその中に湿気や汚染物質による汚染が入
らないように密封されているかぎりにおいて、変圧器内
の油より上の空気環境内に取りつけることが可能であ
る。
【0043】ここで図4及び図5を参照すると、本発明
のもう1つの実施態様が示されている。図4を見ると最
も良くわかるように、アレスタ100は一般に、MOV
ディスク102、電極104,106、絶縁体110及
びばねクリップ120を含んでいる。MOVディスク1
02は前述MOVディスク20と同一であり、各接面上
に金属化コーティング(図示せず)が含まれている。同
様に、電極104,106は構造上同一であるが、電極
104は図1に示されている端子34のような電極上に
形成された端子を必ずしも含んでいる必要がない(ただ
し含んでいてもよい)。
【0044】ばねクリップ120は一般に本体部分12
2と取付け式ばねアーム124,126を含んでいる。
ばねアーム124,126及び本体部分122は好まし
くはローブ128を形成するべく湾曲されたリボン状の
金属片から形成され、ばねアーム124,126はロー
ブ128の弧状セグメントを含んでいる。ばねクリップ
120は好ましくは長さ約2.9インチ、幅0.75イ
ンチ及び厚み0.032インチのりん青銅のストリップ
で作られているが、その他の材料及び寸法を本発明で利
用することも可能である。好ましくは、MOVディスク
102及び電極104,106の間に優れた電気的接触
を維持するため充分なものと決定された少なくとも約2
ポンド好ましくは5ポンドのばね力を提供するべきであ
る。ばねアーム124,126の端子は、それぞれ接触
部分130,132を含んでいる。接触部分130上に
一体化して形成されているのは、図5を見れば最も良く
わかるスペードコネクタ134である。端子140は、
スペードコネクタ134に圧着され、リード線を到着さ
せ接続するための手段を提供している。電極106は、
リード線152を到着させ固定するための端子142を
含む。
【0045】この変形実施態様において、ばねクリップ
120は導通材料で作られていることから、電極104
及び106がばねクリップ120によって短絡させられ
るのを防ぐため電極106とばねアーム126の間には
絶縁体110が置かれている。絶縁体110はベース部
分112と端子部分114を含んでいる。図示されてい
るように、端部部分114はベース部分112に対して
実質的に直角に配置され、MOVディスク102の縁部
103とばねクリップ120のベース部分122の間に
誘電バリアを提供する。絶縁体110が約0.04イン
チの厚みをもつマイラー材料を含んでいることが好まれ
るが、フィッシュペーパーといったあらゆる高絶縁耐力
の絶縁材料を利用することができる。
【0046】図4に示されているように、アレスタ10
0は同様に、図1に関して前述した誘電コーティング1
2と同じ誘電コーティング108を含んでいる。ばねク
リップ120をさらに良く例示する目的で、アレスタ1
00は図5においてコーティング108無しで示されて
いる。従って図5は、誘電体内に入れられる前の状態で
アレスタ100を例示している。コーティング108を
単独で、ひとたびアレスタ100が適切に組立てられた
時点でMOVディスク102とばねアーム126の間に
必要な誘電バリヤを提供する。それでも、アレスタ10
0の組立て中ディスク縁部103又は電極106とばね
クリップ120が非意図的に接触状態に置かれることが
無いようにするため、絶縁体110には端部部分114
が具備されている。
【0047】本発明のもう1つの変形実施態様は、図6
に示されている。図示されているとおり、アレスタ16
0は一般に、MOVディスク162、電極164,16
6、絶縁体168及びばねクリップ170を含んでい
る。MOVディスク162は、各接面上に金属化コーテ
ィングを含み、図2に関連して前述したMOV20と同
一である。同様にして、電極164,166は、前述の
電極30,32と同一である。絶縁体168は、構造及
び機能面で図4に関連して上述した絶縁体110と同一
である。
【0048】この実施態様において、ばねクリップ17
0は、本体部分172及びそれと一体式に形成された一
対のS字形ばねアーム174,176を含んでいる。ば
ねクリップ170は再び、MOV162と電極164,
166の間に優れた電気的接続を維持するために必要と
される圧縮力を供給する。端子180及び182はそれ
ぞれ電極164,166に電気的に接続されている。
【0049】ばねクリップ170は、長さ約2.6イン
チ、幅約0.75インチ、厚み約0.032インチの薄
いリボン状の金属ストリップから形成されていてよい。
ばねクリップ170を製造する上で用いるのに好ましい
材料は、りん青銅又はばね鋼であるが、その他の材料も
利用できる。ばねクリップ170が絶縁材料から作られ
ている場合、当業者であれば、ばねアーム176と電極
166の間に絶縁体168を課す必要が無いということ
を理解できるであろう。ばねクリップ170のための好
