JPH11341677A - 保護回路及び保安器 - Google Patents

保護回路及び保安器

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JPH11341677A
JPH11341677A JP14081798A JP14081798A JPH11341677A JP H11341677 A JPH11341677 A JP H11341677A JP 14081798 A JP14081798 A JP 14081798A JP 14081798 A JP14081798 A JP 14081798A JP H11341677 A JPH11341677 A JP H11341677A
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JP
Japan
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heat
abnormal voltage
circuit
abnormal
protection
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JP14081798A
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English (en)
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Yutaka Yamazaki
豊 山崎
Keiji Asada
慶治 浅田
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Sankosha Corp
Sankosha Co Ltd
Original Assignee
Sankosha Corp
Sankosha Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雷サージ等の異常電圧から通信装置等を短時
間で保護し、かつ保護動作が行われたことが容易に識別
可能な保護回路と保安器を提供する。 【解決手段】 保安器10Aの温度ヒューズ11、避雷
器13、及び保護抵抗15は、集中配置されて未収縮の
熱収縮チューブ20が被されている。熱収縮チューブ2
0の一端は基板18で閉じられ、上側の他端が開放され
ている。このため、通常動作時の保護抵抗15等の発熱
は、熱収縮チューブ20の開放端から放出される。通信
回線L1,L2に異常電圧が印加されると、熱収縮チュ
ーブ20内の温度が急上昇し、この熱収縮チューブ20
が収縮する。これにより、温度ヒューズ11の温度は急
上昇して短時間に溶断し、通信回路3は異常電圧から保
護される。また、熱収縮チューブ20は収縮するとその
ままの形状に保たれるので、保護動作が行われたことを
容易に識別できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異常電流や異常電
圧の発生時に、通信機器等を線路等から切り離して保護
するための保護回路及び保安器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の保安器の構成図である。
この保安器10は、例えば変復調装置等の通信装置にお
いて、通信線路L1,L2が接続される端子1,2と、
通信回路3との間に設けられるものである。保安器10
は、温度ヒューズ11,12、ギャップ型の避雷器1
3,14、及びサージ電流抑制用の保護抵抗15,16
で構成されている。温度ヒューズ11の一端は端子1に
接続され、この温度ヒューズ11の他端がノードN1に
接続されている。また、温度ヒューズ12の一端は端子
2に接続され、この温度ヒューズ12の他端がノードN
2に接続されている。ノードN1,N2と接地端子17
との間には、それぞれ避雷器13,14が接続されてい
る。更に、ノードN1,N2は、保護抵抗15,16を
介して、通信回路3に接続されている。
【0003】このような保安器10を備えた通信装置
は、端子1,2に通信ケーブル等の通信線路L1,L2
が接続され、接地端子17が接地電位GNDに接続され
て使用される。通常の使用状態では、通信線路L1,L
2間に印加される電圧は低く、避雷器13,14は放電
せず、ノードN1,N2と接地端子17との間に電流は
流れない。また、通信線路L1,L2に流れる電流は小
さいので、温度ヒューズ11,12の温度上昇は小さ
く、この温度ヒューズ11,12が溶断することはな
