JP2713842B2 - オレフィンの重合触媒系 - Google Patents

オレフィンの重合触媒系

Info

Publication number
JP2713842B2
JP2713842B2 JP4303770A JP30377092A JP2713842B2 JP 2713842 B2 JP2713842 B2 JP 2713842B2 JP 4303770 A JP4303770 A JP 4303770A JP 30377092 A JP30377092 A JP 30377092A JP 2713842 B2 JP2713842 B2 JP 2713842B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicate
alumina gel
grams
slurry
diluent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4303770A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05247129A (ja
Inventor
ダグラス ヌッドセン ロナルド
アール.ホウリー ギル
レイモンド キッド デニス
アラン ポーター ランドール
Original Assignee
フイリツプス ピトローリアム カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フイリツプス ピトローリアム カンパニー filed Critical フイリツプス ピトローリアム カンパニー
Publication of JPH05247129A publication Critical patent/JPH05247129A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2713842B2 publication Critical patent/JP2713842B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Devices And Processes Conducted In The Presence Of Fluids And Solid Particles (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオレフィンの重合に関す
るものである。
【0002】本発明のさらなる明確な一つの態様とし
て、本発明はその重合方法及び新規な重合触媒系を提供
するものである。
【0003】
【従来の技術】オレフィンの重合技術において、オレフ
ィン重合技術に関する当業者らによって、重合触媒の固
体組成物の開発、改良に向け、多くの努力が長い間払わ
れて来た。オレフィンの重合に用いられる最も一般的な
金属触媒はクロムであるが、他の金属、例えばチタンが
当業者により提案されている。しかしながら、非常に僅
かの金属のみしか重合触媒として使用するには適さない
と当業者により言われて来ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一つの態様に
従えば、希釈剤、基質、ニッケルの酸化状態がゼロであ
るニッケル化合物、及びピリジン成分からなる触媒系を
提供するものである。
【0005】本発明の他の態様に従えば、希釈剤、基
質、ニッケルの酸化状態がゼロであるニッケル化合物、
及びピリジン成分からなる触媒系を用いた重合方法を提
供するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする手段】さらに本発明の他の態
様に従えば、新規発明の触媒系は酸性の酸化アルミニウ
ム水酸化もスラリーをケイ酸塩溶液と混合し、引き続き
塩基を添加してシリカより成るケイ酸塩アルミナゲルを
形成することを含む工程により調製されるものである。
ケイ酸塩アルミナゲルと希釈剤のスラリーが形成され、
そしてその中にピリジン成分と共にニッケル化合物が混
ぜ合わされる。
【0007】本発明の触媒系は、希釈剤、基質、ニッケ
ルの酸化状態がゼロであるニッケル化合物、及びピリジ
ン成分より成る、又は本質的にこれらより成るものであ
る。触媒系の希釈剤成分は、触媒系が用いられる重合方
法の間、触媒系の基質を懸濁状態に保つことが出来るも