ましい材料は電流を導通することから、絶縁体168が
ばねアーム176と電極166の間に配置される。絶縁
体168は同様に、組立て中MOVディスク162とば
ねクリップ172の間に誘電バリヤを提供するための端
部部分167も含んでいる。前述のコーティング12と
同じコーティング184が組立て後ばねクリップ17
0、MOV162、電極164,166及び絶縁体のま
わりに配置されている。導線181及び183は、端子
1 及びX0 といった望ましい変圧器端子と端子180
及び182を相互接続する。
【0050】図6に示されているようなS字形ばねアー
ム174,176は好ましくは、交叉されて図7により
明確に示されているような隣接MOVサブアセンブリの
同様の形をしたばねアームとの電気的相互接続を容易に
するべく導電性材料で作られている。ここで図7を参照
すると、3相変圧器と、使用するのに特に適合させられ
た本発明のもう一つの変形態様を含む3極サージアレス
タ200を形成するよう接続された一連のMOVサブア
センブリが示されている。図示されているように、アレ
スタ200は、互いから離隔され縦欄式に保持されたM
OVディスク210,212,214を含んでいる。M
OVディスク210,212,214は、各接面に適用
された金属化層を含み、図1に関連して上述したMOV
20と同一である。
【0051】電極216,218は、MOVディスク2
10の接面のまわりに配置されている。同様に、電極2
20,222は、MOVディスク212のまわりに位置
づけされ、電極224,226はMOVディスクのまわ
りに配置されている。電極216,218,220,2
22,224,226は全て、前述の電極30,32と
同一である。
【0052】ばねクリップ240,250,260は、
そのばねアームが交叉されており、連動してMOVディ
スク210,212,214とそのそれぞれの電極の間
に接触を保つのに必要な圧縮力を加える。さらに、ばね
クリップ240,250,260は、電極216,22
0及び224を、以下にさらに詳細に説明するような1
つの共通電極の形へと電気的に相互接続している。ばね
クリップ240,250,260は全て、図6に関連し
て前述したばねクリップ170と同一である。
【0053】ばねクリップ240は、それ自体それぞれ
接触部分246,248を含むばねアーム242及び2
44を含んでいる。ばねクリップ250は、それぞれ接
触部分256及び258を有するばねアーム252,2
54を含む。同様に、ばねクリップ260は、接触部分
266及び268を有するばねアーム262,264を
含む。図示されているように、ばねクリップ240の接
点246は、電極216に対して圧縮力を提供し、この
電極216と電気的に係合する。ばねクリップ240の
接点248は、ばねクリップ250の接触面256と電
気的に係合する。ばねクリップ250の接点258は同
様にばねクリップ260の接触面266と接触しこの面
と電気的に係合する。ばねクリップ260の接触面26
8は、ばねクリップ260の電極226とばねアーム2
64の間に置かれている絶縁体234と接触しこれに対
して圧縮力を加える。ばねアーム252と電極218の
間及びばねアーム262と電極222の間にもそれぞれ
類似の絶縁体230,232が配置されている。絶縁体
230,232,234は、図4に関連して上述した絶
縁体110と同一である。図7に示されているように、
ばねクリップ240のばねアーム244は電極220と
電気的接触状態にある。同様にして、ばねクリップ25
0のばねアーム254は電極224と電気的接触状態に
ある。このようにして、電極216,220及び224
は全て、ばねクリップ240,250,260を用いて
電気的に一緒に結び合わされている。
【0054】アレスタ220を配電変圧器の二次端子に
接続するために、端子270,272,274及び27
6が具備されている。より特定的に言うと、端子270
は電極216に電気接続されている。端子270は、共
通の端子であり、配電変圧器の中性点ブッシングX0
対してリード線271により相互接続されている。電極
216,220及び224が電気的に結び合わされてい
ることから、電極220又は224に対して共通端子2
70を代替的に接続することも可能である。端子27
2,274及び276は、それぞれ電極218,222
及び226に電気的に接続されており、変圧器の2次ラ
イン電位端子X1 ,X2 及びX3 に対して端子272,
274及び276を相互接続するリード線273,27
5,277と接続させ終端させるのに用いられる。上述
のコーティング12と同一である誘電コーティング(図
示せず)が、アレスタ200をとり囲み、包み込んでい
る。
【0055】本発明のもう1つの変形実施態様が、図8
〜10に示されている。まず第1に図8を参照すると、
接地された中性点接続をもつ3相配電変圧器を保護する
ために特に適合された多重極サージアレスタ350が示
されている。図示されているとおり、サージアレスタ3
