JP2000173427A - 保護装置組立構体および保護装置 - Google Patents

保護装置組立構体および保護装置

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JP2000173427A
JP2000173427A JP10344216A JP34421698A JP2000173427A JP 2000173427 A JP2000173427 A JP 2000173427A JP 10344216 A JP10344216 A JP 10344216A JP 34421698 A JP34421698 A JP 34421698A JP 2000173427 A JP2000173427 A JP 2000173427A
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健 和智
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正泰 西川
Toru Shimada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁基板に可溶合金および抵抗体を有する保
護装置を基体に組み付けてなる保護装置組立構体におい
て、抵抗体の発熱が絶縁基板から基体に放熱されて可溶
合金が溶断しなくなることを防止する。 【解決手段】 絶縁基板1に可溶合金6と抵抗体7とを
有する保護装置Aを基体14に組み付けた組立構体にお
いて、基板1の下面とこれを組み付ける基体14の上面
との間に隙間、特に望ましくは0.1mm以上の隙間1
9を設けた。また、保護装置において、絶縁基板1の周
辺部に基板1の下面から0.1mm以上突出する凸部を
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器等の保護
のために用いる保護装置を電子機器の筐体等の基体に組
み付けてなる保護装置組立構体およびその組立構体を製
造するのに適した保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の過熱損傷やそれに起因する火
災発生を防止するために、温度ヒューズが用いられてい
る。この種の温度ヒューズとして、感熱素子として特定
の温度で溶断する可溶合金を用いた可溶合金型の温度ヒ
ューズがある。また、可溶合金とともに抵抗体を有し、
抵抗体の発熱で可溶合金を溶断させるようにした保護装
置も開発されている。そのような保護装置の典型的なも
のについて、以下説明する。図14は樹脂等の封止剤を
除去した保護装置の平面図で、図15は図14のC−C
線による断面図である。図において、61はアルミナセ
ラミック等よりなる絶縁基板(以下、単に基板という)
で、その片面の相互に離隔した位置に銅等よりなる電極
62、63、64、65を有し、一方の一対の両電極6
2、63にまたがって特定の融点を有する可溶合金66
を接続固着し、他の一対の両電極64、65にまたがっ
て抵抗体67を接続固着している。前記一方の電極6
2、63には板または箔状のリード68、69が接続固
着され、他方の電極64、65には板または箔状のリー
ド70、71が接続固着されている。また、前記可溶合
金66の表面は可溶合金66の融点よりも低い温度で溶
融するフラックス72で被覆され、さらに、表面全体を
エポキシ樹脂等の封止材73で被覆保護している。次
に、その使用態様および動作について説明する。リード
68、69および可溶合金66を介して例えば二次電池
を充電するとともに、前記可溶合金66の二次側に低抗
体67および図外スイッチング素子、例えばトランジス
タを接続し、トランジスタのベースに電圧検知素子、例
えばツェナダイオードのカソードを接続し、ツェナダイ
オードのアノードを前記可溶合金66の電源側に接続し
ておく。すると、電源の電圧が所定値内であれば、可溶
合金66を介して二次電池の充電が継続される。一方、
もし電源の電圧が所定値を超えていると、ツェナダイオ
ードが導通して抵抗体67に通電されるため、抵抗体6
7が発熱し、抵抗体67の発熱によって、まずフラック
ス72が溶融して、可溶合金66の溶融の準備状態にな
り、次いで可溶合金66が溶融する。溶融した合金は表