のであれば、いかなる不活性希釈剤又は媒体であっても
適当に使用することが出来る。希釈剤はモノマー或いは
モノマー類を活性な重合触媒に接触せしめることを助け
るものである。希釈剤は、3から12の炭素原子を有す
る脂肪族又は芳香族炭化水素を含むものであり、好まし
い希釈剤はベンゼン、キシレン、トルエン、シクロヘキ
サン、4から12の炭素原子を有するパラフィン系炭化
水素、及びこれらの二種或いはそれ以上の混合物から成
るグループから選ぶことが出来る。
【0008】ここに用いられている“基質”なる言葉
は、触媒系の単なる不活性成分として狭く解釈されるべ
きものではない。特別ないかなる理論にも拘束されるも
のではないが、基質は特に重合反応において重合可能な
オレフィン類と反応する事はなく、基質の物理特性、及
びその触媒系の金属触媒成分と結合する様式に帰せられ
る基質のタイプ及び物理的性質によって触媒系の重合活
性が与えられ、そして強められるものであると信じられ
る。一般に当業者によって適当な触媒基質として知られ
ているいかなる物質も、そしてそれがオレフィン重合の
活性が得られるような様式で触媒系のニッケル化合物、
及びピリジン成分と結合しているなら、いかなる物質も
使用することが出来るものである。触媒系の基質として
使用される好ましい物質としては、アルミナ、シリカ、
ケイ酸塩アルミナゲル、及びこれらの二種又はそれ以上
の混合物から成るグループより選ぶことが出来る事を見
いだしたものである。しかしながら、本発明の触媒系に
使用する最も好ましい基質は、ここに詳細に記載されて
いる方法で調整されたケイ酸塩アルミナゲルである。
【0009】触媒系の成分として使用されている特有の
ニッケル化合物が、本発明の重要な特徴又は要素であ
る。金属原子上にフォスフィン又は砒素の配位子を持た
ないニッケル触媒を用いたニッケル重合触媒系は全く知
られていないものと信じられる。これは触媒系のニッケ
ル化合物がピリジン成分との組み合せで本発明において
観察される重合触媒活性を与える基質との間に生ずる特
有の相互関係によって起こるものと信じられる。本発明
の好ましいニッケル化合物成分はフォスフィン又は砒素
の配位子を構成せず、ゼロの酸化状態にあるニッケル原
子を有するものである。本発明に使用される最も望まし
いニッケル化合物は、ビス(1,5−シクロオクタジエ
ン)ニッケル(0)の化学式で知られている。
【0010】触媒系のピリジン成分としては、次の構造
式を有するピリジンに基づく化合物が、適当な物として
用いることが出来る化学物質である。
【化1】 (ここで、Cは炭素原子、Nは窒素原子、そしてRは水
素、アルキル基又はカルボン酸基の任意の一種を表
す、)。触媒系のピリジン成分として使用する好ましい
化合物はピリジンカルボン酸化合物である。最も望まし
い触媒系のピリジン成分はピコリン酸である。
【0011】本明細書中を通して使用する“ピコリン
酸”なる語はピリジン−2−カルボン酸の化学物質を指
し、CNの化学式を有し、そして構造式は次
の通りである。
【化2】
【0012】本発明に使用される最も好ましい基質はケ
イ酸塩アルミナゲルである。これはベーマイト又は酸化
アルミニウム水酸化物、AlO(OH)の酸性化スラリ
ーをケイ酸塩溶液と混合し、引き続きシリカより成る、
又は本質的にシリカより成るケイ酸塩アルミナゲルの形
成を誘発するに適した塩基を添加する事により調製され
る。ケイ酸塩アルミナゲルが回収され、そして本発明の
基質として用いられる。
【0013】任意の適当なとは当業者により知られてい
ると言うことを意味するものであるが、ベーマイトの酸
性スラリーは適当な溶媒を混合することによって得られ
るものであって、ベーマイト物質はスラリーを形成する
のに適した微粉末のサイズに細かく粉砕されたものであ
る。ベーマイトの酸性スラリーを調製する際に用いられ
る溶媒は水である事が一般に望ましく、そして又、最初
のベーマイトの量は1000グラムの水に対して約10
グラムから約200グラムのベーマイトの量の範囲でス
ラリー中に存在することが望ましい。しかしながら、も
し条件を保証するならば、ベーマイトスラリー中におけ
るベーマイトの水に対する重量比が1000グラムの水
に対し200グラムのベーマイトを超える事は可能であ
る。水性スラリー中のベーマイトの量の好ましい範囲は
1000グラムの水に対し約25グラムから150グラ
ムのベーマイトの量であり、ベーマイトスラリー中にお