50は一般に、多重極ばねクリップ300、同軸的に心
合せされたMOVディスク352,362,372、電
極380,382,384,386及び絶縁体390,
391,392を含んでいる。MOVディスク352,
362及び372は、金属化された接面を含み、図1に
関連して前述したMOVディスク20と同一である。電
極380,382及び384は、同様に上で図1につい
て説明した電極30,32と同一である。同様に、絶縁
体390,391、及び392は、図4に関連して前述
した絶縁体110と同一である。
【0056】ばねクリップ300は、図9及び図10を
見ると最も良く理解される。ここで図9及び図10を参
照すると、ばねクリップ300は多重極ばねクリップで
あり、一般にベース部分302と一対のばねアーム30
4,306を含んでいる。ばねアーム304,306は
各々ベース部分302に一体式に接合されている。ベー
ス部分302は一般に、接面314,316とタブつま
り延長部分308を有する平坦な導通プレートを含んで
いる。ばねアーム304は、接面314から離隔した接
触面310を含む。同様に、ばねアーム306は、ベー
ス302の接面316から離隔されている接触面312
を含んでいる。以下さらに詳細に記すように、ばねクリ
ップ300は、複数のMOVディスク及び電極の間で優
れた電気的接触を保つのに必要な圧縮力を提供する。さ
らにベース部分302は、MOVディスク352及び3
62の間の電極として役立つ。従って、好ましい実施態
様において、ばねクリップ300は、優れた導体である
と共に板バネにおいて使用するのに適した材料でもある
りん青銅で作られている。代替的には、あらゆる優れた
導通ばね鋼を使用することが可能である。ベース部分3
02と各ばねアーム304,306の間のばね力が少な
くとも2ポンド、好ましくは5ポンドであることが好ま
しい。
【0057】製造上の容易さ及びそれに付随するコスト
面の利点のため、ベース302及びばねアーム304,
306は、ばねアーム304がばねアーム306内から
形成さている状態で、単一の金属部材から一体式に形成
されることが好ましい。図10に示されているように、
ばねアーム306は一般に側方部材318,320及び
接続部材322を含んでいる。製造中、ばねアーム30
4はばねアーム306からスタンピングされるか又はカ
ットされる。次に、ばねアーム304及び306を反対
の方向にベース302から湾曲させてローブ324,3
26を形成する。なおローブ326はローブ324に比
べ大きな曲げ半径を有する。このようにして、ばねアー
ム306内には縁部部材318,320の間にアパーチ
ャ330が形成される。図9に見られるように、サージ
アレスタ350の形に組立てる前に、ばねアーム304
の接触面310は、ベース部分302から約0.15イ
ンチ離隔させられる。同様にして、ばねアーム306の
接触面312は、組立てに先立ちベース部分302から
約0.27インチ離隔させられる。
【0058】ここで再び図8を参照すると、ばねクリッ
プ300のばねアーム304とベース部分302の間
に、MOV352が配置されている。同様に反対側のば
ねアーム306とベース302の間にはMOVディスク
362及び372が配置されている。電極380は、M
OV352の上部接面354上に配置されている。電極
380とばねアーム304の間には、絶縁体390が配
置されている。MOV352の下部接面356は、ベー
ス302の接面314と電気的に接触した状態にある。
同様にして、MOV362の上部接面364は、ベース
302の接面316と電気的に係合している。電極38
2は、MOV362の下部接面366のまわりに配置さ
れている。電極382の下側には、MOV372の上部
接面374のまわりに配置されている電極384から電
極382を絶縁するための絶縁体391,392があ
る。もう1つの電極386がMOVディスク372の下
部接面376とばねアーム306の間に配置されてい
る。かくして図8に示されているように、MOVディス
ク352及び362の接面356及び364はそれぞれ
導電性ばねクリップ300を用いてMOV372の接面
376と電気的に結び合わされている。
【0059】端子392はベース部分302上のタブ3
08に接続されており、変圧器内で内部的に中性点ブッ
シングX0 に接続される共通のリード線391のための
コネクタを含んでいる。同様に、端子394,396及
び398はそれぞれ電極380,382及び384に接
続され、変圧器の二次ライン電位ブッシングX1 ,X 2
及びX3 に接続されているリード線393,395及び
397のための接続部として役立つ。アレスタ350
は、図1と関連して前述したコーティング12と同一の
誘電コーティング(図示せず)内に包み込まれている。
【0060】ここで図11を参照すると、図8に示され
ているサージアレスタの2極バージョンが示されてい
る。図11に示されているように、サージアレスタ45
0は、ばねクリップ400とMOVディスク402,4