い。一方、例えば通信線路L1,L2に誘導された雷サ
ージが、通信装置の端子1,2に印加されると、この端
子1,2の電圧の急激な上昇により、保護抵抗15,1
6が高いインピーダンスを呈し、サージ電流が通信回路
3に侵入することが抑制される。これにより、ノードN
1,N2の電位は接地電位GNDに対して急激に上昇
し、避雷器13,14が放電を開始する。
【0004】避雷器13,14の放電によって、ノード
N1,N2の電位が低下するとともに、通信線路L1か
ら、端子1、温度ヒューズ11、避雷器13、及び接地
端子17を通して、接地電位GNDに雷サージ電流が流
れる。また、通信線路L2から、端子2、温度ヒューズ
12、避雷器14、及び接地端子17を通して、接地電
位GNDに雷サージ電流が流れる。これらの雷サージ電
流によって温度ヒューズ11,12の温度が上昇し、こ
れらの温度ヒューズ11,12は溶断する。これによ
り、通信回路3は通信線路L1,L2から遮断され、雷
サージから保護される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
保安器では、次のような課題があった。温度ヒューズ1
1,12は、それ自体に流れる電流のジュール熱のみで
温度が上昇し、所定の温度に達した時に溶断して通信回
路3を雷サージから保護するように構成されている。こ
のため、雷サージが印加してから温度ヒューズ11,1
2が溶断するまでに若干の時間がかかり、その間に通信
回路3が破壊されるおそれがあった。また、温度ヒュー
ズ11,12は、エポキシ樹脂等でモールドされている
ので、外部から見ただけでは溶断しているか否かを識別
することができず、通信障害の原因探索に思わぬ長時間
を要するということがあった。本発明は、前記従来技術
が持っていた課題を解決し、雷サージ等の異常電圧から
通信装置等を短時間で保護し、かつ異常電圧に対する保
護動作が行われたことを容易に識別することができる保
安器を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の内の第1の発明は、保護回路において、保
護対象の回路と該回路を外部に接続する電線との間に設
けられ、該電線に異常電流が流れたときに、その異常電
流に起因する温度上昇で溶断して該回路を該電線から切
り離す保護手段と、前記保護手段に隣接して設けられ、
前記異常電流が流れたときにその異常電流によって発熱
する電気部品と、一端または両端を開口した状態で前記
保護手段及び前記電気部品を一括して覆うように配置さ
れ、前記異常電流が流れないときには該保護手段及び該
電気部品の発生する熱をその開口部から放出し、該異常
電流が流れたときには該保護手段及び該電気部品の発生
する熱によって収縮して、その開口部を不可逆的に閉鎖
する筒状の熱収縮性の絶縁手段とを備えている。
【0007】第2の発明は、保護対象の回路と該回路を
外部に接続する電線との間に設けられ、前記電線に異常
電圧が印加されたときに、該異常電圧によってブレーク
ダウンして前記回路に侵入する該異常電圧を低減させる
第1の保護手段と、前記異常電圧で生ずる異常電流に起
因する温度上昇で溶断して前記回路を該異常電圧から保
護する第2の保護手段とを備えた保安器において、前記
第1及び第2の保護手段を一箇所に集中して配置するよ
うにしている。更に、一端または両端を開放した筒状の
熱収縮性の絶縁手段を設けて、前記第1及び第2の保護
手段を一括して覆い、前記異常電圧が印加されないとき
には該絶縁手段内で発生した熱をその一端または両端の
開口部から放出し、該異常電圧が印加されたときには該
絶縁手段内で発生した熱によって該絶縁手段が収縮し
て、その開口部を不可逆的に閉鎖するように配置してい
る。
【0008】第3の発明は、第2の発明と同様の第1及
び第2の保護手段と、前記異常電流に起因する電圧降下
によって前記回路に侵入する該異常電圧を低減する第3
の保護手段とを備えた保安器において、前記第2及び第
3の保護手段、または前記第1、第2及び第3の保護手
段を一箇所に集中して配置するようにしている。更に、
一端または両端を開放した筒状の熱収縮性の絶縁手段を
設け、前記第2及び第3の保護手段、または前記第1、
第2及び第3の保護手段を一括して覆い、前記異常電圧
が印加されないときには該絶縁手段内で発生した熱をそ
の一端または両端の開口部から放出し、該異常電圧が印
加されたときには該絶縁手段内で発生した熱によって該
絶縁手段が収縮して、その開口部を不可逆的に閉鎖する
ように配置している。
【0009】第4の発明は、第2及び第3の発明におけ