面張力によって、電極62、63に引っ張られ溶断して
球状化するため、回路を開放して二次電池の充電を遮断
し、二次電池の過充電による二次電池の損傷や、二次電
池の加熱に起因する火災発生を未然に防止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
保護装置を電子機器の筐体等の基体に取り付ける場合
に、基板61の下面と基体に密着させて組み付けると、
抵抗体67で発生した熱が基体に放散してしまい、抵抗
体が発熱しているにも係わらず、可溶合金66が溶断し
ないということがあった。もし、そのような事態になる
と、異常を検出して抵抗体67に通電して抵抗体67を
発熱させて可溶合金66を溶断するという所期の動作が
得られなくなり、保護装置としての機能がはたせなくな
る。そこで、本発明は、絶縁基板に可溶合金と抵抗体と
を有する保護装置を基体に組み付けてなる保護装置組立
構体において、抵抗体の発熱が基体に放散することによ
り保護装置が動作しなくなる事態を防止し得る保護装置
組立構体を提供することを目的とする。本発明はまた、
上記の抵抗体の発熱が基体に放散することにより保護装
置が動作しなくなる事態を防止する保護装置組立構体を
得るのに適した、保護装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
発明は、可溶合金および抵抗体を有する保護装置を基体
に組み付けてなる保護装置組立構体において、少なくと
も抵抗体近傍の絶縁基板下面と基体上面との間に隙間を
設けたことを特徴とする保護装置組立構体である。
【0005】本発明の請求項2記載の発明は、可溶合金
および抵抗体を有する保護装置を基体に組み付けてなる
保護装置組立構体において、少なくとも抵抗体近傍の絶
縁基板仮面と基体との間に0.1mm以上の隙間を設け
たことを特徴とする保護装置組立構体である。
【0006】本発明の請求項3記載の発明は、絶縁基板
面に可溶合金および抵抗体を有する保護装置において、
少なくとも抵抗体の近傍の絶縁基板面に対してそれより
離隔した位置に凸部を設けたことを特徴とする保護装置
である。
【0007】本発明の請求項4載の発明は、絶縁基板面
に可溶合金および抵抗体を有する保護装置において、絶
縁基板の周辺部にスタンドオフを設けたことを特徴とす
る保護装置である。
【0008】本発明の請求項5載の発明は、絶縁基板面
に可溶合金および抵抗体を有する保護装置において、板
状のリードを有し、この板状リードが絶縁基板の裏面に
屈曲されて高さ0.1mm以上の凸部を形成しているこ
とを特徴とする保護装置である。
【0009】本発明の請求項6載の発明は、絶縁基板面
に可溶合金および抵抗体を有する保護装置において、板
状のリードを有し、この板状リードの端部が絶縁基板の
裏面から突出して高さ0.1mm以上の凸部を形成して
いることを特徴とする保護装置である。
【0010】本発明の請求項7載の発明は、絶縁基板面
に可溶合金および抵抗体を有する保護装置において、絶
縁基板の片面に可溶合金を設け、他面に抵抗体を設けた
ことを特徴とする請求項1ないし請求項6記載の保護装
置である。
【0011】本発明の請求項8載の発明は、絶縁基板面
に可溶合金および抵抗体を有する保護装置において、絶
縁基板の片面に単一の可溶合金よりなる複数の可溶合金
部を設け、他面に抵抗体を設けたことを特徴とする保護
装置である。
【0012】本発明の請求項9載の発明は、絶縁基板面
に可溶合金および抵抗体を有する保護装置において、少
なくとも絶縁基板の片面に設けた可溶合金をキャップに
より空間を有して密封したことを特徴とする保護装置で
ある。
【0013】本発明の請求項10記載の発明は、絶縁基
板面に可溶合金および抵抗体を有する保護装置におい
て、少なくとも絶縁基板の裏面に凸部を設け、この凸部
を覆って表面から延在する電極を設けたことを特徴とす
る保護装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について、以下、
図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施例の
保護装置組立構体の正面図で、図2は可溶合金および抵
抗体を有する保護装置Aの封止材を除去した平面図であ
る。まず、図2に示す保護装置Aおいて、1はアルミナ
