JP2713552B2 - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JP2713552B2
JP2713552B2 JP6159701A JP15970194A JP2713552B2 JP 2713552 B2 JP2713552 B2 JP 2713552B2 JP 6159701 A JP6159701 A JP 6159701A JP 15970194 A JP15970194 A JP 15970194A JP 2713552 B2 JP2713552 B2 JP 2713552B2
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、高密度集積回路の転写
マスクパターンを半導体(ウエハ)上に露光する装置に
関し、特にマスクパターンの光学像等に対し回転偏位な
しにマスクとウエハとの相対位置合わせを行なうための
装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】大規模集積回路(LSI:Large Scale
Integrated circuit)パターンの微細化は年々進行して
いるが、微細化に対する要求を満たし、且つ生産性の高
い回路パターン焼付け装置として縮小投影型露光装置が
普及してきている。従来より用いられてきたこれらの装
置においては、シリコンウエハに焼付けされるべきパタ
ーンの何倍か(例えば5倍)のレチクルパターンが投影
レンズによって縮小投影され、1回の露光で焼付けされ
るのはウエハ上で対角長21mmの正方形よりも小さい
程度の領域である。従って、直径125mmくらいのウ
エハ全面にパターンを焼付けるには、ウエハをステージ
に載せて一定距離移動させては露光を繰返す、いわゆる
ステップアンドリピート方式を採用している。 【0003】LSIの製造においては、数層以上のパタ
ーンがウエハ上に順次形成されていくが、異なる層間パ
ターンの重ね合わせ誤差(位置ずれ)を一定値以下にし
ておかなければ、層間の導電または絶縁状態が意図する
ものではなくなり、LSIの機能を果たすことができな
くなる。例えば1μmの最小線幅の回路に対しては、せ
いぜい0.2μm程度の位置ずれしか許されない。 【0004】このような焼付け時の位置ずれは、大別し
て回転偏位と平行偏位とに分けられる。図12は前記回
転偏位が生じた状態を誇張して示す説明図で、実線の長
方形パターン領域P1 はすでにウエハ上に形成されてい
る回路パターン領域であり、この領域P1 に対して微小
量だけ回転した状態で破線で示す長方形パターン領域P
2 が重ね合わせて露光焼付けされる。この場合、領域P
1 の対角線の中心OはP2 の対角線の中心と完全に一致
しているものとすると、中心O以外の箇所では領域P1
に対して領域P2 に回転偏位(回転方向の保持誤差)が
生じることになる。 【0005】従来の縮小投影型露光装置においては、ス
テップアンドリピート動作を行なうに際して、ウエハホ
ルダを介してウエハを載置するステージを、その移動平
面をなす直交座標の原点を基準にして移動しては位置決
めし、一方マスクとして回路パターンの描かれたレチク
ルについては、ウエハ上でのこのレチクルの投影像が前
記直交座標に対して回転偏位をできるだけ持たなくなる
ような位置決めをして保持しておき、このような状態
で、前記直交座標系に位置決めして露光するという一連
のステップアンドリピート方式の露光焼付けを行なうよ
うにしていた。 【0006】ところでレチクルの位置決めの際に用いる
位置検出器(例えばレチクルアライメント顕微鏡)の検
出中心がずれている場合、位置検出器を基準に位置決め
されたレチクルは、ステージの直交座標系に対して位置
決め誤差を持つので、ウエハ上に焼付けられるパターン
領域は一般に回転偏差を生じることになる。 【0007】従来、この回転偏位の補正は、実際にレチ
クルパターンを繰返してウエハに焼付け、焼付けられた
ウエハ上のパターンを光学顕微鏡等で観測し、隣り合っ
て焼付けられたパターン相互間の偏位量を測定し、その
測定値から位置検出器の検出中心のずれを逆に求めて補
正を行なっていた。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の方法では、ウエハ上にパターンを焼付け、そ
れを現像してから回転偏位の量を観察して求めるので多
大の手間と時間を費やし、そのうえ補正の精度も高くは
なく、回転偏位を要因とする回路パターンの位置ずれを
0.1μm位置に押え込むことは極めて困難であった。 【0009】本発明は、上記諸問題を解決して、マスク
の回転偏位を短時間で高精度に検出して、マスクパター
ン毎の露光作業を高い重ね合わせ精度で高能率に行なえ
るようにした露光装置を得ることを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明に係る露光装置では、1層目
のパターンが形成されたマスクを保持する保持手段と、
感光基板を保持して所定の直交座標系内で2次元移動可
能な基板ステージと、前記直交座標系内での前記基板ス
テージの移動量を検知することにより前記感光基板の座
標位置を測定する座標測定手段と、該座標測定手段の測
定値に基づいて前記基板ステージの移動を制御する制御
手段とを備え、予め定められた目標位置情報に応じて前
記基板ステージを順次位置決めして、前記1層目のパタ
ーンを前記感光基板上に露光する装置において、前記保
持手段に前記マスクが装着された状態で、前記直交座標
系に対する前記マスクの回転方向の誤差量を検出する回