る第1の保護手段を、一定値以上の前記異常電圧が印加
されると放電して該異常電圧の波高値を低減させる避雷
器、または印加される電圧が高くなると抵抗値が減少し
て前記異常電圧の波高値を低減させるバリスタで構成す
るとともに、第2の保護手段を、所定の温度になると溶
断して電流を遮断する温度ヒューズで構成している。更
に、第3の保護手段を、一定の抵抗値を有する抵抗器、
温度の上昇によって抵抗値が増加する正特性サーミス
タ、または電流の変化の速度に比例した大きさの逆起電
力を発生させるインダクタを、単体でまたは組み合わせ
て構成している。そして、絶縁手段を、温度が所定の値
以上になると収縮し、その温度が該所定の値以下に戻っ
ても収縮したままの形状に維持される熱収縮性の絶縁チ
ューブで構成している。
【0010】第1の発明によれば、以上のように保護回
路を構成したので、次のような作用が行われる。保護対
象の回路を外部に接続する電線に異電流が流れていなけ
れば、この電線と回路とは保護手段を介して接続され
る。もしも、何らかの原因によって電線に異常電流が流
れると、保護手段及び電気部品に異常電流が流れて発熱
する。保護手段と電気部品の発熱により、熱収縮性の絶
縁手段が収縮する。これにより、絶縁手段の内側に配置
されている保護手段の温度が急激に上昇し、この保護手
段が溶断して保護対象の回路が異常電流から保護され
る。
【0011】第2及び第4の発明によれば、以上のよう
に保安器を構成したので、次のような作用が行われる。
保護対象の回路を外部に接続する電線に異常電圧が印加
されなければ、この電線と回路とは、避雷器またはバリ
スタ等の第1の保護手段に影響されず、温度ヒューズ等
の第2の保護手段を介して接続される。ここで、電線に
異常電圧が印加されると、第1の保護手段がブレークダ
ウンして、第1及び第2の保護手段を介して接地電位へ
異常電流が流れる。これにより、第1及び第2の保護手
段が発熱し、その熱によって熱収縮性の絶縁チューブ等
の絶縁手段が収縮する。そして、絶縁手段の内側に配置
されている第2の保護手段の温度が急激に上昇し、この
第2の保護手段が溶断して保護対象の回路が異常電圧か
ら保護される。
【0012】第3及び第4の発明によれば、次のような
作用が行われる。保護対象の回路を外部に接続する電線
に異常電圧が印加されなければ、この電線と回路とは、
避雷器またはバリスタ等の第1の保護手段に影響され
ず、温度ヒューズ等の第2の保護手段、及び抵抗やイン
ダクタ等の第3の保護手段を介して接続される。ここ
で、電線に異常電圧が印加されると、第3の保護手段に
よって保護対象の回路に侵入する異常電圧が抑制され
る。また、第1の保護手段がブレークダウンして、第1
及び第2の保護手段を介して接地電位へ異常電流が流れ
る。これにより、第1、第2及び第3の保護手段が発熱
し、その熱によって熱収縮性の絶縁チューブ等の絶縁手
段が収縮する。そして、絶縁手段の内側に配置されてい
る第2の保護手段の温度が急激に上昇し、この第2の保
護手段が溶断して保護対象の回路が異常電圧から保護さ
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 図1(a),(b)は、本発明の第1の実施形態を示す
保安器の構成図であり、同図(a)は回路等を、及び同
図(b)は外観を示している。図1(a)に示すよう
に、この保安器10Aは、例えば変復調装置等の通信装
置において、通信線路L1,L2が接続される端子1,
2と、通信回路3との間に設けられるものであり、回路
構成は図2中の保安器10と同様である。
【0014】即ち、この保安器10Aは、第2の保護手
段(例えば、温度ヒューズ)11,12を有し、これら
の温度ヒューズ11,12の一端が、それぞれ端子1,
2に接続されている。温度ヒューズ11,12は、所定
の温度になると、溶断して永久的に電流を遮断する素子
である。温度ヒューズ11,12の他端は、それぞれノ
ードN1,N2に接続され、これらのノードN1,N2
と接地端子17との間には、それぞれ第1の保護手段
(例えば、ギャップ型の避雷器)13,14が接続され
ている。避雷器13,14は、例えば、一定の間隙を介
して対向配置された2つの電極を有し、これらの電極間
に不活性ガスが封入された素子であり、2つの電極間に
高電圧が印加された時に放電して、これらの電極間の電
圧が低下し、保護対象の装置に異常電圧が侵入すること
を防止するものである。更に、ノードN1,N2は、第
3の保護手段(例えば、保護抵抗)15,16を介し
て、保護対象の通信回路3に接続されている。保護抵抗