セラミック等よりなる絶縁基板(以下、単に基板とい
う)で、その片面の相互に離隔した位置に銅等よりなる
電極2、3、4、5を有し、一方の一対の両電極2、3
にまたがって特定の融点を有する可溶合金6を接続固着
し、他の一対の両電極4、5にまたがって抵抗体7を接
続固着している。前記一方の電極2、3には板または箔
状のリード8、9が接続固着され、他方の電極4、5に
は板または箔状のリード10、11が接続固着されてい
る。これらのリード8ないし11は、基板1の表面から
側面を通って裏面に延在された断面「コ」の字形のもの
であり、その裏面に位置する部分が基体14への取り付
け部になっている。前記可溶合金6の表面は可溶合金6
の融点よりも低い温度で溶融するフラックス12で被覆
され、さらに、表面全体をエポキシ樹脂等の封止材13
で被覆保護している。
【0015】次に、図1に示す保護装置組立構体におい
て、Aは前記の保護装置で、基板1の裏面に延在された
リード8、9(図示していないが、リード10、11も
同様)を、電子機器の筐体やプリント基板等の基体14
の電極15、16にはんだや導電性樹脂等の導電性接着
材17、18により、電気的に接続しかつ機械的に固着
している。ここで、保護装置Aの基板1の下面と基体1
4の上面との間には、隙間19が設けられている。この
隙間19の寸法gは、保護装置Aの抵抗体7の発熱が基
体14に放散しない程度、望ましくは0.1mm以上に
設定されている。
【0016】ここで、基板1の下面と基体14の上面と
の間に0.1mm以上の寸法gの隙間19を設ける手段
は、例えば、図示していないが基体14における電極1
5、16の間の部分を0.1mm以上凹入させることに
より、または保護装置Aのリード8ないし11を基体1
4の電極15、16に接続固着するはんだ、導電性樹脂
等の導電性接着材17、18の中に粒径が0.1mm以
上の金属粒子を混入させることにより、あるいは上記両
手段の併用等による、任意の手段が採用できる。
【0017】次に上記保護装置組立構体の使用方法例お
よび動作について説明する。基体14の一方の電極15
を二次電池充電用電源のプラス端子に接続し、他方の電
極16を被充電用二次電池のプラス端子に接続する。ま
た、基体14の他方の電極16、すなわち、可溶合金6
の二次側に保護装置Aの抵抗体7の一方のリード11を
接続し、抵抗体7の他方のリード10を、図外スイッチ
ング素子に接続し、スイッチング素子の他端は二次電池
充電用電源のマイナス端子および被充電用二次電池のマ
イナス端子に接続する。さらに、前記スイッチング素子
の制御端子に電圧検出素子を接続し、スイッチング素子
の制御端子を前記基体14の電極15、すなわち、可溶
合金6の電源側に接続しておく。すると、二次電池の端
子電圧が所定値内であれば、可溶合金6を介して二次電
池の充電が継続される。一方、もし二次電池の端子電圧
が所定値を超えると、まず、電圧検出素子が動作してス
イッチング素子の制御端子に制御信号を印加してこのス
イッチング素子を導通させる。すると、可溶合金6を介
して抵抗体7に通電され、抵抗体7が発熱する。ここ
で、基板1の下面と基体14の上面との間に0.1mm
以上の隙間19が設けてあるため、基板1から基体14
への放熱が少なく、抵抗体7の発熱は可溶合金6に確実
に伝達される。このため、抵抗体7の発熱により、まず
フラックス12が溶融して、可溶合金6の溶融の準備状
態になり、次いで可溶合金6が溶融する。溶融した合金
は表面張力によって、電極2、3に引っ張られ溶断して
球状化するため、二次電池充電回路を遮断して二次電池
の充電を停止し、もって二次電池の過充電による二次電
池自身の損傷や、二次電池の過熱に起因する爆発による
人身事故、火災発生等の事故を未然に防止する。
【0018】今、基板1と基体14との間の隙間19の
寸法gを種々変えたときの保護装置Aの動作時間を調べ
て見ると、図3に示すように、g=0mmの時の動作時
間は長くかつ不安定で、時には動作しないことがある。
また、g=0.05mm〜0.1mmの間では寸法gの
増大とともに動作時間が短縮するとともに安定化する傾
向がある。さらに、g≧0.1mmでは、動作時間が極
めて小さくかつ安定している。したがって、基板1の下
面と基体14の上面との間に隙間19、望ましくは0.