ける水に対するベーマイト量の最も好ましい重量比は水
1000グラムに対しベーマイト50グラムから100
グラムの範囲である。
【0014】酸又は酸性にする試薬を添加してスラリー
を酸性にし、酸性ベーマイトスラリーを作り、ベーマイ
ト物質を溶媒中に分散する。適当な望みの性質を有する
酸性化ベーマイトスラリーを作るのに、いかなる酸も用
いる事が出来る。しかしながら、酸としては硝酸、硫
酸、塩酸、酢酸、及び二種或いはそれ以上のこれらの混
合物からなる群から選ばれた酸であることが好ましい。
酸性にする試薬として用いる最も好ましい酸は硝酸(H
NO3 )である。ベーマイト及び溶媒の混合物を酸性に
するために用いられる酸の量は溶液中にベーマイトを分
散するための適当且つ効果的な任意の量を用いることが
出来るが、1000グラムの溶媒に対して約1グラムか
ら50グラムの範囲の濃酸を使うことが出来る。
【0015】酸性ベーマイトスラリーを調製する際、ス
ラリー中にケイ酸塩溶液が加えられ十分に混合されて均
一な混合物を作る。均一な混合物を作る際に用いられる
ケイ酸塩溶液は、好ましくはケイ酸ナトリウムと水との
溶液である。ケイ酸ナトリウム溶液は、溶液を形成する
がゲルは形成しない適当な酸を用いて、希釈ケイ酸ナト
リウムの水性混合物を酸性にする事により調製される。
ケイ酸ナトリウムの水性混合物は一般に100グラムの
水に対し約1グラムから約80グラムのケイ酸ナトリウ
ムから構成されている。好ましくは、ケイ酸ナトリウム
の水性混合物は100グラムの水に対し約10グラムか
ら約70グラムのケイ酸ナトリウムを含んでいる。しか
し、最も好ましくは、ケイ酸ナトリウム水性混合物中に
おける水に対するケイ酸ナトリウムの重量比は20から
60である。ケイ酸ナトリウムの水性混合物を酸性にし
ケイ酸塩溶液を形成する試薬としては硝酸、硫酸、塩
酸、酢酸及び二種又はそれ以上の混合物から成る群より
選ばれた酸が好ましい。しかしながら、最も好ましい酸
性化する試薬、或いは酸は硝酸(HNO3 )である。ケ
イ酸ナトリウムの水性混合物を酸性化する為に用いられ
る酸の量は、溶液を作るのに必要な適当量とすることが
出来る。しかし、好ましくは、約1から約3のpHの範
囲の溶液を与える量である。最も好ましい用いる酸の量
は、 pH1.5から2.0のケイ酸塩溶液を与えるのに
必要な量である。
【0016】ベーマイトの酸性スラリーとケイ酸塩溶液
を混合して混合物、又は均一な混合物を形成する方法
は、当業者により良く知られている適当な方法を用いる
ことが出来る。混合又は混和する時間は60分迄の範囲
とする事が出来る。しかし、一般には60分以下であ
る。好ましくは、混合時間は約2分から約30分の範囲
である。均一に混合された調製物に、ケイ酸塩アルミナ
より成る、又は本質的にこれより成るゲル物質を形成す
る適当な塩基化合物が混合物中に添加される。ゲル形成
を誘発するのに適当な塩基化合物の例としては、但しこ
れに限定されるものではないが、アルカリ金属の水酸化
物、水酸化アンモニウム、アンモニア、尿素が含まれ
る。水酸化アンモニウムは好ましい塩基化合物である。
【0017】先に記載した方法で作られたゲルは、ここ
に記載した発明の基質として最も好ましいものとして使
用することが出来る。ゲル又はケイ酸塩アルミナゲルは
当業者により知られている適当な方法、例えば、濾過の
ような方法で回収され、そしてその後ナトリウムイオン
及び、他の表面の不純物又は汚染物を除去するため洗浄
される。洗浄したケイ酸塩アルミナゲルは当業者により
知られている適当な方法で乾燥し、水分を除去する。適
当な乾燥方法のうち、スプレードライによる乾燥法が洗
浄ゲルを乾燥するのに用いることが出来る。このような
適当なスプレードライによる乾燥の方法及び装置の例
は、D.W.グリーン編、ペリーの化学技術者のハンド
ブック、6版(マックグローヒル、1984)の20−
54頁に、20−58頁を通して、表及び記載がある。
【0018】ケイ酸塩アルミナゲル基質の使用によっ
て、オレフィン重合に対する触媒活性が、アルミナ基質
を使用した場合に示す活性以上に、ここに記載する触媒
系が予期に反し著しく改良される事を見出したものであ
る。さらに、本発明のケイ酸塩アルミナゲルの基質にお
いて、その中に含まれるシリカの量を増加させることに
より重合活性が改良される事が注目される。ケイ酸塩ア
ルミナゲル中に含まれるシリカの量の増加と共に何故触