15,16は、通信線路L1,L2に雷サージ等の異常
電圧が印加されたときに、この異常電圧による電流を抑
制するとともに、この電流による電圧降下によって、異
常電圧が保護対象の装置に印加されることを防止するた
めの素子である。
【0015】一方、この保安器10Aは、図2中の保安
器10と異なり、図1(b)に示すように、温度ヒュー
ズ11、避雷器13、及び保護抵抗15が一箇所に集中
して配置されている。即ち、温度ヒューズ11、避雷器
13、及び保護抵抗15の素子が相互に接触するように
基板18に垂直に取り付けられている。各素子の一方の
リード線は基板18に半田付けされ、これらの各素子の
他方のリード線は一括してスリーブ19で接続されてノ
ードN1が形成されている。そして、これらの3個の素
子の周囲を取り囲むように、絶縁手段(例えば、未収縮
の熱収縮チューブ)20が被されており、この熱収縮チ
ューブ20の一端が基板18に接触するように取り付け
られている。収縮チューブ20の他端は、開放された状
態となっている。また、同様に温度ヒューズ12、避雷
器14、及び保護抵抗16の素子が一箇所に集中して配
置され、更に、これらの3個の素子の周囲を取り囲むよ
うに、未収縮の熱収縮チューブ21が被されている。
【0016】次に、動作を説明する。この保安器10A
は、通信線路L1,L2と、通信回路3との間に接続さ
れ、更に、接地端子17が接地電位GNDに接続されて
使用される。通常の使用状態では、通信線路L1,L2
間に印加される電圧は低く、避雷器13,14は放電せ
ず、ノードN1,N2と接地端子17との間に電流は流
れない。また、通信線路L1,L2に流れる電流も小さ
く、温度ヒューズ11,12、及び保護抵抗15,16
の発熱量は小さい。このため、温度ヒューズ11,1
2、及び保護抵抗15,16で発生したジュール熱は、
熱収縮チューブ20,21の上側の開口部から放熱さ
れ、この温度ヒューズ11,12が溶断したり、熱収縮
チューブ20,21が熱のための収縮したりすることは
ない。
【0017】一方、例えば雷サージが通信線路L1,L
2に誘導されると、ノードN1,N2の電位の急激な上
昇により、保護抵抗15,16が高いインピーダンスを
呈し、過大なサージ電流が通信回路3に侵入することが
抑制される。この時、保護抵抗15,16に流れるサー
ジ電流により、これらの保護抵抗15,16の温度は急
激に上昇する。更に、ノードN1,N2の電位が接地電
位GNDに対して急激に上昇し、避雷器13,14が放
電を開始する。避雷器13,14の放電により、ノード
N1,N2の電位が低下するとともに、通信線路L1か
ら、端子1、温度ヒューズ11、避雷器13、及び接地
端子17を通して、接地電位GNDに雷サージ電流が流
れる。また、通信線路L2から、端子2、温度ヒューズ
12、避雷器14、及び接地端子17を通して、接地電
位GNDに雷サージ電流が流れる。これらの雷サージ電
流によって、温度ヒューズ11,12、及び避雷器1
3,14の温度が急激に上昇する。
【0018】温度ヒューズ11、避雷器13、及び保護
抵抗15は、一箇所に集中して配置され、かつ熱収縮チ
ューブ20で周囲が囲まれているので、これらの保護抵
抗15等に生じた熱により、この熱収縮チューブ20内
の温度は急激に上昇する。熱収縮チューブ20内の温度
上昇により、この熱収縮チューブ20は熱収縮を開始す
る。熱収縮によって熱収縮チューブ20の開口部が狭く
なり、熱の放出が抑えられて、この熱収縮チューブ20
内の温度は、更に急激に上昇する。また、熱収縮チュー
ブ20の内径の縮小により、温度ヒューズ11、避雷器
13、及び保護抵抗15は密着させられる。これによ
り、熱収縮チューブ20内に配置された温度ヒューズ1
1の温度も急激に上昇し、短時間に溶断する。また、温
度ヒューズ12、避雷器14、及び保護抵抗16を囲む
熱収縮チューブ21においても同様の状態が発生し、こ
の温度ヒューズ12も短時間に溶断する。そして、通信
回路3は通信線路L1,L2から遮断され、雷サージか
ら保護される。
【0019】以上のように、この第1の実施形態の保安
器10Aは、一箇所に集中して配置した温度ヒューズ1
1、避雷器13、及び保護抵抗15と、これらの周囲を
囲むように配置した熱収縮チューブ20を有し、更に、
一箇所に集中して配置した温度ヒューズ12、避雷器1
4、及び保護抵抗16と、これらの周囲を囲むように配
置した熱収縮チューブ21を有している。これにより、
温度ヒューズ11,12をそれぞれ独立して配置した場
合に比べて、雷サージ時の温度上昇が速く、短時間にこ