転誤差検出手段と、該検出された回転方向の誤差量に基
づき前記感光基板上に規定される配列座標系に対して前
記1層目のパターンが回転偏位なく整列して露光される
ように、前記検出された回転方向の誤差量に基づいて前
記目標位置情報を補正演算し、前記感光基板を位置決め
すべき座標位置を算出する演算手段とを備え、前記制御
手段は、前記座標測定手段で測定される座標位置が前記
演算手段で算出される座標位置とほぼ一致するように前
記基板ステージの位置決めを制御するものである。 【0011】また、請求項2に記載の発明に係る露光装
置では、請求項1に記載の露光装置において、前記回転
誤差検出手段は、前記マスク上の複数のマークを各々の
前記直交座標系上での位置を計測する手段を有し、該計
測された位置に基づいて前記回転方向の誤差量を求める
ものである。 【0012】 【作用】本発明においては、ステージの移動座標軸に対
するマスクパターンの回転偏位自体を十分小さく押え込
む代わりに、この回転偏位が存在してもそれが焼付けパ
ターンに実直的に影響しなくなるようにステージのステ
ップ移動を位置制御可能である。 【0013】 【実施例】以下に、本発明を実施例をもって詳細に説明
する。図1は、本発明の一実施例による縮小投影露光装
置の概略を示す構成図である。図1において、露光用照
明光源1からの照明光は第1コンデンサレンズ2によっ
て一度収束されたのち、第2コンデンサレンズ3に達す
る。その光路中、光が収束される位置には照明光の通過
を所望時に遮断するためのシャッタ4aが設けられてい
る。第2コンデンサレンズ3を通った光束は、マスクと
してのテスト・レチクル(以下、単にレチクルと記す)
5を照明する。 【0014】このレチクル5を透過した光束は結像光学
系としての投影レンズ6に入射する。この投影レンズ6
は、そのレチクル5側即ち物体側が非テレセントリック
で、像側がテレセントリックな光学系である。投影レン
ズ6の直下のステージ7は、普段は半導体ウエハ10を
載せてその移動平面をなす第1直交座標系XY方向に2
次元移動するものであり、前記ウエハ10は、ステージ
7と一体に2次元移動するウエハホルダ11上に載置さ
れる。 【0015】ウエハホルダ11はステージ7に対して微
小回転と上下動とができるように設けられている。この
ウエハホルダ11は、投影レンズ6によるレチクル5の
回路パターン(不図示)の投影像がウエハ10の表面に
結像するように、すなわち焦点合わせができるように上
下動する。 【0016】さて、レチクル5の下面には、前記回路パ
ターンの他に、光透過性のマークRR,RLが左右両端
の所定位置(局所部分)に描かれている。レチクル5の
マークRRを透過した光束l1 に着目すると、光束l1
は投影レンズ6によって集光されてその像側から光束l
2 となって射出され、ステージ7に設けられた微小開口
部材8上にマークRRの像を結像する。 【0017】この微小開口部材8には、それを通過した
光を受光して電気信号を出力する光電変換手段としての
光電検出器9が組み合わされており、また微小開口部材
8の開口面はステージ7上のウエハ10の表面の高さと
ほぼ一致するように定められ、従って微小開口部材8と
光電検出器9は前述のようにウエハホルダ11の上下動
に伴って一体に上下動するようになされている。 【0018】このような焦点合わせのために、投影レン
ズ6とウエハ10の表面(または微小開口部材8の開口
面)との間隔を計測するギャップセンサ12が設けられ
ている。このギャップセンサ12とウエハホルダ11の
上下動機構によって自動焦点調整が可能であり、ウエハ
10上にレチクル5の回路パターンを焼付ける際、ウエ
ハ10の表面高さを検出して、常にコントラストの高い
投影像が転写できるようになっている。 【0019】一方、ステージ7の第1直交座標系XYで
の位置は、レーザ干渉計によってステージ7に固定され
た反射鏡までの距離をレーザ光を用いて測定することに
より求められるようになされており、図1ではX軸方向
(紙面で左右方向)のレーザ干渉計13と反射鏡14の
みが示されているが、ステージ7の移動平面をなすX軸
と直交するY軸方向(紙面の表裏方向)に関しても同様
にレーザ干渉計と反射鏡との別の組合せが設けられてい
ることは述べるまでもない。 【0020】これらのレーザ干渉計によって、装置に予
め設定される第1直交座標系XYの原点に対するステー
ジ7の位置座標値がそのステップ移動中に逐次計測され
るものであり、この第1直交座標系XYの原点は、この
実施例では投影レンズ6の光軸上にあり、従って前記X
軸およびY軸方向の両レーザ干渉計は、それらの各レー
ザ光束がなす2つの測定軸の交点が投影レンズ6の光軸
上に位置するように配置されている。 【0021】またレチクルホルダ15は、レチクル5を
保持して第1直交座標系のXY平面と平行な平面内の第
2の直交座標系xyにて2次元移動可能であり、後述す
るレチクルアライメント制御系による駆動制御でレチク
ル5の位置決めを行なうものである。 【0022】さらに第2コンデンサレンズ3の入射側の
両脇に配置されているシャッタ4bおよび4cは、照明
光源1からレチクル5までの照明光路中でレチクル5の
マークRRとRLへの入射光だけを所望時に遮光するた
めのものであり、その配置位置は図示の位置に限定され
るものではない。 【0023】レチクル5には前述のように光透過性のマ
ークRRとRLが設けられているが、このマークRRと
RLは、具体的には図2に示したようにレチクル5の回
路パターン領域5aの周辺の遮光部分に例えばx軸方向
に向けて設けられた透光スリットである。このマークR