12を含んでいる。ばねクリップ400は、ベース部分
401及びばねアーム404,406を含んでいる。ば
ねクリップ400は、図8−10に関連して上述したば
ねクリップ300と同一であるが、ただばねクリップ4
00のばねアーム404,406はベース部分401か
ら実質的に同じ距離のところに設置されている。図11
を見ればわかるように、MOVディスク402は、ばね
アーム404とベース401の間に配置されている。同
様に、MOVディスク412は、ばねアーム406とベ
ース401の間に配置されている。電極420がMOV
ディスク402の上部接面404のまわりに配置され、
電極422がMOVディスク412の下部接面416の
まわりに配置されている。電極420とばねアーム40
4の間には絶縁体424が置かれている。同様にして、
絶縁体426は、電極422とばねアーム406の間に
置かれている。ベース部分401に対して共通の端子4
30が電気的に接続されている。端子432及び434
はそれぞれ電極420,422に電気的に接続されてい
る。当業者にとっては直ちに明らかであるように、アレ
スタ450は、2重二次側電圧をもつ配電変圧器と共に
使用するのに特に適している。このような利用分野にお
いては、共通の端子430は接続用リード線431を介
して変圧器の二次ブッシングX0 に電気的に接続される
ことになる。類似の要領で、端子432及び434はリ
ード線433,435を介してライン電位ブッシングX
1及びX2 に電気的に接続される。この実施態様におい
ては、ばねアーム404及び406は各々、少なくとも
2ポンド好ましくは約5ポンドのばね力を付与する。ア
レスタ450は、図1に関連して上述したようにエポキ
シコーティングといった誘電コーティング(図示せず)
の中に密封され包み込まれている。
【0061】当業者であれば理解できるように、図4,
6,7,8に示されているサージアレスタは好ましくは
変圧器タンク又はその他の機器エンクロージャ内に取り
つけられる:しかしながらこのようなアレスタは、その
代りにポッティングされた又はポッティングされていな
いハウジングのいずれかの中に収納して、次に変圧器又
はその他の機器を囲いの外側に取りつけることもでき
る。このような場合、使用されるハウジグ及びポッティ
ング化合物は、図1のアレスタと共に使用するのに適し
たものとして記述したオプションの特徴と同一のもので
ある。
【0062】以上本発明の好ましい実施態様について図
示し記述したが、当業者であれば、本発明の精神から逸
脱することなくその修正を加えることが可能である。本
書に記されている実施態様は、一例にすぎず、制限的な
意味をもつものではない、本明細書に記されている装置
の数多くの変更及び修正が可能であり、これは、本発明
の範囲内に入る。従って、本発明の範囲は上述の説明に
よって制限されるものではなく、冒頭の特許請求の範囲
によってのみ制限されるものであり、この範囲は、請求
の範囲の内容の等価物を全て内含するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくサージアレスタ及びばねクリッ
プアセンブリの断面図を示す。
【図2】2重二次電圧をもつ変圧器と共に使用するため
に特に適合させられた本発明の一変形態様の平面図であ
る。
【図3】図2に示されているサージアレスタの側面図を
示す。
【図4】図1に示されているサージアレスタ及びばねク
リップアセンブリの一変形態様の断面図である。
【図5】誘電コーティングがアセンブリに適用される前
の図4に示されているばねクリップアセンブリとサージ
アレスタの斜視図を示している。
【図6】本発明のサージアレスタ及びばねクリップのも
う1つの変形実施態様の断面図を示す。
【図7】3相配電変圧器内で使用するための多重極サー
ジアレスタ内で図6のばねクリップアセンブリが利用さ
れている本発明のもう1つの変形態様を示している。
【図8】3相配電変圧器内での使用のために特に適した
本発明のばねクリップアセンブリ及びサージアレスタの
もう1つの変形実施態様を示す。
【図9】図8に示されているばねクリップの側面図を示
す。
【図10】図9に示されているばねクリップの平面図を
示す。
【図11】2重二次電圧をもつ配電変圧器内で使用する
のに特に適した図8に示されているサージアレスタ及び
ばねクリップの2極バージョンを示す。
【図12】図1に示されているサージアレスタ内で利用
されている電極の斜視図を示す。
【図13】図1に示されているサージアレスタ内で利用
されている電極の一変形態様の斜視図を示している。
【符号の説明】
10,60,100,200,350,450…サージ
アレスタ 12…誘電コーティング 20,72,74,102,162,210,212,
214,352,356,372,402,412…金
属酸化物バリスタ(MOV)ディスク 30,32,37,82,84,104,106,16
4,166,216,218,220,222,22
4,380,382,384,386…電極 34,36,140,142,180,182,27