れらの温度ヒューズ11,12を溶断させることができ
るという利点がある。更に、熱収縮チューブ20,21
は、熱によって収縮した後、その収縮した形状に保持さ
れるので、雷サージ等の異常電圧に対する保護動作が発
生したか否かを、外観から直ちに判定できるという利点
がある。
【0020】第2の実施形態 図3は、本発明の第2の実施形態を示す保安器の外観図
であり、図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付
されている。この実施形態の保安器10Bの回路は、図
1の保安器10Aの回路と同一である。一方、図1の保
安器10Aが基板18に平行に配置されているのに対し
て、図3の保安器10Bは基板18に垂直に配置されて
いる。即ち、温度ヒューズ11、避雷器13、及び保護
抵抗15の素子が接触するように基板18に平行に取り
付けられ、これらの各素子の一方のリード線がこの基板
18に半田付けされている。また、これらの各素子の他
方のリード線は、一括してスリーブ19で接続されてノ
ードN1が形成されている。
【0021】更に、これらの3個の素子の周囲を取り囲
むように、未収縮の熱収縮チューブ20が被されてお
り、この収縮チューブ20の両端は開放された状態とな
っている。また、図示していないが、同様に温度ヒュー
ズ12、避雷器14、及び保護抵抗16の素子が一箇所
に集中して配置され、これらの3個の素子の周囲を取り
囲むように、未収縮の熱収縮チューブ21が被されてい
る。このような保安器10Bでは、熱収縮チューブ20
等の両端が開放されているので、通常時の発熱はこの開
放端から放出され、この熱収縮チューブ20等の内部が
高温になることはない。また雷サージ時には、第1の実
施形態と同様の動作が行われ、同様の利点がある。従っ
て、保安器を保護対象の装置に組み込む場合等に、装置
の形状に応じて、この保安器10Bまたは第1の実施形
態の保安器10A等を、適切な形態で配置することがで
きる。
【0022】第3の実施形態 図4(a),(b)は、本発明の第3の実施形態を示す
保安器の構成図であり、同図(a)は回路等を、及び同
図(b)は外観を示している。図4(a)に示すよう
に、この保安器30は、例えば変復調装置等の通信装置
において、通信線路L1,L2が接続される端子1,2
と、通信回路3との間に設けられるものであり、端子
1,2間を直列に接続された第1の保護手段(例えば、
バリスタ)31と第2の保護手段(例えば、温度ヒュー
ズ)32とで接続した構成となっている。バリスタ31
は、端子間に印加される電圧が高くなると抵抗値が減少
する半導体素子であり、避雷器13等と同様に、異常電
圧の波高値を低減させ、保護対象の通信回路3に通信回
線L1,L2から異常電圧が侵入することを防止するも
のである。
【0023】また、図4(b)に示すように、バリスタ
31と温度ヒューズ32は、相互に接触して基板33上
に配置され、未収縮の熱収縮チューブ34が被されてい
る。熱収縮チューブ34の一端は基板33に接触して塞
がれており、他端が開放された状態となっている。この
ような保安器30において通信回線L1,L2間に雷サ
ージ等の異常電圧が印加されると、バリスタ31の抵抗
値が減少し、このバリスタ31、及び温度ヒューズ32
を介して通信回線L1,L2をほぼ短絡状態として、保
護対象の通信回路3を保護する。次に、バリスタ31及
び温度ヒューズ32を流れる異常電流によって、熱収縮
チューブ34内の温度が急激に上昇して、この熱収縮チ
ューブ34が収縮する。これによって温度ヒューズ32
が溶断し、バリスタ31を流れる電流は停止する。これ
により、バリスタ31の過熱による爆発が防止され、通
信回路3等の損傷を回避することができる。以上のよう
に、この第3の実施形態の保安器30は、バリスタ31
と温度ヒューズ32を熱収縮チューブ34で囲んでいる
ので、この温度ヒューズ32の溶断を加速することがで
き、図1の保安器10Aと同様の利点が得られる。
【0024】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次の(a)〜(j)のようなものがある。 (a) 図1(a)は、保安器10Aを通信回線L1,
L2に適用した場合について示しているが、例えば、交
流100Vの商用電源等に適用することも可能である。 (b) 図1の保安器10Aは、通信回線L1,L2の
2線用の保安器であるが、例えばアンテナのフィーダの
ように1本の線に適用する場合には、温度ヒューズ1
1、避雷器13、保護抵抗15、及び熱収縮チューブ2