RとRLは図2の例ではレチクル5の中心を原点とする
第2直交座標系xyのx軸上で互いに離れた2個所に設
けられているが、y軸上にも同様な透光性マークを設け
てもよい。なお、レチクル5のパターンの投影レンズ6
による投影像はxy座標に関して半転造となるので、図
2ではレチクル5の座標系xyとステージ7の座標系X
Yの方向を逆にして示してある。 【0024】従って、レチクル5をレチクルホルダ15
に載置して固定したときに、これらx軸と、投影レンズ
6の光軸と、X軸との3軸を含む平面が規定できて、し
かもy軸と、投影レンズ6の光軸を、Y軸との3軸を含
む別の平面が規定できれば、ステージ7に対するレチク
ル5の回転偏位は零となることになる。 【0025】さてステージ7には、前述のようにレチク
ル5のマークRRとRLの投影像を検出する微小開口部
材8が設けられている。この微小開口部材8は、図3
(a)に示すように、円形状のガラス板全面にクロム層
などを蒸着し、そのクロム層の一部にスリット開口8a
を形成したものである。 【0026】図3(b)は図3(a)のA−A線矢視断
面図であり、スリット開口8aの長手方向はステージ7
の第1直交座標系XYのX軸方向と一致するように定め
られ、またスリット開口8aのY軸方向の幅寸法は、投
影光学系の縮小率等を考慮に入れてマークRRまたはマ
ークRLが部材8の開口面上に結像されたときに該マー
クの投影像のY軸方向の幅寸法と略等しくなるように定
められている。 【0027】前記第1直交座標系XYの原点が投影レン
ズ6の光軸上にあることは前述したとおりである。本実
施例におけるレーザ干渉計によるステージ7の位置座標
の測定は、通常知られている方式と変わりなくX軸方向
とY軸方向の各レーザ干渉計内のデジタルカウンタによ
ってデジタル測定方式で行なわれる。 【0028】このカウンタは、ステージ7の移動に従っ
てその計数値を増減させるものであり、装置の電源投入
時などには、ステージ7の原点位置を定めてその原点位
置でこのカウンタを零にリセット或はある定められた一
定値にプリセットする必要があるが、このステージ7の
原点位置への定位を前述のスリット開口8aを利用して
行なうことができる。 【0029】即ち、この場合、光電検出器9の出力によ
ってスリット開口8aとマークRR(またはRL)の像
とが一致したことを検知し、このときにY軸方向のレー
ザ干渉計内のカウンタ(Yカウンタ)を零にリセットす
る。正確にはレチクル5の回転偏位を考慮に入れて、マ
ークRRの像とマークRLの像とがそれぞれスリット開
口8aと位置したこときのYカウンタの計数値YrとY
lとから、Yカウンタが(Yr+Yl)/2となるよう
にステージ7をY軸方向に位置決めしたところでYカウ
ンタを零にリセットし、Y軸の原点位置決めを行なう。 【0030】X軸方向についても同様で、図示していな
いがレチクル5のy軸上に同様の透光マークを一対設け
ておき、また微小開口部材8にスリット8aと直交する
方向に延在した別のスリット開口を設けておいて、同様
の手順でX軸方向のレーザ干渉計内のカウンタ(Xカウ
ンタ)の零リセットを行なえばよい。このようにして座
標系XYの原点設定が果たされ、以後ステージ7はこの
原点を基準とする第1直交座標系XYの位置座標をもっ
て2次元移動中にわたり逐次位置測定されることにな
る。なお、カウンタの零リセットは、ステージ7が所定
の位置にきたときにリミットスイッチ等で行なってもよ
い。 【0031】さて、本実施例の装置にはさらに、ウエハ
10上のマークを検出して位置合わせに用いるアライメ
ント顕微鏡(WAM:Wafer Alignment Microscope)が
本発明の第2の回転誤差検出手段として備えられてお
り、その配置は図2に示した通りである。即ち、この顕
微鏡はウエハ10上に後述の如く形成されたアライメン
ト用の特定の形状のウエハマークを光電検出するもの
で、図2に示すように投影レンズ6の鏡筒の周囲にアラ
イメント顕微鏡WL、アライメント顕微鏡WXおよびア
ライメント顕微鏡WRの3本をオフ・アクシス(off ax
is)で固定配置してある。 【0032】第1のアライメント顕微鏡WLは、ウエハ
10のY軸方向の位置を検出するためのもので、その検
出中心(観察中心)が基準状態でY軸上に位置するよう
に配置されている。第2のアライメント顕微鏡WXは、
ウエハ10のX軸方向の位置を検出するもので、その検
出中心(観察中心)が基準状態でX軸上に位置するよう
に配置されている。このように両アライメント顕微鏡W
Lとアライメント顕微鏡WXの検出中心をそれぞれY軸
上とX軸上とに一致させるのは、ウエハ10の位置検出
に際してアッベ誤差をなくすためである。 【0033】第3のアライメント顕微鏡WRは、第1の
アライメント顕微鏡WLと対になってウエハ10の回転
ずれを検出するもので、基準状態においてその検出中心
(観察中心)と第2のアライメント顕微鏡WLの検出中
心とを結ぶ線分がX軸と平行になるように配置されてい
る。 【0034】これら3本のアライメント顕微鏡(WL,
WX,WR)は、第1層目のパターン焼付けで第2層目
以降の重ね合わせ露光のアライメントのために、ウエハ
上の回路パターンの内部または近傍ストリートライン上
に転写形成された特定の形状、例えば短い線状のウエハ
マークを、振動スリットまたはレーザ光振動ビームで走
査して検出する光電顕微鏡であり、その検出中心は例え
ば振動スリットや振動ブームの振動中心と一致するよう
に定められ、特に第3のアライメント顕微鏡WRの光学
系には、検出中心をY軸方向に偏位させるために、回転
可能な平行平面板ガラス等が設けられている。 【0035】図1及び図2に示した装置を制御するため