媒系の触媒活性が改良されるかと言う理由に関して、特
別な理論で限定しようとは思わないが、ケイ酸塩アルミ
ナゲル中のシリカの存在によって、オレフィン重合反応
に確かに衝撃を与える基質の小孔構造に影響を与えると
言う事が理論づけられている。一般に、オレフィン重合
を助長する触媒系の活性は、ケイ酸塩アルミナゲル中に
含まれるシリカの量がケイ酸塩アルミナゲル総量に対し
約75重量パーセントになる迄増大し、そしてケイ酸塩
アルミナの調製の際に用いられるアルミナのタイプ及び
物理特性に依存するが、75重量パーセント以上であっ
てもその活性が改良される場合がある。しかしながら、
ケイ酸塩アルミナゲル基質中に含まれるシリカの好まし
い量はケイ酸塩アルミナゲルの約10重量パーセントか
ら75重量パーセント迄の範囲である。ケイ酸塩アルミ
ナゲル基質中に含まれるシリカの最も好ましい量は、約
15重量パーセントから約66重量パーセントの範囲と
することが出来る。
【0019】ここに代表的に記述した方法によって調製
したケイ酸アルミナゲルはポアーサイズが約300−8
00Åの範囲にあり、ポアー容積が約0.4から1.2
5cc/grの範囲であり、そして表面積は約200か
ら350m2 /grの範囲を有している。ここに引用し
た“ポアー容積”で表す値は“水銀侵入多孔度計による
触媒のポアー容積分布決定標準試験方法”の表題で示さ
れるASTM法D4284−88の中に詳細に記載され
ている水銀侵入多孔度計の方法で決定される。この標準
ASTM試験方法D4284−88はここに組み込まれ
ており、引用文にて一部を構成している。ここに与えら
れた表面積の値は“触媒の表面積標準試験方法”の表題
を有するASTM法D3663−84によって決定され
る。ここに引用のポアーサイズの値はポアー溶液と表面
積の測定値に基づいて計算される。
【0020】本発明の触媒系は、1分子当たり約2個か
ら約8個の炭素原子を含む少なくとも一種のモノ−1−
オレフィン、好ましくはエチレン、プロピレン、1−ブ
テン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−
ペンテン、及び1−オクテンの重合に用いることが出来
る。本発明はエチレンのホモポリマーの製造に最も好ま
しいものである。本発明はまた、エチレン及び1分子当
たり3から8の炭素原子を含む1−オレフィンから選択
された一種或いはそれ以上のコーモノマーの混合物から
コーポリマーを製造することが出来る。代表的なコーモ
ノマーは、例えばプロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オ
クテン、及び他の高級オレフィン類の如き脂肪族1−オ
レフィン類、そして例えば、1,4−ペンタジエン、
1,5−ヘキサジエン、及び他のこの種のジオレフィン
及びこれらの混合物である共役結合を有しないジオレフ
ィンを含むものである。
【0021】ポリマーは好んでスラリー重合方法により
製造される。これは重合可能なオレフィン類を、不活性
な希釈剤又はメジウムと基質とから成るスラリーに、ニ
ッケル化合物触媒と或る濃度のピリジン成分をその中に
含むスラリーと共に接触させるものである。触媒系のそ
の場での製造は希釈剤と基質とのスラリーにニッケルが
ゼロの酸化状態にあるニッケル化合物及びピリジン成分
を添加する事により作られる。触媒系の調製に対し、適
当な手段はいかなる方法も用いることが出来るが、触媒
系と接触して重合するオレフィンの重合を促進する様
に、適当な濃度で基質、ニッケル化合物、及びピリジン
成分が触媒系中に存在することが重要な点である。一般
に、基質は100グラムの希釈剤に対して約0.01グ
ラムから約100グラムの範囲で、微小に分割され、懸
濁した固体の状態で希釈剤の中に存在する。ピリジン成
分と組み合わされるニッケル化合物はニッケル金属が、
基質100グラムに対して約0.1グラムから約10グ
ラムの範囲のニッケル金属として存在するような量で希
釈剤の中に分散されている。希釈剤の中に分散されてい
るニッケル化合物の量は、基質100グラムに対して、
希釈剤中のニッケル金属として約0.2グラムから約
5.0グラムのニッケル金属の範囲で存在する量である
事が好ましい。最も好ましくは、希釈剤の中に分散され
ているニッケル化合物の量は、希釈剤中のニッケル金属
が100グラムの基質に対して、0.5グラムから2.