1mm以上の隙間19を設けておくことにより、安定し
た保護装置Aの動作が得られるのである。
【0019】図4ないし図6は本発明の保護装置組立構
体を得るために用い得る保護装置の各種実施例、すなわ
ち、第2実施例ないし第4実施例の保護装置BないしD
の封止材を除去した平面図を示す。まず、図4は、本発
明の第2実施例の保護装置Bの封止材13を除去した平
面図である。この実施例は、図2に示す第1実施例の保
護装置Aの電極2、4に代えて、共通の電極20を設け
ると共に、この共通の電極20に共通のリード21を接
続固着したものである。その他の構成は図2と同様であ
るため、同一部分には同一符号を付して、その説明を省
略する。このようにすると、2つのリード8、10の代
わりに一つの共通リード21で済み、リードの材料費お
よびリードを電極に接続固着するための製造コストを低
減できるという特長がある。
【0020】図5は本発明の第3実施例の保護装置Cの
封止材13を除去した平面図である。この実施例は、複
数の抵抗体7a、7bを設けたもので、基板1の中央部
に可溶合金6を設けると共に、その両側に電極4、5、
22、23を設けて、電極4、5にまたがって第1の抵
抗体7aを、また電極22、23にまたがって第2の抵
抗体7bを接続固着している。なお、8ないし11およ
び24、25は前記各電極2ないし5、および22、2
3に接続固着したリードである。この実施例によれば、
可溶合金6は、両側の第1、第2の抵抗体7a、7bか
らの伝達熱の影響を受けるので、図2および図4の実施
例のように単一の抵抗体7を有するものに比較して、保
護装置Cの基体14への組み付け方向の違いによる誤動
作ないし動作不安定が防止でき、いっそう安定な動作が
得られるという特長がある。
【0021】図6は本発明の第4実施例の保護装置Dの
封止材13を除去した平面図である。この実施例は、図
4の実施例と図5の実施例とを組み合わせたもので、可
溶合金6と第1、第2の抵抗体7a、7bに共通の電極
26を設け、この共通電極26に共通のリード27を設
けたものである。この実施例によれば、3つの電極2、
4、22の代わりに一つの電極26のみでよく、また3
つのリード8、10、24の代わりに一つの共通リード
27のみでよく、材料費および製造コストを低減できる
特長がある。
【0022】図7は本発明の第5実施例の保護装置Eを
用いた保護装置組立構体の正面図である。この実施例
は、基板1の下面の周辺部に高さhが0.1mm以上の
スタンドオフ28、28を設けたものである。スタンド
オフ28、28は、例えば基板1の成形時に基板1と一
体に形成してもよいし、基板1の下面にガラス等を溶着
させてもよいし、基板1に貫通孔を設けてこの貫通孔に
ガラスまたはフィラー入りガラスを埋め込んで形成して
もよいし、基板1を貫通する導電体を設けてこれをスタ
ンドオフと導電端子とに共用してもよい。この実施例に
よれば、スタンドオフ28、28を利用して極めて容易
に、基板1と基体14との間に0.1mm以上の隙間1
9を設けることができる特長がある。
【0023】図8は本発明の第6実施例の保護装置Fを
用いた保護装置組立構体の正面図を示す。この実施例
は、厚さtが0.1mm以上の板状のリード29、30
を用い、これらリード29、30を基板1の側面および
下面に沿って折り曲げることによって、基板1の下面に
高さが0.1mm以上の凸部を形成した保護装置Fを用
いて、前記凸部であるリード29、30を基体14の電
極15、16に接続固着することにより、基板1の下面
と基板14の上面との間に寸法gが0.1mm以上の隙
間19を設けたものである。このような厚い板状リード
29、30を有する保護装置Fを用いれば、極めて容易
に、基板1と基体14との間に0.1mm以上の隙間1
9を形成することができる特長がある。
【0024】図9は本発明の第7実施例の保護装置Gを
用いた保護装置組立構体の正面図である。この実施例
は、板状のリード31、32を用い、これらリード3
1、32の下端を基板1の下面から0.1mm以上の寸
法hだけ突出させることによって、高さが0.1mm以
上の凸部を設けた保護装置Gを用い、前記リード31、
32を基体14の電極15、16に接続固着したもので
ある。この実施例によれば、前記凸部を利用して極めて
容易に、基板1と基体14との間に0.1mm以上の隙
間19を形成することができるばかりでなく、図8の実
施例に比較して、板リード31、32は、その厚さが
0.1mm未満のものでもよく、材料費の低減ができる
特長がある。
【0025】なお、図9の実施例においては、リード3
1、32を保護装置Gの外方に向かって屈曲した、いわ
ゆる「GULL WINGタイプ」リードについて説明
したが、内方に向かって「J」字形に屈曲した、いわゆ