0は、1組で良い。 (c) 図1(a)において、通信回路3が保護抵抗を
有する場合には、保安器10A側の保護抵抗15,16
は不要になるので、温度ヒューズ11と避雷器13とを
一箇所に配置して熱収縮チューブ20で覆うとともに、
温度ヒューズ12と避雷器14を一箇所に配置して熱収
縮チューブ21で覆うようにすれば良い。 (d) 図1の保安器10Aでは、温度ヒューズ11、
避雷器13、及び保護抵抗15を熱収縮チューブ20で
覆っているが、温度ヒューズ11,12と保護抵抗1
5,16だけを熱収縮チューブ20,21で覆うように
してもほぼ同様の作用、効果が得られる。
【0025】(e) 図1及び図3中の避雷器13,1
4に代えて、バリスタを用いても良い。また、図4中の
バリスタ31に代えて、避雷器を用いても良い。 (f) 温度ヒューズ11,12,32に代えて、導体
を流れる電流のジュール熱でその導体が溶断するように
構成された通常のヒューズを用いても良い。この場合、
熱収縮チューブ20,34等によってヒューズ自体の発
熱に加えて、避雷器13,14、保護抵抗15,16、
或いはバリスタ31等の発熱がこのヒューズに与えられ
るので、同様の作用、効果が得られる。 (g) 一定の抵抗値を有する保護抵抗15,16に代
えて、温度の上昇によって抵抗値が増加する正特性サー
ミスタや、電流の変化速度に比例した大きさの逆起電力
を発生させるインダクタを用いても良い。また、保護抵
抗15,16、正特性サーミスタ、及びインダクタを組
み合わせて使用しても良い。
【0026】(h) 熱収縮チューブ20,21,34
に代えて、熱収縮性を有する絶縁材料で、通常動作時の
発熱を放出できるような形状の絶縁体を形成しても良
い。 (i) 温度ヒューズ11、避雷器13、及び保護抵抗
15等は、相互に接触する必要はなく、これらの各素子
が熱結合された構成になっていれば良い。 (j) 避雷器13を有する保安器について説明した
が、保安器に限定されず、温度ヒューズ等の保護手段
と、異常電流で発熱する電気部品とを、熱収縮性の絶縁
手段で一括して覆って保護回路を構成しても良い。これ
により、上記実施形態の保安器と同様の作用、効果を有
する保護回路を構成することができる。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、保護手段と電気部品を一括して覆うように配
置された未収縮の熱収縮性の絶縁手段を有している。こ
れにより、外部に接続された電線に異常電流が流れる
と、保護手段と電気部品の発熱によって絶縁手段内の温
度が急激に上昇する。そして、保護手段がその熱によっ
て急速に溶断され、保護対象の回路が異常電流から直ち
に保護されるという効果がある。更に、熱収縮性の絶縁
手段は、一旦収縮すると元の形状には戻らないので、異
常電流が流れたか否かを外部から簡単に識別することが
できるという効果がある。
【0028】第2の発明によれば、第1及び第2の保護
手段を一括して覆うように配置された未収縮の熱収縮性
の絶縁手段を有している。これにより、外部に接続され
た電線に異常電圧が印加されたときに、第1及び第2の
保護手段を流れる電流によって発生した熱により、絶縁
手段内の温度が急激に上昇する。そして、第2の保護手
段がその熱によって急速に溶断され、保護対象の回路が
異常電圧から直ちに保護されるという効果がある。更
に、熱収縮性の絶縁手段は、一旦収縮すると元の形状に
は戻らないので、異常電圧が印加されたか否かを外部か
ら簡単に識別することができるという効果がある。
【0029】第3の発明によれば、第2及び第3の保護
手段、または第1、第2及び第3の保護手段を一括して
覆うように配置された未収縮の熱収縮性の絶縁手段を有
している。これにより、外部に接続された電線に異常電
圧が印加されたときに、第2及び第3の保護手段、また
は第1、第2及び第3の保護手段を流れる電流によって
発生した熱により、絶縁手段内の温度が急激に上昇す
る。そして、第2の保護手段がその熱によって急速に溶
断されるので、第2の発明と同様の効果がある。第4の
発明によれば、熱収縮性の絶縁手段を熱収縮チューブで
構成する等、ありふれた材料を用いているので、コスト
をほとんど上昇させることなく、第2及び第3の発明を
実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す保安器の構成図
である。
【図2】従来の保安器の構成図である。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す保安器の外観図
