JP2714718B2 - 新規硫酸化多糖及びその薬学的に許容される塩、その製造方法並びにそれを有効成分とする医薬 - Google Patents

新規硫酸化多糖及びその薬学的に許容される塩、その製造方法並びにそれを有効成分とする医薬

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JP2714718B2
JP2714718B2 JP2502725A JP50272590A JP2714718B2 JP 2714718 B2 JP2714718 B2 JP 2714718B2 JP 2502725 A JP2502725 A JP 2502725A JP 50272590 A JP50272590 A JP 50272590A JP 2714718 B2 JP2714718 B2 JP 2714718B2
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絵會 樊
松 于
悦二 山中
和弘 沼田
俊範 岡
則彦 鈴木
義幸 村中
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B37/00Preparation of polysaccharides not provided for in groups C08B1/00 - C08B35/00; Derivatives thereof
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    • C08B37/0063Glycosaminoglycans or mucopolysaccharides, e.g. keratan sulfate; Derivatives thereof, e.g. fucoidan
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/92Oils, fats or waxes; Derivatives thereof, e.g. hydrogenation products thereof

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、新規硫酸化多糖及びその薬学的に許容され
る塩、その製造方法並びにそれを有効成分とする医薬に
関する。
背景技術 本発明者はナマコ体壁からアルカリ抽出し、抗血液凝
固作用、血中脂質清澄作用を有するヘパリン様作用を有
する硫酸化多糖を分離し、これをFGAGと命名した(葯学
学報 1980,15(5),263−270、中葯通報 1982,7
(4),27−29、葯学学報 1983,18(3),203−208、
及び特開昭63−128001号公報)。又、本発明者以外の分
離例としては、特開昭63−10601号公報が挙げられる。
上記先行技術に記載された硫酸化多糖はそれぞれ別個の
名称で呼称されているが、これらは全て同一の物質であ
り、これらの物理化学的恒数は、下記の通りである。
性状:白色不定形強吸湿性粉末。
分子量:約15000〜80000(ゲル過法)。
組成分析:次の通り。
ガラクトサミン 13〜17重量%、 グルクロン酸 16〜19重量%、 フコース 13〜27重量% 硫酸基 27〜38.5重量%。
モル比は次の通り。
ガラクトサミン:グルクロン酸:フコース:硫酸基=
1:1±0.2:1.35±0.35:3.6±0.6。
FGAGは、上記分析値等からガラクトサミン、グルクロ
ン酸、フコース等から成る高分子硫酸化多糖であり、そ
の特徴とすることころは従来公知の天然の硫酸化多糖と
比較して硫酸基の含量が高いことである。
上記FGAGは、強力は抗血液凝固作用を有しており、当
初DIC(disseminated intravascular coagulation、播
種性血管内凝固症候群)の治療薬として期待されたが、
その後ヒトで強い血小板凝集惹起作用があることが確認
され、かかる副作用のためそのままではヒトのDIC治療
に利用できないことが判明した。
発明の開示 本発明者は、上記状況に鑑み、優れたDIC治療剤とな