0,272,274,276,392,394,39
6,398,430,432,434…端子 40,90,92,120,170,240,250,
260,300,400…ばねクリップ 42,44,124,126,174,176,24
4,304,306,404,406…ばねアーム 46,122,172,302…本体部分(ベース部
分) 50,52,86,88,181,183…導線 62…導通プレート 128,324,326…ローブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル グレン マービン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14760, オレアン,ウエスト サリバン ストリー ト 1013 (72)発明者 デボラ エル.リンバーグ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14760, オレアン,イースト フォレスト アベニ ュ 24 (72)発明者 スタンレー エス.カーショー,ジュニア アメリカ合衆国,ウィスコンシン 53186, ウォークシャ,メドウッド レーン ウエ スト223 ノース2277 (72)発明者 ロバート エヌ.スケットラー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14760, オレアン,ブラッドリー ドライブ 131 (72)発明者 ゲイリー エル.ゲッド アメリカ合衆国,ウィスコンシン 53402, ラサイン,ホワイトウォーター ストリー ト 6600

Claims (67)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧依存型の非線形抵抗器及びこの抵抗
    器と接触する電極を含むアレスタサブアセンブリ;及び
    前記サブアセンブリのまわりに配置された一対のばねア
    ームをもち、前記電極と抵抗器を互いに接触した状態に
    保持する力を提供するばねクリップ、を含むサージアレ
    スタ。
  2. 【請求項2】 前記ばねクリップが絶縁材料で作られて
    いる、請求項1に記載のサージアレスタ。
  3. 【請求項3】 前記ばねクリップが導通材料で作られて
    いる、請求項1に記載のサージアレスタ。
  4. 【請求項4】 前記ばねアームのうち少なくとも一方が
    このばねアームから延びるタブを含み、このタブがスペ
    ードコネクタを形成している、請求項3に記載のサージ
    アレスタ。
  5. 【請求項5】 前記抵抗器が約10〜20の範囲内の非
    線形べき指数を有し、アレスタの高電流短時間能力が約
    40,000アンペア以上である、請求項1に記載のサ
    ージアレスタ。
  6. 【請求項6】 前記ばねクリップが1つのローブを含む
    ような形で接合された一対の弧状セグメントがこのばね
    クリップに含まれている、請求項1に記載のサージアレ
    スタ。
  7. 【請求項7】 前記ばねアームがS字形に湾曲したセグ
    メントを含む、請求項1に記載のサージアレスタ。
  8. 【請求項8】 前記サブアセンブリにはさらに、前記ば
    ねアームの少なくとも一方と前記電極の間に配置された
    絶縁体が含まれている、請求項1に記載のサージアレス
    タ。
  9. 【請求項9】 前記ばねクリップには、前記ばねアーム
    の間に接続された本体部分が含まれ、前記絶縁体には前
    記電極と前記ばねアームの間の第1の部分及びこの第1
    の部分から延び前記抵抗器の縁部と前記ばねクリップの
    前記本体部分との間に配置された第2の部分が含まれて
    いる、請求項8に記載のサージアレスタ。
  10. 【請求項10】 前記ばねクリップが約2ポンド以上の
    ばね力を提供する、請求項1に記載のサージアレスタ。
  11. 【請求項11】 前記ばねクリップ、前記電極及び前記
    抵抗器を実質的に被覆する誘電コーティングをさらに含
    む、請求項1に記載のサージアレスタ。
  12. 【請求項12】 前記誘電コーティングがエポキシを含
    む、請求項11に記載のサージアレスタ。
  13. 【請求項13】 前記抵抗器及び前記電極を収納する絶
    縁性エンクロージャ;及び −前記ハウジング内に配置されたポッティング材料 をさらに含む、請求項1に記載のサージアレスタ。
  14. 【請求項14】 前記ばねアームのうち少なくとも一方
    に配置された誘電性材料をさらに含む、請求項3に記載
    のサージアレスタ。
  15. 【請求項15】 変圧器ブッシングスタッド上に取りつ
    けるためのサージアレスタにおいて、 −各々第1の接面と第2の接面及びその間にある電流通
    路を有する複数の電圧依存型非線形抵抗器; −前記複数の抵抗器の前記第1の接面と係合する共通の