5グラムのニッケル金属として存在する量である。触媒
系に用いられるピリジン成分の量は、希釈剤中に存在す
るニッケル化合物の量に依存し、ピリジン成分のニッケ
ル化合物に対するモル比が約0.25:1から約2.
0:1の範囲にある。好ましいピリジン成分のニッケル
化合物に対するモル比は約0.5:1から約1.5:1
の範囲に有り、最も好ましくは、そのモル比を0.7
5:1から1.25:1の範囲とする事が出来る。
【0022】本発明の製造法は一般に重合可能なオレフ
ィンの重合に適する条件下で行われる。主にエチレンポ
リマーに対して、約60℃から110℃の温度が採用さ
れる。工程の圧力は約110psiaから約700ps
ia(0.76−4.8MPa)、又はそれ以上に変え
ることが出来る。基質は希釈剤中で懸濁状態に保たれ、
そして触媒系は、希釈剤又はメディア及び少なくともモ
ノマー又はモノマー類の一部を液状に保つ十分な圧力の
下で、モノマー又はモノマー類と接触させられる。メデ
ィア及び温度はポリマーが固体粒子として得られ、そし
てその形で回収される様に選択される。通常、エチレン
ホモポリマーのスラリー重合、又は主にエチレンコーポ
リマー系においては、適当な温度範囲は66℃から11
0℃(150°Fから230°F)である。
【0023】
【実施例】以下の実施例は本発明を更に説明するために
提供するものである。
【0024】実施例1 この例は本発明の触媒系の成分として用いられているケ
イ酸塩アルミナ基質の製造法について述べる。
【0025】出発原料のベーマイトは二つの主な市販メ
ーカーから得られる。キャタパルA(Catapal
A)及びはキャタパルD(Catapal D)はヴィ
スタケミカル(Vista Chemical)社よ
り、一方プラル200,プラル400、及びプラル40
/200(Pural 200,Pural 400,
Pural 40/200)はコンディアケミー(Co
ndea Chemie)社より得た。ベーマイト出発
原料のシリカ化に用いたケイ酸ナトリウムはブレイナー
ドケミカル(Brainard Chemical)社
から得た。
【0026】ベーマイトをシリカ化する基本的方法は、
約1.0リットルの水に約60.9グラムのベーマイ
ト、AlO(OH)をスラリー化し、10mlの濃硝酸、
HNO 3 を添加しAlO(OH)を分散することより成
るものである。これはケイ酸塩溶液の添加に先立って1
0分間撹拌される。ケイ酸塩溶液は約44.0グラムの
ケイ酸ナトリウムを約132グラムの水で希釈し、続い
て激しく溶液を撹拌しつつ濃硝酸50mlを手早く添加す
ることにより作られる。ケイ酸塩溶液はそれからAlO
(OH)スラリー中に添加され、10分間撹拌しそして
100mlのNH4OHを加えてゲル化する。さらに10
分間撹拌後、混合物は濾過され、1リットルの水を用い
て4回洗浄する。最初の洗浄液はNaカチオンの除去を
助ける為30グラムのNH4 NO3 を含んでいる。サン
プルは100℃で3時間乾燥するか、又は出口の温度を
95℃でスプレー乾燥した。ポアーサイズ分析用のサン
プルは500℃で3時間焼いて粉末にした。
【0027】窒素ポアーサイズ分布はクアンタクローム
−6(Quantachrome−6)装置を用いて決
定した。表面積はクアンタクローム−6を用い、多点B
ET法によって決定した。水銀ポアーサイズ分布は侵入
法で決定した。
【0028】実施例2 この実施例は、重合可能なオレフィンの重合工程におけ
る触媒系の使用法を示し、更に本発明の触媒系において
ケイ酸塩アルミナ基質の使用によって達成し得た触媒活
性の優位性について説明する。
【0029】エチレンは標準撹拌ステンレス−スティー
ル反応器中で重合される。反応器に約350mlのトルエ
ン及び、特別のアルミナ、又は各基質の製造法を実施例
1にて大略を記述した表1記載のケイ酸塩アルミナ基質
を充填する。続いて、希釈剤及び基質を反応器に充填し
たのち、0.05グラムから0.15グラムの範囲の量
のビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)
及び0.032グラムから0.084グラムの範囲の量
のピコリン酸が基質と希釈剤のスラリーに加えられる。
触媒系組成物の混合に加えて、エチレンを圧力を大体5
00psigに保ち、そして反応温度を約20℃から約
35℃の範囲の反応条件下で反応器の中に充填する。種
々のタイプの触媒系基質を用いた重合実験の結果を表1