り得るヘパリン様活性を有する化合物について鋭意検討
した結果、FGAG又はその塩を解重合反応に付して得られ
た硫酸化多糖が上記抗血液凝固作用等のヘパリン様活性
を保持したまま、実質的に血小板凝集惹起作用を示さな
いことを見出した。さらに、ヘパリンとは異なり、抗X
a、抗トロンビン作用を示さず、トロンビン生成抑制作
用を示すことから血栓症治療剤としての効果をも期待し
うることを見出した。本発明者はこの新規硫酸化多糖を
D−HGと命名した。
本発明は、かかる新たな諸知見に基づき完成されたも
のである。
即ち、本発明は、新規硫酸化多糖D−HG及びその薬学
的に許容される塩、その製造方法並びにそれを有効成分
とするDIC治療剤及び血栓症治療剤を提供するものであ
る。
本発明のD−HGは、下記物理化学的特性を有する。
〔1〕分子量:3000〜24300(高速GPC法)。
〔2〕物質の性状:白色不定形強吸湿性粉末。
〔3〕溶解性:水に可溶、エタノール、アセトン等の有
機溶媒に不溶。
〔4〕比施光度:▲〔α〕20 D▼=−55〜−73゜(C=
1%)。
〔5〕呈色反応:次の通り。
エルソン−モルガン(Elson−Morgan)反応 + カルバゾール硫酸反応 + システイン硫酸反応 + オルシノール塩酸反応 + アズレAメタクロマジア(Azure A metachromasi
a)反応 + 〔6〕組成分析 D−HGは、ガラクトサミン(GalNと略する)、グルク
ロン酸(GAと略する)、及びフコース(Fucと略する)
を構成糖とし、硫酸基を有しており、その組成モル比
は、GalN:GA:Fuc:硫酸基=1:0.8±0.2:0.85±0.15:3.4
±0.9である。ガラクトサミン、グロクロン酸、フコー
ス及び硫酸基の分析は、下記方法を採用した。
・GalN ホワイト(White)法(カルボハイドレート リサー
チ(Carbohydrate Research)114:586,201)。
・GA ビッター・ミュアー(Bitter・Muir)法(アナリティ
カル バイオケミストリー(Anal.Biochem.)4:330,196
2)。
・Fuc ディッシュ(Dische)法(ジャーナル オブ バイオ
ロジカル ケミストリー(J.Biol.Chem.)175:595,194
8)。
・硫酸基 ドッジソン&プライス(Dodgson & Price)法(バイ
オケミカル ジャーナル(Biochem.J.)84:106,196
2)。
D−HGは、上記分析結果から硫酸基及びカルボキシル
基を分子中に有しており、これらの基は種々の塩基と反
応し塩を形成する。D−HGは、塩になった状態が安定で
あり、通常塩形態で単離精製される。塩としては、薬学
的に許容される塩が用いられ、例えばカリウム、ナトリ
ウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム、バ
リウム等のアルカリ土類金属、ピリジニウム等の有機塩
基等が挙げられる。塩を形成しない形態、、即ち、遊離
形態の各構成糖の組成は次の通りである。
GalN 18〜24重量%、 GA 14〜21重量%、 Fuc 13〜20重量%、 硫酸基 31〜44重量%。
また、本発明のD−HG及びその塩の分子量は、4000〜
15000程度(高速GPC法)であるのが好ましい。
本発明のD−HGは、海洋生物であるナマコの体壁をア
ルカリ分割し、パンクレアチン等の蛋白分解酵素により
分解抽出し、その抽出物から分離精製することにより得
られるFGAGを原料とし、FGAG又はその塩を解重合反応に
付し、次いで分離精製することにより製造される。
本発明のD−HGを製造する際に使用されるFGAG又はそ
の塩は前記従来の技術に示した公知文献に記載された方
法により容易に製造される。より具体的には、例えば後
記参考例に示される方法により製造される。製造の際使