の制御系の主要構成を、図4のブロック図に示す。装置
全体は、プログラムによる制御および各種演算処理が可
能なように、メモり等を含むマイクロコンピュータ(C
PU)30によって統括制御される。CPU30はイン
ターフェース(IF)31を介して周辺の検出部、測定
部あるいは駆動部と、各種情報のやり取りを行なう。 【0036】シャッタ駆動部32は、CPU30の指令
によって各シャッタ4a,シャッタ4b,シャッタ4c
の開閉動作を行ない、またレチクルアライメント制御系
(R−ALG)33は投影レンズ6の光軸に対してレチ
クル5が所定の位置に来るようにレチクルホルダ15を
動かして位置合わせするものである。 【0037】一方、ステージ7の位置座標を計測するた
めに、前述のX軸用のレーザ干渉計13によって読み取
られたステージ7のX軸方向の位置情報と、Y軸用のレ
ーザ干渉計34によって読み取られたステージ7のY軸
方向の位置情報とが共にインターフェース31を介して
CPU30に送られる。 【0038】またステージ7を2次元移動させるため
に、ステージ7をX軸方向に駆動するX軸駆動部(X−
ACT)35と、ステージ7をY軸方向に駆動するY軸
駆動部(Y−ACT)36とが、CPU30の指令によ
って動作するように設けられている、さらにステージ7
上のウエハホルダ11を微小回転させるためのθ軸回転
駆動部(θ−ACT)37と、ウエハホルダ11及び微
小開口部材8と光電検出器9の組合せを一体的に上下動
させるためのZ軸駆動部(Z−ACT)38とが設けら
れ、CPU30の指令によって動作するようになされて
いる。 【0039】前記光電検出器9の光電出力信号もインタ
ーフェース31を介してCPU30に入力され、また焦
点検出部(AFD)39は、図2に示したギャップセン
サ12からの信号を受け取ってウエハ10の表面(又は
微小開口部材8の開口面)と投影レンズ6の焦点位置の
ずれ情報(合焦情報)をインターフェース31を介して
CPU30に与えるようになっている。なお、CPU3
0には、インターフェース31を介して、測定した結果
や動作状態等を表示するためにモニタ用のCRTデイス
プレイあるいはプリンタなどの出力端末装置40も接続
されている。 【0040】また、図2に示したように、オフ・アクシ
ス配置のアライメント顕微鏡WL、アライメント顕微鏡
WX、アライメント顕微鏡WRは、光電顕微鏡またはレ
ーザースポット走査型のウエハマーク検出手段であり、
これらはそれぞれの検出中心がウエハ10上の所定のウ
エハマークと一致すると、マーク検出信号をインターフ
ェース31を介してCPU30に与える。なお、これら
のアライメント顕微鏡(WL,WX,WR)によるウエ
ハマークの検出に際してもギャップセンサ12と焦点検
出部39とによる合焦情報がCPU30に入力されるこ
とは述べるまでもない。 【0041】アライメント顕微鏡WRには、振動スリッ
トまたは振動ビームの振動中心や、レーザ光の送光光路
を、第1の直交座標計XY上のY軸方向に微小量シフト
させるために、平行平板ガラスやプリズムがCPU30
の指令による制御で所望量だけ回転ないし移動可能に設
けられている。 【0042】以上のような構成においてレチクル5がレ
チクルホルダ15に載置され、レチクルアライメント制
御系33でレチクル5のアライメントを行なった後、レ
チクル5のパターンをウエハ10上に投影するとその光
学像は図5のようになる。この図5は、レーザ干渉計1
3およびレーザ干渉計34とで計測されるステージ7の
第1直交座標XYに対するレチクル5のパターン領域5
aの投影像5a’を示したものである。レチクル5のマ
ークRRとRLも像RR’とRL’としてそれぞれ投影
像5a’のx軸上に沿った両脇に投影される。なお、こ
こではレチクル5の投影像の内部座標系xyの原点をス
テージ7の直交座標系XYの原点0と一致させ、投影レ
ンズ6による歪曲収差は無視し得るものとして扱ってい
る。 【0043】通常、レチクル側の第2直交座標系xyは
ウエハ側の第1直交座標計XYに対して回転偏位による
重ね合わせ誤差を持ち、図5ではそれを誇張して示して
おり、この回転偏位量を角度εで表している。本発明の
ひとつの実施態様においてはこの角度εが無視できるほ
ど小さくなるように調整する代わりに、焼付けられたパ
ターンが実質的に角度εの影響を受けなくなるようにス
テージ7を移動制御することで回転偏位による重ね合わ
せ誤差をなくそうとするものである。 【0044】図5において、マーク像RL’とマーク像
RR’はレチクル5の投影像の一部であって、それらの
y軸座標値は一致しているものとする。またレチクル5
の投影面レベルは縮小開口部材8の開口面レベルと一致
し、部材8はこの投影面内をステージ7の移動と共に2
次元移動するものとする。 【0045】ここで角度εの測定方法について述べる
と、まず、微小開口部材8の開口面にレチクルの投影像
が結像するように、ギャップセンサ12と焦点検出部3
9およびZ軸駆動部38を用いて焦点合わせを行う。そ
の後、ステージ7を移動させてマーク像RR’とマーク
像RL’をスリット開口8aで走査し、この走査時に得
られる光電検出器9の出力と、レーザ干渉計13および
レーザ干渉計34の出力とによりマーク像RR’とマー
ク像RL’の第1直交座標系XYでの位置を計測する。
これは例えば図5においてスリット開口8aがY軸方向
に移動してマーク像RR’またはマーク像RL’を走査
した際に、スリット開口8aとマーク像とが合致した瞬
間に光電検出器9がピーク値を示すから、このピーク値
の得られたときの位置をレーザ干渉計13およびレーザ