に示す。この例の方法で作られたポリマーのメルトイン
デックス(MI)はASTM D1238、条件190
/2.16に従って決定され、そしてその高荷重メルト
インデックス(HLMI)はASTM D1238、条
件190/21.60に従って決定した。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】この実験の結果は、ここに述べた触媒系
が重合可能なオレフィンの重合を促進するのに効果的で
あることを示している。さらに、この結果はここに述べ
た方法により作られたケイ酸塩基質を使用すると、前述
の重合触媒系の触媒活性を強めると言う予期せぬ結果を
示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デニス レイモンド キッド アメリカ合衆国オクラホマ州デュウェ イ,ボックス 82 − エイ,ルーラル ルート ワン(番地なし) (72)発明者 ランドール アラン ポーター アメリカ合衆国オクラホマ州バートルス ビル,ランチ ロード 5307

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希釈剤、アルミナ、シリカ、ケイ酸塩ア
    ルミナゲル、又はそれらの混合物から選択される基質、
    ニッケルの酸化状態がゼロであり、かつその配位子が環
    状不飽和炭化水素から選択されるニッケル化合物、及び
    次の構造式、 【化1】 (ここで、Cは炭素原子、Nは窒素原子、そしてRは水
    素、アルキル基又はカルボン酸基の任意の一種を表
    す、)を有するピリジンに基づく化合物より成ることを
    特徴とするα−オレフィン重合用触媒。
  2. 【請求項2】 前記基質が前記希釈剤中に希釈剤100
    グラムに対して基質0.01グラムから100グラムの
    範囲で存在する請求項1に従う触媒。
  3. 【請求項3】 前記基質がケイ酸塩アルミナゲルである
    請求項に従う触媒。
  4. 【請求項4】 シリカより成るケイ酸塩アルミナゲルを
    調製し、そして前記ピリジンに基づく化合物と共に前記
    ニッケル化合物を、前記ケイ酸塩アルミナゲル及び前記
    希釈剤より成るスラリー中に混ぜ合わせる事によって得
    られる請求項に従う触媒。
  5. 【請求項5】 前記ケイ酸塩アルミナゲルは、酸化アル
    ミニウム水酸化物のの酸性スラリーをケイ酸塩溶液と混
    合して混合物を形成し、そして前記ケイ酸塩アルミナゲ
    ルの形成を誘発する適当な塩基を前記混合物に添加する
    事によって得られる請求項に従う触媒。
  6. 【請求項6】 前記ケイ酸塩アルミナゲルの調製におい
    て、さらに前記ケイ酸塩アルミナゲルの回収;及び不純
    物を除去するための前記ケイ酸塩アルミナゲルの洗浄;
    そして得られた洗浄ケイ酸塩アルミナゲルの乾燥を含む
    請求項に従う触媒。
  7. 【請求項7】 前記酸化アルミニウム水酸化物の酸性ス
    ラリーは、10グラムから200グラムの酸化アルミニ
    ウム水酸化物を1000グラムの水中にスラリー化する
    ことにより、続いて酸化アルミニウム水酸化物の分散に
    適し且つ効果的な酸性化合物を添加することにより調製
    され、そして前記ケイ酸塩溶液は1グラムから80グラ
    ムのケイ酸ナトリウムを100グラムの水で希釈するこ
    とより、続いて前記ケイ酸塩溶液の形成に適する且つ効
    果的な酸性化合物を添加する事によって調整される請求
    又はに従う触媒。
  8. 【請求項8】 前記スラリー中に混ぜ合わされるニッケ
    ル化合物の量は前記スラリー中において前記ケイ酸塩ア
    ルミナゲル100グラムに対して0.1グラムから1
    グラムの範囲のニッケル金属に相当する量であり、そし
    て前記スラリー中の前記ニッケル化合物と前記ピリジン
    に基づく化合物のモル比は0.5:1から4:1の範囲
    である請求項の任意の一項に従う触媒。
  9. 【請求項9】 ケイ酸塩アルミナゲルが前記ケイ酸塩ア
    ルミナゲルの全重量に基づいて、10重量パーセントか
    ら75重量パーセントの範囲のシリカを含む請求項
    従う触媒。
  10. 【請求項10】 前記希釈剤がベンゼン、キシレン、ト