用されるナマコとしては、一般的には マナマコ〔Stichopus japonicus Selenka〕、 シカクナマコ〔Stichopus chloronoyus Brandt〕、 Stichopus variegatus Semper、 トラフナマコ〔Holothuria pervicax Selenka〕、 クロナマコ〔Holothuria atra〕、 ジヤノメナマコ〔Holothuria argus〕、 アカミシキリ〔Holothuria edulis〕、 ハネジナマコ〔Holothuria scabra〕、 オキナマコ〔Parastichopus nigripunctatus〕、 バイカナマコ〔Thelenota ananas〕、 フジナマコ〔Holothuria monacaria Lesson〕、 ニセクロナマコ〔Holothuria leucospilota Brandt〕、 イシコ〔Cucumaria chronhjelmi〕、 グミ〔Cucumaria echinata〕、 キンコ〔Cucumaria frondosa Japonica〕、 ゴカクキンコ〔Pentacta australis〕、 シロナマコ〔Paracaudina chilensis ransonneti〕、 シリブトイモナマコ〔Molpadia musculus〕、 ホソイカリナマコ〔Leptosynapta inhaerens〕、 ムラサキクルマナマコ〔Polycheira rufescens〕、 オオイカリナマコ〔Synapta maculata〕 Halodeima cinerascens(Brandt)、 Actinopyga lacanora(Jaeger)、 Actinopyga echinites(Jaeger)、 Microthele nobilis(Selenka)等が使用される。原料
となるナマコとしては生ナマコ或は乾燥したナマコであ
つても良い。上記ナマコの中ではナマコが原料として最
も好ましい。
まず、上記により得られたFGAG又はその塩を水に溶解
し、解重合反応に付する。解重合反応は、ヘパリン等の
高分子硫酸化多糖を低分子硫酸化多糖に変換する反応で
あり、通常解重合剤を使用する。解重合剤としては、過
酸化水素、次亜塩素酸、次亜臭素酸、次亜塩素酸ナトリ
ウム等の次亜ハロゲノ酸及びその塩類、過沃素酸、過沃
素酸ナトリウム等の過沃素酸類及びその塩類等が使用で
き、更に反応促進剤としてアスコルビン類、第一鉄イオ
ン等が使用できる。また、解重合剤を使用せず超音波、
紫外線、γ線等の放射線等を単独で用いるか、又は前記
解重合剤と共に併用することによっても、解重合反応に
導くことができる。本発明で最も好ましい解重合方法と
しては、過酸化水素を解重合剤として使用するものであ
る。過酸化水素の反応量は過酸化水素濃度として1〜31
重量%、好ましくは1〜16重量%である。反応時間は通
常1〜60時間、好ましくは3〜40時間であり、反応温度
は室温〜80℃、好ましくは40〜60℃前後である。過酸化
水素を反応させる際のpHは1〜8、好ましくは3〜7の
酸性及び中性領域である。pHを一定に保つ目的で、酢酸
緩衝液、リン酸緩衝液、トリス緩衝液等の緩衝液中で反
応させてもよいし、又反応の際希水酸化ナトリウム等を
使用したpHコントローラーを用いてもよい。反応終了
後、pHを中性に戻し分離精製を行なう。分離精製法とし
ては、エタノール、アセトン等の有機溶媒による分別沈
殿、酢酸カリウム、酢酸バリウム、酢酸カルシウム、酢
酸アンモニウム等の酢酸塩による分別沈殿、セチルトリ
メチルアンモニウム塩等の4級アンモニウム塩を用いる
分別沈殿、DEAE−セルロース(シグマ社製)、DEAE−ト
ヨパール(東ソー社製)、DEAE−セルロファイン(チッ
ソ社製)、Dowex−1(ダウケミカルズ社製)等の樹脂
によるイオン交換クロマトグラフィー、Sephadex G−50
(ファルマシア−LKB社製)、Sephadex G−200(ファル
マシア−LKB社製)等の樹脂によるゲル過クロマトグ
ラフィー、スペクトラ/ポア(スペクトラム メディカ
ル インダクスリーズ社製)等を用いた透析、更には限
外過等を単独或は適宜組み合わせて用いる方法が例示
できる。血小板凝集惹起作用を示さないD−HGを好適に
得るためにはイオン交換クロマトグラフィー、ゲル過
クロマトグラフィーあるいは限外過を行うのが好まし
い。
こうして得られたD−HGは、通常ナトリウム及び/又