    電極; −前記共通の電極のまわりに配置された一対のばねアー
    ム及び前記複数の抵抗器のうちの少なくとも1つを各々
    有し、このばねアームが前記共通電極と係合した状態に
    前記抵抗器を保持するための力を提供している、複数の
    自己圧縮式ばね部材、を含むサージアレスタ。
  16. 【請求項16】 前記抵抗器、前記ばね部材及び前記抵
    抗器の前記第1の接面と係合する前記共通電極の一部分
    のまわりに配置された誘電コーティングがさらに含まれ
    る、請求項15に記載のサージアレスタ。
  17. 【請求項17】 変圧器ブッシングスタッドを中に収容
    するため前記共通電極内に形成されたアパーチャをさら
    に含む、請求項15に記載のサージアレスタ。
  18. 【請求項18】 前記電極が、前記抵抗器と接触する少
    なくとも3つの高くなった部分を有する導通プレートを
    含んでいる、請求項15に記載のサージアレスタ。
  19. 【請求項19】 中間本体セグメントによって連結され
    た一対の相対するばねアームを含むサージアレスタ用ば
    ねクリップにおいて、前記ばねアームのうち少なくとも
    1つがそれに電気導線を接続するための手段を含んでい
    るばねクリップ。
  20. 【請求項20】 前記接続手段には、前記ばねアーム上
    に一体を成して形成されたスペードコネクタが含まれ
    る、請求項19に記載のばねクリップ。
  21. 【請求項21】 物理的係合状態で電気部品を保持する
    ためのばねクリップにおいて、 −ベース部材; −このベース部材にとりつけられた第1及び第2のばね
    アーム を含み、前記第1のばねアームには前記ベース部材に取
    りつけられた第1の端部と前記ベース部材から第1の予
    め定められた距離だけ離隔された接触面を形成する第2
    の端部が含まれ;前記第2のばねアームには、前記ベー
    ス部材に取りつけられた第1の端部と前記ベース部材か
    ら第2の予め定められた距離だけ離隔された接触面を形
    成する第2の端部が含まれている、ばねクリップ。
  22. 【請求項22】 前記第1及び第2のばねアームは、前
    記第1及び第2の接触面が前記ベース部材の相対する側
    に位置づけされるように反対方向に前記ベース部材から
    離れて湾曲したローブを含んでいる、請求項21に記載
    のばねクリップ。
  23. 【請求項23】 前記ベース部材が導通材料で作られて
    いる、請求項21に記載のばねクリップ。
  24. 【請求項24】 前記ベース部材及び前記ばねアームが
    単一の材料片で一体式に形成されている、請求項21に
    記載のばねクリップ。
  25. 【請求項25】 前記ベース部材が、それから延びるタ
    ブを有し、このタブがスペードコネクタを形成してい
    る、請求項21に記載のばねクリップ。
  26. 【請求項26】 前記第1の予め定められた距離が前記
    第2の予め定められた距離とほぼ同じである、請求項2
    1に記載のばねクリップ。
  27. 【請求項27】 前記第1の予め定められた距離が前記
    第2の予め定められた距離の約2倍である、請求項21
    に記載のばねクリップ。
  28. 【請求項28】 単数又は複数のバリスタディスクを有
    するサージアレスタサブアセンブリに対して圧縮力を加
    えるためのばねクリップにおいて、 −第一のローブ; −第一のローブに連結された第2のローブ、を含み、 前記第1及び第2のローブが共通ベース部材に物理的に
    連結されており、 前記第1及び第2のローブが各々前記ベース部材と相対
    するばねアームを含んでいる、ばねクリップ。
  29. 【請求項29】 前記第1及び第2のローブが前記ベー
    ス部材の相対する側に形成されており、前記ベース部材
    が導通材料で形成されている、請求項28に記載のばね
    クリップ。
  30. 【請求項30】 前記第1及び第2のローブ及び前記ベ
    ース部材が、単一の導通材料片から一体式に形成されて
    いる、請求項29に記載のばねクリップ。
  31. 【請求項31】 前記第1及び第2のローブ及び前記ベ
    ース部材がりん青銅で作られている請求項29に記載の
    ばねクリップ。
  32. 【請求項32】 −第1の電極; −第2の電極; −第1及び第2の接面及びその間の電流通路を有する電
    圧依存型の非線形抵抗器、を含み、前記第1の接面が前
    記第1の電極と接触し、前記第2の接面が前記第2の電
    極と接触しており、前記電極及び前記抵抗器がアレスタ
    サブアセンブリを構成しており、さらに −前記抵抗器の前記接面と接触した状態で前記電極を保
    持する自己圧縮クリップ部材;及び −前記電極に導通リード線を接続する手段を含む、サー
    ジアレスタ。