干渉計34で計測すればよい。 【0046】このようにして計測されたマーク像RR’
のY座標値をYR、マーク像RL’のY座標値をYLと
し、ステージ7のX軸方向の移動量から求めたマーク像
RR’とマーク像RL’との間隔をlとすると、角度ε
は通常は微小角度であるので次の (1)式のように表され
る。 ε= tan-1(YR−YL)/l ≒(YR−YL)/l …(1) 【0047】また、レチクル5上でのマークRRとマー
クRLとの間隔が予め判っていれば、その投影像である
マーク像RR’とマーク像RL’のx軸方向の間隔l’
も判るので、角度εは次の (2)式のように表すこともで
きる。 ε= sin-1(YR−YL)/l’ ≒(YR−YL)/l’ …(2) このようにして予め角度εが求められ、以後のステップ
アンドリピート方式の露光走査におけるステージ7のス
テッピング移動の方向補正情報として用いられる。 【0048】以上の説明の中で、図7においてマーク像
RR’とマーク像RL’が回路パターン領域像5a’か
ら離れている程、回転偏位量(角度ε)の測定精度が向
上する。また微小開口部材8のスリット開口8aおよび
マーク像RR’とマーク像RL’のスリット形状の長さ
が長い程、検出光量が増加するので測定精度が向上す
る。 【0049】しかし、ここでマーク像RR’とマーク像
RL’とのX軸方向の間隔lまたはx軸方向の間隔l’
の長さが長くなるようにした場合、マーク像RR’とマ
ーク像RL’が繰返し露光される隣の回路パターン領域
像に重なるので、このようなときにはマーク像RR’と
マーク像RL’に対するレチクル5への照明光源からの
入射光だけをシャッタ4bとシャッタ4cにより選択的
に遮光できるようにして、回転偏位量(角度ε)の測定
時のみこれらシャッタ4bとシャッタ4cを開き、回路
パターンの露光時にはこれらを閉じるようにする。 【0050】なお、回転偏位量の測定精度がそれほど高
くなくても良い場合には、マーク像RR’やマーク像R
L’のような特別なマークを用いずに、回路パターン領
域像5a’内のx軸と平行な線、例えばパターン領域と
周囲との境界線の像の両端部(図7中にi1,i2で示
した領域)を利用しても良い。この場合での位置計測
は、境界線i1,i2の明暗境界をスリット開口8aが
横切った時の光電検出器9の出力信号立上りまたは立下
りの中央でレーザ干渉計13、レーザ干渉計34の計測
値を用いて行なう。 【0051】次に、本実施例の装置を用いた動作につい
て説明する。まずはじめに、ウエハ10のに対して回路
パターンの第1層目を焼付ける場合の露光動作を図6、
図7および図8をもって以下に説明する。この場合、ウ
エハ10の表面には未だ回路パターンもアライメント用
のウエハマークも存在しないから、ウエハ10は図4に
示すようにその外周部の一部に設けられた直線状の切欠
きであるフアセット(またはフラット)10aを基準に
してウエハホルダ11上に載置され吸着固定される。 【0052】本実施例では、フアセット10aの直線方
向がステージ7のX軸方向と一致するように位置決めさ
れる。次いでギャップセンサ12と焦点検出部39及び
Z軸駆動部38によりウエハ10の表面を投影結像面に
焦点合わせする。その後、レーザ干渉計13とレーザ干
渉計34、X軸駆動部35及びY軸駆動部36によりス
テージ7を一定距離ずつ移動させてはシャッタ4aを所
定時間だけ開き、レチクル5のパターン領域5aの縮小
投影像をウエハ10上のフォトレジストに露光転写する
ことを繰返す。 【0053】この場合、シャッタ4bとシャッタ4cは
閉じられ、マークRRとマークRLの像がウエハ10上
に転写されるのを防止する。このようにしてウエハ10
のほぼ全面にパターン領域5aの縮小像がマトリックス
上に転写され焼付けられることになる。ここでもしレチ
クル5に前述したような角度εの回転偏位が存在したま
まステップアンドリピート方式の露光転写を行なうと、
ステージ7のX軸方向の歩進によって、図6に示すよう
に、ウエハ10に次々に転写されるパターン領域P0
パターン領域P1 の各中心を結ぶ線分はX軸上に位置す
るものの個々のパターン領域は偏位角度εだけX軸(又
はY軸)に対して回転した状態で転写されてしまう。そ
こで、本実施例では前述のように予め求めておいた角度
εを用いてCPU30ないでXY座標に対し角度εだけ
回転した別の直交座標系αβ(以下第3直交座標系と記
す)をウエハ10に対して設定するものである。 【0054】今、ひとつのパターン領域P0 を転写した
のち、次のパターン領域P1 の転写のためにステージ7
をX軸方向に歩進させるに際して、ステージ7の歩進方
向をα軸に沿わせることで次の転写パターン領域P1
代わりにP2 となり、このパターン領域P2 と前記パタ
ーン領域P0 との配列を見れば判るように第3直交座標
系αβをウエハ10上での転写パターンをマトリックス
配列座標にすることで回転偏位(角度ε)が実質的に相
殺されることになる。 【0055】そこで、ウエハ10内の配列座標を第3直
交座標系αβに定めてこの座標軸αβに沿ってパターン
領域露光位置の位置決めをすることにし、ステージ7に
は第3の直交座標系と第1の直交座標系との間に座標変
換によってそのステッピング位置を与えるようにする。 【0056】今、図7のように、投影レンズ6で投影し
ているパターン領域をP0、次に露光転写すべきパター
ン領域をP2とし、パターン領域P2の中心をO2とす
る。又第3直交座標系αβにおけるパターン領域P0
中心Oの座標値を(α0,β0)、パターン領域P2の中
心O2の座標値を(α1,β1)とし、投影レンズ6の光