である。
【図4】本発明の第3の実施形態を示す保安器の構成図
である。
【符号の説明】
10A,10B,30 保安器 11,12,32 温度ヒューズ 13,14 避雷器 15,16 保護抵抗 17 接地端子 20,21,34 熱収縮チューブ 31 バリスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護対象の回路と該回路を外部に接続す
    る電線との間に設けられ、該電線に異常電流が流れたと
    きに、その異常電流に起因する温度上昇で溶断して該回
    路を該電線から切り離す保護手段と、 前記保護手段に隣接して設けられ、前記異常電流が流れ
    たときにその異常電流によって発熱する電気部品と、 一端または両端を開口した状態で前記保護手段及び前記
    電気部品を一括して覆うように配置され、前記異常電流
    が流れないときには該保護手段及び該電気部品の発生す
    る熱をその開口部から放出し、該異常電流が流れたとき
    には該保護手段及び該電気部品の発生する熱によって収
    縮して、その開口部を不可逆的に閉鎖する筒状の熱収縮
    性の絶縁手段とを、 備えたことを特徴とする保護回路。
  2. 【請求項2】 保護対象の回路と該回路を外部に接続す
    る電線との間に設けられ、前記電線に異常電圧が印加さ
    れたときに、該異常電圧によってブレークダウンして前
    記回路に侵入する該異常電圧を低減させる第1の保護手
    段と、前記異常電圧で生ずる異常電流に起因する温度上
    昇で溶断して前記回路を該異常電圧から保護する第2の
    保護手段とを備えた保安器において、 前記第1及び第2の保護手段を一箇所に集中して配置す
    るとともに、 一端または両端を開放した筒状の熱収縮性の絶縁手段で
    前記第1及び第2の保護手段を一括して覆い、前記異常
    電圧が印加されないときには該絶縁手段内で発生した熱
    をその一端または両端の開口部から放出し、該異常電圧
    が印加されたときには該絶縁手段内で発生した熱によっ
    て該絶縁手段が収縮して、その開口部を不可逆的に閉鎖
    するように配置したことを特徴とする保安器。
  3. 【請求項3】 保護対象の回路と該回路を外部に接続す
    る電線との間に設けられ、前記電線に異常電圧が印加さ
    れたときに、該異常電圧によってブレークダウンして前
    記回路に侵入する該異常電圧を低減させる第1の保護手
    段と、前記異常電圧で生ずる異常電流に起因する温度上
    昇で溶断して前記回路を該異常電圧から保護する第2の
    保護手段と、前記異常電流に起因する電圧降下によって
    前記回路に侵入する該異常電圧を低減する第3の保護手
    段とを備えた保安器において、 前記第2及び第3の保護手段、または前記第1、第2及
    び第3の保護手段を一箇所に集中して配置するととも
    に、 一端または両端を開放した筒状の熱収縮性の絶縁手段
    で、前記第2及び第3の保護手段、または前記第1、第
    2及び第3の保護手段を一括して覆い、前記異常電圧が
    印加されないときには該絶縁手段内で発生した熱をその
    一端または両端の開口部から放出し、該異常電圧が印加
    されたときには該絶縁手段内で発生した熱によって該絶
    縁手段が収縮して、その開口部を不可逆的に閉鎖するよ
    うに配置したことを特徴とする保安器。
  4. 【請求項4】 前記第1の保護手段は、一定値以上の前
    記異常電圧が印加されると放電して該異常電圧の波高値
    を低減させる避雷器、または印加される電圧が高くなる
    と抵抗値が減少して前記異常電圧の波高値を低減させる
    バリスタで構成し、 前記第2の保護手段は、所定の温度になると溶断して電
    流を遮断する温度ヒューズで構成し、 前記第3の保護手段は、一定の抵抗値を有する抵抗器、
    温度の上昇によって抵抗値が増加する正特性サーミス
    タ、または電流の変化の速度に比例した大きさの逆起電
    力を発生させるインダクタを、単体でまたは組み合わせ
    て構成し、 前記絶縁手段は、温度が所定の値以上になると収縮し、
    その温度が該所定の値以下に戻っても収縮したままの形
    状に維持される熱収縮性の絶縁チューブで構成したこと
    を特徴とする請求項2または3記載の保安器。
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