  33. 【請求項33】 前記アレスタサブアセンブリ及び前記
    クリップ部材のまわりに配置された誘電コーティングを
    さらに含む、請求項32に記載のサージアレスタ。
  34. 【請求項34】 前記クリップ部材が、本体部分に連結
    された第1及び第2のばねアームを含む、請求項32に
    記載のサージアレスタ。
  35. 【請求項35】 前記ばねアーム及び前記本体部分は絶
    縁材料で形成されている、請求項34に記載のサージア
    レスタ。
  36. 【請求項36】 前記ばねアームが導通材料で形成さ
    れ、前記第1のばねアームが前記第1の電極に隣接し前
    記第2のばねアームが前記第2の電極に隣接するような
    形で前記サブアセンブリのまわりに配置されており、さ
    らに前記電極の少なくとも1つと前記隣接するばねアー
    ム間に配置された絶縁材料が含まれる、請求項34に記
    載のサージアレスタ。
  37. 【請求項37】 前記絶縁材料には、前記電極と前記隣
    接するばねアームの間に配置された第1の部分と前記ク
    リップ部材の本体部分と前記抵抗器の縁部の間に配置さ
    れた第2の部分が含まれている、請求項36に記載のサ
    ージアレスタ。
  38. 【請求項38】 前記接続用手段には、前記ばねアーム
    から延び電気端子と滑動可能な形で係合するため適合さ
    れたスペードコネクタが含まれている、請求項36に記
    載のサージアレスタ。
  39. 【請求項39】 前記接続用手段には、−前記電極のう
    ち少なくとも1つから延びている導通部材;及び−前記
    導通部材に接続されている電気端子が含まれている、請
    求項32に記載のサージアレスタ。
  40. 【請求項40】 前記電極、前記導通部材及び前記電気
    端子が単一の導通材料片から一体式に形成されている、
    請求項39に記載のサージアレスタ。
  41. 【請求項41】 前記本体部分と前記ばねアームが連結
    された弧状セグメントを含み、この弧状セグメントがロ
    ーブを含む、請求項34に記載のサージアレスタ。
  42. 【請求項42】 前記本体部分が弧状セグメントを含
    み、前記ばねアームがS字形の湾曲したセグメントを含
    み、前記本体部分及び前記ばねアームがローブを含んで
    いる、請求項34に記載のサージアレスタ。
  43. 【請求項43】 前記抵抗器が、10以上のべき指数を
    もつ金属酸化物バリスタを含む、請求項32に記載のサ
    ージアレスタ。
  44. 【請求項44】 −前記電極及び前記抵抗器を収納する
    絶縁性エンクロージャ;及び −前記ハウジング内に配置されたポッティング材料 をさらに含む、請求項32に記載のサージアレスタ。
  45. 【請求項45】 前記高電流短時間能力が少なくとも約
    4000amp である、請求項32に記載のサージアレス
    タ。
  46. 【請求項46】 −ベース部材; −このベース部材にとりつけられた第1及び第2のばね
    アーム、 −前記ベース部材と第1のばねアームの間に配置された
    第1のバリスタ;及び −前記ベース部材と第2のばねアームの間に配置された
    第2のバリスタ、 を含み、 前記第1のばねアームが前記ベース部材にとりつけられ
    た第1の端部及び前記ベース部材から第1の予め定めら
    れた距離だけ離隔された接触面を形成する第2の端部を
    含み、又前記第2のばねアームが前記ベース部材にとり
    つけられた第1の端部及び前記ベース部材から第2の予
    め定められた距離だけ離隔された接触面を形成する第二
    の端部を含み、 電気部品に圧縮力を加えることによって電気部品を固定
    した関係に保持するためのばねクリップを含む、サージ
    アレスタ。
  47. 【請求項47】 前記第1及び第2のばねアームには、
    前記第1及び第2の接触面が前記ベース部材の相対する
    側に位置づけされるように前記ベース部材から反対方向
    に湾曲させられたローブが含まれ、これらのバリスタが
    実質的に同軸で心合せされている、請求項46に記載の
    サージアレスタ。
  48. 【請求項48】 前記バリスタの各々が第1及び第2の
    接面を含み、前記第1及び第2のバリスタの前記第1の
    接面が前記ベース部材を電気的に係合しており;又、前
    記ベース部材が導通材料で作られている、請求項46に
    記載のサージアレスタ。
  49. 【請求項49】 前記ベース部材が、導通リード線を前
    記ベース部材に接続するための手段を含んでいる、請求
    項48に記載のサージアレスタ。
  50. 【請求項50】 前記バリスタの各々が第1及び第2の
    接面を含み、前記第1及び第2のバリスタの前記第1の
    接面が前記ベース部材に向かって配置され、前記第1及
    び第2のバリスタの前記第2の接面が前記ベース部材か
    ら離れて配置され、さらに −前記第1及び第2のバリスタの各々の前記第2の接面
    のまわりに配置された電極 が含まれている、請求項46に記載のサージアレスタ。
  51. 【請求項51】 前記バネアームの少なくとも1つと前
    記電極の1つの間に配置された絶縁体がさらに含まれて
    いる、請求項50に記載のサージアレスタ。
  52. 【請求項52】 前記第2のばねアームと前記ベース部
    材の間に配置され前記第2のバリスタと実質的に同軸に
    心合せされている第3のバリスタをさらに含む、請求項
    46に記載のサージアレスタ。
  53. 【請求項53】 前記バリスタの各々が第1及び第2の
    接面を含み、前記バリスタの前記第1の接面が前記ベー
    ス部材に向かって配置され、前記バリスタの前記第2の
    接面が前記ベース部材から離れて配置され、さらに −前記第1のバリスタの前記第2の接面のまわりに配置
    された第1の電極; −前記第2のバリスタの前記第2の接面のまわりに配置
    された第2の電極; −前記第3のバリスタの前記第1の接面のまわりに配置
    された第3の電極;及び −前記第2及び第3の電極の間に配置された絶縁体、 が含まれる請求項52に記載のサージアレスタ。
  54. 【請求項54】 前記第1及び第2のバリスタ各々の前
    記第1の接面が前記ベース部材を電気的に係合し、前記
    ベース部材が導通材料で作られている、請求項53に記
    載のサージアレスタ。
  55. 【請求項55】 前記ベース部材及び前記電極に導通リ
    ード線を接続するための手段をさらに含む、請求項54
    に記載のサージアレスタ。
  56. 【請求項56】 −前記第3のバリスタの前記第2の接
    面のまわりに配置された第4の電極、がさらに含まれ、 前記第2のばねアームが、導通材料で作られ、前記ベー
    ス部材と前記第4の電極を電気的に相互接続する、請求
    項54に記載のサージアレスタ。
  57. 【請求項57】 前記バリスタの各々が第1及び第2の
    接面を含み、前記ばねクリップが、前記バリスタの接面
    を電気的に相互接続する共通電極を含む、請求項52に
    記載のサージアレスタ。
  58. 【請求項58】 前記第1及び第2のバリスタの各々の
    前記第2の接面のまわりに配置された電極をさらに含
    む、請求項48に記載のサージアレスタ。
  59. 【請求項59】 −複数の電圧依存型非線形バリスタ、
    及び −このバリスタを互いに対して固定した関係に保持する
    ための手段、 を含み、この保持手段には、前記複数のバリスタのうち
    少なくとも2つのバリスタの接面を電気的に相互接続す
    るための手段を有する自己圧縮式ばね部材が含まれてい
    るサージアレスタ。
  60. 【請求項60】 前記電気的相互接続手段が導通ベース
    部材を含む、請求項59に記載のサージアレスタ。
  61. 【請求項61】 前記電気的相互接続手段が3つのバリ
    スタの接面を相互接続し、さらにこの相互接続手段が前
    記ベース部材にとりつけられた導通ローブを含む、請求
    項60に記載のサージアレスタ。
  62. 【請求項62】 −複数のアレスタサブアセンブリ;及
    び −縦欄式関係にこれらのサブアセンブリを保持するため
    の手段 を含み、これらのサブアセンブリには、 −第1及び第2の接面及びその間の電流通路を各々有す
    る電圧依存型非線形バリスタ;及び −前記バリスタのまわりに配置された一対のばねアーム
    をもつばね部材、 が含まれているサージアレスタ。
  63. 【請求項63】 隣接するサブアセンブリの前記ばねア
    ームがからみ合わされており、このからみ合わされたば
    ねアームには前記保持手段が含まれている、請求項62
    に記載のサージアレスタ。
  64. 【請求項64】 前記からみ合ったばねアームが導通材
    料で作られ、前記バリスタの複数の前記接面を電気的に
    相互接続する、請求項63に記載のサージアレスタ。
  65. 【請求項65】 前記ばねアームがS字形湾曲セグメン
    トを含む、請求項63に記載のサージアレスタ。
  66. 【請求項66】 前記サブアセンブリがさらに、前記バ
    リスタの前記接面と前記ばねアームの間に配置された電
    極を含む、請求項63に記載のサージアレスタ。
  67. 【請求項67】 前記電極と前記からみ合ったばねアー
    ムの間に配置された複数の絶縁体がさらに含まれる、請
    求項66に記載のサージアレスタ。
JP16166493A 1992-06-30 1993-06-30 ばねクリップアセンブリを伴うサージアレスタ Pending JPH0696835A (ja)

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