軸、即ちパターン領域P0の中心を原点とするステージ
7の第1直交座標系XYに対してウエハ10上の配列座
標系αβが角度εだけ反時計方向に回転しており、座標
系αβの原点O1が座標系XYの座標値(X0,Y0)を
持っているものとする。 【0057】パターン領域P0 の露光が終了し、パター
ン領域P2 の中心O2 と座標系XYの原点O(投影レン
ズ6の光軸)とを一致させるためには、ステージ7を現
在の位置、即ち(X0 ,Y0 )から、図7のとおりX軸
方向にΔX、Y方向にΔYだけ移動させれば良い。ここ
でΔXとΔYは、以下のように表される。 ΔX=(α1 −α0 )cos ε−(β1 −β0 )sin ε ΔY=(α1 −α0 )sin ε+(β1 −β0 )cos ε さらに、角度εが十分小さければ以下の (3)式および
(4)式に近似できる。 ΔX=(α1 −α0 )−(β1 −β0 )ε …(3) ΔY=(α1 −α0 )ε−(β1 −β0 ) …(4) 【0058】図4に示したCPU30に上記 (3)式およ
び (4)式をプログラムしておき、更に露光転写すべき各
パターン領域の中心位置を前記配列座標系αβの座標値
として予め記憶させておき、先に検出しておいた角度ε
を用いて (3)式および (4)式の演算を行ない、結果的
に、角度εを相殺するようにステージ7のステッピング
移動を制御する。 【0059】このステッピングは、ステージ7の現在位
置(X0,Y0)に対してレーザ干渉計13とレーザ干渉
計34のカウンタ測定値をΔX、ΔYだけ変化させるよ
うにステージ7の位置を移動させて行うものであり、例
えばウエハ10のフアセット10aの直線と平行な一列
をステップアンドリピート方式で露光するには、パター
ン領域の中心座標値のうちβ0とβ1を互いに等しい値と
し、α1−α0をピッチEPとして、上記(3)式および(4)
式から、 ΔX=EP ΔY=EP・ε となるようにステージ7のステッピングを行えばよい。 【0060】例えば、9個のパターン領域を一列に転写
した場合、図8に示しようにこの一列のパターン領域E
1 〜E9 の各々の中心C1 〜C9 は全てα軸上に並び、
各パターン領域E1 〜E9 は何れも座標系αβに関して
回転偏位なく並び、唯、座標系XYのX軸と平行にされ
たフアセット10aの直線に対してα軸が角度εだけ傾
いているだけである。このようにして二列目、三列目も
同様に座標系αβ上にパターン領域を入れさせながら露
光転写することで、ウエハ10の全面に、図6の如き回
転偏位を生じることなく、配列座標系αβに従って整列
した転写パターンを得ることができる。 【0061】なお、この第1層目の転写によって、第2
層目以降の重ね合わせのアライメントのためのウエハマ
ークが各パターン領域内又はその近傍のストリートライ
ン上に転写されることは前述したとおりである。このよ
うに、レチクル5が角度εの回転偏位を伴うようなセッ
ト条件下にあっても、ウエハ10に転写された第1層目
のパターン領域はいずれも実質的に角度εの影響を受け
ることがない。 【0062】次に、第2層目以降のパターン重ね合わせ
露光転写について図9及び図10をもって以下に説明す
る。図9は、図2に示した投影レンズ6、アライメント
顕微鏡WL、アライメント顕微鏡WX、アライメント顕
微鏡WRの配置関係を第1直交座標XY平面上に示した
説明図であり、投影レンズ6の最大露光領域6a内にお
けるレチクルパターン領域5aの投影領域6bの中心、
即ち投影レンズ6の光軸は、第1直交座標XYの原点に
一致しているものとする。投影レンズ6の周囲の所定位
置に配置された各アライメント顕微鏡(WL、WX、W
R)は各々の視野に見立てた破線の円で示されており、
各々の検出中心をLC、XC、RCとし、検出中心LC
と検出中心RCのX軸方向の間隔をLとして示す。 【0063】図10は、すでに第1層目のパターンが転
写されているウエハ10を模式的に示す平面図であり、
ウエハ10内のある一列のパターン領域E1 〜E6 とそ
の近傍のみを描いてある。パターン領域E1 〜E6 の上
下、左右のストリートライン上には、配列座標系のβの
各軸に沿って細長いアライメント用のウエハマークがす
でに形成されている。ここでは、これらのウエハマーク
のうち、α軸と平行な1本のストリートライン上で互い
に間隔がほぼLだけ離れた2つのウエハマークALとウ
エハマークAR、それにβ軸と平行な1本のストリート
ライン上の1つのウエハマークAXを2層目以降の重ね
合わせ露光のウエハ10のアライメント用に使うものと
する。 【0064】さて、第2層目のパターンの露光に先立っ
て、レチクル5として第1層目のときとは異なる回路パ
ターンのものがレチクルホルダ15にマウントされる。
従って、再びレチクルによる回転偏位を考慮する必要が
ある。そこで第2層目のパターン露光に際しても、まず
ステージ7を移動させてレチクル5の透光マークRRと
透光マークRLの投影像を微小開口部材8と光電検出器
9とによって検出し、レーザ干渉計13、レーザ干渉計
34によってその位置座標を求め、回転偏差を(1) 又は
(2) 式に従って角度ε’として検出しておく。 【0065】次にアライメント顕微鏡WLの検出中心L
Cとアライメント顕微鏡WRの検出中心RCの調整を行
うが、この調整では、図9に示すように、アライメント
顕微鏡WLとアライメント顕微鏡WRの両検出中心LC
とRCとを結ぶ線分がXY座標平面上においてX軸に対
し前記角度ε’だけ傾くようにする。このためにはアラ
イメント顕微鏡WRの検出中心RCを、第2層目のレチ
クルの回転偏差角度ε’からδy≒L・ε’で求められ
