JP2550465Y2 - 通信端末機器用プロテクタ - Google Patents

通信端末機器用プロテクタ

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JP2550465Y2 JP8566291U JP8566291U JP2550465Y2 JP 2550465 Y2 JP2550465 Y2 JP 2550465Y2 JP 8566291 U JP8566291 U JP 8566291U JP 8566291 U JP8566291 U JP 8566291U JP 2550465 Y2 JP2550465 Y2 JP 2550465Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、雷サージや電力線混
触によって通信回線に誘起される過電圧又は過電流から
端末機器を保護するためのプロテクタに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のこの種の通信端末機器用プ
ロテクタ(以下、単に「プロテクタ」という)を示す回
路図である。プロテクタ80は、過電流保護用の低融点
金属線82と過電圧保護用のガス入り放電管型の避雷器
84とが直列に接続されるとともに低融点金属線82が
避雷器84に密着して構成されている。プロテクタ80
は、避雷器84が端末機器86に並列に、これらに低融
点金属線82が直列になるように通信回線L1、L2に
接続されている。また、プロテクタ80の局側には、避
雷器90a、90bとヒューズ92a、92bとからな
る一次保安器94が設置されている。避雷器90aと避
雷器90bとは直列接続され、通信回線L1、L2間に
接続されている。避雷器90aと避雷器90bとの接続
点は接地されている。ヒューズ92a、92bは、避雷
器90a、90bとプロテクタ80との間の通信回線L
1、L2に挿入されている。
【0003】通常は一次保安器94にて過電圧又は過電
流を処理できる。しかし、次のような場合はプロテクタ
80が動作する。 雷は一般に多重雷である。一つの雷によって片方の例
えば避雷器90aが破壊されて短絡に至り、次からの雷
によって残りの避雷器90bの放電開始電圧までの電圧
が通信回線L1、L2間に印加される場合。 交流電線との混触等に起因して、ヒューズ92a、9
2bが溶断しない領域の過電流が流入する場合。つま
り、通信回線L1、L2からプロテクタ80へ高電圧が
印加され大電流が流れると、避雷器84が放電するとと
もに低融点金属線82が自己発熱により溶断して端末機
器86を保護する。また、この電流が比較的小さい場合
は、避雷器84の放電による発熱量が密着している低融
点金属線82へ伝わり低融点金属線82が溶断して端末
機器86を保護する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のプロテクタでは、避雷器への低融点金属線の密着
状態によって、遮断特性が異なってしまうという問題が
あった。すなわち、避雷器への低融点金属線の密着状態
が良いと熱伝導が良くなり低融点金属線が溶断しやすい
が、密着状態が悪いと熱伝導が悪くなり低融点金属線が
溶断しにくい。
【0005】避雷器への低融点金属線の密着状態は、製
造時に密着させる力の加減により大きくばらついてしま
い、一定にすることが困難であった。また、避雷器の放
電による発熱や周囲温度の変化に起因する避雷器及び低
融点金属線の膨張収縮によって、避雷器と低融点金属線
との密着状態が徐々に悪くなり遮断特性が変化してしま
うという、信頼性上の問題があった。
【0006】そこで、この考案の目的は、製造時の遮断
特性のばらつきが少なく、かつ信頼性を向上させたプロ
テクタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る通信端末
機器用プロテクタは、通信回線の端末機器側に接続され
る通信端末機器用プロテクタにおいて、端末機器に並列
接続される過電圧制限素子と、この過電圧制限素子と上
記端末機器との並列回路に直列接続される低融点金属線
と、この低融点金属線に熱結合されるとともに上記過電
圧制限素子に半田付けによって熱結合された半田とを備
え、上記過電圧制限素子の発熱によって上記半田が溶融
し、この溶融した半田に低融点金属線が拡散して溶断す
ることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】通信回線からプロテクタに高電圧が印加され大
電流が流れると、過電圧制限素子が動作するとともに低
融点金属線がその電流を遮断して端末機器を保護する。
また、この電流が比較的小さい場合は、低融点金属線が
動作しないけれども、過電圧制限素子の動作による発熱
量が半田へ伝わり、その発熱量が一定以上になると半田
が溶融する。すると、この溶融した半田に低融点金属線
が拡散することにより、低融点金属線が溶断して端末機