る「J BENDタイプ」リードや、下方に向かって延
びる、いわゆる「BUTT LEADタイプ」リードで
も同様の効果が得られる。また、図7ないし図9の実施
例において、保護装置の内部構造は、図2、図4ないし
図6のいずれの実施例のものでもよいし、それ以外のも
のであってもよい。
【0026】図10は本発明の第8実施例の保護装置H
のキャップを除去した平面図、図11は図10のA−A
線に沿う断面図、図12は同じくB−B線に沿う断面
図、図13は裏面図である。図において、33はセラミ
ック等よりなる基板、34、35、36、37はその表
面に設けた銅等よりなる電極、38、39、40、41
はその裏面に設けた銅等よりなる電極、42、43、4
4、45は前記基板33の表面の電極34、35、3
6、37および裏面の電極38、39、40、41に接
続固着された厚さtが0.1mm以上でかつ「コ」字形
に屈曲された板状リード、46はリード表面のリード4
2、44、45またがって接続固着された可溶合金、4
7は可溶合金46の表面を被覆しているフラックス、4
8は前記基板33の裏面に形成された電極39および4
0にまたがつて接続固着された抵抗体、49はその抵抗
体48の表面を被覆保護しているガラスコート、50は
絶縁樹脂またはセラミック製のキャップで、樹脂等の接
着剤51により基板33に固着されている。
【0027】上記第8実施例の保護装置Hを用いた保護
装置組立構体においては、可溶合金46がリード42、
44、45またがって接続固着されているため、リード
42、44の間で第1の可溶合金部が形成され、リード
44、45の間で第2の可溶合金部が形成されるため、
可溶合金46の溶断によって、同時に2回路を遮断でき
る特長を有する。また、抵抗体48を基板33の裏面に
設けたので、2つの可溶合金部を有するにも拘らず、全
体を小型化できる特長がある。さらに、流動状の樹脂
を、可溶合金46およびフラックス47上に直接流し込
みにより形成する封止材13に代えて、予め成型された
絶縁樹脂またはセラミツク製の封止材50を用いている
ので、可溶合金46の周囲に十分な空間が形成されるた
め、可溶合金46が溶融時に表面聴力で確実に球状化
し、確実に溶断できるという高信頼性の保護装置組立構
体を提供できる特長がある。ここで、上記実施例の、単
一の可溶合金46で同時に2回路を遮断できる構成と、
抵抗体48を基板33の裏面に配置する構成と、予め成
型された封止材50を用いる構成は、それぞれ単独に実
施されてもよく、さらに他の実施例と組み合わせて実施
されてもよい。
【0028】図14は、本発明の第9実施例の保護装置
Iを用いた保護装置組立構体の正面図である。図におい
て、52は基板で、表面の電極に対応する裏面周辺に、
基板52と一体の高さhが0.1mm以上の凸部53、
53を有し、この凸部53、54を覆って基板53の表
面から端面を通って延在する電極55、56を設け、こ
の凸部53、54を覆う電極55、56を、基体14の
電極15、16に導電性接着材15、16で接続固着し
たものである。この実施例によれば、図1ないし図13
の各実施例に示すリードが不要になり、材料費およびリ
ードの電極への接続固着が省略できることによる製造コ
ストの低減ができるという特長がある。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上のように、絶縁基板に可溶
合金および抵抗体を有する保護装置を基体に組み付けて
なる保護装置組立構体において、少なくとも抵抗体の近
傍の絶縁基板下面とこれを組み付ける基体上面との間に
隙間、特に望ましくは0.1mm以上の隙間を設けたこ
とによって、抵抗体に通電した時、抵抗体の発生する熱
が絶縁基板の裏面から基体に放熱することが防止され、
可溶合金に確実に伝達される結果、抵抗体の通電による
発熱で可溶合金を安定かつ確実に溶断することができ、
安定した動作をする保護装置組立構体を提供することが
できるようになるという効果を奏する。また、本発明の
保護装置は、絶縁基板の抵抗体の近傍から離隔した位置
に絶縁基板の裏面から突出する凸部、特に望ましくは高
さが0.1mm以上の凸部を設けたので、この凸部を利
用して極めて容易に、保護装置の絶縁基板の下面とこれ
を組み付ける基体の上面との間に0.1mm以上の隙間
を有する保護装置組立構体を提供することができるよう
になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の保護装置Aを用いた保
護装置組立構体の正面図
【図2】 本発明の図1における保護装置組立構体にお
ける保護装置Aの封止材を除去した平面図
【図3】 本発明の効果を説明するための隙間寸法対動
作時間の特性図