る偏位量δyだけY軸方向に変化させれば良い。 【0066】これは、具体的には、アライメント顕微鏡
WRの光学系内部のハービングガラスやプリズム等の光
学部品を回転又はシフト移動させることにより微調整可
能である。この場合、検出中心RCを決まった量だけ偏
位させるのに、ハービングガラス等の回転角またはプリ
ズム等の移動量を検出する別の検出手段を設けてその検
出信号を用いて行なっても良いが、前記レーザ干渉計1
2、レーザ干渉計34を利用して行なう方が何かと好都
合である。 【0067】このレーザ干渉計13、レーザ干渉計34
を利用する場合においては、ステージ7に固定した位置
検出用の微小開口部材8のスリット開口8aを利用し
て、まずアライメント顕微鏡WLの検出中心LCと、前
記スリット開口8aのY軸方向の中心とが一致するよう
にステージ7の位置決めを行ない、前記レーザ干渉計3
4でその時のY座標値YW1を計測する。次いでステージ
7を距離LだけX軸方向に移動させて、同じスリット開
口8aをアライメント顕微鏡WRで検出できるようにす
る。この時レーザ干渉計34によるY軸座標測定値が
(yW1+δy)となるようにステージを位置決めし、そ
の後に検出中心RCとスリット開口8aの中心のY座標
値が一致するようにアライメント顕微鏡WRの光学系内
の光学部品を回転又は移動させる。 【0068】以上のようにしてアライメント顕微鏡WL
とアライメント顕微鏡WRの調整が終了すると、次にウ
エハ10(第1層目の転写パターンが形成されたもの)
をホルダ11上に載置し、真空等により吸着固定する。
この場合、ウエハ10はフアセット10aを使ってホル
ダ11上に粗く位置決めされる。その後、ウエハ10上
の1つのストリートライン上に距離Lだけ離れて形成さ
れた2つのウエハマークAL、ウエハマークARが各々
アライメント顕微鏡WLとアライメント顕微鏡WRの検
出視野内に入るようにステージ7を位置決めする。この
位置決めは、ステージ7上の微小開口部材8に対するウ
エハ10の位置が概ね定められているから、予めアライ
メント顕微鏡WLの検出中心LCとアライメント顕微鏡
WRの検出中心RCが微小開口部材8のスリット開口8
aと一致した時にステージ7の座標値を記憶しておくこ
とで容易に行なうことができる。 【0069】さて、ウエハ10上の2つのウエハマーク
ALとウエハマークARがアライメント顕微鏡WRとア
ライメント顕微鏡WLによってとらえられると、アライ
メント顕微鏡WLの検出中心LCとウエハマークALと
が一致し、アライメント顕微鏡WRの検出中心RCとウ
エハマークARとが一致するように、ウエハホルダ11
をθ軸回転駆動部37により回転させる。この際、ウエ
ハホルダ11の回転中心をウエハマークALの近傍に定
めておくと、ホルダ11を回転した時、アライメント顕
微鏡WLの検出中心LCからのウエハマークALのずれ
量は極めて小さくなる。この場合には、実質的にアライ
メント顕微鏡WRの検出中心RCからのウエハマークA
RのY軸方向のずれが零となるようにウエハホルダ11
の微小回転又はステージ7のY軸方向への微小移動を行
なうだけで良い。このようにしてウエハ10のステージ
7に対する回転位置が定まるとホルダ11はステージ7
に固定される。 【0070】以上のようにしてウエハ10内の配列座標
系αβは図11に示す如くステージ7のXY座標軸に対
して角度ε’だけ傾いて位置決めされ、従って第2層目
のレチクル5の投影パターン領域P0 とウエハ10上で
すでに存在する第1層目の各パターン領域E1 〜E6
は、各々XY座標軸に対して反時計方向に角度ε’だけ
傾いた状態で設定される。 【0071】このようなウエハ10の位置決めが終了す
ると、ウエハマークALとアライメント顕微鏡WLの検
出中心LCとが一致した時のステージ7のY座標値、及
びステージ7を移動してウエハマークAXとアライメン
ト顕微鏡WXの検出中心XCとが一致した時のステージ
7のX座標値とに基づいて、CPU30がパターン領域
0 ’と、ウエハ10上の各パターン領域E1 〜E6
の中心位置関係を求め、パターン領域P0 ’がE1 に重
なるようにステージ7を移動し、シャッタ4aを開いて
露光する。次いでパターン領域P0 ’をE2 以下の第1
層目パターン領域の各々に順次重ねあわせるためにステ
ージ7のステッピング移動するが、その際には前述の
(3)式及び (4)式に基づいてステージ7を位置決めすれ
ば、レチクル5の角度ε’の回転偏位はウエハ10上の
全てのパターン領域において相殺され、従って第1層目
と第2層目のパターン領域が互いに回転偏位なく重ねあ
わされることになる。 【0072】以下、第3層目以降についても、アライメ
ント顕微鏡WL、アライメント顕微鏡WRの調整を行
い、同様にステップアンドリピートの焼付けが回転偏位
の発生なしに行なわれる。 【0073】なお、以上の実施例では、アライメント顕
微鏡WL及びアライメント顕微鏡WRの調整を微小開口
部材8と光電検出器9とを用いて行なったが、ウエハ1
0上にウエハマークALがあるときはそれを用いても同
様に調整が行なえる。この場合、まずウエハマークAL
をアライメント顕微鏡WLの検出中心LCと一致させた
のちステージ7をX軸方向に移動させ、アライメント顕
微鏡WRがウエハマークALをその検出視野内にとらえ
たらステージ7を停止し、その検出中心RCとウエハマ
ークALとが一致するように検出中心RCを位置調整す
る。これによってアライメント顕微鏡WLの検出中心L
Cとアライメント顕微鏡WRの検出中心とを結ぶ線分が
X軸と平行になる。 【0074】その後、予め求めておいた角度ε’に基づ
いてδy≒Lε’だけステージ7をY軸方向に移動させ
て位置決めし、アライメント顕微鏡WRの検出中心RC
が再びウエハマークALと一致するように該アライメン
ト顕微鏡WRの光学系中のハーブングガラスやプリズム
等を偏位させればよい。 【0075】また以上の実施例は投影型露光装置に適用
した場合であるが、本発明はこれに限らず、マスクとウ
エハとを微小間隙を介して対面させ、マスク側から露光
用の光線或はX線等を照射し、ウエハ上にマスクのパタ
ーン像を転写しては一定距離だけマスクを平行移動させ
てこれを繰返す所謂プロキシミテイ方式(近接方式)の
ステップアンドリピート露光装置にも同様に適用可能で
あることは述べるまでもない。 【0076】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マスク(レチクル)の被露光体(ウエハ)移動座標系に
対する回転偏位を定量的に短時間で精度良く求め、露光
に先立ってウエハ移動位置を補正できるため、ウエハ上
の回路パターン、所謂チップのローテーションが防止さ
れた第1層のウエハを作ることができ、第2層以降の重
ね合わせ精度も向上するといった効果が得られる。さら
に、レチクルを回転させる必要がないので、その回転機
構が不要となって構成が簡略化でき、しかもその分スル
ープットが向上するという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例による縮小投影型露光装置を
示す概略構成図である。 【図2】図1のレチクル5のの透光マークの位置及び投
影レンズ6周囲の3本のアライメント顕微鏡の配置を第
1直交座標系XYと第2直交座標系xyとの関連で示し
た模式斜視図である。 【図3】図1の微小開口部材8の位置れを示す模式図で
あり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線矢視
断面図である。 【図4】図1に示す縮小投影型露光装置の制御系の構成
を示すブロック図である。 【図5】レチクルパターンのウエハ上での投影像を第1
及び第2直交座標系の原点を一致させた場合において示
した模式図である。 【図6】ステージ7の歩進により次々に露光する場合の
隣り合う転写パターンの回転偏位とその相殺を示すため
の説明図である。 【図7】ステージ7の歩進に際しての位置決め座標変換
を示す説明図である。 【図8】第1層目の転写パターンについて回転偏位が相
殺されることを説明するためのウエハ上の転写パターン
配列の模式図である。 【図9】投影レンズ6と各アライメント顕微鏡の第1直
交座標系XY平面上での配置関係を示す説明図である。 【図10】第1層目のパターンが転写されたウエハの模
式平面図である。 【図11】第2層目のパターンの重ね合わせを示す説明
図である。 【図12】重ね合わされたパターン相互間の回転偏位を
示す説明図である。 【符号の説明】 1:照明光学系 2,3:コンデンサレンズ 4a,4b,4c:シャッタ 5:レチクル 6:投影レンズ 7:ステージ 8:微小開口部材 8a:スリット開口 9:光電検出器 10:ウエハ 11:ウエハホルダ 12:ギャップセンサ 13,34:レーザ干渉計 14:反射鏡 15:レチクルホルダ WL,WX,WR:アライメント顕微鏡 30:マイクロコンピュータ(CPU) 31:インターフェース 32:シャッタ駆動部 33:レチクルアライメント制御系 35:X軸駆動部 36:Y軸駆動部 37:θ軸駆動部 38:Z軸駆動部 39:焦点検出部 RR,RL:透光マーク RR’,RL’:マーク像 AL,AR,AX:ウエハマーク E1 ,E2 ,E3 ,E4 ,E5 ,E6 ,E7 ,E8 ,E
9 :転写されたパターン領域

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.1層目のパターンが形成されたマスクを保持する保
    持手段と、感光基板を保持して所定の直交座標系内で2
    次元移動可能な基板ステージと、前記直交座標系内での
    前記基板ステージの移動量を検知することにより前記感
    光基板の座標位置を測定する座標測定手段と、該座標測
    定手段の測定値に基づいて前記基板ステージの移動を制
    御する制御手段とを備え、予め定められた目標位置情報
    に応じて前記基板ステージを順次位置決めして、前記1
    層目のパターンを前記感光基板上に露光する装置におい
    て、 前記保持手段に前記マスクが装着された状態で、前記直
    交座標系に対する前記マスクの回転方向の誤差量を検出
    する回転誤差検出手段と、 該検出された回転方向の誤差量に基づき前記感光基板上
    に規定される配列座標系に対して前記1層目のパターン
    が回転偏位なく整列して露光されるように、前記検出さ
    れた回転方向の誤差量に基づいて前記目標位置情報を補
    正演算し、前記感光基板を位置決めすべき座標位置を算
    出する演算手段とを備え、 前記制御手段は、前記座標測定手段で測定される座標位
    置が前記演算手段で算出される座標位置とほぼ一致する
    ように前記基板ステージの位置決めを制御することを特
    徴とする露光装置。 2.前記回転誤差検出手段は、前記マスク上の複数マー
    クの各々の前記直交座標系上での位置を計測する手段を
    有し、該計測された位置に基づいて前記マスクの回転方
    向の誤差量を求めることを特徴とする請求項1に記載の
    露光装置。
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