器を保護する。
【0009】
【実施例】図1はこの発明に係るプロテクタの一実施例
を示す回路図である。図6と同一部分には同一符号を付
し説明を省略する。この発明に係るプロテクタ10は、
通信回線L1、L2の端末機器86側に接続されるプロ
テクタにおいて、端末機器86に並列接続される過電圧
制限素子としての避雷器84と、避雷器84と端末機器
86との並列回路に直列接続される低融点金属線82
と、低融点金属線82に熱結合されるとともに避雷器8
4に半田付けによって熱結合された半田12とを備え、
避雷器84の発熱によって半田12が溶融され、溶融し
た半田12の熱によって低融点金属線82が溶断される
ことを特徴とするものである。
【0010】図2乃至図4はこの発明に係るプロテクタ
の一実施例を示す斜視図である。図2はプロテクタ本体
22からケース20を外した状態、図3はプロテクタ本
体22を組立てる状態、図4は図2におけるIV−IV
線縦断面図をそれぞれ示している。以下、図1乃至図4
に基づき詳しく説明する。
【0011】ケース20は、セラミックやプラスチック
などの絶縁物からなり、中空で底のない箱状を呈してい
る。ケース20は、プロテクタ本体22に被装され、プ
ロテクタ本体22を電気的及び機械的に保護する。
【0012】プロテクタ本体22は、プリント配線板2
4、ベース板26、避雷器84、低融点金属線82等か
らなる。
【0013】プリント配線板24の素材は、ガラス繊維
強化型エポキシ樹脂が耐熱性を有するので好ましい。プ
リント配線板24には、リード線28a、28b、28
cを挿通させる透孔30a、30b、30cとこれらの
周囲の銅箔32a、32b、32cとが形成されてい
る。銅箔32a、32b間に低融点金属線82が、銅箔
32a、32c間に金属線88が載置される。
【0014】低融点金属線82は直径0.2〜0.4m
mの鉛線である。なお、低融点金属線82の素材は、例
えば、鉛、錫、亜鉛、ビスマス、インジウム、カドミウ
ム等の金属元素、又はこれらの金属元素、銀及び水銀か
ら選ばれた二種以上の金属元素からなる合金である。半
田12の素材は、例えば、鉛、錫、亜鉛、ビスマス、イ
ンジウム、カドミウム、銀及び水銀から選ばれた二種以
上の金属元素からなる合金である。金属線88は、低融
点金属線82が10A程度で溶断するのに対して200
mA程度で溶断することを特徴とし、低融点金属線82
で遮断できない低電流を遮断する、直径0.02〜0.
04mmの銅ニッケル等のヒューズ線である。なお、金
属線88は、溶断するものである必要はなく、遮断を目
的としない銅線又は銅箔等の導体に置き換えてもよい。
したがって、図1では金属線88を図示していない。
【0015】ベース板26は、セラミックやプラスチッ
クなどの絶縁物からなり、避雷器84を熱伝導を避けて
載置する突起34g、34h、34iと、リード線28
dを挿通させる透孔36dと、プリント配線板24を支
持する突片38とが形成されている。突片38には、リ
ード線28b、28cを挿通させる透孔36b、36c
が穿設されている。
【0016】次に、プロテクタ本体22の組立方法につ
いて説明する。ベース板26の透孔36dへ避雷器84
のリード線28dを挿通して、ベース板26上へ避雷器
84を載置する。避雷器84のリード線28aへプリン
ト配線板24の透孔30aを挿通させて、避雷器84上
へプリント配線板24を載置する。また、突片38の透
孔36b、36cへリード線28b、28cを挿通し、
さらに、プリント配線板24の透孔30b、30cへリ
ード線28b、28cを挿通する。これで、ベース板2
6上へ避雷器84及びプリント配線板24が載置したこ
とになる。
【0017】この状態で、銅箔32a、32b間に低融
点金属線82を、銅箔32a、32c間に金属線88を
それぞれ載置する。続いて、銅箔32a、32b、32
cに半田付けすることにより、半田12、12b、12
cが形成される。半田12は避雷器84のリード線28
aと低融点金属線82の一端と金属線88の一端とを接
続し、半田12bはリード線28bと低融点金属線82
の他端とを接続し、半田12cはリード線28cと金属
線88の他端とを接続する。
【0018】次に、プロテクタ10の動作について説明
する。図4に示すように半田12と避雷器84本体とは
プリント配線板24の厚さ(例えば0.8mm)分だけ
離れている。したがって、避雷器84で発生した熱はリ
ード線28a等を介して半田12に伝わりやすい。つま
り、半田12と避雷器84とは熱結合している。また、
低融点金属線82は、半田12によって銅箔32a等に
半田付けされていることから、半田12からの熱が伝わ
りやすく、半田12と熱結合している。避雷器84の発
熱によって半田12が溶融して低融点金属線82を溶断
する特性は、半田12と避雷器84との熱結合状態と、
半田12の組成及び融点とによって主に決められる。ま
た、半田12と低融点金属線82との熱結合状態、低融
点金属線82の組成及び融点等も上記特性に影響を与え
る。
【0019】通信回線L1に高電圧が印加され大電流が
流れると、避雷器84が動作するとともに低融点金属線
82が自己発熱により溶断して端末機器86を保護す
る。また、この電流が比較的小さい場合は、低融点金属
線82が溶断しないけれども、避雷器84の動作による
発熱量が半田12へ伝わり、その発熱量が一定以上にな
ると半田12が溶融する。溶融した半田12は、付着力
や自重によって低融点金属線82へ流動して、低融点金
属線82へ熱を伝える面積が大きくなる。しかも、溶融
した半田12は液体であるから対流が生じて熱伝導が良
くなる。これらにより、半田12の熱は溶融前に比べて
効率良く低融点金属線82へ伝わる。その結果、低融点
金属線82が溶断して端末機器86が保護される。この
状態を図5に示す。図5に示すように低融点金属線82
と半田12とに間隙40が生じている。
【0020】溶融した半田12に低融点金属線82が拡
散して溶断する現象には二通りある。第1の現象は、溶
融した半田12の温度が低融点金属線82の融点を越え
る場合である。この場合は、低融点金属線82の単なる
物理的な溶融による拡散である。第2の現象は、溶融し
た半田12の温度が低融点金属線82の融点以下であっ
ても、半田12へ低融点金属線82が拡散する場合であ
る。これは、溶融金属中への固体金属の拡散である。例
えば、低融点金属線82が鉛100%で、半田12が鉛
40%と錫60%との合金であるとする。このとき、低
融点金属線82の融点は327℃、半田12の融点は1
88℃である。ここで、半田12が溶融すると、低融点
金属線82は半田12中へ速やかに拡散して浸食され
る。その結果、半田12に接続する低融点金属線82の
一端が溶断する。
【0021】従来の密着による熱結合は、単なる機械的
な接触であり、前述したように力の加減等に起因して製
造時のばらつきが大きく、また信頼性が低いという問題
がある。これに対して、この発明における半田付けによ
る熱結合は機械的な接続である。半田付けには力の加減
等の不安定な要素はなく、製造時の遮断特性のばらつき
を極めて小さくできる。また、電子工業界で実証されて
いるように、半田付けは極めて信頼性の高い技術であ
る。
【0022】この実施例では、 a)半田12と避雷器84との距離が0.8mm b)半田12の組成が鉛40%と錫60%との合金 c)低融点金属線82が直径0.3mmの鉛線 d)リード線28aが直径0.8mmの銅線 の場合に、実効値2.2A、10秒間の交流電流で、低
融点金属線82が半田12に拡散して低融点金属線82
が溶断した。
【0023】なお、半田12と半田12b、12cと
は、製造工程を簡略化するために同じ組成の半田を用い
ているが、遮断する特性によっては半田12は半田12
b、12cと異なる組成の半田を用いてもよい。過電圧
制限素子としては、避雷器の代わりに、バリスタ、サイ
リスタ等を用いてもよい。上記実施例では、二極の避雷
器を用いているが、三極の避雷器を用いてもよい。この
場合は、図1において通信回線L1と同様に通信回線L
2にも低融点金属線82、半田12等を備えるようにし
てもよい。
【0024】
【考案の効果】この考案に係るプロテクタによれば、低
融点金属線を溶断する半田が半田付けによって過電圧制
限素子と熱結合されている。したがって、半田付けには
力の加減等の不安定な要素がないので、製造時の遮断特
性のばらつきを極めて小さくできる。また、上記熱結合
は密着ではなく半田付けによる接続であるので、信頼性
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプロテクタの一実施例を示す回路
図。
【図2】本発明に係るプロテクタの一実施例を示す斜視
図。
【図3】本発明に係るプロテクタの一実施例を示す斜視
図。
【図4】図2におけるIV−IV線縦断面図。
【図5】本発明に係るプロテクタの一実施例を示す斜視
図。
【図6】従来のプロテクタの一例を示す回路図。
【符号の説明】
10…プロテクタ 12…半田 82…低融点金属線 84…避雷器
(過電圧制限素子) 88…端末機器

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信回線の端末機器側に接続される通信端
    末機器用プロテクタにおいて、端末機器に並列接続され
    る過電圧制限素子と、この過電圧制限素子と上記端末機
    器との並列回路に直列接続される低融点金属線と、この
    低融点金属線に熱結合されるとともに上記過電圧制限素
    子と半田付けによって熱結合された半田とを備え、上記
    過電圧制限素子の発熱によって上記半田が溶融し、この
    溶融した半田に低融点金属線が拡散して溶断することを
    特徴とする通信端末機器用プロテクタ。
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