はカリウム等の塩の形態で単離される。該D−HGの塩は
Dowex 50W等の陽イオン交換樹脂等で処理することによ
り遊離のD−HGに導くことも可能である。又、これら
は、更に必要に応じ公知慣用の塩交換を行い、所望の種
々の薬学的に許容される塩に変換することができる。硫
酸化多糖の塩としてはカリウム、ナトリウム等のアルカ
リ金属、カリシウム、マグネシウム、バリウム等のアル
カリ土類金属、ビリジニウム等の有機塩基等があげられ
る。
本発明のD−HGのDIC及び血栓症に対する治療様式
は、DIC及び血栓症の原因となつている血管内での凝固
亢進状態に対する抗凝固作用であり、その作用は活性化
部分トロンボプラスチン時間の延長作用に代表される抗
凝血酸素作用のほかに、トロンビンによる血小板凝集を
阻害する作用を有することが認められる。この抗凝固作
用がヘパリンと全く異なる点は作用発現にアンチトロビ
ンIII等の血漿因子を必要とせず、又血小板第4因子等
の抗ヘパリン因子の影響を受けないことにある。更にヘ
パリンとは異なり、抗Xa、抗トロンビン作用を示さずに
トロンビン生成抑制作用を示し、血栓症に対する有効性
が示されている。D−HGが特徴とする点は、ヘパリン及
びFGAGのようにDIC治療剤及び血栓症治療剤として致命
的な作用である血小板凝集惹起作用を実質的に有してい
ないというところにある。この「血小板凝集惹起作用を
実質的に有していない」というD−HGを生体とりわけヒ
トに投与した際、生体に毒性を及ぼすあるいは血栓症を
増悪させる血小板の凝集を示さないことを意味する。
本発明のD−HGは、DICや血栓症等の治療目的に応じ
た種々の薬理組成物に使用できる。該組成分としては、
D−HG及び/又はその薬学的に許容される塩の有効量と
薬学的に許容される種々の担体とを含有する各種の投与
形態を採用できる。該形態としては例えば錠剤、カプセ
ル剤、散剤、顆粒剤、細粒剤、液剤、乳剤、懸濁剤等の
経口剤、注射剤、坐剤、軟膏剤、硬膏剤等の非経口剤の
いずれでも良く、これら投与形態はそれぞれ、当業者に
公知慣用の製剤方法により製造できる。経口用固型製剤
を調製する場合は、本発明の有効成分に賦形剤、必要に
応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味剤、矯臭
剤等を加えた後、常法により錠剤、カプセル剤、散剤、
顆粒剤、細粒剤等を製造することができる。注射剤を調
製する場合は、本発明の有効成分にpH調整剤、緩衝剤、
安定化剤、等張化剤、局所麻酔剤等を添加し、常法によ
り静脈内、筋肉内、皮下、皮内並びに腹腔内用注射剤を
製造できる。坐剤を調製する場合には、本発明の有効成
分に基剤、更に必要に応じて界面活性剤等を加えた後、
常法により、坐剤を製造することができる。
経口用固型製剤を製造する際に用いられる賦形剤とし
ては、例えば乳糖、蔗糖、デンプン、タルク、ステアリ
ン酸マグネシウム、結晶セルロース、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、グリセリン、アルギ
ン酸ナトリウム、アラビアゴム等が、結合剤としてはポ
リビニルアルコール、ポリビニルエーテル、エチルセル
ロース、アラビアゴム、シェラック、白糖等が、滑沢剤
としてはステアリン酸マグネシウム、タルク等が、その
他、着色剤、崩壊剤等は通常公知のものを用いることが
できる。尚、錠剤は周知の方法によりコーティングして
もよい。
坐剤を製造する際の基剤としては、例えばマクロゴー
ル、ラノリン、カカオ油、脂肪酸トリグリセライド、ウ
ィテップゾール(ダイナマイト ノーベル社製)等の油
性基剤を用いることができる。
上記の各投与単位形態中に配合されるべき本発明有効
成分の量は、これを適用すべき患者の症状により或はそ
の剤型等により一定でないが、一般に、投与単位形態当
り経口剤では10〜200mg、注射剤では1〜100mg、坐剤で
は10〜100mgとするのが好ましい。本発明有効成分の臨
床投与量は、患者の年齢、性別、症状によってそれぞれ
異なる為一概に決定できないが、通常10〜1000mg、好ま
しくは50〜200mg程度であり、1日1〜4回に分割して
投与することもできる。
本発明によれば、FGAGに見られる血小板凝集惹起作用
がほとんど無く、又優れた抗凝固作用を有しており、DI
Cの治療剤及び血栓症の治療剤として優れた特性を有す
る新規硫酸化多糖であるD−HGが提供される。
発明を実施するための最良の形態 以下、参考例、実施例、製剤例及び薬理試験を挙げ
て、本発明を更に具体的に説明する。尚、参考例及び実
施例における%は重量%を意味する。
参考例1 FGAGの製造 乾燥したマナマコ(Stichopus japonicus)1kgを10
の温水につけて一晩膨潤させた後、筋肉組織を除去し、
ホモジナイズした。1.0規定となるように水酸化カリウ
ムを加え、60℃の温度で100分間処理した後、pHを8.5に
調整し、パンクレアチン50gを加え、50℃で3時間撹拌
した。
遠心分離して不純物を除去した後に、4.3のエタノ
ールを加え、4℃で放置し、生じた沈殿物を集めた。80
%エタノール、無水エタノール、アセトンで順に洗浄、
減圧乾燥して、粗生成物50gを得た。この粗製物50gを水
3.5に溶解し、遠心分離し、不溶性物質を除去した。
この上澄液に5%塩化ナトリウム、40%エタノール沈殿
処理を行い、生じた沈殿物を遠心分離により、収集し
た。この沈殿物を2.5の水に溶解し、PHを10.5に調整
した後、30%の過酸化水素水を滴下し、50℃の水浴中で
加温(約3時間)して脱色した。冷却後、遠心分離によ
り不溶性物質を除去し、上澄液に、酢酸カリウム約490g
を加えて4℃で冷蔵して一晩放置した。翌日、生じた沈
殿物を2の水に溶解し、0℃に冷却し、pHを2.8に調
整し、冷却遠心分離により、不溶性物質を除去した。上
澄液を中和後、196gの酢酸カリウムを加えて4℃で放置
後、生じた沈殿を遠心分離により収集した。沈澱物を再
び水に溶解し、酢酸カリウム濃度を0.5Mとし、4℃で1
夜放置した。遠心分離により、沈澱物を収集し、40%メ
タノールで洗浄後、水1に溶解し、5%塩化ナトリウ
ム、40%エタノール沈殿を行い、生じた沈殿物を遠心分
離により収集した。沈殿物を80%メタノール、無水エタ
ノール、アセトンで順次洗浄し、減圧乾燥を行い、FGAG
ナトリウム・カリウム塩を17g得た。その物理化学的恒
数は、次の通りであった。
分子量:55000(高速GPC法)。
組成分析:次の通り。
GalN : 20.0%、 GA : 18.6%、 Fuc : 17.2%、 硫酸基 : 36.6%、 Na : 6.2%、 K : 7.4%。
実施例1 参考例1で得られたFGAGナトリウム・カリウム塩10g
を水75mlに溶かし、30%過酸化水素水25mlを加え、pHコ
ントローラーを用い希水酸化ナトリウム溶液でpHを7付
近に維持しながら、60℃で12時間加温した。冷却後、2
%塩化ナトリウム、40%エタノール沈殿処理を行い、生
じた沈殿物を遠心分離により集めた。沈殿物を80%エタ
ノール、無水エタノール、アセトンで順次洗浄後、減圧
乾燥を行い、D−HGナトリウム・カリウム塩を7.15g得
た。
実施例2 過酸化水素の処理時間を24時間とした他は実施例1と
同様の操作いで、D−HGナトリウム・カリウム塩を製造
した。収量6.95g。
実施例3 希アルカリ溶液を用いてpH4付近を維持しながら反応
させた他は実施例1と同様の操作で、D−HGナトリウム
・カリウム塩を製造した。収量6.4g。
実施例4 参考例1で得られたFGAGナトリウム・カリウム塩10g
を0.2M燐酸緩衝液(pH7.0)83.3mlに溶かし、30%過酸
化水素水16.7mlを加え、60℃で12時間処理した。冷却
後、2%塩化ナトリウム、40%エタノール沈殿処理を行
い、生じた沈殿物を遠心分離により集めた。沈殿物を80
%エタノール、無水エタノール、アセトンで順次洗浄
後、減圧乾燥を行い、D−HGナトリウム・カリウム塩を
7.18g得た。
実施例5 0.2M酢酸緩衝液(pH3.5)を用いて反応させた他は実
施例4と同様の操作でD−HGナトリウム・カリウム塩を
製造した。収量7.05g。
実施例6〜7 参考例1で得られたFGAGナトリウム・カリウム塩2gを
水15mlに溶かし、30%過酸化水素水5mlを加え、60℃で1
4時間(実施例6)及び40時間(実施例7)処理した。
冷却後、pHを7〜8とし、それぞれ、水に対して十分透
析(スペクトラ/ポア3を使用)してから、凍結乾燥、
減圧乾燥してD−HGナトリウム・カリウム塩をそれぞれ
1.62g、1.76g得た。
実施例8 参考例1で得られたFGAGナトリウム・カリウム塩2.0g
を水16.7mlに溶かし、30%過酸化水素水3.3mlを加え、4
5℃で24時間処理した。冷却後、pHを7付近に戻し、2
%塩化ナトリウム、40%エタノール沈殿処理を行ない、
生じた沈殿物を遠心分離により集めた。沈殿物を80%エ
タノール、無水エタノール、アセトンで順次洗浄後、減
圧乾燥を行ない、D−HGナトリウム・カリウム塩を1.41
g得た。
実施例9〜12 参考例1で得られたFGAGナトリウム・カリウム塩2.0g
ずつを水15mlに溶かし、30%過酸化水素水5mlを加え、6
0℃でそれぞれ4、8、12、24時間処理した。冷却後、p
Hを7〜8とし、それぞれ、水に対して十分透析(スペ
クトラ/ポア3を使用)してから、以下、実施例8と同
様の方法で処理し、D−HGナトリウム・カリウム塩をそ
れぞれ1.42g、1.35g、1.35g、1.2g得た。
実施例13〜14 参考例1で得られたFGAGナトリウム・カリウム塩2.0g
を水14.7mlに溶かし、30%過酸化水素水5.3mlを加え、4
5℃でそれぞれ14時間又は40時間処理した。冷却後、pH
を7付近に戻し、2%塩化ナトリウム、40%エタノール
沈殿処理を行ない、その後、実施例6〜7と同様に処理
し、D−HGナトリウム・カリウム塩を1.64g、1.62g得
た。
実施例15 参考例1で得られたFGAGナトリウム・カリウム塩2.0g
を水30mlに溶かし、実施例8の方法で12時間処理し、得
られたものを、塩化ナトリウム溶液を用いてセファデッ
クスG−50T(ファルマシア−LKB社製)カラムで分画を
行なった。ウロン酸について検出し、ピークを3分割
し、最も遅れて溶出する部分を集め、水に対して十分透
析を行ない凍結乾燥した。減圧乾燥してD−HGナトリウ
ム塩を0.2g得た。
実施例16 実施例8で得られたD−HGナトリウム・カリウム塩0.
5gについて実施例15と同様に分画を行ない、D−HGナト
リウム塩を0.18g得た。
このものの赤外吸収スペクトル(KBr錠で測定)を第
1図に、及びプロトン核磁気共鳴スペクトル(D2O中、9
0MHz、70℃で測定)を第2図に、夫々示す。
実施例17 参考例1で得られたFGAGナトリウム・カリウム塩2gを
水16.7mlに溶かし、30%過酸化水素水3.3mlを加え、45
℃で5時間処理し、冷却後、pHを7付近に戻し、2%塩
化ナトリウム、40%エタノール沈殿処理を行い、生じた
沈殿物を遠心分離により集めた。沈殿物を80%エタノー
ル、無水エタノール、アセトンで順次洗浄後、減圧乾燥
を行ない、D−HGナトリウム・カリウム塩を得た。収量
1.60g。
実施例18 参考例1で得られたFGAGナトリウム・カリウム塩2.0g
を実施例17と同様の方法で9時間処理し、D−HGナトリ
ウム・カリウム塩を1.54g得た。
実施例19 参考例1で得られたFGAGナトリウム・カリウム塩2.0g
を実施例17と同様の方法で12時間処理し、D−HGナトリ
ウム・カリウム塩を1.52g得た。
実施例20 参考例1で得られたFGAGナトリウム・カリウム塩1.0g
を0.2M燐酸緩衝液(pH7.0)8.7mlに溶かし、30%過酸化
水素水1.3mlを加え、60℃で3時間処理した。冷却後、
5%塩化ナトリウム、66%エタノール沈殿処理を行い、
生じた沈殿物を遠心分離により集めた。沈殿物を80%エ
タノール、無水エタノール、ジエチルエーテルで順次洗
浄後、減圧乾燥を行い、D−HGナトリウム・カリウム塩
を得た。これを、20mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)10m
lに溶かし、同緩衝液で十分に平衡化したDEAE−トヨパ
ール(東ソー社製)に添加した。溶出法は同緩衝液中、
塩化ナトリウムの直線的濃度勾配(0→1M)を用いた。
ウロン酸について検出を行い、ピーク部分を集め、2倍
量のエタノールを加え、沈殿処理を行った。得られた沈
殿を遠心分離により集めた。沈殿物を80%エタノール、
無水エタノール、ジエチルエーテルで順次洗浄後、減圧
乾燥を行い、D−HGナトリウム塩を得た。収量0.39g。
各実施例で得たD−HGの理化学的特性を第1表に示
す。
上記実施例1〜19で得られた各D−HGは、電気泳動
(Dietrich.C.P.,J.Chromatogr.,130,299(1977))に
おいて、いずれも単一スポットを示した。
製剤例1 注射剤 実施例16で製造したD−HGナトリウム塩を注射用蒸留
水に溶解し5%水溶液とした。この溶液を凍結乾燥用バ
イアル瓶1バイアル中にD−HGとして50mg充填し、凍結
乾燥を行なった。別に溶解液として生理食塩水2mlを添
加した。
製剤例2 注射剤 下記処方に従い注射剤を調製した。
D−HGナトリウム ・カリウム塩(実施例12) 40mg 生理食塩水 適量 1アンプル当り 2ml 製剤例3 錠剤 下記処方に従い錠剤を調製した。
D−HGナトリウム ・カリウム塩(実施例14) 10mg コーンスターチ 65mg カルボキシメチルセルロース 20mg ポリビニルピロリドン 3mg ステアリン酸マグネシウム 2mg 1錠当り 100mg 製剤例4 坐剤 下記処方に従い坐剤を調製した。
D−HGナトリウム ・カリウム塩(実施例4) 50mg ウィテップゾール W−35 (ダイナマイトノーベル社製) 950mg 1個当り 1000mg 薬理試験 <DICモデルに対する効果> D−HG、FGAG及びヘパリンのDICモデルに対する効果
を検定するため、Japan J.Pharmacol,35,203−227(198
4)記載の方法に従い、実験を行なった。
D−HGとしては実施例16で得たナトリウム塩を、FGAG
としては参考例1で得たナトリウム・カリウム塩を、ヘ
パリンとしては力価185.6U/mg単位のナトリウム塩をそ
れぞれ用いた。
ICRマウス(1群10〜15匹)に800U/kgのトロンビンを
静注し、惹き起こされるDICによる致死を24時間後に観
察し、生存率を算出した。D−HGナトリウム塩、FGAGナ
トリウム・カリウム塩及びヘパリンナトリウム塩はトロ
ンビン投与の1分前に静注した。結果を第2表に示す。
D−HGは、1mg/kgでヘパリン及びFGAGと同等の抗DIC
効果を示した。本モデルは、血栓症モデルでもあり、D
−HGの抗血栓効果が示された。
<抗凝固作用> ウサギより得たクエン酸加血漿にD−HGナトリウム塩
(実施例16)又はD−HGナトリウム・カリウム塩(実施
例11)を10μg/mlになるように添加し、活性化部分トロ
ンボプラスチン時間(APTT)の対照(生理食塩水)に対
する延長作用を観察した。結果を第3表に示す。
D−HGは顕著な抗凝固作用を示した。
<ヒト抗凝固作用> 健常人6名以上より得たクエン酸加血漿を用い、D−
HGナトリウム塩(実施例16)、FGAGナトリウム・カリウ
ム塩及びヘパリンナトリウム塩の各種抗凝固パラメータ
ー(μg/ml)に対する作用を観察した。結果を第4表に
示す。
×2APTTは活性化部分トロンボプラスチン時間を対照
(薬物を添加しない)の2倍にする必要な濃度(μg/m
l)を示す。
II aIC90はトロンビン時間の延長作用を測定し、トロン
ビン活性を90%阻害する濃度(μg/ml)を算定したもの
である。
XaIC50は第X因子の合成基質S2222に対する分割を50
%阻害する薬剤濃度(μg/ml)を算定したものである。
VIII IC80は第VIII因子欠乏血漿を用い、少量の第VII
I因子存在下での接触活性化凝固時間の延長作用を測定
し、第VIII因子を80%阻害する薬剤濃度(μg/ml)を算
定したものである。
II aGIは接触活性化血漿中のプロトロンビンの活性の
完全消失時間を対照の2倍にするに必要な濃度(μg/m
l)を示す。これは、トロンビン生成阻害作用を示すも
のである。
D−HGナトリウム塩は、APTT延長作用に示される様
に、明らかな抗凝固活性を有するが、ヘパリンナトリウ