【図4】 本発明の第2実施例の保護装置Bの封止材を
除去した平面図
【図5】 本発明の第3実施例の保護装置Cの封止材を
除去した平面図
【図6】 本発明の第4実施例の保護装置Dの封止材を
除去した平面図
【図7】 本発明の第5実施例の保護装置Eを用いた保
護装置組立構体の正面図
【図8】 本発明の第6実施例の保護装置Fを用いた保
護装置組立構体の正面図
【図9】 本発明の第7実施例の保護装置Gを用いた保
護装置組立構体の正面図
【図10】 本発明の第8実施例の保護装置のキャップ
を除去した平面図
【図11】 図10のA−A線に沿う断面図
【図12】 図10のB−B線に沿う断面図
【図13】図10の保護装置の裏面図
【図14】本発明の第9実施例の保護装置Iを用いた保
護装置組立構体の正面図
【図15】従来の保護装置の封止剤を除去した平面図
【図16】図15のC−C線に沿う断面図
【符号の説明】
33、52 絶縁基板 2ないし5、20、22、23、34ないし41、5
5、56 電極 6、46 可溶合金 7a〜7b、48 抵抗体 8ないし11、21、24、25、27、29、30、
31、32、42ないし45 リード 12、47 フラックス 13、50 封止材 14 基体 19 隙間 28 スタンドオフ 54 凸部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板面に可溶合金および抵抗体を有す
    る保護装置を基体に組み付けてなる保護装置組立構体に
    おいて、少なくとも抵抗体の近傍の絶縁基板下面と保護
    装置を取り付けた基体との間に隙間を設けたことを特徴
    とする保護装置組立構体。
  2. 【請求項2】絶縁基板面に可溶合金および抵抗体を有す
    る保護装置を基体に組み付けてなる保護装置組立構体に
    おいて、少なくとも抵抗体の近傍の絶縁基板下面と保護
    装置を取り付けた基体との間に0.1mm以上の隙間を
    設けたことを特徴とする保護装置組立構体。
  3. 【請求項3】絶縁基板面に可溶合金および抵抗体を有す
    る保護装置において、少なくとも抵抗体の近傍の絶縁基
    板面に対してそれより離隔した位置に凸部を設けたこと
    を特徴とする保護装置。
  4. 【請求項4】絶縁基板面に可溶合金および抵抗体を有す
    る保護装置において、絶縁基板の周辺部にスタンドオフ
    を設けたことを特徴とする保護装置。
  5. 【請求項5】絶縁基板面に可溶合金および抵抗体を有す
    る保護装置において、板状のリードを有し、この板状リ
    ードが絶縁基板の裏面に屈曲されて高さ0.1mm以上
    の凸部を形成していることを特徴とする保護装置。
  6. 【請求項6】絶縁基板面に可溶合金および抵抗体を有す
    る保護装置において、板状のリードを有し、この板状リ
    ードの端部が絶縁基板の裏面から突出して高さ0.1m
    m以上の凸部を形成していることを特徴とする保護装
    置。
  7. 【請求項7】絶縁基板面に可溶合金および抵抗体を有す
    る保護装置において、絶縁基板の片面に可溶合金を設
    け、他面に抵抗体を設けたことを特徴とする請求項1な
    いし請求項6記載の保護装置。
  8. 【請求項8】絶縁基板面に可溶合金および抵抗体を有す
    る保護装置において、絶縁基板の片面に単一の可溶合金
    よりなる複数の可溶合金部を設け、他面に抵抗体を設け
    たことを特徴とする保護装置。
  9. 【請求項9】絶縁基板面に可溶合金および抵抗体を有す
    る保護装置において、少なくとも絶縁基板の片面に設け
    た可溶合金をキャップにより空間を有して密封したこと
    を特徴とする保護装置。
  10. 【請求項10】絶縁基板面に可溶合金および抵抗体を有
    する保護装置において、少なくとも絶縁基板の裏面に凸
    部を設け、この凸部を覆って表面から延在する電極を設
    けたことを特徴とする保護装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011134700A (ja) * 2009-11-28 2011-07-07 Kyocera Corp 抵抗温度ヒューズパッケージおよび抵抗温度ヒューズ
JP2015035280A (ja) * 2013-08-07 2015-02-19 デクセリアルズ株式会社 保護回路基板
US10032583B2 (en) 2016-02-17 2018-07-24 Dexerials Corporation Protective circuit substrate

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