    ルエン、シクロヘキサン、4から12の炭素原子を持つ
    パラフィン系炭化水素、またはそれらの混合物である前
    述の請求項1−の任意の一項に従う触媒。
  11. 【請求項11】 前記ニッケル化合物がビス(1,5−
    シクロオクタジエン)ニッケル(0)である前述の請求
    項1−10の任意の一項に従う触媒。
  12. 【請求項12】 前記ピリジンに基づく化合物がピコリ
    ン酸である前述の請求項1−11の任意の一項に従う触
    媒。
  13. 【請求項13】 オレフィンを重合条件下で前述の請求
    項1−12の任意の一項の触媒と接触させる事を特徴と
    するポリマーの製造方法。
JP4303770A 1991-12-24 1992-11-13 オレフィンの重合触媒系 Expired - Fee Related JP2713842B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US813169 1991-12-24
US07/813,169 US5338812A (en) 1991-12-24 1991-12-24 Olefin polymerization

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05247129A JPH05247129A (ja) 1993-09-24
JP2713842B2 true JP2713842B2 (ja) 1998-02-16

Family

ID=25211647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4303770A Expired - Fee Related JP2713842B2 (ja) 1991-12-24 1992-11-13 オレフィンの重合触媒系

Country Status (19)

Country Link
US (2) US5338812A (ja)
EP (1) EP0548976B1 (ja)
JP (1) JP2713842B2 (ja)
KR (1) KR0172455B1 (ja)
CN (2) CN1030456C (ja)
AT (1) ATE141293T1 (ja)
BR (1) BR9204184A (ja)
CA (1) CA2085952C (ja)
DE (1) DE69212789T2 (ja)
DK (1) DK0548976T3 (ja)
ES (1) ES2093172T3 (ja)
FI (1) FI108447B (ja)
GR (1) GR3021088T3 (ja)
HU (1) HU212038B (ja)
MX (1) MX9205871A (ja)
NO (1) NO301017B1 (ja)
SG (1) SG44535A1 (ja)
TW (1) TW243456B (ja)
ZA (1) ZA927332B (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5332708A (en) * 1992-11-23 1994-07-26 Phillips Petroleum Company Catalyst compositions and catalytic processes
KR20000070004A (ko) 1997-01-08 2000-11-25 마이클 비. 키한 탄화수소 수지 제조용 촉매로서의 금속 산화물 고체 산
US6403526B1 (en) 1999-12-21 2002-06-11 W. R. Grace & Co.-Conn. Alumina trihydrate derived high pore volume, high surface area aluminum oxide composites and methods of their preparation and use
MXPA02006039A (es) * 1999-12-21 2002-12-09 Grace W R & Co Compuestos de oxido de aluminio de gran area superficial, alto volumen de poros, derivados de trihidrato de alumina y metodos para su preparacion y uso.