ム塩とは異なり抗トロンビン作用、抗Xa作用を事実上有
さない。一方トロンビン生成阻害作用は明らかであり、
抗血栓作用の裏付けとなっているが、その機作は第VIII
因子活性の阻害にあり、凝固カスケードのポジティブフ
ィードバックメカニズムの阻害であると考えられ、極め
てユニークなDIC治療剤あるいは抗血栓剤であることが
示される。
<トロンビン凝集抑制作用> ウサギより得た血漿を含まない洗浄血小板浮游液にト
ロンビン0.1U/mlを添加することにより惹き起こされた
血小板の凝集反応(光透過率の増加によって示される)
に対する実施例16で得たD−HGナトリウム塩及び力価18
5.6U/mgのヘパリンナトリウム塩添加の結果を観察し
た。結果を第5表に示す。
D−HGは、ヘパリンとは異なり血漿を含まないい系で
明らかなトロンビン凝集抑制作用を示した。即ち、D−
HGの作用はAT III等の血漿因子に依存しない作用である
ことが示された。
<ヒト血小板凝集惹起作用> 健常人5名(B,E,G,H,J)よりクエン酸加多血小板血
漿を得、実施例16で得たD−HGナトリウム塩及び参考例
1で得たFGAGナトリウム・カリウム塩添加による、血小
板凝集惹起性(光透過率の増加によって示される)に対
する作用を観察した。結果を第6表に示す。
D−HGは1mg/mlの濃度においても何ら血小板凝集性を
示さなかったが、FGAGはそれより低い300μg/mlにおい
て明瞭な血小板凝集性を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 俊範 徳島県板野郡藍住町勝瑞字成長14―17 (72)発明者 鈴木 則彦 徳島県徳島市川内町加賀須野501 (72)発明者 村中 義幸 徳島県徳島市川内町榎瀬682―5 (56)参考文献 Chemical Abstract s 99(3):19901k;(1983)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】FGAG又はその塩を解重合反応に付して得ら
    れた、下記物理化学的特性を有する硫酸化多糖D−HG及
    びその薬学的に許容される塩。 〔1〕分子量:3000〜24300(高速GPC法)。 〔2〕物質の性状:白色不定形強吸湿性粉末。 〔3〕溶解性:水に可溶、エタノール、アセトン等の有
    機溶媒に不溶。 〔4〕比施光度:〔α〕D 20=−55〜−73゜(C=1
    %)。 〔5〕呈色反応:次の通り。 エルソン−モルガン(Elson−Morgan)反応 + カルバゾール硫酸反応 + システイン硫酸反応 + オルシノール塩酸反応 + アズレAメタクロマジア(Azure A metachromasia)反
    応 + 〔6〕組成分析(モル比):次の通り。 ガラクトサミン:グルクロン酸:フコース:硫酸基=1:
    0.8±0.2:0.85±0.15:3.4±0.9。
  2. 【請求項2】分子量が4000〜15000(高速GPC法)である
    請求項1記載の硫酸化多糖D−HG及びその塩。
  3. 【請求項3】FGAG又はその塩を解重合反応に付し、次い
    で分離精製を行うことを特徴とする、請求項1記載の硫
    酸化多糖D−HG及びその塩の製造方法。
  4. 【請求項4】分離精製が酢酸カリウム分別沈殿及び/又
    はエタノール沈殿である請求項3記載の製造方法。
  5. 【請求項5】分離精製がゲル濾過である請求項3記載の
    製造方法。
  6. 【請求項6】分離精製がイオン交換である請求項3記載
    の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項1記載の硫酸化多糖D−HG及び/又
    はその塩の有効量と薬学的に許容される担体とを含有す
    る播種性血管内凝固症候群治療剤。
  8. 【請求項8】請求項1記載の硫酸化多糖D−HG及び/又
    はその塩の有効量と薬学的に許容される担体とを含有す
    る血栓症治療剤。
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