DE10257240B4 (de) * 2002-12-04 2005-03-10 Coty Bv Kosmetische Zusammensetzung mit elektrischen Ladungsträgern und deren Verwendung
JP4382030B2 (ja) 2005-11-15 2009-12-09 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 半導体装置及びその製造方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1176864B (de) * 1962-11-09 1964-08-27 Basf Ag Verfahren zum Polymerisieren von Verbindungen mit polymerisierbaren Doppelbindungen
DE1251954B (de) * 1963-06-11 1967-10-12 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Homo- oder Copolymerisaten aethylenisch ungesaettigter Kohlenwasserstoffe
DE1495160A1 (de) * 1964-02-28 1969-03-27 Basf Ag Verfahren zur Polymerisation olefinisch ungesaettigter Verbindungen und Verwendung von pi-Olefinkomplexen als Polymerisationsinitiatoren
US3637636A (en) * 1970-01-15 1972-01-25 Shell Oil Co Ethylene polymerization in the presence of complex nickel catalyst containing benzoic acid derivative ligands
US3759889A (en) * 1970-01-15 1973-09-18 Shell Oil Co Ethylene polymerization in the presence of complex nickel catalysts containing a glycolic acid thioglycolic or thiolactic acid ligand
DE3336500A1 (de) * 1983-10-07 1985-04-25 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Organische nickel-verbindungen deren herstellung und verwendung als katalysatoren bei der polymerisation von olefinen
US4806513A (en) * 1984-05-29 1989-02-21 Phillips Petroleum Company Silicon and fluorine-treated alumina containing a chromium catalyst and method of producing same
JPS61226527A (ja) * 1985-03-30 1986-10-08 Nippon Denso Co Ltd 燃料噴射制御装置
US4721696A (en) * 1987-03-11 1988-01-26 Phillips Petroleum Company Silica-modified alumina and process for its preparation
JP2775804B2 (ja) * 1989-02-03 1998-07-16 東ソー株式会社 ポリエチレンの製法
US5198512A (en) * 1991-12-16 1993-03-30 Phillips Petroleum Company Polymerization catalyst and process

Also Published As

Publication number Publication date
GR3021088T3 (en) 1996-12-31
FI108447B (fi) 2002-01-31
CN1073686A (zh) 1993-06-30
ATE141293T1 (de) 1996-08-15
SG44535A1 (en) 1997-12-19
MX9205871A (es) 1993-06-01
TW243456B (ja) 1995-03-21
US5338812A (en) 1994-08-16
CN1047599C (zh) 1999-12-22
HU212038B (en) 1996-01-29
JPH05247129A (ja) 1993-09-24
BR9204184A (pt) 1993-06-29
FI925856A (fi) 1993-06-25
FI925856A0 (fi) 1992-12-23
KR0172455B1 (ko) 1999-03-30
CA2085952C (en) 1998-05-19
NO301017B1 (no) 1997-09-01
CN1030456C (zh) 1995-12-06
ES2093172T3 (es) 1996-12-16
AU2533992A (en) 1993-07-01
NO925002D0 (no) 1992-12-23
EP0548976B1 (en) 1996-08-14
CA2085952A1 (en) 1993-06-25
US5426080A (en) 1995-06-20
DK0548976T3 (da) 1996-09-02
ZA927332B (en) 1993-04-21
DE69212789T2 (de) 1996-12-19
DE69212789D1 (de) 1996-09-19
CN1073685A (zh) 1993-06-30
HU9204128D0 (en) 1993-04-28
AU643395B2 (en) 1993-11-11
NO925002L (no) 1993-06-25
HUT65780A (en) 1994-07-28
EP0548976A1 (en) 1993-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2104840C (en) Organo-nickel catalyst and catalytic olefin process
JPS58130115A (ja) クロム含有キセロゲルの製造方法
US5183792A (en) Catalyst for making polyethylene
US9365664B2 (en) Catalyst on silica clad alumina support
JP2713842B2 (ja) オレフィンの重合触媒系
EP0137258B1 (en) Zirconia-titania-silica tergels and their use as catalyst supports
JP2007522292A (ja) 触媒用担体の製造
CA2044735C (en) Process for oligomerizing light olefins
US3364151A (en) Catalyst containing silica-alumina and finely divided caf2, mgf2, srf2, alf3 or inf3
CN115872415B (zh) 一种纳米zsm-5分子筛及其制备方法
US3650989A (en) Preparation of silica-alumina catalyst
US3501418A (en) Process for preparing cracking catalysts
JPH06340558A (ja) オレフィンの複分解反応の方法およびそれに適用される触媒
JPH01123634A (ja) ヒドロゲルからの水素化処理用触媒の製造方法
JPH07138015A (ja) シリカ微小球状粒子およびその製造方法
JPH0625323A (ja) 水添石油樹脂類の製造方法
JP2903818B2 (ja) 水素化処理用触媒担体
CN115818663A (zh) 一种无胺高硅zsm-5分子筛及其制备方法和应用
CN115990499A (zh) 合成气制低碳烯烃的催化剂及其制备方法和应用
JPS60246335A (ja) アルコ−ルの製造法
JPS6239582A (ja) アルケニルコハク酸無水物の製造方法
KR960010901B1 (ko) 구형 알루미나 촉매지지체의 제조방법
JPH0873866A (ja) 重質油分解用添加剤
JPS62294629A (ja) 1−フェニル−1−ナフチルエタンの製造方法
JPH024530B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees